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2019年03月27日
1 浸水被害解消に向け
 市田川大規模内水対策部会合  (新宮市 )

 2017年10月の台風21号豪雨を受けて発足した熊野川減災協議会「市田川大規模内水対策部会」の4回目の会合が25日、新宮市役所であった。今般の会合を経て「市田川流域大規模浸水対策計画」を策定。同部会は今月をもって閉会し、今後は熊野川減災協議会において年に1度、各機関による対策の進捗(しんちょく)管理や達成状況およびその効果などを確認し、早期に目標が達成できるよう努めていく。

 同部会は、市内を流れる市田川沿いの水害の原因を究明するとともに軽減対策を考えようと、昨年1月22日に発足。4回にわたり、より効果的な浸水対策を総合的、一体的に推進するために、ハード・ソフト対策を短期的、長期的事項に取りまとめる計画案を協議していた。委員は国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の堤英彰所長、気象庁和歌山地方気象台の山田尚幸台長、和歌山県県土整備部の髙松諭部長、田岡実千年市長の4人。

 計画は、短期計画としては5年程度で浸水被害の軽減効果が高い対策を集中的に実施し、長期計画は概ね20~30年程度で浸水被害解消に向けた対策を実施することを目標に掲げている。

 計画にはハード対策として▽市田川、浮島川排水機場ポンプ増強▽都市下水路の整備▽流域対策。ソフト対策として▽水位情報共有システムの構築▽複合ハザードマップの作成▽防災教育・啓発活動の推進▽水防資機材の充実▽タイムラインの確実な運用―などが取りまとめられた。

 策定を受け、髙松部長は「2017年の台風以上を想定しておかなければならない。県としても協力していきたい」。堤所長は「西日本豪雨を含め、国民の関心の高い状況。各機関で引き続き想定外を見据えながらハード面、ソフト面での連携をしていきたい」。山田台長は「気象庁としては、活動に役立つために、そして住民が避難できるための情報をしっかり提供していきたい」と述べた。

 田岡市長は計画策定に対して関係者らに感謝を述べ「昨年9月の集中豪雨では750㍉の雨が降り、5時間で200㍉を超えたが、取り組みの中で被害を最小限に抑えられたと効果を実感している。策定後もこれまで以上に連携いただき、防災・減災に努めていきたい」と協力を呼び掛けた。

(2019年3月27日付紙面より)

関係者らが出席した会合の様子=25日、新宮市役所
2019年03月27日
2 若手、中堅の力で観光振興を ワークショップの成果を報告 (那智勝浦町)

 那智勝浦町は25日、町役場大会議室で町内の有志14人と観光企画課の職員らによる「観光振興ワークショップ」の成果報告会を開いた。町議会議員や住民ら約30人が参加した。

 町が(株)リクルートライフスタイルに委託した「平成30年度観光振興アドバイザリー業務」の一環。ワークショップは昨年8月から11月末にかけて、顔合わせ1回のほか計6回、役場や町体育文化会館で実施した。問題解決型ワークショップの主催や企画プランニングをする(株)マサカノ(福岡県・門田隆代表取締役社長)が協力し、門田さんが進行役を務めた。

 堀順一郎町長は「次年度の町の施策であるDMO(※)に生かされると期待している。観光振興に尽力を」とあいさつ。観光企画課の吉田明弘課長は▽官民協働で観光振興の機運を高めること▽10年、20年先を見越した地域の若手、中核人材の育成▽地域コンセプトの作成―などの趣旨を述べ、「考えたコンセプトを対外的プロモーションの軸にできれば」と話した。

 この日はワークショップに参加した町内の団体、個人の中から熊野那智大社神職の井戸大輔さんほか4人が出席し、第1回目からのワークショップの内容を報告した。地域が大切にしているものを挙げる話し合いでは、那智の滝と熊野那智大社だと全員が一致したことから、井戸さんが同大社の由緒や神話について詳しく語った。八咫烏(やたがらす)の絵文字が描かれた「那智瀧宝印」を解釈し「御利益のキーワードは『結ぶ』ではないか」と述べた。

