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2019年06月28日
1 新造舟の運航開始
 熊野川舟下りの乗客乗せて  (新宮市 )

 新宮市の熊野川町ふれあい公社がクラウドファンディングで資金を集めて製作した川舟が27日、初運航した。世界遺産の熊野川を楽しむ「熊野川舟下り」は同市熊野川町の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」付近から熊野速玉大社近くの河原までの約16㌔を下る。

 初運航のこの日は、あいにくの雨となったが、2便12人が出航。新造舟にはアメリカ人と香港人6人が乗り、熊野川を下った。昨年度の乗船客数は4563人(外国人2165)。本年度は4月と5月で1431人(同737)が乗船している。

 製作にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを活用し、142人の支援者から目標金額を上回る244万2000円を集めた。センターには新造舟の写真と共に支援者の名前が掲示されている。

 舟は熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾川舟工房」の谷上嘉一さんに製作を依頼し、約2カ月かけて完成。進水式は5月24日に実施した。

 熊野川川舟センターの森本博也センター長は「支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。雨になりましたが、大安のこの日を選び、川舟を運航することができて職員一同喜んでいます」と話していた。

 乗船料金は大人3900円、4歳~小学生が2000円で団体割引、貸し切りもある。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。

 問い合わせは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2019年6月28日付紙面より)

クラウドファンディングを活用して製作した川舟が初運航=27日、新宮市熊野川町の河川敷
2019年06月28日
2 木下欣也会長を再任
 健康増進計画PR進める  (那智勝浦町保健対策推進協議会 )

 那智勝浦町保健対策(健康づくり)推進協議会は24日、同町福祉健康センターで令和元年度の会議を開いた。役員改選では木下欣也会長、佐藤純造副会長が再任された。任期は2年。

 協議会は同町の健康づくり対策を推進するため、国県の要綱に基づいて、各種健康診査事業や健康相談、保健栄養指導、食生活改善など地区衛生組織の育成や健康教育など、健康づくりのための方針を体系的・総合的に審議企画することを目的としている。

 矢熊義人副町長が「人生100年時代が到来し、健康な状態で長生きすることが重要視されている。委員の方々には町民の皆さまの健康づくりや対策のために助言をいただいている。今後もよろしくお願いします」とあいさつ。事務局から平成30年度母子保健事業や予防接種事業報告、健康推進事業、精神保健・障害者関係事業の結果と本年度計画の報告があった。

 国民の健康寿命延伸などの実現に向けた運動として国が行う「健康日本21」や和歌山県の「和歌山県健康増進計画」を受け、今年3月に「那智勝浦町健康増進計画」を策定したことを説明。保健所を中心に先進地の新宮市を除く、各町村なども同時に策定に向け動き出したという。事務局会議、策定委員会や住民グループ会議も開催し、健康に関するアンケートを20~74歳の町民に行った。4月にはA3のダイジェスト版を全戸配布している。完全版は役場や出張所、医療機関などで閲覧できる。

 木下会長は「栄養や運動、健康管理など詳しい取り組みが策定された。計画倒れにならないようにわれわれも啓発に取り組んでいきたい」と述べた。

(2019年6月28日付紙面より)

健康づくり対策などを協議した=24日、那智勝浦町福祉健康センター
3月に策定された「那智勝浦町健康増進計画」をPR
2019年06月28日
3 防災を“忘災”にしないで
 津本自主防が訓練  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は23日、津本防災センターで防災訓練を行い、約30人が参加した。防災講話で災害から命を守るすべを学び、災害時に役立つ新聞紙スリッパや簡易リュックサックなどを作った。

 県防災対策部防災企画・地域支援課の防災技術指導員、宮田正人さんが講話。「自然災害を止めることはできない。できるだけの備えをし、さまざまな対策を講じて防災、減災に努めましょう。防災を“忘災”にしないで」と呼び掛けた。

