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2022年05月26日
1 新翔生47人を委嘱
 自転車マナーアップ推進リーダー  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は24日、新宮市佐野の県立新翔高校(藤田勝範校長)の新翔プロジェクトチームと吹奏楽部員ら47人に「自転車マナーアップ推進リーダー」を委嘱した。生徒を代表して吹奏楽部長の太田誇音君(3年)とプロジェクトチームリーダーの中村美優さん(同)が田原署長から委嘱状を受け取った。

 2015年の道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受け県内で初めて実施し、今年で8回目。校内での自転車の交通マナーの向上や「自転車安全利用五則」の周知、若者の交通安全活動への参画などを主導し事故防止を図る。

 同署で開かれた委嘱式には、田原署長や同校の藤田校長らが出席。吹奏楽部33人、プロジェクトチーム14人が自転車マナーアップ推進リーダーに、プロジェクトチーム顧問の宮井貴浩教頭、吹奏楽部の西浦久博顧問がアドバイザーに委嘱された。なお、プロジェクトチームはさまざまな経験を通して成長につなげる活動を行うチームとして発足。今後、地域でボランティア活動などを展開していくという。

 田原署長は、昨年県内では1419件の人身事故が発生し、248件が自転車に関する事故で、うち9件が旧新宮警察署管内での事故だったと説明。また、県内では不幸にも6人が自転車乗車中の交通事故により尊い命をなくしたと述べ「悲惨な交通事故を一つでも減少させるため、自転車の運転手に対する指導取り締まりを強化していくが警察の活動だけでは限界がある」と生徒らの活躍に期待。

 「自らが正しい交通ルールを実践し、小学生や中学生など、周りの方々のお手本に。交通ルールを守ることの重要さを、家族や友人の方々に伝えていただくことにより、地域全体に交通ルールの周知やマナーの向上が図られることを期待しています」と伝えた。

 藤田校長は「自転車は気軽さの中に命を奪ってしまう危険も含まれている。みんなが安全意識を持たないと事故はなくならない。自分だけではなく相手の気持ちを考えることが大事。コロナ禍だができる限り啓発を行い、いろいろな活動を展開していければ」と士気を高めた。

 委嘱状を受け取った太田君は「率先して他の自転車利用学生の模範となるような運転を心がけ、自転車安全利用五則を順守し学校全体に浸透させます。悲惨な交通事故をなくすため、進んで交通安全活動に参画します」と宣言した。

(2022年5月26日付紙面より)

委嘱式に出席した皆さん=24日、新宮警察署
太田誇音君が高らかに宣言した
2022年05月26日
2 行方不明者発見に協力
 JR西日本職員に感謝状  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)は24日、行方不明者の発見と保護に尽力したとして、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)和歌山支社串本駅勤務の宗和弘修(そわ・ひろみち)さん(31)に感謝状を贈呈した。

 先月10日、串本町で高齢男性が行方不明となった。宗和さんは、男性の家族から「家族が行方不明になっている。自転車が串本駅に止まっているので電車に乗車しているかもしれない」といった申し出を受け、家族に警察署に相談を促すとともに和歌山司令所に連絡。

 家族から聞いた行方不明者の特徴を基に、構内に設置された防犯カメラ映像から高齢男性が電車に乗車したことを確認した。

 さらに他駅の防犯カメラ映像などにより追跡し、和歌山駅行きの電車に男性が乗車している可能性があることを突き止め、同電車の車掌や和歌山駅駅員と連携して男性を保護。男性は臨場した警察官に引き渡され、無事に家族の元に帰ることができたという。

 感謝状は、宗和さんの迅速かつ的確な行動により、行方不明者を早期に保護できたことをたたえるもの。

 感謝状を手渡した田原署長は「迅速に連携していただいたおかげで人命を守ることができた」と感謝。「与えられた持ち場で力を尽くしていただきありがたい」と伝えた。

 宗和さんは「無事に見つかって良かった。関係者が最善と思える行動を取ったことがいい結果につながったと思っています」。贈呈式に同席した坂本純一・新宮駅長は「感謝状を頂けてありがたい。彼(宗和さん)にとっても正しい行いをしたことが人生の励みになったのでは」と話していた。

 なお、同署は和歌山駅員の高橋和也さんにも感謝状を贈呈。JR職員を通じて高橋さんに届けられるという。

(2022年5月26日付紙面より)

感謝状を受けた宗和弘修さん(左)と田原正士署長=24日、新宮警察署
田原署長(右)が感謝状を手渡した
2022年05月26日
3 フレイル予防掲げて展開中
 地域リハビリ活動支援事業  (串本町 )

 串本町が本年度も地域リハビリテーション活動支援事業を展開している。24日は姫ふれあいサロンと食生活改善推進協議会が同事業を利用。新型コロナウイルス感染拡大が落ち着く方向にある中、町はフレイル(虚弱)予防をキャッチフレーズにしてさらに利用の裾野を広げるべく周知に意気込んでいる。

