レシピ本作り町民に配布 (太地町特産品開発研究会 )
太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)はこのたび、クジラ料理の普及や啓発を目的にレシピ本「あなたが作る太地くじらレシピ」を作成した。本は11日に納品、15日に各区から町民に無料で配布された。
研究会は同町や町婦人会、町民有志、南紀くろしお商工会などのメンバーで構成。これまで町の活性化のために地域資源の調査や特産品の開発活動に尽力してきた。
商業捕鯨の再開を受け、世間では鯨肉の健康効果などが注目されている。しかし、クジラ料理を知る人々の減少でレシピが失われることに危機感を抱いた研究会がクジラ食文化の発展のためにもレシピの作成や保存に動き出した。
過去のレシピ収集を進めるとともに道の駅たいじで昨年12月にあった朝市においてクジラ料理の試食を行い、アンケート調査を実施した。
刺し身やハリハリ鍋など昔ながらの食べ方に加え、クジラが苦手な人や食べたことがない人でもおいしく味わえるものや時代に合わせたレシピ作りに奮闘。種類を増やすことや手軽に調理できる家庭向け料理を心掛け、試作と試食を繰り返して40レシピが完成した。
本にはクジラの基礎知識などが掲載されているほか▽ローストホエール▽くじら赤肉のたたき▽くじらの皮の中華風酢漬け▽くじらハンバーグサンドイッチ―などさまざまなレシピが盛りだくさん。
作成に当たっての財源は研究会の持ち出し分と和歌山県の「令和2年度地域・ひと・まちづくり補助事業補助金」を活用。町民にいつまでも手に取ってもらえるようにと、永久保存版となるハードカバーの豪華なレシピ本に仕上がった。
小出会長は「クジラは元々料理の数が少ない。クジラらしさを生かし、臭みをなくすことは大変だった。婦人会の皆さんや有志のメンバーの協力がなければ作ることができなかった。感謝しています」。
レシピ本については「町民の皆さまにはクジラを身近に感じてほしい。簡単でおいしく食べられるレシピなので活用を」と語った。
同町によると、レシピは今後、町ホームページでも掲載する予定だという。
(2021年3月26日付紙面より)
公立小中学校で修了式 (新宮・東牟婁 )
新宮市・東牟婁郡の公立小中学校、県立高校で24日、一斉に修了式が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大による長期の臨時休校を乗り越え、一年間の学習を終えた児童・生徒が修了証を手に、約2週間の春休みに入った。新年度の始業式は4月8日(木)を予定している。
新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)では、放送集会の形で式を実施した。嶋田校長は、一人も感染者を出すことなく一年を終えた努力をねぎらい「できる限りの感染対策をこれまで通り続け、安全で楽しい、すてきな春休みを」と呼び掛けた。生徒指導部からは春休み中、消防車、救急車、パトカー、不審車両の四つに世話にならないよう諸注意があった。
5年1組の教室では算数ドリルやプリントなどを配った後、担任教諭が一人一人に成績表と修了証を手渡した。児童たちは「せーの」の合図で一斉に開き、じっくりと自分の成績やコメントに目を通した。
泉愛惟さん(11)は「友達とけんかをすることもあったけれど、一緒に遊んで、おしゃべりができて楽しかった。一番の思い出は、みんなで潮岬青少年の家にキャンプに行ったこと。来年は休校もなく、毎日友達と遊びたい」と話していた。
(2021年3月26日付紙面より)
警察署等再編案が明らかに (県警察本部 )
県警察本部が来年4月実施予定の警察署等再編案を明らかにした。本紙関係では串本警察署管内を分割し白浜署と新宮署へ統合する内容が示されていて、管内3町はすでに議会や管内防犯協議会などを通して情報共有を広め存続に向け動き出している状況にある。
この再編案は、県警察機能強化推進計画に基づく取り組みの一端で示された。▽マンパワーの集中運用▽大規模災害時の警察機能喪失の防止▽人口負担率等の平準化―を目的として組織再編をし、事件や事故、災害への対処能力強化を目指すとしている。
再編の動向には大きく警察署管内の統合と本部機能強化の2系統があり、統合の対象は有田署管内(湯浅署管内へ統合)と串本署管内(白浜署管内と新宮署管内へ分割統合)となっている。
串本署管内はすさみ町域と串本町・古座川町域に分割し、前者を白浜署、後者を新宮署へ統合する。伴って白浜署と新宮署を増員し、串本署庁舎を新宮警察署串本分庁舎として生活安全関係や交通関係は基本的に現状通りとし、他に遺失物や拾得物の取り扱いや警察安全相談などの行政サービスを継続する。