 三重県の災害リスクとして▽南海トラフによる地震・津波▽活断層による直下型地震▽台風などの風水害―を挙げた。

 地震対策は自宅の立地環境や耐震状況、室内の対策、避難所へのルート確認、家族間の話し合いと役割分担、非常持ち出し袋の準備が大切とした。

 新聞紙スリッパ、2枚の風呂敷やズボンとロープを使ったリュックサックの作り方を紹介。参加者は実際にスリッパとリュックサックを作り、使い心地を確かめた。

(2019年6月28日付紙面より)

簡易リュックサックの使い心地を確かめる=23日、紀宝町の津本防災センター
2019年06月28日
4 認知症への理解深める
 サポーター養成講座に8人  (新宮市 )

 新宮市地域包括支援センターは26日、同市の広角会館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。8人の参加者を前にセンター職員が「認知症の理解と関わり~私たちにできること~」をテーマに講話した。

 全国で認知症の症状がある人は約462万人で、75歳以上が12人に1人、85歳以上は3人に1人といわれている。今後、認知症の症状がある人は増加すると予想されている。

 職員は、認知症は脳に起きた変化によって記憶障害(物忘れ)などが発生し、日常生活を送ることが困難になる状態であると説明。脳のしくみと働きを紹介し、「何かを見る、聞く、認識する、行動するといった全てにおいて大事なのは記憶である」と述べた。

 認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「認知症の人にとって焦りや不安はストレスのもと。人によっては興奮や怒りを覚える場合もあります。アルツハイマー型認知症であれば安心してもらえる環境と治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もあるため、周りの一人一人が認知症の症状を覚え適切な関わり方を学ぶことが必要」と早期診断、早期治療の大切さを訴えた。

 認知症の人は何も分からなくなるものではなく、分かることもたくさんあるとし、「忘れてしまったこと、覚えていることは何かを自分たちも考え、理解しなければならない」と語った。

 参加者は講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。

(2019年6月28日付紙面より)

認知症に対する理解を深める参加者=26日、新宮市の広角会館
2019年06月28日
5 古座川町観光協会 桜フェアフォトコンテスト  第1回入賞12作品を紹介①  (グランプリ、準グランプリ )
2019年06月28日
6 公正な選挙目指し  各警察署に取締本部を設置  (和歌山県警 )
2019年06月28日
7 全議案可決し閉会  新宮市6月定例会  
2019年06月28日
8 筆文字教室楽しむ  熊野川町東敷屋でサロン  (新宮市 )
2019年06月28日
9 迅速な避難を忘れずに  みくまの支援学校が避難訓練  (新宮市 )
2019年06月28日
10 ツナパンの手作りに挑戦  公民館の単発講座で7人  (古座川町 )
2019年06月28日
11 遊泳期間に向け資材設置  橋杭海水浴場で関係者ら  (串本町 )
2019年06月28日
12 心に寄り添う絵本を制作  串本出身の奥野あやさん  (串本町 )
2019年06月28日
13 日本民踊講習会参加を報告  正調串本節保存会の会員  (串本町 )
2019年06月28日
14 三重大会組み合わせ決定  木本は青山、紀南は海星と対戦  (全国高校野球 )
2019年06月28日
15 「べっぴん畑」で農作業  料理教室は8月に  (JA伊勢女性農業塾 )
2019年06月28日
16 日中に国道42号で事故多発  南郡交対協が取り組み確認  (夏の交安県民運動 )
2019年06月28日
17 将来への視野を広げる  熊野川中2年生が職場体験  (新宮市 )
2019年06月28日
18 お悔やみ情報
  
2019年06月26日
19 海水浴シーズンに備え
 消防署が水難救助訓練  (新宮市 )

 海水浴など水辺でのレジャーシーズンに備え、新宮消防署(越水薫署長)は25日、新宮市佐野の新宮港第3号岸壁で水難救助訓練を実施した。同署警防隊1班の約10人が溺者救出方法などを再確認した。

