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2019年04月27日
1 拠点施設の運用など検討
 総会で代表者らが協議  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会(会長・仁坂吉伸知事)は25日、太地町公民館で平成31年度の総会を開いた。古座川町観光協会が協議会に加入したことや7月にオープンを控えた串本町潮岬の南紀熊野ジオパークセンターの紹介、日本ジオパークとして再認定を受けた審査結果の報告があった。

 公務で欠席の仁坂会長に代わり、沼田久博副会長(白浜観光協会長)があいさつ。事務局から平成30年度の事業報告などが行われた。平成31年度事業計画案では▽保全と整備▽地域活性会策の創出▽教育への活用▽観光資源としての活用▽連携と協働―を挙げた。保全と整備面では、学術専門委員会の開催や公募型研究助成を行い、地域活性化策の創出では、ガイドブックの増刷・配布、会員制交流サイト(SNS)により活動状況などの情報を発信する。ガイドの養成については、スキルアップ講座の開催やガイドの担当エリア拡大講座を実施することなどを解説した。

 事務局は南紀熊野ジオパークの拠点となる南紀熊野ジオパークセンターがオープンすることで、客の流れが変わると話した。旅行会社も関心を持っているとし、「センターに来てもらうだけでなく、各サイトを周遊してもらえるよう、旅行会社に提案していく。県の観光部局や各観光協会と協力して進める」と述べた。

 協議会に入会した古座川町観光協会からは「それぞれの市町村の枠を超え、ジオの本質に迫る一助になれればと思います」と抱負を語った。

 日本ジオパークの再認定の審査結果では、事務局がエリア外にもかかわらず、地域住民の活動が活発であり、学術専門委員会が科学的なバックアップをしていること、ジオパークガイドの自主的な活動やガイドスキルが評価されたと説明した。改善すべき点としては、住民のニーズに応じた活動支援体制の強化、多面的なモニタリングの実施などを挙げた。

(2019年4月27日付紙面より)

南紀熊野ジオパークセンターの運用などを協議した=25日、太地町公民館
2019年04月27日
2 地道な活動高く評価
 勝浦LCがMVP賞  (ライオンズクラブ国際協会335-B地区第65回年次大会 )

 ライオンズクラブ国際協会335―B地区(会員6726人)の第65回年次大会が20日、白浜町の白浜会館で開かれ、約1600人が参加した。同大会で地区ガバナー表彰があり、164クラブの中から勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)がMVP賞を受賞した。ヘルプマークの普及などの奉仕活動が評価された。

 会場で表彰を受けた戸間会長は24日、「ノミネートはされていたが受賞するとは想像もしていなかったので驚いた。日頃の活動が評価され、素直にうれしい。これからも勝浦LCを広く知っていただけるよう地道に努力していく」と喜びを語った。

 同クラブは1962(昭和37)年に結成。翌年に日本で413番目のクラブとして国際協会の認証を受けた。青少年の健全育成と献血活動を柱とし、少年スポーツ大会の開催や献血奉仕などに取り組んでいる。また、5年ごとに記念事業を実施しており、昨年は認証55周年を記念し、那智勝浦町立井関保育所へ6輪避難車、同町立温泉病院に開院記念碑を寄贈している。

(2019年4月27日付紙面より)

トロフィーを手にする戸間宏治会長=24日、那智勝浦町築地
年次大会での表彰式=20日、白浜町
2019年04月27日
3 センター拠点の初動固める 古座分庁舎で本年度総会 (牟婁保護司会)

 牟婁保護司会の本年度総会が25日、串本町役場古座分庁舎内であった。役員改選があり、生熊和道会長を再任とする役員体制案を承認。更生保護サポートセンター牟婁を拠点にした一層の会務隆盛を意識しつつ、事業関連諸議案を承認して初動を固めた。

 保護司は、犯罪や非行に陥った者の更生支援を目的として法務大臣が委嘱する無報酬の非常勤国家公務員。牟婁保護司会は同日現在、那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町の保護司28人で構成され、協議や研修による資質の向上に加えて、更生保護女性会と両輪で社会を明るくする運動(社明運動)の中軸となって啓発諸行事を展開し、さらに警察と連携して薬物乱用防止活動にも協力するなどの社会貢献にも力を入れている。