 町民の健康寿命を延ばす意識を家庭や身近な地域で高めるため、地域包括支援センターが軸となって前年度から取り組み始めた同事業。生涯元気を目指して月1回以上、町内を拠点にして自主活動する高齢者グループ(団体も含む)を対象にしたリハビリテーションの専門職派遣型の講座で、計2回の出張実施を基本の形としている。

 1回目は体成分分析装置「InBody」や各種体力テストによる測定会を実施し、その結果を基にして2回目は健康寿命延伸のための個別提案やグループ提案をする内容。提案作成の都合で2回目の実施は約1カ月後となる点はあらかじめ了承してほしいという。利用を希望する場合は、専門職との日程調整のため

1回目の希望日の1カ月前までを目安にして同センターへ申し出をしてほしいとしている。

 同サロンは新宮保健所管内の新型コロナウイルス感染状況を目安にして開けるときに開いていて、この日は運営ボランティアと利用者16人が同事業の1回目を利用。同協議会は2回目の利用で、事業を町民に紹介できる立場でもあり個別提案を受けた後は口腔(こうくう)衛生やフレイル予防の概論について説明を受けるなどした。グループ提案の内容はグループ向けの体操メニュー指導を基本としているが、利用する集団に応じて弾力的に内容を組むとしている。

 この事業は、1グループにつき年1回まで利用できる。測定データは個人が特定されない形で町が統計的に活用するという側面があり、町の実態に即した介護予防施策展開のためより多くの高齢者にこの事業を利用してほしいというのが同センターの願うところ。利用の申し出や問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。

(2022年5月26日付紙面より)

地域リハビリテーション活動支援事業を利用する姫ふれあいサロンの皆さんら=24日、串本町姫
フレイルの概念や予防の視点を伝える理学療法士・高垣弘行さん=24日、串本町役場
2022年05月26日
4 弁当配布し見守り行う
 勝浦四区福祉委員  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦四区福祉委員(藤社和美班長)は21日、地区内の独居高齢者に対して弁当を配布した。

 同委員は寝たきりや引きこもり防止、防災意識向上への声がけに努めている。例年は住民同士の交流を目的にサロンなどを開いていたが、現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から活動が制限。「少しでも地区に住む高齢者に見守りを兼ねて何かできないか」との思いから提案した。

 弁当は同町の飲食店「elcamino delpoeta(エルカミーノ・デルポエタ)」の佐藤由明さん、さゆりさん夫妻に相談し依頼。地域の人たちの役に立てるならと快諾し製作を引き受けた。配布は今後、月に1度のペースで行い、町内の飲食店にも協力を依頼していくという。

 この日は、藤社班長ら3人が1人暮らしの高齢者宅10軒を回り「元気に過ごしやる?」「また、みんなで会いたいね」などと会話を交し弁当を手渡していった。

 受け取った楠本由美子さんは「心遣いが大変ありがたいです。サロンで集まれる機会が少なくなり1人の時間が長くなる中、皆さんが弁当を届けて気にかけてくれることが心強い。これからも元気に過ごしていこうと、力をもらいました」と笑顔を見せた。

 藤社班長は「以前は手作り弁当という形で訪問させてもらっていたが、コロナの影響により中断を余儀なくされていたので様子が見られてよかった。何より、地域の方々の協力のおかげ。加えて近い将来に発生するとされる南海・東南海地震などの災害や緊急時に備えて状況を把握しやすくするよう、今後も見守り活動を続けていければ」と話していた。

(2022年5月26日付紙面より)

見守りを兼ねて弁当を届けた=21日、那智勝浦町
藤社和美班長(左)と弁当製作を引き受けたエルカミーノ・デルポエタの佐藤さゆりさん
2022年05月26日
5 山口酒店さくら組が優勝 第178回職場対抗ボウリング大会 
2022年05月26日
6 塩﨑さんが2種目で1位
 和歌山陸協の第2回記録会  
2022年05月26日
7 優勝は元平さん、小川さん
 グラウンドゴルフかつうら大会  (県年金受給者協会 )
2022年05月26日
8 「大鵬」の銘入り扇子届く  大嶽部屋からは浴衣地の反物  (熊野市 )
2022年05月26日
9 ジャガイモの収穫楽しむ  うどの幼稚園児が畑に出向き  (紀宝町 )
2022年05月26日
10 ササユリ、かれんに咲き誇る  山の斜面で甘い香りを漂わせ  (紀宝町 )
2022年05月26日
11 相次ぐ迷惑行為受け…  嶋津で絶景ツアー中止  (新宮市熊野川町 )
2022年05月26日
12 健康のために快適な利用を  運動や休憩もできる体文  (那智勝浦町 )
2022年05月26日
13 ゆらゆらカタツムリ!  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年05月26日
14 ハッチョウトンボ確認  国内最小、今年も羽化  (新宮市 )
2022年05月26日
15 どうして教師の道に?  教育実習生と座談会  (近大新宮高 )
2022年05月26日
16 いにしえに思いをはせて 新宮市内で名所探訪 (熊野少年自然の家)
2022年05月26日
17 班長級以上72人反復練習  望楼の芝で幹部教育訓練  (串本町消防団 )
2022年05月26日
18 お悔やみ情報
  
