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2018年12月28日
1 那智の滝で迎春準備
 大しめ縄の張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は27日、世界遺産である那智の滝で大しめ縄を張り替えた。日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足元に注意しながら慎重に新しいしめ縄に取り換えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。前日の雨の影響もなく、無事に設置された。

 大阪府から参拝に訪れていた40代男性は「張り替えは見られなかったが良い時に来ることができた」と語った。

 那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔と共にライトアップされる。

(2018年12月28日付紙面より)

大しめ縄を設置する神職ら=27日、那智勝浦町那智山
2018年12月28日
2 新姫の香りと程よい酸味
 リキュール「紀州の一雫」  

 熊野市特産の香酸かんきつ「新姫(にいひめ)」を使用したリキュール「紀州の一雫(ひとしずく)」の販売が新宮市や熊野市を中心とした酒販店などで始まった。紀州の自然の恵みと果樹の持ち味を引き立たせようと、酒類食品卸売業の株式会社Yアルコ(加藤隆義代表取締役)が企画。和歌山県岩出市にある創業100年の造り酒屋「吉村秀雄商店」で製造した。

 新姫は、かんきつ種のタチバナと何かが自然交配したものと推測され、昭和60年に熊野市新鹿町で発見された。市が平成9年に新しい香酸かんきつとして品種登録した。独特の爽やかな香りと程よい酸味が特徴。

 紀州の一雫は720㍉㍑入り1600円(税抜き)。新姫の特徴を生かした甘みと酸味のバランスが良く、加藤代表取締役は「アルコールが苦手な方でもおいしく飲んでもらえる」と話している。

 問い合わせは新宮市下田の株式会社Yアルコ(電話0735・21・2101)まで。

(2018年12月28日付紙面より)

新商品を紹介する加藤隆義代表取締役=21日、東牟婁振興局
2018年12月28日
3 昔ながらの製法で
 伝統のこんにゃく作り始まる  (熊野川町篠尾 )

 新宮市熊野川町の篠尾(ささび)で正月に向けて伝統のこんにゃく作りが始まった。篠尾は日当たりが良く、霧が発生する土地でこんにゃく芋の栽培に適している。昔は多くの家で作られていたが、後継者が減り、一時は少なくなっていた。伝統の味を絶やしてはいけないと昭和61年に篠尾こんにゃくグループが発足した。11月に収穫した芋を1カ月ほど干し、12月中旬からこんにゃく作りを始める。

 篠尾集会所内に設けられた作業所で、昔ながらのかまどにカシなどの天然木を燃料にして湯を沸かし、芋をゆでる。皮をむいた後、石臼でこねて木灰からとったにがりを混ぜ、木型に詰める。その後1時間ほど煮てあくを抜き、袋に詰めて殺菌のためにゆでて完成する。機械に頼らない昔ながらの製法で作られた篠尾のこんにゃくは特においしいという。

 グループ代表の垣内金夫さんは「以前、京都のお寺さんから定期的に欲しいというありがたいお話をいただき、『篠尾のこんにゃくは12月から2月いっぱいまでなのです』と了解をいただいた」と語る。「正月に向けて年内に1000個を作る。正月明けから2月いっぱいまで続きます。1月中旬には体験こんにゃく作りもあるので、ぜひお越しください」と話していた。

(2018年12月28日付紙面より)

木型に入れる作業をするメンバーら=23日、新宮市熊野川町の篠尾集会所
篠尾こんにゃくグループの皆さん
2018年12月28日
4 紀南学園にAED寄贈
 新宮ライオンズクラブ  (新宮市 )

 新宮ライオンズクラブ(新宮LC、山本俊英会長)は25日、児童養護施設の紀南学園(芝悦男園長)に自動体外式除細動器(AED)一式を寄贈した。芝園長は「設置したいと考えていたところ、お話をいただいた。職員一同大変ありがたく思っています」と話していた。

 山本会長をはじめ、新宮LCの会員らが同学園を訪問。児童らに、用意したクリスマスプレゼントを配り、芝園長に目録を手渡した。

 山本会長は、児童らに「クリスマスの良き日に、ライオンズクラブから贈り物を届けることができたことをわれわれもうれしく思います。元気に成長して、社会に出てからも頑張ってください。応援しています」とあいさつ。

 見送る子どもたちから会員らにお礼の折り鶴が手渡され、芝園長は「今日は一日を通して多くの方々が園に贈り物を届けてくれました」と感謝していた。

(2018年12月28日付紙面より)