 開会に当たり生熊会長は、同センターの稼働や更生保護制度施行70周年記念大会などを目下の関心事として挙げ、これら勢いを持って令和元年度を明るい時代にしたいという思いを掲げてあいさつした。続く議事では近々勇退となる北地五男保護司を議長に立て、前年度と本年度の事業関連諸議案を審議し承認した。

 本年度事業計画と併せて、定例研修会など和歌山保護観察所との連携活動計画の確認や中学校担当保護司の人選も実施。那智勝浦分会(那智勝浦町と太地町)、古座川分会、串本分会や会下4部会(総務・研修・犯罪予防活動・協力組織の各部会)の活動報告も行い、会の現状を出席した保護司全員で把握した。

 役員改選は各分会が選出した同会理事の互選で後述する体制案を承認。事務所を会長宅から同センターへ変更することの規約改正や、社明運動において中央推進委員会委員長メッセージは誰が代読しているかといった情報交換もするなどした。

 閉会に当たり清水俊跋・前副会長が、旧太田川小学校が掲げていた二宮尊徳の句「可愛くば、五つ数えて三つほめ、二つ叱ってよき人となせ」は保護司にも通じるものがあるのではと触れつつあいさつをして締めくくった。この日は和歌山保護観察所長と牟婁地区担当主任官も同席し、顔合わせを兼ねてあいさつした。

(2019年4月27日付紙面より)

北地五男保護司を議長に立てて審議=25日、串本町役場古座分庁舎
あいさつする新役員の皆さん(出席者のみ)
2019年04月27日
4 郷土愛と誇りを育む
 近大新宮中学校が田植え体験  (新宮市熊野川町 )

 近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)は25日、新宮市熊野川町三津ノ地区の田んぼで田植え体験をした。1年生34人はみつの地域活性化協議会(下阪殖保会長)メンバーらに教わりながら、コシヒカリの苗を植えた。

 ふるさと教育の一環として、市の教育目標である「郷土への誇りと愛着を育む教育の充実」を目的に今年で4回目の取り組み。地元農家と協力し、体験を通じて地元への愛着を深め、手植えによる体験を行うことで農家の人たちへの感謝の気持ちと、米を大切にする心を養う。

 田んぼは2011年の紀伊半島大水害で浸水被害を受けた場所にあり、地域活性化のため積極的に取り組んで、復興に向けて頑張る地域の姿を生徒たちに伝える狙いもある。

 生徒らは下阪会長が所有する広さ0・7㌃の田んぼに横一列に並び、「ヌルヌルする」「足が抜けない」などと会話をしながら丁寧に植えていった。

 山根玄士君は「田植えの経験は2回目。少し疲れたけど楽しかったです。自分たちの手で苗を植えて、稲刈りの体験もするので実感が持てて愛着も湧く。立派に育ってほしいです」。

 下阪会長は「上級生が育てた米を下級生が味わうことを繰り返し、受け継がれているので、生徒たちはつながりを大事にしていると感じています。体験することでコミュニケーションの一つにもなってほしい」。

 池上校長は「下阪会長をはじめ、農家の皆さんに毎年協力していただき、感謝しています。体験を通じていろんな苦労があることを知り、人や食への感謝を忘れないでもらえれば」と話していた。

(2019年4月27日付紙面より)

