卒業生や近隣住民も集い記念事業 (新翔高校 )
1917(大正6)年の新宮町立実業学校としての開校から今年で創立100周年を迎える県立新翔高校(永石和校長)は22日、記念事業の一環として同校グラウンドで在校生、教職員、卒業生など合わせて550人が参加し、「祝100」の人文字撮影を行った。
同校卒業生で記念DVDの制作も手掛けるふくもとデザイン事務所=新宮市蜂伏=の福本友樹さんがドローンを使って撮影した。「祝」は教職員、卒業生、関係者、地域住民などが赤の画用紙、「100」の部分を在校生が白の画用紙を持って描いた。
永石校長は「天候が心配だったが、何とかできた。100周年に向けていろいろな事業を考えているが、生徒もできるだけ参加できるような形で催しをできたらと考えています。その一つ目として成功できて良かった。これから秋の式典に向けて、体育祭、文化祭もあります。いろいろなことを計画していきたいと思っています」と話した。
生徒会長の3年生、丸亀弘稀君(18)は「卒業の年に100周年という大きなイベントを迎えられ、他の先輩方にはない、貴重な体験ができたと思います。11月の式典も楽しみ」、副会長の3年生、前田優さん(17)は「自分たちの代でこういう経験ができたのは、とてもいいことだと思いました。自分たちが写った写真がずっと残っていくので、すごくありがたい体験だと思いました」と話した。
創立百周年記念式典は11月25日(土)午後1時30分から3時45分までの予定。式典後は旧新宮商業時代の卒業生で、ロサンゼルス五輪野球(公開競技)の金メダリストの浦東靖さんによる講演会が開かれる。
(2017年6月24日付紙面より)
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那智の滝
那智勝浦町の世界遺産、那智の滝は梅雨入りの少雨で、渇水状態だったが、21日の記録的な大雨ですっかり水量が回復し那智山中にごう音を響かせた=写真。
那智山区の高木喜三区長(69)によると「雨が降らず、区の生活用水も危うくなって心配していたところ、それが一転してこんな状態。那智の滝らしくなって区の水も一安心だが、それにしても極端すぎる。今後もこんなことが度々あるのだろうかと心配になる」と話していた。
(2017年6月24日付紙面より)
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橋杭海水浴場で海開き準備 (串本町 )
串本町くじ野川にある橋杭海水浴場で23日、遊泳区域の設置作業があった。海開きに向けた準備の一環で、本年度は新たに洋上滑り台を1基導入するなどして内容を強化。観光関係者20人強が手分けして各種資材の設置にあたった。
環境省「快水浴場百選」の一つに数えられ、橋杭岩や紀伊大島を臨む開放的なロケーションときめ細やかな砂浜を特色とする同浴場。本年度の遊泳期間は7月1日(土)から8月31日(木)までの2カ月間で、内容強化された遊泳環境に加え春~秋3シーズン活用の主力事業・各種マリンアクティビティのレンタル提供も従来の遊泳期間にはなかった楽しみの新要素となっている。
設置作業は同町観光協会(島野利之会長)を軸にして進め、手分けして▽同浴場駐車場の有料開放準備▽遊泳区域を示すブイの設置▽浮き島の組み立てと洋上設置―などに取り組んだ。併せて砂浜の漂着物を回収し、美化にも努めた。
洋上滑り台は従来分と今回導入分の2基を設置。後に長さ約10㍍のフロートで連結し、大きな浮き島に仕立てる。遊泳期間中のビーチハウス・ラパンは浜茶屋体制となり、飲食の提供内容を変更(ランチメニューの休止など)し、レンタル事業に一層の力を入れて運営するという。
遊泳期間初日が週末にあたることから、同協会は恒例のフラダンスパフォーマンスに加え、子ども向けの菓子まきやマリンアクティビティの無料体験も準備して初泳ぎを呼び掛けている。島野会長は「町内外から大勢の皆さんにお越しいただき、(充実した内容を)大いに楽しんでいただければ」と期待して作業に励んでいた。
(2017年6月24日付紙面より)
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ニュースができるまで (王子ヶ浜小 )
新宮市立王子ヶ浜小学校(畑下圭喜校長、児童357人)で22日、MBS(毎日放送)による出前授業「ニュースができるまで」があった。5年生67人がアナウンサーやカメラマン体験などを通して、放送局の仕事に対する理解を深めた。
社会の授業「情報とくらしのかかわり」の一環。MBS人事局キャリア推進部の松澤良治次長ら4人が来校し、記者、カメラマン、デスク、アナウンサーなど大勢の人でニュース番組を作っていることなどを紹介。松澤次長は「一番大事なことは正しい情報を伝えること」と述べ、各部署でチェックを繰り返し、視聴者に分かりやすく伝えることを心掛けていると話した。
