新翔高で中谷会長が講話 (新宮ユネスコ協会 )
新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)で19日、1年生129人を対象にしたユネスコ講話があり、新宮ユネスコ協会の中谷剛会長が「違いを認め合うことがユネスコの考え。お互いの文化や考えを尊重することが平和につながる」と伝えた。
同協会は6年前に設立、平和の集いやピースウオークなど地域に根差した活動を続けている。今回の取り組みは毎年、同校と県立新宮高校、近大附属新宮中学校で実施しており、他の2校は来年2月ごろに行う予定。
新翔高校で中谷会長は「平和・世界遺産・アウシュビッツ・熊野古道」をテーマに講話。「第2次世界大戦の戦勝国が基盤となって戦後社会が始まった。この枠組みは今なお終わっていない。日本では沖縄の基地、北方領土問題などがあり、われわれはこの枠組みに気付かないといけない」と述べた。
価値観や意見の違いで戦争が起こるとし、ユネスコ憲章の一文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を取り上げ、平和への理念を示した。
ユネスコと世界遺産の関係を映像で紹介。日本の原爆ドーム同様、負の遺産であるポーランドのアウシュビッツ強制収容所について「戦争に対する反省の思いを込めて1979年、建物全体が世界遺産になった。この反省を繰り返すことが大切」と語った。
「自然に神が宿る考え方は日本の古神道(こしんとう)の基本。それらが重なり合って紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産になった」と話した一方、「世界遺産の熊野川が濁っているときがある。保存維持状態が悪く登録が取り消される危機遺産の要素を持っている」と指摘した。
生徒たちは、平和への思いやユネスコの精神などを熱心に聞いていた。
(2018年12月21日付紙面より)
向井会長ら記念品届ける (新宮市社協 )
新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)は19日、市内にある14の福祉施設などを訪問し、お菓子の詰め合わせやバスタオル、洗剤などの記念品を贈呈した。さまざまな福祉活動を展開するための「歳末たすけあい運動」の助成を受けて毎年実施している。
同市熊野地の就労継続支援B型事業所「どんぐりの家」(山中隆施設長)へは向井会長ら4人が訪問。「区、町内会や市民の皆さまからお寄せいただいた募金からささやかではありますが記念品を贈らせていただいています。良い年をお迎えください」と利用者代表の濱口良雄さんにコーヒーの詰め合わせを手渡した。
訪問を受け、山中施設長は「利用者みんなコーヒーが好きで、毎年歳末訪問を楽しみにしています。ありがたいです」と感謝していた。
(2018年12月21日付紙面より)
旧串本つばさの会の会員 (串本町 )
串本町の旧つばさ共同作業所後援会「串本つばさの会」の会員が17日、活動資金の一部を町に託した。
同会は、社会福祉法人つばさ福祉会の就労継続支援(B型)事業所「エコ工房四季」の前身に当たる旧つばさ共同作業所の運営を支えるため、当時の利用者の父母らが中心になって結成した。同作業所は平成18年に古座川町の旧若あゆ作業所と統合する形で同法人へと移行し、翌19年に同事業所が開所。同会はその後も新体制へ移った利用者を見守るためしばらく存続し、今年11月に現体制へ役目を託して解散した。
残余資産となった活動資金には町民の寄付も含まれ、同会に何かあったときは町域全体に活動資金を還元することが会員間で引き継がれてきたこともあり、同町に託す形で還元したという。
この日は元会員の川端浩之さんや堀口鈴子さん(現・同法人評議員)らが田嶋勝正町長を表敬訪問し、趣旨を説明して活動資金の一部を託した。田嶋町長は社会福祉向上に役立てるとして受け取り、2人は町域にある各作業所と通園らっこへの支援となる活用を希望した。
(2018年12月21日付紙面より)
大みそかに向け試験点灯 (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山で19日、熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧神社のご神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の三重塔が大みそかに備え、試験点灯された。
日没を迎えた午後5時ごろに点灯。ライトに照らされた朱色の三重塔の奥に、暗くなるにつれて青白い滝の姿が浮かび上がり、美しいコントラストを描いた。
ライトアップは31日(月)の日没から元日の朝まで実施する。那智大社では27日(木)に滝口の大しめ縄を張り替え、迎春準備を整える。
(2018年12月21日付紙面より)
有田市スポーツ少年団空手道大会
レスリング中学生選抜合同練習会開く (那智勝浦町体育協会 )
個人戦では男女3組がインドア出場権 (新宮高校ソフトテニス部 )