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2021年10月28日
1 祭事保存会が文科大臣表彰
 新宮市の熊野速玉大社  

 令和3年度地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)が25日に発表され、本紙エリアからは熊野速玉大社祭事保存会(会長・上野顯宮司)が「民俗芸能の伝承」分野で選出された。和歌山県内では同保存会と和歌山市のピアニスト・宮下直子さんのみ。

 同表彰は、全国各地において芸術文化の振興、文化財の保護に尽力するなど、地域文化の振興に功績のあった個人・団体に対し、その功績をたたえ文部科学大臣が表彰するもの。

 同保存会は、同大社を中核として周辺地域の氏子や関係団体と協力して長年にわたり祭礼の執行や運営を行い、伝統文化の継承と地域の活性化に努めており、また熊野の世界遺産を生かした観光や魅力発信など、地域振興にも重要な役割を果たしているとして受賞対象となった。

 同保存会は祭事の伝承や地域の文化交流推進などを目的に1964年に組織。同大社を中心とする「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈祭(おとうまつ)り」は、2016年に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 受賞の決定を受け、上野宮司は「大変うれしく、責任も感じる。祭りを支えていくのが会の大きな目的。祭りの様子が海外に発信されるなど、一地域のものだった祭りや日本の文化が世界に共有されるのは喜ばしいこと」と話す。

 コロナ禍の影響で今年の御燈祭り、そして速玉祭は2年連続の縮小に。そういった状況において「神に対する畏れや感謝、祭りを紡いできた先人たちに思いをはせ、祭事を執り行ってきた」とし「関係者、氏子、奉仕者、全国の崇敬者に支えられて『ハレの舞台』がつくられている。自然との共生といわれるが、自然がないと祭りができない。神がそれを教えてくれていると感じる。自然の中で祭りができる喜びを感じている」。

 社会の変化や、新型コロナウイルスの影響を受け、祭りを見学する人が減少している昨今の状況について言及し「どの祭りも尊い。その中で代表として表彰を頂いただけ。多くの人に地域の祭りの価値に気付いてほしい」と話した。

 表彰式は11月1日(月)、京都市の府立府民ホールで開催される。

(2021年10月28日付紙面より)

新宮の速玉祭(2019年10月撮影)
新宮の御燈祭り(2020年2月撮影)
2021年10月28日
2 スロープ設置や停留所移動
 バリアフリー化で供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7月末から役場庁舎玄関前で実施していた駐車場やスロープ設置などの整備工事をこのほど終了し、18日から供用を開始している。

 同町によると、これまでの旧スロープは急な傾斜だったことから、車椅子で庁舎に入るには補助が必要だったという。今回は現在の基準に合わせた傾斜が緩やかなスロープが付き、階段の高さも以前より低くなった。

 駐車場は、車椅子の使用や歩行困難な来庁者が庁舎近くに駐車できる屋根付きの「おもいやり駐車場」と2台分の来庁者用駐車場も整備。その横に公用車用駐車場をつくることで、庁舎向かいの来庁者駐車場の駐車台数が数台分増となった。

 さらに入り口付近には屋根付きの駐輪場も完備されたほか、町営バスの停留所が庁舎前に移動。玄関前と庁舎内にベンチも設置された。担当者は「雨風などを防ぐことができることから、町民の皆さまからは喜びの声も頂いています」と説明した。

 塩﨑圭祐総務課長は「工事中、ご迷惑をお掛けしまして誠に申し訳ございませんでした。今回の工事で、妊婦の方々などにも使用していただけるおもいやり駐車場も設けました。利用証は和歌山県に申請していただく必要があります」。

 駐輪場やバスの停留所については「町民の皆さまが庁舎や町営バスを利用しやすいように、駐輪場の設置や停留所の移動も行いました。快適なご利用につながれば幸いです」と話している。

(2021年10月28日付紙面より)

バリアフリー化となり供用が開始された階段やスロープ=20日、那智勝浦町役場
駐輪場も完成し、バスの停留所も移動された
2021年10月28日
3 色づき遅いが実は大きめ
 今年のユズの搾汁始める  (古座川ゆず平井の里 )

 古座川町の農事組合法人古座川ゆず平井の里(宇田篤弘代表理事)が27日、今年採れたユズの搾汁を始めた。

 同法人は、昭和30年代から町内で数を増したユズ生産農家の共同体として2004年に発足。現在は94人が組合員となり、生産したユズの実を同法人の出荷場へ集荷している。

 今年は55戸が順次集荷する予定。色づきが若干遅れ気味だが実は大きめで、宇田代表理事(63)は平年並みの作柄と評価し80㌧弱の集荷総量を見込んでいる。

 搾汁作業初日のこの日の集荷量は約1・5㌧。同法人は近年、基準を設けて青みが残る果実も受け入れていて、この日はその実を主に搾汁した。今後は色づきが良く傷が少ないなど秀品は生果として紀ノ川農業協同組合へ出荷し、冬至向けの需要に資する。残りが搾汁対象で、11月30日(火)を集荷の最終として作業を進める。搾汁後の皮もきれいなものは加工品の材料とし、残りは堆肥化するなど極力無駄を出さない状況を目指すという。

 搾汁で得た果汁は飲料や調味料など、同法人産加工品30品目の原材料として利用する。同町産の果汁は香りの良さで定評があり、一部は希望する大口へも出荷する。

 宇田代表理事は、組合員の生産努力もあるが自然に恵まれた中で栽培できるのも町産ユズの強みだと自負。消費者に商品を利用していただくことで組合員も元気になりみんなで喜べる状態ができていると発足から約17年を経た今を振り返り、今後について依然としてコロナ禍に伴う運営の厳しさがあるが負けず考えて取り組んでいきたいと意気込んでいる。

 加工品の情報など問い合わせは同法人(電話0735・77・0123)まで。

(2021年10月28日付紙面より)

今年採れたユズの実を集荷する組合員ら=27日、古座川町平井
搾汁機へ洗浄後のユズの実を流し入れ。周囲にユズの芳香が広がった
2021年10月28日
4 家族で落花生収穫体験
 くまの里山の恒例行事  (那智勝浦町 )

 和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」を活用し、休耕地の再生に取り組む那智勝浦町高津気の「くまの里山」(西美恵子代表)は23日、高津気地区の畑で落花生の収穫体験を楽しんだ。集まった会員や家族連れ約50人は収穫を喜び、作業に汗を流した。

 「くまの里山」は2007年に組織された「高津気竹灯りの会」が母体。数年前に現在の「くまの里山」に改称した。農業を身近なものとし、里山に残る食文化や先人の教えを次世代につなぐとともに、耕作放棄地の再生と里山の保存のために活動している。

 同収穫体験は今年で3年目。落花生は今年6月上旬に作付けを行ったもの。参加した家族連れは笑顔で土を掘り、「うわー、採れた」「いっぱい採れたよ」「良かったね」と収穫を楽しんだ。その後、参加者は会員らが用意したゆでたサツマイモを味わった。

 くまの里山によると、今回の落花生はカラスなどの鳥獣被害を受け、収穫量が減少してしまったという。次回の収穫のためにも今後の打開策を検討するとした。

 西代表は「私たちくまの里山は、子どもたちが自然に触れ合うことができることと、美しい里山を次世代に残すことが目的。喜んでいただけているのはうれしい。落花生の味を好んでくれている人もいるので今回は申し訳ない限り。次回は対策も施し、頑張りたい」と話した。

(2021年10月28日付紙面より)

落花生を収穫した=23日、那智勝浦町高津気
多くの参加者が体験を楽しんだ
2021年10月28日
5 須川新仁さんが優勝
 令和3年度クラブ選手権競技  (日本ダイヤモンドゴルフ倶楽部 )
2021年10月28日
6 野球の魅力を感じて
 勝浦ヤンキースが体験会  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
7 山口酒店が優勝 第171回職場対抗ボウリング大会 
2021年10月28日
8 新宮高女子が関西大会へ
 全日本高校女子サッカー和歌山大会  
2021年10月28日
9 ぴったりの一足を編もう  福祉センターで草鞋作り講座  (新宮市 )
2021年10月28日
10 1位に小阪享志さん  写連新宮支部10月例会  
2021年10月28日
11 リュウキュウマメガキ  浮島の森遊歩道沿いで実る  (新宮市 )
2021年10月28日
12 思い思いに楽しく作製  中央児で「ハロウィーンクッキーづくり」  (新宮市 )
2021年10月28日
13 秋の花々に触れ笑顔に  福祉センターで生花教室  (新宮市 )
2021年10月28日
14 父から娘に伝わった味  「たこ焼 紀伊」オープン  (那智勝浦町 )
2021年10月28日
15 下古谷奏明君、本選突破  兄弟一緒に全国大会へ  (日本クラシック音楽コンクール )
2021年10月28日
16 薄暮風雨下で技術発揮  潜水隊が夜間潜水訓練  (串本町消防本部 )
2021年10月28日
17 分団単位で計画して臨む  本年度の消防団実働訓練  (古座川町 )
2021年10月28日
18 愛情の大切さなど知る  町内小学校で命の授業  (串本町 )
2021年10月28日
19 人見建設が串本中へ寄贈  紀陽CSR私募債還元で  (串本町 )
2021年10月28日
20 和気あいあいとサシェ作り  子育てサロンで楽しむ  (紀宝町 )
2021年10月28日
21 モリンガの収穫最盛期に  ブライトライフ合同会社  (御浜町 )
2021年10月28日
22 南京玉すだれや皿回し楽しむ  カフェいっぷく亭に15人  (紀宝町 )
2021年10月28日
23 全員で戦い花園へ!  ラグビー部が全体練習再開で意欲  (木本高校 )
2021年10月28日
24 実験できれいな「虹」つくる  第2回わくわく科学教室  (紀宝町 )
2021年10月28日
25 お悔やみ情報
  
2021年10月26日
26 田岡実千年さんが4選
 「まちづくりに全力で取り組む」  (新宮市長選 )