 話し合いの中から合意的に導き出されたコンセプトを「那智勝浦町は、那智の滝が源となって育んだ命、暮らし、文化の町。御利益は“結ぶ”」と示し、▽いつでも誰でも楽しめる「結ぶ&つなぐ33パスポート」▽滝水を使用した結(むす)ビールや結(むすび)ソーダ、地域の食材を取り入れた「お結び」―などの商品開発を提案した。

 門田さんは「那智勝浦町は良い観光資源がたくさんあって一本化が難しい。ようやくかけらが見えてきた。来期に磨き込み、発信できれば」と話していた。

  □     □

※DMO=デスティネーション・マネジメント・オーガニゼーションの略。DMOとは、地域の観光資源に精通し、地元と連携しながら観光名所を作り出す法人のこと。海外では、地場に根付いた法人が活発に機能することで成果が出始めている。

(2019年3月27日付紙面より)

観光振興ワークショップの結果報告会があった=25日、那智勝浦町役場大会議室
町のコンテンツマップを見る参加者ら
2019年03月27日
3 手作り品の市などにぎわう
 おむすびマルシェ2019  (古座川町 )

 古座川町相瀬にある一枚岩前で24日、イベント「おむすびマルシェ2019」があった。風は冷たいが始終日差しが注ぐ好天に恵まれ、今回も手作り品の市などが多くの来場者を集めてにぎわった。

 このイベントは、町内の若手有志が結成するおむすび部が主催。初秋の「おむすびまつり」と双翼の交流行事で、「マルシェを通して人と人を結び地域のみんなをつなげたい」という有志の一人・岩倉美記さん(27)の思いを他の有志みんなで支える形で回を重ねている。

 今回は同町観光協会(須川陽介会長)が初展開するキャンペーン「古座川桜フェア」に包括される一イベントとして計画。フランス語で市場を意味するマルシェには24店舗が参加し、一枚岩鹿鳴館下のスペースに軒を連ねて来場者の注目や購買を集めた。

 幼い子どもは勝浦ライオンズクラブが作成した広さ6畳程度のエア遊具に興味津々。会場中央にはステージが設けられ、グループ「笑音風」の音楽ライブやパフォーマー「タクト」の演技、地かるた「くまのじかるた」を使った景品付きの競技会やビンゴゲーム大会が活気を誘い、最後はお菓子まきで盛り上がった。

 今回は同フェアとの連動で川をさかのぼるように会場を求める必要があり、旧来の南紀月野瀬温泉ぼたん荘から一枚岩前へと舞台を移したそう。この企画を主導した岩倉さんは「マルシェということで店と客のやりとりが主な内容になりますが、それだけではもったいない。いろいろな人と親しくなれるのが田舎のいいところで、今日のやりとりをきっかけに大勢の皆さんがつながってくれたら」と期待しながら運営の指揮に当たっていた。

(2019年3月27日付紙面より)

出店者と来場者の駆け引きで活気づくマルシェ=24日、古座川町相瀬
音楽ライブで会場を盛り上げるグループ「笑音風」
子どもに大人気のエア遊具
2019年03月27日
4 10人に市長表彰
 専修学校各種学校優秀卒業生  (新宮市 )

 平成30年度専修学校・各種学校優秀卒業生市長表彰式が26日、新宮市役所であった。王子珠算学校、萩原きもの総合学院、新宮料理学院の生徒ら10人に田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈呈した。

 表彰は市内にある各種学校の模範となる卒業生に毎年行われている。表彰式には向井雅男副市長ら関係者も出席した。田岡市長は受賞者たちの努力に敬意を表し、「習得した知識、技能はこれからの長い人生で役立つ」と述べ、「各学校の皆さんの活躍を祈念しています」とあいさつした。

 受賞者を代表し、萩原きもの総合学院の平尾優芽さん(17)は「このような晴れがましい栄誉を頂いたのは、ひとえに各学校の先生方をはじめ、皆さんのご指導などのおかげ。今後も受賞に恥じないよう頑張っていきます」と謝辞を述べた。

(2019年3月27日付紙面より)

