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2022年05月29日
1 いのち守る経験次世代へ
 熊野川で総合水防演習  

 熊野川総合水防演習実行委員会(国土交通省、和歌山県、三重県、新宮市、田辺市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、熊野市、紀宝町)は28日、新宮市の熊野川河川敷で「令和4年度熊野川総合水防演習」を実施した。国交省近畿地方整備局、和歌山、三重の両県、熊野市~田辺市の各自治体や消防など36団体から約600人が参加。総合的な水防演習を通して地域防災力の継承を図った。

 2011年の紀伊半島大水害では各地で土砂氾濫、河川氾濫が発生し、多くの尊い命や多数の財産が失われた。同演習は大水害で得た教訓を未来に継承するため、当時被災した周辺自治体が参画し水防技術の向上・伝承を図るとともに「流域治水」への転換の観点を踏まえ、幅広い主体が参加する実践的な訓練により、地域の防災知識の普及や防災意識の向上、災害対処能力のさらなる向上を図ることを目的とするもの。

 演習テーマは「紀伊半島大水害を教訓とした地域防災力を未来に継承~いのちを守る経験を次の世代へつないでいく~」。熊野川における総合水防演習は初で、和歌山県内では紀の川での開催から12年ぶりとなる。

 開催に先立ち、先の大水害の犠牲者に黙とうがささげられた。開会式では国旗掲揚に続き、山田邦博国交省事務次官が「国民の財産、生命を守るために、引き続き全力で取り組むとともに、皆さまとの連携を一層強化していきたい。演習を通じて、関係機関と地域住民の皆さまが一体となった防災・減災の取り組みの強化を改めてお願いします」と名誉総裁の斉藤鉄夫国交相のあいさつを代読した。

 統裁の仁坂吉伸和歌山県知事は「精いっぱい技量を発揮して思いをさらに高め、実際に災害が発生した際には被害を最小限に食い止められるよう期待している」、一見勝之三重県知事は「災害に立ち向かう強い気持ちが大事。今日の訓練が実りのあるものになれば」。

 全国水防管理団体連合会の溝口宏樹事務局長代理が脇雅史会長のあいさつを代読し「関係機関が一丸となって取り組む訓練は極めて重要。住民に安心していただけるよう演習を」と呼びかけた。

 来賓の二階俊博衆院議員は、関係者の日頃の尽力に感謝を述べ「その崇高な使命を担い、地域のために一層のご活躍を」。

 鈴木英敬衆院議員は「訓練でできないことは本番でもできない。緊張感を持って、訓練が有意義になることを祈念している」とあいさつした。

 演習は、紀伊半島大水害に匹敵する恐れのある降雨や河川氾濫が発生したとの想定の下、水防、救出・救護、避難の各訓練に分かれて実施。訓練の様子や関係機関の情報共有の様子は会場内に設置された大型モニターに映し出された。

 ▽ヘリコプターによる被災状況調査▽大型土のう設置による応急対策工▽排水ポンプ車による緊急排水訓練―や、ヘリコプターや専用機器を駆使した救助・緊急搬送、負傷者のトリアージや応急救護、浸水区域内建物や土砂埋没建物・車両からの救出訓練なども行われ、参加団体はそれぞれの持ち場で日頃の訓練の成果を発揮。協力体制の下、各種訓練に挑んだ。

 約2時間におよぶ演習後には、総裁の東川(とがわ)直正・近畿地方整備局長が講評。「もうすぐ出水期がやってくる。これまでの取り組み、今日の訓練を糧にしてほしい」と呼びかけ、協力体制のさらなる強化を誓った。

 また、演習の指揮官を務めた中谷健兒・新宮市消防団長に対し、川尻竜也・紀南河川国土事務所長から感謝状が贈られた。

(2022年5月29日付紙面より)

さまざまな専用機器を用いて訓練が行われた=28日、新宮市の熊野川河川敷
2022年05月29日
2 永年勤続の区長を表彰 令和4年度区長連合会総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町区長連合会(会長=串俊男・橋ノ川区長)は27日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。令和4年度永年勤続区長の表彰では出席した大江清一・中里区長と長雄正紘・市野々区長の2人に堀順一郎町長から表彰状および感謝状が贈呈された。

 区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。

 2021年度は地区代表者会議や三役会議などを行った。また、新型コロナウイルス感染症の影響で研修視察は中止となった。

 22年度の行事計画は地区代表者会議や、区長連合会研修視察、高速道路の要望活動などを実施する予定とした。

 串会長は「各区においては、祭りごとなどの伝統を受け継ぐ使命もあり、参加者にとっては地域の連帯感を強めることにつながる。しかし、広域による連合会の存在意義となれば、果たして肯定的に考えて理解する住民はいかほどなのでしょうか。寸進尺退な制度なのでしょうか。超少子高齢化社会においても必要な制度と考えるのであれば、行政サービスと住民の役割の混在から脱却し、新たなパートナーシップを考えていかなくてはならないのでは」とあいさつ。

 堀町長は「区長の皆さまには、地域の課題解決や伝統を守るために日々、ご尽力を頂き感謝している。住民の意識の多様化や高齢化、コロナ禍の中で、区の行事や祭りも盛大にできない状況。区と町が一緒になって盛り上げていけるような行政を目指したい」と話した。

 同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝し、祝辞を述べた。

 表彰者を代表して長雄区長は「感謝状をいただき、5年間を振り返る良い機会となった。市野々区長として、防災訓練をはじめとする地域活動を継続できたのは、支えてくださった皆さんのおかげだと感謝しています。今後も変わらず、ご支援賜りたく思います。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 その後、今年12月にロケットの打ち上げを予定しているスペースワン株式会社とスペースポート紀伊周辺地域協議会から、事業概要や打ち上げによる経済波及効果、交通渋滞対策などについて説明があった。

(2022年5月29日付紙面より)

永年勤続区長に表彰状と感謝状が手渡された=27日、那智勝浦町の体育文化会館
出席した各地区の区長
串俊男会長
2022年05月29日
3 窪木選手が第1ステージ制す
 ツール・ド・熊野  

 第22回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」が27日、新宮市熊野川町で行われた。18チーム105選手が熱戦を繰り広げ、窪木一茂選手(チームブリヂストンサイクリング)が2時間31分17秒で優勝した。2位にはネイサン・アール選手(チーム右京)、3位に織田聖選手(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が入った。

 第1ステージは同町の赤木川沿いを走る16・4㌔を7周する114㌔で実施。レースは、4周目に入り6人がリード。メイン集団に対して30秒ほどのリードを広げるが、最終周回でマトリックスパワータグやブリヂストンサイクリングなどの他チームがペースを上げ先頭集団に追い付いた。

 勝負はゴール前のスプリントに持ち込まれ、窪木選手が両手を上げながらフィニッシュラインを通過し、大接戦を制した。

 地元キナンレーシングチーム勢では、畑中勇介選手の4位が最高位だった。

(2022年5月29日付紙面より)

ゴール前のスプリント勝負を制し優勝した窪木一茂選手(右)=27日、新宮市熊野川町
2022年05月29日
4 避難の手順を再確認
 土砂災害に備え訓練  (那智勝浦町 )

 雨のシーズンを間近に控え、那智勝浦町は28日、「市野々区土砂災害防災訓練」を同区で実施した。大雨による避難指示発令を想定、地域住民が町立市野々小学校の体育館に避難した。ドローンによる情報収集の実証実験もあった。

 2011年の紀伊半島大水害を教訓に、14年から訓練を開始。例年なら井関、八反田区も加わるが、コロナ禍の影響で昨年から不参加となっている。

 今回は、同区自主防災組織から16人、同町から14人、同町消防本部から3人、町消防団第4分団から13人が参加した。

 台風に伴う大雨の影響で、町はまず「高齢者等避難」を、続いて「避難指示」を発令した。「高齢者等避難」の発令段階で同区自主防は、事前に把握している要支援者に連絡。自宅に車で向かい、乗せて同小体育館へと避難させた。