アナウンサーを体験した竹嶋ももかさん(10)は「少し緊張したけど楽しかった」と話していた。
同授業は、市立三輪崎小学校と市立神倉小学校でもあった。
(2017年6月24日付紙面より)
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大たいまつ作り大詰め (熊野那智大社 )
「那智の扇祭り(火祭)」の7月14日(金)斎行に向けて、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で神事に用いる大たいまつ作りが大詰めを迎えている。
同大社宮大工の嶌﨑和真さん(35)が3月中旬から手伝いの人と共に作業を進めている。現在は仕上げの段階で、7月10日(月)までに12体完成させる。
大たいまつはそれぞれ大きさが異なり、一番大きなもので高さ約70㌢、柄の部分を含めておよそ140㌢。直径約43㌢で、重さは50㌔ほどある。
木材は紀伊半島大水害で倒れたヒノキなどを使用しており、来年で使い切るとみている。
嶌﨑さんは「今年は御創建1700年。歴史を感じながら、身を引き締めて作らせていただいています」と話した。
(2017年6月16日付紙面より)
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虫おくり行事を1000人が堪能 (丸山千枚田 )
農耕文化の継承と丸山千枚田の豊作を願う「丸山千枚田の虫おくり」が10日、熊野市紀和町で催され、約1000人が幽玄の世界を堪能した。実行委員会(新谷進実行委員長)が主催し、地元丸山区、丸山千枚田保存会や市らが後援した。
虫おくりとは、田の害虫をたいまつの火で追い払う行事。昭和28年ごろまで実際に同地区で実行されてきた。その後途絶えたが、平成16年の熊野古道世界遺産登録をきっかけに、記念イベントとして復活した。昨年まで7月上旬に実施していたが本格的な梅雨シーズンを避け、今年は時期をやや早めた。
穏やかな天候に恵まれ、あぜ道には、棚田枚数と同じ1340本のキャンドルが立てられ、ボランティアも加わって一本一本に火を点けた。のり面には、今までの支援に感謝して保存会が設けたメッセージキャンドル「丸山千枚田」も設けられた。虫送り行列は、丸山神社を午後7時出発。地元小中学生や棚田オーナーら約200人の長い列は、のぼりを先頭に太鼓や鐘を鳴らして「虫おくり殿のお通りだい」という掛け声とともにあぜ道を約20分練り歩き、豊作を祈念。最後は北山砲2発を発射して締めくくった。
丸山千枚田保存会の喜田俊生会長は「先月21日の田植えから日が浅く準備期間が短くて大変だったが、晴れてよかった」と振り返り、「来年は寄付を募って花火ができれば、もっと盛り上がるのだが」と述べ、一層の集客を期待した。
(2017年6月16日付紙面より)
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神社関係者や役員が参列し遷座祭 (神倉神社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は13日、世界遺産で同大社の摂社「神倉神社」の社殿修復工事が完了したことを受け、「遷座祭並びに御社殿竣工清祓祭」を斎行した。
現在の社殿は、昭和28年に建てられて以来、度々修理が施されてきたが、長年の風雨と虫害により浜床や柱、階段、高欄が腐るなどして傷んでいたため、3月から修復工事が行われていた。
紀宝町のきしたに建築が工事し、大部分で熊野のヒノキを使用。腐食を抑えるため床下にはR.LinkCorporationと岡本土石工業の奉仕により玉砂利が敷かれた。
神事では、同大社の第5殿の神倉宮に仮遷座していた御霊を遷(うつ)した後、上野宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。
神事を終えた上野宮司は「多くの皆さまのご崇敬により、無事終わりましたことを心からお礼申し上げます」と感謝し、「本来ならばご奉賛いただきました皆さまにも、遷座祭のご案内を申し上げたかったのですが、なにぶん急な勾配の山中でのこともあり、安全を考え神社関係者と役員で行わせていただきました。美しくなった御社殿をお参りいただければ」と話した。
神倉神社は海抜200㍍の権現山の中腹にあり、古来より熊野速玉大社はもとより熊野三山の元宮と信奉され、仰ぎ見る538段の急峻(きゅうしゅん)な石段の上先に、御神体のゴトビキ岩と称される巨岩があり、自然崇拝、原始信仰の霊山として世界遺産に登録されている。毎年2月6日の夜には、国の重要無形民俗文化財に指定されている「御燈祭り」が営まれている。
(2017年6月16日付紙面より)