田岡実千年市長から表彰状を受け取る卒業生=26日、新宮市役所
表彰式に出席した皆さん
2019年03月27日
5 地元勢7人が記録残す
 第11回和歌山陸上競技協会記録会  
2019年03月27日
6 優勝は神島高校
 第7回新宮市長杯女子サッカー大会  
2019年03月27日
7 西垣戸農園が優勝 第141回職場対抗ボウリング大会 
2019年03月27日
8 前河土清さん、小川羊子さんが優勝
 那智勝浦町長旗・町老連会長盾争奪グラウンドゴルフ大会  
2019年03月27日
9 8人が思い出の園舎巣立つ  天満保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月27日
10 観光ビデオが部門賞1位  和歌山県  
2019年03月27日
11 災害時の炊き出しに  那智勝浦町にガス器具など寄贈  (県エルピーガス協会 )
2019年03月27日
12 校長、教頭の異動 和歌山県教育委員会 
2019年03月27日
13 早期の事業完成図る  日足地区等フォローアップ部会が設立  (国交省、和歌山県、三重県 )
2019年03月27日
14 ランドセルカバーなど贈呈  新入学児童や園児に  (交通安全協会新宮支部 )
2019年03月27日
15 近大卓球部が春期合宿 10年目の歓迎式開催 (那智勝浦町)
2019年03月27日
16 ひばりたち巣立つ  くしもとこども園で卒園式  (串本町 )
2019年03月27日
17 元気いっぱい羽ばたいて 和深保育所で卒園式 (串本町)
2019年03月27日
18 給水タンク車1台を配備  水不足に備えて新規整備  (古座川町 )
2019年03月27日
19 3月定例会一般質問②  串本町議会  
2019年03月27日
20 筏師の道15㌔で整備活動  紀宝町桐原から7時間かけて  
2019年03月27日
21 歌声でホールを包む  西脇カラオケ教室発表会  (紀宝町 )
2019年03月27日
22 ピアノの音色響き渡る  2教室による「響演」  (御浜町 )
2019年03月27日
23 AMドリームスがA代表  三重県少年野球大会  (熊野・南郡予選 )
2019年03月27日
24 健康づくりをポイント化  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2019年03月27日
25 お悔やみ情報
  
2019年03月10日
26 育てたキャビアを味わう
 近大新宮が水産養殖基礎講座  (新宮市 )

 近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)の参加希望者25人(1年生22人、2年生3人)は8日、新宮市高田の同大学水産研究所新宮実験場で水産養殖基礎講座と加工したキャビアの試食会を開いた。生徒らは同実験場長の稻野俊直准教授からキャビアの成分や受容体などを教わった。

 総合的な学習の一環で、1年生の10月から3年生の5月までの期間に、生徒たちが水産養殖を学び最先端の研究の一端に触れる機会として2010年から実施している。同研究所では08年から卵を利用し「近大キャビア」として販売している。

 キャビアの試食は初めて。昨年11月、10年の講座開始時から生徒らが引き継ぎ育ててきたチョウザメに初めて卵を持った個体が確認され、卵の採取と加工を実施。出来上がったものを味わった。

 今回の講座で稻野准教授は、キャビアのもとであるベステルチョウザメについて「採卵するまでに約8年で、年月とコストがかかる」と述べ、昨年11月に2年生が取り組んだ加工作業を動画で紹介した。キャビアの味について、味覚は食物に含まれる分子やイオンが味細胞膜上の受容タンパク質に作用することにより生じる感覚で、独立した基本の味として▽甘味▽塩味▽酸味▽苦味▽うま味―を挙げた。

 試食会では各テーブルに近大キャビアが配られ、生徒たちはクラッカーにつけて味わった。岩﨑龍君(1年)は「思っていたよりコストがかかっていることに驚きました。食感がやわらかくて、ちょうどいい塩加減でおいしかったです」。

 稻野准教授は「実習を通じて生徒たちが水産だけでなく、いろんな科学に探求心を持ってほしい」。講座担当の松田頼義教諭は「水産に限らず、いろいろな専門で探求する人たちがおり、そのおかげで世の中が成り立っていることを忘れないでほしい。いいものを届けるため改善工夫を繰り返す姿勢を学んでもらえれば」と話していた。

(2019年3月10日付紙面より)

