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2021年12月15日
1 色とりどりの大絵馬完成
 元気いっぱい寅描く  (勝浦八幡神社 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で11日、初の大絵馬作りが行われた。太地町在住で日本画家の土長けいさんと共に町内の3歳から12歳までの32人が参加。子どもたちは来年の干支(えと)である「寅(とら)」を色とりどりの絵の具を使って自由に描いた。大きな虎と小さな虎が寄り添い、勝浦の祭りで見られるササが彩りを添えた大絵馬は30日(木)に境内に掲げられる予定。

 大絵馬作りは神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。髙橋宮司によると「勝浦でも大絵馬を作りたい」という声もあり、今回に至ったという。これまでには太地町の飛鳥神社で2度、大絵馬が制作されている。

 髙橋宮司は「町が元気になるように、皆さんの元気で自由に描いてください」とあいさつした。

 大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。今回は感染症対策と参加人数が多かったことから、「大虎」「小虎」「ササA」「ササB」の四つの班に分かれて、アクリル絵の具や筆を用いて作業に取り組んだ。順番を待つ班は小さな絵馬に好きな絵や目標を描いていた。

 また、神社総代会のメンバーらが大絵馬を設置するための絵馬立てにニスを塗るなど協力した。子どもたちは「楽しい。もっと塗りたい」「模様をもっと付けたい」と笑顔で楽しんでいた。

 土長さんは「元気な絵馬ができた。班が変わるごとに完成に近づくのは不思議で面白かったのでは。わくわくしながら楽しむ感覚を記憶していただくことが大事」。

 髙橋宮司は保護者に対して「町の元気がないと神社も元気が出ない。子どもたちが地元を出ても、今回の絵馬を思い出して帰ってきてもらえたらありがたい。ふるさとを愛する気持ちを伝えていただけたら」。子どもたちの絵馬については「皆さんが真剣な表情で集中して描いてくれた。心に残ってくれたのでは。元気いっぱいの絵馬になった。面白かったなと思っていただければうれしいです」と語った。

 大絵馬作りは毎年実施する予定で、新しい大絵馬ができた際は社務所に設置していくとしている。

(2021年12月15日付紙面より)

色とりどりの大絵馬が完成=11日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
元気いっぱい大絵馬作り
年男年女の皆さん
2021年12月15日
2 宇宙飛行士の試験に挑戦
 旧古座分庁舎で体験企画  (串本町 )

 串本町が11、12日の2日間、旧役場古座分庁舎で体験企画「どんな力をつければ宇宙飛行士になれるか?~宇宙飛行士候補者選抜試験に挑戦!!」を実施した。

 この企画は、町が前年度に町民向けワークショップを監修するなどロケット振興事業に協力した株式会社USPジャパン=東京都=の提案に基づいて展開する機運醸成策の一つ。同試験の体験を通して宇宙への関心を高めてもらうことを狙いとし、今月と来年1、2月に計3回開く予定という。

 初日は町内の小学生~高校生や小中学生の家族、2日目はガイドや教育関係者を対象とし、講師は宇宙関係の次世代教育団体「日本宇宙少年団」の宇宙兄さんズ(小定弘和・副事務局長と小島俊介・宇宙ホンモノ体験総括の2人)が担当している。

 両日とも90分の枠組みで「図形を言葉で伝える」など同試験3題を体験する内容。2日目は内容の意図や体験を動機付ける要領など指導する側のノウハウ解説も含んでいる。

 講師2人は宇宙という素材が子どもたちの成長にとても役立つことや、その実行手段として同団が展開している宇宙教育の理念や正しい情報に基づく進め方などを町域へ伝えて託す思いで取り組んでいるそう。残り2回も同一の内容を体験提供するとして、思いの裾野を広げるため対象となる子どもやその家族、ガイドや教職員の意欲的な参加を期待した。

  □     □

■今後の実施は後日告知

 この企画は参加無料、事前申し込み制。1、2月の詳細は同日現在未定で、事務担当の町企画課ロケット推進室は決まり次第、学校や観光協会経由の告知などで伝えるとしている。問い合わせは同室(電話0735・67・7004)まで。

(2021年12月15日付紙面より)

子どもやその家族向けの体験企画の様子=11日、旧串本町役場古座分庁舎
ガイドや教職員向けの体験企画の様子=12日、同
2021年12月15日
3 1万人の思い届ける
 市民有志が署名提出  (新宮市 )

 新宮市民有志(清原和代代表世話人)ら6人は14日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長に市立医療センター常勤産婦人科医師の確保を求める9856人分の署名を届けた。

