新翔高で生徒らが啓発活動 (新宮市 )
「秋の全国交通安全運動」(21~30日)期間中の28日朝、新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)の校門前で交通ルールの順守などを呼びかける啓発活動が行われた。新宮警察署や藤田校長、同署から「自転車マナーアップ推進リーダー」に委嘱されている「新翔地域未来づくりプロジェクトチーム」のメンバーらが参加し、登校中の生徒らに自転車・歩行者マナー向上などを訴えた。
同推進リーダーは道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受け、2015(平成27)年に県内で初めて実施。校内での自転車の交通マナーの向上や「自転車安全利用五則」の周知、若者の交通安全活動への参画などを主導し事故防止を図ることを目的としている。
今年は吹奏楽部とプロジェクトチームが推進リーダーとして委嘱されており、朝のあいさつ運動を通じて登校時の自転車・歩行者マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知を図っている。
なお、同署と推進リーダーらは23日、同市佐野のコメリパワー新宮店で自転車利用者らに対する街頭啓発を予定していたが、荒天に見舞われ計画を断念していた。
この日、正門前に集合したメンバーや教員らは交通安全を呼びかけるたすきをかけ、あいさつをしながら啓発物資を手渡した。
藤田校長は「生徒たちが率先して啓発を行ってくれる姿は頼もしい限り。大人だけではなく、同じ年代の人からのあいさつや声かけは受け入れやすいと思う」と話していた。
(2022年9月29日付紙面より)
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2期連続の無投票当選 (御浜町長選 )
任期満了(10月9日)に伴う御浜町長選挙が27日に告示され、現職の大畑覚氏(71)=無所属=のほかに立候補の届け出がなく、2期連続の無投票で大畑氏が3選を果たした。
同日午前9時に出陣式を行った大畑氏は、選挙カーで町内を巡った。午後5時前、選挙事務所に戻り、同5時の立候補届け出の締め切りで他の候補がないことを確認。
妻の良子さん(71)、長男の真介さん(46)らと万歳三唱し、花束を受け取った。近隣市町の首長、県議、御浜町議らも駆け付け、支持者と喜びを分かち合った。
大畑氏は「自分の信念で町政をもう1期進めさせていただきたいとの思いで立候補した。厳しい4年間になると思うが、あと4年間、政策を進めていきたい」と決意を示した。
2期8年の実績を基に3期目は、第6次御浜町総合計画(前期基本計画)に示された三つの重点プロジェクト▽暮らしに穏やかさを感じる「安全・安心の確保」▽暮らしの活力を生み出す「地域経済の活性化」▽暮らしを未来につなげる「人口減少への挑戦」―に取り組む。「安全安心、地域経済の活性化、人口減対策の三つを中心に施策を展開したい。オール御浜で次世代につなぐまちづくりをキーワードに、全ての施策を次世代につなげたい」と述べた。
(2022年9月29日付紙面より)
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公民館の歴史・自然講座 (太地町 )
太地町公民館で22日、生涯学習講座歴史・自然講座「世界一周のお話会~旅の報告会~」があり、約20人が参加した。那智勝浦町の集落支援員・谷口真実さんが講師を務め、自身が2015年から18年まで世界を旅した際の体験談などを講演した。
同町公民館主催の取り組みで、革細工やヨガなどの「一般講座」と町の歴史・文化・自然を学ぶ「歴史・自然講座」を展開している。
谷口さんは母の影響で世界に興味が湧いたとし、高校時代から海外ボランティアなどに参加。その際に言葉の壁を超える友人ができ、生活の違いなどを新たに感じ取ったという。社会人になり、働いて貯金に励んで、世界一周の旅へと出発した。
自身はリュックサックを背負って旅をするバックパッカーであったとし、メインバッグやサブバッグに加え、防犯上の観点から貴重品などを収納したマネーベルトや靴の中に米ドルを隠していたと話した。
旅の際は「ドミトリールームなど町一番安い宿に宿泊、野宿もある」「移動は公共交通機関や徒歩、ヒッチハイク」「現金は全て持ち歩かず、各国のATMを利用する」などを徹底したと述べた。
旅の気づきや出来事について▽エチオピアは世界と7年遅れていて、現在は2015年▽現地の民族の現状や事実▽宿代支払い後、理不尽な理由で宿を追い出された▽発砲や竜巻に遭遇した▽資金が尽きて、ワーキングホリデーで資金を蓄えた―などを紹介し、当時の日記も読み上げた。
谷口さんは「旅は楽しいだけでなく常に、自分の命や貴重品を守りながら、寝る場所や移動手段を考えなくてはいけない。危険な目にも遭った」。
旅の醍醐味(だいごみ)は「人との出会い」だとし、イランやコロンビア、オーストラリアなどで出会った人々との思い出を語った。また、帰国したい思いに駆られた時期があったとし、その際に作曲した「Perfect Light」を熱唱。拍手が送られた。
谷口さんは「旅をしたことに後悔はない。送り出してくれた両親に感謝している。楽しいこともつらかったことも、私の経験となっている。日々も人生の旅、どこにいても、何をしていても旅の途中。私も皆さんも人生の旅を楽しんでいけたら」と締めくくった。
質疑応答では参加者から、旅の内容や疑問点、食事などについて、多くの質問があった。
(2022年9月29日付紙面より)
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明神小が大柳区で稲刈り (古座川町 )
古座川町立明神小学校(濵地久夫校長、児童11人)が26日、大柳区内で稲刈りに取り組んだ。
北裏説朗区長の協力でおととしから始まった稲作体験の一環。北裏区長は本年度も広さ約2㌃の水田を提供して同体験を支援していて、児童は代かき直後の水田で泥遊びを体験させてもらった後に一丸でもち米「ヒデコモチ」の苗を田植えし、収穫を目指してきた。
新型コロナウイルスの情勢でおととしは田植えこそできなかったものの稲刈りは体験したため、今回は3回目の実施。北裏区長から鎌で刈る方法を教わった児童は横一線で時間が許す限りのこぎり鎌で手刈りをし、残りは5、6年生と濵地校長が稲刈り機で刈り取った。
手刈りした分はあらかじめたたいてほぐしたわらで4株ずつ束にし、5、6年生と北裏区長で組んださがりに掛けるところまで経験してこの日の作業を終えた。今後はイネがほどよく乾くのを見計らって足踏み式やコンバインによる脱穀も体験するそう。採れた米は3学期の給食の食材にし、明神中生徒にも振る舞いつつ味わうという。
3年間稲刈りを経験し、鎌の刃を株に合わせて丸く滑らせると刈りやすいなどのコツをつかんだという山本凛君(6年)は「自分で稲作をする自信はまだないけれど、北裏さんに教えてもらってだいぶ慣れてきたと思う。今年も自分たちで作った米を食べるのが楽しみ」とコメント。北裏区長は「普段食べているお米がこんな感じで作られていることを楽しく学習してくれれば十分。こうして自然と接する楽しさも感じてもらえたら」と児童の今後を期待した。
(2022年9月29日付紙面より)
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追善供養花火をする会 (新宮市熊野川町 )
「熊野川追善供養花火をする会」は24日夜、新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)で追善供養の花火を打ち上げた。地元住民や車中から花火を観覧していた人らは、夜空に咲いた約640発の花火に拍手や歓声を送った。
紀伊半島大水害(2011年)の犠牲者を含む、多くの人々の供養のためにと彼岸の時期に企画し開催。いまだ収束のめどのたたない新型コロナウイルス感染症の収束や、またコロナ禍の影響を受ける人々に対する元気づけに対する願いも込められている。
同町では、水害から10年の節目を迎えた昨年、「供養花火をする会」が犠牲者を追悼しようと花火の打ち上げを企画。「今年も花火をしてほしい」といった多くの声を受けて実施に至った。開催に向けて250を超える近隣の企業や個人から寄付が集まったという。
なお、同会では23日に熊野川ドームさつきで歌やダンスによるイベントを企画していたが、台風15号の接近に伴い大雨警報が発表されたことから、イベントの開催を取りやめた。
花火は十数㌶の田んぼの真ん中から打ち上げられた。スターマインや6号玉が光のショーを繰り広げ、地域住民らは夜の秋空を彩る大輪の花に見入っていた。
翌25日には、町民らが早朝から花火打ち上げ地点周辺で清掃活動を実施。有志約40人が参加し、花火の燃えかすなどを拾い集め美化活動に汗を流した。
同会の下阪殖保さんは「花火の恒例行事化を望む声も多い。行政も協力してもらえればありがたい」。
池上順一さんは「熊野川町は生きている、それを示したいとの思いから、下阪さんをはじめとした人々が町のために動いてくれている。そういう気持ちが大事。花火の打ち上げはみなさんの協力がないとできないこと。ささやかながら地元への感謝を示し、恩返しをする機会になったと思う。来年もみんなで花火を打ち上げることができたら」と話していた。