 町により、防災無線で避難情報が広報された。消防団も地域を放送車で巡り避難情報を伝え、加えて河川の水位情報を消防本部に伝えた。

 地域住民も、避難指示の発令を待たず、避難を開始。最終的に、男性10人、女性20人、世帯数で23世帯が避難した。

 また町は自主防と協力し、避難者名簿の作成や、災害対策本部である役場本庁との情報伝達を行った。

 ドローンは、新宮市三輪崎のアドホックが飛ばし、映像をモニターに映し出した。また体育館には、簡易テントや簡易トイレ、スポットエアコンなどが展示されていた。

 同区長で自主防災組織会長の長雄正紘さん(78)は、講評で近年、ゲリラ豪雨や地震が頻発していることに言及。「この辺りも山が崩れるかも。各自が先頭に立って逃げ、それぞれが自分の命に責任を持って避難を。地震の揺れが収まったら、一分一秒でも早く逃げて」などと呼びかけた。

(2022年5月29日付紙面より)

避難を急ぐ地域住民=28日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年05月29日
5 磯遊びにでかけよう!  初夏の磯の生き物たち  (こども新聞 )
2022年05月29日
6 害虫駆除の団子作る  千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年05月29日
7 手を振り再来呼びかけ  クルーズ客船を見送り  (新宮市 )
2022年05月29日
8 地域一体で盛り上がる  高田連合運動会開催  (新宮市 )
2022年05月29日
9 3ブロックに分かれ熱戦  那智中学校で第74回体育祭  
2022年05月29日
10 楽しもう最高の思い出を  宇久井小・こども園合同運動会  (那智勝浦町 )
2022年05月29日
11 全国表彰の産屋敷さんら紹介  紀宝町商工会が通常総会  
2022年05月29日
12 元気いっぱい駆け回る  井田、神内、成川の3小学校で運動会  (紀宝町 )
2022年05月28日
13 18チームが優勝目指す
 3年ぶり「ツール・ド・熊野」開幕  

 熊野地方を舞台とする国際自転車競技連合(UCI)公認で国内屈指の自転車ロードレース「第22回TOUR de 熊野(ツール・ド・くまの)」が27日、新宮市熊野川町の「赤木川清流コース」(114㌔)で開幕した。NPO法人「SPORTS PRODUCE 熊野」が主催、公益財団法人日本自転車競技連盟が後援。

 大会は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年、おととしと中止。3年ぶりの開催となった。今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外1、国内17の計18チームが出場。総合優勝を目指し、熱戦を繰り広げる。

 開会で「SPORTS PRODUCE 熊野」の角口賀敏実行委員長が大会の開催に尽力してくれた多くの人に感謝を伝え、選手に向け「力いっぱい熊野の地を駆け抜けて楽しみつつ、頑張ってください」とあいさつ。来賓の田岡実千年市長は「全力を尽くし、素晴らしい大会にしていただければ」と述べた。

 コースは海、山、川の自然豊かな環境で起伏のあるのが特徴。大会2日目の28日(土)は三重県熊野市紀和町の山間部を走る「熊野山岳コース」(104・5㌔)、最終日の29日(日)は捕鯨の歴史が色濃く残る太地町が舞台の「太地半島周回コース」(104・3㌔)で競われる。

(2022年5月28日付紙面より)

一斉にスタートを切る選手たち=27日、新宮市熊野川町
角口賀敏実行委員長
田岡実千年市長
2022年05月28日
14 夏の3イベントの中止を発表
 コロナ情勢考慮し主催者判断  (串本町 )

 串本町が26日、▽JAPANビルフィッシュトーナメントin串本▽熊野水軍古座河内祭(こうちまつり)の夕べ▽串本まつり―の各行事について中止が決まったことを発表した。いずれも新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮した主催者判断で、3年続けて実施が見合わされる形となっている。

 同トーナメントはスポーツフィッシングの最高峰・カジキ類の釣果を競う大会として年1回実施。串本漁港に本部を置き、釣果公開や体験クルージングなど地域交流の側面もあって例年町民らの見物を集めている。

 今年は7月15日(金)~17日(日)に第33回大会を開く方向で準備を進めていたが、同ウイルスの収束が見通せず主催者は4月5日付で中止決定を発表した。最近では2019年に節目の第30回記念大会を実施。以降は中止が続いている。

 熊野水軍古座河内祭の夕べは、古座川河口域にある河内神社の例祭「河内祭」の本祭日夕方~夜半に開かれている奉賛行事で同夕べ実行委員会が主催。屋台村やビアガーデン、芸能発表などで例祭後の納涼のひとときを提供し、終盤では東牟婁地方にシーズンインを告げる花火大会が電飾をともした祭船「御舟」も共演しながら行われている。

 実行委員長の上野一夫さんによると書面決議で中止を決めたそうで、自身はこの辺りでは大御所の熊野大花火大会が中止を発表する状況で開くのは難しいと判断したという。まして子どものころから見てきた例祭の縮小が続く状況がつらいと訴え、「地元(=古座)が断念しない限り、自分も応援を惜しまない」と今後も例祭と連動して同夕べを続ける意思を掲げた。

 串本まつりは前述した行事を除く盆前の行事を包括する企画名で、直近では19年に▽橋杭ビーチサマーフェスタ▽串本節踊り▽花火大会▽ふれあい広場(アユのつかみ取りやビンゴゲーム大会含む)▽串本ダンスフェス―といった各イベントを実施した。

 実行委員長の島野利之さんは「やれればと皆思っているが、人出の管理が難しく中止となった」と話し、「ウイズコロナが進み再開する時はためた分も含めてぜひ盛大に開きたい」と思いを語った。

 イベントのうち、同フェスタは南紀串本観光協会が主催で橋杭ビーチ振興の関係で本年度も串本まつりによらず独自に実施の方向を模索しているという。連動行事の巡視船体験航海について串本海上保安署は「大枠の串本まつりが中止であれば実施しない」としている。

(2022年5月28日付紙面より)

過去の串本まつり〈花火大会〉の様子
熊野水軍古座河内祭の夕べの様子
2022年05月28日
15 橋上部、来年1~2月に接続
 熊野川河口大橋を視察  (紀宝町議会 )

 紀宝町議会の全議員が所属する近畿自動車道紀勢線建設特別委員会(榎本健治委員長)は26日、建設中の熊野川河口大橋を現地視察した。橋の上部、内部を視察した榎本委員長は「初めて河口大橋の上部から視察した。新宮側はかなり工事が進んでいる。委員会としても引き続き、早期完成に向けて努力したい」と語った。

 新宮市、紀宝町で建設工事が進む熊野川河口大橋(橋長821㍍)は来年1~2月に接続する計画。河口大橋を含む新宮紀宝道路(延長2・4㌔)は2024年秋の開通を目指している。

 河口大橋は現在、両市町で上部工事が続いており、改めて進捗状況を確認しようと視察を計画。全議員と西田健町長らが新宮市側の建設現場に出向いた。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の本田明副所長らが説明。新宮紀宝道路は近畿自動車道紀勢線の一部で、13年度に新規事業化された。紀宝町側の用地取得率は昨年度100%となり、現在の工事進捗率は74%だという。

 議員らは工事状況を確認し、構造や安全対策も聞いた。視察後、西田町長は「工事が目に見えて進み、肌で実感することができた。河口大橋を含む新宮紀宝道路の一日も早い完成を願っている」と話していた。

(2022年5月28日付紙面より)

熊野川河口大橋の工事説明を聞く議員ら=26日、新宮市
橋の内部も視察する
2022年05月28日
16 災害時の円滑な情報伝達を
 Lアラート合同訓練  (和歌山県 )

 災害時における円滑な情報伝達を行うために和歌山県は26日、県内市町村および各消防本部一斉のLアラート合同訓練を実施した。那智勝浦町役場では午前9時30分ごろ、町防災対策室の担当職員らが情報入力などに取り組んだ。

