8月16日の柱松本番に向け (新宮市 )
新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は23日、同市佐野の黒潮公園で、8月16日(水)に開催する伝統の火祭り「佐野柱松」で使うたいまつを作った。
佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが資金、労力の不足から58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。
たいまつは杉の丸太を長さ約24㌢に切り、割いて細かくしたものを直径約8㌢になるよう束ねて約1㍍の縄を付ける。子ども用のたいまつは直径約5㌢で同様に作る。この日は大人用190本を点検し、子ども用の約100本を作った。祭りではたいまつに火をつけ、縄を持って振り回し、会場に立てた御柱(おんばしら)の上部に取り付けた籠目掛けて投げる。
当日は同市佐野の新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館児童らの踊りやアイスカービングとバルーンアートのステージ、花火などを予定している。
昨年入会した大﨑稔之さん(35)は「大きな祭りなのでみんなの協力が必要。子どもの頃は楽しそうだと見ていましたが、火を扱うので安全に気を配られていることが分かった。ずっと続いてきたので、伝えていきたい」。瀬古会長は「今年は25周年記念として花火を多くします。官の力を借りず、民の力でまかなっているので、少しでもいい花火を見せたい。当日に見に来てほしい」と話していた。
(2017年7月25日付紙面より)
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観光センターで記念セレモニー (北山村 )
北山村下尾井の観光センターで23日、北山川観光筏(いかだ)下り乗船客20万人達成セレモニーが開催された。20万人目となったのは大阪市城東区の岩田泰典さん(44)。岩田さんは妻の昭子さん(44)、息子の晴太朗君(12)と共に山口賢二村長と手を携え、観光客が見守る中くす玉を割った。くす玉はきたやま保育所の園児らが手作りした。
山口村長は「20万人と多くの人が来てくれたことに加えて、来年は筏下りを開始してから40周年となり長く続けてこられたことに感謝したい」とあいさつ。岩田さんに「これを機に北山村のファンになってください」と呼び掛け、じゃばら製品詰め合わせとおくとろ温泉やまのやど宿泊券をプレゼントした。この日は乗船客全員にじゃばらポン酢またはじゃばらジャムのプレゼントもあった。
旅行会社のツアー企画に参加して北山村を訪れた岩田さんは、ツアーバスの中で20万人目の乗船客に当たると聞き驚いたという。「妻に言われて付いて来ただけだったのに、貴重な体験ができてうれしい。また村を訪れたい」と話していた。
観光筏下りは昭和54年8月にスタート。乗船客は開始初年度は219人、2年目は1162人だったが年々増加し、近年では毎年順調に5000~6000人の乗船客が村を訪れる。
同村では乗船客20万人突破記念として、8月8日(火)に吉本興業主催の笑いの日イベントを開催する予定。乗船客20万人突破記念チラシを持参すれば、10月6日(金)から来年3月31日(土)まで、おくとろ温泉やまのやどの入浴料や宿泊料が割り引きされる。
(2017年7月25日付紙面より)
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古座川河口域の祭礼「河内祭」
古座川河口域の伝統祭礼「河内(こうち)祭」が23日に本祭を迎えた。古代信仰に由来する河内神社の例大祭で、午前10時に営まれた祭礼では古座、古田、高池下部、宇津木、月野瀬の5区が奉幣して神体「河内様(こおったま)」に祈願。獅子舞や御船、櫂(かい)伝馬などの奉納もあり、今年はほどよく雲が流れる晴天の下で滞りなく進められた。
河内神社は、河口から上流約2・8㌔にある川中の島「清暑島」を神体とし社や鳥居はないが宇津木区側に旧来の祭壇がある。例大祭は昨年から7月第4日曜日を本祭日とするようになり、今年も5区それぞれに祭礼に向け準備してきた。