 常勤医師1人の退職決定に伴い、来年3月19日以降の分娩(ぶんべん)予約休止を発表している同医療センター。新宮・東牟婁エリアの中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた。

 このたびの署名は、約2週間の期間内において市内を中心とした市立医療センター圏域内の住民らから集められたもの。清原代表世話人は1万近く集まった署名を田岡市長に手渡すとともに、医師の確保を強く求めた。

 清原代表世話人は、他府県において出産の際にトラブルがあり、30分離れた総合病院に移送されたが脳性まひとなり、30代で亡くなった事案や、個人病院で普通分娩を予定していたが予定日が遅れ、血圧が異常に上昇したため緊急帝王切開手術になり、ドクターヘリで受け入れ可能な病院で出産した事案など、署名活動の賛同者から寄せられたエピソードを紹介。

 「今まさに子どもを作ろうとした矢先に今回の休止を聞き、新宮を離れる選択を語り合う夫婦の嘆き、よそで暮らす娘さんの里帰り出産を望む親御さんの不安など、心から安心して出産できない憂いの数々を耳にした」と述べ、引き続いての医師確保や、法律や条令など改正実現に向けた取り組みを要望した。

 署名の重みを両手で受け取った田岡市長は「医療センターで分娩できないということはあってはならない。(署名は)心強い。必ず医師を確保するという強い思いで引き続き努力したい」。

 「市民の安心安全の根幹は医療。長期的にも医師不足解消は課題。最優先事項として取り組み、医療センターの充実に努めたい」と述べた。

 清原代表世話人は紙面を通して「市長に皆さまの思いを届けることができました。署名へのご協力、ありがとうございました」と感謝を伝えている。

(2021年12月15日付紙面より)

清原和代代表世話人(左)が田岡実千年市長に9856人分の署名を手渡した=14日、新宮市役所
2021年12月15日
4 冬の天体観測楽しむ
 自然探訪スクールに19人  

 那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで11日夜、熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会主催の自然探訪スクール「上弦の月と冬の星座」が開かれた。近隣市町から親子連れなど19人が参加し、天体観測を楽しんだ。

 美しいふるさとの自然に触れ親しみながらその恵みに感謝し、大自然の営みを学び、それを愛護する精神を培う目的で毎年開催している。今回は元中学校教諭の小林眞人さんが講師を務めた。

 小林さんは屋外に設置した望遠鏡で、金星や土星、木星などの惑星を見せ、土星の衛星タイタンや月の表面なども観察。冬の代表的な星座や、地球の自転によって星が移動しているように見える仕組みを解説した。

 小山田眞志君(神倉小5)は「土星の輪っかや、木星の衛星が三つ並んでいるのが見えた。いつか宇宙に行ってみたい」と話していた。

  □     □

■ふたご座流星群

 三大流星群の一つであるふたご座流星群が、14日ごろに極大を迎える。今年は月夜のため、観察は月が沈んだ15日(水)午前3時から明け方までがおすすめ。

 ふたご座流星群は、小惑星フェートンが軌道上にまき散らしたちりの道(ダスト・トレイル)に地球が突入することで、宇宙空間の流星物質が大気と衝突し、多くの流れ星が出現する現象だ。

(2021年12月15日付紙面より)

望遠鏡で天体観測=11日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
2021年12月15日
5 南紀ボーイズが準優勝
 日本少年野球和歌山岩出大会  
2021年12月15日
6 4選手が近畿大会へ
 県レスリング新人大会で活躍  (新宮高校 )
2021年12月15日
7 三輪崎が激戦制す
 熊野三山小学生バレーフェスタ  
2021年12月15日
8 8チームがトーナメント対戦  ケンドリック旗少年野球大会  (串本RC )
2021年12月15日
9 詐欺被害未然防止に貢献  三輪崎郵便局に感謝状  (新宮警察署 )
2021年12月15日
10 少しでも地域貢献を  JAみくまのが車いすなど寄贈  (北山村 )
2021年12月15日
11 藤野醤油醸造元が知事表彰  生活・食品衛生模範施設などに表彰状伝達  (東牟婁振興局 )
2021年12月15日
12 プロサッカー界の知識吸収  津越智雄さんが講話  (近大新宮 )
2021年12月15日
13 来年1月2日に成人式  第4回定例会が開会  (紀宝町議会 )
2021年12月15日
14 自転車の安全運転を  S・Bデーに合わせて啓発  (紀宝警察署 )
2021年12月15日
15 地震発生時に役立つ物発見  学校防災研修会で町歩き  (成川小 )
2021年12月15日
16 命に夢膨らみ「体ってすごい」  保護者向けに性教育  (紀宝町 )
2021年12月15日
17 元気いっぱいに歌や劇  紀宝町立保育所で発表会  
2021年12月15日
18 お悔やみ情報
  
