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2019年01月25日
1 異文化交流で友好深める
 台湾から姉妹校生徒ら来校  (新宮高校 )

 県立新宮高校(前田成穂校長)に23日、同校姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(陳香妘校長)の生徒66人と教職員5人の計71人が来校した。両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに2004(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わしている。

 彰化女子の到着後、新宮高ESS部員による学校紹介と校内ツアーがあり、その後には同校体育館で全校生徒による歓迎式典が開かれた。前田校長が「大家好(ダージャーハオ)」と歓迎。「交流を通して関係や協力体制を深めていければ」などと英語であいさつした。生徒会長の古根川健君(2年)が「新宮高校と日本に興味を持ってくれたら幸いです。私たちもあなたたちの国のことを教えてほしいです。日本での滞在を楽しんでください」と英語で歓迎の言葉を述べた。

 彰化女子からは学部主任の丁志昱団長が「交流活動を通して異文化を体験し、姉妹校として末長くお付き合いさせていただきたい」。代表生徒は「これを機会に日本文化や風習などを勉強できれば」とスピーチ。両校は記念品を交換し、親交を深め合った。

 空手部と吹奏楽部による歓迎発表があり、彰化女子の生徒らは興味深げに空手の形に見入り、演奏に手拍子を送って盛り上げた。彰化女子は日本のアニメ曲に合わせてダンスを披露するなどして友好関係を育んだ。

 新宮高は、3月14日(木)から代表生徒ら20人と教員2人が台湾への海外研修旅行を行う。彰化女子を訪れ交流を深めるほか、生徒宅へのホームステイや台北での歴史文化学習を予定している。

(2019年1月25日付紙面より)

舞台発表などを通じて交流を深めた=23日、新宮市神倉の県立新宮高校
友好を示し記念品を交換し合った
2019年01月25日
2 町独自のノベルティ導入
 認知症サポ増を目指して  (串本町 )

 串本町地域包括支援センターはこのほど、認知症サポーターであることを知らせる缶バッジ300個を作り、同町として行う同サポーター養成講座修了者への配布を始めた。

 同サポーターは厚生労働省「認知症を知り地域をつくる10カ年」(2005―15)の一環で導入された制度。同講座修了者にノベルティ「オレンジリング」(シリコン製ブレスレット)を託す形で同サポーターの裾野を全国規模で広げている。

 同町は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して2010(平成22)年から同講座を実施している。これまでに約350人が修了しているが、人口に対して2%という実績は県内でも低い域に当たり、その割合を高め地域による見守りを充実するきっかけとしてこの缶バッジを町独自のノベルティとして導入することにした。

 直径約4㌢で、ピンとクリップの両用タイプ。オレンジリングをイメージした輪の中に日本トルコ友好キャラクター「まぐトル」を描いたデザインを採用している。リング以上に目立つところにつける事が多いバッジの特性を生かして同サポーターであることをいっそう分かりやすくするとともに、なじみ深いキャラクターの姿で見た人の関心を引き同サポーターへの関心を高めるのが狙い。関心の延長で同講座の実施頻度を上げ、町域における修了者の裾野拡大を図るという筋書きだ。

 同講座は90分の内容で、10人以上の受講と会場が確保できる状況であれば同センターに依頼して出前実施してもらえる。受講は無料で、修了者には同サポーターのノベルティとしてオレンジリングと缶バッジの両方が託される。

 喫緊では町職員を対象にして同講座を開く予定。同センターの中まどかさんは「この講座は認知症や患者の気持ち、接し方を正しく理解するところがポイント。串本町も高齢化率が40%を超え、厚生労働省の指標によると高齢者の4人に1人が認知症またはその予備群とされている。そのような状況だからこそ、認知症サポーターを増やし地域で見守る目を宿したい。一人でも多くの町民の皆さまにこの講座を受講してほしい」と缶バッジに込めた思いを語った。

 同講座の実施依頼や認知症関係の相談、問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。

(2019年1月25日付紙面より)

串本町独自のノベルティとして配布を始めた認知症サポーター缶バッジなど=23日、串本町串本
2019年01月25日
3 学校は地域コミュニティの核
 推進フォーラムin紀宝  

 「地域とともにある学校づくりに向けて」と題したコミュニティ・スクール推進フォーラムin紀宝が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷研修室で開かれた。松阪市立第四小学校学校運営協議会理事長の鈴木逸郎さんが「コミュニティ・スクールを起点とした地域づくり」をテーマに講演した。

 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と家庭、地域が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる仕組み。今年度、町内全小中学校に協議会を導入し、町学校運営協議会連絡協議会(山田十司会長)が発足した。