芝悦男園長(左)に目録を手渡す山本俊英会長=25日、新宮市の紀南学園
2018年12月28日
5 紀南レク協会が優勝 第138回職場対抗ボウリング大会 
2018年12月28日
6 1位に松本武則さん  写連新宮支部12月例会  
2018年12月28日
7 骨粗しょう症予防を学ぶ  健康づくり推進員会三佐木支部が研修  (新宮市 )
2018年12月28日
8 目標金額50%を超える  川舟クラウドファンディング  (新宮市 )
2018年12月28日
9 元日も休まず営業  「勝浦漁港にぎわい市場」好評  
2018年12月28日
10 楽しくおいしく食べる子に  子育て世代の食育教室  (那智勝浦町 )
2018年12月28日
11 正月らしいたこ作り  冬休み中の児童10人が  (新宮市立図書館 )
2018年12月28日
12 町の魅力伝えるカレンダー  観光協会が景色や催しをPR  (那智勝浦町 )
2018年12月28日
13 お母さんはピアニスト  佐野保で保護者のコンサート  (新宮市 )
2018年12月28日
14 学ぶ姿勢を忘れずに  くろしお児童館で「お花をいけましょう」  (新宮市 )
2018年12月28日
15 ポスターなどで状況を周知  本州最南端の火祭りに向け  (南紀串本観光協会 )
2018年12月28日
16 リーダーを意識し集団活動  潮岬で養成キャンプ実施  (県青少年育成協会 )
2018年12月28日
17 買い物弱者をバスで支援  七川ふるさと協が試験運行  (古座川町 )
2018年12月28日
18 1年間の成長を披露  新宮市内保育園でクリスマス発表会  
2018年12月28日
19 外壁へのイルミネーション  28日と1月6日に実施を予定  (近畿労働金庫新宮支店 )
2018年12月28日
20 お悔やみ情報
  
2018年12月26日
21 観光客増加に期待
 世界的宿泊施設予約サイトから注目  (那智勝浦町 )

 世界的な宿泊施設予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」が公表した「2019年に訪れるべき19の観光地」の一つとして和歌山県が日本で唯一選ばれた。本紙エリア内では那智勝浦町のマグロや「那智の扇祭り(火祭)」などが評価された。

 評価を受け、堀順一郎町長は「世界的に著名なサイトで2019年に訪れるべき19の観光地の一つとして、和歌山県が日本で唯一選ばれた。その中でも、マグロや火祭りなどが多く紹介され、ビジュアルでも那智の滝と三重塔が掲載されるなど、本町として大変光栄。今回の紹介を通じて、本町への注目がさらに高まり、全世界から多くの方が訪れることが期待されます。今後も満足をいただけるようおもてなしをし、さらなる誘客につなげていきたいと思います」と語った。また、同町観光協会は「世界の観光地として注目されて光栄に思う。これからはこれを全面に打ち出してPRし、多くの方々に足を運んでいただきたい」と抱負を述べた。

■ウェブサイトより関連箇所を抜粋

 大阪に隣接するこの奥ゆかしい地域は、日本の「精神文化の原点」とも呼ばれ、多くの地元の人々や旅行者が、仏教の聖地である高野山において52の寺院に滞在し、瞑想や宿坊、庭園、精進料理などを体験しています。露天風呂に関心があれば、川湯の仙人風呂は国内最大です。また、東京の有名な築地市場に匹敵する魚市場に加え、国内最大のマグロの展示とともに毎日行われるマグロの解体ショーも見学できます。7月に開催される那智の火祭りを目当てに訪問する場合は、早めに到着して良い場所を確保しよう。このお祭りは1700年前から行われており、日本の最も神聖なお祭りの一つと考えられています。

(2018年12月26日付紙面より)

注目を浴びている那智勝浦町(和歌山県提供)
2018年12月26日
22 しめ縄や門松作り
 「くまの里山」の教室で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町高津気の地域興しグループくまの里山(西美恵子代表)は24日、同町の清源寺で正月飾りの手作り教室を開いた。くまの里山は和歌山県の「耕作放棄地再生活動協働モデル事業」の一環として活動している。JAみくまの協賛。

 教室では、同町の中野富子さんがしめ縄の指導にあたり、参加者らは真剣な面持ちで制作に挑んでいた。「難を転ず」の意味合いを込め、ナンテンがあしらわれた門松作りや、再生した耕作放棄地で栽培した葉ボタン、マツやウメ、シダレヤナギなどを用いた生け花教室もあった。