串本署管内にある交番や駐在所は存続するが、津波被害が想定されるところは安全を確保しつつ機動的かつ実行ある活動ができるよう運用する。分庁舎用にパトカー1台を増強配備し、発災時の初動対応に当たる災害対策要員2人を同分庁舎に隣接する代替指揮所へ配置するといった再編内容となっている。
事前の説明を受けた管内3町は、統合により署長など幹部級職員の常駐がなくなることによる町域内の警察官数減を強く不安視。将来的な発生が予測されている南海トラフを震源域とする大地震発生時や小型ロケットの打ち上げや近畿自動車道紀勢線の延伸に伴う流動人口増時の警察対応力の低下、町域における警察の疎遠化などを懸念し、地域を挙げて受け止めるべき課題として同案を先んじて町域内で情報共有し将来を見据えた存続を求める機運を強めている。
追って県警本部がこの再編案を明らかにしたことで、警察と地域は表立って話し合う状況が整った。白浜署はすさみ町に加え田辺署管内の上富田町域の統合も受けて西牟婁郡3町が管内となる内容。県警本部の機能強化は▽人身安全対策課〈仮称〉▽警備企画課〈仮称〉―の新設。再編の事実上の決断者は県知事となる。
(2021年3月26日付紙面より)
熊野那智大社の内庭で (那智勝浦町 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)の内庭で現在、県天然記念物のシダレザクラ(枝垂桜)が八分咲きを迎えている=写真(24日撮影)。高さ約8㍍の大木から垂れた枝に無数の花が開き、朱塗りの社殿を背景に優美な姿を見せている。
同大社によれば、サクラは平安時代末期に後白河法皇が手植えしたものと伝えられ、室町時代の絵図「那智山宮曼荼羅(まんだら)」にも描かれている。小さく上品な花の姿は「上臈(じょうろう=女官)」の雰囲気を醸し出すとたたえられている。
神職の花薗龍人さんは「サクラらしく、ぱっと咲いてすぐに散ってしまう。毎年遠くから見に来られる参拝者の方もおられます」と話す。
内庭は普段一般公開しておらず、特別拝観でおはらいを受け、白玉石を奉納すると神職の案内で入ることができる。拝観を希望する人は、同大社の社務所へ申し出る。
(2021年3月26日付紙面より)
県立高校で合格発表 (和歌山県 )
和歌山県の県立高校で19日、一般入学試験の合格発表があった。新宮・東牟婁地方では新宮、新翔、串本古座高校で計394人が合格した。
発表は午前10時、一斉に各校内の掲示板などへ張り出されるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大予防として、県ホームページにも掲載された。緊張した面持ちで待っていた受験生は自分の受験番号を確認すると、友人たちと笑顔を見せながら合格を喜んだ。
各校の合格者数は新宮高校全日制194(定員200)人、定時制3(同40)人、新翔高校111(同120)人、串本古座高校86(同105)人だった。
新宮高校に合格した男子生徒は「自分の受験番号を確認して安心しました。クラブ活動は入学後にしっかりと考えて決めようと思います。文武両道を目指して勉強、運動に頑張りたい」と喜びを語っていた。
定員に満たなかった高校の追加募集は24日(水)に出願受け付け、26日(金)に学力検査、30日(火)に合格発表を行う予定となっている。
(2021年3月20日付紙面より)
冷凍施設が供用開始 (太地町 )
太地町森浦の「太地町冷凍施設」がこのほど完成。15日に竣工(しゅんこう)検査を終え19日、同所で竣工式が営まれた。約30人の関係者が出席する中、三軒一高町長、塩崎伸一議長、南紀くろしお商工会の森川起安会長、町漁業協同組合の脊古輝人代表理事組合長、㈱小森組の小森正剛代表取締役がテープカットを行い、施設の完成と供用開始を祝った。
同施設は鉄骨造2階建てで延べ床面積は673・5平方㍍。管理温度マイナス25度冷凍室とマイナス55度超低温冷凍室に加え事務室や荷捌場も完備した、水産物の保管を目的とした冷凍施設。公称トン数は計636㌧で、これまで町外で保管していた鯨肉や水産加工原料などが収容可能となる。
建設事業費は約4億654万円。設計・監理を㈱清水設計事務所が、施工を㈱小森組が請け負った。
竣工式開式に当たり、三軒町長は「完成までに二階俊博・自由民主党幹事長や下宏・県副知事に大変な尽力を、町漁業協同組合には大きな支援を頂いた」と感謝。
「皆の強い思いで完成した施設が、未来永劫(えいごう)関係者の皆さんの仕事に大きく寄与できることを願いたい」と式辞を述べた。
指定管理者の町漁業協同組合・貝良文専務理事はおととし、近隣の冷凍施設より「保管している品物が入れられないから外に出してほしい」といった旨の連絡が文書で来たといった、着工・完成に至るまでの経緯を振り返り「喜びとともに一安心している」。