慎重に苗を植える生徒ら=25日、新宮市熊野川町
2019年04月27日
5 国交省などをお礼訪問  高速自動車道紀南延長促進協議会  
2019年04月27日
6 ジャン卓囲み交流  健康麻雀教室に14人  (新宮市 )
2019年04月27日
7 県職員が清掃活動  道路の快適な利用のために  (新宮市・那智勝浦町 )
2019年04月27日
8 新たな友情を育む  新宮市内5児童館交流ふれあい遠足  
2019年04月27日
9 春の海を楽しむ  下里小学校が遠足  (那智勝浦町 )
2019年04月27日
10 体を動かしリズムを理解 正明保でリトミック教室 (新宮市)
2019年04月27日
11 「たくさんの本うれしい」  4代目なかよし号が熊野川小へ  (新宮市 )
2019年04月27日
12 食農体験で地元農業を身近に  太地小児童が田植え体験  (JAみくまの )
2019年04月27日
13 初夏を彩るシャガの花  国道371号筋などで  (古座川町 )
2019年04月27日
14 立合を見渡す絶景訪ねる  春夏ツアー第1弾を実施  (南紀串本観光協会 )
2019年04月27日
15 手作り品求める人で活気  ひだまり市in古座街道  (古座川町 )
2019年04月27日
16 1年生にメダルプレゼント  相野谷小が春の遠足  
2019年04月27日
17 今後も啓発活動を継続  高齢者地域見守り隊  (紀宝町 )
2019年04月27日
18 新入社員が田植え体験  飛雪の滝百姓塾が協力  (紀宝町浅里 )
2019年04月27日
19 高齢者世帯の家具固定も  地震に備えた補助事業  (紀宝町 )
2019年04月21日
20 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月21日22時18分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,341松畑  玄47
1,271上田 勝之53
1,163岡﨑 俊樹34
1,075久保 智敬61
1,053三栗 章史55
985大西  強75
955竹内 弥生58
945榎本 鉄也62
909濵田 雅美53
904前田 賢一71
896東原 伸也53
836松本 光生68
834福田  讓69
769屋敷 満雄72
754大坂 一彦55
752大石 元則64
648池田 稔夫50
341月輪 匡克51
299栗須 政志68
※案分による小数点以下の票は切り捨て。

当日有権者数 24,237人

投票者数 16,905人

無効投票数 174票

投票率 69.75%


2019年04月21日
21 銅板の屋根新しく
 礼殿の改修終え奉告祭  (熊野那智大社 )

 創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、礼殿(幣殿と拝殿)や授与所などの改修工事が終わり、竣工(しゅんこう)奉告祭が営まれた。塗り直された朱塗りの建物とふき替えられた銅板の屋根が輝いた。

 同大社の男成宮司をはじめ奉賛会、神社役員、県や町の職員、工事関係者が参列し完成を祝った。

 同事業の概要は、礼殿の改修および銅板屋根ふき替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっている。事業期間は12月31日(火)まで。

 礼殿は1941年の建築で、雨漏りなどにより木材の傷みが進んでいたことから、2017年11月に工事着工。重要文化財と同等の改修が施された。改修により本殿を臨む幣殿の扉が開かれ、柱や壁面を朱色などで塗り直した。増築が重ねられ多重構造となっていた授与所の屋根は建築当時に近い形に戻し、軒先を伸ばして雨の日の参拝に配慮した。

 男成宮司は「事業は年末まで続きますが、中心施設である拝殿が無事竣工となった。皆さん方や多くの崇敬者のご協力のおかげです」と感謝。「理由は定かではないが、二十数年閉じられていた扉を開けたので、本殿側が見えるようになった。拝殿本来の形かと思います」と話した。

 整備事業では引き続き、鳥居や建物の塗装などが進んでおり、同大社別宮・飛瀧(ひろう)神社の祈願所の改修も予定している。

(2019年4月21日付紙面より)

礼殿の改修を終え、竣工奉告祭が営まれた=19日、熊野那智大社
採光により明るくなった内部
2019年04月21日
22 クロマグロの水揚げ続々
 1隻で12本の漁獲など  (勝浦地方卸売市場 )

 国内有数の生鮮マグロ基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロが次々と揚がっている。18日のクロマグロの水揚げは計18本。19日には19本揚がり、ひき縄漁で取れた40~60㌔の小物35本の水揚げもあった。

 高知県の益丸(19㌧、松島基晴船長)は、勝浦港の約500㌔沖で操業。140~200㌔台のクロマグロ12本を漁獲した。うち6本は1回の操業で取ったという。松島船長は「15年前は20本くらい釣れていた。今年は(クロマグロの)出足は遅かったが、5月の連休明けまで頑張りたい」と話していた。

(2019年4月21日付紙面より)

200㌔前後のクロマグロがずらりと並んだ=18日、勝浦地方卸売市場
2019年04月21日
23 一行もてなし親睦深める
 ブルーム・レセプションパーティー  (太地町 )