 Lアラートとは、地方公共団体などが発信した災害情報などを放送報道事業者やインターネット事業者に対して、配信する情報共有基盤のことを指す。それぞれ入力された情報は各市町村でも即座に確認できるという。

 訓練は県の防災情報システムに災害情報の入力を行い、操作の習熟度向上に努めるとともに、災害時の情報連携について確認を行うことが目的。

 訓練は各市町村それぞれで個別シナリオを設定し、進められた。同町でも各地区の避難場所に避難した人数や職員の人数、発令している避難情報レベルの切り替えなどの入力も行っていた。

 町防災対策室の増田晋室長は「正確な情報が瞬時にメディアなどに伝えられることがメリット。訓練ではシステムの更新などにも対応するとともに、それに慣れることが必須。実際の場面で円滑に操作が行えるように今後も取り組んでいきたい」と話した。

(2022年5月28日付紙面より)

職員が情報入力などに取り組んだ=26日、那智勝浦町役場総務課
2022年05月28日
17 ヒメボタル舞う時季に  潮岬の潮騒の森などで  (串本町 )
2022年05月28日
18 「工事量増に協力を」  事業計画や予算を承認  (新宮地方建設組合 )
2022年05月28日
19 地域に活力を取り戻す役割を  南紀くろしお商工会が総代会  (那智勝浦町 )
2022年05月28日
20 ボウランが開花  熊野速玉大社のオガタマノキ  
2022年05月28日
21 地域を支える仕事を知る  神倉小4年生が社会科見学  (新宮市 )
2022年05月28日
22 仲之町で絵画展  油絵と水彩の25点  (ボザール新宮 )
2022年05月28日
23 3年ぶり開催、力作54点展示  第74回熊野美術協会展  (丹鶴ホール )
2022年05月28日
24 収穫量は大幅増に  統一選果場で青梅の出荷作業始まる  (御浜町 )
2022年05月28日
25 サツマイモなど丁寧に  キホッチョ農園で苗植え  (紀宝町 )
2022年05月28日
26 黄金色の小麦を収穫  高岡、大里地区で11㌧の見込み  (紀宝町 )
2022年05月28日
27 お悔やみ情報
  
2022年05月25日
28 大字の変更を検討
 鴻田・砂羅で住民協議  (新宮市 )

 新宮市新宮の鴻田(こうだ)・砂羅(じゃら)地区で、大字を変更する住居表示変更の検討が始まっている。新宮市は2023年2月1日の変更実施を目指しているが、地域住民の意向やコロナ禍の影響もあり、実現はいまだ流動的で、町内で協議が始まったばかりとなる。

 新宮市では1980年より順次「王子町一・二・三丁目」「田鶴原町一・二丁目」「あけぼの」「阿須賀」「池田」「清水元」「佐野」「磐盾」「五新」「蜂伏」「井の沢」「徐福」などの住居表示変更を実施。直近では2021年7月に、新宮市新宮の主に7000番地台が「丹鶴町」に変わった。

 他にも「松山」や「広角」など、住居表示変更の候補地はあるが、実施は地域住民の意向次第。担当する生活環境課は「分かりやすくはなるが、反対の意見が出ることもある。所有地の住所が変わることに、抵抗を感じる人もいる」と語る。

 変更により「救急車やパトカーなどが目的地に早く着きやすくなる」「訪問者が建物や人を探しやすくなる」「郵便や配達の間違いや遅れが少なくなる」などの利点がある。しかし住民自身で▽運転免許証▽不動産登記▽法人登記▽車・単車の登録▽年金▽マイナンバー▽預金通帳―などの住所変更が必要となる。

 今回の鴻田・砂羅の候補地には、約500戸がある。ただし、この全域を例えば鴻田とするか、砂羅とするか、鴻田と砂羅を別々にするか、住居表示変更それ自体をしないかは、全くの未定。同課は「町内会で住民の意見を集約してもらい、検討委員を決めて会議してもらえれば」と話す。

 地域住民の間で住居表示変更の合意形成ができた場合、地域の代表者や法務局の担当者で審議して公示することになる。これに反対意見がなければ、新宮市が市議会に提案。可決承認されたら、調査や手続きを経て、住居表示の変更に至る。

(2022年5月25日付紙面より)

住宅が広がる鴻田地区=20日、新宮市新宮
2022年05月25日
29 英霊に感謝し平和願う
 3年ぶりの戦没者慰霊祭  (太地町 )

 太地町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)境内にある護国神社で21日、戦没者慰霊祭が営まれた。おととし、昨年と新型コロナウイルスの影響から中止していたため、3年ぶり。この日は天候の関係から社務所内で式典があり、遺族や関係者、三軒一高町長、太地町漁業協同組合ら約40人が参列し、国の繁栄の礎を築いた二百数十柱の英霊に感謝の誠をささげ、恒久平和を願った。

 同神社の例祭は遺族の高齢化などの影響で途絶えていたが、これを憂いた有志たちが友の会(久原拓美会長、会員40人)を立ち上げて復活させた。今年で11回目。

 社務所には「和」の掛け軸が掲げられ、髙橋宮司が祝詞を上げた。参列者はそれぞれの思いを胸に白菊を神前に供えた。

 髙橋宮司は「3年ぶりの慰霊祭。年々、どの地域でもご遺族が少なくなっている中で、広い意味でわれわれ町民や里の人がご遺族となる。今後もお祭りを存続いただけるようにお願いいたします」と締めくくった。

 久原会長は「国や地域の御楯として戦火に倒れ、散華された方々のご心情とご無念を思うとき、長い歳月を経た現在も深い悲しみが胸に迫ってきます」と述べ、戦後生まれの人々が多い現在に触れ、「意識されることの少ない平和のありがたさ、命の尊さを再認識し、令和の新しい時代になっても次の世代に伝えていくことが今を生きる私たちの責務だと考えます」と語った。

(2022年5月25日付紙面より)

3年ぶりに営まれた戦没者慰霊祭=21日、太地町の飛鳥神社社務所
久原拓美会長
2022年05月25日
30 食事通して交流広がる
 新たなサロン活動始まる  (大里ランチ会 )

 紀宝町の大里多目的集会施設で21日、ふれあいいきいきサロン「大里ランチ会」が初めて開かれた。メンバー7人とボランティアの小中学生10人が食堂、喫茶、駄菓子屋を開設し、地区住民をもてなした。

 大里地区のサロンは、以前から食堂の開設案があったが、新型コロナウイルスの影響で2年間活動できなかった。再開を模索していた際、昨年4月にオープンした町社会福祉協議会による「ふれあい子ども食堂」に着目。サロンと食事、交流を組み合わせた新たな活動にたどり着いた。

 これまで、2カ月に1回集まっていたが、サロンの形を残しつつ、食堂の要素を取り入れ、名称を大里サロンから大里ランチ会に変更した。

 地区住民が自由に出入りできるよう、午前10時から午後3時までの5時間をサロンの活動時間とし、喫茶、駄菓子コーナーといった集まりのスペースも設けた。

 この日、午前8時から準備を開始し、調理は西令恵さん、喫茶は石本美知子さん、駄菓子は山本みゆきさんが中心に進めた。

 午前10時に喫茶コーナー、11時に食堂がオープン。地元住民が足を運び、食堂でカレーライスを味わい、会話も楽しんだ。小中学生ボランティアは受付や配膳、店番などを担当し、地区住民との交流も深めた。

 ランチ会の井之元喜代子代表は「子どもたちが参加しやすいよう土曜日に開催した。好きな時間に集まっておしゃべりしてもらう形にしたところ、多くの人が参加してくれた。今後、メンバーの意見を聞きながら2カ月に1回のペースで開き、地域みんなの交流の場になれば」と話していた。

(2022年5月25日付紙面より)

初めて開いた「大里ランチ会」でカレーライスを提供=21日、紀宝町の大里多目的集会施設
ボランティアで参加した相野谷中学校の生徒
2022年05月25日
31 子どもたちの安全守りたい
 「おやじの会」がカーブミラー磨き  (新宮市 )