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ユネスコキャンプ事前研修 (串本町 )
串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家で10、11の2日間、第49回ユネスコ子どもキャンプの事前研修が開かれた。同子どもキャンプの実行委員と青年スタッフが体験プログラムを実践する取り組みで、併せて27人が第49回で予定している内容をこなして安全面での課題などの改善点を探るなどした。
同キャンプは日本ユネスコ協会連盟と国内各地の地域ユネスコ協会が協力して年次実施している。第49回は7月30日(日)から8月2日(水)までの4日間、県ユネスコ連絡協議会が協力し同家で開くことが決まっていて地元の実行委員会が中心になって会場地ならではの体験プログラムを準備している。
事前研修は、同キャンプに参加する子どもと一緒に集団行動する青年スタッフと体験プログラムを段取りする実行委員の顔合わせを兼ねた準備の一環として実施された。開村にあたり高垣晴二実行委員長、出口孝キャンプ長、山口裕市・県ユネスコ連絡協議会会長があいさつ。ユネスコの精神や子どもキャンプの趣旨、第49回のテーマやプログラムに込めた思いについて、子どもに正しく伝えられるよう研修を積んだ後、計画中の体験プログラムを一足早く順次実行した。
今回は構想中の「ジオリンピック」を除き、テントの取り扱い方、野外炊さん、キャンプファイヤー、屋外活動(第49回は古座川カヌー体験、橋杭海水浴場マリンアクティビティー体験、串本海中公園バックヤードツアー、南紀熊野ジオパーク散策)を実行し、即日振り返り協議をして本番までに取り組むべき課題を洗い出した。
野外炊さんではトルコ料理とめはりずしにも挑戦する計画で、初日の夕食は同町地域おこし協力隊隊員のトルコ人女性アイシェギュル・アルカンさんから4品のレシピを教わって調理し、味わいや分量を確かめるなどした。初日の深夜には交流会も開き、今後子どもたちを表と裏の両面から支援する仲間同士の親交もはぐくんだ。
第49回ユネスコ子どもキャンプは小学4年生~中学3年生を対象に参加者を全国募集中。テーマは「わ(WA)!!自然と深める僕らの絆」。定員50人で、事前研修時点で定員までゆとりがあり、全国の子どもと交流する好機として地元の対象者にも参加を考えてもらえればと呼び掛けている。
参加費は1人1万5000円(3泊4日分)で、今月22日(木)まで県立潮岬青少年の家で受け付ける。詳しい内容は同家などで配布している要項を参照。
また青年スタッフは5月末で締め切られたが、こちらも定数までゆとりがあり可能な限り追加募集をするという。同スタッフは子どもグループの生活指導やキャンプ運営を促す表方のリーダーで、対象は高校生以上。同キャンプより1日早く集まり4泊5日で子どもキャンプを支える形になる。参加費は1万5000円。詳しい内容は同家などで配布している要項を参照。
同キャンプや申し込みについての問い合わせはEメールで同家(アドレスshiosei1@gmail.com)まで。
(2017年6月16日付紙面より)
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那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。
最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。
養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。
同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。
(2017年6月10日付紙面より)
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新クリーンセンター建設調査特別委 (那智勝浦町 )
那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。
同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。
新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。
3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。
町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。
現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。
(2017年6月10日付紙面より)