 太地町公民館で19日夜、同町と姉妹都市提携を結んでいるオーストラリア・ブルームからの学生ら13人を歓迎するレセプションパーティーが開かれた。町関係者やホームステイ先のホストファミリーらがもてなし、親睦を深めた。

 町教育委員会の宇佐川彰男教育長が「ブルームの皆さまにはしっかりと太地を好きになってもらいたい。今日は町民と歓談して楽しい一日にしてください」とあいさつ。山本真一郎町議会議長の乾杯でパーティーが開始された。用意された食事を取りながら、学生と町民が会話や記念撮影するなど交流を楽しんだ。

 学生らが舞台に上がり、日本語で自己紹介。これまでにも太地に訪れている教師のマイケル・レイクさんは「太地町とブルームは大切な関係。この交流が長く続くことを祈っております」と語った。

 同町からは「鯨踊り」と寄水青年同志会による獅子舞が披露され、ブルーム一行は「ショットガン」「ソルトウォーターカウボーイ」の2曲を熱唱し、拍手が送られた。

(2019年4月21日付紙面より)

ブルーム一行が自己紹介=19日、太地町公民館
2019年04月21日
24 悠々と青空泳ぐ
 タウンガーデンにこいのぼり  

 「こどもの日」(5月5日)を前に、新宮市保健センター横の花壇「タウンガーデン」へ一足早くこいのぼりが掲げられた=写真。花壇を管理するボランティアグループ・タウンガーデン(平田裕子代表)が毎年設置しており、6匹が悠々と青空を泳いでいる。

 20日に会員とボランティアら約20人が作業をした。午前中に市内から切って運び出した約16㍍の竹に滑車を付け、こいのぼりを掲げた。敷地内にはチドリソウやポピー、ノースポール、モッコウバラ、シレネなど、色とりどりの季節の花が咲いている。平田代表は「四季折々の花と共に、少しでも楽しんでもらえれば」と話していた。

(2019年4月21日付紙面より)


2019年04月21日
25 鯨骨鳥居が3代目に  太地漁協が感謝込めて再建  (太地町 )
2019年04月21日
26 共に人生100歳を  健人大学開講式4月講座  (新宮市 )
2019年04月21日
27 熱戦展開、大盤解説も  新宮市将棋大会大橋貴洸杯  
2019年04月21日
28 「ぜひ見に来てほしい」  下地さん宅のフジが満開  (那智勝浦町 )
2019年04月21日
29 フジの花を楽しみお茶会  那智勝浦町浦神の民家で  
2019年04月21日
30 愛憎を美で表現  黒木かほさんら自主公演「tone」開催  (熊野市 )
2019年04月21日
31 丹鶴城公園などに出向き  鵜殿小学校が春の遠足  
2019年04月21日
32 河口大橋工事間近で視察  熊野川を川舟で下り  (紀宝町議会 )
2019年04月21日
33 春の例大祭盛大に 熊野本宮大社 
2019年04月21日
34 19人に有権者の審判  いよいよ21日投開票  (新宮市議選 )
2019年04月21日
35 お悔やみ情報
  
2019年04月10日
36 21年の完成に向け 文複建設工事請負契約を可決 (新宮市議会)

 新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は8日、臨時議会を開いた。市文化複合施設建設工事のうち、建築、電気設備、機械設備工事の請負契約などが議案に上がり、全て可決。議決を持って本契約となった。工期は9日から2021年2月8日までの672日間となる。

 市文化複合施設建設工事は先月20日の入札が不調に終わり、28日に再入札が執行された。落札者は▽村本・三和特定建設工事共同企業体(建築=入札金額〈税込み〉41億8824万円、落札率100%)▽勝山・新宮・椿本特定建設工事共同企業体(電気設備=4億6602万円、98・9%)▽協和・中村特定建設工事共同企業体(機械設備=2億6650万800円、99・5%)。予定価格1億5000万円以上の工事であることから、本契約には議会の議決を必要としていた。