 フォーラムは町教育委員会(西章教育長)と同連絡協議会が主催。町内各学校の運営協議会委員、PTA、教員など約70人が出席した。

 西教育長が地域の見守り活動に感謝し、「今年度、町内七つの小中学校がコミュニティ・スクールとして再スタートを切った。子どもたちが豊かに育つようご協力を」、山田会長は「コミュニティ・スクールを皆さんの力で地域に広げてください」とあいさつした。

 鈴木さんは、「子どもたちの『生きる力』は、多様な人々と関わり、さまざまな経験を重ねていく中で育まれるものであり、学校のみで育まれるものではない。地域社会とのつながりの中で、子どもたちは豊かでたくましく成長していく」と示した。

 第四小学校の取り組みを紹介した上で、「学校は地域コミュニティの核。地域に愛着と誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材の育成を」と求め、「子どもたちが大人になった時、帰ってきたくなる紀宝町になろう」と呼び掛けた。

 講演後、町内各小学校の校長らが学校運営協議会の活動を紹介した。

(2019年1月25日付紙面より)

フォーラムに出席した学校関係者ら=23日、紀宝町まなびの郷
鈴木逸郎さん
2019年01月25日
4 一年の健康など祈る
 加寿地蔵尊で初地蔵祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満の加寿地蔵尊で24日、初地蔵祭が営まれた。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)が奉仕した。

 毎月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日は信仰厚い多くの人々が参拝した。午前10時からの法要では中田代表、修験道者の冨岡秀清さんが般若心経、地蔵菩薩の真言を唱え、参列者の健康や家内安全を祈願した。

 参列者らは、赤いよだれかけに子どもの健康や合格祈願などの願を掛けて奉納した。夫婦で参拝した田中秀薬(一平)さん(79)、芙空(芙代子)さんは、四国遍路を30年かけて75回巡り、100回を目指している。那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野那智大社へのお参りも810回、毎月24日の加寿地蔵尊への参拝も欠かさないと話し、「お参りを通していろいろな方との一期一会、健康であることに感謝しています」と笑顔を見せた。

(2019年1月25日付紙面より)

初地蔵祭を営む中田勝康さん(前列右)ら=24日、那智勝浦町
2019年01月25日
5 新宮市駅伝大会2019結果㊥
 中学生男女の部  
2019年01月25日
6 唱歌や民謡口ずさむ  円満地公園で「うたごえ喫茶」  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
7 どうなる?今後の政治  末延吉正さんが今年の経済語る  (新宮市 )
2019年01月25日
8 新年のお茶のお稽古  浮島児童館で「初釜」  (新宮市 )
2019年01月25日
9 伝統的な遊びを楽しむ  くろしお児「お正月遊びを楽しもう!」  (新宮市 )
2019年01月25日
10 「のどごし良くもっちり」  太田の郷でピロール米の麺を商品化  (那智勝浦町 )
2019年01月25日
11 教わったことをおさらい  伝統文化体験教室が閉講  (古座川町 )
2019年01月25日
12 当船の外観を3D計測  東北の手法でデータ保存  (水門祭 )
2019年01月25日
13 若い力に防災減災を期待  矢渕中と鵜殿3組が合同避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月25日
14 園児らが袋いっぱいに集め  太陽水産が井田、鵜殿保で餅ほり  
2019年01月25日
15 お悔やみ情報
  
2019年01月23日
16 無投票で新議員13人が決まる
 紀宝町議選  

 任期満了に伴う紀宝町議会議員選挙が22日告示され、定数13に対して現職8人、元職1人、新人4人の計13人以外に立候補の届け出がなく、無投票当選が決まった。

当選者【定数13、届け出順】

当落候補者名年齢党派現元新
市川  潔71
莊司  健71
榎本 健治42
平野美津子71
向井 健雅64
山本 精一62
野田 純志70
浅田 和江47
原  章三71
大倉 孝司60
奥峪 康之61
萩野 進也64
獺越 幸雄63


※年齢は当初の投票日(1月27日)時点の満年齢


2019年01月23日
17 全員がけがなく無事に
 消防団丹鶴分団が神倉神社を清掃  (御燈祭りに向け )

 2月6日(水)の御燈祭(おとうまつ)りに向け、新宮市消防団丹鶴分団(杉下和夫分団長)は20日、神倉神社の清掃活動に取り組み、団員約20人が参加した。

 火災や事故を防止しようと毎年この時期に実施している。枯れ葉を掃き、枝打ちをするなどして、たいまつの火が燃え移らないようにするとともに、石段の隙間を埋めるなどして上がり子がつまずいたり足を挟むことのないようにと整備をした。午前8時ごろ集合し、午後2時ごろまで作業した。