潮岬中で交通安全教室 (串本町 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。
講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。
道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。
自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。
教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。
後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。
最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。
(2017年6月10日付紙面より)
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生徒らが「ロックの日」啓発活動 (近大新宮 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。
同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。
同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。
高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。
新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。
(2017年6月10日付紙面より)
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11月19日、第6回天空ハーフマラソン
第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。
大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。
実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。
大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。
スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。
参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。
申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。
(2017年6月9日付紙面より)
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後輩らがPVで加藤先輩に声援送る
サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。
その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。
試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。
観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。
観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。
新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。
(2017年6月9日付紙面より)
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「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。
授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。
(2017年6月9日付紙面より)
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宮本学さん迎えて学習会 (田原小 )
串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。
現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。
今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。
映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。
この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。
(2017年6月9日付紙面より)
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住み慣れた場所で自分らしく (新宮市 )
新宮市健康長寿課は6日、市福祉センターで市民向け講演会「訪問看護ってなぁに?~住み慣れた場所で、自分らしく生きること支えます~」を開催し、約110人が聴講した。訪問看護師の鈴木初美さん(訪問看護ステーションのぞみ)が「家に帰りたい」と退院を希望している人や、容体の急変が不安な人がいたら相談してほしいと呼び掛けた。
医師を通じて自宅に看護師が派遣される訪問看護。医師の指示のもと、体調によっては点滴や注射、服薬管理を含めた痛みへのケア、下剤の調整などもかかりつけ医やかかりつけ薬局の薬剤師と相談しながら支援する。
乳幼児から高齢者まで年齢に関係なく利用可能で、最近では認知症の高齢者、末期のがん患者、人工呼吸器などの高度な医療が必要な人などの利用が増えている。訪問回数は相談して決める。
市内、那智勝浦町、紀宝の一部で活躍している鈴木さんは、訪問看護の三つの原則として▽日常生活の継続(慣れ親しんだ生活スタイルを可能な限り変えることなく親しい人々との交流を保ちながら療養生活ができる)▽自己決定(提供されるケアおよび生活環境の変化は可能な限り本人が納得して選択し決定できるように情報の機会や場を提供する)▽能力活用(残された能力や可能性を積極的に見いだし、可能な限り自立して安全にいきいきとした日常生活を送れるように配慮すること)―を紹介。
「訪問看護師として一番大切なことは患者さんの痛み、訴えを信じること。痛みは患者さんにしか分からないということを理解すること」などと話した。
(2017年6月8日付紙面より)
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新宮市の正明保育園(山田みつの園長、園児47人)で5日、虫歯予防と食育の教室があった。
虫歯予防教室は6月4日の虫歯予防デーにちなんで、食育教室は6月の食育月間にちなんで開かれた。
辻本幸子主任教諭が、食事の後の歯磨きで虫歯菌を退治する様子と歯磨きの基本を、カバと虫歯菌の紙人形や紙芝居を使って説明した。歯ブラシの持ち方、口の開け方、大人に仕上げ磨きをしてもらうこと、最後にうがいをして虫歯菌にさよならすることをおもしろおかしく説明すると、園児らは笑いながら話を聞いていた。辻本教諭が「みんなもちゃんと歯磨きしてる?」と尋ねると、園児らは「してる!」と元気よく返事をした。
食育教室では栄養士の山下睦子さんが旬について話した。野菜、果物、魚には旬があることを説明し、旬の食材の良いところは、おいしいこと、栄養が多いこと、値段が安いことと話した。「家に帰ってお母さんにも教えてあげてね」と呼び掛けると、園児らは「はーい」と明るく答えていた。
正明保育園では、5歳児が土作り、苗選び、毎日の世話などを行う野菜栽培やその野菜を使ったカレークッキングなどを食育の一環として行っている。
(2017年6月8日付紙面より)
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王子地区福祉委員がゆる体操と講話 (新宮市 )
新宮市の王子地区福祉委員会(古川美穂委員長)は6日、同市の王子会館で毎月恒例の「ゆる体操&おしゃべりタイム」を開いた。体操で体をほぐした参加者らは市防災対策課の廣井和樹さんらから地震に対する備えを学んだ。
「ゆる体操」は固まった体を緩めることで凝りや冷えが解消でき、疲労回復や健康増進、介護予防や美容などの効果が得られるという。種類や方法が豊富なので組み合わせて行え、さまざまな体操法の長所を含む。
古川委員長が、地域住民の引きこもり防止のため提案し、7年目。参加者らは指導員の資格を持つ松岡文子さんから教わり「気持ちよく」や「ゆったり」など快適な気持ちを表す言葉や「くるくる」など擬態語を声に出して取り組んだ。
地震の講話では、廣井さんが過去の地震の被害状況などから家屋倒壊や火災での焼失の危険性を訴え、備えることで命を守ることにつながると述べた。「日本各地で地震は発生しており、日本に住んでいる限りは地震と向き合わなければならない」と話した。
地震が発生したら揺れが収まるまでは何もできないとし「命を守るために必要な手段は家具転倒の防止。市では65歳以上の世帯に家具転倒防止金具の無料取り付けを実施している」と紹介した。