 しめ縄教室に参加した同町下里の田中順子さんは「経験しておきたいと思った」と話し、ほかの参加者らも「材料がそろっていて助かった」「にぎやかなお正月にできる」などと喜んでいた。一日を通して約100人の参加者が次々に訪れ、それぞれの完成品を持ち帰った。

(2018年12月26日付紙面より)

正月飾りを作る参加者ら=24日、那智勝浦町高津気
2018年12月26日
23 サンタとじゃんけん勝負
 クリスマス企画にぎわう  (串本海中公園水族館 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で23~25日の3日間、イベント「水中サンタとじゃんけん」があり入館者の注目や挑戦を集めてにぎわった。

 同館の水中サンタは、串本の海大水槽のコケ(=藻)取りをするスタッフがサンタクロースの衣装を着て水槽に入るという12月恒例の趣向。今年は9日と16日にその格好で実際に作業をする様子をアピールし、クリスマスを含む直前3日間は謝恩の思いも込めてこのイベントを実施した。

 正午から空気ボンベ1本をほぼ使い切るまでの約30分間限定で居合わせた入館者に挑戦を呼び掛け、勝てば海の生き物にちなんだ文具などの商品、負けても貝殻や貝細工をプレゼント。興味津々の子どもや怖がる子どもに代わって両親など家族が続々と挑戦し、結果に応じて景品を手にした。水中サンタはじゃんけん勝負のほか、記念撮影の希望にも応えて楽しみを後押しした。

 水中サンタの趣向と併せて行われてきたトピックス水槽のクリスマス展示も25日に終了し、27日(木)から正月展示が始まる。センターは正月三が日も営業し、近年定着している餅まきを三が日の午前11時から行う方向で準備を進めているという。

(2018年12月26日付紙面より)

挑戦を集めたイベント「水中サンタとじゃんけん」=24日、串本海中公園センター水族館
2018年12月26日
24 速水盛康さんが新教育長に
 田岡実千年市長が辞令交付  (新宮市 )

 新宮市は25日、新教育長に任命した速水盛康さん(61)=同市野田=に辞令を交付した。任期は23日から3年間。

 田岡実千年市長が、速水さんと教育委員会委員に任命した石原貞代さん(54)=同市千穂=に人事発令通知書を手渡し、「速水さんには、これまでの教育会での経験を基に新宮市の教育のトップとしてご活躍いただきたい。石原さんは子育て経験、市民活動を生かし教育委員として活動してほしい。市は学校教育、生涯学習、文化振興など課題が山積している。忙しくなるが、他の教育委員と一緒に頑張ってもらいたい」と激励した。

 速水さんは「これまでの教育経験を生かして、しっかりと市の教育行政に全力投球でまい進したい。教育の専門性を発揮しながら文化財、文化複合施設、学校教育、社会教育の状況を踏まえ、皆さんと力を合わせて新宮市の大きなエネルギーに変えていきたい」と決意を述べた。

 速水さんは昭和56年3月に関西大学を卒業。翌年4月から中学校教諭、小・中学校長、県教育委員会生涯学習局文化遺産課主任などを歴任した。

 石原さんは、昭和60年3月に東京女子体育短期大学を卒業。同年4月から平成3年まで新宮市役所に勤務した。

(2018年12月26日付紙面より)