 以前は杉下分団長も毎年上がり子として祭りに参加し、自身の息子や孫も3歳の頃から一緒に上っていた。数年前からは上がり子としてでなく、消防団としての仕事を果たしている。

 知人の紹介で入団し初めて参加した三鬼成晃さん(29)は当日、上がり子として上る予定をしており、「裏方としての仕事の大切さを改めて実感しています。団員、上がり子として皆さんがけがなく下りていただきたい」。

 杉下分団長は「上がり子はもちろん、祭り関係者、見学者の方々がけがのないよう注意してほしい」と語り、「分団員として一生懸命、火災予防に努めます」と話していた。

(2019年1月23日付紙面より)

手分けして掃除をする分団員ら=20日、新宮市の神倉神社
2019年01月23日
18 研修会や食事で親睦深める
 宇久井地区老人クラブ研修会  (那智勝浦町 )

 宇久井地区老人クラブ連合会(峰武久会長)は21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦で役員研修会を開催した。町老人クラブ連合会の玉置之一会長が健康寿命などをテーマに講演した。その後は懇親会が行われ、出席者19人は親睦を深めた。

 研修会は宇久井区の各老人クラブ代表者が集まり、年に1回ほど実施されている。区の課題などを話し合うとともに交流を深めることを目的としている。

 峰会長が今年11月に開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019(第32回全国健康福祉祭和歌山大会)」について詳細を説明。同町ではダンススポーツが行われることに触れ、「ねんりんピックは誰でも出ることができる。勝ち負けではなく、交流がメイン。希望者はぜひ、申し込んでほしい」と呼び掛けた。

 玉置会長は平成27年の介護保険制度改正に伴い、市町村ごとに取り組む「新地域支援事業」などを紹介。昨年7月の世界保健機関による統計で日本人の平均寿命は女性が87・1歳(1位)、男性が81・1歳(2位)で男女ともに過去最高を更新し、男女平均は1位であると述べ、「長寿は大切で喜ばしいが、病気にならず元気に生活することはもっと大切」と話した。

 自分の体調や体力に応じた健康寿命を延ばすための運動について、▽健康診断を通して自身の健康状態を知る▽毎日、じゅうぶんな睡眠を取る▽健やかな食事をバランス良く食べる▽ストレッチや運動をする―などを提案した。

 玉置会長は「いつどこでも少しの時間があれば運動はできる。歩くことや簡単なストレッチや筋力トレーニングを行うことで健康寿命を延ばすことができます」と語った。研修会後、出席者らは食事をして会話を楽しんだ。

(2019年1月23日付紙面より)

各地区の役員らが学びを深めた=21日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
玉置之一会長
2019年01月23日
19 京フィルの演奏を鑑賞
 文化セで文化自主事業  (串本町 )

 串本町文化センターで20日、同町文化自主事業「これぞ超名曲コンサート~クラシックからオールディーズまで~」があり約600人が京都フィルハーモニー室内合奏団による演奏を鑑賞した。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と同町教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催。この事業は同センターの有効活用を目的として1994(平成6)年から回を重ねていて、本年度は同センター開館30年記念事業にも位置付けて同団の招致を計画し、南紀串本観光協会の串本事業所と古座事業所、同センターの3カ所で前売り券を販売する形で来場を呼び掛けた。

 当日は同センターホールがほぼ満席となる盛況の中で開演を迎え、主催者を代表して西野会長は同センターと文化自主事業の歩みを振り返り「このコンサートを機に今後もますます生の芸術を聴けるよう、文化自主事業を実行委員会として充実させていきたい」と述べ、引き続きの支援を求めた。

 同団は72(昭和47)年に京都市を本拠地にして設立した室内オーケストラで、この日は指揮者の井村誠貴さんら23人組で出演。第1部でクラシック9曲、第2部でオールディーズ8曲をホールに響かせた。公演と併せて同センター1階ロビーでは文化自主事業の歩みを振り返る展示もあり、コンサートの前後や合間に来場者の鑑賞を集めた。

(2019年1月23日付紙面より)

ほぼ満席の注目の中で演奏する京都フィルハーモニー室内合奏団=20日、串本町文化センター
2019年01月23日
20 伝統の白装束作り
 新宮市千穂の松田商店  (御燈祭りに向け )

 新宮市千穂の松田商店(松田啓資店主)で、神倉神社の御燈祭(おとうまつ)りで上がり子が着る白装束作りが行われている。毎年正月明けから作業に入っていて、今月いっぱいはこの仕事から手が離せない。