 新宮市佐野を中心にボランティア活動を展開する「佐野おやじの会」(中村優会長、15人)は22日、地区内でカーブミラー磨きを実施した。会員9人が参加。2時間ほどかけて約30カ所のミラー清掃に汗を流した。

 昨年秋に設立した同会。平均年齢40歳の若手で組織され、環境美化や保全対策などの活動を展開している。

 会名には「佐野区に寄り添い、今後を担う若い力として先人の方々の経験や知識をつないでいくこと、地域の方々のため子どもたちのため、そしてゆくゆくは自分の子どもたちが後を継いでくれるようなおやじとしての背中を見せられるように」との思いを託した。

 カーブミラー磨きは、新しく三輪崎小学校に入学した子どもたちが、少しでも安全に通学できるようにと昨年末に初めて実施し、20カ所以上のミラーを磨いた。登下校時に合わせて、自主的に交通安全の見守りや声かけを行っている会員もいるという。

 この日、佐野会館に集合した会員らは、二手に分かれて雑巾や洗剤を手に清掃を開始。子どもたちの安全を願いながらミラーを磨いた。同会は今後、新型コロナウイルス感染状況などを考慮しつつ、駅周辺の草刈りや夏祭りなどにも積極的に参加して地区を盛り上げていく予定としている。

 中村会長は「子どもたちが少しでも安全に学校に通えれば。これからもできることを一つずつやっていければと思っています」と思いを語った。

(2022年5月25日付紙面より)

カーブミラー磨きに参加した「佐野おやじの会」の皆さん=22日、新宮市佐野
一つ一つ丁寧にミラーを磨いた
2022年05月25日
32 笑顔でグラウンド駆ける  公立6中学校で体育祭  (新宮市・那智勝浦町・太地町 )
2022年05月25日
33 佐野川の工事が進行  川幅広げ流量増やす  
2022年05月25日
34 自然保護活動に取り組む  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2022年05月25日
35 財産適切管理へ前進  地縁団体申請を承認  (新宮市三輪崎 )
2022年05月25日
36 渡御前社で季節の彩り  ちょうず鉢にアジサイ浮かぶ  (新宮市 )
2022年05月25日
37 自分の命は自分で守ろう  勝浦小学校で交通安全教室  (那智勝浦町 )
2022年05月25日
38 三十数年ぶりに集まり絆深める  観光協会青年部OB会  (那智勝浦町 )
2022年05月25日
39 県で準優勝し全国、近畿へ  ソフトテニスの前虎之朗君  (串本町 )
2022年05月25日
40 3小中学校が先陣切って挙行 運動会体育祭シーズン始まる (串本町)
2022年05月25日
41 河上市長が新会長に  中部B&G地域海洋センター連絡協総会  (熊野市 )
2022年05月25日
42 災害対応能力の向上目指し  24人がBHELPを受講  
2022年05月22日
43 目指せ!インターハイ出場
 新宮高・新翔高で壮行式  (新宮市 )

 和歌山県高校総合体育大会(インターハイ県予選)に向け、新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)と新翔高校(藤田勝範校長)で20日、壮行式が開かれた。6月3日(金)~12日(日)を中心に県内で31競技の大会が開かれ、県予選を勝ち抜いた選手は今夏のインターハイ「躍動の青い力 四国総体2022」への出場権を手にする。

 全国高等学校体育連盟は、インターハイでの観客入場を認める方針で、3年ぶりとなる総合開会式も開催予定。高校生最大のスポーツの祭典に活気が期待されている。

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■新宮高校



 新宮高校からは▽レスリング▽空手道▽剣道▽陸上競技▽サッカー▽ラグビー▽弓道▽卓球▽ソフトテニス▽バドミントン▽バスケットボール▽バレーボール▽ハンドボール―の選手たちが大会へ出場する。

 この日は東校長に代わり、橘恭子教頭が「一つでも多く勝利し、県内に新宮高校の名を知らしめて。応援してくれる保護者や先生方への感謝を忘れず、コロナ禍の中で頑張ってきた自分と仲間を信じてプレーを」と激励。生徒会の小阪輝大会長(3年)は「クラブは違えど、みんな新宮高校の仲間。全力を尽くして頑張ろう!」とエールを送った。

 各クラブの主将が大会日程を発表して健闘を誓い、応援歌を斉聴して士気を高めた。

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■新翔高校



 新翔高校では▽ソフトテニス▽卓球▽バスケットボール▽弓道▽サッカー▽バドミントン▽ラグビー―の各クラブの選手が拍手で迎えられ体育館に入場。生徒と教職員を前に各主将が大会日程を紹介し、意気込みを語った。

 宮井貴浩教頭は「ここにいる先生方や生徒のみんなが、活躍を祈っています。その思いを感じながら総体に臨んでください」。生徒会の苫谷(とまたに)雄基会長(3年)は「努力は決して裏切らない。思い出に残る試合にできるよう頑張ってください」と激励した。

 出場選手を代表し、ラグビー部の川原廉主将(同)は「自分たちの力を信じ、全力で戦ってきますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけていた。

(2022年5月22日付紙面より)

激励を受ける選手たち=20日、新宮市の県立新宮高校
拍手で迎えられ入場する選手たち=同日、新宮市の県立新翔高校
2022年05月22日
44 地域活性化の鍵は地域にあり
 澤上篤人さんが講演  (那智勝浦町 )

 一般財団法人さわかみ財団は20日夜、那智勝浦町役場で地域振興セミナー「地域活性化の鍵は地域にあり!”おもしろがり”の精神で経済は動く」を開催した。21日に同町築地の勝浦地方卸売市場で「さわかみオペラin南紀勝浦生まぐろ市場コンサート」を実施する㈱さわかみホールディングス代表取締役で公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団理事長の澤上篤人さんが講師を務め、地域の活性化には地元住民の行動やお金を使うことが重要であるなどと訴え、新宮市・東牟婁郡から参加した約30人が耳を傾けた。

 澤上さんは過去にスイス・キャピタル・インターナショナルでアナリスト兼ファンドアドバイザーなどを務め、1999年に設立したさわかみファンドを純資産3500億円の規模にまで育て上げるなど、日本の長期投信のパイオニアとしても有名。

 さわかみグループは▽JPSAジャパンプロサーフィンツアーへの協賛▽関西独立リーグへの協賛▽徳島県や新潟県、同町でのオペラコンサートの開催―など、多岐にわたって地域貢献活動に尽力している。

 堀順一郎町長が「セミナーを通じて、町が元気になるような地域振興に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 澤上さんは現在の日本経済について「今は駄目。アメリカやヨーロッパは3倍近くに伸びており、所得も3倍近くになっている。日本では少子高齢化を問題に挙げるが、そうではない。問題は国民がお金を使わなくなったから。高度経済成長時代はお金を多く使ったことで経済が成長した」と指摘した。

 日本の預貯金残高が1000兆円近くあることに触れ、それにより経済が循環せず、収入も増えないとし、「例で言えば、高額な年収がある一部のスポーツ選手や音楽家を除くと、それ以外の方は生活がきつい。そういった方に寄付することで、即座に消費が発生する。巡り巡って自分たちの所得も増える。経済はお金を使うことで豊かになる」と話した。

 また、音楽と文化、スポーツは経済に大きな効果があると主張。物を使って豊かになった時代は一段落したと述べ、今後は生活の豊かさや気持ちの満足度などの方向に進み、それにより経済は伸びると力強く語った。

 地域活性化については、「都会より地方の方が、循環は分かりやすい。民間が主導し、動くことが重要。自分たちが楽しみながら、自分たちでお金を出すことで、活性化につながり、お金を使う価値を理解できる」と締めくくった。

 その後、質疑応答の時間が設けられ、多くの参加者が質問を行った。

(2022年5月22日付紙面より)