2022年05月17日
19 3年ぶりの熱戦迫る
 27日に「第22回ツール・ド・熊野」開幕  



 熊野地方を舞台に27日(金)から29日(日)までの3日間、3年ぶりに「TOUR・de・熊野(ツール・ド・くまの)」が開催される。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催、公益財団法人日本自転車競技連盟が後援。

 ツール・ド・熊野は「南紀熊野体験博」「東紀州体験フェスタ」の関連イベントとして1999年4月に初めて開催。地域の振興と地球環境に優しい自転車の普及を目的に「3DAY CYCLEROAD 熊野」が行われた。

 07年の第9回大会からNPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」が主催し、名称を「ツール・ド・熊野」に変更。翌08年からUCI(国際自転車競技連合)アジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並んで国際自転車競技連合公認の国内3大レースの一つとなった。

 大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年、おととしと中止となっていた。22回目の今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外1、国内17の計18チームが出場し、熱戦を展開する。

 コースは海、山、川の景観と起伏のある自然豊かな環境で、本場ヨーロッパに似た雰囲気が特徴。初日の27日は第1ステージとなる新宮市熊野川町の「赤木川清流コース」で開幕する。28日(土)には三重県熊野市紀和町の山間部を走る「熊野山岳コース」で第2ステージ、29日に太地町の「太地半島周回コース」で行われる3日間の総合タイムで競われる。

 開幕に向け、角口賀敏理事長は関係者やボランティアなど多くの人たちに感謝し「コロナ禍で迷いもありましたが、前に進まなければ地域の未来はないと思い、徹底した感染対策を施し開催することを決めました。当地方の皆さんにはお世話とご迷惑をお掛けしますが、非常に盛り上がる大会にしていければ」と話している。

 今大会も恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、動画投稿サイト「ユーチューブ」の「サイクリングチャンネル」での配信を予定している。

(2022年5月17日付紙面より)

開催をPRする角口賀敏理事長(右)と下澤友紀雄事務局長=16日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2022年05月17日
20 税金やその必要性を考える
 高池小6年対象に租税教室  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の6年生10人を対象にした租税教室が13日にあり、児童が税を意識しその必要性を考えるきっかけを得た。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会(山端克明(やまばな・よしあき)会長)が管内の小学校~高校の希望を受け講師を派遣する形で通年実施。今月は4小学校が希望していて、高池小はその先陣を切る参加となった。

 この日は新宮税務署個人課税部門の小田大樹さんが講師として来校。消費税や所得税など約50種類の税金があることを伝え、映像教材で税金の有無で社会はどう変わるか、学校を例にして税はどのように使われているかを児童と一緒に考えた。

 1億円の見本を児童に持ってもらうなどして金銭感覚を培いつつ、学校を一つ建てるのに平均15億円、義務教育を受けるのに小学生は1人年間約88万円、中学生は約100万円の税金が使われているといった紹介も。児童はそれら話を聞いた感想を発表して、小田さんの紹介に感謝した。

 児童の大屋沙織さんは家族から消費税や所得税などの話を聞いて社会に税金があることを知っていたそうで「いろいろな税金があることを知れて良かった。ムービー(=映像教材)で税があるとないの差が激しくて、ないと国民は損をするので必要だなと思った」と印象を話した。

 選挙権年齢の引き下げで主権者教育の重要性が一層高まる中、国民の三大義務の一つでもある納税への関心と適切な理解を児童・生徒の段階から促すことがこの教室の趣旨。今後は下里小と北山小=ともに17日(火)、王子ケ浜小=18日(水)=も参加する予定となっている。

(2022年5月17日付紙面より)

1億円の見本を交えて税制度を教わる6年生ら=13日、古座川町立高池小学校
2022年05月17日
21 常呂と熊野をつなぐ試み
 東大人文・熊野フォーラム  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で14日、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部と新宮市が主催する「東大人文・熊野フォーラムin新宮」があった。「常呂(ところ)と熊野―地域を繋(つな)ぐ試みとして」をテーマに開催。フォーラムの様子はオンラインでも同時配信された。会場では約100人が聴講する中、人文社会系研究科前研究科長の大西克也教授が基調講演を行った。

 第2回となる同フォーラムでは、常呂(北海道北見市)と熊野(新宮市)をつなぐ新たな人文学の試みとして、熊や鯨などの聖化動物を通して熊野とオホーツクの精神文化の通底を考えるといった趣旨に基づきテーマを定めた。2021年に新宮市と連携協定を締結した同大学は、半世紀にわたって常呂町(現北見市)と地域連携協定を結んでいる。

 開催に当たり、同大学の津田敦副学長が「多くの人が『熊野』に取りつかれていくのを見てきた。私も『熊野』に取りつかれたいとの思いで熊野に来た。『熊野』に選ばれ、足繁く通えるようになれば」とあいさつした。