 任期満了に伴う新宮市長選挙の投開票が24日にあり、無所属で現職の田岡実千年さん(60)が三つどもえを制し、新宮市で戦後初となる4選を果たした。田岡さんは選挙事務所に集まった多くの支持者たちを前に「皆さんへの感謝を胸に『市政は市民のためにあり』の理念の下、初心を忘れず、新宮市のまちづくりに全力で取り組んでいく」と固く誓った。

 同市下田の選挙事務所には開票前から多くの支持者が集まった。当選の知らせが入るやいなや、田岡さんは支持者たちと抱き合いがっちりと握手。万歳をもって勝利を祝った。

 「勝利は皆さんが私のために頑張っていただいた結果」と声を振り絞った。「丹鶴ホールも無事にオープンし、小学校の統合や庁舎の建て替えも完了した。全て皆さんのおかげ。しかしこれからが本当のまちづくり。新型コロナウイルスにより経済や市民生活に大きな影響が出ている。まずはこれに対してしっかりと取り組んでいかなければ」。

 「いろいろな課題があるが、市民が安心して笑顔で元気に暮らせるまちを目指し、まちづくりの主役である市民と共に、そして市長としての責任を胸に刻み『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくり』を必ず実現していく」と力を込め、深く頭を下げた。

 後援会の前田徳男会長は「苦しい選挙戦だったが4期目の当選を果たすことができた。田岡が公約を一つ一つ、実現していけるようお力添えを」と呼び掛けた。

  □     □

 若い力と勢いで、初めての市長選に挑んだ松畑玄さん(49)は「多くの人に支援していただいた。(結果は)自身の不徳の致すところで、自分に足りない部分があったと思う」。

 支援者に対し「今までにないくらいの最高な状況をつくってくれた」と感謝を述べ「結果は仕方のないこと。これからは一市民として新宮市の発展に寄与していきたい」と述べた。

 2度目の市長選への挑戦となった上田勝之さん(56)。市民との対話の重要性を訴え続けてきた。結果を受け「田岡さんが再選された。そのことに尽きる。結果はしっかりと受け止めなければならない」と肩を落とし「今後についてはこれから考えていこうと思っている」と話した。

  □     □

■投票率は70%台に回復



 投票率が70%を切った2013、17年の市長選。特に前回(17年)は、終戦間もない1947年に行われた市長選の投票率66・95%に次ぐ低さの68・62%だったが、今回の投票率は71・19%(男69・54%、女72・57%)で下げ止まりとなった。

 期日前投票者数は7706人。投開票日当日に台風に襲われた前回の1万490人より2784人減少した。

(2021年10月26日付紙面より)

家族や支持者たちと喜びを分かち合う田岡実千年さん(中央)=24日、新宮市下田

2021年10月26日
27 50人余りが献血に協力
 勝浦LCが奉仕活動  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長、岡本英博奉仕委員長)は22日、日本赤十字社和歌山県血液センターに協力し、町役場前で献血奉仕活動を実施した。

 献血奉仕は勝浦LCの活動の柱の一つで、1984年にスタート。年7回ほど、定期的に続けられている。9月は台風の影響で移動採血車(献血バス)の配車が中止となったため、2カ月ぶりの実施となった。

 この日は役場職員や地域住民らが協力を申し込み、最終的な協力者は50人余り。献血後、黄色いベストを着た勝浦LCのメンバーが、「ありがとうございました」と洗剤やタオルをプレゼントした。

 岡本奉仕委員長は「今日は出だしから好調で、大勢に協力していただいた。当初予定していた人数を超えそうです」。戸間会長は「献血に協力していただき、大変ありがたい。新型コロナウイルス感染拡大後は協力人数が落ち込み、輸血用血液も不足していたが、人数が回復してきたのでは」と話した。

 移動採血には、新型コロナウイルスワクチンを接種した人は接種後48時間を経過してから、新型コロナ既感染者は症状消失後4週間が経過し、問診などにより全身状態が良好であることが確認できれば参加できるという。

(2021年10月26日付紙面より)

献血に協力する役場職員ら=22日、那智勝浦町役場前
2021年10月26日
28 集団接種、最終日迎える
 新型コロナワクチン接種  (新宮市 )

 12歳以上の市民を対象としていた新宮市の新型コロナウイルスワクチン集団接種が24日、市役所別館で最終日を迎えた。この日は12歳を迎える小学6年生を含めた約560人が接種を済ませ、全34回にわたって進められた集団接種がひとまず終了した。

 65歳以上の高齢者を対象に4月25日から集団接種が開始され、基礎疾患のある人や高齢者施設等従事者、学校・児童福祉施設等関係職員、64歳以下の市民を対象として高年齢順に接種が進められてきた。

 当初は11月の完了をめどにしていたが、全国的、または新宮保健所管内における感染拡大状況などを鑑み、新宮市医師会の協力を得るなどして一部年齢層を個別接種に切り替えるなどして早期完了を目指していた。

 最終日のこの日は、気象警報の発表に伴い中止となった9月26日の振り替えで、今月3日に1回目を接種した対象者の2回目の接種。12歳以上の全対象者(2万5572人、1月1日現在)の接種数は1回目2万1332人(83・42%)、2回目2万603人(80・57%)となった。

 現在、国から2回目接種を終了した者のうち、おおむね8カ月以上経過した者を対象に、1回の追加接種を実施する方針が示されており、市新型コロナワクチン接種推進室では今後、3回目接種に向けて準備を進めていくとしている。

(2021年10月26日付紙面より)

新型コロナワクチンの集団接種が最終日を迎えた=24日、新宮市役所別館
2021年10月26日
29 式典や発表で気持ち高める 子供・若者育成支援県民大会 (県青少年育成協会など)

 県の本年度子供・若者育成支援県民大会が23日、串本町内であった。内閣府主唱「同支援強調月間」(11月)に伴う市町村宛ての知事メッセージが県内8地方の巡回活動隊に伝達され、青少年の発表2種類を受けるなどして来る同月間への気持ちを高めた。

 この大会は、県・県教育委員会・県青少年育成協会が主催。子どもや若者が心身ともに健やかにたくましく成長し、将来自立し活躍していくために県民みんなで同月間の趣旨を考える機会として年1回、8地方で会場を持ち回り開いている。

 本年度は東牟婁地方の巡りに当たり、同町文化センターを会場に設定。「育てよう!支えよう!見守ろう!和歌山の青少年」をテーマに掲げ、ボランティア活動やフィールドワークを通して地域と密接に関わる地元高校生の実践発表から地域の活性化を考える機会と位置付けて計画し、新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら参加を呼び掛けた。

 当日は式典と青少年の発表の二部構成で、進行は県立串本古座高校の仁木愛里さん(3年)と川端望恵さん(2年)が担当。同協会の会長でもある仁坂吉伸知事は学校と地域がそれぞれに努力しその連携で若者を守り育てる状況を思い描いて一同の士気を高め、来賓を代表して県議会の森礼子議長と同町の田嶋勝正町長がそれぞれに健全育成への思いを寄せてその取り組みを期待した。

 県知事感謝や同協会会長表彰を贈呈して模範活動を奨励し、併せて「家庭の日」絵画コンクール優秀作品表彰の贈呈も実施。同月間中に各市町村へ届ける知事メッセージを8地方の巡回活動隊(通称・キャラバン隊)に託し、代表して東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会の寺西敏次会長が決意を掲げた。

 青少年の発表は▽県少年メッセージ2021金賞作品「共に生きる」(有田市立箕島中学校3年・楠瀨心美さん)▽県立串本古座高校CGS部実践(19年度同協会会長表彰〈善行青少年関係〉対象となった活動)―の2種類。将来を担う若者の考え方を受け止めて、来る同月間への気持ちを高めて締めくくった。

  □     □

ふれあい賞に宇久井小の南和奏さん



 「家庭の日」絵画コンクールは、「ふれあいとやすらぎのある家庭づくり」の推進を目的として同協会が主催。本年度は3点を優秀作品として選んだ。その1点、ふれあい賞は那智勝浦町立宇久井小学校4年・南和奏さんの作品「お父さんが海にポーイ」が受賞。南さんは母親に見守られながら壇上へ上がり、仁坂知事からじかに表彰を受けた。

 幼い頃から絵を描くのが好きで、この作品は夏休みに絵画教室に参加して描いた。人と山と海の色、それぞれの雰囲気を上手に描くことに頑張ったそうで、南さんは「うれしい。これからもいろんな絵を描いていきたい」と喜んでいた。

(2021年10月26日付紙面より)

知事メッセージを預かる寺西敏次会長=23日、串本町文化センター
「家庭の日」絵画コンクール・ふれあい賞の表彰を受ける南和奏さん
2021年10月26日
30 新宮が接戦制し優勝
 4チームが県大会へ  (サッカーU―12全日予選順位決定トーナメント )
2021年10月26日
31 新翔、初戦で敗れる
 高校ラグビー和歌山県大会  
2021年10月26日
32 新翔が大勝で3回戦進出
 高校サッカー和歌山大会  
2021年10月26日
33 感謝の気持ち大切に
 那智勝浦少年野球クラブが2連覇  (新宮警察署防犯学童軟式野球大会 )
2021年10月26日
34 激戦から一夜明け  田岡実千年さん、選挙を振り返る  (新宮市長選 )
2021年10月26日
35 1位に野中誠一さん  写連紀南支部9月例会  
2021年10月26日
36 ようこそ新翔高校へ!  オープンスクール開催  (新宮市 )
2021年10月26日
37 本番に向け通し練習  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年10月26日
38 人権基本方針の改定に向け  紀宝町人権施策審議会  
2021年10月26日
39 特殊詐欺の被害防止を  三十三銀行御浜支店で窓口訓練  (紀宝警察署 )
2021年10月26日
40 小地域福祉活動を学ぶ  北海道でのサミットにリモートで  (紀宝町 )
2021年10月26日
41 6競技で熱戦繰り広げる  熊野市南郡中学校新人大会  
2021年10月26日
42 元気いっぱい競技に挑戦  くしもとこども園運動会  (串本町 )
2021年10月26日
43 JOCのU―16で5位に  潮岬中2年・久保凛さん  (串本町 )
2021年10月26日
44 大石元則さん再選果たす  支持者と喜び分かち合う  (新宮市議補選 )
2021年10月26日
45 お悔やみ情報
  