(2022年9月27日付紙面より)
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CGS部代表チームで発信 (串本古座高校 )
和歌山県立串本古座高校CGS部が22日、ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO)の月例会ゲストとして情報発信をする機会を得た。同協会は22~25日に東京ビッグサイトであったツーリズムEXPOジャパン2022内の自ブースを会場に設定し、同部はウェブ会議システムで参加。会員など旅行業界の関係者が情報を受け止める形となった。
この情報発信は、JSTOの新津研一代表理事から月例会ゲストの誘いを受け応えたことで実現した機会。部員を代表して雑賀和さん、鈴木美咲子さん〈以上2年〉、鈴木紅瑠魅さん、竹本芽生さん、森大地さん、水本琉那さん〈以上1年〉がチームを結成し、「本州最南端での地域活性化の挑戦~CGS部の挑戦~」と題した内容を準備して情報発信に臨んだ。
CGSは地域包括的支援(Community General Support)の略称。高校生がどのように地域を知り課題を見つけて支援をしているかについて、万能だれの商品化や防犯灯点検などの実績を織り交ぜて伝えた。
そのように活動の傾向を示唆した上で同協会からの希望に応え、スペースポート紀伊のロケット打ち上げに向けたロケットラーメンなどのメニュー開発や「カイロス君」バッジ制作などの取り組みも紹介。今後は交流サイト(SNS)による打ち上げのライブ中継も目指していると予告し、実現時の視聴も呼びかけるなどした。
発信先のツーリズムEXPOジャパン会場は期間の前半に業界関係者、後半に一般を対象にして公開される仕組み。旅行業界に関わる人に情報を受け止めてもらえて光栄、と心境を語る雑賀さんは串本町を知らない皆さんに少しでも魅力が伝わればという思いで今回の情報発信に臨んだと振り返り、主軸のCGS部活動について「かしこまった話ではなく、雑談の中で(本州最南端には)こんな高校があると話していただけたらうれしい」とコメント。鈴木さんは今回の情報発信をきっかけにし、気軽に串本へ来てくれる人が増えることを今後に期待した。
(2022年9月27日付紙面より)
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若手国際フォーラム (新宮市・東京大学 )
新宮市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は25日、同市浮島の浮島児童館での対面とオンラインを併用して「東大人文・若手国際フォーラム」を開催した。同大学の大向一輝准教授が基調講演。同大学助教で地域連携担当の太田泉フロランスさんが進行役を務め、留学生らが研究報告をした。
同市と同大学大学院人文社会系研究科・文学部は昨年3月に連携協定を締結。東京大学と共に人文学を応用しての地域振興や交流促進、地域連携活動などを図っている。
このたび、留学生ら約10人は同大学文学部長・人文社会系研究科長の秋山聰さんらと共に23日に熊野入り。26日にかけて新宮市や那智勝浦町、三重県熊野市などを訪れ「熊野体験研修」を行った。フォーラムは研修のプログラムの一つとして実施するもので、留学生らが自らの研究や熊野地方についての印象を語り、それぞれの国や地域への理解を深めることを目的に開かれた。
フォーラム開催に当たり、田岡実千年市長は「大都市にはない何かを感じ取っていただき、今後の研究活動に役立てていただければ。また、母国に戻られてからも、この地での体験を発信いただければ」とあいさつ。
秋山さんは、同大学と市が連携協定締結に至った経緯や活動を振り返り「当大学には優秀な留学生がたくさんいる。そんな人たちが熊野を体験し、熊野の人と交流することで緩やかながら大きな波及効果があると思う」と期待を寄せた。
大向准教授は「熊野学の未来:デジタル技術による支援に向けて」をテーマに講演。デジタル技術にできることやその方向性、役割などを説明し▽文字▽地図▽3D―の各分野の研究や活用に展開しうるデジタル技術の広がりについて解説した。
全国4800社に及ぶ熊野神社のリストから住所を緯度・経度に変換し地球儀ソフトに落とし込んだ日本地図を紹介し「4800社と軽く言うが、地図に落とし込んでみると日本列島を隙間なく埋め尽くしていることが分かる」。
3Dの世界への技術の転換に関して、メタバース(3次元の仮想空間やそのサービス)における熊野曼荼羅(まんだら)絵解きの世界を実演。「ある程度の知識がないと活用につながらない。対象と向き合うのは人の役割。共通のテーブルとしてのデジタル技術だと思う」としながらも「遠隔で絵解きを再現するのは可能だが、熱量や意志、コミュニケーションを備えた熊野比丘尼(びくに)の代わりはできない」と付け加えた。
(2022年9月27日付紙面より)
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3年ぶり中高合同の近大新宮祭 (新宮市 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)で25日、近大新宮祭(文化行事の部)が開催された。全校生徒477人がクラス行事や舞台発表などを通じ、今年のテーマである「新風」を表現した。
本年度は3年ぶりに中高合同で、保護者の観覧も受け入れて実施。文化行事の部は24、25日の2日間にわたって開催を予定していたが、台風15号の影響で1日目のオープニングセレモニー・クラブ発表を延期し、2日目のクラス行事のみを先に開いた。
高校生徒会の田岡結会長は「『新風』には、新型コロナウイルス感染拡大前と同じ活気を取り戻し、新型コロナ後の状況も取り入れたこれまでにない新しい取り組みをしようという思いを込めた。中高一緒になって楽しみましょう」と校内放送であいさつ。
体育館では中学生の映像作品や劇の発表があり、戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える「クリスマスの奇跡」や海洋プラスチックごみ問題を訴える「プラ島太郎」など、時節を捉えた作品が多く見られた。
高校のクラス行事では、教室に近大マグロの巨大オブジェやフォトスポットなどが登場。絵の具やゴーカートを使ったアトラクションや脱出ゲーム、縁日など多彩な催しがあり、学年やコースを超えて生徒たちが交流した。近大新宮祭の様子は、後日写真で紹介する予定。
(2022年9月27日付紙面より)
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各地で啓発活動など
正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「秋の全国交通安全運動」が21日から始まった。30日(金)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」を重点に取り組んでいく。
新宮市では運動初日の21日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署など関係者約70人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会と出発式を開いた。
運動展開に先立ち、市民運動推進協議会の清岡幸子副会長は「交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心し暮らせる新宮市として、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴え、各種広報を行っていく」。
7月から、県と県警が連携し、横断歩道における歩行者保護の取り組みを推進する「サイン+サンクス運動」が実施されていることを紹介し「車を運転する際には横断歩行者優先の徹底を意識して」と呼びかけた。
酒井清崇・東牟婁振興局長は「交通事故のない安全で安心なまちづくりは全ての県民、市民の願い。交通事故をなくしていくため、引き続きご尽力を」。
田原正士・新宮警察署長は、交通事故につながりやすい交差点関連の交通違反や重大な事故に直結しやすい横断歩行者妨害や飲酒運転に対して取り締まりを行うとともに、自転車による悪質な違反に対する指導と取り締まりの強化、「サイン+サンクス運動」周知のための広報などを展開していくと強調。
「引き続き、歩行者の安全確保、飲酒運転をさせない、交通事故を起こさせない環境づくりに取り組んでいただき、交通事故減少の機運が高まることを期待している」とあいさつした。
決起集会後には関係者に見送られながら取り締まり部隊が出発。参加者らは啓発物資やのぼりを手に、買い物客らに交通安全を呼びかけた。
(2022年9月22日付紙面より)
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高田小中が「赤い羽根共同募金」の授業 (新宮市 )