近大キャビアを試食する生徒ら=8日、新宮市高田の近畿大学水産研究所新宮実験場
2019年03月10日
27 南紀勝浦温泉が総務大臣賞
 温泉総選挙2018  

 全国の温泉地の魅力を競う「温泉総選挙2018」で、那智勝浦町の南紀勝浦温泉が総務大臣賞を獲得した。

 堀順一郎町長は「大変喜ばしく思います。町民が一体となっておもてなしに取り組んだ賜物(たまもの)。これからも満足をいただける温泉地としてさらなるおもてなしに努めます」と話した。

 温泉総選挙は、日本温泉協会の関係者や旅行作家らでつくる「旅して日本プロジェクト実行委員会」が主催。3年目となる今回は「外国人おもてなし部門」「絶景部門」など9部門に計120カ所の温泉地がエントリーし、昨年5月~今年1月末にインターネットなどで投票を受け付けた。総投票数は116万2014票。

 総務省、環境省、内閣府、観光庁の各省庁賞には、総務大臣賞、環境大臣賞、地方創生大臣賞、観光庁長官賞の計四つがある。総務大臣賞は、温泉地の魅力向上または活性化について顕著な取り組みや功績のあった温泉地を選定し、たたえるもの。南紀勝浦温泉は、温泉地としての知名度やイメージ向上への取り組み、マグロや米などの特産品と温泉を組み合わせたPRなど、広い視野を持ち合わせた地域活性化への取り組みが評価された。

(2019年3月10日付紙面より)

2019年03月10日
28 「京城跡」町指定文化財に
 全国的に珍しい石垣を伴う  (紀宝町教委 )

 山城(やまじろ)として全国的に珍しい石垣を伴う紀宝町大里の京城跡(みやこのじょうせき)が、町指定文化財に決まった。町指定文化財は今回が18件目で、2015年の井田観音像、井田ほうき踊り以来4年ぶり。

 1月30日に開催された18年度第2回京城跡保存・活用・整備検討委員会で協議し、町文化財指定を進言した。

 委員会は地元の区長、小中学校長、地権者と文化財調査委員などで組織。17年度に策定した「京城跡将来像の基本構想」に基づいて総合的な保存活用、整備に至るまでの協議を行ってきた。

 県教育委員会から山城の文化財指定は、山の麓部分までを指定範囲にすることが望ましいとの助言を受け、町教委では京城跡も麓部分までを最終的な指定範囲として目指していくこととした。

 今回は、敵の侵入を防ぐ二重堀切や桝形虎口(ますがたこぐち)、全国的にも珍しい石垣で囲んだ曲輪(くるわ)群など、地権者の同意が得られた1万4956平方㍍を指定した。今後、他の地権者と協議を続け、指定範囲を麓まで広げていきたいという。

 西章教育長は「町としても京城跡が持つ高い価値や魅力などを小中学校での郷土学習を通じて町の歴史的文化遺産としての認知度をさらに高め、愛着が深まるよう取り組んでいきたい」と話している。

  □     □

■京城(みやこのじょう)

 京城は熊野川支流の相野谷川中流に造られた中世城館。地域の実力が蓄えられてきた室町時代後半頃に、新宮の支配から独立した地域の有力者によって築城されたと考えられる。

 自然地形を利用した平山城で、大きく二つの曲輪群に区分でき、中央の広い敷地が居住域、西側の高い部分が物見台と考えられ、土塁・堀切ともに要所は石垣を用いた堅固な造作である。

 城の規模は東紀州地域では赤木城跡、鬼ヶ城跡に次ぐ規模を誇る。強い防御意識を持ち、北山郷方面からの攻撃を意識したものと考えられる。

 京城跡は中世の熊野において、熊野が他地域と関わりつつ独自に発達していった過程を示す遺跡であるとともに、地域の築城技術の到達点を示す遺跡として、極めて重要だという。

(2019年3月10日付紙面より)