2021年10月23日
46 景観を損なわずきれいに
 那智勝浦RCが清掃活動  

 那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC、後誠介会長)は21日、那智勝浦町の熊野古道・大門坂の石碑周辺で清掃活動を実施した。会員10人が、草刈り機やはさみ、ほうきなどを手にして草刈りやごみ拾いに取り組んだ。

 同クラブ恒例の社会奉仕活動の一環で、毎年行われている。「大門坂」の石碑は高さ約2・5㍍で地元の自然石(火成岩)で作られており、同クラブ創立50周年と世界遺産登録を記念し2004年に寄贈された。現在では古道を歩く観光客たちにとって人気の撮影ポイントとなっている。

 後会長は「大門坂の玄関として修学旅行生や観光客の皆さんが写真を撮影するスポットにもなっています。新型コロナの影響で人は少ないですが、きれいな景観を保つため今後もしっかりと取り組んでいければ」と話していた。

(2021年10月23日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん=21日、那智勝浦町の大門坂(一時的にマスクを外して撮影)
協力して作業を進めていった
2021年10月23日
47 ロケットの独自ロゴを活用
 商材第1弾の取り扱いも開始  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)がこのほど、ロケットを取り入れた独自ロゴの活用を始めた。商材活用の第1弾としてロゴをプリントしたトートバッグの取り扱いも開始。当面は同協会公式グッズ開発の中で活用を進め、ロケット振興機運の高揚に資するという。

 スペースタウン串本ロゴやスペースポート紀伊エンブレムなど公のデザインの使用許諾申請が受け付けられる中、同協会からも追い風が起こせないかと考え同町出身のデザイナー兼プランナー・山中崇生さん=東京・株式会社「CLUB DO NUTS」代表=に制作を依頼。コンセプトを伴うデザイン4種類(TypeA=スタンプ型、同B=ピクトグラム型、同C=ポップアート型、同D=花札風)が仕上がり、まずは同協会関係の名刺にワンポイントとして取り入れる形で活用を始めてきた。

 トートバッグは①マチあり(ロゴはTypeB)②マチなし(ロゴはTypeC)―の2種類があり、いずれも1袋2000円(税込み)で販売する。生産数は各200袋。長く使えるよう綿のキャンバス生地(=帆布)を意識して選んだという。

 取り扱い窓口は同協会串本事業所と同古座事業所の2カ所で、今後はさらに増やしていく考え。その他の商材活用は同日現在未定だが、商材収益は同協会と同社の双方に還元する仕組みを考えていてその方向性を今後も鋭意模索していきたいとしている。問い合わせは同協会(電話0735・62・3171)まで。

(2021年10月23日付紙面より)

独自のロゴをプリントしたトートバッグなどを披露する職員=21日、南紀串本観光協会串本事業所(ロゴは左からTypeB、A、D、Cの順)
2021年10月23日
48 物資配布し周知図る 薬物乱用防止の早朝啓発活動 (新宮市)

 新宮保健所は22日、県立新宮高校校門前で薬物乱用防止などを目的とした早朝啓発活動を実施した。同保健所や新宮地区協議会に所属する薬物乱用防止指導員、同校生徒会ら約20人が登校する生徒に啓発物資を配布し周知を図った。

 10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に係る運動月間。警察庁によると、青少年による薬物、中でも大麻の乱用が増加し、昨年度は大麻事犯の摘発が5034人で過去最多となった。20歳未満では887人で、このうち高校生が159人、中学生が8人となっており、若年層を主に深刻な社会問題となっている。

 大麻についてはインターネットを中心に「安全だ」「依存性がない」などの誤った情報が流れているのが原因の一つなのではといわれている。そうした状況を鑑み、同保健所では青少年に対して薬物や医療などの正しい知識を持ってもらおうと実施に至った。

 参加者は通学する生徒たちに「おはようございます。よろしくお願いします」と声を掛けながら薬物乱用防止のパンフレットとポケットティッシュやクリアケースなどの啓発物資、約600個を手渡した。

 生徒会長の小阪輝大君(2年)は「新生徒会として初めての活動で、協力しながら無事に啓発を終えることができてよかった。薬物に手を出してしまうと、抜け出せなくなるという怖さを改めて知ってもらい、今後も呼び掛けていければ」と話していた。

 26日(火)には、那智勝浦町立下里中学校校舎校門前で活動が行われる。

(2021年10月23日付紙面より)

啓発物資を配布し薬物乱用防止を呼び掛ける参加者=22日、県立新宮高校校門前
2021年10月23日
49 紀伊半島大水害の被災体験聞く
 民生委員児童委員協議会が研修  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の定例会が19日、町福祉センターであった。委員25人が参加し、紀伊半島大水害で被災した紀宝町浅里の木下起査央さん(紀宝町社会福祉協議会長)から体験を聞いた。

 浅里地区は熊野川沿いにある集落で、2011年の台風12号による水害時には土石流や浸水被害が発生し、県道小船紀宝線の寸断で孤立。住民らは長く地区外での避難生活を送った。

 この日の研修は「紀伊半島大水害台風12号の被害を忘れない」と題し、木下さんが作成した資料を基に当時の状況が詳しく説明された。

 急に水位が上がり始め、自宅より高台にある空き家に避難し、「バケツをひっくり返したような大雨」の中、携帯ラジオでニュースを聞きながら一夜を過ごした。

 翌日に外に出ると、自宅は半分ほど浸水し、県道付近の住宅は水につかって一帯は「湖のようになっていた」。熊野川の堤防を越える浸水は、堤防が築かれてから初めてのことだったという。

 危険にさらされながら一命をとりとめた人から聞いたという話も紹介し、早めの避難の大切さを呼び掛けた。また、住民同士や自衛隊などによる救助活動の様子や、鵜殿のふれあい会館で送った避難生活、多くのボランティアに助けられたこと、浅里地区タイムライン(事前防災行動計画)、さまざまな復興事業なども説明。リニューアルされた飛雪の滝キャンプ場は、コロナ禍でのアウトドアブームを受け、多くの観光客でにぎわいを見せていると伝えた。

 委員らは木下さんに質問するなどして、防災への思いを新たにしていた。

(2021年10月23日付紙面より)

定例会に出席した委員ら=19日、紀宝町福祉センター
被災体験を話した木下起査央さん
2021年10月23日
50 実りの秋を体験  4、5歳児がサツマイモ収穫  (潮岬こども園 )
2021年10月23日
51 晴天の下記録更新目指す  町内小学校連合運動会  (古座川町 )
2021年10月23日
52 束縛は愛?デートDV防止を  新宮高校定時制で出前講座  (新宮市 )
2021年10月23日
53 自分らしさを大切にして  津村雅稔さんが多様な性語る  (新宮・東牟婁圏域自立支援協議会 )
2021年10月23日
54 南和奏さんにふれあい賞  「家庭の日」絵画コンクール  (和歌山県 )
2021年10月23日
55 「本がいっぱいあるね」  丹鶴幼園児が図書館見学  (新宮市 )
2021年10月23日
56 日本一の悪役目指したい  俳優・久原雅史さんを取材  (串本町 )
2021年10月23日
57 半年ぶりにプレー楽しむ  グラウンドゴルフ新米大会  (紀宝GG )
2021年10月23日
58 コロナ終息願って浦安の舞  阿田和神社で秋季例大祭  (御浜町 )
2021年10月23日
59 防げる死から守るために  熊野市消防署救急合同訓練  
2021年10月23日
60 市政への関心、反映なるか  前回投票率、戦後2番目に低い68・62%  (新宮市長選 )
2021年10月19日
61 古式ゆかしく、神輿渡御
 熊野速玉大社「新宮の速玉祭」  

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が執り行われ、16日には神輿(みこし)渡御式と御船祭(みふねまつり)が営まれた。

 例年なら「わっしょい」の掛け声とともに市内を巡行する神輿渡御。今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、昨年に引き続き小神輿を使用。神馬(しんめ)に乗った「一ツ物」に先導され、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神遷(うつ)し場に向かった。

 熊野大橋上流の「神遷し場」で朱塗神幸用船に遷され、諸手船(もろとぶね)、供奉船とともに御船島に向け出発。漕手の密集密接を避けるため早船競漕(きょうそう)が中止となる中、古式ゆかしく御船島を廻(まわ)った。

 その後、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)では、「神輿所」に設けられた杉ノ仮宮で、前日同様に御旅所神事が営まれた。

 祭りを終え、上野宮司は「コロナ禍だが天候に恵まれ、心穏やかに執り行うことができた。皆さま方のお力添えの誠」と感謝。

 「これを縁に、熊野への信仰と、かけがえのない祭りを日本の祈りとして未来につないでいきたい」と話していた。

 熊野地方はこれから、本格的な秋を迎える。

(2021年10月19日付紙面より)

御船島を廻る朱塗神幸用船や諸手船=16日、熊野川
2021年10月19日
62 河上さん無投票で5選
 皆さんの声を大事に市政に  (熊野市長選 )

 任期満了(11月12日)伴う熊野市長選挙が17日告示され、現職の河上敢二さん(65)が無投票で5選を決めた。4候補で競った2017年の市長選と一転し、今回は対立候補がなかった。1998年12月に合併前の旧熊野市長に初当選し、通算では7選目となる。

 河上さんの公約は、コロナ禍で痛めつけられた市民の日常生活を取り戻し、経済の回復と再活性を図ることや安心して暮らせる福祉社会、万全な防災対策の実現など。市内を街宣車で巡り、午後5時に井戸町の選挙事務所へ帰着。直ちに始まった祝勝会で集まった支援者に当選のお礼を述べ、「小さくても元気なまちにしたい。3回目の無投票当選だが、やっと勝たせていただいたとの思いで取り組む。皆さんの声を大事にして市政に当たる」と約束。コロナ感染症予防に配慮して万歳三唱を省略し、お茶で乾杯した。