新宮市立高田小中学校(山本健司校長、児童4人、生徒6人)で15日、「赤い羽根共同募金」についての授業があった。市社会福祉協議会地域福祉部の植地美貴さんと東雄大さんらが来校。取り組みの意義や募金を通した支え合いの仕組みなどについて講話した。
10月1日(土)から全国一斉に始まる「赤い羽根共同募金運動」に先立ち、子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらう目的で実施。同校での授業を皮切りに、市内の小学校を巡回し授業を展開する計画としている。
共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体の民間運動として始まりその後、現在の社会福祉法に基づき、地域福祉の推進のために活用されている。
現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。
植地さんと東さんは、共同募金を呼びかける羽には赤や緑、青、黄、黒、白、水色の7種類があると紹介。「全て人に関わる募金で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されます」と話した。
同募金の成り立ちを紹介した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ「子ども食堂やサロン活動、高齢者へのお弁当の配布など、困った人たちだけではなく、まちづくりをしたいと思っている人の応援にも使われます」などと説明。さまざまな活動を支えているその役割について理解を求め「赤い羽根絵はがきコンクール」参加への協力を呼びかけた。
共同募金について認識を深めた子どもらからは「まちのいろいろな取り組みを支えていることを知った。勉強になった」「支え合い、助け合う優しい気持ちはすてきだと思う」などと感想を発表した。
(2022年9月22日付紙面より)
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「こどもかいぎ」で話し合う (那智勝浦町 )
那智勝浦町地域ふれあいネットワークは17日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「こどもかいぎ」を初開催した。自由に話し合いができる場が設けられ、参加した町内の小学生10人がさまざまな発言を行った。
教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。
「こどもかいぎ」は、対話の重要性を知るとともに、人の意見を大切に扱い、互いを尊重する機会につなげることなどを目的に実施。この日のファシリテーターは井藤朋子さんとPon(ポン)さん、山﨑佳子さんの3人が務めた。
井藤さんらは「みんなが安心できる『場』」「どんな意見も大切に(話そうとしている人に耳を傾ける。反対意見もOK)」「パスもあり」の3点を大事にしてほしいと説明。
テーマに「こんな学校だったらいいな」「大人と子ども、どっちがいい?」「もやっとすること」などを上げ、児童発信の質問や疑問についても話し合った。
「こんな学校だったらいいな」のテーマでは「廊下で走ったらだめ」「連絡帳を毎日書かないといけない」など学校のルールについて触れ、児童は「先生だって走っているのになぜ?」「家にメールで送ってくれれば」などの活発な意見が上がった。
「こどもかいぎ」を終えた児童は「先生に言えないことも話すことができた」「学校のルールで、もやっとしたことが言えて気持ちが晴れた」「みんなの意見と自分の意見を比べられた。自分の思っていることと違うことがあると分かった」などの感想を述べた。
井藤さんは「社会には戦争や環境破壊、貧困などの問題がある。解決できない原因の一つに対話ができていないことが挙げられると思う」。
対話については「対話はお互いのリスペクトという根っこが一番大事。対話がうまくできていくと、人との関わりや生きることがもっと楽しく自由に、豊かになるはず。たくさん発言してくれたのでうれしかった。次回の検討もしています」と語った。
(2022年9月22日付紙面より)
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太田小でバケツ稲収穫 (那智勝浦町 )
台風一過の晴天が広がった20日、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の5、6年生7人が、5月から育てていた「バケツ稲」の刈り取りをした。
「バケツ稲」はバケツで育てるイネのこと。狭いスペースでも米作りに挑戦でき、土作りや日々の水やり、成長観察、害虫対策、収穫、脱穀など全ての工程を体験できることが特徴だ。JAグループによる食農教育の一環で、JAみくまのの協力を得て昨年から挑戦している。
児童は5月、それぞれのバケツに5本のコシヒカリの苗を植え「世界一う米(まい)」「新潟になんて負けないぞう米」「ひかる米」「クロミマイ」「ケバブ米第二合」などと命名。昨年はイナゴの食害を受けた経験から、自作の防虫ネットを張って保護してきた。
この日は1㍍ほどに成長したイネを鎌で収穫し、手すりにはさ掛け。片付け作業では、バケツの底までびっしりと張った根を観察した。
今年の米の出来について、6年生は「去年よりもいいと思う。4合くらいになったらいいな」「去年、潮岬青少年の家のキャンプから帰ってきたら、穂が全滅していた。今年はパイプを組み立ててネットを張った」と話していた。
29日(木)に脱穀し、最後はおにぎりにして全員で味わう予定で、「シンプルに塩味がいいな」などの声があった。
(2022年9月22日付紙面より)
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宇久井神社例大祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の宇久井神社(男成洋三宮司)例大祭が18日、本殿で営まれた。宇久井地域唯一の文化事業である例大祭だが、新型コロナウイルスの感染症状況を鑑みて、3年連続で規模を縮小。熊野那智大社の神職が出仕し、祭典役員、党家(とうや)講などの関係者ら約30人が参列して海上安全や豊漁、地域の繁栄、氏子らの無病息災、新型コロナウイルス感染症の終息などを祈願した。
例年の例大祭は、掛け声勇ましく神輿(みこし)行列が区内を練り歩き、御舟による海上渡御や獅子舞、婦人会と園児による手踊り、餅まきなどで地域全体が活気づく伝統行事だ。今年も「神輿」「御舟」「神楽」「踊り」「餅まき」は中止となった。
神事では林美喜(よしき)権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげた。この日は宇久井青年会(柴原寛会長)と秋葉会(梶誠仁会長)による獅子神楽の奉納が行われた。
祭典委員長の亀井二三男さんは「コロナ禍のため、3年連続で式典のみという形は残念。しかし、台風接近の中においても、無事に終えることができて良かった」。
来年については「子どもが参加しての祭りだが、3年間は参加ができていない。住民や地域としても伝統と文化を継承していきたい。今後もコロナの終息を祈願し、来年こそは通常通りの形で斎行したい」と語った。
(2022年9月21日付紙面より)
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台風14号は温帯低気圧に
大型の台風14号が19日、和歌山県に接近し、新宮・東牟婁でもJRが運行を取りやめたほか、住民が一時避難するなどして警戒を強めた。気象庁によると、台風14号は20日午前9時に東北沖の太平洋上で温帯低気圧に変わった。
19日午前4時ごろ、県内全域に暴風警報が発令された。午後6時ごろまでに、串本町や田辺市など8市町村が「高齢者等避難」を出した。北山村では午後5時15分に災害対策本部を設置した。
県南部では局地的に激しい雨が降り、和歌山地方気象台によると降り始め(17日午前0時)から20日午前5時までの間に田辺市本宮町で333㍉、古座川町西川で184㍉を観測した。
JR西日本は19日昼ごろから県内の路線の運転を順次取りやめた。20日午前9時過ぎから運転を再開したが、通勤通学の足に影響が出た。
和歌山地方気象台によると、19日午後5時3分に串本町潮岬で最大瞬間風速20・6㍍、同32分に新宮市で19㍍を観測。新宮市の廣津野(ひろつの)神社境内では大木が倒れ、市保健センター横の「タウンガーデン」で約5㍍の皇帝ヒマワリが根元から折れ曲がるなどの被害があった。同所を管理するボランティアグループ「タウンガーデン」の平田裕子代表は「風や大雨の影響でミモザやスモークツリーの木が倒れたこともある。残念だけど公園内に倒れてくれたのがせめてもの救い」と話していた。
(2022年9月21日付紙面より)
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高池小5年感謝伝えつつ (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生10人が16日、池野山にある学校田そばでイネの脱穀作業に取り組んだ。
