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2020年08月23日
1 「新宮市丹鶴」ってなかったの?
 丹鶴地域周辺の住居表示を整備  

 「新宮市新宮ってどこ?」「あの辺って新宮市丹鶴じゃないの?」「西村記念館って伊佐田町でしょ」―。そう思っている新宮市民も少なくないかもしれない。

 現在、市では第11次住居表示整備事業が進んでいる。今回の整備は、丹鶴地域周辺(面積約0・12平方㌔㍍、戸数約250戸)を「丹鶴」(仮)とするもの。現在、対象地域の住所表示は「新宮市新宮」となっている。

 1962(昭和37)年に「住居表示に関する法律」(住居表示法)が制定。それまで慣例となっていた字名と地番による住所表示の不便さを解消するために「住居表示の方法」「町・字の区域の合理化」などが規定された。整備により「救急車やパトカーなどが目的地に早く着くことができる」「訪問者が目的地の建物や人を探すことが容易になる」「郵便、配達物などの誤配や遅配が少なくなる」などの利点が生まれるとされる。

 市においても80(昭和55)年の「王子町一・二・三丁目」「田鶴原町一・二丁目」の整備を皮切りに事業を開始。以降、28年間で「あけぼの」「阿須賀」「池田」「清水元」「佐野」「磐盾」「五新」「蜂伏」「井の沢」「徐福」など、25の住居表示整備事業を行ってきた。整備の結果「ここって昔こんな地名だったっけ?」―人知れず、そんなモヤモヤを抱えている人もいるかもしれない。

 今回の整備に当たり、19、20日の2日にわたって丹鶴地域住民に対する説明会が開催された。市は、新しい町名や町境に変わっても町内会の存続や子どもの通学区域には影響がないことなどを説明。市議会12月定例会で可決承認されれば、現地・世帯調査、街区表示板取り付けなどを経て来年7月から住居表示が実施される予定。

(2020年8月23日付紙面より)

西村記念館や旧チャップマン邸の住所は「新宮市新宮」。多くの人が「伊佐田町」と勘違い?
2020年08月23日
2 心を込めて絵手紙届ける
 鵜殿地区配食サービスボランティア  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿地区で配食サービスを行うボランティアグループ「鵜殿地区配食サービスボランティア」(国重茂代・代表)は22日、サービス利用者に絵手紙とちらしずしを届けた。

 町内では鵜殿地区配食サービスボランティアとサークルほほえみが配食サービスを担っており、毎月2回、希望者に手作り弁当を届けている。現在、新型コロナウイルスの影響で休止しているが9~10月に再開する予定だという。

 毎年8月は配食がない代わりに「友愛訪問」として、普段、利用者と顔を合わせない調理ボランティアも利用者宅を訪問してお菓子などを配っている。今年は、町ボランティア市民活動センター「きぼらんせ」(神園敏昭運営委員長)が提案した絵手紙も届けることにした。「絵手紙サークルこんにち和」の協力を得て町内全利用者分の150枚を描いた。7日には、ほほえみのメンバー17人がお菓子と絵手紙のセットを利用者約90人に分担して配った。

 鵜殿地区配食サービスボランティアは普段、会員が調理し、老人クラブ「讃寿(さんじゅ)会」が利用者宅に配っている。この日は同ボランティアの役員6人が町福祉センターに集合後、絵手紙などを持って手分けして利用者宅40軒を訪問した。

 国重代表は「友愛訪問だけは調理員が配っている。配食サービスは10月から再開する予定で、今日は皆さんの笑顔を見ることができて良かった。利用者さんに私たちの心が伝わったと思う」と話していた。

(2020年8月23日付紙面より)

利用者に絵手紙とちらしずしを届ける=22日、紀宝町鵜殿
鵜殿地区配食サービスボランティアの役員が作業
2020年08月23日
3 より美しい神社を保つ
 河崎砂利に感謝状を贈呈  (神倉神社奉賛会 )

 神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)は22日、新宮市熊野川町東敷屋の株式会社河崎砂利(河崎禮造・代表取締役社長)を訪れ、感謝状を贈呈した。

 同会が7月に同市の神倉神社で敷砂利の整備を実施した際に、神社の砂利が少なくなってきていることを知った同社が、景観を損なわないよう役立ててほしいとの思いから14㌧の砂利を寄贈。河崎社長はじめ社員15人が協力して会のメンバーとともに境内へ砂利をまくなどして、奉仕活動に取り組んだ。