 辻直孝・北見市長のビデオメッセージが紹介され、田岡実千年市長は「遠く離れた地域に通底する文化の特徴とは、また外国はどうかを学ぶことができるこれまでになかった大変興味深いプログラム。熊野の個性と文化を再検証する機会としていただければ」。

 秋山聰・人文社会系研究科長がフォーラムの趣旨を説明。「それぞれの文化的事象や歴史文化をじっくりと眺めてみれば、多かれ少なかれ人文学的比較対象の種となる要素はおのずと見つかるのではないか。二つの地域を人文学的見知からつなげ、予想もしない共通点を見つけたり比較を試みたりすることによって、双方の文化振興に寄与することが人文学には可能ではないかと思い始めている」と期待を込めた。

  □     □

■牛玉宝印と鳥文字の関係は



 大西教授は「熊野の牛玉(ごおう)宝印と呉越の鳥書(ちょうしょ)―漢字の伝来と信仰―」を題目に講演。中国では春秋時代後期(前6世紀)~戦国時代初期(前4世紀)の「越王句践剣」に記されている鳥書や漢時代の鳥書、雑体書を紹介し「当時は瑞象(ずいしょう)の意味合いがあったと思われるが、後漢時代には魔よけの機能が備わっていた」。

 漢字を発明したとされる古代中国の伝説上の人物・蒼頡(そうけつ)の記録では「鬼は文字によって告発されることを恐れて夜に泣いたのである」と伝わっていると紹介し「漢字の魔よけの機能が、記録という漢字の本質に由来している」と説明した。

 宮殿や寺社などに掲げられたという「扁額(へんがく)」と牛玉宝印との共通点を上げ「牛玉宝印が扁額の書を取り入れたのは間違いない」。

 三山で最も古いとされる「那智瀧宝印」は15世紀に全ての文字を烏点で作り上げる劇的な変革が行われたことや、需要が増加したことや誰にでも書けるものではないことなどから手書きから木版となったことなどについても紹介。「連携協定締結により、このようなことを考える機会に恵まれたことは私にとっても楽しい経験となった」と講演を締めくくった。

(2022年5月17日付紙面より)

会場では約100人が聴講した=14日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
大西克也教授
秋山聰・人文社会系研究科長
2022年05月17日
22 児童が紙工作に挑戦
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 小学生にさまざまな工作や体験の機会を提供する「新宮市少年少女発明クラブ」(瀧野秀二会長)の開講式と、その第1回の講座「ペーパークラフト」が14日、新宮市福祉センターであった。所属する児童28人のうち、27人が参加。式で所属バッジを受け取ったほか、昆虫や動物を作る紙工作を楽しんだ。

 発明クラブは全国にあり、和歌山県内でも11市町で活動が行われている。新宮市は2015年に開始しており、市内の小学校の4~6年生を対象に、児童に理科や科学、ものづくりなどに関心を持ってもらえるように取り組んでいる。本年度は11回の講座の実施を予定している。

 式では、瀧野会長があいさつ。講座について「昨年は新型コロナでできなかったものもあるが、今年は全部できるように祈っている。皆さんもぜひ、全部参加を。一生懸命に、いろんな講座に挑戦を」と呼びかけた。続いて、児童に1人ずつ、クラブのバッジを手渡した。

 ペーパークラフトは、和歌山県立新翔高校の教諭でもある中岸速人さんが講師を務めた。児童に対し「ものづくりは失敗を恐れず、失敗しても次に生かすことが大事。その過程を大事に。頑張って完成品ができたなら、それは素晴らしいこと」と伝えた。

 講座の内容は、切り取り線や折り線、のりしろを加えて描かれた、昆虫や動物の図柄の付いた用紙をはさみやカッターで切り抜き、折ったり貼ったりして立体的に工作するもの。カブトムシやクワガタムシ、チョウ、キリン、クマ、サルなどの種類があった。

 児童は、好みの2種類の図柄を選び、工作を開始。中岸さんは完成見本を配るなどしながら、その様子を見て回った。児童に対して「カッターで切る時はもっと立てて」「(昆虫の)触角を切る時は気を付けて」「ここは山折りで、こっちは谷折り」などと指導。児童はこれらを聞き入れ、一心に取り組んでいた。

 キリギリスとトンボに挑戦した、王子ヶ浜小6年生の岸本青空(すかい)君は「参加するのは初めて。工作は夏休みに、お父さんと木材で貯金箱を作ったりしている。ペーパークラフトは楽しい。キリギリスは胴体のところの折り方が難しかった。これからの講座も楽しみ」と話した。

(2022年5月17日付紙面より)