同校の歴代5年生が取り組む稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は淡佐口幸男さんから池野山にある広さ1・5㌃の水田を借りてもち米「かぐらもち」を育て、6年生の応援を得て8日に刈り取りさがりにかけて天日干ししていた。
淡佐口さんもできるだけ雨にぬれないよう守ったことでほどよく乾き、台風14号接近による風や雨が心配されるため急ぎ脱穀作業を実施。世話役の中根和夫さんから手順を教わり次々に淡佐口さんのコンバインについている脱穀機に乾いたイネの束を入れ、役目が終わったさがりを分解し泥を洗い流して後片付けした。水田の水を得ているため池が次年度から使えなくなるため、淡佐口さんのこれまでの協力は本年度が最後。世話役の奥根公平さんが10人の様子を動画撮影し記録にとどめた。
採れたもみの量は推定32㌔。ひとまず淡佐口さんに保管してもらい3学期に最後の体験となる精米作業をすることを確認し、今回でひとまず世話役終了となる中根さんと奥根さんに歴代5年生の分まで感謝を伝えて脱穀作業を終えた。
(2022年9月21日付紙面より)
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「人魚姫」公演に350人 (新宮市 )
新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で17日、劇団東少公演ミュージカル「人魚姫」があった。約350人が来場し、歌や踊りで彩られた不朽の名作を楽しんだ。
「丹鶴ホール」開館記念オープニングイヤー事業(後期)の一環。アンデルセン原作の名作童話を菅井建さんの脚本、源紀さんの演出でミュージカル化。マリーナ役を元「モーニング娘。」の小川麻琴さん、王子役を俳優の渡辺和貴さん、隣国の王女役を元HKT48の多田愛佳さんが演じている。
劇団東少は1949年の創立以来、公演活動を続けて半世紀を越える歴史ある児童演劇の専門劇団。公演地は北は北海道から南は九州沖縄までと幅広く、公演日数も年間100日を超え20万人以上を動員している。
同劇団は同ミュージカルの公演に当たり「人魚姫を通して子どもたちに夢のような美しさと人生の喜びや悲しみを深く感じてもらい、たくましく心豊かに生きてもらいたいと願っております」とコメントしている。
同演目は、プロローグ、エピローグのある2幕7場で公演。約1時間30分にわたって主演者らが美しくも切ない「人魚姫」の世界観を披露。来場者らは大きな拍手を送った。
(2022年9月21日付紙面より)
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新宮グラウンドゴルフ同好会9月秋季大会
県高校卓球選手権で活躍 (新宮高校 )
厳かに本殿大前ノ儀 (三輪崎八幡神社 )
新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。
例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。
大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。
その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。
総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。
(2022年9月16日付紙面より)
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マイナカードの休日窓口 (古座川町 )
古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。
平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。
この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。
同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。
同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。
申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。
マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。
(2022年9月16日付紙面より)
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奥瀞トンネル工事を見学 (北山中学校 )
北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。
奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。
見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。
この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。
発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。
3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。
2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。
(2022年9月16日付紙面より)
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各種取り組みで年々増加 (御浜町 )
昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。
受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。
町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。
本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。
□ □
町による受診率向上の取り組みは次の通り。
▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施
▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動
▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始
▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定
▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)
▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布
▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布
▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封
▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など
(2022年9月16日付紙面より)
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県下剣道優勝大会「守破離」
第107回連盟秋季大会 (紀南バレーボール連盟 )
学童軟式野球大会
後誠介さん招き減災学習 (新宮市立丹鶴幼稚園 )
新宮市立丹鶴幼稚園(尾﨑卓子園長、39人)で9日、減災学習があった。那智勝浦町在住で和歌山大学客員教授(災害科学・レジリエンス共創センター)、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員を務める後誠介さんが来園。「逃げる」をテーマに講話した。
同園では毎年この時季に、防災に関する学習を展開。これまで同園職員らが講師を務めていたが、尾﨑園長が後さんと知り合いであったことから今回の減災学習の実現に至った。
また、転勤で同市に移ったことにより地形や過去の災害を把握していない保護者もいることなども考慮。対象を園児・保護者、保護者のみの2部に分けて実施した。
後さんは「お父さんとお母さんと1歳の男の子がいました。大雨の中、お父さんは1歳の男の子をおんぶしました。うまく逃げられるでしょうか」と問題提起。「雨で手が滑ったら子どもは落ちてしまう。お父さんはひもで子どもを背中に結びました」と話し、抱っこした場合だと濁った水がかかったり、転倒した際に危険であるとした。