王子地区付近の状況として、「東海・東南海・南海3連動地震」では浸水域となっていないが、想定外を想定した「南海トラフ巨大地震」では全域が浸水域となっていること、到達時間や指定の津波一時避難場所は王子ヶ浜小学校とオーシャンハイツだと説明。
耐震診断や非常用持ち出し袋、ウエットティッシュや水、マスクなど災害時に役立ったものの紹介もあり、参加者らは真剣な表情で耳を傾けていた。古川委員長は「まず逃げること、持ち出すと役に立つものなど参考になりました。皆さんの参考になれば」と話していた。
(2017年6月8日付紙面より)
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通夜島自然観察クルーズ (串本町 )
串本町須江にある白野漁港を拠点にして4日、ウオークイベント「熱帯植物の無人島・通夜島自然観察クルーズ」があり42人が島内を散策した。
このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会が主催する2017春~初夏ウオークの第5弾。通夜島は同町大島にある水門神社の主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと、応仁天皇)が一夜を過ごしたと伝えられる島で、上部の平見は一時耕作地として開墾され戦後に観葉植物栽培地として民間に貸し出された経緯もある。2003(平成15)年以降は町有(元大島村有)の無人島となり、活用されることなく自然回帰が進んでいる。
かつて栽培されていた熱帯植物の一部も野生化し、島内はスダジイとヤシ類が並び立つ独特の森林景観を宿している。人々の営みの名残として神社なども現存し、北岸区域13・7㌶(海域含む)は2005年にラムサール条約登録湿地として認定されている。5月18日には南紀熊野ジオパークガイドの会・南エリアが地質地形面から調査をしジオサイト候補としての話題性も高まっている。
ウオークコースは、12日に大辺路刈り開き隊(上野一夫隊長)らが刈り開いた旧道など。42人はガイド役の上野隊長から現在に至るまでの歴史や地質的には火砕流の痕跡がうかがえる点で解説を受け、以降は2組に分かれ渡船で旧野猿台付近へ上陸した。
標高約40㍍の海岸段丘構造を持つ島上部の旧道沿いに移動し、海岸段丘の成り立ちが視覚的に感じられる浜や同町域に数多くある海岸段丘(通称・平見)を一望できる展望場所、通夜島独特の森林植生などを見届けた。
(2017年6月8日付紙面より)
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GG「我がらの会」春季大会
第54回和歌山県空手道選手権大会
個人総合ではマルコスが3位 (ツール・ド・熊野 )
熊野地方を舞台に1日から4日間にわたり国内外のトップライダーが集い、熱戦が繰り広げられた「第19回ツール・ド・熊野」が4日に終了し、ホストチームとして参戦した「キナンサイクリングチーム」がチーム総合で連覇を果たした。
キナンは2位のタブリーズシャハルダリチーム(イラン)に3分29秒差をつけて優勝。個人総合ではチームのマルコス・ガルシアが3位、山本元喜が7位、トマ・ルバが8位、山岳総合でトマ・ルバが2位に入った。
ツール・ド・熊野参戦3年目のキナンは、初日のプロローグを総合15位で終え、第1ステージで順位を4位まで上げた。続く第2ステージでは、トマ・ルバのチーム初となるステージ優勝やマルコスの3位入賞、山本元喜も9位と活躍し、チーム総合首位に浮上した。第3ステージでは、レース前は42秒差だったタイム差を3分29秒にまで広げ、連覇を飾った。
表彰式でキャプテンのジャイ・クロフォードは「角口会長の言うとおりに走ったら優勝することができました」とユーモアを交えて語り、会場を笑いの渦で包み、「皆さんのおかげで勝つことができました。本当にありがとうございました」と喜んだ。
石田哲也監督は「(個人)総合優勝を狙って戦ったのですが、ホセ選手(マトリックスパワータグ)も強くて、そこには及ばなかったが、チーム総合優勝と昨日の第2ステージのステージ優勝ができたので結果としては良かったと思います。来年は(個人)総合優勝を狙って、トライしていきたい」と話した。
(2017年6月6日付紙面より)
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画家の諏訪敦さんが参拝
那智勝浦ロータリークラブ(那智勝浦RC・後誠介会長)が那智山青岸渡寺(高木亮享住職)に奉納したご朱印用紙の精密鉛筆画を描いた、画家の諏訪敦さん(49)が3日、後会長らと那智山を訪れ、同寺と熊野那智大社(男成洋三宮司)を参拝した。