児童に完成見本を示す中岸速人さん=14日、新宮市福祉センター
開講式に参加した皆さん(一時的にマスクを外して撮影)
2022年05月17日
23 ユニークな姿の幼虫  紀州の名蝶イシガケチョウ  
2022年05月17日
24 インテリア作品などを提案  紀州備長炭ギャラリー開設  (株式会社サウススカイ )
2022年05月17日
25 町おこしや復興につながれば  総健歌謡クラブが寄付  (那智勝浦町 )
2022年05月17日
26 ジャガイモの収穫楽しむ  「くまの里山」の恒例行事  (那智勝浦町 )
2022年05月17日
27 「新しい時代へ向かう一歩」  総会でスローガンなど承認  (新宮YEG )
2022年05月17日
28 「紀の宝みなと市」にぎわう  子どもたちも「型抜き」に挑戦  (紀宝町 )
2022年05月17日
29 カレーライスに舌鼓  「こどもの日」ミニイベントも  (紀宝町 )
2022年05月17日
30 今年も純白のセッコク美しく  神内神社の「安産樹」に  (紀宝町 )
2022年05月17日
31 お悔やみ情報
  
2022年05月10日
32 3年ぶりのにぎわい
 コロナ制限なしのGW  (熊野三山 )

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が、3年ぶりになくなった今年のゴールデンウイーク(GW)。本紙エリア内の各所でも、拡大前をほうふつとさせる人出のにぎわいを見せた。

 熊野三山はいずれも、参拝客でごった返した。熊野那智大社では、3日、4日、5日の順で▽約1700人▽約2000人▽約1600人―が参拝。那智の滝では若干多く▽1802人▽2016人▽1837人―が訪れた。

 神職は「コロナ禍前の2018年と比較すると、1割から2割ほど減少した感じと思う。当然、昨年やおととしと比べたら、相当多かった。3日から5日にかけ、那智山線も渋滞したと聞いている」と語った。

 なお、19年は特別に参拝客が多かったため、比較対象とはしなかった。

 熊野速玉大社では、コロナ禍前ほどではないものの、4月28日から増え始め、3日から5日は相当な忙しさだったという。「3日と4日は特に多く、御朱印がずっと続くような状態だった」と話していた。

 熊野本宮大社も、状況は同様。「3、4、5日は、神門の外まで人があふれ、われわれ神職がずっと、メガホンを持ち整理するような状態が続いた」と言う。

(2022年5月10日付紙面より)

参拝客でにぎわう境内=3日、熊野那智大社
2022年05月10日
33 働く場所の創出を目指して
 「四季彩まるしぇ」始める  (エコ工房四季・株式会社天然 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の就労継続支援B型事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が4月30日、国保古座川病院跡地で株式会社天然=和歌山市=(以下天然とする)と連携した出店イベント「四季彩まるしぇ」を始めた。

 天然は古座川町を保養先とする和歌山トヨタ自動車株式会社が地域貢献のために起こしたグループ会社。保養時の地域交流活動を通して接点を得た同事業所は、天然が力を入れるキッチンカー「PANDA」やその仲間を迎え入れる形でこのイベントを計画し、3月の試行を経て実施にこぎ着けたという。

 この日は「PANDA」とその仲間計4台が来場し、客寄せとして8歳以下対象の遊具やテラス席も持ち込み。同事業所や県セルプセンター、会場一帯の出店希望者も軒を連ね、国道42号に面する出入り口にのぼりを掲げて来場を誘った。同事業所の利用者は職員と共に自店運営に加え車両誘導、遊具の適時消毒など会場運営もこなし、来場者の円滑な利用を図った。

 天然の営業責任者・東照之さんによると、同事業所との連携の狙いは利用者や出店者などの働く場所の創出。今回は会場運営を同事業所に委ねて利用者らの勤労としての場慣れと収入を図る筋道つけをし、今後は出店数増強(同カー・屋台・物販・フリマ・農家直売・ハンドメード・ワークショップなど)やゲストステージなども積極的に組み込んでやりがいと収益をいっそう増すよう目指すという。

  □     □

本年度は11月まで週末開場



 このイベントは11月まで、月1~4回の頻度で週末に開場する計画。開場時間は基本午前10時~午後5時で、7月と8月は午後9時まで時間延長する。出店希望(要出店料)は両者を代表しオフィスkokomoが統括していて、メール(officekokomo1@gmail.com)やインスタグラムのメッセージ(@officekokomo)で相談してほしいとしている。

 次回の開場日は5月22日(日)。以降の開場日は▽6月11、12日▽7月23、24日▽8月6、7日▽8月20、21日▽9月3、4日▽9月17、18日▽10月8、9日▽11月5、6日―を予定している。いずれも会場設営が困難な場合は中止するので、あらかじめ了承してほしいという。

 同事業所の地域交流行事「エコまつり」の月例版的な内容となっていて、回を重ねるほど利用者の収入につながる仕組み。平原施設長は「まだ始まったばかりで今回は小規模だが、今後は地元の皆さんにも参加を呼びかけ、より多くの皆さんに来てもらえるよう盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

(2022年5月10日付紙面より)

本年度から始まった出店イベント「四季彩まるしぇ」の様子=4月30日、串本町古座
2022年05月10日
34 鍛錬の成果を披露 不二流体術が演武奉納 (熊野那智大社)