「男の子を背負ったお父さんは離れ離れにならないようにお母さんと体をひもで縛り、励まし合いながら頑張って逃げることができました」と紹介。上記避難例は1954年に当地域で発生した6・23水害の際の実話で、1歳男の子は68年前の自身であったと明かし「避難するときには家族が離れ離れにならないように。逃げる知恵を働かせて」と呼びかけた。
園児からは「私ぐらいの子だったらどうするの?」などの質問があり、後さんは「流れが速いと低い水位でも流されてしまう。お父さんにおんぶしてもらった方がいいです」などと回答。
「お留守番しているときはどうしたらいいの?」の質問に対しては「2階建てなら2階に逃げて。そうじゃない場合は近所の2階建ての家に助けを求めて」と答えた。
保護者を対象とした後半では、市の地形や、市と那智勝浦町における3連動地震(東海・東南海・南海地震)と南海トラフ巨大地震で想定される津波シミュレーションを示し「新宮市は津波に強い。那智勝浦町とは意味合いも度合いも異なる。市がまず心配するべきは家屋の倒壊と液状化、家具の転倒。東日本大震災では津波がクローズアップされたが、まず地震があったことが忘れられているのが問題」などと話した。
尾﨑園長は「子どもたちには、大人が必ず助けに行くから、まずは自分の命を守ってほしいと伝えたい」と思いを語った。
(2022年9月10日付紙面より)
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高池小5、6年ら稲刈り (古座川町 )
古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5、6年生が8日、池野山にある学校田で稲刈りに取り組んだ。
歴代の5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度も淡佐口幸男さんから広さ1・5㌃の水田を借りて学校田とし、少人数のため6年生に応援してもらいながら5月9日に田植えをし半ばで草引きもしながら収穫を目指してきた。
他の水田より収穫が遅れたことでカメムシが集まる影響を受けたものの、荒天に傷められることはなく見た目の実りは整然として上々。淡佐口さんと対で技術指導する中根和夫さんから刈り方や段取りを教わった後、主役の5年生は序盤にのこぎり鎌で稲刈り、中盤は6株ずつ麻ひもで束ねる作業をし、6年生はその入れ替わりで応援した。一通り刈り取った後はさがりを組んで束ねた株をかけ、刈り口が湿らないようカバーをかけて作業を終えた。
稲作をするのは初めてという山口愛翔君(5年)は「一番大変だったのは稲刈り。力を入れて束にするのが最初は難しくて、しっかり練習して慣れるのが大事だなと思った。田植えから稲刈りまでいい経験ができたし、農家の皆さんの大変さがよくわかった」とコメント。
育てた品種はもち米の「かぐらもち」。淡佐口さんによると今後、数日ほど天日干しができたところで脱穀しもみを保管する。味わう直前に精米と虫害で黒ずんでしまった米の取り除きをする予定。大畑校長によると本年度も新型コロナウイルスの情勢により餅つき大会は見送り、精米後は菓子店に依頼して餅にしてもらい持ち帰って味わうという。
(2022年9月10日付紙面より)
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インバウンド対応能力強化研修
地域の観光人材を対象としたインバウンド(訪日外国人客)対応能力強化研修が7日、県熊野庁舎であった。観光目的の外国人の入国制限が緩和され、今後、インバウンド需要の回復が期待されていることから、ガイドや語り部、観光案内所、宿泊施設などに従事する30人が外国人観光客との接し方や英会話を学んだ。
観光庁が監修し、インバウンド専門の観光ガイド「全国通訳案内士」の栗林紀美さん、和田千草さんが講師を務めた。
全国の訪日外国人客は2003年が520万人、観光立国を宣言した07年は834万人、観光庁を設立した08年は835万人、19年は3188万人。東紀州地域には3年前、3600人が訪問した。
熊野市出身で東紀州語り部友の会、本宮語り部の会でガイドをする栗林さんは、▽あいさつ▽服装と身だしなみ▽表情(笑顔)▽態度・立ち振る舞い―が異文化理解と接遇の基本とし「人の印象は見た目が9割。笑顔やユーモアを活用し、お客さまの立場になって英語の表示や標識を充実させてほしい」と伝えた。
外国人観光客を迎える心得として▽地域の魅力を知り、愛する気持ちを持つ▽完全に正しい英語でなくても、必要な情報を伝える▽いろいろなツールを利用する▽本当のホスピタリティはお客さまの気持ちに応える▽外国人客を迎えて世界は広がる―を紹介した。
英会話研修では「ここではマスクの着用をお願いします(Please wear a face mask here)」など感染症予防の表現を覚え、参加者同士、名前や仕事内容などを英語で自己紹介。レストラン、飲食店での対応、日本独特の表現、トラブル対応など正しい英語表現や複雑な状況に対応できる英会話を学んだ。
(2022年9月10日付紙面より)
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城南中でALT英語の授業 (新宮市 )
新宮市立城南中学校(吉田元紀校長、生徒151人)で8日、外国語指導助手(ALT)のキャサリン・ケリー・ウィンクルマンさん(23)による英語の授業があった。
授業は生徒たちの英会話能力の向上を目的としており、全学年を対象に月に2日ほど実施している。ウィンクルマンさんは市の姉妹都市である米国カリフォルニア州サンタクルーズ市(以下、サ市)の出身。今後、同校をはじめ緑丘、光洋の市内中学校で語学指導などを行う。
1年1組28人の授業では、ウィンクルマンさんがスライドを使ってサ市の町や名所を説明。自身の住んでいる場所や兄弟などをクイズ形式で紹介した。生徒からは英語で「身長は何㌢ですか?」「自国で有名なスポーツは何ですか?」といった質問が挙がり、教室には時折笑い声が響いた。
後半には、ウィンクルマンさんからボールを受け取った生徒が名前や好きな食べ物、動物などを英語で発表した。
速水翔葵(しょうき)さん(13)は「英語で話す機会が少ないため、新鮮でした。英会話は苦手で難しかったけど、楽しく授業に臨めた。これから勉強して、もっと理解を深めたい」。
ウィンクルマンさんは「少し恥ずかしがりながらも笑顔で話に耳を傾ける姿が見られてうれしい。授業を通じてコミュニケーションを養い、新たな出会いの幅を広げてもらえれば」と話していた。
(2022年9月10日付紙面より)
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新宮市役所別館で7日夜、「緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会」の第1回会議が開かれた。学校・教育関係者ら16人が出席。市から委嘱を受けた後、委員会設置要綱や経過を共有し統合に向けて協議を行った。
現在の両校の生徒数は、緑丘中学校228人、城南中学校152人の計380人。千穂・丹鶴小学校、蓬莱・王子小学校が統合された小学校再編が完了した2013年度当時の489人と比較して109人(22・3%)減少している。
学級数も緑丘中は8、城南中は6となっており、両校とも法律上の基準「12~18学級」、和歌山県基準の「9~18学級」の適正学級数を下回っている。
昨年2月に行われた市総合教育会議において、生徒数の減少や学校施設の老朽化などの観点から、田岡実千年市長が教育委員会で統合準備を進めるように指示。現状を受け、学校の活力を維持、発展させる観点から、統合の検討を開始するに至った。
同委員会は、両校の統合に関し、必要な調査や協議を行い、統合を推進するために設置。育友会や学校運営協議会、公民館、町内会、学校関係者からなる19人の委員らが▽両校の統合に関すること▽学校の名称、校歌、校章などに関すること▽生徒の交流活動に関すること▽その他、統合準備に必要な事項に関すること―について協議を進めていく。
開催に当たり、速水盛康教育長が「子どもたちのためにどのような教育環境を整えていくのか、学校を活性化していくのか。皆さまの意見や感じたことを参考にしながら策定していきたい」とあいさつ。委員長に選出された城南中学校育友会の板谷貴史会長は「地域の子どものためにみなさんのご意見を頂戴したい」と協力を求めた。
今後、委員会では設置場所や校名などを議論するなどして統合に向けた検討を進めていく。また、必要に応じて保護者説明会やアンケートの実施も検討していくという。
統合に向けた計画として速水教育長は「本年度中にはある程度のスケジュール案を作っていく必要があると考えている」と見解を示した。
(2022年9月9日付紙面より)
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串本町議会(鈴木幸夫議長、13人)の第3回定例会が7日、役場議場で始まった。