 質疑で松畑玄議員は再入札の際に公告期間が短かったことなどを指摘。田花操議員は「空調、舞台照明、音響の工事が本体建築工事に入っているのはなぜか」などと追及し、分割入札に至った経緯などを問うた。向井雅男副市長は「本来であれば専門性や特殊性があっても市内業者に発注するのがわれわれの使命だが、専門性、特殊性の工事の中、市内業者で発注するのは難しい。本体工事に入れることで、スムーズな発注ができるであろうと決めさせていただいた」と答弁した。

 北村奈七海議員が「国からの交付金が満額もらえない場合もある。施設の維持によって、市が本来行う福祉や医療教育といった分野にお金が回らなくなる可能生はゼロではない。見直すほうがよいのでは」と反対討論。田花議員は「多くの違法性が見られた入札ではないかと思う。公の組織が確認申請を取らないで進めるのは大きな法令違反と言える。全て見切り発車と言わざるを得ない」と反対意見を述べた。

 賛成討論では松本光生議員が「今後、当局は市民の意見を十分聞きながら素晴らしい施設になるよう努力を」。辻本宏議員は「国、県の交付金、合併特例債や過疎債など、市にとって恵まれた絶好の機会。速やかに進めることが第一。完成を待ち望んでいる市民が大勢いる」と述べた。採決では建築、電気設備、機械設備の全ての請負契約について賛成多数(賛成9、反対5)で可決された。

 議決後、田岡実千年市長は「施設の議案に慎重審査、誠にありがとうございます。今日、可決いただいた議案は本日、本契約となります。22カ月の期間で施設が完成できるように、皆さんの意見をしっかりと聞きながらよりよい施設、よりよい運営ができるようにしっかりと頑張っていきます」と意思を示した。

 また、市議選に出馬しないことを明らかにした北村議員、辻本議員、田花議員があいさつ。議員生活を振り返り、支援者や同僚議員、田岡市長、当局などに感謝の気持ちを述べ、多くの拍手に送られながら議場を後にした。

(2019年4月10日付紙面より)

賛成多数で可決した=8日、新宮市役所議場
2019年04月10日
37 文化の象徴的エリアに
 西山修司さんによる説明会  (新宮市旧チャップマン邸 )

 新宮市新宮の旧チャップマン邸で7日、内覧会と西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんによる説明会があった。午前、午後の2部制で開催された説明会には、計100人以上が参加。西山さんは米国人宣教師E・N・チャップマンの人柄や、設計した市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)との関係性、同邸の特徴などを説明した。

 旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人の伊作がチャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した。

 西山さんはチャップマンとその家族について、「このアメリカ人の一家が新宮の町の住民になって町の人々と親しんだことは、目に見えない大きな影響をこの町に与えたことと思う」と記された伊作の長女・アヤが残した文章を紹介。「静かな謙虚なつつましい生活態度であった」などと続いていることから「チャップマンは物静かで温厚な人であったと考えられる。伊作は激情家な面があったので、相反するところが馬が合ったのかもしれない」と推測した。

 同邸の特徴については「2階のバルコニーに見られるような、柱が半分だけ見えているハーフティンバーはヨーロッパで見られる装飾の一つ。控えめに装飾が施されているのが特徴。装飾を省くのは難しいこと。物のバランスに配慮した近代住宅」などと解説した。

 大正デモクラシーの時代においても、日本人の生活は江戸時代からさほど変わっていなかった。その中で伊作は19(大正8)年に最初の著書『楽しき住家』を出版。「家とは家族のためのもの」と新しい日本人の生活様式を主張した。西山さんは「チャップマン邸はそんな伊作の脂が乗った時期に設計された、歴史的にも貴重なもの。この場所で文化的な活動ができるのは市にとっては好都合なこと」と述べ、「伊作は日本の在り方を先駆的に発信していった。そういったことを全国的に発信していくべき。新宮は小さな町だが歴史的な事実がある。西村記念館だけでなく、旧チャップマン邸もあるこのエリアを、新宮の文化の象徴的な場所にしていければ」と話していた。

  □     □

■19日から供用開始

 19日(金)のオープン後は、観光客や市民が交流できる観光施設として活用していく。問い合わせは市商工観光課(電話0735・23・3357)、旧チャップマン邸(電話0735・23・2311)まで。