 古武術の不二流体術和歌山県支部新宮道場(山本盛夫支部長)は7日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で奉納演武会を開いた。同大社での奉納は4回目で、第三代宗家の大嶋竜太郎さん他、18人が体術や棒術、剣術を披露。足を止めて見物したり、撮影を行う参拝者の姿も多かった。

 不二流体術とは、突き、蹴り、投げなどといった古来から伝わる日本伝統の総合武術で、審判のいないルール不在の中で行われるのが特徴。開祖・古賀不二人師が、合気道開祖・植芝盛平師、親和体道開祖・井上方軒師を源流に、真の合気武術を目指してより実践的に練り上げた。

 二代宗家・田中光四郎師を経て、現宗家の大嶋さんに伝えられた奥義は、講道館出身の柔気流宗家・八木不動師から伝授された柔気流の技を加えて、今や一段と深みを増しているという。

 正式参拝後に行われた奉納演武では、道着やはかま姿の門下生が素手による実践的な演武や短刀、木刀を用いた数々の技を披露した。子どもたちも元気いっぱい鍛錬の成果を発揮し、参拝者からは大きな拍手が送られた。

 奉納後、大嶋さんは「半年に1回、和歌山に来ているが、皆さんの成長が素晴らしいのでうれしい限り。那智大社さまには毎年奉納させていただいているが、尊い場所で演武ができることをありがたく思います。良いご縁が広がっているため、9月には伊勢神宮の外宮でも奉納演武会をさせていただくことになりました」と話した。

 同大社の伊藤士騎(しき)禰宜(ねぎ)は「地域のお子さんたちが神社で演武をご奉納する機会は少ないと思うので、毎年の楽しみや良い思い出にしてもらえたら。大人になり熊野地方を離れた際にも、今日の日を思い出していただきたいです」と語った。

 なお、11月には熊野本宮大社で奉納演武会を実施する予定。

(2022年5月10日付紙面より)

演武を奉納した不二流体術和歌山県支部新宮道場の皆さん=7日、那智勝浦町の熊野那智大社
第三代宗家の大嶋竜太郎さんが演武を披露した
2022年05月10日
35 産卵シーズン前に清掃活動
 紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(榎本晴光会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは8日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施した。市職員らも活動に参加し、総勢16人で草刈りや溝掃除などに汗を流した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろ、同会や関係者らの手によって海に戻される。

 なお、昨年は例年より早めとなった5月20日に初上陸と産卵を確認。会員らは同浜の大規模清掃活動などを通してウミガメの上陸に備えたが、以降、上陸が1度あったものの産卵は確認されなかった。初産卵で発見した卵は98個。うちふ化した14匹を放流した。

 早い時期に産卵が見られた場合のふ化率は低く、また海水温の上昇など地球温暖化も影響してか、上陸数が減少しているという。

 今月から、同浜で早朝のウミガメパトロールを開始した榎本会長。「今シーズンは多くのウミガメが上陸してくれたら。今年は新型コロナウイルス感染症の影響などで大々的に行えていなかった放流会も開催したい」と話していた。

(2022年5月10日付紙面より)

会員ら16人が草抜きや溝掃除などに汗を流した=8日、新宮市の王子ヶ浜
浜辺をパトロールする榎本晴光会長ら
2022年05月10日
36 触れ合い通じて夢抱く
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2022年05月10日
37 白い綿のような不思議な虫  ババシロアシマルハバチ  (古座川町 )
2022年05月10日
38 大柳の水田借り稲作に挑戦  明神小児童ら一丸で田植え  (古座川町 )
2022年05月10日
39 来年もまたこの場所で  猿田彦・三宝荒神社で例祭  (新宮市 )
2022年05月10日
40 種まきや昼食楽しみ交流  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年05月10日
41 14人の児童が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2022年05月10日
42 矢渕中が男女で県大会へ  学校対抗ソフトテニス大会  (南郡予選 )
2022年05月10日
43 新しいお友達と仲良く  ママサークルでこいのぼり  (紀宝町 )
2022年05月10日
44 「いきいき百歳体操」で元気に  神内の子安サロンで体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
45 泥んこになって楽しむ  GW最終日に田植え体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
46 お悔やみ情報
  
2022年05月07日
47 夢や野球の未来につなぐ
 斎藤佑樹さん迎え選手と触れ合い  (新宮RC )

 新宮市佐野のくろしおスタジアムで3~5日、和歌山県軟式野球連盟東牟婁支部学童部が主催する「第5回新宮ロータリークラブ旗学童軟式野球大会」が開催され、ゲストで訪れた元プロ野球選手の斎藤佑樹さん(33)が競技を通じて選手たちと触れ合った。

 青少年育成事業の一環として、新宮ロータリークラブ(新宮RC、床浦勝昭会長)が2017年の第1回大会から特別協賛の形で協力。子どもたちに夢を持ってもらい、コロナ禍で沈んだ地域社会の活性化を図りたいとの思いから実現した。

 開会式で床浦会長は関係者をはじめ、多くの人たちの応援と協力に感謝し「子どもたちの夢を膨らませ、野球の未来につながればと願っています。選手の皆さん、優勝を目指して頑張ってください」とあいさつ。