2021年12月10日
19 おいしいリンゴ召し上がれ
 一関市から学校給食に提供  (新宮市 )

 今年7月21日に新宮市と友好都市提携を結んだ岩手県一関市から、新宮市内小・中学校の給食にリンゴ約400個が届いた。8日には市立王子ヶ浜小学校(谷口幸生校長)をはじめとする4校の給食で提供され、児童・生徒計1069人が甘くシャキシャキした「サンふじ」を味わった。

 一関市は岩手県最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍、人口は11万2639人(3月31日現在)。室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、718(養老2)年に熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神の分霊を迎え、1300年の歴史を持つ。両市の交流は1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以来、約25年にわたって続いている。

 今回の提携記念事業は一関市からの提案によるもので、新宮市からは一関市内44校の小中学校へ県産ミカン約9600個を提供。食材交換はこれまでの新宮市の姉妹・友好都市交流の中でも初の試みとなる。

 王子ヶ浜小学校では、校内放送で一関市の紹介があり、「一関市には新宮市と関わりのある場所がたくさんある。ぜひ調べてみましょう」と呼び掛けがあった。

 この日提供された「サンふじ」は甘味、酸味、歯応えの三つがそろったリンゴの品種。吉見明真君(6年)は「今まで食べたリンゴの中で一番甘くてシャキシャキしている」と笑顔で語った。

 市教育委員会の澤原謙二教育部次長は「両市の子どもたちの相互交流など、新たな交流方法を模索しながら、発展させていければ」と話していた。

(2021年12月10日付紙面より)

一関市から届いた「サンふじ」=8日、新宮市立王子ヶ浜小学校
給食のデザートとして提供
2021年12月10日
20 「海を越えた芸術家」
 石垣記念館創立30周年講演  (太地町 )

 太地町公民館で11月27日、同町立石垣記念館創立30周年記念講演会が開かれ、ニューヨークの日本人社会や日本人芸術家の研究を行う佐藤麻衣さんが「海を越えた芸術家―ニューヨークの石垣栄太郎―」と題して講演した。

 講演では、石垣栄太郎のニューヨークでの創作活動を▽1910年代の文芸作品(第一次世界大戦とアメリカ)▽20年代の美術作品(狂騒のアメリカ社会)▽30年代の美術活動(世界恐慌と社会問題)―の3期に分けて解説。「ボーナスマーチ」や「鞭(むち)打つ」、「リンチ」などの代表的な作品を題材に、当時の新聞・雑誌での論評など多様な資料を交えて変遷を追った。

 アメリカで出会った芸術家との関わりによる石垣の思想の変容にも触れ、「石垣の作品には、世界恐慌や第2次世界大戦という混沌(こんとん)とした世情の中で、アメリカ社会の変容や民衆の様相をつぶさに描き、記録するジャーナリスト的視点があったのでは」と結んだ。

 町歴史資料室の櫻井敬人・学芸員は「石垣栄太郎の旧制新宮中学校時代のスケッチなども見つかっており、当時の社会運動家との関わりなどが明らかになれば、今後も新しいことが分かってくるのでは」と語る。

 佐藤さんの著書「ニューヨークの日本人画家たち―戦前期における芸術活動の足跡―」は、石垣記念館などで販売している。

(2021年12月10日付紙面より)

佐藤麻衣さんが講演=11月27日、太地町公民館
2021年12月10日
21 4校それぞれに成果披露 第25回中学校音楽会開く (串本町教育研究会)

 串本町文化センターで8日に第25回中学校音楽会があり、町立の4中学校がそれぞれに音楽発表に臨み互いに鑑賞するなどして交流した。

 この音楽会は町教育研究会が主催、同研究会音楽部会が主管する全町規模の交流行事。前年度は新型コロナウイルス対応の一環で中止したが、本年度は町内近隣で感染者が出ておらず予防対策を講じる条件で実施することとし、各校とも対策相応に発表する音楽内容を決め、練習に打ち込んできた。