任命を受ける速水盛康さん(中)と石原貞代さん(右)=25日、新宮市役所市長応接室
2018年12月26日
25 楽しみながらも技術学ぶ
 元代表・小島さんらによるサッカー教室  (明治安田生命 )
2018年12月26日
26 中西青さんが優勝
 年忘れグラウンドゴルフ大会  (新宮GG同好会 )
2018年12月26日
27 県内から唯一の選出
 ナショナルトレセンに宇佐川眞央君  (新宮SSS )
2018年12月26日
28 グラウンドゴルフで交流  ふれあいスポーツフェスに133人  (新宮・東牟婁地方 )
2018年12月26日
29 「ハラスメント」防止を  美熊野福祉会職員が研修  (新宮市 )
2018年12月26日
30 音楽で脳を活性化  ゆうゆうクラブ女性部が健康づくり教室  (新宮市 )
2018年12月26日
31 サンタからプレゼント  光の祭典in紀宝「キラフェス」  (紀宝町 )
2018年12月26日
32 リース作りゲームでにぎわう  太田の郷でクリスマス  (那智勝浦町 )
2018年12月26日
33 楽しく感謝伝え合う  「えがおの杜」でクリスマス会  (那智勝浦町 )
2018年12月26日
34 プレゼントににっこり  子育てサロン「サンタさんと遊ぼう」  (新宮市 )
2018年12月26日
35 クリスマスを祝い  マリア保育園「キャロリング」  (新宮市 )
2018年12月26日
36 日頃の感謝込めて  利用者にクリスマスプレゼント  (新宮信用金庫 )
2018年12月26日
37 音の出る信号機のために  チャリティミュージックソンで呼び掛け  
2018年12月26日
38 グループ一丸でケーキ作り  主催事業で小中学生34人  (潮岬青少年の家 )
2018年12月26日
39 サンタと楽しい時間  くしもとこども園でクリスマス会  (串本町 )
2018年12月26日
40 12月定例会一般質問①  古座川町議会  
2018年12月26日
41 弓引と矢取が稽古に励む  1月2日の「お弓式」に向け  (潮御崎神社 )
2018年12月26日
42 お悔やみ情報
  
2018年12月25日
43 ごみ問題について討論
 環境問題研究会例会  (新宮市 )

 環境問題研究会(植松晴孝会長)の12月例会が19日夜、新宮市の井の沢隣保館であった。市生活環境課・ごみ減量係長の上野貴由さんが「プラスチックごみ問題について」をテーマに講話した。

 上野さんは環境省の資料を基に海洋プラスチック問題について解説。海岸での漂着ごみの事例を挙げ、「海洋生物に影響を与えている。海洋プラスチックによる海洋汚染は地球規模で広がっている」とし、特にマイクロプラスチック(5㍉以下の微細なプラスチックごみ)が生態系に及ぼす影響が懸念されていると話した。

 「陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量ランキング」(2010年推計)によれば、中国が年間353万㌧で1位になっているが、プラスチックごみは近隣のアジア諸国から輸出されたものであると述べ、「必ずしも中国だけの問題とは言えない」とした。

 国内ではプラスチックごみの中国への輸出を禁止したり、2030年までにプラスチック排出量を25%削減する目標を策定したりするなどの施策を進めており、海岸漂流物などを除去するために補助金による支援を行っていることも紹介。上野さんは「海洋プラスチックに固執することなくプラスチック全般の使用を減らし、プラスチックごみを国内で循環させる取り組みを推進していくべきでは」と持論を述べた。

 質疑応答では「市田川の上流からビニール袋や発泡スチロールが流れてくるが、海へ流れないようにブロックする方法はあるのか」「マイクロプラスチックは実際にはどれほど人体に入っているのか、体にどのような影響を及ぼすのか」「市の水道水にも含まれている可能性があるのでは」などの質問があった。

 「ビニール袋を有料化し、買い物袋を持参することによって万引が増えたという話も聞く。店舗側が抱える事情もあると思う」という声に対して「自治体と企業がセットになって考えていかなければならない課題」といった意見があった。

 「一人一人の意識の向上が必要。有料でもレジ袋を配布しない自治体もある。環境や市民の健康のために当局も啓もうに励んでほしい」との意見もあり、参加者らは「環境問題を新宮市から発信していくことができれば」との見解を深め合った。

(2018年12月25日付紙面より)

環境問題研究会例会の様子=19日、新宮市の井の沢隣保館
上野貴由さん
2018年12月25日
44 歌や踊りで盛り上がる
 小口おもしろプレイランド  (新宮市 )

 小口文化振興会議は22日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場で「第28回小口おもしろプレイランド」を開催した。イルミネーションで飾った高さ約50㍍の巨大ツリーの下、歌や踊りで盛り上がった。

 巨大ツリーは水害の犠牲者の冥福を祈るとともに復興の支援者への感謝を込めて同会議が設置。催しは那智谷大水害遺族会の岩渕三千生さんや地元住民らが協力し、小口地域を活性化しようと毎年開催している。

 特設ステージでは熊野川小学校音楽隊や地元のダンスチームなどがにぎやかにパフォーマンスを披露。特別ゲストの「Bitter&Sweet(ビタースウィート)」によるライブで盛り上がった後、関係者らがクリスマスプレゼントを配った。