那智勝浦RCは、創建1700年を迎えた那智大社と西国三十三所草創1300年の記念事業を開催中の青岸渡寺へ今年4月に細密鉛筆画を配した記念ご朱印用紙を奉納した。那智大社には鉛筆細密画家の篠田教夫さんが那智の滝を描いた「那智御瀧」、青岸渡寺には画家の諏訪敦さんが青岸渡寺本堂を描いた「本堂」が贈られた。篠田さんは3月18日に那智山を訪問している。
この日、青岸渡寺を訪れた諏訪さんを高木亮英副住職らが出迎えた。高木副住職は諏訪さんに感謝の言葉を述べ、寺の由来や修験道について話した。
諏訪さんは北海道の室蘭生まれ。国宝『那智瀧図』を見たことがきっかけで、2003年に那智の滝を描いたという。同じ年、初めて熊野を訪れた。「一般の暮らしとは時間のスケールが違う中、那智の滝が変わらずにある。さまざまな階層が、この一カ所で感じられるのは素晴らしい」と話し、古い建造物などが残る歴史的なこの地域への創作意欲を語っていた。
記念ご朱印は、那智大社と青岸渡寺いずれも2000円。那智大社では1700枚にナンバーを入れて頒布している。
(2017年6月6日付紙面より)
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料理2種類商品化に向け (串本マグロ料理推進協 )
串本マグロ料理推進協議会(大橋究未会長)は本年度、和歌山大学観光学部の学生8人と連携して串本産養殖クロマグロの料理「マグトルジャー(=ジャーサラダ風ちらしずし)」「マグカラくん(唐揚げ)」の商品化を進める。販売を前提にしてその筋道を形作るのが目標で、連携するにあたり3、4の2日間、学生を招いて現地視察や試食の機会を提供し、互いの理解と親交を深めた。
上記の料理は前年度、同協議会と県立串本古座高校家庭部と連携して開発し発表。同校文化祭や南紀熊野ジオパークフェスタの各会場で販売し、アピールに努めた。養殖クロマグロを手軽に味わえる料理だが食材コストが高すぎる点が課題になり、現状で目標とする常時販売には至っていない。そのため商品化をさらに推進する方策として、同大学の地域インターンシップ(LIP)の活用を考えた。
LIPは学生が課題を調査し地域と一緒に解決方法を考える実践演習。自治体の協力を得て複数の実習テーマが設定されていて、同協議会は事務局の同町産業課を通して上記趣旨の実習テーマを新設し、1、2回生8人が選択し演習として動き始めた状況にある。
現地視察では町域の主な観光地や主力産品など地域資源の特色やクロマグロ養殖の現場などを紹介。商品化を目指す料理2種類は学生みずから調理して味わいを確かめた。2日目午後は同協議会事務局(=同町産業課)と学生が懇談会に臨み、料理の印象発表や改善点の提案、今回の連携でできそうな宣伝手法などで意見を出し合った。
学生からはコスト削減やボリューム感向上を求める意見が挙がり、ジャーサラダ風は失うが層を見せたいというこだわりを押しずしで表現し、バーガー用の紙容器に両方を詰めてセット販売すれば選ばれるのでは、というアイデアも提案された。宣伝手法面ではクーポン付き雑誌を活用すると注目されやすいなどの意見があった。
今回の研修について8人のリーダー、中西凱さん(2回生)は「LIPに参加して初めて串本がマグロで栄えていることを知り、養殖が技術的に高い位置にあることも分かった。マグロは天然資源が枯渇し養殖が注目されている。いわば飛躍のチャンスであり、その機会に協働できることが嬉しいし、精いっぱい頑張りたい」とコメント。
今後の取り組みの流れは同日現在で未定だが、同協議会事務局の博多敏希さんは学生の側の成果も重々配慮し、販売開始を絶対条件にせず協働で商品化に弾みをつける成果を目指して連携するとしている。
(2017年6月6日付紙面より)
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実行委員ら寄付回りを開始 (新宮市佐野区 )
新宮市佐野の夏の風物詩、「佐野柱松」。8月16日(水)の開催に向けて、実行委員会(瀬古尊夫会長)のメンバーが、区内の各戸を訪問して運営資金の寄付を募る活動を開始した。4日には、12人が佐野1丁目~2丁目を回った。
佐野柱松は五穀豊穣(ほうじょう)などを願う同区の伝統行事。戦時中に一時中断、1948年に再開したが、資金、人手不足で1959年に再び中断。1993年に同実行委員会が復活させ、25年目となる。
寄付を呼び掛ける活動は毎週日曜日に行う。6月いっぱいと7月初旬で佐野区民の他、企業を訪問する予定。寄付のお礼にオリジナルのタオルやうちわを手渡す。
くろしお児童館の踊りや子どもたいまつ投げなどに加え、25周年の節目となる今年は花火を増やしていくことも考えている。同委員会の神林信久副会長は「昨年と同じようにスムーズに実行していきたい」と話していた。
(2017年6月6日付紙面より)
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第34回紀南テニス団体戦
第19回ツール・ド・熊野