会期は20日(火)までの14日間で、一般質問は14日(水)から16日(金)までの本会議で行う予定。当局は会期初日に前年度の各会計決算案を含む28案件を上程し、審議を求めた。本年度の一般会計補正予算〈第5号〉案も含まれている。
審議に先だって田嶋勝正町長が諸報告に臨み、前回の定例会以降の主な町政動向として▽宇宙シンポジウムin串本実施▽南紀串本ロケットウイーク実施▽ツーリズムエキスポジャパン2022〈東京ビッグサイトで今月22~25日に実施〉でのPR活動▽同町運動公園遊具広場の一括した更新整備▽町道サンゴ台中央線の全線開通と交通混雑の緩和▽地域活性化休憩施設整備の現況。
▽古座消防署移転の現況▽新型コロナワクチン4回目接種の現況とオミクロン株対応ワクチン接種のめど〈10月半ば以降〉―などで概要を伝えた。
以降、林道和深鶴川線であった7月4~5日の降雨に伴う崖崩れに対し12日付、古座川支流長谷川であった8月14日の降雨に伴う護岸崩落に対し15日付で行った災害対応を目的とする専決処分(本年度一般会計補正予算第3号、次いで同第4号の執行)の報告など、順次案件の審議を進めている。
(2022年9月9日付紙面より)
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9月議会に28議案上程 (那智勝浦町 )
那智勝浦町議会(荒尾典男議長、12人)の9月定例会が8日、開会した。当局は令和3年度決算認定や地方公共団体財政健全化法の規定による報告、冷蔵株式会社の経営状況報告、条例の一部改正、紀南学園事務組合の規約の変更、令和4年度の補正予算など計28件を上程した。会期は22日(木)までの15日間で、20日(火)、21日(水)に一般質問が行われる。また、開会に先立ち、2011年9月に発生した紀伊半島大水害の犠牲者に対して、黙とうがささげられた。
一般会計補正予算は、歳出歳入に3億9225万3000円を追加し予算総額を103億9461万4000円とした。
新型コロナウイルス感染症関連の予算では、エネルギー価格高騰などにより、影響を受ける町内の中小企業や農林・林業・漁業事業者の負担軽減を図る「中小企業等エネルギー価格高騰対策支援金事業」「農林水産業エネルギー価格高騰対策支援金事業」やマグロ漁船の支援を行い、勝浦卸売市場の水揚げの継続・拡大を図る「まぐろ水揚げ支援事業」「まちなか商品券事業」などが盛り込まれている。
予算額は2億3611万3000円で、そのうち、2億93万5000円が臨時交付金。
感染症対策以外の主な事業では、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるために11月に2回、町単独で花火の打ち上げを行う「花火打ち上げ事業」や75歳以上の町営バスの無料化に伴い、民間の路線バスが通行する那智山線の運賃を町が補助し、高齢者や身体障害者の負担軽減を行う「高齢者路線バス交通費助成事業」などを提出した。
冒頭で堀順一郎町長は4日に営まれた慰霊祭に触れ、「犠牲となられた29名の方々に哀悼の意を表すとともに、大水害の悲しみと教訓を薄れさせることなく後世に語り継ぎ、災害に強いまちづくりを進めることを改めてお誓いしたところであります」と述べた。
初日は当局から令和3年度決算認定の説明があった。
(2022年9月9日付紙面より)
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平野杏子さん、油絵など奉納 (熊野速玉大社 )
神奈川県平塚市在住の画家・平野杏子さん(93)はこのほど、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に油絵ほか作品計3点を奉納した。高齢のため、平野さんは作品を同大社に郵送。同大社では神前に献上し、奉納奉告祭を斎行した。
平野さんは1930年、神奈川県伊勢原市生まれ。大久保作次郎氏、長屋勇氏、三岸節子氏に師事。磨崖仏などを研究し、仏教をテーマとした作品のほか、韓国や中国を訪ねて版画や彫刻の作品も多く制作している。80年、平野杏子招待絵画展(ソウル市世宗文化会館)を開催。87年、「第5回ヘンリー・ムーア大賞展」(美ヶ原高原美術館=長野県)に彫刻「トキオコシ」を出品し、美ヶ原高原美術館賞を受賞した。2004年には「日本・ルーマニア文化交流2004年展」(東京芸術劇場ギャラリー)に彫刻「芽生え」を出品。ブランクーシ賞特別賞を受賞している。
今回、奉納されたのは、高句麗古墳の壁画にある三足の鳥を描いたもので、縦50・5㌢、横44・5㌢のF10号の作品。韓国の慶州で1963年に制作されたもの。
奉納を受け、上野宮司は「平野先生は仏教だけでなく、仏教伝来以前の日本に存在した自然風土と結び付いた素朴な日本人の心、すなわち大自然に対する畏怖の念、自然を神としてあがめていた古代日本の心をとても大切にされている。早速ご神前に献上してつぶさに奏上申し上げ、御奉納奉告祭を斎行いたしました。高句麗古墳壁画の三本足の鳥は、おそらくカラスと思われますが、大陸から悠久の時を駆けて日本にたどり着き、日本固有の瑞鳥・八咫烏(やたがらす)となったのではないかというロマンをほうふつとさせる素晴らしい作品です」と喜びを語った。
(2022年9月9日付紙面より)
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3機関で災害救助訓練 (新宮警察署 )
新宮警察署(田原正士署長)は7日、新宮市の熊野速玉大社北側の熊野川河川敷(通称:権現河原)で、新宮市消防本部(垣内一男消防長)、ドローン協定締結企業の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)と合同の災害救助訓練を行った。地震の発生を想定し、無線などを使った通信、ドローンによる捜索、倒壊家屋や河川内離島からの救出救助の訓練を実施。連携を確認して有事に備えた。
紀伊半島大水害から11年が経過するに当たり、大規模災害発生時における関係機関との連携や、救出救助に万全を期すことを目的として実施した。新宮署から12人、新宮消防から7人、アドホックから3人が参加した。
和歌山県南方沖で地震が発生、新宮市でも震度6強を記録したと想定した。新宮署が現地本部を設置し、衛星携帯電話や無線を使って新宮消防やアドホックに応援を要請した。これを受けてアドホックが現着、ドローンを飛ばして周辺を捜索した。
ドローンに搭載したカメラとサーモグラフィーを使い、倒壊家屋内の要救助者を発見。警察が現地に向かい、チェーンソーで屋根を切り開いて、要救助者を助け出した。ドローンは、河川内離島の亀島にも要救助者がいることを発見。これは消防が担当、ボートで亀島に向かい、要救助者を搬送した。
田原署長は「新宮署では一人一人が、災害警備の向上を目指して頑張っている。その成果を発揮するとともに、新宮消防やアドホックとの連携が行えるように、不備があれば改善し、救える住民の命を一人でも救えるようにしたい。災害時は、現場の状況が分からないので、ドローンで安全に全体像を把握し、適切に人員を配置することで、新宮署管内のどこの地域でも同じように、命を救えるようにしたい」などと話した。
(2022年9月8日付紙面より)
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那智中で「こころの授業」 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で6日、スクールカウンセラーの田邊美由紀さんによる「こころの授業」があった。1年生51人が「怒り」との上手な付き合い方について学んだ。
同校には毎週火曜日、年間36回スクールカウンセラーが来校し、生徒だけでなく保護者の相談にも乗っている。2学期が始まったばかりの生徒たちに、気持ちを落ち着けて学校生活を送ってもらえるよう授業を実施した。
田邊さんは「怒りやイライラは、今後をよりよくしていこうという思いにつながる大切な気持ち。怒りをため込んだり、カッとなって物や人にぶつけたりするのではなく、上手に向き合っていくのは、大人にも子どもにも必要なこと」と話し「怒りの管理方法」を意味する「アンガーマネジメント」の手法を紹介した。
怒りを感じたときにその場でできる行動として▽感情のピークが過ぎるまで6秒数える▽いったんその場から離れる▽目をつむる▽冷たい水を飲む▽肩の上げ下げ運動▽深呼吸―を挙げ、冷静になった後に、誰かに怒りを感じた理由を話すよう呼びかけた。また、友達が怒っているときにも、一緒にこれらの行動を実践し、相談に乗るよう話した。
授業後半では、家でできる▽好きな音楽を聴く▽運動する▽温かい飲み物を飲む▽気に入った物を触る―などの方法について、生徒たちが自分なら具体的にどういう行動を取るのかを考えてワークシートに書き込んでいた。
(2022年9月8日付紙面より)
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小学6年生がカヌー体験 (古座川町 )
古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が2日にあり、児童13人が川口~宇津木間の古座川流域で川下りを経験するなどした。