 会場では、しし鍋やうどん、アユの唐揚げ、焼きそばなど、さまざまな出店もあり、来場者が行列を作った。約2万球の電飾を取り付けている巨大ツリーの点灯は1月15日(火)までを予定している。時間は午後5時から9時30分まで。

(2018年12月25日付紙面より)

歌を披露する熊野川小学校の子どもたち=22日、新宮市熊野川町上長井
美しい歌声で来場者を魅了する「Bitter&Sweet」
2018年12月25日
45 小学校などに絵本を寄贈
 串本町足掛かりに全国へ  (株式会社KCR )

 県内へのトルコ経済マーケット創出を目指す株式会社KCR(本田景士代表取締役)=白浜町=が21日、串本町教育委員会に自社出版の絵本『タイヨウのくにとツキのふね』の教育寄贈を申し出た。小学校や幼稚園、認定こども園やへき地保育所、図書館に託す予定で、町教委は3学期に間に合わせる形で届けるとしている。

 この絵本は、エルトゥールル号遭難事件の様子を架空の人物「ヒノキチ」を主人公にして描き出した作品として3月に出版。史実に興味を持つきっかけとして親子で楽しむ内容を特色とする。

 同社はこの絵本を全国に伝えたいという思いで4~6月にクラウドファンディングによる資金調達を試み、168人から154万6000円の支援を得て成立させた。その折に掲げたのが県内の小学校約240校、幼稚園約120園、図書館60館と、全国100カ所の図書館への寄贈(=150万円達成時の約束事項)で、11月に増刷したトルコ語訳併記の特別限定版(第2刷)を託す方向で段取りを進めている。

 この日は本田代表取締役と妻で絵本作家の山口小百合(本名・本田小百合)さんが潮﨑伸彦教育長を訪ね、特別限定版の概要を説明して寄贈を申し出た。同町はエ号遭難事件の現地であることから小学校9校、幼稚園1園、図書館1館に認定こども園2園とへき地保育所2所(現地最至近の大島も含む)を加えた15カ所に託す方向で話がまとまり、近日中に必要数を届けるとした。

 同日現在、他の県内各市町村分は県教育委員会に配布協力を求め、図書館は郵送する方向で調整中。同町への寄贈を足掛かりにし、来年1月中の発送完了を目指している。

 山口さんと本田代表取締役はともに同町出身。来年3月には紬カフェに続くタイヨウのカフェを同町内に開いて拠点を移す予定だという。今回寄贈する絵本を手にする子どもらに向け、山口さんは「この絵本をきっかけにして地元で起きた出来事に興味を持ち、将来町外に出ても周囲に話して地元の誇りにしてほしい」と話し、本田代表取締役も同じ思いを掲げた。

 この絵本は、同町内ではTSUTAYA WAY串本店や同社販売ルートのホテル売店など観光施設で取り扱っている。特別限定版は初回特典(=作中に登場するお守り)が付かない分、1冊1500円(税別)となっている。同版は11月にトルコ共和国の商工会や市役所など5カ所に寄贈して紹介したそうで、本田代表取締役は「串本では絵本が出るほど活発なのかと喜んでもらえた」という。問い合わせは同社(電話0739・33・7683)まで。

(2018年12月25日付紙面より)

特別限定版の見本を託す山口小百合さん(中)と本田景士代表取締役(右)=21日、串本町役場古座分庁舎
2018年12月25日
46 皇室の繁栄など祈る
 熊野三山で「天長祭」  

 「天皇誕生日」の23日、熊野三山で天皇陛下の85歳の誕生日を祝うとともに、皇室の繁栄などを祈願する「天長祭」が営まれた。

 新宮市の熊野速玉大社では、上野顯宮司が祝詞を読み上げ、みこたちが優雅に神楽「浦安の舞」を奉納。大社崇敬会の杉本義和会長ら参列者たちが玉串を供えた。

 神事後、上野宮司があいさつし、天皇陛下の誕生日の記者会見の内容について触れ、「85年を振り返られて、皇后さまのことについて特に言及されていた。自分を支えてくれたことに対して感謝のお気持ちを述べられていた。子が親を慕い、親が子を慕う当たり前の姿が皇室にはある。感謝の心を大事にしなければならない」。