 来賓の田岡実千年市長は「国民的スーパースターである斎藤さんを招いての素晴らしい大会。大好きな野球ができることを監督やコーチ、家族に感謝し、力いっぱい頑張ってください」と述べた。

 選手らはチームごとに外野のグラウンドへ集まると、斎藤さんと一緒にランニング。その後、キャッチボールをして楽しく汗を流した。質問コーナーでは子どもたちから「試合で緊張せずに練習の成果を発揮する方法はありますか?」「苦しさや練習で疲れた時、どう乗り越えましたか?」などが挙がり、斎藤さんは丁寧に回答していた。

 蓬莱フレンズの西内壱昂(いっこう)主将(6年)は「テレビ中継などで見ていた有名な人と一緒に過ごせて夢のようで、楽しかったです。斎藤さんの姿を目にして、もっと野球を上手になりたい思いが強くなった」。

 斎藤さんは「熊野地方を訪れたのは初めてですが、選手一人一人が野球を愛しているのだと感じました。自分自身、小学1年生から長い間、野球をさせてもらい幸せな競技生活だった。自分の好きなことを追いかけられるのは素晴らしいことなので、これからも一人でも多くの選手に体験してもらえれば」と話していた。

(2022年5月7日付紙面より)

選手からの質問に答える斎藤佑樹さん(中央)=3日、新宮市佐野のくろしおスタジアム
ランニングなどで楽しく汗を流した
2022年05月07日
48 命日に春夫の遺徳しのぶ 3年ぶりのお供茶式、30人参列 (新宮市)

 新宮市出身の文豪で、望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、市内の佐藤春夫記念館前庭で3年ぶりとなるお供茶式(くちゃしき)が営まれた。関係者や一般約30人が参列し遺徳をしのんだ。

 茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵(うしゅうあん)や望郷五月歌碑前で営んできた式で、記念館がオープンした翌年の1990(平成2)年から佐藤春夫記念会(舩上光次代表理事)と共に記念館庭園で開いている。

 式には田岡実千年市長、濱口太史県議、榎本鉄也議長をはじめとした市議会議員らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の西宗友さんがお点前、半東は関宗重さんが務めた。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、お茶の振る舞いは取りやめとした。

 今年は春夫生誕130年の年。田岡市長は「生誕130年に当たり、その功績を改めて顕彰し、その精神、作品を後世に伝えていくことが私たちの使命」。

 淡交会南紀支部や関係者らに感謝を伝え「春夫先生がこよなく愛された『ふるさと新宮』の豊かな自然と伝統を守り、新しい文化の創造と発展に力を尽くしたい」とさらなる協力を呼びかけた。

 辻本雄一・佐藤春夫記念館長は「春夫はかつては谷崎潤一郎、芥川龍之介とともに三者鼎立(ていりつ)などと称されたが、残念ながら春夫だけが欠けているのが今の文学の状況。生誕130年を機に、小学生や中学生にも春夫の作品を気軽に読んでもらえる環境をつくっていかないといけない」とあいさつした。

(2022年5月7日付紙面より)

お茶を供え遺徳をしのんだ=6日、新宮市立佐藤春夫記念館
約30人が出席した
2022年05月07日
49 本年度初は延べ1030人利用
 望楼の芝キャンプ場開場  (串本町 )

 串本町潮岬にある潮岬望楼の芝キャンプ場が4月28日から5月5日まで、本年度最初の開場期間〈有料期間〉を迎えた。ゴールデンウイーク(GW)中の有料開場はおととし、昨年と新型コロナウイルスの情勢で見合わせたため、3年ぶりの実施。潮岬望楼の芝管理運営委員会(田仲康慧会長)によると、期間計で延べ1030人の利用を集めたという。

 本年度から無料期間を設けず、有料期間のみとして開場期間を告知している同キャンプ場。有料期間は既設キャンプ場では収容しきれない数の利用が見込まれる場合に同委員会が実施している管理対応で、環境省の許可に基づき日帰りや車中泊の利用も含め小学生以上1人1泊1000円の清掃協力金を得て望楼の芝の東半分(既存施設も含む)をテント設営場所として提供し、キャンプに伴うごみの引き受けもしている。

 本年度最初となる開場期間の前半は天候不順で2桁台推移と利用が伸び悩んだが、後半は好天に恵まれ利用もいよいよ3桁台へ。ピークの3日は最終的に531泊分の清掃協力金を受け付け、テント設営場所を急きょ拡張したり臨時駐車場を即日交渉で確保したりと受け入れの対応に追われた。

 GW中の有料期間は年間を通してもっとも利用が多い時期。3年ぶりの実施を経て田仲会長は「コロナ禍は続いているが、思っていた以上に大勢の皆さんにご利用いただけた。この先行動制限がさらに緩んで勢いづくのが怖い」など印象を語り、相応の有料期間運営を心がけることに意気込んだ。