 会場には松阪市長や近隣の首長、議会議長らも祝福に駆け付けた。

(2021年10月19日付紙面より)

河上敢二さん(右から2人目)に当選祝福の花束=17日、熊野市井戸町の選挙事務所駐車場
2021年10月19日
63 これがヒップホップダンス!
 下里小で文化庁巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で14日、NPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトによる巡回公演「これがヒップホップダンス!」が開かれた。同小と町立太田小学校(上地巳奈子校長)の児童がプロダンサーによるパフォーマンスに見入り、一緒にヒップホップに挑戦した。

 文化庁の「令和3年度文化芸術による子供育成総合事業」の一環。ヒップホップは1970年代前半にアメリカ・ニューヨークの路上で若者たちによって生みだされた音楽・ダンス・アートを中心とする文化である。

 公演には世界中で活躍する9人のダンサーが登場。▽メリハリのある動きや指をさすポーズが特徴的な「ロックダンス」▽体の筋肉をはじくような面白い動きの「ポップダンス」▽片手で逆立ちや回転をするアクロバティックな「ブレイクダンス」―の三つのスタイルを披露した。

 児童はステージ上で繰り広げられる激しいダンスバトルに大喜びで「カルティベイト最高!」と歓声を上げた。楽曲「Uptown Funk」では振り付けを教わり、一緒に踊る一幕もあった。

 カルティベイト・リーダーのEGAさんは「みんなの中から世界的なダンサーが生まれたら、ぜひ一緒にステージで踊りましょう」と呼び掛けた。

 児童を代表して下里小学校の中地礼香(らいか)さん(6年)が「忙しい中、公演に来ていただいてありがとうございました」とあいさつ。向山遙乃さん(太田小6年)は「ダンスの動きがすごかった」。峰山英心君(下里小1年)は「ブレイクダンスのポーズがかっこよかったし、踊るのも楽しかった」と話していた。

 新型コロナウイルスの影響で参加できなかった韓国のダンサーからは「みんなでコロナに打ち勝っていこう。来年は必ず日本へ」とメッセージが寄せられた。

(2021年10月19日付紙面より)

激しいダンスバトルで魅了=14日、那智勝浦町立下里小学校
ヒップホップで決めポーズ
2021年10月19日
64 選挙戦がスタート 三つどもえの戦い始まる (新宮市長選・市議補選)

 任期満了(10月29日)に伴う新宮市長選挙と、議員辞職に伴う市議会議員補欠選挙(欠員1)が17日、告示された。市長選では届け出順に現職の田岡実千年候補(60)=無所属、新人で元市議の松畑玄候補(49)=同、同じく新人で元市議の上田勝之候補(56)=同=の3人が、市議補選では届け出順に新人の中山忠吏候補(51)=無所属、元市議の大石元則候補(67)=同、新人の月輪匡克候補(54)=同=の3人が立候補。雨模様の空の下、舌戦がスタートした。投開票日は24日(日)。

 人口減少対策や市民生活向上策、新型コロナウイルス感染症対策などが争点となる見通し。午前8時30分に市福祉センターで立候補の届け出を済ませ、選挙の七つ道具を受け取った6陣営は、各後援会事務所前で出陣式を開いた。各候補はマイクを握り、大勢の有権者たちに支持を呼び掛けそれぞれ演説場所へ向かった。

 市選挙管理委員会によると、16日現在の選挙人名簿登録者数は2万3773人(男1万833、女1万2940)。

(2021年10月19日付紙面より)

2021年10月19日
65 コロナ終息願い、秋の夜空に大輪  サプライズ花火250発  (紀宝町 )
2021年10月19日
66 リレーや大縄跳びなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2021年10月19日
67 県内3金融機関と覚書締結  わかやま産業振興財団  
2021年10月19日
68 期日前投票始まる  23日まで、市役所と熊野川行政局で  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月19日
69 世界遺産について学ぼう  太地中1、2年が本宮へ  
2021年10月19日
70 外来種のヨシススキ  那智山方面へ分布拡大  (那智勝浦町 )
2021年10月19日
71 乳がんの早期発見を  ピンクリボン運動で啓発  (串本町 )
2021年10月19日
72 地質調査の目的など教わる  田原小が最寄りの現場見学  (串本町 )
2021年10月19日
73 活動時の基本習熟に励む  望楼の芝で幹部教育訓練  (串本町消防団 )
2021年10月19日
74 お悔やみ情報
  
2021年10月10日
75 海の役割や船員の仕事学ぶ
 宇久井小6年が「海の教室」  (勝浦海事事務所 )

 青少年に海への関心を高めてもらうことを目的とした「海の教室」が8日、那智勝浦町と太地町を舞台に開かれた。那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の6年生16人が和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場や太地町立くじらの博物館の見学、遊覧船による紀の松島めぐりを通じ、海が人々の生活に果たす役割や船員の仕事について学んだ。

 国土交通省近畿運輸局勝浦海事事務所、紀南海運協会、公益社団法人近畿海事広報協会が主催。「海の月間」(7月1~31日)の協賛行事として毎年実施している。

 勝浦市場の展望スペースに到着した児童は、ずらりと並んだ生マグロの入札が行われている様子を見学。県漁連の仲立己さんがマグロの種類や鮮度の見分け方、漁師・仲買人の仕事について解説した。

 勝浦海事事務所の大藪晃介さんによる「海の仕事講座」では、海外との貿易の99・7%、国内貨物輸送の44・3%を船による海運が担っていることを紹介。「石油や石炭などの資源は全て船で運んでいて、船はみんなの暮らしや日本の産業を支えている」と話した。

 その後は遊覧船「くじら号」に乗って紀の松島めぐりに出発。くじらの博物館では迫力のクジラショーを楽しみ、生態を間近で観察した。

 教室を終えた平根優大君は「漁をしたり、物を運んだり、海にはいろいろな仕事があることが分かった。イルカやクジラがどんなものを食べているのかも知ることができた」。澤花恋さんは「普段船に乗らないので、紀の松島めぐりでは船が揺れてちょっと怖かったけれど、楽しかったです」と話していた。

(2021年10月10日付紙面より)

巨大クロマグロのパネルの前で記念撮影=8日、那智勝浦町築地
紀の松島めぐりに出発
2021年10月10日
76 児童のために一体で
 三輪崎小で土入れ・整地作業  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)は8日、同校グラウンドの土入れと整地作業を行った。教職員や同校育友会(左東留美会長)、学校運営協議会(仮屋宏会長)、市教育委員会から約30人が参加し、土をならすなどして子どもたちのために汗を流した。

 30日(土)に開催する運動会を前に、児童が安全、快適に運動や競技に取り組むことができるようにとの思いから実施。新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用や手指消毒、検温などの対策を施して行われた。

 この日は数回に分けて運ばれた10~12㌧の土をショベルカーでグラウンドに下ろすと、参加者は地ならしトンボなどを使用して丁寧にならし、石を取り除きながら協力して作業に取り組んだ。

 左東会長は「これまで凸凹や砂が多いなどで、走りにくかったという児童の声があったので、実施できてよかったです。子どもたちには新しい土の上で存分に力を出し切れる運動会にしてほしい」。

 仮屋会長は「コロナ禍で活動も少なかったため、久しぶりに地域、学校、保護者が一体となることができた。子どもたちにとっては祭りも中止となり、寂しい思いをしていたと思うので、運動会では発散してもらいたいですね」と話した。

 嶋田校長は「『児童のために』という気持ちで保護者の方々が協力してくださり、非常にありがたく思います。日頃の活動にもお世話になっており、今後も学校と保護者の皆さんとの連携を深めていければ」と感謝していた。

(2021年10月10日付紙面より)

協力して整地作業を行う参加者=8日、新宮市立三輪崎小学校
2021年10月10日
77 味と香り、抜群に
 香酸かんきつ「新姫」の収穫始まる  (熊野市 )

 熊野市ふるさと振興公社(理事長・河上敢二市長)=同市紀和町板屋=は7日、同町内の「長野ほ場」26㌃で市特産の香酸かんきつ「新姫(にいひめ)」の収穫作業を始めた。作業は11月下旬ごろまで続く。

 新姫は熊野市で発見され、同市のみで栽培される。直径500円硬貨ほどの大きさで2007年から栽培を始め、09年から収穫と販売が始まった。果実には高血圧抑制作用があるとされる「ノビレチン」や、がん予防や血糖値上昇抑制に効果があるという「ヘスピリジン」などが含まれる。市内に約7㌶の栽培面積があり、昨年の収穫量は21㌧。今年も同量の収穫を見込み、作業は11月下旬までの予定。長雨の影響か、今年は果実がやや小粒というが、公社の今西孝典さん(48)は「味と香りは抜群。9日から生果実の販売を始めるので、多くの人に求めていただきたい」と希望。今年は大きさで分別して販売することも検討しているそうだ。

 新姫は絞って料理にかけるほか、サイダー、ポン酢、ドリンク、キャンディー、ドレッシングなどさまざまに加工されて同公社のほか鬼ヶ城センター、熊野市駅前特産品館、市内や近隣の道の駅など7店舗で販売する。今西さんは「鍋物や焼き魚にぴったり。焼酎にもぜひ」と勧めた。

 問い合わせは市ふるさと振興公社(電話0597・97・0640)まで。

(2021年10月10日付紙面より)

始まった「新姫」の収穫作業=7日、熊野市紀和町の長野ほ場
2021年10月10日
78 シルバー事業の周知図る
 人材セ会員らが奉仕活動  (新宮市 )

 公益社団法人新宮市シルバー人材センター(山本啓造理事長)は9日、市内で清掃奉仕を実施した。約50人の会員らが参加。市役所や市立医療センター、浮島の森、徐福公園周辺で剪定(せんてい)や草刈り、ごみ拾いなどの活動を展開した。

 全国シルバー人材センター事業協会では、毎年10月を「シルバー人材センター事業普及啓発促進月間」、第3土曜日を「シルバーの日」として一層の事業発展、拡充を図るため、全国一斉に啓発活動を強化している。