宵宮の22日は古座区が御船2隻を出船。古座神社で「河内大明神」の授与を受けた漁師組「勇進会」(尾﨑保久会長)の操船により古座漁港から神体まで渡御(とぎょ)し、夜半に御舟謡保存会「河内会」(片山潔会長)と共に夜ごもり神事に臨んだ。
同漁港前では夕方に古座中生徒25人らが乗り組んだ櫂伝馬の戦合もあり、下と中の2隻が2回競い合い下の組が判定で勝利し代々受け継がれる優勝旗を手にした。河内橋やや下流では芳流館互盟社(久保直也会長)が夜半に獅子伝馬を出して花火を打ち上げ、古田区民会(山本憲男区長)が5区を代表して獅子舞の宵宮奉納に臨んだ。
本祭の23日は、早朝に古座神社の生き神「ショウロウ」と石田保宮司、杉本喜秋区長(河内祭保存会会長)ら祭員が古座漁港から当船で神体前まで渡御。2隻の櫂伝馬や古座青年会(玉川純次会長)の獅子伝馬、熊野水軍古座河内祭の夕べ実行委員会(上野一夫実行委員長)の屋形船が随行し、芳流館互盟社の獅子伝馬も途中で合流し共に神体前を目指した。
祭礼には5区の区長と神社総代が民の象徴である幣を持ち寄って代表参列。祭礼関係諸団体の代表者や田嶋勝正串本町長、西前啓市古座川町長らも次いで参列し、石田宮司は御船が花回りする前で神体に幣をかざして所願成就を祈願した。
祭礼後は古座青年会、芳流館互盟社、古田区民会がそれぞれに獅子舞を奉納し、その後は神体周辺に設けた宴(うたげ)の座で総神楽を披露。芳流館互盟社は獅子舞がない月野瀬の座や宇津木の座でも披露した。正午過ぎには御船が改めて神体周囲を花回りし、獅子伝馬が競漕(きょうそう)を繰り広げて神体前での奉仕を締めくくった。
祭礼の祭壇周辺には各区の座のほかに露店も並び、子どもらの利用を集めた。古座区の「ショウロウ」は前地瑛斗君(7)、宮本凛さん(6)、谷口海心君(6)の3人。祭礼とその前後で河口先の九龍島を遥拝(ようはい)するショウロウの座に着き、随時参拝を集めた。
古田区民会の獅子舞は本祭の午後、古座青年会と芳流館互盟社は裏祭の25日まで地区回りをし、最後に総神楽を披露して座払いを迎えた。
一連の奉仕のうち、古座区の御船行事と獅子舞は国の重要無形民俗文化財に指定され、昨年はさらに祭礼全体が日本遺産「鯨とともに生きる」の物件として登録された。
(2017年7月25日付紙面より)
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中島さんバイオリン独奏 (新宮市 )
新宮市神倉のカトリック新宮教会で22日、「第3回ネパール地震復興チャリティーコンサート」があった。バイオリニストの中島慎子(なかじま・ちかこ)さんが『バッハ:無伴奏バイオリンのためのソナタ第2番』などアンコールを含め3曲披露し、約70人の観客を魅了した。
2015年4月に発生したネパール地震の復興を支援したいと父の古里、新宮からスタートしたコンサート。京都市、津市でも行い、田辺市、芦屋市でも開催が決まっている。すでに寄付金でパルパ県ガルダ郡サルブラージュ村のビジェイ小学校(生徒65人)に図書室を設置していて、今後は図書室の充実に使用する。
現地で支援活動を続けている「OKバジ」こと垣見一雅(かきみ・かずまさ)さんを通して寄付金を渡している。
チャリティーコンサートを始めて考え方が変わったという中島さん。「人間関係がすごく広がりました。自分の演奏に価値があるのかと考えるようになり、来てくださった方々に音楽の本質である“美しいもの”を提供しなければならないと本気で思うようになりました」
新宮について「どこよりも落ち着く場所です。今ではバイオリニストとしての自分自身を振り返る場所になっています。心にゆとりがあるお客が多く、すごく深く聴いてくれている感じがします」と話していた。
中島さんは第62回日本音楽コンクール第2位、ストラディヴァリウスコンクール優勝の実績があり、サトウ・キネン・フェスティバル松本や水戸室内管弦団に参加し活躍している。
(2017年7月25日付紙面より)
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東牟婁地方中学校総体ソフトテニス
イオン新宮店専門店会少年野球大会
東牟婁地方中学校総合体育大会柔道競技の部
東牟婁地方中学校総合体育大会卓球の部