 啓資さん(66)は故祖父・次郎松さん、故父・傳治さんに続いて3代目の店主。父から作り方を学び、体型の変化に合わせて規格を変えながら約50年作り続けている。

 燃えにくい純綿を使用している同店の白装束は、上下と帽子の3点セットが特大から小まで6種類あり、ばら売りもしている。サラシ、白足袋(たび)も販売している。生地の値段が上がり、商売は年々厳しくなっているが、「よっぽどのことがない限り値段を上げるつもりはないよ」と奉仕の心で続けている。

 白装束は修繕しながら何年も使う人がほとんどだが、毎年買う人もいるという。「松田さんところの白装束は丈夫やと褒めてもらえるのは、作り手冥利(みょうり)に尽きる」と笑顔を見せる。

 長時間座っている仕事で、50歳を超えた頃から体力的にきつくなってきいている。一着作る時間は若い頃の倍になった。65歳でこの仕事を辞めるつもりだったが、66歳となった今は「体力が続く限り」に変わった。

 「神事に参加するという自覚を持って上り、けが、トラブルなく無事に下山してほしい」と願っている。

(2019年1月23日付紙面より)

一着ずつ上がり子への思いを込めて白装束を作る松田啓資さん=9日、新宮市千穂
2019年01月23日
21 1、2回戦が終了
 3回戦以降の組み合わせも決まる  (県高校サッカー新人大会 )
2019年01月23日
22 辻萌々香さんが優勝 第43回新春少年剣道大会 
2019年01月23日
23 中口和子さんが優勝
 なちかつGGCがクラブ大会を開催  
2019年01月23日
24 連携し良い読書環境を  神倉小学校が図書室の整理  (新宮市 )
2019年01月23日
25 太地水共の社会貢献学ぶ  歴史探訪スクールに50人  (新宮市 )
2019年01月23日
26 うがい・手洗いの徹底を  新宮市立医療センター  
2019年01月23日
27 野中誠一さんら4人が1位 写連紀南支部1月例会 
2019年01月23日
28 南紀勝浦温泉で卓球楽しむ  第7回卓球大会「ツナ・カップ」  
2019年01月23日
29 しょうゆの魅力を学ぶ 三輪崎小で出前授業 (新宮市)
2019年01月23日
30 疲れたが楽しかった  宇久井中生がツバキ油搾油を学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年01月23日
31 「桃太郎」に笑顔  2園で劇団すぎのこが上演  (串本町 )
2019年01月23日
32 また遊びに来てね  三尾川保育所で交流会  (古座川町 )
2019年01月23日
33 獅子舞奉納など礼尽くす  くじ野川稲荷神社で例祭  (串本町 )
2019年01月23日
34 当選者491人決める  お年玉プレゼント抽選  (串本リリースタンプ会 )
2019年01月23日
35 町内24カ所対象に交信  県の孤立集落通信訓練で  (古座川町 )
2019年01月23日
36 男女とも矢渕中が優勝  ソフトテニス南郡地区予選  
2019年01月23日
37 健康体操などで交流深め  大里でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年01月23日
38 昔の生活道路などを歩き  山歩き部会が歴史ウオーク  (紀宝町 )
2019年01月23日
39 お悔やみ情報
  
2019年01月20日
40 円滑な情報伝達を
 211カ所で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 大規模な災害発生時に円滑な情報共有を行うための通信訓練が19日、和歌山県内で孤立の可能性のある211集落であった。住民らが無線などを使用して各市町村と連絡を取り合い、状況の報告と確認をした。併せて県と市町村の伝達訓練を行い、防災相互通信用無線機や防災電話を使用して情報を共有した。

 訓練は、午前9時ごろ、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生したと想定。県内では震度5強~7の揺れを観測し、地滑りなどの土砂災害が多発。各地では道路がふさがり、各地で孤立集落が発生しているという状況を想定した。

 孤立可能性集落のない和歌山市と御坊市を除く28の市町村が参加。当日参加できない集落は別日程で訓練を実施する市町村もあった。総参加人員は1174人ほど。新宮・東牟婁地方では、新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村が参加した。

 集落と市町村間では無線などを使用して情報を共有し、孤立状況を県の防災情報システムに登録。振興局が報告を受けて内容確認を行い、県危機管理局に報告するなどした。

 東牟婁振興局で訓練に当たった職員らは「今回の訓練を機に、県や市町村関係者が通信方法を確認し、実際に災害が発生した際にはスムーズに操作ができるようになり、円滑な情報伝達ができれば」と話していた。