 1995年に事業を開始した市シルバー人材センターでは、翌96年から市内の清掃奉仕活動を展開。ボランティア活動を通して社会に貢献する機会としている。

 市役所第1駐車場では奉仕活動に先立ち、山本理事長が「今日は天候にも恵まれた。よろしくお願いします」とあいさつし、会員らの参加に感謝。

 激励に訪れた田岡実千年市長は、全国的に少子高齢化が進み、同市でも高齢化率が37%を超えるなど、将来的な労働力の不足が懸念されていると現状に触れ「高齢者の就業機会の確保・提供を行うシルバー人材センターの果たす役割は重要。健康で生きがいのある生活の実現と地域福祉の向上のため、引き続きご協力を」と呼び掛けた。

 この日、会員らは清掃奉仕のほか、同市橋本のイオン新宮店と同市丹鶴のオークワ新宮仲之町店で啓発活動を実施。チラシや啓発物資の配布を通してシルバー事業の周知を図った。

(2021年10月10日付紙面より)

剪定や草刈りなどの清掃奉仕を実施した=9日、新宮市役所
2021年10月10日
79 助け合って人とつながる  神倉小で「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )
2021年10月10日
80 うめの花賞に入賞  川口統士君(神倉小1年)、浦畑真菜さん(北山小5年)  (わかやまの山村絵画コンクール )
2021年10月10日
81 ヤマジノホトトギス  新宮市・高野坂で咲く  
2021年10月10日
82 登校中に地震が発生したら  勝浦小校区で避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年10月10日
83 体験通して川舟の現状学ぶ  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2021年10月10日
84 高齢者が手掛けた作品並ぶ  わたしの作品展・写真展  (御浜町 )
2021年10月10日
85 自分らしく過ごせる社会に  小栗須釉椛さん(矢渕)が優秀賞  (中学生のメッセージ )
2021年10月10日
86 書部門の入選決まる  和歌山県美術展覧会  
2021年10月10日
87 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
88 柳家禽太夫さんが落語披露
 下里小で青少年劇場  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で7日、全校児童75人を対象とした青少年劇場小公演「はなしの伝統芸能『落語』」があり、噺(はなし)家の柳家禽太夫(きんだゆう)さんが落語の面白さや社会におけるルールの大切さを訴えた。

 公益財団法人日本青少年文化センターが都道府県と連携して実施している事業。子どもたちが一流の芸術に触れる機会をつくることで、豊かな人間形成の一助とすることが目的。

 禽太夫さんは柳家小三治に入門し、「小のり」の名で初高座。2001年に真打に昇進し、全国各地の落語会や東京都内の寄席に出演するなど、精力的に活動している。

 禽太夫さんは落語の基礎について優しく説明。筆や紙などを表現する際に扇子と手拭いを用いるとし、顔が左右を向くことで別人を演じているなどと解説した。

 まんじゅうを食べるしぐさなども紹介して笑いを取り、「しぐさでいろんなものに見立てていくことや、頭の中に情景を思い浮かべてもらうのも落語の特徴」と述べた。

 6年生の菅浩士君、川口慶次君、桃井勇起斗(ゆきと)君の3人も小話に挑戦。1人ずつ高座へ上がり、小話を見事にやり遂げ笑いを取った。

 最後は犬が人間になった様子を描いた落語「元犬(もといぬ)」を禽太夫さんが披露し、児童は笑い声を上げ、拍手を送った。

 禽太夫さんは「見たり、聞いたりして集中している時は人の邪魔をしないようにしましょう。邪魔をすると人の時間やお金を奪ってしまうことになる。ルールを守れる大人になってください」と締めくくった。

 児童を代表して児童会役員の小谷恵菜さん(6年)が「面白い落語を聞かせていただきありがとうございます。とても面白かったです」と感謝を述べた。

 柴原寛教頭は「全学年が笑える楽しい時間を持つことができた。公共のマナーについてのお話もしていただき、学校としてもありがたい」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

禽太夫さんから落語を学ぶ児童=7日、那智勝浦町立下里小学校
落語を楽しんだ
柳家禽太夫さん
2021年10月09日
89 秋山裕由医師に知事表彰
 救急医療功労たたえ伝達  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院の院長代理を務める秋山裕由(ひろゆき)医師(63)が7日、本年度の救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受けた。

 この表彰は関係者の意識高揚による救急医療対策の推進を目的とし、その功績が特に顕著な個人や団体を対象にして1994年度から贈呈している。本年度は医師10人を被表彰者として選び、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年の表彰式は取りやめて順次被表彰者を訪ねて表彰状などを伝達する形で功績をたたえている。

 秋山医師は大阪府大阪市出身。近畿大学大学院を修了して医学博士となり、94年4月に南和歌山医療センターへ赴任、2012年8月から院長代理として同病院へ赴任し現在に至る。呼吸器内科担当医として27年にわたり県内の地域医療に貢献する中、後進の育成や福祉施設との信頼構築による円滑な救急医療の充実に努め、最近では新型コロナウイルス感染症対策面でも陣頭指揮を執って地域における感染拡大防止にも尽力している。それら功績が評価され、本年度の被表彰者として選ばれた。

 この日は新宮保健所の和田安彦所長らが同病院を訪問し、同病院側が整えた会場で秋山医師に表彰状と記念の盾を伝達。秋山医師は「この表彰は私の名前だが、今まで診療に携わってこられた方々全てで受けたものと理解する。人間至る所に青山ありの節目としてありがたく拝受し、今日より明日への励みとして診療を続けていきたい」と述べて感謝した。

 共に診療に当たった専門家集団と患者やその家族から力を頂き時には慰めも頂きながら育てたからこそ今がある、と27年の歩みを振り返る秋山医師。今後は人間到る所青山ありにどこまで迫れるかを医の道で目指すこと、自分の良心の声に従い続けることを心掛けて頑張りたいと心境を語った。

(2021年10月9日付紙面より)

救急医療功労者に対する知事表彰の伝達を受ける秋山裕由医師(左)=7日、くしもと町立病院
2021年10月09日
90 「地域のことは地域で考える」
 鳥羽市長が鮒田区の防災を視察  (紀宝町 )

 鳥羽市の中村欣一郎市長と防災担当を含む各課職員が8日、紀宝町鮒田地区を訪れた。鮒田自主防災会の東口高士会長から2011年9月に発生した紀伊半島大水害の被害状況を聞き、避難所や高台に完成した一時避難場所などを視察した。

 当時、県議会議員だった中村市長は紀伊半島大水害後、熊野市紀和町でボランティアに携わり、鮒田地区にも視察で訪れている。

 鮒田構造改善センターで西田健町長は、当時の広報きほう、町防災情報共有システム、各種防災関連事業を紹介し「広報には災害支援制度を掲載し活用していただいた。大きな災害を受けて、多くの皆さまに支えていただき、復旧・復興につながった。地域のご努力が一番ありがたかった。地域と連携して今後も防災・減災につなげたい」と話した。

 中村市長は「10年前のご縁があって訪問させていただいた。広報12月号の写真にインパクトがあり、現地に出向こうと思っていた。紀宝町との共通点もあり、多くのことを学びたい」と述べた。

 水害発生時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が5棟、大規模半壊128棟、半壊41棟などの被害を受けた。多くの住民が深夜に避難所から山頂まで歩いて逃げた。

 東口会長は「水門、輪中堤があり大丈夫だと思い込んでいたが、昔からの言い伝えで助かった人もいる。現場は地元の判断が大切」と振り返り、水害を教訓にした地区タイムラインを説明。「地域のことは地域で考える。生活の中に防災を組み込むことが大切」と共助の必要性を示した。新型コロナウイルス対策として、山口建設から寄贈があった「抗原検査キット」も備蓄しているという。

 高台の一時避難場所で防災倉庫や備蓄品などを確認した中村市長は「当時は被害の状況だけを見たが、今回、視察して持続可能な準備ができていることが分かった。地域の力を付ける総合力になっており、地域共生社会そのものだと感じた」と話していた。

(2021年10月9日付紙面より)

高台に完成した一時避難場所を視察する鳥羽市の中村欣一郎市長(右から2人目)=8日、紀宝町鮒田
2021年10月09日
91 「舞台からの景色楽しんで」
 文化ホールを一般開放  (新宮市 )

 新宮市は8、9の両日、市文化複合施設「丹鶴ホール」(同市下本町)内文化ホールを一般開放している。8日には市内外から大勢が来館し、新しいホールと舞台の広さや完成度を確かめた。

 3日に記念式典の開催をもって開館した同施設。5日から通常業務を開始したが、文化ホールは安全管理上、イベント開催時以外は開放していない。

 このたびの一般開放は、新型コロナウイルス感染症の影響で8月に予定していた施設内覧会が中止となる中、普段見る機会の少ない舞台側からの景色を楽しんでもらおうと企画。2日にわたって開放し、新ホール披露の機会とした。

 文化ホールでは今後、多くの自主事業や貸館事業が控えているほか、今月30日(土)から和歌山県を舞台に開催される「紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)」の舞台の一つとなる。

 ホール貸館の本年度の予約率は58・8%。土・日・祝日は75・9%。10~12月の間では77・3%で土・日・祝日は80・8%(9月6日現在)。新型コロナの影響で若干のキャンセルが出ているという。

 9日の舞台一般開放時間は午前10時~正午(最終入場11時30分)と午後1時~4時30分(同4時)。市は、新型コロナ感染防止対策への協力と、体調がすぐれない場合は来場を控えるよう呼び掛けている。

(2021年10月9日付紙面より)