参拝者たちに涼しい雰囲気を味わってもらおうと田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、同社参道に「八咫烏(やたがらす)風鈴」を取り付けた。盆明けまで飾っている。
本宮町商工会の協力のもと2006(平成18)年からつるしている。南部鉄製の風鈴(約5㌢)には、熊野地方の伝説「三体月」の模様が入っていて、八咫烏の絵が入った赤や青など5色の短冊を下げている。神門付近には8月1日(火)に88個の風鈴が回る「八咫烏風鈴台」を設置する予定で、地元商店の店頭を含め計約500個飾る予定。
この日は大社職員や商工会員ら9人で設置作業に取り組んだ。遠所智・権禰宜(ねぎ)は「これから暑い日が続きますので、風鈴の音色で涼と癒やしを感じてもらえれば」と話していた。
(2017年7月22日付紙面より)
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太地小と白馬北小が交流 (太地町 )
太地町立太地小学校(前田欣克校長)の5年生13人と長野県白馬村の白馬北小学校(高橋いづみ校長)の5年生50人は20日、同町公民館で交流会を開いた。1月末に白馬村でスキー交流をして以来、約半年ぶりに再会した。
白馬村と太地町は1984(昭和59)年に姉妹都市提携を結び、33年間の交流がある。翌85年から両校が交流を始め、4年生の冬に白馬で雪を、5年生の夏には太地で海を体験して絆を深めながらお互いのふるさとを学んでいる。19日に来町し、太地小で歓迎会を実施した。
交流会で宇佐川彰男教育長は「太地の子どもたちはクジラについて世界一詳しいので、質問してあげて。今日一日交流を深めて、楽しい時間を過ごしてください」と歓迎した。白馬村を代表して幅下守・教育長職務代理は、平成26年に起きた長野県神城断層地震の復興支援に感謝を述べ、「今後もさまざまな交流活動を通して一層仲を深めて」と話した。両校の校歌を合唱した後、太地小児童は伝統舞踊の「綾踊り」などを披露し、白馬北の児童にお土産を手渡した。
両校の一行は紀の松島巡りで洋上体験をした後、町立くじらの博物館を見学した。くじら浜海水浴場では、クジラが泳ぐ中での遊泳を楽しんだ。白馬北の片岡実来さん(11)は「太地のみんなと再会できて、名前も覚えてくれていてうれしかった。遊覧船に初めて乗ったけど、船酔いもなくて楽しかった」と話した。
(2017年7月22日付紙面より)
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和深総合セで救命講習会 (串本町 )
串本町公民館和深支館(中謙一支館長)と和深総合センター(西野貴昭センター長)は15日、同センター内で一般対象の救命講習会を開いた。前年度に続き2回目の実施で、子どもを含む17人が自動体外式除細動器(AED)操作を含む初期救命の手順や要領を学んだ。
昨年7月、同センターと和深保育所にAEDが設置された機に始まった講習。設置されていることの周知と操作できる住民の裾野拡大を目指し、事前申し込み制で参加を呼び掛けたという。
講師は串本町消防本部の堀浩紀司令補(救急救命士)と久堀慶人消防士
の2人。初期救命の手順などについて紹介を受けた17人は、2組に分かれて助けが必要な人の状態確認から心肺蘇生法までの流れや目的、効果的にするためのこつなどを、ダミー人形を用いた実践練習に取り組みながら学んだ。
その後、和深地区に備えられているAEDを開封して内容が紹介され、各組代表1人を立て訓練器で心肺蘇生法への取り入れ手順や使用時の注意点などを教わった。
和深地区にあるAEDは上記と個人医院設置分の計3個。いずれも人がいる時でないとすぐに持ち出せないという課題があり、24時間すぐに持ち出せるAEDについては串本警察署和深駐在所への配置を期待する状況にあるという。
同講習について中支館長は「AEDがあっても使い方を知らなければ意味がない。使える住民を増やすのがこの講習を始めた一番の目的。今日分かったのは、前回受講した人も1年たつと半ば忘れてしまう事。これではいざという時に戸惑ってしまうので、今後は夏と冬の2回実施で忘れにくい状況作りも考えたい」と込めた思いの一端を語った。
(2017年7月22日付紙面より)