(2019年1月20日付紙面より)

各市町村からの報告を受ける県職員ら=19日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年01月20日
41 鬼面札や祝升作り
 那智山で節分の準備進む  (那智勝浦町 )

 2月3日(日)の節分を前に、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では「鬼面札」や「祝升(いわいます)」などの準備が急ピッチで進んでいる。

■熊野那智大社



 熊野那智大社では災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福升」を作っている。鬼面札は縦35㌢、横45㌢。しめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で、昭和44年に篠原四郎元宮司が描き、翌45年から授与している。神職が那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け、一枚一枚丁寧に刷っている。2000枚仕上げる。

 福升はモミの木製の5合升で1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれる。鬼面札は1枚500円。福升は1500円。2月3日の節分祭で祈とう者らに授与する。20日(日)から社頭で一般参拝者にも授与する。

 郵便やFAX、インターネットでも受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

  □     □

■那智山青岸渡寺



 西国三十三所第一番札所の那智山青岸渡寺では「節分会豆まき会式」で使われる祝升の準備に追われている。祝升は熊野地方産のスギが底板に、側面にはヒノキが使われている。「那智山」の焼き印があり、升の内側には「七難即滅七福即生」の印が押され、髙木亮英副住職らが「平成三十一年」の文字を書き入れ仕上げている。1300個用意する。

 祝升は節分当日、本堂で豆まきをする厄年の人や祈とう希望者に授与する。祈とう料は4000円で、祝升に札、縁起物、弁当などが付く。

 問い合わせは同寺(電話0735・55・0404)まで。

(2019年1月20日付紙面より)

鬼面札を丁寧に一枚一枚刷り上げる神職=18日、熊野那智大社
平成最後の年「三十一」を書き入れる髙木亮英副住職(右)=18日、那智山青岸渡寺
2019年01月20日
42 日本ジオパークに再認定
 橋杭岩前で関係者ら歓喜  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークが18日、日本ジオパークとして再認定された。串本町くじ野川にある橋杭岩前では、関係者が結果を喜び記念撮影に臨むなどして、次の4年間に弾みをつけた。

 日本ジオパークはその趣旨(秀でた地質資源の活用による地域活性化)を高い水準で保つため、4年ごとに現地審査を行い再認定を受ける仕組みになっている。南紀熊野ジオパークは平成26年8月に初認定され、4年が経過したことから昨年11月に審査員3人による現地調査を受け、その結果を待つさなかにあった。

 この日は日本ジオパーク委員会の第36回会合があり、南紀熊野ジオパークの再認定を決定。橋杭岩前には同パーク推進協議会副会長でもある田嶋勝正町長や同パークガイドの会の上野一夫会長ら関係者が集まって同協議会事務局からの結果報告を待ち、連絡を受けた田嶋町長から再認定された旨が伝えられると喜びの歓声が上がった。

 田嶋町長は「多くの方々の尽力があっての再認定。今年7月には南紀熊野ジオパークセンターが完成し、今まで以上にこの地方の素晴らしいところを皆さんにお披露目できると思う。われわれが今一番望んでいる世界ジオパークにまた一歩近づいたとも思うので、またみんなで力を合わせて頑張っていこう」と述べて一同の士気を鼓舞。バンド「GEONG(じおんぐ)」による楽曲「橋杭岩ジオサイト」の演奏に合わせて踊り、立ち会った東川智昭東牟婁振興局長の発声で同町の長期保存水「なんたん水」による乾杯をした後、橋杭岩をバックにして記念撮影に臨むなどした。

 実働の最前線で活躍するジオガイドを束ねる上野会長(70)は「ジオガイド単体での活動はまだまだこれからだが、すでに浸透している世界遺産熊野古道などさまざまなガイドをする中で地質資源も話題にできるようになるなど、認定後の4年間でこの地方の楽しみの幅が随分と広がった」とこれまでの4年余りを振り返り、「同センターができれば、ジオガイドも毎日2人が常駐して館内説明をする。プラスアルファで日曜日などにお客を集め、潮岬を巡るミニツアーなどもできればいいなと思う。これからの4年間でガイドの会はさらに発展すると思うし、再認定を励みにしてそうなれるよう頑張っていきたい」と意気込みを新たにした。

(2019年1月20日付紙面より)

南紀熊野ジオパークの日本ジオパーク再認定を喜び記念撮影する関係者ら=18日、串本町くじ野川
日本ジオパーク委員会の審査結果を伝える田嶋勝正町長(左から2人目)
2019年01月20日
43 「月参り巡礼」始まる
 青岸渡寺で御朱印授与など  (那智勝浦町 )