 グローバル化の中で、日本人の持つ礼節や努力、研さん、謙虚な気持ちが隠れてきつつあると述べ、「天皇陛下は喜びも苦しみも憂いも、国民と共にあるのが象徴天皇の在り方であると結論付けて実践されてきた。私たちはそのお姿に感動を禁じ得ない。来るべき御代替わりの時には、元の素晴らしい心を取り戻し、新日本の命としてわれわれも尽くさなければならない」と話していた。

(2018年12月25日付紙面より)

「浦安の舞」を奉納するみこたち=23日、新宮市の熊野速玉大社
2018年12月25日
47 4部門で優勝や準優勝 三輪崎剣道クラブが好成績収める (紀南剣道大会)
2018年12月25日
48 4部門7クラスで熱戦
 新宮信用金庫理事長杯卓球大会  
2018年12月25日
49 3大会で好成績収める
 鳥羽市OPでは出場27人中9人が優勝  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2018年12月25日
50 読み聞かせに多くの笑顔  おはなしこどもまつり  (太地町・那智勝浦町 )
2018年12月25日
51 約束守り評価は良好  わかば保育園が総合避難訓練  (那智勝浦町 )
2018年12月25日
52 観光玄関口の花壇を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2018年12月25日
53 住民の安心安全のため  熊野川第2分団に水槽車配備  (新宮市 )
2018年12月25日
54 流星群など観察  自然探訪スクールに30人  
2018年12月25日
55 グランドールでクリスマス会  天満保育園児が慰問  (新宮市 )
2018年12月25日
56 音楽で楽しいひととき  障害児者支援センター虹でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月25日
57 豊かな音色響かせ合う  「題名のない音楽会」  (新宮市 )
2018年12月25日
58 サンタさんがやって来た  潮岬幼稚園でクリスマス会  (串本町 )
2018年12月25日
59 手作りの楽しさ知って  中央公民館でパン作り教室  (古座川町 )
2018年12月25日
60   
2018年12月25日
61 お悔やみ情報
  
2018年12月22日
62 冬休み始まる
 小、中学校で終業式  (新宮・東牟婁地方 )

 新宮・東牟婁地方の小中学校で21日、終業式があった。児童生徒らは約2週間の冬休みに入った。

 新宮市立緑丘中学校(橋爪健校長)では、終業式前に全校集会があり、「第38回全国中学生人権作文コンテスト」和歌山県大会で最優秀賞、中央大会で奨励賞を受賞した小西柚さん(3年)や、運動部、文化部で成績を収めた生徒らに表彰状が送られた。

 同校生徒会長の﨑山翔太君(2年)が「一年間で最も長い2学期が今日で終わります。文化祭では一人一人が努力し素晴らしいものになりました。クリーン作戦では地域の方々と共に協力し合い、街がとてもきれいになりました」と述べ、スライドで2学期の思い出を振り返った。

 終業式では校歌斉唱後、橋爪校長が「冬休みの間に年が替わります。何かが変わる時は一つの大きなきっかけとなる。今年できなかったことに取り組む良い節目になります」とあいさつ。「年末年始は帰省する人も多く、車も増えます。勉強や運動ももちろん大事ですが、第一に健康面と安全面に気を付けて過ごしてください」と呼び掛けていた。

(2018年12月22日付紙面より)

2学期最終日を迎える生徒ら=21日、新宮市立緑丘中学校
2018年12月22日
63 22人が受講して要件満たす
 下露で動物駆逐用煙火講習  (古座川町 )

 古座川町下露にある七川総合センターふるさとで15日、動物駆逐用煙火使用の講習会があり、22人が受講して同煙火を使用する要件を満たした。

 この講習会は、同町地域振興課が主催。鳥獣被害防止対策として平成26年度から導入している同煙火「T―3」は、サルなどの有害鳥獣を追い払う用途で伊藤煙火工業株式会社=三重県亀山市=が生産していて、市販されている花火よりも火薬量が多いため同町は、不正使用や不正流通の防止も兼ねて同講習会の受講を使用の要件とし修了者に対して無償配布し対策の実践を求めている。

 この日は同社の伊藤照雄代表取締役会長が「T―3」の開発経緯や仕組み、専用ホルダーを用いた使用方法や注意事項などを説明し、その後は屋外に出て実技指導もした。参加者も実際に試射して、同煙火がどういうものかを確かめた。

 同課によると、この講習会はこの日を含めて計7回開いていて延べ427人(重複受講を含む)が受講している。無償配布は専用ホルダーも含めて役場本庁や各出張所を窓口にして実施していて、平成29年度中の配布本数は全体で933本だったという。同煙火による鳥獣被害防止対策の問い合わせは同課(電話0735・72・0180)まで。