同流域に育つ子として正しく安全に川と親しむ経験を積む目的で年1回、同町教育会が世話役となって実施。平年は夏休み序盤に訪問する川崎市ふれあいサマーキャンプの小中学生と交流する下準備も兼ねて1学期終盤に取り組んでいるが、本年度は訪問がなく若干ずれ込む形で目的達成のため実施する形となった。
前年度よりも少し長い全長約4㌔のツーリングコースを設定。起点の明神橋そば河原に集合した児童らは南紀串本観光協会古座のインストラクターから安全な乗り降りの仕方やパドルの扱い方、操船方法を教わった後、教員1人を加えた14人でペアを組み2人艇に乗ってツーリングを始めた。
半ばの高瀬や月野瀬〈少女峰前〉の河原で小休憩を挟み、距離が延びた分短時間となってしまったが月野瀬の河原で数分ほど水浴びもして涼を増しながら終点の河内島前河原を目指したという。
(2022年9月8日付紙面より)
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神倉小で夏休み作品展 (新宮市 )
新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で5、6の両日、夏休み作品展が開かれた。全校児童426人の工作や自由研究などの力作が体育館に並び、保護者や祖父母たちが見学に訪れた。
会場には、夏休みに児童が作った木製の椅子や本棚、写真立て、オリジナルのゲーム、絵画、書道など、学年別にさまざまな作品を展示。来場者は「きれいにできているね」「すてきやわ」と会話をしながら見入っていた。
児童の作品は「第8回和歌山県ジュニア美術展覧会」などに出展される予定となっている。
訪れた児童の祖父は「孫の作品を目にして、思っていたより上手に作っていたので驚きました。他の子どもたちもすてきな物ばかりで感心した。これからも夏の楽しかった思い出として覚えていてもらえれば」と笑顔を見せていた。
(2022年9月8日付紙面より)
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緑丘中学校で防災集会 (新宮市 )
新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長、生徒230人)で2日、防災集会があった。生徒たちは宮本校長の講話に耳を傾けるなどして防災意識を高めた。
2011年3月の東日本大震災、9月の紀伊半島大水害などでは、自然災害によって多くの命が奪われた。11年が経過し改めて災害を教訓に、残された者として「日々の生活への感謝」「防災」などについて考える機会にと毎年実施。新型コロナウイルス感染症対策として学年ごとに分かれて行われた。
3年生92人の集会では、宮本校長が地震の原因や、災害への備えについて語った。地球は高温の液体からできており、その上には流体と固体の中間となるマントル、陸地とつながるプレートの3地層からできているとされていると説明。マントルによって流され曲がった最上部のプレートが、跳ねるように動くことで地震が起こり、津波が発生する原因をつくりだすことを伝えた。
宮本校長は南海トラフ巨大地震にも触れ▽想定にとらわれるな▽最善を尽くせ▽率先避難者たれ―の津波避難3原則を挙げ「『自らの命は自ら守る』。一人一人が考えて行動できる人になってほしい」などと呼びかけた。
講話を聞いた生徒会長の松根瑠奈さんは「具体的な話が聞けて勉強になった。命を守ることを考え、他の人たちが自分の姿を見て避難してくれる行動ができるようになれれば」と話していた。
(2022年9月4日付紙面より)
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大学生がマーケティングを企画 (武者修行プログラム™ )
大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は1日、那智勝浦町内で「地方創生イノベーション武者修行プログラム™」を開始した。関西や関東方面などから集まった大学生20人が参加。14日(水)までの期間、「世界遺産×ビーチ×温泉×道の駅『ひと・もの・こと』がつながる新名所をつくれ!」をテーマに、同町の「道の駅なち」を活動拠点として、マーケティング施策を企画・実施する。
同社はこれまでにも、町内でプログラムを実施しており、町の目玉となる名産品や生マグロを利用した新商品開発、「紀の松島」乗船中の満足度向上や集客増を目指すプラン作成などにも取り組んできた。
今回は地元住民に人気の産直市場や世界遺産、ビーチ、温泉と直結する「道の駅なち」の「豊富なコンテンツがありながらも生かし切れていない」という課題に挑む。学生は誰もが立ち寄ることのできる新名所とすべく、取り組むという。
初日、学生はゲームで緊張をほぐし、自己紹介では2週間の意気込みや抱負なども発表した。同社人財紹介事業部の東条智子さんやファシリテーターの高野康さん、河野格さんがプログラムの説明などをして、その後は町内を散策した。
高野さんと河野さんは「ここまでたどり着き、この日を迎えることができたことは素晴らしい。まずは自分を認めてあげてほしい」と話した。
参加した佐藤暢輝さん(東北大2年)は「学生団体の先輩も参加していたので興味があった。今回のプログラムで人との関わり合いを持ち、自分の力を試したい。この2週間でできた一つの軸を今後の武器にして、広く活動したい」と語った。
学生らは4日に中間発表、10、11日に企画商品の販売などを行う効果測定を経て、12日に最終発表に挑む。また、5日には地域住民と共にSDGsゲームに取り組み交流する「SDGs de 地方創生+武者修行プログラム」も行う。
なお、同社によると、学生やスタッフらはアルコール消毒やマスク着用はもちろん、日々の検温や酸素濃度検査など、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じている。
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■武者修行プログラムとは
株式会社旅武者のベトナム法人が運営する店舗で、全国から集まる大学生がチームを組み、新規ビジネス担当者として新商品・サービス開発やプロモーション企画を自らで考え、行動し形にして顧客に届けるリアルなビジネス体験学習プログラム。
日本国内でも実施し、地域や地域住民と関わる関係人口の増加や、武者修行修了生を中心とした関係人口ネットワークの構築を目指している。
さまざまな困難に直面する中、自分自身の成長課題に向き合い、自己変革(変態)などをしていくことで、主体的に自らの置かれた状況と向き合い、人生を切り開く力「自走式エンジン®」を積むことを目的・ゴールとしている。
同社は大学生向けの研修以外にも企業の若手向けグローバル研修や戦力人事・組織開発コンサルティング、採用支援などを行っている。
(2022年9月4日付紙面より)
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くじらの博物館で防災訓練 (太地町 )
太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)で1日、防災訓練があった。稲森館長をはじめ職員36人が参加し、津波を想定した避難や誘導、火災を想定した防火訓練などに取り組み、防災意識を高めた。
訓練は「防災の日」(9月1日)に関連しての取り組みで地震や津波、火災などの災害に対する防災意識を高め、しかるべきときに取る行動の統一と情報の共有を図ることを目的に実施。避難器具の点検などは定期的に行われているが、大規模な防災訓練は昨年に続いて2回目となった。
集合した職員らを前に稲森館長が「昨年に和歌山県を震源地とする地震が起こった際には、冷静に対応することができた。この訓練でも緊張感を持って安全に取り組んでいきたい」とあいさつ。東海・東南海・南海の3連動地震による津波の発生を想定し、避難および誘導訓練に取り組んだ。
職員たちは来館者役と誘導役に分かれ、同施設裏手にある浅間山(せんげんやま、海抜約37㍍)へ。津波到達時間内の避難を最終目標に定めながら迅速に避難行動を行った。3連動地震による同町の想定は津波到達時間7分、最大津波高6㍍、平均浸水2・3㍍となっている。
同町役場総務課の山下真一企画員は「昨年も実施している中で、非常に落ち着いて誘導することができていました」と講評。「地震や津波はいつ起こるか分からない。悪天候などの状況を考え、時間を気にしながら今後の防災活動に生かしてください」と呼びかけた。
火災を想定した訓練では、新宮防災(新宮市三輪崎)、役場、同施設自衛防災隊長の築紫健児さんらが館内、屋外、水族館に分かれて屋上救助袋の開け方や消火器の使用方法、防火シャッターの取り扱いなどについて講義。参加者は真剣な表情で説明に耳を傾け、避難・消火器具についての知識を得る機会とした。
稲森館長は「所要時間や誘導方法などの動きを確認することができる貴重な機会でした。訓練は繰り返し行うことが大切。今後も継続して取り組み、対応を体得していければ」と話していた。
(2022年9月4日付紙面より)