▽開館時間=午前9時~午後5時(貸館利用は午後9時まで)

▽休館日=月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日

▽入館料=無料。会議などのため使用する場合は料金を徴収する。

▽使用料(1部屋につき)=午前9時~午後1時、午後1時~5時は1000円、午後5時~9時は1500円

(2019年4月10日付紙面より)

チャップマン邸や西村伊作について解説する西山修司さん=7日、新宮市新宮
多くの人が内覧会に参加した
2019年04月10日
38 釈迦の誕生日祝い過ごす
 各地で法会「花まつり」  (串本町・古座川町 )

 串本町や古座川町の各地で8日、仏教の祖・釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会「花まつり」があり檀家らが期日を祝いながらのひとときを過ごした。

 釈迦の誕生日は中国暦4月8日とされ、日本では新暦に置き換えて法会を営む形が宗派を超え広く浸透している。ルンビニーの花園で生まれた時に天が竜を遣わし甘露を降らせたという言い伝えに基づき、季節の花々で飾った花御堂に釈迦の誕生仏を安置し甘茶をかける所作が特色。誕生仏は右手で天、左手で地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発した姿を今日に伝えている。

 古座川町高池にある龍谷山霊巖寺(小原征雄住職)は午前10時から本堂で法要を営み、般若心経を三遍繰り返し梅花講の講員が▽三宝御和讃▽釈尊花まつり御和讃▽花供養御和讃―を奉納。その後は西国三十三番札所お砂踏みをし、法要の前後で随時花御堂も参拝を集めた。同寺庫裏では法会と対で恒例になっている寺宝開帳や妻・ほづ美さんによるパッチワーク展も始まり、こちらは15日(月)まで、午前10時~午後4時に随時見学できる。

 『お寺は亡くなってからではなく、生前に参るところ(仏の教えを得て現世で努めてから来世に行く)』という意識を檀家や地域に広める機会として毎年特に力を入れているこの法会。小原住職は「仏教の布教になればと思いできるだけ法話をするようにしているが、そのたびに私自身も勉強になっている。花まつりから始まる二つの展示は長丁場で大変だが、皆さまの助力のおかげで続けられている。まずは今日一日をゆっくりと過ごしてほしい」と述べて参拝を歓迎した。

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)も8日午前10時に本堂で法要を営み、誕生仏に甘茶をかけて釈迦の徳に思いをはせるひとときを檀家や御和讃を奉納した東福教会奉賛会の会員らと共にした。

 今年は境内のサクラが散り頃となる中で期日を迎え、風に花びらが舞う晴天の境内では裏千家淡交会の日浦社中が野だてをし参拝者をもてなした。併せて金城流大正琴をたしなむ前田康子さんの一派6人が唱歌や演歌など14曲を響かせ、法要後のくつろぎのひとときを後押しした。

 長らく法会を続ける中、8年ほど前に野だて、3年前に大正琴、と近年は奉納行事も徐々に充実。それらを檀家らと共に楽しんだ大崎住職は「法要は長く続けているが、御詠歌や野だて、大正琴と皆さまのご奉仕のおかげで、お釈迦様が生まれた日にお参りし喜んで帰っていただけるようになってきた。いっそう多くの檀家の皆さまに足を運んでもらえる花まつりになれば」と今後を期待した。

(2019年4月10日付紙面より)

霊巖寺で営まれた花まつりの法要=8日、古座川町高池
花御堂に安置された誕生仏に甘茶をかける参拝者=8日、古座川町高池
成就寺境内で営まれた奉納行事=8日、串本町西向
2019年04月10日
39 思いやりと規律大切に
 新翔高校に118人が入学  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)は9日、同校体育館で入学式を挙行した。新入生118人(男子57人、女子61人)が新たな一歩を踏み出した。

 国歌、県民歌斉唱などの後、東校長は高校での学習の大きな目的を「将来大人として自立し、社会を支えていく力を身に付ける」とし、同校の指導を紹介。

 新入生に対し、3年後に将来の夢や希望を実現するため、1年生の時からしっかりとした目標を持って日々地道に努力を続けるよう呼び掛けた。そのために「思いやりの心」を持ち、規律ある行動をしてほしいと求め「人にはそれぞれ弱いところもあれば甘いところもある。しかし、それに屈することなく、自らの向上を願い、常に努力するという決意を、今、この入学式においてしてほしい」と祝辞。