 訓練は毎年この時季に実施している。今年は釣り人が誤って岸壁から海中に転落したと想定して行われた。

 要救助者の意識がなく、救助工作車が岸壁に近づけない場合と、要救助者の意識があり、車両が岸壁に近づくことができる場合の2パターンで訓練に取り組んだ。署員らは、はしごや滑車、クレーン、水難救助用担架などを使い、指揮者の指示を受けて救助に当たった。

 大石一朗副署長は「訓練を通して市民の安全を守ることができれば。これからの海水浴シーズンに伴い、水難事故が増えてきます。特に飲酒をして水に入ると事故につながりやすい」と注意を促し、「お子さんを連れて海水浴に行くことも多いと思いますが、子どもの水難事故が全国的に増えている。子どもは突発的な行動が多いので極力目を離さないで」と呼び掛けている。

 昨年度中に市内で発生した水難事故は1件。市内では7月14日(日)に三輪崎海水浴場、15日(月・祝)に高田自然プールがオープン予定。

(2019年6月26日付紙面より)

救助訓練に取り組む署員ら=25日、新宮市佐野の新宮港
2019年06月26日
20 伝統芸道「香道」に親しむ
 西向支館が通年講座始める  (串本町公民館 )

 串本町公民館西向支館(畑上耕三支館長)の通年講座「香道(こうどう)教室」が22日、同町西向にある老人憩いの家鶴が浜〈旧西向幼稚園園舎〉で始まり12人が受講登録をして中世に大きく花開いた日本の伝統芸道に親しんでいる。

 香道は、仏教とともに伝来した香木を純粋に聞いて鑑賞する平安時代の宮廷遊戯から派生し、後の武士香や禅の教えなどを吸収し室町時代に確立された芸道。時の上流階級がたしなむ中でより洗練した形が近世には庶民へも広がり、現在は茶道や華道と並ぶ日本の伝統芸道の一つとして親しまれている。

 同支館は過去2回、香道を2年に1回開いている成人教育講座のテーマに据えて体験する機会を提供。いずれも参加者に好評だったため、2回目に思いをはせた通年講座への昇格を決断し講師と予算を確保するめどをつけて実現するに至った。

 那智勝浦町市野々在住で過去2回の成人教室講座の講師を務めた御薗御流香道の牧栄邦(本名・牧邦子)さんが引き続き同教室の講師を担当。初回のこの日は過去2回の成人教育講座同様に遊戯「源氏香」に挑戦し、難易度は低めで6種類ある香木のうちの3種類を5回聞いて判断する内容で、香道独特の楽しみ方を伝えた。

 今回は牧さんの生徒がお点前などを務めたが、来月以降は受講生も順次それらの役回りをこなして徐々に香道の所作や礼節への理解を深めていくそう。畑上支館長は「3年前は茶道や華道と並ぶ芸道なのになじみがないということで香道を紹介したら好評で、本館に予算もつけていただけて本年度から教室を開くことになった。香木を聞くことは心身にも良いそうで、受講生の皆さんには毎日の忙しさを忘れ平安貴族の気持ちで優雅に過ごしてもらえれば」と語り、受講生の実りある成果を期待した。

 この日は受講登録していないが興味を持った2人が見学。この教室は基本、第4土曜日午後1時30分から3時まで開いていて、今後も見学歓迎で、追加の受講登録希望にも柔軟に対応するので、見学時などに畑上支館長まで申し出てほしいという。

(2019年6月26日付紙面より)

遊戯「源氏香」に挑戦する受講生=22日、串本町西向
2019年06月26日
21 介護と医療の連携深める
 「あいくる」が多職種交流会  (紀宝町 )

 団塊の世代が2025年に後期高齢者になるなど、医療と介護の両方を必要とする高齢者が急増することが予想されている。

 高齢者らが疾病を抱え、医療と介護を必要とする状態になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができるよう医療・介護関係者を支援し、医療と介護が切れ目なく提供できる体制づくりを進めるため、御浜町の紀南病院内に昨年6月、「紀南地域在宅医療介護連携支援センターあいくる」が設置された。