紀宝町大里地区にある京城跡の全景(同町提供)
石垣で囲んだ曲輪群(町教育委員会提供)
現在の二重堀切付近(町教育委員会提供)
2019年03月10日
29 6年生が卒業の思い出に 草花染め体験楽しむ (成川小)
2019年03月10日
30 県内外の12チーム集い  記念すべき第20回大会が開幕  (まぐろカップ少年サッカー大会 )
2019年03月10日
31 防犯の心構え学ぶ  第二なぎの木園で防犯研修  (新宮市 )
2019年03月10日
32 「新宮知るならこの1冊!」  女子部おすすめ本を展示  (新宮市立図書館 )
2019年03月10日
33 駿田峠から市屋峠点検  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年03月10日
34 三味線演奏で盛り上がる  グランドール紀の風で慰問ライブ  (新宮市 )
2019年03月10日
35 ようこそ熊野へ  京信「名湯の旅」一行を出迎え  (新宮信用金庫 )
2019年03月10日
36 園児がバイオリン演奏体験  アカデミー合奏団が訪問  (うどの幼稚園 )
2019年03月10日
37 建設に向け踏み出す 住民投票条例求める議案否決 (新宮市議会)
2019年03月10日
38 お悔やみ情報
  
2019年03月03日
39 高速道路紀伊半島一周へ
 事業採択時評価手続きを開始  (国土交通省 )

 国土交通省は1日、一般国道42号(近畿自動車道紀勢線)「新宮道路」と「紀宝熊野道路」の2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きを開始したと発表した。認められれば紀伊半島を一周する高速道路の全区間が事業化する。

 新宮道路は新宮市あけぼの―三輪崎間を結ぶ延長4・8㌔で、事業費は約300億円。紀宝熊野道路は熊野市久生屋(くしや)町―紀宝町神内(こうのうち)間を結ぶ延長15・6㌔で、事業費は約850億円。

 現在「すさみ串本道路」(19・2㌔)、「串本太地道路」(18・4㌔)、「新宮紀宝道路」(2・4㌔)、「熊野道路」(6・7㌔)が事業中となっている。

 二階俊博代議士通信によると、県知事への意見照会後、第三者委員会の審議を経て事業化が決まる予定。「今回の手続き開始は大きな前進であり、一日も早い高速道路の紀伊半島一周完成に向けて、国、県挙げて頑張りますので、用地のご協力など、地元としてできることは地元でご努力いただくことをお願いします」とし、事業中のすさみ串本道路、新宮紀宝道路、串本太地道路について関係者の努力で順調に工事も進んでおり、早期完成をめざして対応していくとした。

(2019年3月3日付紙面より)

2019年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きの着手路線(国土交通省提供)
2019年03月03日
40 愛しの勝浦を盛り上げよう
 6年生が学習発表  (勝浦小 )

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)は1日、勝浦漁港にぎわい市場周辺で6年生41人の学習発表会を開いた。児童らは「愛(いと)しの那智勝浦町を盛り上げます」と書かれた手作りのパンフレットを手に、観光客や地域住民に向けて町のPRを繰り広げた。

 町おこしも兼ねて、同校では毎年6年生の学習発表会を校外で実施している。子どもたちは班ごとにテーマを決め、事前に取材した各地域の魅力をポスターやパンフレットに仕上げ、お土産のビン玉ストラップなども用意。にぎわい市場の海側などに四つのブースを設置し、各テーマのポスターセッション(集団活動)を展開した。

 PR内容は▽「世界遺産~紀伊山地の霊場と参詣道~」と題し、熊野那智大社や補陀洛山寺の歴史、太古の巨大カルデラ噴火▽漁港近辺の温泉、生マグログルメ▽ビン玉による町おこし―など。各ブースで観光客を前に、工夫を凝らした発表があった。「呼び込み隊」が編成され、観光桟橋に出向いてボートを乗り降りする乗客らにパンフレットを配布し、にぎわい市場へ案内するなどの活動も実施した。

 ポスターセッションでの発表を終えた鎌田桜舞(ふぶき)さん(12)は「カルデラ噴火と那智の滝の話を聞いてくれた人が『知らない人が多いのによく調べたね』と褒めてくれてうれしかった」と笑顔を見せた。学年主任の金澤有史教諭は「子どもたちは自主的に休日を使って熱心に取り組んでいました。地域の人たちや取材先の歓迎を受け、とてもやりがいを感じたようです。今後も何らかの形で続けていければ」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