舞台からの景色を楽しんだ=8日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2021年10月09日
92 県大会出場争いも終盤に
 後期ホップリーグ3日目  (和歌山県サッカー協会 )
2021年10月09日
93 大山さん、小川さんが優勝
 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会  
2021年10月09日
94 足踏み式脱穀機で作業  明神小児童らが米作り体験  (古座川町 )
2021年10月09日
95 思い思いに「○」描く 紀伊有田駅でワークショップ (紀の国トレイナート)
2021年10月09日
96 新たなつながりの構築を  地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )
2021年10月09日
97 地域住民らが芝生手入れ  太田小学校で運動会に向け  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
98 サギ?コウノトリが飛来  本紙確認分で6羽目か  (那智勝浦町 )
2021年10月09日
99 世界遺産の魅力感じて  熊野川小・中が川舟下り  (新宮市 )
2021年10月09日
100 推奨像に安全運転誓う  カーネットヨロクマから川上組へ伝達  (熊野警察署 )
2021年10月09日
101 お悔やみ情報
  
2021年10月09日
102 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第41回】孤食のフォロー法  

 食育の話をすると、「孤食」という言葉をよく見ると思います。孤食はいけない!といわれていますよね。確かに、食卓でのコミュニケーションは、子どもたちのメンタルにとてもいい作用があります。一人で食べる子どもより、家族と会話をしながら食べている子どもの方が、自己肯定感が高いという研究結果もあります。では、孤食の何が問題なのか、それはズバリ「子どもが孤独に感じること」なんです。一人でテレビを見ながら食べる食事は、大人だっておいしいとはなかなか思えないですよね。大勢でわいわい食べる食事は、何を食べてもおいしく感じるものです。一人で食べることで、寂しいと感じてしまうことが、一番子どもにとってつらいことだと思います。

 孤食とひと言で言っても、色々なタイプがあると思います。大人が近くにいて一人で食べる。一人で何かを買って食べる。親が用意してくれた食事を食べる。兄弟・姉妹と一緒に食べる。大人が近くにいると孤食ではないと考える人もいるかもしれませんが、私は、これも孤食だと思っています。どれだけ近くにいても、膝を突き合わせて、会話をできる状況でなければ孤食になります。子どもにとって、共食とは大人と一緒に会話をしながら食事をするということなんです。

 では仕事の都合やさまざまな事情で子どもに孤食をさせなければいけなくなった場合、どうフォローをすればいいのでしょうか? まず、お勧めしたいのが、コミュニケーションのフォローです。食事の時間に一緒にいられなくても、帰宅後お茶でも飲みながら、今日あったことなどを話してみてください。会話をする時間があれば、それは食事の時間でなくても大丈夫。話をたくさん聞いてあげるようにしましょう。きちんと向き合って、会話ができていて、わかってくれていると子どもたちが感じることができれば、孤食も怖くありません。孤食をさせてしまった日は電話でもメールでもいいので、必ずコミュニケーションを取ることにしましょう。その日がどうしても無理な場合は翌日いつもの倍コミュニケーションを取れば、大丈夫です。

 そして、さらに意識してほしいのが翌日の食事です。やむを得ず孤食をさせてしまった場合は、できるだけ翌日、家族でゆっくり食事を取るようにしてください。朝食でも夕食でも大丈夫。家族がそろう時間の食事を大切にしてあげてください。孤食は続くほど、子どもには悪影響です。

 そして最後に忘れないでほしいのが、声がけです。一人で食事をさせたときは「ありがとう助かった」「一人で食べさせてごめんね」と必ず声をかけてあげてください。私もまだまだ勉強中ですが、調べれば調べるほど、子どもたちは親の声がけを聞いていないようできちんと聞いているのです。

 慌ただしく忙しい毎日の中ですが、どうか頑張りすぎず、罪悪感を持たず、笑顔で子どもと向き合ってあげてください。それが、子どもたちにとっては一番の栄養剤であるはずです!

(2021年10月9日付紙面より)

2021年10月08日
103 市民生活向上に貢献
 模範高齢者3人を表彰  (新宮市 )

 新宮市役所で6日、「令和3年度模範高齢者表彰式」が開かれた。田岡実千年市長が井口夫佐子さん(88)、河原良子さん(86)、森下喜久さん(75)の3人を表彰し、長年にわたる地域奉仕活動の功績をたたえた。

 他の模範となる活動を続けている市内在住者を各団体が推薦し、表彰する取り組み。例年はゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)の「『愛の日』ゆうゆうクラブ芸能大会」に合わせて実施するが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、昨年に引き続き関係者のみの開催とした。

 表彰状を手渡した田岡市長は「各地域、各分野でご尽力を賜り、市の発展にも貢献いただき、誠にありがとうございます」と感謝。人口減少・少子高齢化が進む市で、高齢者が住み慣れた地域で自立して生活を営んでいけるよう包括的な支援体制を構築していくことの重要性に触れ、「行政だけでは力の及ばない課題もあり、皆さま方の知恵と経験をお貸しいただきたい」と話した。

 来賓の榎本鉄也市議会議長は「きめ細やかな活動で、地域の発展と市民生活の向上に貢献をい

ただきましたこと、心から感謝と敬意を表します。これからも変わらずお元気で、豊富な経験を生かして市の発展にお力添えを」と祝辞を述べた。

 表彰を受けた井口さんは「これまで丹鶴婦人会の活動に参加させていただき、慰問で日本舞踊を披露したりしてきました。元気なうちは、まだまだ頑張りたい。新型コロナが収まったら、また活動していきたいと思っています」と語っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

模範高齢者表彰を受けた皆さん(前列)=6日、新宮市役所(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月08日
104 事業計画や活動内容を説明
 体育文化会館で会員向け報告会  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は6日、那智勝浦町の体育文化会館で、会員(サポーター)向けの活動報告会を実施した。2020年度の活動内容や21年度の事業計画の詳細を説明した。報告会は8月開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 理事長の堀順一郎町長があいさつし、観光機構から、20年度の事業報告があった。昨年7月末に解散した観光協会から一部業務を引き継ぎ後、宿泊や飲食、文化財・歴史、観光資源・体験、物販・特産品、交通、施設・環境整備の専門部会を設立したとし、町内外組織との連携や町民説明会も行ってきたと話した。

 実施した主な事業として▽町より引き継いだ宿泊旅行の統計調査▽モバイルアンケートを行い、旅行者の動態調査▽Wi―Fi(ワイファイ)ビーコンを使用して来訪者の回遊率調査▽21年度に向けての準備としてウェブサイトのアクセス解析▽観光住民満足度調査▽プロモーション事業▽ウェブサイト制作▽オンライン生マグロツアーなどのイベントの開催―などを挙げた。

 実証事業として取り組んだブルービーチ那智によるグランピング事業について、宿泊数は目標値を達成したと説明。コロナ禍もあり、宿泊売上は未達成だったが、今回のマーケティングや会員制交流サイト(SNS)の活用などを駆使すれば、新規の若者世代の来町も見込めると見解を示した。

 観光機構の堀千寿子さんは、日帰りは若者が多く、宿泊は高年齢層が多いと説明。若い世代をターゲットにした宿泊プラン作成やSNSなどの情報発進によって宿泊増につなげるられるとした。

 また、土産・買い物や交通、情報提供の点において満足度が低いこと、町を誇りに思う「シビックプライド」が下がっていることも挙げた。堀さんは「観光地に住んでいる町民の皆さまが幸せで、町が潤うことが重要」と話した。

 21年度の事業報告では村井弘和事務局長が、観光機構は現時点で観光地域づくり法人(DMO)の候補DM0であるが、今年7月29日に本登録となるための申請を国に行ったと説明。

 本登録となれば、補助金などを含めて国から支援の幅も広がるとし、今後は時代の変化を的確に捉えた組織運営を行っていくと報告した。

 同町において大きな催しであるツナカップやマグロ祭り、あげいん熊野詣に加え、「ニューノーマル」や「サスティナブル」をキーワードに環境省の補助金を活用し、オンラインで町長とアドベンチャーツーリズムやONSENガストロノミーウオークモニターツアー、ナイトサファリテストマーケティングなども行うという。

 着地型旅行商品の開発では、以前から人気のある「神秘ウオーク」のリブランドを行い、富裕層向けおよびインバウンド向けの旅行商品として内容を磨きあげるとした。

 教育旅行向け体験型商品開発では町内事業者、外部専門家の協力を得て、ホテル浦島での「SDGs謎解きクイズラリーや那智高原・野生動物観察ツアー、ビーチクリーニング体験などを進めていくと方針だ。

 今後の実証事業としては「お寺ワーケション実証事業」と題し、寺泊の専門家を招き、同町の定光山大泰寺でモニターツアーの計画をあるとした。

 活動報告や事業計画について、質疑応答の時間が設けられた。

(2021年10月8日付紙面より)

活動報告などに耳を傾ける会員ら=6日、那智勝浦町の体育文化会館
堀順一郎理事長
2021年10月08日
105 グラウンドに元気な姿
 スポーツ少年団が活動再開  (紀宝町 )

 緊急事態宣言が解除されたことから、紀宝町スポーツ少年団(木村学本部長)に所属する各団体は10月から活動を再開した。

 県スポーツ少年団から県内各市町のスポーツ少年団に活動前の検温や換気、アルコール消毒といった感染症対策と健康管理の徹底などを求める通知があり、これに沿った形で再開に至った。

 紀宝町スポーツ少年団には軟式野球、サッカー、ソフトテニス、卓球、剣道、柔道、空手、合気道、柔術の9競技に15団体が所属。8月23日から活動自粛を求めていた。

 小学2~5年生の15人が所属する軟式野球の鵜殿アスナローズは、3日から鵜殿運動場で練習を再開。6日は学校が終わった夕方から集まり、キャッチボールやバッティング練習などに汗を流した。

 今後は週4日、練習と練習試合を予定しており、清田愛希主将(5年)は「休みの間は家で素振りをしていた。グラウンドで練習できて楽しい。これから練習試合もあるので、頑張ります」と張り切っていた。

(2021年10月8日付紙面より)

練習を再開した鵜殿アスナローズのメンバー=6日、紀宝町の鵜殿運動場
グラウンドで打撃練習に励む
2021年10月08日
106 串本町内各所で建設活発 DX生かして完成目指す (すさみ串本道路)

 2025年春の開通を目指す国道42号すさみ串本道路―。串本町内でも各所で工事が進み、国土交通省が推進するインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)も生かして建設が活発さを見せている。