 熊野市、御浜町、紀宝町の地域包括支援センターで住民からの直接相談を受け付け、あいくるでは医療・介護関係者からの相談に対応している。

 また、あいくるでは医療と介護の壁をなくし、互いに顔が見える関係を築こうと、昨年9月から多職種交流を開いている。昨年度は4回開催し、計77人が参加した。

 24日には本年度最初の交流会を紀宝町井田の特別養護老人ホーム「亀楽苑(きらくえん)」で開催。入所型介護施設の関係者から話を聞いた。

 3市町の地域包括支援センター職員、紀南病院の医師や看護師らが出迎えた。今回は気軽に足を運んでもらうためカフェ形式で進めた。

 介護施設利用者への対応などについて話が進み、紀南病院内科医の濱口政也さんは「今日はさまざまな立場の人が集まって介護現場ならではの悩みを聞いた。病院の中と外、医療と介護の垣根をなくすことがあいくるの役割。交流会は困り事の情報共有の場で、年4回ほど開催していきたい」と話していた。

(2019年6月26日付紙面より)

介護関係者が集まった多職種交流会=24日、紀宝町井田の亀楽苑
2019年06月26日
22 「がん晴れる道しるべ」
 記念講演で川崎由華さん  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)は24日、新宮市大橋通の本店で「信用金庫の日 記念講演会」を開催した。約170人の来場者を前に、一般社団法人がんライフアドバイザー協会代表理事の川崎由華さんが「がん晴れる道しるべ~がん患者300人から学ぶ、がんになる前に備えておくこと~」を演題に話した。

 信用金庫法が1951年6月15日に公布・施行されたことから同日を「信用金庫の日」と定め、全国の各信用金庫ではさまざまな催しをしている。新宮信用金庫では例年ゲストを招き、記念講演会を開いている。

 川崎さんは「がんという病気は空からやりが降ってくるようなもの。検診を受けたり節度のある生活を心掛けることでやりを細くしたり本数を減らしたりすることはできるが、完全に予防できるものではない」と述べ、がんと診断されても自分を責めないように伝えた。

 国立がん研究所によると、「生涯のうち『がん』になる確率」は男性は62%、女性は47%であるとし「2人に1人ががんになるというのも大げさではない。がんと診断されたら仕事を辞めてしまう人もいるが、主治医などと相談してからにするべき」。がんと診断されて5年後に生きている人の割合は67・9%と紹介し、「5年たって生きていたらいいという問題ではない。5年後どう生きているか、5年間をどう過ごしているかが大事」と話した。

 「がんと診断されるとお金の悩みからネガティブな思いが出てくる」と述べ、がんと診断された人の年齢、年収別に治療費を説明。乳がんと診断された60代女性の例では、約100万円の治療費が医療保険とさらに限度額適応認定証を申請することによって5・7万円の支払いで済んだと紹介した。

 大腸がんの70代男性の例では、約160万円の治療費が高齢受給者証の提出で5・7万円の支払いになったとし「多額の医療費がかかるときは年齢と年収によって支払う金額が変わってくる。自分の年齢、年収がどの高額療養費制度に当てはまるのか知っておくことが大事」と話した。

 川崎さんは「治療にどのくらいの期間とお金が必要なのか、医療機関に相談することは大切」と訴えた。また、月に2万1000円以下では高額療養費制度に当てはまらないと説明し「複数の医療機関にかかると余計にお金がかかってくる。高額療養費制度は万能ではない」。

 お金は健康なときには気にならないものとし、「お金の備えをしておくことによって、がんになっても自分らしく生きることができるのでは」と呼び掛けた。

(2019年6月26日付紙面より)