「三軒町長に相談に行って以降、こんなに早く、こんなに立派な施設が完成したのも町長をはじめ、漁野洋伸副町長、町議会議員の皆さま方の支援と協力のたまもの」と感謝を示し「今後は施設を活用し、町の水産行政がもっと発展するように組合員一同、頑張っていきたい」と思いを語った。
(2021年3月20日付紙面より)
高池小6年生が卒業記念で (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が18日、池野山公園でクマノザクラの卒業記念植樹に取り組んだ。
同町観光協会のクマノザクラ振興を活用してふるさと学習に取り組む同校。本年度の6年生はクマノザクラ子どもガイドに挑戦し、池野山地内にあるタイプ標本木の花盛りに合わせて訪れる人々にクマノザクラや同町の魅力を伝えるなどした。
この日はそのような親しみがあるタイプ標本木から得た苗木を植樹した。この学習の外部講師を務める樹木医・矢倉寛之さんは2018年発芽の実生苗2株を準備。11人は樹木医の道具「鋼棒」を使って苗木を植えるときに必要な土壌環境などについて教わった後、2組に分かれ同公園道の駅側ゲートから入ってすぐ右手へ植え込んだ。
準備した実生苗の地上部の高さは70~80㌢。約60㌢掘り下げて培養土に入れ替えた場所へ苗木を移し、卒業記念植樹であることを伝える看板を立て苗木にたっぷりと水を与えて作業を終えた。
以降の育苗管理は同協会が担当するそう。久保嘉由都君は「池野山公園を彩るシンボルになってほしい」と苗木の成長を願い、その状態を将来見届けるのが楽しみだと期待した。
(2021年3月20日付紙面より)
公立小学校で卒業式 (新宮市・太地町 )
新宮市と太地町の公立小学校で19日、卒業式が開かれた。新宮市では計205人、太地町では7人が、涙を浮かべながらも笑顔で学びやを巣立っていった。
新宮市立王子ヶ浜小学校では、在校生の自画像が飾られた体育館で、山本眞也校長が卒業生59人に一人一人卒業証書を手渡した。
式辞では▽感謝の心を忘れない▽自信と誇りを持つ▽夢を持ち、失敗を恐れずさまざまなことに挑戦する―の三つを願い、「4月からいよいよ中学生。新しい生活、クラブ活動に期待が膨らんでいると思う。人が笑うには、いつも仲間が要る。友達を大切に、一日一日を有意義に過ごしてほしい」と呼び掛けた。
在校生はビデオメッセージで送る歌「鳥になる」を歌い、「ご卒業おめでとうございます。中学校へ行っても頑張ってください」。卒業生たちは別れの歌「旅立ちの日に」を歌い、学校生活を支えた教職員や保護者、地域住民、友達全てに「皆さん、ありがとうございました」と感謝を伝えた。
那智勝浦町、串本町、古座川町、北山村の公立小学校の卒業式は23日(火)を予定している。
(2021年3月20日付紙面より)
「よむよむ」がん早期検診啓発 (那智勝浦町 )
「自分のために少し時間をつくってみてください。そして検診を受けてください。自分は大丈夫と、私みたいにならないでください」―。那智勝浦町絵本の会「よむよむ」では現在、「『負けないで! 乳ガンと闘うおかあちゃん』~今、伝えたくて~」を題目に、がんの早期検診を呼び掛ける取り組みを展開中。那智勝浦町立図書館において、会員の丸亀聡美さん(51)の闘病体験を基にしたリーフレットをがん関係書籍のリストと共に、手作りのエコバッグに入れて配布している。
同会は本年度、読み聞かせの他に▽SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)を絵本からとらえて紹介▽地域の産業を伝える―などの事業を展開。おはなし会と併せたエコバッグ工作などを通してSDGsの考えを広く周知するための活動も行った。
このたびの企画は、コロナ禍において「できるかぎり」可能な形で「今、何ができるか」を模索し、同図書館と話し合いを重ねて計画。「令和2年度花王ハートポケット倶楽部地域助成事業」の支援を得ている。
丸亀さんは現在、夫、長女、次男との4人で同町市野々に在住している。初めて乳がん検診を受けたのが40歳の時。多忙な日々を送る中で生来の病院嫌いも手伝って、それ以降検診を受けることはなかった。
胸にしこりを感じたのが48歳の頃。長女の後押しもあり、病院でマンモグラフィー検査を受けた。結果、ステージ3の乳がんが発覚。摘出手術、抗がん剤治療を経て現在は検診のために2カ月に1度病院を訪れ、ホルモン治療を行っているという。
「頭が真っ白になって泣きたくないのに涙があふれた」。がんが判明した時の心境をそう振り返りながらも「がん=死というイメージ。家族も泣いていた。でも奮い立たせました。『私は絶対に死なない』と」。