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夏休み前アセンブリー (新宮高校 )
新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)は21日、同校体育館で夏休み前アセンブリー(全校集会)を開いた。生徒らは約1カ月間の夏休みに入った。
集会で畑校長は「各地で水の事故が相次いでいる。健康と安全に注意して過ごしてください」と訓話。3年生に対して「自身の課題をよく理解し、希望進路の実現に向け努力して。目標を高く、諦めず最後まで頑張って」と呼び掛けた。
1、2年生には基礎力を充実させるように話し、気持ちの切り替えを大切に、けじめある行動を求めた。規律ある生活が成果を生むと語り「勉強はローリスクハイリターンの投資。自分の未来に投資して」と述べた。
生活指導部からは夏休み中の過ごし方などに関する諸注意があった他、この日は集会を前に近畿総体、クラスマッチの表彰と全国高校総体壮行会が開かれた。
市内では新翔高校が24日(月)、近畿大学附属新宮高校・中学校が25日(火)に終業式を行う。
(2017年7月22日付紙面より)
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11団体が伝統芸能披露 (熊野那智大社 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は15日から17日まで、創建1700年を記念して記念奉納行事を営んだ。地域内外の11団体が招待され、境内の特設舞台で歌や舞踊などを奉納した。
15日と16日の午前中は、新宮・東牟婁地域の郷土芸能団体が、歌や舞、演奏を披露した。16日午後は、雅楽寮日本雅友会が雅楽を奉納し、17日には、地元の2舞踊団体が舞を納めた。舞台前には参拝者が集まり、趣あふれる演舞に見とれていた。
15日に「御舟謡(みふねうた)」と「出し」「入舟端唄」を奉納した河内祭御舟謡保存団体河内会の片山潔会長は「1700年という重厚な空気を感じた。練習も6月中ごろから5月20日に早め、毎週月・水・金曜日に取り組んだ。みんなよく声が出て、満足のいく出来だったと思う」と話した。
郷土芸能、雅楽、日本舞踊奉納に参加した団体は次の皆さん。
【15日】
河内祭御舟謡保存団体河内会(串本町)
高芝の獅子舞保存会(那智勝浦町)
くじら踊り保存部会(太地町)
熊野曼荼羅太鼓(新宮市)
【16日】
勝浦舟謡保存会(那智勝浦町)
三輪崎郷土芸能保存会(新宮市)
宇久井神社宇久井青年会(那智勝浦町)
熊野水軍太鼓保存会(紀宝町)
雅楽寮日本雅友会
【17日】
西川流舞踊団
友雪会
(2017年7月19日付紙面より)
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那智勝浦町のわかば保育園(山田眞理子園長、園児86人)に12日、プラスチック製のブロック玩具「LaQ(ラキュー)」の遊び方を指導する「LaQ博士」こと善積良介さんが訪れ、子どもたちに作る楽しさを教えた。
LaQは日本の玩具メーカーが製造・販売している。正方形と正三角形の基本パーツと、つなぐ役目のジョイントパーツで構成する小さなプラスチック製のブロック。多種多様なものを作ることができる。
園児たちは善積さんから楽しい話を聞きながら、「こま」を作り、誰のこまが一番長く回るか競争した。
善積さんは「上手に作るこつは、一つのものを作ったら、改造し自分で考え工夫することが大切」と教えた。
山田園長は「博士の作った作品はすごいね」と園児たちと楽しく話し合った。
(2017年7月19日付紙面より)
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22日の稲荷神社祭礼に向け (西向青年公道会 )
串本町西向にある稲荷神社の祭礼が22日(土)に本祭を迎える。獅子舞を奉納する西向青年公道会(渡瀬裕基会長)は1日から日曜を除く連夜の稽古を開始。14、15日にはてんぐ役の衣装付けもするなど大詰めに差し掛かっている。
同神社は西向小と隣り合う山腹に位置し、上ゲ地区と原町区の氏神社として護持されている。例祭日は7月22日。揺るぐことなく今日まで伝統を貫いていて、今年は原町区下部地区が軸になって式典準備が進んでいる。