(2018年12月22日付紙面より)

動物駆逐用煙火を試射して理解を深める受講者ら=15日、古座川町下露(同町地域振興課提供)
2018年12月22日
64 海上の安全と漁を祈る
 紀州勝浦漁協がイセエビ奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡組合長)によるイセエビの奉納があった。地元で捕れたイセエビ約30匹10㌔を神前にささげ、海上安全などを祈願した。

 イセエビの奉納は毎年この時期の恒例となっている。拝殿

には、このほど公募により決まった地元産イセエビの愛称「南紀黒潮イセエビ」ののぼりが

掲げられ、地域の発展も祈った。神事を終え、組合員の吉村泰治さんは「海上の安全を第一に、大漁を願いました」と話した。

 男成宮司は「日本の漁業を取り巻く環境は厳しいものがあり、ご苦労が多いかと思いますが漁業は大事な産業。那智勝浦町のためにもご精進くださいますように。豊漁を祈ります」とあいさつした。

(2018年12月22日付紙面より)

地元産「南紀黒潮イセエビ」を奉納=19日、熊野那智大社
2018年12月22日
65 クジラの町活気に期待
 IWC脱退方針を歓迎  (太地町 )

 日本政府がクジラの資源管理を担う国際捕鯨委員会(IWC)から脱退の方針を固めたとの報道を受け、日本小型捕鯨協会長で、太地漁業協同組合の貝良文(かい・よしふみ)参事は20日、「信じられない。われわれにとって商業捕鯨の再開は悲願だった」と喜んだ。

 日本の国際機関脱退は戦後の例がほとんど無く異例なこと。クジラの食文化を守る立場の日本政府は、近年クジラの資源量は回復しているとして9月のIWC総会で、商業捕鯨の再開や改革を提案したが否決されていた。政府はIWCに加盟したままでは商業捕鯨の再開は困難と判断し、脱退の方針を固めた。来週にも表明する方針。

 脱退すれば、商業捕鯨を再開できる見通しだが、南極海での調査捕鯨はできなくなる。従来の太地町での沿岸漁業に、たちまちの支障はないものの、反捕鯨国や団体からの反発は必至とみられている。

 太地町は古式捕鯨の発祥地として知られている。IWCの捕獲制限により捕獲が禁止され、現在は主にIWC管理対象外の小型鯨類のツチクジラ、ゴンドウクジラなどを捕っている。貝参事は「政府からの正式発表はないが、これが事実ならばありがたい。良い風が吹いてきたように思う」と話している。

 太地町では国の方針を歓迎する声が多く聞かれ、新屋敷に住む元マグロ漁師の坂口高男さん(85)は「太地はクジラで栄えてきた町。昔は多くの漁師や人でにぎやかだった。商業捕鯨の再開は町としていいことだと思う。今後の活気につながるのでは」と話した。

(2018年12月22日付紙面より)

2018年12月22日
66 歌やダンスで成長を披露  新宮市内保育所、園で発表会  
2018年12月22日
67 地域の安全見守る  夜間防犯パトロール  (新宮市 )
2018年12月22日
68 本を通して笑顔の交流  ビブリオバトルの講演や体験会  (那智勝浦町 )
2018年12月22日
69 下里、懸泉堂に残る文書 2273点の目録化終える (那智勝浦町)
2018年12月22日
70 ウェブサイトをリニューアル  わかやま空き家バンク  
2018年12月22日
71 今年もサンタ人形がお目見え  那智勝浦町「エスト」  
2018年12月22日
72 地域一体で盛り上がる  えぼし寮でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
73 歌やダンスなどを披露  王子幼と王子ヶ浜小クリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
74 感謝の気持ちを忘れずに  熊野川小でクリスマス・焼き芋会  (新宮市 )
2018年12月22日
75 うれしいクリスマス  三尾川保園児が「ささゆり」慰問  (古座川町 )
2018年12月22日
76 町関係愛好者30人競う  第14回囲碁・将棋大会  (串本町 )
2018年12月22日
77 12月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2018年12月22日
78 日舞学習の成果を発表  おさらい会と伝統文化親子教室  (西川流友華会 )
2018年12月22日
79 「この本よんだ? 18冬」  新宮市立図書館に特設コーナー  
2018年12月22日
80 お悔やみ情報
  