 生徒教職員数だけで同センターホールの座席(600席)の半分を埋める規模となるため、今回はソーシャルディスタンス確保のため家族など招待をせず。同研究会を代表して潮岬中の水上茂秀校長が実施のいきさつを伝えて予防意識を促しつつ、人の心を動かす力が音楽にはあることを振り返り「それぞれの学校でどんな練習を重ねてきたのかを想像し、真剣な頑張りに敬意を払いしっかりと聴いてほしい」と呼び掛けて元気な成果発表を期待した。

 発表内容は▽潮岬中吹奏楽部〈演奏〉▽西向中〈器楽演奏〉▽串本西中〈合唱〉▽潮岬中〈ボディーパーカッション〉▽串本中1年生〈合唱〉▽同2年生〈同〉▽同3年生〈同〉。合唱コンクールを体育祭と対の文化行事としている串本中と串本西中は全員マスク着用で合唱に臨み、潮岬中と西向中は演奏を選ぶなど四半世紀の節目となった今回は表現の幅が広がる音楽会となった。

 最後に同研究会音楽部会を代表して潮岬中の坂本健斗教諭は「2年ぶりの実施だが、楽しい、良かったと互いに言える音楽会になった」と講評。他人と合わせる場面は音楽に限らず人生の中でいろいろと出てくるものだとし、今回の音楽にかけた努力を忘れることなく、勉強にクラブ活動、好きなことにも注ぐことを今後に願って締めくくった。

(2021年12月10日付紙面より)

全校生徒一丸でボディーパーカッションを披露する潮岬中=8日、串本町文化センター
歴代生徒の伝統となっている合唱を披露する串本中3年生
2021年12月10日
22 心を込めて一生懸命読んで 下里中で読み聞かせ学習 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立下里中学校(布引伸幸校長)で、1年生30人による読み聞かせ学習がスタートしている。8日には地域の読み聞かせボランティアグループ「ブックスマイル」(草下千秋代表)、「りぼん」(尾鷲愛子代表)のメンバー6人が来校し、読み聞かせのこつを伝授した。

 2016年度から始まった取り組みで、生徒たちが母校である町立下里小学校、太田小学校を訪れ、児童に絵本の読み聞かせを行う。

 8日の学習では、絵本、大型絵本、紙芝居の特徴やページの送り方、立ち位置などの基礎的な技術を学習。草下代表は生徒たちに向け「人に何かをしてもらうというのは、とてもぜいたくなこと。それを皆さんが、小学生にしてあげる。一番大切なのは、心を込めて、一生懸命読むこと」と語り掛け、絵本「であえてほんとうによかった」「にげてさがして」の読み聞かせを実演した。

 りぼんメンバーによる大型絵本「よかったねネッドくん」では、生徒も「そいつはよかった」「なんてこった」などの掛け声に参加し、小学生に戻った気持ちで絵本の世界に引き込まれていた。母校への訪問は、来年1月を予定している。

(2021年12月10日付紙面より)

ブックスマイルの草下千秋代表が実演=8日、那智勝浦町立下里中学校
絵本の世界に引き込まれる生徒たち
2021年12月10日
23 数々のレースで活躍
 山本大喜選手、初代個人総合王者に  (キナンサイクリングチーム )
2021年12月10日
24 産婦人科問題、議員が追及  新宮市議会一般質問②  
2021年12月10日
25 手話言語条例を可決  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2021年12月10日
26 特選に野中誠一さん  写連紀南支部11月優秀作品  
2021年12月10日
27 来年は良い年の予感?  喫茶きよもんの幸福の木  (那智勝浦町 )
2021年12月10日
28 楽しくボールライト作り  橋本児童館で冬の工作  (新宮市 )
2021年12月10日
29 ピラティスでリフレッシュ  Cafe丹福でJA女性会  (新宮市 )
2021年12月10日
30 横山さんが最優秀賞受賞  国際平和ポスター・コンテスト  (新宮LC )
2021年12月10日
31 師走に備え確認  熊野市消防団第2方面隊56人が訓練  (東紀州広域防災拠点 )
2021年12月10日
32 地震時の危険箇所を確認  5、6年生が防災教育学習  (井田小 )
2021年12月10日
33 昔の遊び通して交流深める  下地ふれあい広場のメンバーが訪問  (成川小 )
2021年12月10日
34 住宅用火災警報器の設置を  紀宝町では購入費補助も  
2021年12月10日
35 橋杭園地にネットを設置  飛散抑えるため関係者ら  (串本町 )
2021年12月10日
36 総代ら交え本尊開眼供養  寄進による修理完了祝う  (錦江山無量寺 )
2021年12月10日
37 お悔やみ情報