 この日は猪飼会長、山口掌副会長、津呂建二さん、杉浦正さんの4人が来社。「河崎砂利の皆さんの気持ちにありがたく思います」と述べ、河崎社長に感謝状を手渡した。

 河崎社長は「気持ちのこもった感謝状を頂き大変ありがたいです。由緒ある場所の景観を保つ思いは当然。立ち寄る皆さんが再び訪れたくなるようになってほしい」。

 猪飼会長は「河崎社長のご厚意と協力により美しい神社を保っています。参拝者の方も景観の良さと歩いたときの砂利の感覚に喜んでくれていました。今後もより美しい神倉神社となるよう務めていければ」と感謝していた。

(2020年8月23日付紙面より)

河崎禮造社長(右)に感謝状を手渡す猪飼三雄会長=22日、新宮市熊野川町東敷屋の株式会社河崎砂利
2020年08月23日
4 喫茶アリスが優勝 第157回職場対抗ボウリング大会 
2020年08月23日
5 水防災意識向上に連携図る  熊野川減災協議会  
2020年08月23日
6 職員がオンラインで研修  部落解放・人権夏期講座  (新宮市 )
2020年08月23日
7 親子で楽しく触れ合う  保健セで「ぴよぴよくらぶ」  (新宮市 )
2020年08月23日
8 フルーツ大福を作ろう  下田児童館で料理教室  (新宮市 )
2020年08月23日
9 耐震診断から補強までを補助  地震に強いまちづくり  (紀宝町 )
2020年08月21日
10 より迅速な救助を目指す
 エレベーター事故対応講習会  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は19日、同町天満の町福祉健康センターでエレベーター事故への対応に係る講習会を開いた。消防職員21人が参加し、三菱電機ビルテクノサービス株式会社関西支社和歌山支店勝浦営業所の山下弘之所長と同支店の野口陽平さんの指導の下、エレベーターの仕組みや錠外しの方法などを確認した。

 これまで同署管内でのエレベーター事故の発生はないものの、緊急事態時により迅速な救助を目指すため2006(平成18)年以来の実施となった。講習会は2グループに分かれて行われ、▽エレベーター内の非常灯の状態▽急停止の衝撃と閉じ込められたときの心理状態を体感する▽停電時の動作▽情報センターとのやり取り―に取り組んだ。

 山下所長は機械室で職員にエレベーターの構造について解説。停止時は正常な状態ではないとし「突然作動し巻き込みや挟まれるなどの事故を起こしてしまう可能性があるため、救出する際には必ず電源を落としてから作業してください」と述べた。錠外しでは、野口さんが手順やエレベーターの位置確認、注意点などを説明した後、職員は専用の鍵を使い一人ずつ順番に実践していった。

 山下所長は「職員や救出される人たちの二次災害を防ぐことが最も重要。南海トラフ地震などがいつ発生するか分からないため、講習会での知識や経験を生かしていただければ」。

 嶋田和央・消防指令は「資料的なものでは学んでいるのですが、実践を交えて行う機会が少ないので貴重な時間となりました。救助の際には閉じ込められた人たちに呼び掛けをし、安心感を与えることが大切。改めて速やかで確実な任務に努めていきます」と話していた。

(2020年8月21日付紙面より)

錠外しに取り組む職員たち=19日、那智勝浦町天満の町福祉健康センター
山下弘之所長の説明に耳を傾けた
2020年08月21日
11 各部署がコロナ対策など報告
 新宮市議会総務建設委員会  

 新宮市議会の総務建設委員会(福田讓委員長、7人)が19日、市役所であった。熊野川行政局、消防本部、水道事業所など関係各部署が実施中の事業や入札結果、取り組みなどを報告し、委員たちが質問や意見を述べた。

 消防本部からは報告に先立ち、先日県内他市町の消防署員から新型コロナウイルス感染者が出たことを受け、越水薫消防長が「市民の方々には大変心配をかけており、本部にも多くの問い合わせをいただいている。今回は他市町だが重く受け止めている」と述べ、職員に対し改めて通知や訓示を通して気の引き締めを徹底。引き続き万全を期したいとした。また、職員の感染予防対策として、家族以外との会食や不要不急の管外への外出の自粛などを呼び掛けているなどと報告した。

 委員からは「公務員などは優先的に検査を受けられるような手立てが必要では」「コロナを持ち込ませないための取り組みがなされていない。まん延させないための方策が検査」などの声が上がった。他の委員からは「検査の目的は早期発見。感染防止につながるものではない。国の専門家に従うほかないのでは」と意見。当局は「元を抑えるのは必要だが市独自で体制を組むのは難しい」と理解を求めた。