 この道路は、すさみ南インターチェンジ(IC)―串本IC間を結ぶ延長19・2㌔、幅員12㍍、完成2車線、第1種第3級の自動車専用道路として設計され、国の直轄で建設が進む状況にある。

 串本町役場庁舎のサンゴ台地内への高台移転に合わせて連絡道の部分供用が始まり、併せて町道サンゴ台7号線も全線供用となったことで身近さが一気に増した同IC。現在は複数の建設機械が稼働し土砂搬出も活発な状況を眺めることができ、現場の入り口付近には概要を示すイメージ看板も掲げられ開通への期待感を高めるところとなっている。

 いち早く橋脚が形になり仮組みの昇降路が久しく設置されている国道371号との立体交差付近では釜郷原川橋の建設が進み、最寄りの二色地内でも仮橋組み上げ中と一帯は町内でも特に工事の進捗(しんちょく)を実感しやすい場所となっている。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、今年3月末時点の進捗率は50%。トンネルは16本中4本が貫通済みで、1本が施工中、5本が発注済みという。報道関係者向けの現場見学会を5日に開いてそれら状況を伝えつつ、まして同省近畿地方整備局も推進本部を立ち上げて取り組むインフラ分野のDXをアピール。建設業界の人材不足など直面する課題を若手の参入も見据えて乗り越えるためのDXに沿った現場を案内し、変革が進む印象を強く伝えた。過日、木下建設株式会社が同町立串本西中学校へ体験提供したICT建機操縦や調査用ドローン操縦なども、DXに通じる変革事例だという。

 防災、医療、産業と多面的な恩恵が期待される道としてインフラ分野のDXを生かしつつ完成が目指される一方、同町も同IC最寄りに立地を想定して地域活性化のための拠点施設設置構想を打ち出して共に歩を進めるところとなっている。

2021年10月8日付紙面より)

造成が進む串本IC(仮称)の現場=5日、串本町役場から臨む
二色地内の建設現場=5日、串本町二色
2021年10月08日
107 ホドイモが花咲く  宇久井半島で秋が真っ盛り  
2021年10月08日
108 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊦  
2021年10月08日
109 アフリカの太鼓に触れる  高田小・中でワークショップ  (新宮市 )
2021年10月08日
110 安心して参拝できるよう  コロナ対策のコーティング作業  (熊野速玉大社 )
2021年10月08日
111 秋の一日を活発に  宇久井半島でオオキンカメムシ  (那智勝浦町 )
2021年10月08日
112 秋空の下、地域で交流 王子分館がグラウンドゴルフ大会 (新宮市)
2021年10月08日
113 天然成分で寄生虫駆除?  水産学会発表に向け実験  (近大新宮 )
2021年10月08日
114 3教科で全国との差縮まる  全国学力テストの結果公表  (熊野市 )
2021年10月08日
115 「地域に感謝」、足跡を紹介  創立60周年記念パネル展  (紀南高校 )
2021年10月08日
116 9人が受検し全員合格  第2回漢字能力検定で  (ECC串本教室 )
2021年10月08日
117 健康づくりの輪広めたい  公民館西向支館体操教室  (串本町 )
2021年10月08日
118 第3回定例会一般質問②  古座川町議会  
2021年10月08日
119 雨上がりの空に「虹」を  近大新宮祭盛り上がる  
2021年10月08日
120 生き物に興味を持って  三輪崎小1年生が「生きもの大すき」の授業  (新宮市 )
2021年10月08日
121 お悔やみ情報
  
2021年10月07日
122 「10年後」のふるさと考えよう
 夢と希望詰まった冊子完成  (勝浦LC )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長)「心に太陽を委員会」が制作したカラー冊子「10年後 ふるさとの希望と夢」がこのほど完成した。A4判142㌻で、発行冊数は3000部。総事業費は約400万円。完成した冊子は那智勝浦町、太地町を中心とした近隣市町村の小・中学校、行政・教育関係機関、LC関係者、投稿者(掲載者)らに配布される。

 「心に太陽を委員会」は、2012年、前年の紀伊半島大水害時に災害復旧に従事・協力した関係者を対象に、町民らのメッセージを掲載した「私たちを助けて下さった皆様へ~ありがとう~『心に太陽』を輝かして頂いたお礼の感謝集」を発行した。

 大水害から10年。同委員会は2回目のテーマを「夢・未来 提案プロジェクト」とし、ふるさとの未来を考えるきっかけにと那智勝浦、太地の両町民や近隣市町村住民らから、それぞれが思い描く夢と希望を反映した提案やイラストなどを募集。約100人から寄せられた「ふるさとの希望と夢」を1冊の本にまとめ上げた。

 新型コロナウイルスの影響で思うような活動ができない中「地域のために何かできることはないか」と模索し企画した。紀伊半島一周高速道路の全線事業化に伴い増加が見込まれる人流や資本の流入に備える狙いもある。

 なお、同プロジェクトチームは冊子内で、妙法山麗を▽自然いっぱいの林間都市へ▽住みやすいシルバータウンに▽日本のシリコンバレーに―などと提案している。

 5日、那智勝浦町築地の清水設計事務所内ミーティングルーム・勝浦ライオンズクラブ例会場では会員らが集まり、冊子の配布手段などについて話し合った。

 冊子完成に当たり、鵜殿忠德・前会長は「すでに配布が済んでいる学校の子どもたちは喜んでくれていた。寄せられた投稿を見て、自分自身新たに気付かされたことも多い。ふるさとの未来について、一人でも関心を持ってもらえたら成功だと思う」と話している。

 冊子は希望者には無料で配布する。また、名前や住所が未記入だった投稿者に対し、冊子と記念品を贈呈するため「心当たりのある人は連絡を」と呼び掛けている。問い合わせは同LC事務局(電話0735・52・0974)まで。

(2021年10月7日付紙面より)

完成した冊子を手に=5日、那智勝浦町築地(一時的にマスクを外して撮影)
ふるさとへの夢と希望が詰まった冊子
2021年10月07日
123 ヒップホップに挑戦!
 下里小・太田小の児童が  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で4日、ダンスチーム「カルティベイト」によるヒップホップダンスのワークショップがあった。同小と町立太田小学校の4~6年生計55人が参加し、プロのダンサーから楽曲「Uptown Funk」の振り付けを教わった。

 文化庁が実施する「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。14日(木)に文化庁選定文化芸術団体のNPO法人国際文化交流促進協会カルティベイトが巡回公演「これがヒップホップダンス!」を開催する予定で、そこで一緒に踊る児童の事前練習として実施した。

 この日はEGAさんら4人のダンサーが来校し、ヒップホップのステップや動き、かっこよく見せるためのポイントを伝授。児童は「カウントを取ってくれているときはできたけれど、音楽に合わせるのがまだちょっと難しい」と素早い動きに苦戦しながらも、笑顔で練習に取り組んだ。

 EGAさんが「楽しかったですか?」と問いかけると一斉に児童の手が上がっていた。

(2021年10月7日付紙面より)

振り付けを教わる児童=4日、那智勝浦町立下里小学校
2021年10月07日
124 120年の歴史振り返る
 OBらが動画制作に協力  (新宮高校 )

 今年創立120周年を迎える新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)の3年プログラミング選択生34人が現在、同校の歴史を振り返る動画制作に取り組んでいる。11月6日(土)の記念式典での上映を目指して作業を進めており、9月30日には同校OBら5人が作業に協力した。

 生徒たちはグループごとに、同校の前身となる旧制新宮中学校が設立された1901(明治34)~2021(令和3)年を10年刻みで担当。創立100周年の時に編さんされた「新高百年百話」などを参考にしている。

 30日には、小野俊二さん、矢熊敏男さん、隅地洋さん、辻本雄一さん、中瀬古友夫さんの5人が来校。中瀬古さんが新宮中学校創立10周年記念絵はがきや旧制新宮高等女学校の古写真について解説し、動画制作用に写真を提供した。

 旧制新宮中学校第39回卒業生で、創立100周年記念事業実行委員長を務めた小野さん(95)は、学生時代の学校の様子を尋ねに来た生徒たちに「当時の義務教育は6年。中学校は男子校で、兄が通っていた時の制服は学生服だったが、自分の時は戦時中で国民服になっていた。集合写真ではみんな足にゲートルを巻いている」とアルバムをめくりながら語った。

 1941(昭和16)年~50(昭和25)年を担当するグループの生徒たちは、「本だけでは分からなかったところがイメージできるようになった」「木造校舎で桜並木があるなど、今と全然雰囲気が違った」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

学生時代の思い出を語る小野俊二さん=9月30日、新宮市の県立新宮高校
制作中の動画にアドバイス
2021年10月07日
125 絵本の世界に夢中
 相野谷小で「読み聞かせ」再開  (紀宝町 )

 紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長)で6日、ボランティアによる読み聞かせが再開し、1、2年生計16人が絵本の世界を堪能した。

 町内の各小学校にはボランティアの「読み聞かせグループ」があり、町学校支援本部「元気キッズ」の支援を受けて活動を続けている。

 相野谷小学校では10年以上前から活動しており、現在は山本出味さん、平典子さん、藤根和子さん、道中真智子さんが当番制で毎週水曜日の午前8時25分から10分程度、読み聞かせを通して本の楽しさを伝えている。

 この日は、2学期最初の活動で、道中さんが「つみつみでんしゃ」を紹介した。絵本を開くと、黄色や赤色などに染まった秋の山を走る電車が登場。お客を乗せて秋の風景を楽しむ物語で、道中さんは優しい口調で読み進めた。

 同小のグループは、山本さんを中心に2011年からベルマークを集めて学校図書室に本を寄贈しており、これまで11万809円分が集まり、79冊を贈った。山本さんは「子どもたちもベルマークを集めてくれる。保護者さんの協力を得て、2年に1回、仕分け作業を行っている。今後も活動を継続したい」と話していた。

(2021年10月7日付紙面より)