ビン玉体験コーナーで、ストラップ作りを紹介する児童ら=1日、那智勝浦町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」
観光桟橋で手作りパンフレットを配布
「ポスターセッション」の様子
2019年03月03日
41 美しい音色を堪能 ブレスユーによる音楽会 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)で2月28日、音楽会があった。2年生39人が参加し、女性4人組ボランティア団体「ブレスユー」による美しい音色を堪能した。

 ハープの海辺佳子さん、フルートと歌の羽山康子さん、ピアノの大前喜代子さん、フルートの岡沢ふみよさんが訪問した。

 アニメ映画『耳をすませば』の挿入歌『カントリーロード』や、春にちなんで『はるがきた』、童謡『うれしいひなまつり』を演奏。オペラ『私のお父さん』を羽山さんがイタリア語で歌った。

 ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』の『レット・イット・ゴー』を演奏すると、「大好きな曲」と笑顔を見せる女の子もいた。

 演奏終了後は、児童が授業で覚えたパプリカダンスを踊り、メンバーを楽しませた。

 音楽会を後援した町学校支援本部元気キッズの前地実也さんは「本年度から町内の各学校に呼び掛けを行っている。今後も継続できるように音楽活動を支援していきたい」と話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

2年生39人が参加した音楽会=2月28日、紀宝町立鵜殿小学校
ダンスと歌を披露する児童たち
2019年03月03日
42 川の参詣道で集客狙う
 熊野川舟下り今季始動  

 川の参詣道として世界遺産に登録されている「熊野川」を巡る川舟下りの定期乗合便が2日から始まった。平安衣装の女性らを乗せた第1便が、語り部の尾﨑智子さんによる篠笛(しのぶえ)の合図で新宮市熊野川町田長(たなご)の河原から出航した。本年度の外国人乗客数はすでに昨年度を上回っている。

 外国人乗客は、集計を開始した平成26年度は512人だったが、27年度は1055人と倍増。本年度は2月末で1963人。多いのはアメリカ、ドイツで、その他オーストラリア、イギリスなどとなっている。

 川舟下り事業は平成17年9月にスタート。最も乗客が多かったのは19年度の5670人。紀伊半島大水害で9月から翌年3月末まで休航した23年度が2426人と最も少なく、その後2千人台が続いていたが、26年度3243人、27年度3932人、28年度には4127人と徐々に回復してきている。本年度は2月末現在で3944人。

 紀伊半島大水害の際、田長の道の駅隣にあった熊野川川舟センターが流失。昨年3月、6年6カ月ぶりにセンターが復活した。乗船客数は回復しているが、舟の製作費を負担する余裕がなく、昨年末に乗船客の受け入れ体制充実を図るためクラウドファンディングで支援を求めたところ、目標金額を超える244万2000円(支援者数142人)が集まった。

 今季運航開始式では、主催者を代表して一般財団法人熊野川町ふれあい公社の下阪殖保代表理事がクラウドファンディングの支援者らに感謝を述べ、「皆さまのご支援を無駄にせぬよう、歴史あるこの川の参詣道を、これからも守り続け、後世に伝えていくために努力を重ねていきます」。来賓の田岡実千年市長が「新宮市が世界に誇る素晴らしい観光メニュー」とあいさつ。4月に改修工事完了予定の「交流促進施設さつき」と合わせて、より多くの人に来ていただければと話していた。

(2019年3月3日付紙面より)

今季の第1便が出航した=2日、新宮市熊野川町田長
2019年03月03日
43 生徒ら船に乗り漁業学ぶ  宇久井中学校が海洋体験  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
44 休憩所などリニューアル  那智山観光センター  (那智勝浦町 )
2019年03月03日
45 教育大綱進捗など報告  市長と教委が意見交換  (新宮市 )
2019年03月03日
46 それぞれの道へ歩み出す  新宮高校定時制で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
47 27人が看護の道へ  なぎ看護学校で卒業式  (新宮市 )
2019年03月03日
48 園児が楽しく英語を学ぶ  森まりかさん招き体験教室  (鵜殿保 )
2019年03月03日
49 楽しい思い出を刻む  お別れ遠足でくじらの博物館へ  (うどの幼稚園 )
2019年03月03日
50 橋脚下部工事着手へ  新宮紀宝道路熊野川河口大橋  (紀宝町側 )