地域活性化についての講演に耳を傾ける参加者=20日夜、那智勝浦町役場
澤上篤人さん
2022年05月22日
45 運行再開に向け意見交換 「WEST EXPRESS 銀河」 (JR西日本)

 新宮市役所別館で20日、令和4年度「WEST EXPRESS 銀河」受入協議会総会(会長=田岡実千年・新宮市長)があった。構成自治体やJR西日本和歌山支社などが出席。昨年度の事業報告や決算、本年度事業計画や収支予算などを承認し、今秋からの運行再開に向け意見交換をした。

 観光を中心とした西日本エリアの活性化のためにJR西日本が運行する長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置している。当地域では昨年7月16日に紀南コースの運行を開始し、12月22日までの約5カ月間にわたり、延べ約3000人が乗車した。

 同協議会は、「銀河」の受け入れにおいて、構成団体の情報の共有を図り、乗客に対する満足度の高いおもてなしを通じて、当地域への継続的な運行を確保し、将来にわたって地域振興・経済の活性化などに寄与することを目的に設立。新宮市、すさみ町、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、県で構成されJR西日本和歌山支社がオブザーバーを務める。

 同協議会は「銀河」の運行再開を求めて昨年11月に要望活動を展開しており、JR西日本は今年に入って10月から紀南コースの運行再開を発表。来年3月までの約5カ月間にわたり京都から新宮間を運行する予定となっている。

 開催に当たり、田岡市長は「経済効果や活性化はもちろん、『銀河』を見送る子どもたちの姿や、ラストランではそれぞれのまちの沿線から数え切れない方々が手を振って見送るなど、予想以上の盛り上がりとなった。今年もあの美しい車両や、たくさんの乗客の皆さまにお会いできる時が来るのが待ち遠しい」とあいさつ。

 金岡裕之・和歌山支社長は「新型コロナウイルスの影響で乗客を半減させての運行だったが、約3000人の方にご利用いただき、ラストランの盛り上がりに至るまで多くの方々に参画いただいた」と感謝を示し、さらなる盛り上がりに向け「忌憚(きたん)のないご意見を」と呼びかけた。

 本年度は▽地域内周遊事業(紀南×銀河パスポート、重ね捺(お)しスタンプラリー)▽誘客促進事業(都市圏でのイベント出展、和歌山大学の学生グループ「きのくに線活性化プロジェクト」との連携▽受け入れ環境構築事業(各駅でのイベントの実施、女性専用席用ノベルティの配布、試運転時おもてなしなど)―などを展開していく予定。

 閉会に当たり、副会長の田嶋勝正串本町長は「皆さんで力を合わせて必ず成功できるように頑張っていきたい」と協力を求めた。

(2022年5月22日付紙面より)

「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
本年度事業計画などを承認したほか、意見交換を行った=20日、新宮市役所別館
2022年05月22日
46 力合わせて「どっこいしょー!」
 小・中・保が合同運動会  (新宮市熊野川町 )

 新宮市立熊野川小学校(山本佳人校長)、中学校(松本潤校長)と三津ノ保育所(林眞一所長)は21日、熊野川ドームさつきで合同運動会を開いた。保護者や地域住民らが見守る中、子どもたちは全力で競技に取り組み汗を流した。

 今年のスローガンは「すてきで楽しい運動会に~努来勝(どっこいしょう)~」。

 開会に当たり、松本校長は「練習の成果を十分に発揮して。一生懸命頑張って楽しい一日にしてください」とあいさつ。

 生徒を代表して嶋光翔(ひかり)君(中3)が「みんなで楽しい運動会になるよう頑張りましょう」と呼びかけ、全員で「どっこいしょー!」と唱和。競技開始に向け士気を高めた。

 あいにくの雨となったが、子どもたちはドーム内で元気いっぱい。徒競走やダンス、玉入れ、リレーなどのプログラムに、笑顔で力いっぱい取り組んだ。「小・中混合3色リレー」では、小学校高学年と中学生が力を合わせてバトンをつなぐ姿に、保護者らからは大きな声援と拍手が送られた。

 来年度入学児によるかけっこや、地域に伝わる「熊野川小唄」を全員で踊る場面もあり、地域一体となって運動会を盛り上げた。

(2022年5月22日付紙面より)

全員で踊った「熊野川小唄」=21日、新宮市熊野川町の熊野川ドームさつき
全力で競技に取り組む子どもたち
2022年05月22日
47 1位に松本武則さん  写連新宮支部5月例会  
2022年05月22日
48 おもてなしの一環として  山賀で傘の無料貸し出し  (那智勝浦町 )
2022年05月22日
49 ササユリが群生  新宮市南谷で  
2022年05月22日
50 役場・公民館の仕事とは  太地小3年生が社会見学  (太地町 )
2022年05月22日
51 税金の意義や役割学ぶ  王子ヶ浜小で租税教室  (新宮市 )
2022年05月22日
52 古い着物をリメーク  カルチャーサロンで教室  (新宮市 )
2022年05月22日
53 ミニゲームで白熱  本年度のクラブ活動始まる  (鵜殿小 )
2022年05月22日
54 6次産業化の推進へ  アドバイザーに吉田修さん  (熊野市 )
2022年05月22日
55 4歳児から英語体験  鵜殿保モデル園に実施  (紀宝町 )
2022年05月21日
56 職員名乗る不審な電話相次ぐ
 還付金詐欺に注意!  (新宮市 )

 新宮市役所では、18、19の両日で市内の高齢者から還付金詐欺が疑われる電話があったとの連絡を受け、市役所職員などを名乗り口座番号などを聞き出そうとする電話などに対して注意を呼びかけている。

 寄せられた情報提供は2日間で4件。市役所や和歌山市役所の職員を名乗る者から保険料の還付について電話があったという。

 いずれも被害はなかったが、市では市役所から電話で還付金の知らせをすることはなく、また口座の暗証番号を聞くこともないとし「少しでも疑問に感じたら市役所か警察署に相談を」と呼びかけている。

 市役所に寄せられた情報提供は次の通り。

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■18日

▽「書類を送ったが返信がない。還付金1万4400円あります」と市役所を名乗る人物から電話がかかってきた。通帳にお金を振り込むのでどこの銀行がよいかと聞かれる。ゆうちょ銀行と答えるとカードの番号を教えろと言われた。不審に思い、通帳などは娘に預けているので分からないと答え電話を切る(健康長寿課に情報提供)。

▽和歌山市役所を名乗る男性から電話があった。健康保険料の還付金があり5カ月ほど前に手続き書類を郵送したが、手続きがされていないので電話したとのことであった。今日中にゆうちょ銀行へ振り込む必要があるのでどこの郵便局を利用しているか教えてほしいと言われ、利用している郵便局を答えると、5分後くらいに郵便局から電話がかかってくると言われた。その後、5分ほどたってから郵便局を名乗る男性から電話があり、市役所から還付金があるので口座番号と暗証番号を教えてほしいと言われたとのこと。確実に振り込まれると言われ、本当のことであると信じてしまい口座番号と暗証番号を伝えてしまったとのこと(福祉課に情報提供。新宮警察署に通報済みで被害なし)。

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■19日

▽18日昼過ぎに男性から電話があった。本人の妻が対応し、名前を聞かれたため本人の名前を伝えた。健康保険から1万4000円ほど払い戻しがあり、その旨の文書を返信用封筒同封の上緑色の封筒で送付しているが、提出期限が切れてしまっている。妻の分も払い戻しが発生しているとのこと。相手側が子機から電話しているのか聞き取りづらく、口座情報を教えてほしい様子であったため「市役所に確認する」と答えると難色を示し通話が終了した(市民窓口課に情報提供)。

▽18日の午後0時45分ごろに和歌山市役所の職員を名乗る者から、保険料の還付についての連絡あり。1万4000円程度の還付があると言われたとのこと。不審に思った連絡主は詳しいことは窓口に行ってうかがいますと伝えると、「タイラ」宛てに来庁してくださいと案内されて電話を切った(税務課に情報提供)。