同会は1日、西向多目的集会所を宿にして獅子出しをした。稽古時間は午後7~9時としているが、会員は納得がいくまでその日の練習を重ねるため超過することもしばしばあるという。てんぐ役は昨年に引き続き雑賀望さん(8)がササラてんぐ、木下累君(8)が玉獅子を務める。共に経験2年目で、会員より一足早く6月5日から練習を始め、週当たりの練習頻度を3、4、5日と段階的に上げ、獅子出し後の稽古に合流した。
2人とも振り付けは一通り覚え、今は全体的にもっと上手に舞えるよう頑張っているという。来る奉仕に向け雑賀さんは「最後に刀を持って(獅子と駆け引きした末に)ひゅっと上げるところをかっこよく見せられるよう頑張りたい」、木下君は「玉獅子は(舞全般の)形がかっこいい。それがしっかり出るように頑張っているところを見てほしい」と語る。
宵宮は午前9時20分、本祭は午前8時20分に宮奉納をし、以降は辻回りに臨む。式典後に同神社参道で行う奉納と本祭午後8時ごろにJAみくまの西向支所前で行う総神楽は2日間の辻回りの見せ場となっている。
祭礼に向け渡瀬会長(32)は「新人1人も加わり、みんなが仕事を持つ中で稽古に打ち込んできた。地元はもちろん、他地区の方も含め多くの皆さんに成果を見てもらい、楽しんでほしい」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
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休耕田にヒマワリの種まく
熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は16日、新宮市熊野川町能城山本の休耕田3・5㌶にヒマワリの種をまいた。町内4地区、約4㌶の土地に約25万~40万本分をまく予定。下阪会長は「今年も種をまけることがうれしい。参加してくれた人たちが懸命にしてくれて助かっています。一角には迷路を作りたい」と話していた。
同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地に種をまいている。この日は会員と新宮商工会議所青年部、社会福祉協議会職員、行政局職員、地域住民らやボランティアなどが大勢参加。縄に付いた目印を頼りに手作業でまいた。9月10日(日)には「ひまわりまつり」を予定している。
西典久さん(39)は「毎年来ており、楽しくやっています。花が咲いたら見に来ます」。娘の柚綺さん(6)は「楽しい。いっぱい咲いてほしい」と話していた。
下阪会長は「順調に育ち、きれいな花を咲かせてほしい。みんなに花が会ってくれれば」と語った。
(2017年7月19日付紙面より)
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もみじ会が7月月例杯
東牟婁地方中学校総体バドミントン
高校野球三重大会
新宮市立佐藤春夫記念館(辻本雄一館長)には全国各地の研究者などから全集未収録のエッセー、詩、紀行文などの資料が続々と集まっている。辻本館長は「全集が出た当時、もう作品は出尽くしたと思われていましたが、もう1巻作れるくらいの作品が集まってきています」と話している。
『定本佐藤春夫全集』(臨川書店)は、1999年3月から2001年9月までに別巻2巻を含め全38巻発刊された。全集未収録の作品は、全国各地の研究者のほか、新宮市立図書館が春夫ファンなどからの情報をもとに国会図書館から取り寄せている。辻本館長は「これらの資料を将来的に本にして出版できれば」と話している。
1945年発行の『公論12月号』で春夫は「ジャーナリストと文学者との相違」「永井荷風を思う」などの文芸時評を書いている。詩人で童話作家の宮澤賢治(1896~1933年)の作品『グスコーブドリの伝記』については「荒唐無稽な物語でありながら人生の真実が哀切に織り込まれて音楽か何かのように読者に迫るのは驚くべきものがある」などと書いている。辻本館長は「長野県佐久市に疎開中に書いた文章だと思うが、まだあまり知られていなかった宮澤賢治の先駆的な評価と言える」