 新入生の田端詩月さんは「これからそれぞれの目標に向かって努力し、何事にも前向きに取り組みながら、一日一日を大切に過ごそうと決意を新たにしている」とし「新翔高校の生徒としての誇りを胸に精いっぱい努力する」と誓いの言葉を述べた。

(2019年4月10日付紙面より)

式に臨む新入生ら=9日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年04月10日
40 6部門で熱戦繰り広げる
 第31回愛好会ソフトテニスクラブ杯  
2019年04月10日
41 第5節までが終了
 高円宮杯U―18サッカーリーグ和歌山  
2019年04月10日
42 待望の優勝に輝く
 シルバー那智、還暦野球大会で活躍  (熊野市 )
2019年04月10日
43 国公立大へ43人が合格  新宮高校の進路状況  
2019年04月10日
44 いちご大福作りに挑戦  中央児童館で「おやつを作ろう」  (新宮市 )
2019年04月10日
45 甘茶注ぎ幸せ祈る  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2019年04月10日
46 英霊の冥福祈る  花まつりの平和祈念祭  (新宮仏教会 )
2019年04月10日
47 さまざまな名車が集結  スーパーカー新宮ミーティング2019  
2019年04月10日
48 93人が新しいスタート 町立中学校で入学式 (那智勝浦町)
2019年04月10日
49 期待と不安を胸に 公立小中学校で入学式 
2019年04月10日
50 町全体で77人が新入  町立の小学校入学式  (串本町 )
2019年04月10日
51 出会い大切に努力を  紀南高校に62人が入学  (御浜町 )
2019年04月10日
52 ドキドキの新1年生  全ての小学校で入学式  (紀宝町 )
2019年04月10日
53 タケノコシーズン到来   
2019年04月10日
54 お悔やみ情報
  
2019年04月07日
55 谷洋一さん、佐藤武治さんが当選
 和歌山県議選・東牟婁郡選挙区  (三重県知事選は現職・鈴木英敬さんが3選 )

和歌山県議選・東牟婁郡選挙区【定数2】 4月7日21時10分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
7,795谷  洋一70
5,708佐藤 武治64
5,689水口  崇60


当日有権者数 32,836人

投票者数 19,461人

無効投票数 269票

投票率 59.27%

  □     □

三重県知事選 4月8日1時00分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
615,281鈴木 英敬44
70,657鈴木加奈子79


※案分による小数点以下の票は切り捨て。

当日有権者数 1,485,622人

投票者数 693,558人

無効投票数 7604票

投票率 46.68%


2019年04月07日
56 150人が新たなスタート
 近大新宮高校・中学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)は6日、同校体育館で平成31年度入学式を開いた。中学校34人、高校116人が新しい学校生活をスタートさせた。

 新入生を前に池上校長は「近大新宮と所属するクラスを好きになってください。そうすれば充実感が湧き、工夫しようとすることにより自分が好きになります」と式辞。

 「紀南地方唯一の私立進学校で学ぶ喜びと誇りを持つことを期待しています。失敗や壁に当たることもあると思うが、教職員一同、全力でフォローできる体制を取りたい」と述べた。

 高校生徒会長の内田采実(ことみ)さん(3年)は何事にも積極的に取り組むことが大切とし、「悩みや相談があれば遠慮することなく打ち明けて。楽しく笑顔あふれる学校生活を送りましょう」と歓迎の言葉を贈った。

 新入生を代表し、前田一成君(中学1年)と岡地優希君(高校1年)が「この緊張感を忘れず、心を優しくたくましくすることに努めながら、自分が進む道を見つけ出せるよう努力します」と宣誓した。

(2019年4月7日付紙面より)

宣誓をする新入生ら=6日、新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校
池上博基校長
2019年04月07日
57 春を楽しみ味わう
 「竹の子ウオッチング」スタート  (宇久井海と森の自然塾 )