抗がん剤治療では、受けた人しか分からない苦しみを味わった。「髪の毛が抜けたことはあまり気にならなかった。手間が掛からず、似合っていましたから」と笑顔を見せる。
2カ月に1度、新宮市立医療センターで開催されている、がん患者と経験者、がん患者の家族を対象にした集い「ひまわりの会」に参加し、思いや心境を共有できたことも貴重な体験だと話す。同会を立ち上げたのは丸亀さんの同級生。長い闘病の末亡くなったという。現在は丸亀さんが遺志を引き継ぎ、代表を務めている。
小学生に対する読み聞かせの他、2018年12月にはミニサロンを開催。丸亀さんは「初めて読んだ時衝撃を受けた。思いがよみがえり、涙が出た」という絵本「はなちゃんのみそ汁」(作者:安武信吾・千恵・はな)の読み聞かせを行った。「がんが見つかったのは長女のおかげ。読み聞かせや啓発を通して、子どもたちから『お母さん、検診に行こうね』と言ってあげてほしい。早めの検診が命を助け、家族を守ることにつながる。誰にも同じ思いはしてほしくない。リーフレットを通して何かを感じていただけたら」。19歳の長女は現在、医療従事者を目指し看護学校で学びを深めているという。
リーフレットやエコバッグは「会員みんなのあふれる思いが多くの人に届けば」との気持ちを込め、会員らが30セットを手作りした。同図書館で配布されるほか、5セットが町福祉課健康対策係に託されている。「はなちゃんのみそ汁」を含めた、がん関係書籍の展示は今月31日(水)まで。「サンキュー(ありがとう)」の思いを託し、39冊を展示している。
(2021年3月18日付紙面より)
県立串本古座高校の吹奏楽部(仁木愛里部長、部員5人)が14日、第一体育館で第10回定期演奏会を実施した。コロナ禍の情勢を踏まえて今回は一般公開を控え、生徒や教職員、保護者など同部が感染症予防対策を講じて許容した40人が見守る中で活動の集大成を披露した。
前年度は新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校で実施できなかった定演。本年度も実施の有無で悩んだが、対策をしてでも活動したいという思いに至り実施を決めた。
部員は12月下旬の県アンサンブルコンテスト紀南地区大会を経て、1月から定演に向けた練習に集中。引退した3年生部員も時間が許す範囲で練習をし、賛助出演のOBOGらは月1、2回の交流と自主練習で同部と息を合わせたという。
第10回のテーマは「高山流水~Good Bye COVID―19~」で、3部構成でアンコール曲を含め18曲を披露。各部とも冒頭を合同演奏とし、以降第1部は本年度一緒に活動した1~3年生7人と漁崎祐顧問の計8人で流行歌5曲、第2部は現役部員5人で県アンサンブルコンテストでの発表曲・打楽器五重奏「Lost Crystal」を含む4曲を奏でた。第3部は全7曲とも合同演奏で、体を揺さぶりながらの演奏やソロ演奏などの演出を織り交ぜて場を盛り上げた。
本年度は夏の大会や紀南吹奏楽の集いなどが中止となり、唯一大規模に取り組めたのは紀の国わかやま総合文化祭2021プレ大会の7校合同演奏のみ。この日の定演は17人の賛助出演により、漁崎顧問を指揮者とする24人組で演奏する機会を得た。
仁木部長(2年)は「練習の方が上手にできたなと思ったところもあったけど、この人数で互いに補い合って自分の中では最高の演奏ができたと思う。これから部員が増えるのか減るのか分からないけれど、新しいメンバーになっても力を合わせて頑張っていきたい」とコメント。「1年前はコロナで定期演奏会を断念せざるを得なかったけど、今年は皆さんのおかげで開催できて良かったです」と周囲の支えに感謝した。
(2021年3月18日付紙面より)
宇久井中1年が校外学習 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長、生徒62人)の1年生27人は16日、校外学習で同町市野々にある和歌山県土砂災害啓発センター(坂口隆紀所長)を訪れ、土砂災害から命を守る取り組みについて学んだ。
土砂災害について知り、防災意識の向上や非常時の行動について考えてもらうことが目的。昨年12月に同校で行われた防災学習プログラムで同センターが講話したことがきっかけとなり、さらに詳しく学習してもらおうと実施した。
同センターの筒井和男さんは、県内で行われているソフト・ハード両面の土砂災害対策について解説。地滑りを防止するために地下水を排出する横ボーリング工や地面にくいを打ち込むアンカー工などの方法が取られていると話した。模型を使った実験では、流木や巨石を含む大量の土砂を2段構えの砂防堰堤が受け止める様子を見せた。
高さ14・5㍍、長さ125㍍の鳴子谷川1号堰堤の見学もあり、紀伊半島大水害発生当時の那智川周辺の写真を見ながら土石流の恐ろしさを体感した。