(2022年5月21日付紙面より)

職員をかたる電話に注意!(写真はイメージ)
2022年05月21日
57 出場各クラブの健闘期す 生徒会主導で総体壮行会 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が20日、県高校総合体育大会に挑む各クラブの壮行会を開いて健闘を期した。

 生徒会執行部(岡村文音会長)による、生徒相互の連帯感を強め母校への愛校心を高めることを狙いとした激励行事。本年度は26日(木)に初戦を迎えるサッカー部をはじめとし、陸上競技部、ソフトテニス部、バレーボール部、柔道部、剣道部、弓道部が出場する。

 生徒の拍手を受けて第一体育館壇上に整列した各部部員総勢53人に向け、榎本校長は「友達や自分を信じて最後まで全力を尽くし、応援してくれる家族や友達や地域、そして対戦相手への感謝を持って精いっぱいのプレーをしてほしい」と激励。応えて各部部長が意気込みを掲げ、岡村会長(3年)は「3年生は後悔なく、1、2年生も3年生から何が吸収できるかを見ながら戦ってほしい。学校から精いっぱい応援しているので堂々と頑張ってきてほしい」と期待した。

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 県高校体育連盟発表、同校関係の大会日程は次の通り。記述は競技名=日程、会場の順。

■サッカー=5月26日(木)~29日(日)〈1、2回戦〉、南山スポーツ公園陸上競技場・上富田スポーツセンター。6月3日(金)~5日(日)〈3、4回戦〉、同センター・田辺スポーツパーク。10日(金)〈準決勝〉、同センター。12日(日)〈決勝〉、同センター

■陸上競技=6月3日(金)~5日(日)、紀三井寺公園陸上競技場

■ソフトテニス〈男女とも〉=6月2日(木)~6日(月)、かわべテニス公園

■バレーボール=6月4日(土)~6日(月)、田辺スポーツパーク体育館・湯浅スポーツセンター・広川町民体育館・田辺市体育センター

■柔道=6月3日(金)~4日(土)、白浜町立総合体育館

■剣道=5月27日(金)~29日(日)、和歌山ビッグホエール

■弓道=6月3日(金)~5日(日)〈予備日6日(月)〉、田辺市立弓道場

(2022年5月21日付紙面より)

岡村文音会長から期待を受ける総体出場各部の部員=20日、和歌山県立串本古座高校
2022年05月21日
58 今年もウミガメ来てほしい
 下里小が大浜クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)は19日、同町の大浜海岸でクリーン作戦を実施した。全校児童72人が浜に漂着した流木やごみを拾い「今年もアカウミガメに産卵に来てほしい」と期待を込めた。

 太田川河口に位置する大浜海岸には、毎年6~8月にアカウミガメが産卵のために上陸する。子どもたちに地域の歴史や自然について伝える「玉の浦リップルズクラブ」(濵﨑修会長)が30年にわたって保全活動を行い、台風による増水で流失する可能性がある卵を浜のふ化場で保護している。

 この日は海洋教育の一環として「ウミガメ学習」を行う5年生19人が中心となって清掃を実施。「昨年は2匹のウミガメが250個の卵を産み、130匹がふ化した。今年も下里の浜に来てくれるよう、みんなで浜をきれいにしましょう」という呼びかけの後、縦割りの8班でごみ拾いに励んだ。

 竹本斗真君(5年)は「みんなで協力してできてよかった」。浦暖人君(5年)は「去年、ふ化した小さな子ガメを見た。今年も見られたらいいな」と話していた。

 清掃に協力した濵﨑会長は「荒天の後にたくさんのごみが漂着するが、子どもたちの頑張りできれいになった。今年生まれたウミガメは20年後、子どもたちが大人になる頃にまた浜に戻ってくる。将来都会に行く子もいると思うが、大人になったときにふるさとの自然を思い出してほしい」と話していた。

(2022年5月21日付紙面より)

協力して浜をきれいに=19日、那智勝浦町の大浜海岸
大きな流木を運ぶ児童
2022年05月21日
59 井筒建設が電子黒板寄贈
 市野々小学校でお礼集会  (那智勝浦町 )

 井筒建設株式会社がこのほど、那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)に電子黒板1台を寄贈した。18日には全校児童29人がお礼集会を開き、来校した井筒千津留代表取締役と近隣の工事を担当する瀬古幸信さんらに感謝を伝えた。

 井筒建設は同町に本社を置き、建設工事やアスファルト製造・販売、太陽光発電事業を手がける企業。創業は1976年。現在は同校近くの那智川沿いで、発生した土石流の流れを緩和して堆積させる堆積地などを造成する「那智川本川上流帯工(左岸)他工事」を行う。工事車両の通行などの影響を受ける近隣地域への貢献のため、電子黒板を寄贈した。

 現在、国が推進するGIGAスクール構想の一環で、「デジタル教科書」の開発が進み、電子黒板はその活用に欠かせない学習ツールとなっている。紙の教科書と同じ内容を画面に表示させるだけでなく、文字の拡大縮小やマーカーによる書き込み、音声読み上げ、立体図形の回転など複数の機能を使用することができる。

 児童会代表の梅田羽菜さんは「電子黒板は、毎日授業で使うもの。寄贈してくれて、ありがとうございました」と感謝。

 中西校長は「本校は1、2年生、3、4年生、5、6年生がそれぞれ複式学級で、異なる学年が同じ教室で授業を受ける。電子黒板が複数台あれば、さらに学習の幅が広がる」と語る。

 井筒代表取締役は「現在の子どもたちが、電子黒板で授業をしていると知って驚いた。楽しんで授業に取り組んでいただきたい」。瀬古さんは「さまざまなものがデジタル化する時代、子どもたちの興味を広げ、深めるために使ってほしい」と話していた。

 同社は6月、同校の児童を対象に、工事現場で働くショベルカーの体験行事も開く予定だ。

(2022年5月21日付紙面より)

寄贈された電子黒板と記念撮影=18日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年05月21日
60 串本町担当2人に感謝状  本年度行政相談委員表彰  (総務省 )
2022年05月21日
61 注意掲げスケボー利用許可  旧サンゴの湯跡地の一角で  (串本町 )
2022年05月21日
62 漁港岸壁を耐震化  鉄くい打ち込み補強  (太地町 )
2022年05月21日
63 色川に国の補助金  移住促進など実施へ  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
64 マツバラン  新宮市  
2022年05月21日
65 3本の木から実盗まれる  山本さん宅のユスラウメが被害  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
66 「支えあう住みよい社会」へ  紀宝町民児協が総会  
2022年05月21日
67 船で渡り、絶滅危惧種など観察  6年生が熊野川の昼嶋で  (成川小 )
2022年05月21日
68 勇気ある行動に感謝状  消防と警察が合同で贈る  (新宮市 )
2022年05月21日
69 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第49回】フルーツシロップを作ろう!  