 西国三十三所草創1300年記念事業で、毎月1回1札所で特別な御朱印を頂く「月参り巡礼」が18日、那智勝浦町の第一番札所・那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で始まった。特別な御朱印の授与があり、大勢の参拝者らが集まった。

 日本最古の巡礼33寺院でつくる西国三十三所札所会(会長・鷲尾遍隆石山寺座主)が主催し、2016年から20年まで斎行する。16年4月に始まった1巡目は18年12月に第三十三番札所の華厳寺で終了し、今年から2巡目に入る。

 西国三十三所巡礼は718(養老2)年に大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔(えんま)大王のお告げを受けて観音信仰を勧めたのが始まりとされている。

 この日は、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」を開帳し、特別法要が営まれた。参列者は順に、秘仏の尊顔を拝し手を合わせた。大阪府堺市から参拝に訪れた佐藤純子さんは「毎月1回、観音様のご縁を頂いています」と話し、他の参拝客らの「また来月会いましょう」などと声を掛け合う姿が見られた。

(2019年1月20日付紙面より)

法要に集まった大勢の参列者=18日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
特別な御朱印を求め、行列を作る参拝者ら
2019年01月20日
44 お弓神事で春を呼ぶ  市野々と井関で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年01月20日
45 片谷匡さんが受賞  和歌山県農林水産業賞  
2019年01月20日
46 インフル警報基準超え  予防、拡大防止を呼び掛け  (和歌山県 )
2019年01月20日
47 児童37人が受験  近大新宮中で前期試験  (新宮市 )
2019年01月20日
48 フルハーネス型の使用を  政令改正に伴い特別教育  (南紀くろしお商工会 )
2019年01月20日
49 五穀豊穣など祈願  浅里神社で例大祭  (紀宝町 )
2019年01月20日
50 知らぬ間の餌付けをしない  総合的な獣害対策講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月20日
51 ネット上の会話考える  矢渕中でLINE講座  (紀宝町 )
2019年01月20日
52 なれずしの仕込み作業  岡前和榮さんら地区住民が  (紀宝町浅里 )
2019年01月20日
53 チームで力を合わせる  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月20日
54 新たな魅力発信へ  流木オブジェ制作者受け付け  (ブルービーチ那智 )
2019年01月20日
55 お悔やみ情報
  
2019年01月10日
56 岩本知真君が佳作受賞
 大阪・和歌山地区で  (国際平和ポスターコンテスト )

 ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。

 コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。

 岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。

 過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。

戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。

 同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。

(2019年1月10日付紙面より)

表彰式後、記念撮影する(左から)戸間宏治会長、岩本知真君、上浦一剛校長、鵜殿忠德幹事=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年01月10日
57 天候に恵まれ82万人超 熊野三山の初詣客数 

 熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。

 田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。

(2019年1月10日付紙面より)

大勢の人が初詣に訪れた=1日、熊野速玉大社
多くの参拝客でにぎわう境内=1日、熊野那智大社
この日は18万人が参拝した=2日、熊野本宮大社
2019年01月10日
58 今年一年の平穏願い
 平尾井薬師堂で冬の大祭  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。

 白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

 冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。

 西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。

 週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。

(2019年1月10日付紙面より)

冬の大祭で行われた餅ほり=8日、紀宝町平尾井の薬師堂
平穏、豊作、家内安全などを祈願
2019年01月10日
59 ヤナギの枝で「バチバチ」
 大泰寺で初薬師、本尊開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。

 参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。

 足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。

 参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。

 今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。

(2019年1月10日付紙面より)

薬師如来の真言を唱える西山十海住職とヤナギの枝を手にする参拝者=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年01月10日
60 岡地美晴さんが優勝
 新宮弓友会主催の31年初射会  
2019年01月10日
61 D高田レッド、YMCAホワイトが優勝
 新宮ニューイヤーサッカー  
2019年01月10日
62 去年より少しでも上に
 練習する選手らを田岡市長が激励  (ジュニア駅伝 )
2019年01月10日
63 冷凍冷蔵庫完成近づく  4月から稼働予定  (那智勝浦町 )
2019年01月10日
64 「もの言える議員目指す」  水口崇氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月10日
65 拝殿は4月に完成  境内施設整備事業  (熊野那智大社 )
2019年01月10日
66 リラックスして全身ほぐし  からだスッキリ教室  (紀宝町 )
2019年01月10日
67 飯盛保育所で消火訓練  園児は消防車を見学  (紀宝町 )
2019年01月10日
68 園児の発表に笑顔  和深保育所でいきいきサロン  (串本町 )
2019年01月10日
69 開帳に向け着々と準備  峯の薬師、12日に例祭  (古座川町 )
2019年01月10日
70 前回より良い成績目指して  ジュニア駅伝選手18人励む  (古座川町 )
2019年01月10日
71 那智勝浦町成人式   
2019年01月10日
72 お悔やみ情報
  