絵本を楽しむ1、2年生=6日、紀宝町立相野谷小学校
読み聞かせをする道中真智子さん
2021年10月07日
126 本年度選抜の17点を飾る  観光フォト入賞作品展示  (串本町 )
2021年10月07日
127 第3回定例会一般質問①  古座川町議会  
2021年10月07日
128 家族観戦の中で全力発揮  橋杭小と田原小が運動会  (串本町 )
2021年10月07日
129 生のオーケストラを堪能  開館記念し大阪交響楽団公演  (新宮市 )
2021年10月07日
130 選挙に向けて準備始まる  ポスター掲示板順次設置  (新宮市長選・市議補選 )
2021年10月07日
131 21年上期の景況調査結果  新宮商工会議所  
2021年10月07日
132 川の生き物と親しむ  大塔川で「熊野川の生き物探し」  (環境省 )
2021年10月07日
133 稲わらに込めた思い    ( )
2021年10月07日
134 シートベルト着用の徹底を  美浜自動車をモデル事業所に  
2021年10月07日
135 中止を惜しみながら  国体のぼり旗と応援旗の展示会  (熊野市 )
2021年10月07日
136 町内の5カ所を巡り  「キーワードラリー」開催中  (紀宝町 )
2021年10月07日
137 爽やかな歌声響き渡る  ル・ヴェルヴェッツがコンサート  (丹鶴ホール )
2021年10月02日
138 11人と1団体を功労表彰
 市制施行記念日に伴い  (新宮市 )

 新宮市制施行記念日(10月1日)に伴う令和3年度市政功労者表彰式が1日、市役所別館であった。田岡実千年市長が地方自治や社会福祉、消防水防などで市に貢献した個人11人と1団体に表彰状と記念品を贈った。

 この日をもって、旧新宮市が市制を施行して88年、旧熊野川町が町制を施行して65年、2005(平成17)年に旧新宮市と旧熊野川町が合併し、新しい新宮市が誕生してから16年を迎える。

 この表彰は1977(昭和52)年度から始まり、本年度を含め個人1000人と101団体を表彰。2011(平成23)年のみ、紀伊半島大水害の被害を考慮し中止となっている。

 式典では田岡市長が一人一人に表彰状を贈呈し「各分野で献身的な活動をいただき、地域社会の発展や住民福祉の向上、市の発展に多大なご貢献をいただき敬意を表します」とあいさつ。

 新型コロナウイルス感染拡大防止に対する協力に感謝し「これまで先人たちが営々として築いてくださった故郷を守り、愛する新宮市のさらなる飛躍を切に念願したい」と述べた。

 榎本鉄也・市議会議長は「今日の市政は、皆さま方の地道な活動の支えがあって築かれたものであり、今後ますます不可欠なものとなっていく。今後も豊富な経験を存分に生かし、変わらぬお力添えを」。

 濱口太史・県議会議員は「皆さま方がそれぞれの分野で支えていただいていることが、新宮市の安心安全と一体感を生んでいるのでは。今を生きる私たちも皆さまと力を合わせ、新宮市がいつまでも持続できるよう尽くしたい」と祝辞を述べた。

  □     □

 表彰を受けたのは次の皆さん。

【地方自治功労】

▽葛薮髙盛=高田区総区長として高田区の自治の進展のために尽力

▽仲 一郎=選挙管理委員会委員として選挙管理執行およびその進展に尽力

【社会福祉功労】

▽中谷健兒=民生委員・児童委員として社会福祉のために尽力

▽垣本日登美=同

【産業経済功労】

▽関 康之=商工会議所役員・会頭として産業振興のために尽力

【消防水防功労】

▽岡﨑武人=消防団員として消防防災活動に積極的に従事

▽寺田正德=同

▽特別養護老人ホーム熊野川園=災害時の避難場所として施設を提供するなど地域防災に尽力

【保健衛生功労】

▽中平佑子=健康づくり地域推進員として健康増進活動に尽力

▽大江加予子=ボランティア活動を通じてさまざまな健康増進活動に尽力

【教育文化功労】

▽平山 孝=補導協力委員として地域の青少年の健全育成や非行防止に尽力

【特別功労】

▽(故)山上皓一郎=文化観光施設の保全・復元に尽力

(2021年10月2日付紙面より)

市政功労者として表彰を受けた皆さん(前列)=1日、新宮市役所別館(一時的にマスクを外して撮影)
2021年10月02日
139 当日の雰囲気届けたい
 役場で聖火トーチ展示  (串本町 )

 串本町が1日、役場1階玄関付近で東京2020オリンピック聖火リレートーチなどの展示を始めた。

 経由地の一つとなった同町では4月9日に同リレーが通過。当時同町の国際交流員だったトルコ人のドゥルナ・オズカヤさんや串本沖におけるクロマグロ完全養殖確立の主導者・熊井英水さんらランナー11人が橋杭岩一帯で聖火をつないだ。他方、新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮した実施で、観覧は極力オンライン視聴でするよう呼び掛けられた状況もあった。

 後に同リレーで用いられたトーチの自治体提供枠(有償)の受け付けがあり、同町教育委員会が経由地でありながら当日じかに見届けられなかった町民にトーチだけでも見せ雰囲気を伝えたい、という思いで申し込んだ。併せて当日の様子を伝える写真パネル18枚とランナー用のユニホーム1着も準備し、一式がそろったことで展示へと踏み切った。

 トーチは貴重品のためクリアケースに収める形で展示。写真パネルは町と東京2020組織委員会の撮影分から抜粋して製作し、ユニホームは新規購入してそろえた。他にパートナー企業(NTT)の応援グッズ(エコバッグや扇子、いずれも耐水仕様)も若干数譲り受けて並べていて、先着順で自由に持ち帰ってほしいとしている。

 展示期間は定めておらず、当面常設としている。問い合わせは同町教育委員会教育課(電話0735・67・7260)まで。

(2021年10月2日付紙面より)

1階玄関付近で始まった聖火リレートーチなどの展示=1日、串本町役場
2021年10月02日
140 紀南、木本で通常授業再開
 緊急事態宣言の解除に伴い  (三重県立学校 )

 三重県に発出されていた新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されたことから、県立木本高校、紀南高校で1日から通常授業が再開された。

 御浜町の紀南高校(森典英校長)では、2学期になって初めての通常授業で、マスク姿の生徒たちが登校した。

 8月30日に予定していた始業式を9月13日に2、3年生、14日に1年生が分散登校で実施。9月中は在宅学習に取り組み、オンラインで健康チェックと出欠確認し、全教科の課題学習に励んだ。

 通常授業初日に、校門前で登校を見守った森校長は「生徒たちの元気な姿を見ることができてうれしい。10月末には体育祭、11月には文化行事を予定しており、今日からが本格的なスタート。個別登校で就職に向けた勉強に取り組んだ3年生も多く、すでに内定を頂いた生徒もいます」と話していた。

 熊野市の木本高校(松本徳一校長)では、8月30日にオンラインで始業式を行い、31日の分散登校後、9月1~24日にオンライン授業を実施。27~30日は登校する人数を半分に制限する分散登校に切り替え、クラスを2班に分けて一日おきに教室とオンラインでの授業を行ってきた。

 10月1日からは全校生徒が登校し、校内での部活動も感染症対策を講じた上で再開した。

(2021年10月2日付紙面より)

通常授業が再開され、登校する生徒たち=1日、御浜町の県立紀南高校
2021年10月02日
141 「早期避難・分散避難を」
 市野々小で防災学習発表  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)で9月30日、5、6年生による防災の学習発表があった。5年生7人は他学年の児童に向け、2011年9月の紀伊半島大水害発生当時の地域の様子や復興への道のりについて報告。6年生5人がそれを踏まえ、早期避難と分散避難の提案をした。

 紀伊半島大水害で甚大な被害を受け、児童1人が亡くなった同校では、毎年さまざまな防災教育を実施。本年度は県土砂災害啓発センターの坂口隆紀所長、同町井関在住の防災士・久保榮子さん、町役場総務課防災対策室が学習に協力した。

 例年であれば保護者や地域住民を招いた特別授業「市小(いちしょう)防災の日」で学習の成果を共有するが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっているため、集会で他学年の児童向けに発表した。

 早期避難について、6年生は「なぜ早めの避難が必要かというと、紀伊半島大水害の時、逃げ遅れて流された人がいるから」と述べ、具体的には警戒レベル3(高齢者など避難)で避難しておくよう呼び掛けた。

 分散避難については、新型コロナ感染を防ぐため、避難所や自宅、親戚の家、ホテル、車など安全な場所にバラバラに避難することを提案。ホテルや民宿を避難施設として利用する場合、1回1人2000円の自己負担で避難できる町の制度があることを紹介した。

(2021年10月2日付紙面より)

「警戒レベル3で避難を」=9月30日、那智勝浦町立市野々小学校
2021年10月02日
142 全力で新記録に挑戦
 第35回新人陸上競技大会  
2021年10月02日
143 9月定例会が閉会  新宮市議会  
2021年10月02日
144 条例策定に向け意見交換  政治倫理条例策定特別委で案まとめる  (新宮市議会 )
2021年10月02日
145 足湯と絶景を楽しんで  那智勝浦町「熊野カフェ」  
2021年10月02日
146 大作「五大陸」を初披露  きよもんで「魂の女神画展」  (那智勝浦町 )
2021年10月02日
147 日頃の活動に感謝  新宮署少年補導員連絡会を表彰  (新宮警察署 )
2021年10月02日
148 地元色強く28点出品  H&R串本で会員展  (串本写真倶楽部 )
2021年10月02日
149 晴天の下元気いっぱい  高池保育所で運動会  (古座川町 )
2021年10月02日
150 児童図書選びの視点解説  かんりん文庫読書講演会  (串本町 )
2021年10月02日
151 第3回定例会一般質問⑥  串本町議会  
2021年10月02日
152 夕暮れ時、早めに点灯を  管内小学校に反射材  (紀宝署と交安協 )
2021年10月02日
153 医師確保と産婦人科再開を  紀南病院組合議会定例会  
2021年10月02日
154 串本町観光フォトコンテスト  本年度入賞作品を紹介㊤  
2021年10月02日
155 お悔やみ情報