 今の時期、スーパーに行くと大きな瓶の容器と氷砂糖が売られていますよね。これはまもなくやってくるウメのシーズンに合わせて陳列されるものですが、私はこれを使って、お子さんとフルーツシロップを作るのをお勧めしています。なんとなく、ベテラン主婦がやる印象がある、梅酒や果実酒。実はそれらもそんなに難しくないのですが、フルーツシロップもそうです。作ってみるととっても簡単! お子さんと一緒に作れて、色々な活用法があるので、お勧めです。そしてもちろん、食育にもなります。

 まずは、その作り方をお伝えしようと思います。用意するものは、果物と、氷砂糖・お酢。たったこれだけです! 果物は基本的に何でもオッケー! かんきつ系でももちろんいいですし、イチゴなどのベリー系、甘くないレモンやウメなどでも作ることができます。きっちり密封できる瓶を用意して、まずは煮沸消毒してください。煮沸できない場合は、キッチン用のアルコールスプレーなどで消毒するといいと思います。ここで消毒することはとっても大切です! 煮沸消毒する様子も、ぜひお子さんに見せてあげてくださいね! 瓶の用意ができたら、果物をきれいに洗って、ヘタを取ったり、皮をむいてキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。かんきつ系の場合は、白いワタも除いてください。氷砂糖と果物の量は1対1!同じ分量用意するだけなので、これも簡単ですよね。瓶に果物を入れて、氷砂糖を入れて、果物を入れて…と交互に重ねていきます。4分の1量くらいを目安に4層にして、最後に氷砂糖が上にくるように重ねてください。最後に、瓶の大きさにもよりますが、果物と氷砂糖が各500㌘くらいの量で、大さじ2分の1くらいのお酢を加えます。これはお酢が呼び水代わりになり、エキスが出やすくなるからです。ここで使うお酢はリンゴ酢がお勧めですが、穀物酢でも大丈夫。そんな話もお子さんにしてあげてくださいね。

 ここから2週間、毎日瓶を1回揺らして、上下を返し、動かしてあげます。どんどんエキスが出てきて、氷砂糖が溶けていきます。完全に溶けたら、シロップの完成です! お砂糖には、フルーツのエキスを出す力があったり、カビや細菌の餌になる水分を取り込んで守ってくれる作用があることも、お子さんに教えてあげてほしいのです。

 瓶を毎日動かすだけでできるフルーツシロップ。炭酸で割ってジュースにしたり、ヨーグルトに混ぜたり、使い方は無限大です。イチゴで作ったら、牛乳で割って、いちごミルクにするのもお勧めです。そして、これからの季節一番お子さんにお勧めなのは、かき氷にかけること。自分で作ったシロップは、格別だ!となるでしょうし、市販のものよりずっとヘルシーですよね? お子さんに大切なのは「自分でできた!」という成功体験です。毎日少しづつ変わる瓶の中の様子を観察するだけでも、とてもいい食育になります。おいしいフルーツがたくさんあるこの時期、ぜひお試しください。

(2022年5月21日付紙面より)

2022年05月15日
70 慶喜の心情、今に伝える
 貴重な「奏聞書」劔持家に  (新宮市 )

 新宮市下本町の劔持さん宅に伝わる「慶喜奏聞書」がこのほど、徳川慶喜から新宮藩最後の藩主・水野忠幹に送られたものであることが分かった。文書は慶喜の家臣が書いたと思われるが、大政奉還後の苦悩がつづられており慶喜の心情を現在に伝える貴重なものとなっている。

 江戸幕府かつ日本史上最後の征夷(せいい)大将軍、徳川慶喜。江戸末期、「薩長同盟」が成立し倒幕への動きが加速する中、慶喜は1867年10月に政権を朝廷に返上。大政奉還により、鎌倉幕府が開かれてから約700年続いた武士による政治は終わりを告げた。

 文書の鑑定には和歌山県立博物館や和歌山城郭調査研究会の水島大二顧問、同研究会会員の小渕伸二さんらが協力した。

 和歌山信愛大学非常勤講師の小山譽城・歴史学博士によると「徳川慶喜が将軍職を辞退し、天下の公議を尽くして政権を運営するようにと朝廷に政権を返上したにもかかわらず、列藩の衆議もなく、薩摩・長州の藩士らが幼い明治天皇の近くにいて勝手な振る舞いに及んでいることは嘆かわしいこと」などと苦悩がつづられており、天皇と万民の安心できる国にしたいという慶喜の願いが奏聞されているという。

 文書は大政奉還から約2カ月後の同年12月に江戸城において幕府の老中から紀州藩の家老に渡されたもの。一方、劔持家は1619年に水野家が新宮城領主として入部した際に、側用人として浜松から入国したという家系で、水野家に送られた文書を所有していることから、水野家から絶大な信用を得ていたことがうかがわれる。なお、文書は田辺の安藤家にも届けられた可能性があるが、県内では確認はされていない。

 文書を所有する劔持幸代さんは「新宮市で出てきたもの。ちゃんと扱っていただけるのなら市に寄贈したい」と胸中を明かし「大政奉還に苦悩した慶喜さんの心情が伝わってくるように思う。どこかに展示していただけるのなら、新宮市の方々に見てもらいたい」と話している。

(2022年5月15日付紙面より)

水野家に送られたという「慶喜奏聞書」=新宮市下本町
2022年05月15日
71 西田紀宝町長、初代議長に
 タイムライン防災・全国ネットワーク国民会議  

 台風や大雨などの災害が起こる前に行政、住民、関係機関が取るべき行動をあらかじめ定めておく事前行動計画「タイムライン防災」の普及を目指す「タイムライン防災・全国ネットワーク国民会議」の設立総会が10日、東京都千代田区であった。全国34市区町村の首長らで組織し、全国で初めてタイムラインを策定した紀宝町の西田健町長が初代議長に就任した。

 紀宝町は2011年の紀伊半島大水害を教訓に、15年にタイムラインを策定し、これまで約40回運用してきた。今では全国137市区町村が導入している。

 同会議は、タイムラインをより多くの市区町村や地域住民に広めていくことで、災害から命を守る防災意識社会の構築を目指す。人材育成の推進や全国の防災機関への普及啓発なども展開する。

 内閣府政策統括官、消防庁次長、国土交通省水管理・国土保全局長、気象庁気象防災監らがアドバイザー、河田惠昭・関西大学社会安全学部特別任命教授、タイムライン防災を提唱した松尾一郎・東京大学大学院情報学環客員教授らが技術顧問、太田昭宏・元国土交通大臣、足立敏之・参院議員が特別顧問を務める。

 総会では内閣府、消防庁、総務省、国土交通省、気象庁への支援などを盛り込んだ決議文を採択。タイムラインを活用した防災対策の推進を図り、政府の防災基本計画に位置付けること、地域防災の担い手確保への財政支援などを要請し、山口那津男・公明党代表らに要望した。

 議長の西田町長は「正しい避難が可能な地域防災社会の形成と国民一人一人のタイムライン防災の徹底が急務となっている中、タイムライン防災の一層の充実と日本の文化となるよう、まい進していく」とコメントした。

(2022年5月15日付紙面より)

タイムライン防災・全国ネットワーク国民会議の設立総会(紀宝町提供)
山口那津男・公明党代表(右から2人目)に要望する西田健議長(同3人目)=同提供
2022年05月15日
72 子どもの安全や緑化のために
 朝日・築地公園で芝生養生中  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場横の築地公園と同町朝日の朝日公園の一部区画でこのほど、芝張りが行われた。現在は養生中の芝生部分に立ち入りできないようにロープを設置しており、芝の根がしっかりと張る6月初旬に開放を予定している。

 町建設課によると、公園を利用する子どもの安全対策や緑化のために本年度事業で実施。費用は約40万円で、どちらも4月中旬に芝張りを行ったという。

 担当者は「芝生化は景観面を良くすることはもちろんだが、公園で遊ぶ子どもさんが転倒した際の危険防止にもつながると思う」と話していた。

(2022年5月15日付紙面より)

芝張りを行い、養生中となっている=11日、那智勝浦町築地の築地公園
築地公園よりも芝を多く張った朝日公園=同日
2022年05月15日
73 人口増減率で下位  北山村と古座川町  (和歌山県推計 )
2022年05月15日
74 イベント「市独自の基準を」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委 )
2022年05月15日
75 維持発展に向け団結図る  市ボランティア・市民活動センター総会  (新宮市 )
2022年05月15日
76 「ぺったん」と手足形  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2022年05月15日
77 園庭元気よく駆け回り  うどの幼と鵜殿保が交流  (紀宝町 )
2022年05月15日
78 自然や近代文化遺産も堪能  24人が甑山~電気の谷を歩く  (紀宝町 )
2022年05月10日
79 3年ぶりのにぎわい
 コロナ制限なしのGW  (熊野三山 )

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が、3年ぶりになくなった今年のゴールデンウイーク(GW)。本紙エリア内の各所でも、拡大前をほうふつとさせる人出のにぎわいを見せた。