 委員から「市で陽性患者が出た場合、公式発表の前にしっかりした情報を教えてもらうことはできないのか」との質問があり、田岡実千年市長は「職員が罹患(りかん)した場合には正確な情報を速やかに公式に発表したい」と述べた。

 水道事業所からは「暑さが続き雨も少ないが、熊野川の水量に関しては安定的に供給できる水位をキープしている」などと報告があった。

 企画政策部や総務、選挙管理委員会からの報告もあり、委員からは住友化学が今秋に発売を予定している抗ウイルス物質の散布装置についての研究を求める声や、県外からの作業員を抱える工事現場におけるコロナ対策、プレミアム付商品券の販売時期などを問う声があった。

 都市建設課、農林水産課からは7月の梅雨前線豪雨に伴う市道東敷屋線、市道小井谷線、林道谷口皆瀬川線における被災状況について説明があった。

(2020年8月21日付紙面より)

新宮市議会総務建設委員会=19日、新宮市役所
2020年08月21日
12 「飛雪米」の稲刈り始まる
 飛雪の滝百姓塾が収穫  (紀宝町 )

 「にほんの里100選」に数えられる紀宝町浅里で20日、町のブランド米「飛雪米」の稲刈りが始まり、農事組合法人飛雪の滝百姓塾(木下起査央・代表理事)の会員が飛雪米の「結びの神」を収穫した。

 百姓塾は2005(平成17)年に任意団体として設立。11(平成23)年9月の紀伊半島大水害で甚大な被害を受けたが、翌年には農地の復旧に努め、15(平成27)年に法人化した。

 設立当初は耕作面積37㌃だったが、年々、耕作放棄地を耕し、今では120㌃の水田を管理。昨年は約3・3㌧を収穫した。また、国や県の補助金を活用して環境美化や獣害対策にも取り組んでいる。

 結びの神は県農業研究所が12年かけて開発した品種。同地区では結びの神とコシヒカリを栽培し、「飛雪米」としてブランド化した。熊野川と山々に囲まれ、豊かな水と土地で育った飛雪米は、ふっくらした食感が特徴だという。

 この日は結びの神2・4㌧を収穫し、来週にコシヒカリの稲刈りを行う予定。今年は昨年を上回る約3・4㌧の収穫を見込んでいる。

 木下代表理事は「新米は9月から道の駅『紀宝町ウミガメ公園』で販売する予定です。ぜひ、食べてください」と話していた。

(2020年8月21日付紙面より)

ブランド米「飛雪米」の稲刈り作業=20日、紀宝町浅里
2020年08月21日
13 こんな時こそ当たり前に
 町立小中2学期始まる  (串本町・古座川町 )

 串本町、古座川町の町立小中学校が20日、一斉に2学期の始業を迎えた。新型コロナウイルスの影響で例年より11日ほど早い再スタート。両町とも24日(月)から学校給食を再開し、時間割に沿った授業を進める。

 同ウイルス感染拡大に伴う臨時休校で失われた授業時数を取り戻すため、両町とも夏季休業(夏休み)期間は8月6日から19日までの14日間(例年の約3分の1)に短縮。幸いにして両町とも昨今進められてきた普通教室の空調整備事業が時期近しくして間に合い、児童生徒は真夏の暑さを緩めた環境下で授業に励めるようになっている。

 串本町立西向小学校(山本隆介校長、児童46人)は真夏の日差しを避けるため、窓などを開放した体育館内で始業式を営んだ。山本校長は大きな事故なくそろって2学期を迎えられたことを喜び、引き続き新型コロナウイルスや熱中症の予防を心掛けることを呼び掛け。早寝早起き朝ご飯やあいさつ、勉強や友達に優しくすることなどこんな時こそ当たり前のことを当たり前にして、みんなで支え合うことを願いながら今日から頑張ることを呼び掛けた。

 串本町教育委員会によると町立小中学校は21日(金)も午前中までとし、24日から授業を本再開となる。古座川町教育委員会によると始業式以降の動きは町立小中学校個々で判断をしているが、学校給食は串本町学校給食センターから配食を受ける古座中と足並みをそろえて24日から再開するという。県立串本古座高校は一足早く17日に2学期の始業を迎えている。

(2020年8月21日付紙面より)