亀井星空(きらら)さんは「みなさんが教えてくださったことを参考に、災害から避難できるように事前に情報を集め、行動することが大切だと分かった」と述べ、センター職員に感謝を伝えた。
(2021年3月18日付紙面より)
高齢者見守り隊が啓発活動 (紀宝町 )
紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は、同町鵜殿の主婦の店で15日、紀宝警察署と合同の啓発活動を実施。参加者15人が来店者に新型コロナウイルスワクチンに便乗した詐欺の手口や対策などを掲載したチラシやウエットティッシュを配布した。
特殊詐欺から高齢者を守ろうと毎月1回、啓発活動を展開。奇数月は紀宝警察署と合同で取り組んでいる。同署によると、昨年は三重県内で122件(前年度比30件増)の特殊詐欺が発生し、被害総額が4億2820万円(同2億8590万円増)で架空請求が68%を占めている。今年2月末現在では17件発生し、被害総額が2540万円(同2110万円減)。還付金、架空請求、キャッシュカードの各種詐欺の傾向が見られるという。
見守り隊が配布したチラシは「新型コロナワクチンが接種できる。後日全額返金されるので10万円を振り込むように」との不審な電話がかかってきた、といった事例を記し「接種を受ける際の費用は全額公費です」などと紹介した。
小田原代表は「最近は全国でさまざまな特殊詐欺が発生しているので注意していただきたい。一人で悩まずに周りの方々に相談してほしい」と語った。
新型コロナワクチン詐欺に関する相談は、独立行政法人国民生活センターの消費者ホットライン(電話0120・797・188)で受け付けている。
(2021年3月18日付紙面より)
第35回勝浦バドミントン大会
グラウンドゴルフ「春季大会」 (ニュータウン友愛クラブ )
中学校で卒業証書授与式 (新宮・東牟婁 )
新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町の公立中学校で9日、卒業証書授与式が挙行された。義務教育を修了した卒業生たちが思い出の詰まった校舎を巣立ち、それぞれの道へ歩を進めた。なお、北山村は8日に式を実施した。
本年度の卒業生は新宮市207人、那智勝浦町107人、太地町22人、串本町77人、古座川町24人、北山村3人の計440人。
新宮市立緑丘中学校(松本潤校長)は、体育館の全面改修工事に伴い、同市徐福の蓬莱体育館で式を実施した。
松本校長は卒業生81人に一人一人証書を手渡し、「みなさんの周りには、たくさんの応援団がいる。家族をはじめ、地域の方々や先生たちです。母校、緑丘中学校の誇りを胸に、この学びやで育んだ絆を生かして、新たな一歩を踏み出していきましょう」と式辞を述べた。
卒業生を代表して西珀人君が、個性豊かな友に恵まれた3年間を振り返り「僕たちはたくさんの経験をしながら大人に向かっていく。これからも温かく見守っていてください」と答辞。在校生には「自分の好きなことをしながら、緑丘中学校を雰囲気の良い学校にしていってほしい」と語り、自分たちに根気強く向き合ってくれた教職員や学校生活を支えた家族に感謝を伝えた。
最後に、卒業生が手話を交えて「旅立ちの日に」を合唱。教職員と保護者が「想い出がいっぱい」を歌って送り出した。
(2021年3月10日付紙面より)
健康ウオーキングに20人参加 (紀宝町 )
紀宝町大里の「相野谷川・電気の谷往復コース」を歩く健康ウオーキングが7日にあった。20人が参加し、ウオーキングの基礎を学んで緑鮮やかな渓谷沿いを歩いた。
運動習慣のきっかけや仲間づくりを目的とした町山歩き部会と町みらい健康課の合同企画。健康運動指導士の杉浦資史さんを講師に招いた。
大里親水公園駐車場に集合後、杉浦さんがストレッチ法を紹介。ゆっくり全身をほぐし「ストレッチは姿勢づくりに効果的。朝や疲れたときに取り組んでください」と呼び掛けた。
ウオーキングはリズムが大切と伝え、「早く歩く」「ゆっくり歩く」を繰り返すウオーキング法「インターバル速歩」を指導した。
歩き方の基礎を学んだ参加者は、往復5㌔のウオーキングに出発。通称「電気の谷」に架かる吊り橋を渡り、1903(明治36)年に開設された大里発電所横の石段を登って水路上の道へ。リズムや足の運びを意識しながら上流の取水堰を目指した。
折り返し地点には、浸食によってできた円形のくぼみ甌穴(おうけつ)が大小数個あり、参加者は川の歴史を満喫しつつ、帰りは渓谷を眺めながら雄大な自然を楽しんだ。
(2021年3月10日付紙面より)
ゆかし潟で花咲かす (那智勝浦町 )
那智勝浦町二河の国道42号沿いで現在、クマノザクラが満開を迎えている。付近を散歩する町民や車を運転するドライバーたちの目を楽しませている。