2019年01月09日
73 熊野の魅力の再構築を
 新春年賀会で決意新た  (新宮商工会議所 )

 新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで7日、新宮商工会議所(関康之会頭)の新春年賀会が開催された。地域の経済人ら約90人が出席し、鏡開きなどで新年の門出を祝った。関会頭は、西村伊作の三男・八知(はっち)氏が1997年に私財を投じて設立した軽井沢のルヴァン美術館を昨年訪れたことに触れ、「夏から秋にかけて旧チャップマン邸と西村記念館がリニューアルオープンする。熊野の魅力の再構築に文化の面も盛り込んでいきたい」と決意を述べた。

 関会頭は冒頭のあいさつで「10月の消費税率引き上げに際しては、円滑な価格転嫁が中小企業にとって最大の課題。特に新たに導入される軽減税率制度については、説明会や相談会を重ねて実施することでより一層の周知を図り、混乱のないようその対応を支援していく」。

 地域活性化には交流人口を増やすことが重要であるとし「熊野の魅力の再構築とその情報発信、インバウンドへのさらなる質の高い対応、また受け入れ側の商店街の充実は言うまでもなく、既存の実施方法に頼ることなく常に再検証しつつ積極的な提案と実行をしてまいりたい」と協力を求めた。

 来賓として出席した田岡実千年市長は、水野家入部400年や世界遺産登録15周年、文化複合施設建設、バイオマス発電所建設などの事業を挙げ「今年は多くのビッグプロジェクトが始まる。新しい元号が町にとって輝かしい時代になると予感している。この機会を逃さずに行政、民間ともに得意分野を生かし、一緒になって盛り上げていきたい」とあいさつした。

(2019年1月9日付紙面より)

鏡開きをする(左から)屋敷満雄市議会議長、田岡実千年市長、関康之会頭、濱口太史県議=7日、新宮ユーアイホテル
屋敷議長の音頭で乾杯
2019年01月09日
74 一年に一度の「白玉宝印」 厳かに八咫烏神事 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、和歌山県指定民俗文化財の「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。一年でこの日だけ押される厄よけの「白玉宝印」を入手しようと全国各地から約200人が詰め掛けた。

 正月三が日の間、神門前に飾られた門松で熊野牛王宝印(くまのごおうほういん)を調製し、たいまつの火と水ではらい清め、祭神の魂を吹き込む宝印押し初めの神事。拝殿の照明を落とした暗闇の中、神職が「えーい」という掛け声とともに拝殿の柱に宝印を押し、奉納した。神事後は、参拝者らが配られた白紙を手に神職から宝印を授かった。

 九鬼宮司は「昨年は御創建2050年を迎え、多くの方々に奉納や協力していただき無事に滞りなく納めることができました」と感謝を述べ、「新元号の元年となる本年は日本の大きな船出。皆さんそれぞれの立場で歩み方をしっかり刻んで命を大切にしてほしい。紆余(うよ)曲折があるかもしれないが、災害もなく平和であることを心から願っています」とあいさつした。

 大阪府柏原市から初めて訪れた井内文彦さん(53)は「神事が営まれることを地元の方に教えてもらい来ました。家族の健康を願って、自宅で大事にとっておきたいと思います」と話していた。

(2019年1月9日付紙面より)

神職から宝印を受ける参拝者ら=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年01月09日
75 町内の愛好者に教わる
 子ども囲碁教室始まる  (串本町 )

 串本町子ども囲碁教室が5日、潮岬公民館で始まった。囲碁愛好者グループ「南紀串本七夕会」(岩本芳明会長)による町内の子どもを対象にした取り組みで、同日現在で小学生11人が受講登録。今後も随時受講希望を受け付け、参加の裾野拡大を目指すという。

 この教室は、潮岬地区老人クラブ連合会(田仲康慧会長)が同グループに地区内で開かれていた囲碁大会の再興を要請したことがきっかけで始まった。大会が途絶えた要因の一つに愛好者人口の減少があり、盛り上げていくためには次の世代への囲碁文化の継承も不可避と考えた同グループは大会再興と対の取り組みとしてこの教室を計画したという。