2学期の始業に当たり児童の気持ちを引き締める山本隆介校長=20日、串本町立西向小学校
2020年08月21日
14 実行委員会を設立  紀の国わかやま文化祭2021  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
15 観光客に太田の新米を  恒例の採れたて新米キャンペーン  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
16 いよいよ2学期スタート  公立小中学校で始業式  (那智勝浦町・太地町 )
2020年08月21日
17 コロナ防止で初盆行事縮小  海翁禅寺で灯籠焼き  (那智勝浦町 )
2020年08月21日
18 華やかな和装髪飾り  寺子屋分校「楽しい手芸教室」  (紀宝町 )
2020年08月21日
19 夜間に独特の花咲かせる  峯地内でカラスウリ開花  (古座川町 )
2020年08月21日
20 赤い池の正体はミドリムシ?  新宮市の浮島の森  
2020年08月19日
21 対策講じ夏の例祭
 奉仕業者に感謝状も  (新宮市の王子神社 )

 新宮市の王子神社(西俊行宮司)で17日、夏の例祭が営まれた。村上圭総代会代表をはじめ関係者約20人が参列。秋を前に五穀豊穣(ほうじょう)や収穫の無事などを祈願した。式典前には奉告祭も執り行われ、同社社務所や境内周辺の石垣などを奉仕修復した3業者に感謝状が贈られた。

 同社は、神武天皇の2人の兄である稲飯命(いないいのみこと)、三毛入野命(みけいりのみこと)を祭神とする。

 神社のある下熊野地地区は、かつて農業が盛んな地域で当時から村の神社と親しまれ、毎年1月1日に元旦祭、2月17日に例大祭、そして8月17日に夏の例祭が営まれている。

 西宮司の祝詞奏上の後、村上代表を先頭に参列者が玉串をささげて、五穀豊穣、豊年満作などを祈願。引き続き、隣接する正一位玉廣稲荷大明神、二葉稲荷大明神の社でも同様の神事が営まれた。

 村上代表は、今年の夏の例祭は新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用のうえ、できるだけ間隔を空けて椅子を並べて斎行するに至ったと経緯を話し「秋の穫り入れを前にして五穀豊穣、豊年満作、地域の皆さまの安全・安泰、そしてコロナ禍が一日でも早く終息するようしっかりと祈念いたしました」と話していた。

 感謝状を受けたのは、ご神木根元のコンクリートや境内周囲の石垣の修復工事を奉仕した尾畑建設㈱(山下克代表取締役)、大正12年建立の石造り鳥居の傾斜や基礎の修復工事を行った㈲シンユー(太田芳信代表取締役)、おととしの台風で破損した社務所の屋根瓦の葺き替えや内壁・外壁の修理、入り口の木製柱などを修復した㈲汐﨑瓦製造所(汐﨑博昭代表取締役)の3業者。西宮司が感謝状と記念品を贈呈した。

(2020年8月19日付紙面より)

奉仕業者に感謝状が贈られた=17日、新宮市の王子神社
玉串をささげ五穀豊穣などを祈願した
修復された石垣や社務所
2020年08月19日
22 外観を見て取れる段階に
 串本町役場新庁舎の建設  

 来年3月末に建物部分を仕上げる方向で建設が進んでいる串本町役場新庁舎―。着工から10カ月余りが過ぎ、いよいよ外観が見て取れる段階に達している。

 新庁舎は同町サンゴ台にあるくしもと町立病院奥の造成地内に用地(約1万3339平方㍍)を得て建設中。耐震性を確保するため岩盤に達するまで杭を打ち込み、その上に鉄筋コンクリート造の地下部を載せさらにプレキャストプレストレストコンクリート造の地上部(2階建て、延べ床面積5442平方㍍)を載せる構造(種別はPCaPC造一部RC造)で完成を目指している。

 駐車場など付帯する外構整備も含めた総事業費は約33億円。うち9割を緊急防災・減災事業債と合併特例事業債(30年償還、交付税措置により同町の実質負担額は約10億円となる見込み)、残りを国庫補助金や庁舎建設準備基金、ふるさと応援寄付金や一般財源で充当する。

 プレキャストは工場製造という意味で、プレストレストコンクリートは加重耐性を高めたコンクリートの一種。鉄骨風の構造体にプレキャストプレストレストコンクリートの構造材を組み合わせる工法となるため現在、骨組みのような外観をのぞかせている。

 役場総務課によると、新型コロナウイルスの影響を若干感じるものの現状で来年3月末の建物完成という方向性に変わりはないという。完成以降は庁内のネットワーク環境や段階的な備品移動が必要で、その段取りは現在検討中。町民の日常的な利用に極力負担をかけないよう円滑に移転を進めたいとしている。

(2020年8月19日付紙面より)

外観が見て取れる段階に達している役場新庁舎の地上部分=14日、串本町サンゴ台
2020年08月19日
23 那智勝浦町が組合加入か
 受け入れは最短で令和5年秋予定  (紀南環境衛生施設事務組合定例会議 )