『山陽新聞』(1932年1月1日)には、アメリカの小説家オー・ヘンリー(1862~1910年)の作品『最後の一葉』の翻訳を掲載。辻本館長は「芥川龍之介の薦めでオー・ヘンリーを読み出したということはエッセーに書いているが、これで具体的に証明された」と話した。
写真家・木村伊兵衛(1901~74年)が撮影したタバコを吸う自身の写真については『写真雑誌アサヒカメラ正月増大号』(1934年1月)で、「目の前にふわりと煙が浮かんでいるあたりが実に面白いと気に入りました」などと書いている。
1946年発行の『公論1・2月合併号』では「自分は敗戦の第一の原因として現代日本文化の低劣を数えるものである。自分は日本の文化を必ずしも低劣とは考えない。けれども現代の日本に関する限り残念ながら甚だ低劣なるを感じた」と嘆いている。
1960年発行の『月刊週末旅行6月号』では「木の国頌」と題して、「僕は少年時代に故郷を出てしまって故郷の山川を探る暇もなく都門の悪い空気と塵(ちり)にまみれている生涯なのである。早くあの清浄秀麗な天地の中に帰って老を養いたいものだ」と書いている。
(2017年7月8日付紙面より)
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日本郵便が御創建1700年記念 (那智勝浦町 )
日本郵便株式会社近畿支社(大阪市中央区・矢﨑敏幸支社長)のオリジナルフレーム切手「熊野那智大社・御創建一千七百年」の販売開始に先立ち6日、熊野那智大社(男成洋三宮司)で記念贈呈式があった。日本郵便から8人と、受贈者3人が参列した。
正式参拝の後、矢﨑支社長が切手1シートを男成宮司、寺本眞一那智勝浦町長、花井啓州那智勝浦町観光協会会長にそれぞれ手渡した。「伝統ある1700年目の年に、作成できたことは私どもの誇り。那智勝浦町の観光振興のお役に立てれば」とあいさつ。男成宮司は「多くの方にお求めいただき、信仰とご神徳が広まることを願います」と述べた。
切手は創建1700年を機に作られ、熊野那智大社や那智の滝、扇祭りなど名勝や催しを題材にしたもの。82円切手10枚が1シート(1300円・税込)になっており、那智勝浦町を中心に、簡易郵便局を除く近隣81局の郵便局で限定販売している。販売数は1050シートでうち50シートは「郵便局のネットショップ」でも購入が可能となっている。
(2017年7月8日付紙面より)
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JICA研修で樫野視察など (串本町 )
国際協力機構(JICA)の国別研修に参加するトルコ共和国の行政官一行が6日、串本町を訪ね町長表敬や樫野崎の視察に臨んだ。
訪れたのはイスタンブル県のアクギュン・ジョラウ副知事ら12人。同研修「地域開発に係る地方行政官の能力開発プロジェクト」に参加していて、プログラムの一環でトルコ軍艦エルトゥールル号が遭難した地・樫野崎をじかに見届けるため来町した。
先だって表敬を受けた田嶋勝正町長は「127年前の出来事で始まった友好を誇りに思い、毎月慰霊碑に献花して亡くなられたトルコの軍人の皆さまに哀悼の意を表している。これからも守り続けるので安心してほしい」と述べ、来町を歓迎。
一行を代表してジョラウ副知事は「祖先を葬り今も守ってくれている経緯に対し、感謝を示したい。長年の見守りが友好の要になっていると、私たちも思いを共有している。今後もより強い形で継続することを願ってやまない。今日は研修の中でも特に心に残る大事な日、という思いを持って串本へ来た」と述べ、その後は各行政官が来町記念の品を贈るなどして友好を深め合った。
樫野崎では役場総務課の案内で殉難将士慰霊碑を礼拝し、樫野崎灯台やトルコ記念館などを視察。カフラマンマラシュ県エルビスタン郡のトゥンジャイ・アクコユン郡長は「私たちはこの地に眠る祖先を決して忘れない。曾祖父にあたる人々の思いをお互いに受け継ごうとする心が今、そしてこれからの日本とトルコの友好につながっていくと思う。役場で旗を振っての歓迎、また駐車場からここに来るまでごみ一つなく、串本の皆さんのその心遣いに感謝申し上げたい」と語った。