 昨年末に小中学校経由で同教室の開講を告知し小学生や中学生に受講を呼び掛けたところ、11人が希望した。初回のこの日は冬休み期間中とあって全員が出席し、同グループの岩本会長、松島拓さん、松原敏幸さんから囲碁の打ち方を教わり、終盤では通常より小さい碁盤(七路盤)上で対局にも挑戦して楽しさを体験した。

 囲碁を打つのは初めてという坂元愛花さん(5年)は「相手に囲まれそうなときに陣地を取られないよう逃げるところが楽しい」。弟の愛菫君(3年)は「相手の石を囲んで取るところが楽しい」と興味津々。岩本会長は「家族も一緒に挑戦してくれれば、子どもは家でも囲碁に挑戦できる。必要な道具は貸し出すこともできるので、ぜひ子どもと一緒に挑戦してみてほしい」と呼び掛けてこの日の教室を締めくくった。

 同教室は当面、毎週土曜日午前9時~11時30分に開く。受講希望は今後も随時受け付けるそうで、小中学校経由で告知をしたが小中学生以外の子どもの受講も歓迎する。潮岬小校区と並んで子どもの数が多い串本小校区でも、ある程度の数の受講希望が見込めるようであれば老人憩いの家「わかしお」を拠点にして同教室を開くことを考えるとしている。

 この教室について岩本会長は「囲碁は強くなるほど面白くなるが、そのためにはじっくりと学ぶことも必要。当面は町内の子どもさんを対象にし、私たちの体力が続く限りこの教室を続けていきたい」。田仲会長は「老人クラブというと高齢者スポーツが注目されがちだが、活動はそれだけではない。文化振興も会員が取り組める活動であり、その一つとしてこの教室を応援している」と込めた思いを語った。

 同教室の受講希望や問い合わせは潮岬公民館(電話0735・62・3731)まで。

(2019年1月9日付紙面より)

潮岬公民館内で始まった串本町子ども囲碁教室=5日、串本町潮岬
2019年01月09日
76 伝統の唄で無病息災
 恒例の七草がゆ味わう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々の熊野古道大門坂にある農村民泊和笑庵(わしょうあん)で7日、「七草の会」が行われた。町内外から集まった参加者約30人は伝統ある唄を口ずさみ、無病息災を祈って七草がゆを味わった。

 催しは地域に古くから伝わる作法を次世代に伝えるために実施され、今回で3回目を迎える。

 川関地区に住む田嶋加津子さん(84)がうたう「七草の唄」に合わせて、参加者らは交代でセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七草が並べられたまな板をすりこ木と包丁で刻むようにトントンと音を出して邪気や疫病をはらった。この日は子どもも参加しにぎわった。

 田嶋さんは「戦前まで川関では皆さんが同じようにやっていたと思う。最近ではさまざまな行事がなくなってしまのが残念。こういった文化を次の世代に伝えていきたい」と述べ、参加者に対しては「健康で幸せに1年間過ごしてもらえたら」と話した。

 2回目の参加となる市野々地区に住む稲垣葉子さんは「かゆは七草の香りがしておいしかった。この会は多くの方と知り合うことができていい。今年は健康第一で過ごしたい」と笑顔で語った。

(2019年1月9日付紙面より)

子どもたちも参加した=7日、那智勝浦町市野々
伝統を伝える田嶋加津子さん
2019年01月09日
77 「めはり番」が公開質問状  医療センター工事入札で  (新宮市 )
2019年01月09日
78 「厄も持って行って」 本厄迎え有志が餅まき (阿須賀神社)
2019年01月09日
79 打盤打ち鳴らし邪気払う  別宮飛瀧神社で牛王神璽祭  (熊野那智大社 )
2019年01月09日
80 子どもらに伝統文化を託す  鮎のたなみやで七草粥の会  (古座川町 )
2019年01月09日
81 意見交わし振興に弾み  串本ふるさと大使会議  
2019年01月09日
82 特産品で商品開発  紀宝町と青森県藤崎町が連携  
2019年01月09日
83 温暖の地で飛躍目指す  台湾からも参加して交流深める  (熊野ソフトボールキャンプ )
2019年01月09日
84 自主学習の場として定着  ウインタースクール  (紀宝町 )
2019年01月09日
85 高齢者に誕生日カード  はっぴぃすまいる  (紀宝町 )
2019年01月09日
86 しっかりと目標や計画を 鵜殿小で3学期始業式 (紀宝町)
2019年01月09日
87 258人が新たな門出  感謝の思い胸に成人式  (新宮市 )
2019年01月09日
88 お悔やみ情報