講演に耳を傾ける来場者ら=24日、新宮市大橋通
川崎由華さん
2019年06月26日
23 6組が優勝
 なちかつGGCクラブ大会団体戦  
2019年06月26日
24 新宮がU―8、9同時V
 トルベリーノカップ4人制大会  
2019年06月26日
25 8年ぶりに宇久井が優勝
 小学生バレーボール男女大会地方大会  
2019年06月26日
26 秋の収穫楽しみに  「体験農園」に22人参加  (新宮市熊野川町 )
2019年06月26日
27 ブラタモリの裏話語る  山本殖生さんが講演  (新宮市 )
2019年06月26日
28 サ市での日々振り返る  岩本桃永子さんが報告  (新宮市 )
2019年06月26日
29 満開のコスモス揺れる  尾呂志学園横の休耕田で  (御浜町 )
2019年06月26日
30 タイサンボクが花の盛り  新宮市の宗応寺で  
2019年06月26日
31 「飛び出しはしません」  正明保で交通安全教室  (新宮市 )
2019年06月26日
32 「雨でも楽しい」をテーマに  九重マーケット大盛況  (新宮市熊野川町 )
2019年06月26日
33 さまざまな曲を披露  緑丘中吹奏楽部が定期演奏会  (新宮市 )
2019年06月26日
34 松下健生さんに栄誉銀章  少年補導員3人表彰伝達  (串本警察署 )
2019年06月26日
35 ポスター掲げて機運醸成  7月の「河内祭」に向け  (串本町 )
2019年06月26日
36 数字や言葉に親しむ  上野山こども園で知育遊び  (串本町 )
2019年06月26日
37 福祉事業に多くの協力 ピネで「みんなのマルシェ」 (御浜町)
2019年06月26日
38 ジャンボタニシを駆除  5月に田植えした水田で  (神内小 )
2019年06月26日
39 お悔やみ情報
  
2019年06月22日
40 尊重し合える社会に
 男女共同参画実現に向け街頭啓発  (新宮市 )

 「男女共同参画週間」(23~29日)に合わせ、和歌山県職員、人権擁護委員、法務局職員らが21日、新宮市のイオン新宮店、串本町のAコープ紀南VASEOの2カ所で街頭啓発を実施した。チラシやメモ帳、ウエットティッシュなどの啓発グッズ計600組を買い物客たちに配布した。

 男女共同参画社会基本法は平成11年6月23日に施行された。基本理念は▽男女の人権の尊重▽社会における制度・慣行についての配慮▽政策等の立案および決定への共同参画▽家庭生活における活動と他の活動の両立▽国際的協調―の五つ。

 同週間は基本理念に対する国民の理解を深め、男女共同参画社会の実現に向けたさまざまな取り組みが行われる機運を醸成しようと平成13年から内閣府など主唱、地方公共団体など協力のもと実施されている。令和元年度のキャッチコピーは「男女共同参『学』」「知る 学ぶ 考える 私の人生 私がつくる」。

 新宮市橋本のイオン新宮店では、県職員、市職員、新宮人権擁護委員、法務局職員、ウィメンスタディズ熊野の村上惠美子代表ら約10人が啓発活動に参加。男女共同参画を呼び掛けるタスキを身に着け、買い物客らに物資を配布した。村上代表は「男女共同参画という言葉になじみがない人も多いですが、啓発活動を通じて知っていただければ。身近なところから、お互いが一人の人間として尊重し合える社会になればと思います。」と話していた。

 和歌山県男女共同参画センター“りぃぶる”では相談受付専用ダイヤル(電話073・435・5246)を開設しており、「お気軽にご相談ください」と呼び掛けている。受け付けは火~土曜日の午前9時から午後8時、日曜日は午前9時から午後4時30まで。

(2019年6月22日付紙面より)

啓発グッズを配布した=21日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年06月22日
41 「一生に一度の思い出」
 下里小がウミガメ放流会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)は20日、同町の玉の浦海水浴場でウミガメの放流会を開いた。参加した4~6年生51人が10カ月間生活を共にしたアカウミガメ4匹を見送った。

 同小が取り組む海洋教育の一環。例年5年生が同町太田川河口の砂州(通称・大浜海岸)で産卵したアカウミガメの卵を保護し、ふ化した子ガメを3週間から1カ月ほど飼育した後、放流してきた。昨年からはふ化した76匹のうち6匹を選び、10カ月間飼育する取り組みを始めた。子ガメの生存率を上げること、海洋教育の研究を深めることが目的。