桜の場所はゆかし潟近くの「みなとはし歩道橋」すぐ横。ピンク色をした無数の花びらが美しく咲き、地域に春を告げている。
ゆかし潟周辺でもクマノザクラを見ることができるほか、町教育センター(旧三川小学校)近くの河川公園裏の山にもヤマザクラが色づき始めている。今後はソメイヨシノなどの桜の開花も控えている同所では、毎年きれいな桜を目当てに散歩や写真撮影に訪れる町内外の人々も多い。
また、喫茶きよもん前では愛らしいヒドリガモの群れが泳ぐ姿も見ることができる。
(2021年3月10日付紙面より)
13日、新型車両にバトンタッチ (JR西日本 )
13日(土)の春のダイヤ改正に伴い、和歌山県からその姿を消すJRの車両「105系」。13日以降は新型車両227系にバトンタッチされる。かつては通勤・通学の足として、多くの人の生活を支えた。新宮発のラストランは12日(金)午後9時59分。同日をもって県、そして近畿地方から勇退となる。
105系は、日本国有鉄道(国鉄)が1981(昭和56)年から製造した直流通勤型電車。国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本に継承されたが、JR東日本ではすでに全廃されている。
和歌山県では84(昭和59)年に導入。2009(平成21)年度からJR西日本が実施した、地域に合わせた統一塗装により太平洋をイメージした青緑色の塗装が行われ、海沿いや山間を疾走する鮮やかな姿が多くの人の目に焼き付いている。
和歌山線では19(令和元)年9月30日をもって廃止。現在は紀勢本線(新宮―紀伊田辺間)の他、岡山県と山口県の一部路線で運用されているのみで、紀勢本線での廃止は和歌山県と近畿地方での廃止につながる。
ラストランを目前に、JR新宮駅の小谷典史駅長は「古い電車なので、暑かったり寒かったりと乗客の皆さまにはご不便を掛けたこともあったが趣のある電車だった。新型車両導入後は快適にご利用いただけると思っています」と話している。
13日からは車載型IC改札機が搭載された新型車両が新宮―紀伊田辺間を走行。区間21駅でICOCA(イコカ)、ICOCA定期券が利用できるほか、ICOCA以外の全国相互利用対象ICカード乗車券も使用可。これにより県内全域でICOCAが使えるようになる。
(2021年3月10日付紙面より)
春季近畿高校野球和歌山県予選
コロナに負けず記念誌発行 (県立みくまの支援学校 )
昨年、創立30年を迎えた和歌山県立みくまの支援学校(榎本貴英校長、新宮市蜂伏)。同校ではこのほど、30年間の思いを乗せた「創立30周年記念誌」を発行した。穏やかな春の一日となった3日、完成したばかりの記念誌を前に、30年の歩みと教職員の思いを取材した。
同校は1981(昭和56)年、新宮市立蓬莱小学校(当時)に県立はまゆう養護学校東牟婁分教室として開設。中学部の設置や校名の変更などを経て90(平成2)年、同市、東牟婁郡(旧本宮町含む)を校区とし、肢体不自由と知的障害併置の学校として、現在地にて創立・開校した。
創立から30年の節目となった昨年、11月27日に記念式典の開催を予定していたが、新型コロナの影響で中止に。「せめて記念誌だけでも」との思いに後押しされ「地域と共に歩んだ30年の歴史を振り返り、未来の教育実践につなげる」ことを目的に完成させた。
記念誌には、仁坂吉伸和歌山県知事や橋上慶一・学校運営協議会長、同校OBらの祝辞や寄稿文などのほか、同校生徒会が中心となり、全児童・生徒らが自らの手形で「30」の数字を描き上げた模造紙16枚分の大作も掲載されている。
「創立後しばらくは校舎がそろっておらず、校舎や施設が次々と完成していく様子に驚いた」。角川知子教諭はそう振り返り、望月信吾教諭は2005(平成17)年の皇太子(当時)の同校訪問を回顧し「緊張したことがよみがえりました」と笑顔。
福山喜一郎教諭は学校創立までの経緯を説明し「地域に協力してもらいながら30年間やってこれた。見守られて歩んできたと思っています」と感謝を口にする。
いまだ終息の見通しが立たない新型コロナウイルス。教諭らは口をそろえて「コロナで何もできないのがつらい」。榎本校長は「今年度は交流学習など大きなことができなかった。生徒の進路保証やキャリア教育も含め、地域の中で生きていく上で大事なことだと感じている」と現状を話す。
昨年7月下旬から着手していた小学部棟の大規模改修工事が完了し、2月10日に引き渡しとなった。真新しい校舎を前に、榎本校長は「地域の人にもっと学校のことを知ってもらえるような取り組みも必要」と述べ「いま一度、地域の人たちに認知され、支えてもらえるような学校に」と10年後、20年後を見据えた展望を語った。