同プロジェクトの研修期間は2日から22日(土)までの21日間。6日は神戸市で日本の防災体制や復興について解説を受けたそうで、来町後は白浜町で宿泊し7日に東京都渋谷区にある在日トルコ共和国大使館を表敬、10日以降は同研修の主舞台・北海道で関係諸事の視察や表敬をこなす。トルコ共和国内務省とJICAは計4回のプロジェクト実施を計画していて、今回は3回目。次回は来年1月に行うという。
(2017年7月8日付紙面より)
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熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)の総会が6日、新宮市のステーションホテル新宮であり、一昨年6月から実施している全国熊野神社分布調査(第2次)の途中経過が報告された。残り9県を残してすでに前回を985社上回る4120社となっていて、最終的には5000社近くになりそうだ。
鈴木俊朗幹事が経過を報告した。前回の調査は1993~98年に実施。今回は平成の大合併に伴い、住所が変更している神社があるため、所在地確認を主な目的としている。現在までの結果によると、福島県が最も多く442社、次いで千葉県347社、埼玉県222社、岩手県219社となっている。寺本眞一・那智勝浦町長は「結果を本にまとめてはどうか」と提案。事務局は「成果はまとめていきたいと思っている」と回答した。
この日承認された本年度事業計画には▽八咫烏(やたがらす)と神木・梛(なぎ)のルーツ調査▽中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向けたPR▽熊野那智大社御創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業への協力▽熊野本宮大社御創建2050年記念事業への協力―などが盛り込まれた。
本宮大社の九鬼家隆宮司が、各社寺が記念の年を迎えるとし、「熊野三山一寺の宮司と住職が集まってパネルディスカッションをしてはどうか」と提案し、幹事会で検討することになった。
協議会は1984年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織している。
(2017年7月8日付紙面より)
扇立祭に備え虫干し (速玉大社 )
熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」(14日)に備え、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は4日、祭り当日に各殿で開帳する桧扇7握を虫干しのため蔵から出した。
神前に立てられた桧扇に神が降臨し、氏子の病気や五穀に付く虫を追い払うという信仰から始まった祭り。室町時代の作品と伝わる桧扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に国宝の桧扇が18握あり、そのうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野桧扇」と呼ばれている。
祭りで使用されている桧扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが描いた。作製は故鮒田和往さん。
■祭り当日の行事
祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の桧扇を開帳する。奉賛行事として境内特設舞台では午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと演歌歌手の紀の川良子さんと小芝陽子さんの歌謡ショー。大禮殿入口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引き大会、午後6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り。参集殿前では午後5時30分から熊野速玉大社敬神婦人会によるお茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。
(2017年7月5日付紙面より)