 紀南環境衛生施設事務組合(管理者・田岡実千年新宮市長)は17日、新宮市福祉センターで定例会議(議長・松本光生新宮市議会議員)を開催した。事務局から出納検査の結果などについて報告があったほか、歳入歳出決算の認定について審議、承認した。

 同組合は和歌山県新宮市、田辺市、太地町、北山村、三重県紀宝町、御浜町の2市3町1村で構成し、南清園と火葬場(清浄苑)を運営する。組合議員は各市町村議会議員から選出の15人(新宮5、その他各2)で組織している。

 今年3月に那智勝浦町からの組合加入の申し出があったことを受け、4月30日に開かれた同組合議会全員協議会において協議がなされた。

 同町の火葬場は1983(昭和58)年に竣工(しゅんこう)。36年を経過したことを受け令和元年度に15年延命する工事(工事費約4000万円、令和4年度まで)を計画したが、延命化後の新築建設費が約5億円かかる見込みだった。

 そういった状況を鑑み、同町は住民サービスの向上や負担軽減を図ることを目的に、効率的かつ効果的な運用を行っている組合に加入の申し出をすることを決定した。

 同町加入により、稼働率が36%(平成30年度実績)から48%となることなどから、清浄苑では火葬炉を1炉増設し、動物炉1炉も改築が必要となる。同町の火葬を受け入れる(管内扱いとする)のは増改築終了後で、最短で令和5年秋頃になる予定。火葬炉建築事業費はコンサル委託業務一式、火葬炉工事費、施設整備費など合わせて2億7600万円を見込んでいる。

 現在は和歌山、三重の両県、総務大臣と規約変更の事前協議を済ませており、同町および各市町村議会で規約変更の議決がされた後、議決を受け各市町村長連名で総務大臣などに規約変更許可申請を提出する予定。

 全員協議会において管理者の田岡市長は「さまざまな事務の広域化や連携を深める上で今般、那智勝浦町の加入は組合構成市町村にとっては大きなプラスとなり歓迎すべきこと」を理解を求めていた。

(2020年8月19日付紙面より)

紀南環境衛生施設事務組合定例会議の様子=17日、新宮市福祉センター
2020年08月19日
24 楽しみながら熱中症対策
 神倉小にミストシャワー  (新宮市 )

 新宮市内の公立小中学校と県立高校で17日、夏休みが明け、授業が再開された。新型コロナウイルス感染拡大による夏季休業短縮の影響もあり、酷暑の中で教育活動を行わなければならない今夏、各校には感染症対策と熱中症対策の両立が求められている。

 そんな中、神倉小学校(藪中秀樹校長、児童436人)では夏休み中に設置したミストシャワーのお披露目があった。子どもたちに楽しみながら熱中症対策をしてもらうことが目的だ。

 設置したのは校舎1階の職員室横のウッドデッキで、午前中は日陰となるため、体育の授業中の休憩などに使用する予定。

 休み時間中にウッドデッキに遊びに来た児童たちは、「涼しい」「シャワーだ」と大喜び。ミストに手を伸ばし、髪や手をぬらして涼んでいた。

 同校によれば、8月中はグラウンドや体育館での体育を控えるよう検討している。その他、授業中に水分補給の時間を設け、暑い日には休み時間中に外遊びをしないよう呼び掛けるなどの工夫をしているという。

(2020年8月19日付紙面より)

ミストシャワーに喜ぶ児童=17日、新宮市立神倉小学校
2020年08月19日
25 熱中症の疑いで13人搬送  8月中に熊野市消防本部管内で  
2020年08月19日
26 夏休みの思い出に  親水公園自然プールにぎわう  (紀宝町 )
2020年08月19日
27 救急医療情報キットを配布  町民65歳以上など対象に  (紀宝町 )
2020年08月19日
28 追善花火が夜空を染める  熊野市で合同初精霊供養  
2020年08月19日
29 昨年の半分ほどで推移  8月連休~盆の入館者数  (南紀熊野ジオパークセンター )
2020年08月19日
30 市民の3R活動を支援  ごみ収集・分別アプリを導入  (新宮市 )
2020年08月19日
31 橋本郵便局の耐震工事終了  9月1日から営業を再開  (新宮市 )
2020年08月19日
32 「戦争は絶対にいけない」  当時の新聞報道で回顧  (戦後75年 )
2020年08月19日
33 新たな気持ちで楽しく  はまゆう保が新園舎で保育業務開始  (新宮市 )
2020年08月19日
34 お悔やみ情報