 今回放流したウミガメは、昨年8月24日に同小のふ化場でかえったもので、ふ化直後の甲長は4㌢、体重は20㌘だった。飼育する中で2匹が死んでしまったが、残り4匹は甲長18㌢、体重1・3㌔まで成長した。

 放流会では飼育に協力してきた玉の浦リップルズクラブ(掛橋郁雄代表)の湊久和さんが「ウミガメたちはまだ子どもで泳ぐ力も弱いですが、これから海流に乗ってアメリカの方に行く。20年、30年たって日本の海岸に戻って来ることを願っています」とあいさつ。続いてウミガメを世話してきた6年生12人が「餌を食べてくれてうれしかった」「水替えや餌やりは大変だったが、安全に大きくなってくれてよかった」「さみしいけど一生に一度の思い出になった」など一人一人思いを語った。

 ウミガメはかごから出されるとゆっくりと海へ向かい、児童らは「頑張れ頑張れ」と声援を送りながら、泳いでいく子ガメを追い掛けた。息継ぎをする姿が見えると、思わず「かわいい」と笑顔がこぼれた。

 今年も5年生がウミガメの飼育に取り組む予定。大浜海岸で産卵が確認されれば、児童らが採卵に赴く。田中そらさん(5年)は「大変そうだけど、早くやってみたい」と話していた。

(2019年6月22日付紙面より)

子ガメとの別れを惜しむ=20日、那智勝浦町の玉の浦海水浴場
2019年06月22日
42 全国公募対象補助を縮小
 将来の負担増を見越して  (串本古座高校地域協議会 )

 串本古座高校地域協議会(会長・田嶋勝正串本町長)が19日、来年度以降の全国公募による県外からの入学者に対する補助金を住居費のみとすることを決めた。すでに入学し補助金を受けている生徒については、卒業まで従来の補助を保証するとしている。

 この補助金は、同校が魅力化プロジェクトに基づいて取り組む入学者の全国公募を後押しするために導入した制度。県外から学生寮がない同校へ進学する生徒を対象にし、生活負担を軽減するため▽住居費▽食費▽交通費(帰省時)▽宿泊費(受験時)―の4系統で補助をしている。

 導入以降、同校の全国公募枠が定員の5%から10%に引き上げられ、最大で年間36人(12人×3学年)分1584万円(1人当たり最大44万円)を要する状況も見込まれるようになった。原資を按分負担することに不安を感じた串本町と古座川町は来年度以降の在り方を見定めるため今月4日、同協議会の正副会長として県の宮﨑泉教育長と話し合う機会を持ったが原資の按分負担に県教委が加わる考えが感じられず同枠の見直しにも即応しないとの見解を得るにとどまった。

 現状で9人が全国公募により在席しているがその数が同校の努力により将来的に増えれば喜ばしい反面、同協議会の負担も増す厳しい状況ともなるため、現体制の一期生が卒業するタイミングで補助の系統を住居費のみに縮小し当面の様子を見る判断を同協議会の委員に求めるに至った。

 この日は判断を間もなく始まる来年度の全国公募に間に合わせるため、串本町役場古座分庁舎で第2回会合を実施。補助金支給要項の改定案を協議し、委員からはこの制度は全国公募で来てほしいという地域の思いそのものだとして慎重な判断を求める声もあったが賛成多数で承認した。

(2019年6月22日付紙面より)

県との話し合いの結果や判断を委員に伝える田嶋勝正会長=19日、串本町役場古座分庁舎
2019年06月22日
43 座禅は「安楽の法門」
 円通寺で初の法話会  (紀宝町 )