記念誌は職員や執筆者、教育関係者に配布されるという。最後に、記念誌に掲載されている卒業生の作品から一部抜粋し紹介させていただきたい。
□ □
「ぼくらがぼくらで考える やりたいことをはなしあう~〈略〉~みんななかよくくらすんだ こんなぼくらのゆめのがっこう」
(2021年3月5日付紙面より)
いきいきサロン三四朗 (那智勝浦町 )
「いきいきサロン三四朗」(松本一良代表)は2月26日、那智勝浦町勝浦のコミュニティ消防センターで第3回サロンを開いた。20人が参加し、認知症の症状や接し方などについて理解を深めた。
町が数年前から地域づくりの一環として勉強会を開いており、参加した勝浦四区住民で同サロンのメンバーが自らの区にもサロンの必要性を実感。三区も加わって仲間や健康づくりのために発足させた。
同サロンでは開催区にかかわらず、会場に歩いて来られる住民であれば誰でも参加が可能としている。当面は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から講話が中心となるが、状況が落ち着いた場合には全員での会食なども検討している。参加者は▽マスク着用▽手指の消毒▽検温―などの対策を施した。
サロンでは、町地域包括支援センターの職員3人が「正しく知って地域で支えよう」をテーマに講話した。認知症は、さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまうことや故障により、生活に支障が出てくる脳の病気であると説明。脳が損傷することにより起こる記憶障害や見当識障害、実行機能障害などの中核症状、それがもとで本人の性格や周囲の環境、人間関係などが影響し出現する心理症状を紹介し「認知症を正しく理解することで進行を抑制し、改善させることができます」と述べた。
接し方については昼食を取った記憶がないといった事例を挙げ「今から用意するから少し待っていてね」など、寸劇を交えて話し「誰よりも苦しく、悲しいのは本人。不安を和らげるような行動を心掛けることが大切」と呼び掛けた。
講座前には四区役員で同サロンスタッフの北祐美さんが防災について講話。防災マップの説明や、内閣府が策定した「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取り組み指針」のガイドラインを紹介し「自治体が広報する情報を確認し、家族と避難所について話し合っておくことが大事」と伝えた。
講座を聞いた阿部克子さんは「以前、家族で認知症と向き合う経験があったので、振り返るきっかけとなった。改めて勉強になる時間でした」。松本代表は「身近に起こりうることのため、貴重な講座をしていただきありがたい。コロナ禍で制限されることは多いですが、収束した際にはレクリエーションなども開いて地域の交流も深めていければ」と話していた。
次回のサロンは24日(水)午後1時30分からを予定している。
(2021年3月5日付紙面より)
本年度最後のお茶教室 (太地こども園 )
太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長、園児68人)は3日、同町の東明寺本堂で本年度最後のお茶教室を開いた。5歳児17人が茶道裏千家淡交会南紀学校茶道連絡協議会の関一重さんから教わり、保護者や祖父母に稽古を重ねてきた成果を披露した。
同園主催の取り組みで、あいさつや礼儀作法を身に付けるとともに、自然への感謝や友達への思いやりの心を育てることが目的。本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響があったものの、7月から全10回の稽古を実施した。
2班に分かれた園児たちは、桃の節句にちなんだモモの花の和菓子と茶せんでたてた抹茶を出し合い、互いに「お茶をどうぞ」「頂戴します」とあいさつ。その後、園児から保護者にも和菓子と抹茶の振る舞いがあり、保護者たちは緊張した様子のわが子に顔をほころばせながら味わった。
稽古を修了した証しとして茶道裏千家家元発行の「おしるし」が関さんから手渡され、園児は「お菓子がおいしかった」「小学生になったら算数を頑張る」「テストで100点を取る」とそれぞれの感想や抱負を発表した。
関さんは「新型コロナの影響で卒園式や入学式には行けないが、今日みなさんの言葉を聞けてうれしい。これからも自然を大切に、優しい心を持ち続けてほしい。興味があれば、小学生になっても、お茶のお稽古に来てください」と語り掛けた。
富田遥馬君(6)は「自分のたてたお茶を飲んでもらってうれしかった」。父親の史明さんは「普段家で見ることができない緊張した姿を見ることができて良かった。いつの間にかできることが増えており、日々子どもの成長を感じる」と話していた。