 休暇村南紀勝浦の温泉入浴とタケノコ料理がセットの「竹の子ウオッチング&温泉入浴」が5日、那智勝浦町宇久井半島の宇久井ビジターセンター園地で始まった。宇久井地区を中心とした有志の女性16人(児童2人を含む)がトップを切って旬のタケノコを掘り、その料理を味わった。期間は6月16日(日)までの毎週日曜日を予定している。

 この体験プログラムは、半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾」が主催する人気企画の一つ。センター前から5分ほどの竹やぶに移動し、初参加の東口ひかるさん(6)と上地すずかさん(8)=ともに新宮=は、祖母の手助けでつるはしを振って掘り返したタケノコに「うわ!かわいい」と感動。2人ともタケノコ料理が「大好き」だそうで、収穫を喜んだ。タケノコを公平に分配した後は休暇村に移動。温泉で汗を流して煮物、揚げ物、酢の物、汁物など、さまざまに調理した料理を味わった。

 今月中はモウソウダケ、5月になればハチク、同月下旬から6月にかけてはマダケが収穫でき、参加申し込みは2日前まで電話で受け付ける。作業しやすい服装で、持ち帰り用の袋と入浴用のタオルは各自持参。参加費は大人2500円、中学生以下と10人以上の団体は2200円となる。4月下旬から始まる大型連休中は日程変更もあるので注意が必要。

 申し込み、問い合わせはビジターセンター(電話0735・54・2510)まで。受付時間は午前9時~午後5時。水曜日休館。

(2019年4月7日付紙面より)

幼児もタケノコ掘りに夢中=5日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター園地
2019年04月07日
58 いろんな体験に感謝
 サ市訪問団お別れパーティー  (新宮市 )

 新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)訪問団とのフェアウェル(お別れ)パーティーが5日夜、市福祉センターで開かれた。サ市の生徒たちとホストファミリー、関係者らは食事や出し物などで楽しいひとときを過ごした。生徒らは7日朝、母国に向け新宮を出発する。

 訪問団は先月29日に来新し、約1週間滞在。14~16歳の生徒11人(男子9人、女子2人)と引率者3人の計14人がホストファミリー宅に宿泊しながら日本文化の体験や地元の中学生、高校生らとの交流などに取り組んだ。

 パーティーでは、県立新宮高校琴部による演奏があった。多くの料理が並び、参加者たちは歓談しながら別れを惜しみ、思い出をつくった。サ市引率者のゲイル・マッカラムさんはさまざまな体験や温かく迎えてくれたホストファミリーなど多くの人への感謝を述べた。

 姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は来年で姉妹都市関係が45周年を迎えることに触れ、高校生のホームステイやインターンの派遣を予定していると紹介した。

 訪問団を通じて初めて日本を訪れたカイル・ニー君(14)は「いろんな見学や体験をさせていただき感謝しています。中でもホストファミリーと出掛けた下北山村の『桜まつり』が思い出です。日本は静かでみんな親切。また来たいと思います」と感想を話していた。

(2019年4月7日付紙面より)

歓談で楽しく過ごす参加者ら=5日、新宮市福祉センター
日本語で感謝を伝える訪問団たち
2019年04月07日
59 全体会後、各合議体で協議  介護認定審査会  (那智勝浦町・太地町 )
2019年04月07日
60 昨年下期の景況調査結果発表  新宮商工会議所  
2019年04月07日
61 貴重な慶光院の絵符  熊野市紀和町に清順上人顕彰碑  (熊野の歴史を探る )
2019年04月07日
62 ハンドメイドや食楽しむ  「手作り体験&マルシェ」  (新宮市熊野川町 )
2019年04月07日
63 莊司さん、仲さんに委嘱  紀宝警察署で伝達  (少年指導委員 )
2019年04月07日
64 現職か新人か、7日投開票  県内各地で舌戦展開  (三重県知事選 )
2019年04月07日
65 “ホーム”で練習再開  10カ月ぶり利用可能に  (鵜殿運動場 )
2019年04月07日
66 いよいよ7日投開票  3人で2議席争う東牟婁郡  (和歌山県議選 )
2019年04月07日
67 お悔やみ情報