 熊野三山はいずれも、参拝客でごった返した。熊野那智大社では、3日、4日、5日の順で▽約1700人▽約2000人▽約1600人―が参拝。那智の滝では若干多く▽1802人▽2016人▽1837人―が訪れた。

 神職は「コロナ禍前の2018年と比較すると、1割から2割ほど減少した感じと思う。当然、昨年やおととしと比べたら、相当多かった。3日から5日にかけ、那智山線も渋滞したと聞いている」と語った。

 なお、19年は特別に参拝客が多かったため、比較対象とはしなかった。

 熊野速玉大社では、コロナ禍前ほどではないものの、4月28日から増え始め、3日から5日は相当な忙しさだったという。「3日と4日は特に多く、御朱印がずっと続くような状態だった」と話していた。

 熊野本宮大社も、状況は同様。「3、4、5日は、神門の外まで人があふれ、われわれ神職がずっと、メガホンを持ち整理するような状態が続いた」と言う。

(2022年5月10日付紙面より)

参拝客でにぎわう境内=3日、熊野那智大社
2022年05月10日
80 働く場所の創出を目指して
 「四季彩まるしぇ」始める  (エコ工房四季・株式会社天然 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の就労継続支援B型事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が4月30日、国保古座川病院跡地で株式会社天然=和歌山市=(以下天然とする)と連携した出店イベント「四季彩まるしぇ」を始めた。

 天然は古座川町を保養先とする和歌山トヨタ自動車株式会社が地域貢献のために起こしたグループ会社。保養時の地域交流活動を通して接点を得た同事業所は、天然が力を入れるキッチンカー「PANDA」やその仲間を迎え入れる形でこのイベントを計画し、3月の試行を経て実施にこぎ着けたという。

 この日は「PANDA」とその仲間計4台が来場し、客寄せとして8歳以下対象の遊具やテラス席も持ち込み。同事業所や県セルプセンター、会場一帯の出店希望者も軒を連ね、国道42号に面する出入り口にのぼりを掲げて来場を誘った。同事業所の利用者は職員と共に自店運営に加え車両誘導、遊具の適時消毒など会場運営もこなし、来場者の円滑な利用を図った。

 天然の営業責任者・東照之さんによると、同事業所との連携の狙いは利用者や出店者などの働く場所の創出。今回は会場運営を同事業所に委ねて利用者らの勤労としての場慣れと収入を図る筋道つけをし、今後は出店数増強(同カー・屋台・物販・フリマ・農家直売・ハンドメード・ワークショップなど)やゲストステージなども積極的に組み込んでやりがいと収益をいっそう増すよう目指すという。

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本年度は11月まで週末開場



 このイベントは11月まで、月1~4回の頻度で週末に開場する計画。開場時間は基本午前10時~午後5時で、7月と8月は午後9時まで時間延長する。出店希望(要出店料)は両者を代表しオフィスkokomoが統括していて、メール(officekokomo1@gmail.com)やインスタグラムのメッセージ(@officekokomo)で相談してほしいとしている。

 次回の開場日は5月22日(日)。以降の開場日は▽6月11、12日▽7月23、24日▽8月6、7日▽8月20、21日▽9月3、4日▽9月17、18日▽10月8、9日▽11月5、6日―を予定している。いずれも会場設営が困難な場合は中止するので、あらかじめ了承してほしいという。

 同事業所の地域交流行事「エコまつり」の月例版的な内容となっていて、回を重ねるほど利用者の収入につながる仕組み。平原施設長は「まだ始まったばかりで今回は小規模だが、今後は地元の皆さんにも参加を呼びかけ、より多くの皆さんに来てもらえるよう盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

(2022年5月10日付紙面より)

本年度から始まった出店イベント「四季彩まるしぇ」の様子=4月30日、串本町古座
2022年05月10日
81 鍛錬の成果を披露 不二流体術が演武奉納 (熊野那智大社)

 古武術の不二流体術和歌山県支部新宮道場(山本盛夫支部長)は7日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で奉納演武会を開いた。同大社での奉納は4回目で、第三代宗家の大嶋竜太郎さん他、18人が体術や棒術、剣術を披露。足を止めて見物したり、撮影を行う参拝者の姿も多かった。

 不二流体術とは、突き、蹴り、投げなどといった古来から伝わる日本伝統の総合武術で、審判のいないルール不在の中で行われるのが特徴。開祖・古賀不二人師が、合気道開祖・植芝盛平師、親和体道開祖・井上方軒師を源流に、真の合気武術を目指してより実践的に練り上げた。

 二代宗家・田中光四郎師を経て、現宗家の大嶋さんに伝えられた奥義は、講道館出身の柔気流宗家・八木不動師から伝授された柔気流の技を加えて、今や一段と深みを増しているという。

 正式参拝後に行われた奉納演武では、道着やはかま姿の門下生が素手による実践的な演武や短刀、木刀を用いた数々の技を披露した。子どもたちも元気いっぱい鍛錬の成果を発揮し、参拝者からは大きな拍手が送られた。

 奉納後、大嶋さんは「半年に1回、和歌山に来ているが、皆さんの成長が素晴らしいのでうれしい限り。那智大社さまには毎年奉納させていただいているが、尊い場所で演武ができることをありがたく思います。良いご縁が広がっているため、9月には伊勢神宮の外宮でも奉納演武会をさせていただくことになりました」と話した。

 同大社の伊藤士騎(しき)禰宜(ねぎ)は「地域のお子さんたちが神社で演武をご奉納する機会は少ないと思うので、毎年の楽しみや良い思い出にしてもらえたら。大人になり熊野地方を離れた際にも、今日の日を思い出していただきたいです」と語った。

 なお、11月には熊野本宮大社で奉納演武会を実施する予定。

(2022年5月10日付紙面より)

演武を奉納した不二流体術和歌山県支部新宮道場の皆さん=7日、那智勝浦町の熊野那智大社
第三代宗家の大嶋竜太郎さんが演武を披露した
2022年05月10日
82 産卵シーズン前に清掃活動
 紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(榎本晴光会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは8日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施した。市職員らも活動に参加し、総勢16人で草刈りや溝掃除などに汗を流した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろ、同会や関係者らの手によって海に戻される。

 なお、昨年は例年より早めとなった5月20日に初上陸と産卵を確認。会員らは同浜の大規模清掃活動などを通してウミガメの上陸に備えたが、以降、上陸が1度あったものの産卵は確認されなかった。初産卵で発見した卵は98個。うちふ化した14匹を放流した。

 早い時期に産卵が見られた場合のふ化率は低く、また海水温の上昇など地球温暖化も影響してか、上陸数が減少しているという。

 今月から、同浜で早朝のウミガメパトロールを開始した榎本会長。「今シーズンは多くのウミガメが上陸してくれたら。今年は新型コロナウイルス感染症の影響などで大々的に行えていなかった放流会も開催したい」と話していた。

(2022年5月10日付紙面より)

会員ら16人が草抜きや溝掃除などに汗を流した=8日、新宮市の王子ヶ浜
浜辺をパトロールする榎本晴光会長ら
2022年05月10日
83 触れ合い通じて夢抱く
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2022年05月10日
84 白い綿のような不思議な虫  ババシロアシマルハバチ  (古座川町 )
2022年05月10日
85 大柳の水田借り稲作に挑戦  明神小児童ら一丸で田植え  (古座川町 )
2022年05月10日
86 来年もまたこの場所で  猿田彦・三宝荒神社で例祭  (新宮市 )
2022年05月10日
87 種まきや昼食楽しみ交流  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年05月10日
88 14人の児童が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2022年05月10日
89 矢渕中が男女で県大会へ  学校対抗ソフトテニス大会  (南郡予選 )
2022年05月10日
90 新しいお友達と仲良く  ママサークルでこいのぼり  (紀宝町 )
2022年05月10日
91 「いきいき百歳体操」で元気に  神内の子安サロンで体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
92 泥んこになって楽しむ  GW最終日に田植え体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
93 お悔やみ情報