(2021年3月5日付紙面より)
高池小6年がガイド練習 (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生11人が1日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で小学生ガイドの練習に取り組んだ。
同町観光協会(須川陽介会長)が展開する振興事業を活用した、総合的な学習の時間(ふるさと学習)の一環。本年度の6年生は卒業記念制作として過去2年続いた看板づくりをしないが小学生ガイドには挑戦するとし、昨年12月に樹木医の矢倉寛之さんからクマノザクラなどに関係する一通りの情報を教わって取り組み始めた。
前年度の6年生は挑戦したものの、花が咲く直前で新型コロナウイルス感染症拡大に伴う臨時休校が始まり実現できなかった。本年度の11人はその時のガイド文も情報として受け継ぎつつ解説する内容を組み上げ、今は来る本番に向け解説の練習に励むさなかにある。
この日は矢倉さんを迎えて現地リハーサルをする計画だったが、同じ時間帯に下宏副知事ら県の幹部職員が同標本木を視察。11人の挑戦にも関心を示して客役の協力をする流れとなり、11人は本番さながらの状況でリハーサルに臨む絶好のチャンスを得た。2~3人組で客役に声を掛け、5分程度の時間でクマノザクラやその保全のための高池小の取り組みや思いについて解説。ラミネートパネルも使って練習の成果を発揮し、励ましをもらうなどした。
□ □
この日の同標本木はすでに開花が始まりちらほら咲きの状態。小学生ガイドは同協会の帯企画「古座川桜フェア」の一環で当初16日(火)と18日(木)に本番を行うとしたが、この日の開花状況を受け10日(水)と11日(木)の2日間〈雨天などで実施できなかった場合は12日(金)に延期実施〉に日程を変更。11人は午後2時~3時に同標本木前で鑑賞に訪れた人に声を掛け、了解が得られれば解説をするという。
本年度の同フェアの概要は同協会公式ホームページを参照。問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。
(2021年3月5日付紙面より)
令和3年度当初予算案発表 (串本町 )
串本町が3日、令和3年度各会計当初予算案を報道発表した。一般会計は4月執行予定の町長選挙・町議会議員一般選挙を考慮した骨格編成で、総額は104億7500万円。15ある特別会計を合わせた予算規模は193億8801万3千円となっている。
一般会計の歳入に占める財源の構成比は自主が27・6%、依存が72・4%で、町税収入は約14億0440万円を見込む。
総額は対前年度比で19億600万円減(15・4%減)だが、前年度が新庁舎建設や宝嶋クリーンセンター改修分担など大規模予算の計上が重なり例年にない規模になったことからの減。合併算定替措置終了の初年で交付額減が憂慮される中、新庁舎建設事業や動鳴気漁港災害復旧事業などの予算計上を含んでいて骨格編成ながら例年ベースより微増の規模になっているという。歳入歳出の区分ごとの割合は別図に示した通り。
歳出に盛り込む主な事業は▽新庁舎建設事業(約4億3871万円)▽ロケット推進事業(約2054万円)▽新型コロナウイルスワクチン接種事業(約3585万円)▽動鳴気漁港災害復旧事業(5億7500万円)▽有田残土処分場整備事業(約1億3893万円)▽町単独道路新設改良工事(2000万円)▽サンゴ台中央線新設事業〈歩道舗装〉(約2844万円)▽サンゴ台7号線改良事業〈舗装整備〉(約3029万円)▽長寿命化修繕事業〈橋の修繕〉(1億5000万円)▽高速道路推進事業(約1868万円)▽救急資機材整備事業〈高規格救急自動車1台と付帯資機材の一括取得〉(約3920万円)▽ふるさとのまちづくり応援基金活用事業(基金繰入約1億265万円)。
新庁舎建設事業は備品購入や機能移転、竣工(しゅんこう)式や現本庁舎解体を包括。ロケット推進事業はスペースポート紀伊周辺地域協議会分担金やロケット推進室経費を包括。町単独道路新設改良事業は町道串本潮岬線の5カ年舗装改良整備事業の初年度分。高速道路推進事業は串本IC周辺地域活性化施設基本計画業務委託料や紀南高速事務所分担金などを包括している。
ふるさとのまちづくり応援基金活用事業は▽備蓄食料品等〈防災対策事業〉▽民間ロケット発射場周辺地域活性化協議会負担金▽串本IC周辺地域活性化施設基本計画業務委託料―など20項目に予算を割り振るという。
これら予算案は3月8日(月)から始まる第1回定例会に上程。同日の本会議で施政方針演説をし、9日(火)から12日(金)までの本会議で本年度分の諸議案に続いて審議予定となっている。
(2021年3月5日付紙面より)