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今後も計6期有料開場予定



 同キャンプ場の今後の開場期間〈有料期間〉は▽7月16~18日▽8月10~15日▽9月16~19日▽9月22~25日▽10月7~10日▽11月2~6日―の計6期を予定(期間中に見込まれる状況により急きょ開場を中止する場合がある)し、いずれも初日は午後4時開場、最終日は午前10時閉場。町と同委員会の最新の申し合わせでGW期間中も含めて初日を1日繰り上げ、初日と最終日を除く中日の午前8時~午後6時(9月以降は午後5時まで)に同キャンプ場専用駐車場そばで清掃協力金の受け付けをする形に変更となっている。

 開場期間外は既存施設を閉鎖し利用できない状況としている。開場中の注意事項などは町公式ホームページの新着情報〈一覧表示〉内にある3月15日付のリンク先を参照。問い合わせは町産業課(電話0735・62・0557、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2022年5月7日付紙面より)

利用のピークを迎えた潮岬望楼の芝キャンプ場のテント設営場所=3日、串本町潮岬
2022年05月07日
50 スリルと渓谷美楽しむ
 観光筏下り開航  (北山村 )

 熊野川の支流・北山川で3日、筏(いかだ)に乗り急流のスリルと渓谷美を楽しむ北山村の観光筏下りが始まった。関係者らが神事を執り行った後、マスク姿で救命胴衣を身に着けた観光客らを乗せた第1便が出発。乗客らは水しぶきを受けながら迫力満点の川下りを満喫した。

 筏下りは元筏師や村民の努力で1979年に観光筏下りとして再開し今年で43回目。特産品のかんきつ系果実「じゃばら」とともに村の基幹産業になっている。スギの丸太8本で組んだ床を七つ連結している筏は、全長約30㍍、幅約1・6㍍、重さは7㌧。手すりと席が設けられ、訓練を積んだ筏師たちが櫂で操船する。

 約5・5㌔を約70分かけて下るコースで、水量豊かな北山川の急流と渓谷の大自然、そして筏師の伝統技術を楽しむことができる人気のレジャーだ。例年なら年間約7000人ほどが体験に訪れるが、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で、おととしに引き続き特別便の運航は取りやめに。また、天候不順で約20日が欠航となったため、乗客は4277人にとどまった。

 初日のこの日は午前68人、午後47人の計115人が筏に乗船した。今年も引き続き、定員を減らした上で乗客にマスク着用と検温への協力を呼びかけるなど新型コロナ対策を講じつつ、9月末まで運航する予定だ。

 運航責任者の山本正幸さん(55)は「安全第一に努めて運航したい。サツキやイワチドリも現在見頃を迎えている。昨年に引き続きコロナ対策を徹底している。多くのお客さんに楽しんでもらいたい」と話していた。

 観光筏下りは1日2便。料金は大人6600円、小学生3300円。乗船対象者は10~75歳の健康、健脚な人。筏をゆっくり進めながら景観を楽しむことができる人気の特別便は6月4日(土)に運航予定で大人9900円、小学生6600円(弁当、お茶、おくとろ温泉入浴含む)。予約・問い合わせは北山村観光センター(電話0735・49・2324)まで。なお、コロナ情勢により運航に変更が生じる場合がある。

(2022年5月7日付紙面より)

観光筏下りのシーズンがスタート=3日、北山村
2022年05月07日
51 大屋二六世さんが優勝
 なちかつGGCクラブ大会  
2022年05月07日
52 串本オーシャンズがV
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2022年05月07日
53 ヤマドリゼンマイ立派な姿に  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2022年05月07日
54 三村慈光さんが住職就任  光明宝院で晋山式  (那智勝浦町 )
2022年05月07日
55 季節感味わい健康に  ピーアップシングウでしょうぶ湯  (新宮市 )
2022年05月07日
56 命の重みと向き合う  初の生命のメッセージ展  (新翔高校 )
2022年05月07日
57 英霊258柱の冥福祈る  勝浦護国神社で例祭  (那智勝浦町 )
2022年05月07日
58 見学通じ防災意識高める  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2022年05月07日
59 今の思いを分かち合う  希望が持てるよう意見交換も  (ワクチン後遺症の上映会 )
2022年05月07日
60 予算編成に向け県に要望  田岡市長らが要望活動  (新宮市 )
2022年05月07日
61 害獣被害対策に本腰  生息数の半減目指す  (和歌山県 )
2022年05月07日
62 タケの花が咲くと不吉の予兆か  古座川町  
2022年05月07日
63 1年生歓迎兼ね親交培う 望楼の芝で春の遠足にぎわう (串本町)
2022年05月07日
64 12人で作品26点を披露  H&R串本で合同作品展  (紀の国押し花会紀南支部 )
2022年05月07日
65 今シーズンの釣果に期待  熊野川に稚アユを放流  
2022年05月07日
66 高学年が田植えを体験  6年生は「すじつけ」に挑戦  (神内小 )
2022年05月07日
67 健やかな成長を願い  成川保で「こいのぼりのつどい」  (紀宝町 )
2022年05月07日
68 お悔やみ情報