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荻田和秀医師を招いて講演会
産婦人科を舞台とした漫画「コウノドリ」の主人公、鴻鳥サクラのモデルとなった産婦人科医・荻田和秀さんを招いての講演会が熊野市民会館であった。「奇跡のすぐそばにいること」をテーマに、荻田さんは「妊婦さんに席を譲るだけで幸せな社会になる。皆さんも子育てに関わり、子どもに触れて幸せな人生を送ってほしい」と語りかけた。
紀南地域母子保健医療推進協議会が主催。りんくう総合医療センターに勤務する荻田さんは講演で「産婦人科医の理想像が鴻鳥先生。私はモデルでなく、設定の一部ですよ」と話した上で、協力したドラマ「コウノドリ」の舞台裏を交えながら話を進めた。
出産まで一度も産婦人科にかからない未受診妊婦(飛び込み出産)の調査で、「経済的問題」が3分の1以下に対し「知識の欠如」「妊婦に対する認識の甘さ」「家庭事情」などが6割を占めたことを挙げ、ドラマのセリフ「貧しいってのはお金がないだけじゃないから。教育が受けられない、情報が得られない、家族や仲間の縁に恵まれない。その結果が駆け込み出産だ」を紹介した。
第4話「小さな命 あなたを救うのは私」で取り上げた早産に関し「年々、早産が増え、今は8%ほどになっているが、日本は周産期死亡率が世界で一番低い」と語った。
第5話「未成年の妊婦と特別養子縁組」のシーンを基に里親制度を説明。「この回は神回との評価を受けた」と明かし「私たちの仕事は『おめでとう』と言える。産婦人科医は子どもの安全を考えて見えないところで努力している」と伝えた。
産後に分泌される「オキシトシン」について「社会性、多幸感、寛容性を増し、育児行動を促進する。赤ちゃんも子育てに反応し、愛情が注がれるとオキシトシンが増える。育児は、する側、される側も気持ち良く、オキシトシンを通して新たな社会性が構築される」と話した。
「分娩(ぶんべん)は育児の第一歩」。産科医・鴻鳥サクラの「出産という奇跡の後には現実が続いていく。赤ちゃんと一緒に現実を生きるのは僕たちではない」を紹介し、子育てには地域のおばあちゃん、おじいちゃんの力が必要と締めくくった。
(2022年9月4日付紙面より)
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例大祭に向け事故防止協議会 (熊野速玉大社 )
熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=10月15日(土)、16日(日)=に向けた事故防止協議会が1日夜、同大社双鶴殿であった。大社・祭り関係者、新宮警察署職員ら約30人が出席。早船競漕(きょうそう)を含め、従来に近い規模で斎行していくことなどを確認した。
例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。
2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として2016年3月、国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。
例大祭は2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、渡御式の参列規模を縮小し、御船渡御に伴う早船競漕を中止とするなどして斎行。
今年も大神輿の代わりに神幸船神輿を使用の上、神輿渡御のルートを昨年同様縮小し、神馬渡御式のルートも同様に縮小。直会(なおらい)を中止とするなどの感染対策を講じる計画としているが、早船競漕の実施は実に3年ぶりとなる。
なお、神輿奉仕員と御船出船区こぎ手は、16日に簡易検査キットを使用して検査を実施。万が一陽性者が出た区は出船を控えるとする。
上野宮司は「コロナ禍ではあるが、伝統ある神事をできる限り伝えていきたい」と述べ、感染拡大や事故防止に向けた万全の体制に対して協力を呼びかけた。
(2022年9月3日付紙面より)
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全小中学校に「電子黒板」導入 (紀宝町 )
紀宝町は町内の全小学校に計34台、矢渕、相野谷両中学校に計13台の合わせて47台の電子黒板を導入。2学期が始まった1日から各教室で使用されるようになった。
町は2020年度、GIGAスクール構想により、全小中学校に高速大容量校内LAN、全児童生徒に計796台、教師用に計65台の学習用端末(ノートパソコン)を整備。さらなる学習意欲、理解力向上、授業効率化を図るため、本年度、全普通教室に電子黒板を導入した。
電子黒板は65型カラー液晶で、タッチパネルにも対応。児童生徒のノートパソコンとも連結し、指などで書いた文字や図形などを電子的に変換することができる。
従来の黒板では不可能だったパソコン画面、資料、写真などを映し出すことができ、それらを拡大して見せることも可能。書き込んだものをデータとしてパソコンに保存でき、授業の録音もできる。
2学期から運用できるよう夏休み期間中に整備し、2日間にわたり教職員の研修会も開いてきた。
町立鵜殿小学校(前田幸利校長、児童229人)は各教室に計10台あり、1日のオンライン始業式に続き、2日の授業から活用を開始した。4年生算数のそろばん授業では、計算の仕方を動画で解説。児童たちは映像を見ながら玉をはじいた。
西章教育長は「ICT(情報通信技術)を活用して主体的、対話的、協働的、深まりのある学びの授業が可能となった。電子黒板はノートパソコンに入力した最大9人の意見を映し出すことができ、他の人の意見も見ながら学習することが容易にできる。勉強に集中する環境が整い、授業の発展性も感じる。個々に応じた授業ができる大きなツール。今後も積極的に活用してもらいたい」と話していた。
(2022年9月3日付紙面より)
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10月末まで体験提供継続 (南紀串本観光協会 )
南紀串本観光協会(島野利之会長)が2日、遊泳期間が終了した橋杭海水浴場の資材撤去に取り組んだ。これによりビーチハウス・ラパンで提供する各種アクティビティーは、橋杭ビーチ前の海域全面で広々と利用可に。この状態で10月末のシーズンオフまで提供を継続する。
今年は新型コロナウイルス感染症予防ガイドラインを明示するなど対策を講じつつ7月2日~8月31日を遊泳期間とし、遊泳区域を示すロープブイや利用時に取るべき間隔の目安とする幅くい、有料駐車場を設置。管理者の町によると対前年比11・2%増の8749人が利用したという。
9月2日は設置した資材を一通り撤去して現状復帰。同協会の会員や職員と町産業課の職員12人がその作業に当たった。島野会長は今夏の観光動態について、海水浴も含め全体的に横ばい~上向きと評価。「秋の行楽シーズンも感染予防の対策を心がけ、よりたくさんの皆さんにお越しいただけるよう、前のめりの姿勢で考えていきたい」とコメントした。
町産業課によると田原海水浴場も同じ遊泳期間で設置し、1900人(対前年比16・1%増)の利用があったという。
橋杭ビーチで利用できる各種アクティビティーの詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttps://beachhouse-la-lapin.com/)を参照。事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305〈青木寛代表〉)か同協会(電話0735・62・3171)まで。
(2022年9月3日付紙面より)
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新宮市役所で防災展示
新宮市役所1階ギャラリーで防災展示「あの日を忘れない~未来へつなげる防災・減災~」が始まった。時間は午前8時30分~午後5時15分で、同ギャラリーでの展示は5日(月)まで。6日(火)~9日(金)は4階エレベーター前で展示予定。
当地方に大きな爪痕を残した2011年の紀伊半島大水害から11年。新宮市では、熊野川町を中心に13人の尊い命が奪われ、1人が行方不明となっている。家屋被害は、全壊・大規模半壊・半壊合わせて320棟以上となるなど、甚大な被害を及ぼした。
展示会場では、市災害記録DVD「紀伊半島大水害 豪雨」を上映。災害当時の写真をパネルで紹介しているほか、実際に避難所で展開する避難スペース(段ボールパーティション、銀マット使用)を再現し、避難所生活が体験できる「新型コロナ対策避難所体験コーナー」を設置。災害用トイレや非常持ち出し袋も展示している。
また、和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻の西萩一喜さんが「和歌山県土砂災害啓発センター」(那智勝浦町市野々)の助言を受けながら開発したRPGの公開や、紀南河川国道事務所が所有するジオラマも展示されている。
(2022年9月3日付紙面より)
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