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社会を明るくする運動啓発 (新宮市 )
第67回「社会を明るくする運動」強調月間に伴う街頭啓発が3日、県内各市町村であった。市、県、紀南保護司会、市更生保護女性会の会員らが市内4カ所に分かれてチラシなどを配布。犯罪や非行のない明るい社会を築こうと買い物客らに協力を呼び掛けた。
非行の防止と罪を犯した人たちの更生に対し理解を深め、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動。
決起集会で紀南保護司会の谷敏朗会長は「安全で安心な国づくりのためには、犯罪や非行をした人を地域から排除したり、孤立させるのではなく、適切な『仕事』や『居場所』の確保を通じて、責任ある社会の一員となるよう支えていくことが大切」などと安倍晋三首相のメッセージを代読。
田岡実千年市長は「現代社会において、地域の皆さんが共に支え合うまちづくり、運動のサブタイトルにある『地域のチカラ』はこれからのまちづくり全ての根幹となる。過ちを犯した人が立ち直り、再び犯罪に手を染めることなく、共に地域の一員として暮らしていける、市民誰もが願う安心して暮らせる地域社会の実現に向け、共に力を合わせ、啓発活動に取り組みたい」と協力を呼び掛けた。
この日は県薬物乱用防止指導員新宮地区協議会など主催の「ダメ。ゼッタイ。」普及運動も合同で実施した。
(2017年7月5日付紙面より)
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7月恒例の町内一斉清掃 (古座川町 )
古座川町(西前啓市町長)で2日早朝、町内一斉清掃「古座川のおおそうじ」があり、各地で町民らがごみ拾いや草刈り、回収したごみの分別に励んだ。
古く青年会が取り組んでいた美化奉仕から発展した7月第1日曜日恒例の町民行事。清流古座川や地域の環境保全を意識し実践する機会として平成3年度から取り組むようになり、半夏生の草刈りと併せて地元の美化を図る形が定着している。
ここ2~3年は梅雨らしい天候下での実施が続いていたが、今年は中休みの好天に恵まれ各地で草刈り機の音がこだまし、幹線道路沿いを歩いてごみを拾い集める姿や池野山区では壮年会が清掃の勢いに乗って池野山公園の水辺の草刈りにも取り組むなどしていた。
町民が集めたごみは町内に保養所「経徳庵」を持つ和歌山トヨタグループやみくまの農業協同組合、社会福祉法人高瀬会、南紀月の瀬温泉ぼたん荘、役場の各職員や各区役員約80人で結成した回収・分別班が手分けして町域各地から運搬。洞尾の広場に集めて金属類、ガラス類、不燃ごみ類、可燃ごみ類に分け、総量は2㌧車約4台分に達した。
午前11時前には一連の作業が一段落し、西前町長は「(人口減や高齢化の進展に伴い)年々お手伝いいただける方の数が減るのを感じる中、ここでは各種団体が大勢参加していただき感謝している」と述べて同キャンペーンを締めくくった。自宅周辺で励んだ町民に向け「おかげさまでここに集まるごみも随分と減り、毎年のことながら地域に浸透しているんだなと感じる。今日は町民総出で頑張っていただき、皆さんにお礼を申し上げたい」と語った。
(2017年7月5日付紙面より)
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高田川でヨシノボリの群れ
新宮市の高田川で体長4㌢ほどのヨシノボリ(葦登)が群れになって激流の岩場を懸命に登っている=写真。何度も流されながら果敢に挑戦している。
「葦にも登る」という意味でこの名が付いたハゼ科の魚。吸盤状の腹びれを巧みに使って、垂直の岩壁でも登ることができることから、ボウズハゼとともに川のアルピニストと呼ばれている。肉食性で、水生昆虫やミミズ、エビ、魚の卵や稚魚などを食べる。
エサ場を求めて毎年この時季から岩場を登り始める。高田川では上流でより吸盤の強いオオヨシノボリとルリヨシノボリ、下流でシマヨシノボリが見られる。
(2017年7月5日付紙面より)
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熊野ラグビースクールカップ
県スポ少総合競技大会剣道競技 (中学生の部優勝、小学生の部3位に )