 曹洞宗特派布教師による法話会が19日、紀宝町平尾井の普門山円通寺(山田耕治住職)で催された。本堂には約70人の善男善女が集まり、中野尚之老師の法話に耳を傾けた。

 中野老師は埼玉県川口市にある正覚寺の住職を務める傍ら、末期がんの病人が安らかな最期を迎えられるようお世話する「仏教者ビハーラの会」の会長や、修業僧の指導教化をする本山役寮などを務めている。1997年にはがんで家族を亡くした人の遺族会を立ち上げるなど心に寄り添う活動を続けながら、特派布教師として、全国各地で布教活動を展開している。

 地元僧侶が鳴らす鐘を合図に入場した中野老師は開口一番、「座禅は苦行ではなく『安楽の法門』である」と開祖・道元禅師の教えを紹介。素直に息を吸い、ゆったりと吐く呼吸法と姿勢を指導して全員が椅子に座ったままの座禅を体験した。

 「一行三昧(いちぎょうざんまい)」という教えにも触れた。「無心で一つの行いに、自分を忘れるほど打ち込む。この時は、生きながら仏になってはいないか。道元禅師が求めたのもこれではないか」「共に我慢してくれた仲間も一行三昧だ」と一つになる喜びを語った。さらに「相承(そうじょう)」という教えについて「大事な物を守り、受け継ぐこと。質を高め、心をしっかり保つことになる」などと述べ、幸せを確実なものにするために信心を深めるよう結んだ。

 円通寺で法話会が開かれるのは初めて。山田住職の提案に、寺総代の皆さんが応えて実現した。住職は「仏の心とは、慈悲をしてもそれが慈悲と知らぬとき。老師が末期がんの人に向かい合う時は、無心であったと思う」とあいさつし、法話が無私の善行に寄与するよう期待した。役員の一人、川内治さんは「寺を守ろう、きれいにしようとするのも仏の心と気付いた。良い話だった」と感動を口にした。

(2019年6月22日付紙面より)

檀家の皆さんが法話を傾聴=19日、紀宝町の円通寺
仏の心を説く中野尚之老師
2019年06月22日
44 33組が4部門に分かれて熱戦展開
 紀南バドミントン選手権  
2019年06月22日
45 優勝は岡本有正さん
 もみじ会6月月例杯  
2019年06月22日
46 楽しみ仲間を増やせれば
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2019年06月22日
47 3選手が近畿大会出場へ
 和歌山県空手道選手権大会  (拳武館新宮 )
2019年06月22日
48 伊藤梨花さんが準優勝
 第25回柔整師杯県下柔道大会  (紀宝柔道会 )
2019年06月22日
49 谷川知聖君インハイ出場
 県高校総体空手道競技の部  (近畿大学附属新宮高校 )
2019年06月22日
50 合同で救急救命法学ぶ  太地町、那智勝浦町赤十字奉仕団が研修  
2019年06月22日
51 文化複合施設運用など提言  新宮市議会一般質問(終)  
2019年06月22日
52 桒野稔近組合長を再任  苺生産組合が総会  (那智勝浦町 )
2019年06月22日
53 待ちに待った水遊び  潮岬こども園がプール開き  (串本町 )
2019年06月22日
54 鑑賞しながら交流重ねる  職員企画の高瀬会文化祭  (古座川町 )
2019年06月22日
55 入賞17作品発表し表彰  古座川町社協のもの忘れ川柳  
2019年06月22日
56 23億円規模の補正予算案など  町議会6月定例会24日開会  (串本町 )
2019年06月22日
57 自転車の安全な乗り方学ぶ  神内小で交安教室  
2019年06月22日
58 夏休み前にさっぱりと  カメ飼育プール清掃  (紀宝町ウミガメ公園 )
2019年06月22日
59 8議案承認して定例会閉会  紀宝町議会一般質問(終)  
2019年06月22日
60 子どもの成長を感じる  白梅保で保育参観  (新宮市 )
2019年06月22日
61 完成するのが楽しみ  高田小で梅ジュース作り  (新宮市 )
2019年06月22日
62 熊野の野山でテングチョウ乱舞  水場で大量吸水  
2019年06月22日
63 「投票を決めている」56人  有権者100人に聞く  (那智勝浦町議選 )