2018年12月21日
81 平和への思いなど伝え
 新翔高で中谷会長が講話  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)で19日、1年生129人を対象にしたユネスコ講話があり、新宮ユネスコ協会の中谷剛会長が「違いを認め合うことがユネスコの考え。お互いの文化や考えを尊重することが平和につながる」と伝えた。

 同協会は6年前に設立、平和の集いやピースウオークなど地域に根差した活動を続けている。今回の取り組みは毎年、同校と県立新宮高校、近大附属新宮中学校で実施しており、他の2校は来年2月ごろに行う予定。

 新翔高校で中谷会長は「平和・世界遺産・アウシュビッツ・熊野古道」をテーマに講話。「第2次世界大戦の戦勝国が基盤となって戦後社会が始まった。この枠組みは今なお終わっていない。日本では沖縄の基地、北方領土問題などがあり、われわれはこの枠組みに気付かないといけない」と述べた。

 価値観や意見の違いで戦争が起こるとし、ユネスコ憲章の一文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」を取り上げ、平和への理念を示した。

 ユネスコと世界遺産の関係を映像で紹介。日本の原爆ドーム同様、負の遺産であるポーランドのアウシュビッツ強制収容所について「戦争に対する反省の思いを込めて1979年、建物全体が世界遺産になった。この反省を繰り返すことが大切」と語った。

 「自然に神が宿る考え方は日本の古神道(こしんとう)の基本。それらが重なり合って紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産になった」と話した一方、「世界遺産の熊野川が濁っているときがある。保存維持状態が悪く登録が取り消される危機遺産の要素を持っている」と指摘した。

 生徒たちは、平和への思いやユネスコの精神などを熱心に聞いていた。

(2018年12月21日付紙面より)

熱心に話を聞く生徒たち=19日、新宮市佐野の県立新翔高校
ユネスコの理念などを話す中谷剛会長
2018年12月21日
82 歳末たすけあい訪問
 向井会長ら記念品届ける  (新宮市社協 )

 新宮市社会福祉協議会(向井一雄会長)は19日、市内にある14の福祉施設などを訪問し、お菓子の詰め合わせやバスタオル、洗剤などの記念品を贈呈した。さまざまな福祉活動を展開するための「歳末たすけあい運動」の助成を受けて毎年実施している。

 同市熊野地の就労継続支援B型事業所「どんぐりの家」(山中隆施設長)へは向井会長ら4人が訪問。「区、町内会や市民の皆さまからお寄せいただいた募金からささやかではありますが記念品を贈らせていただいています。良い年をお迎えください」と利用者代表の濱口良雄さんにコーヒーの詰め合わせを手渡した。

 訪問を受け、山中施設長は「利用者みんなコーヒーが好きで、毎年歳末訪問を楽しみにしています。ありがたいです」と感謝していた。

(2018年12月21日付紙面より)

利用者代表に記念品を渡す向井一雄会長(左)=19日、新宮市熊野地
2018年12月21日
83 解散後資金の一部寄付
 旧串本つばさの会の会員  (串本町 )

 串本町の旧つばさ共同作業所後援会「串本つばさの会」の会員が17日、活動資金の一部を町に託した。

 同会は、社会福祉法人つばさ福祉会の就労継続支援(B型)事業所「エコ工房四季」の前身に当たる旧つばさ共同作業所の運営を支えるため、当時の利用者の父母らが中心になって結成した。同作業所は平成18年に古座川町の旧若あゆ作業所と統合する形で同法人へと移行し、翌19年に同事業所が開所。同会はその後も新体制へ移った利用者を見守るためしばらく存続し、今年11月に現体制へ役目を託して解散した。

 残余資産となった活動資金には町民の寄付も含まれ、同会に何かあったときは町域全体に活動資金を還元することが会員間で引き継がれてきたこともあり、同町に託す形で還元したという。

 この日は元会員の川端浩之さんや堀口鈴子さん(現・同法人評議員)らが田嶋勝正町長を表敬訪問し、趣旨を説明して活動資金の一部を託した。田嶋町長は社会福祉向上に役立てるとして受け取り、2人は町域にある各作業所と通園らっこへの支援となる活用を希望した。

(2018年12月21日付紙面より)

活動資金の一部を田嶋勝正町長(右)に託す元会員=17日、串本町役場本庁
2018年12月21日
84 那智の滝ライトアップ
 大みそかに向け試験点灯  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山で19日、熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧神社のご神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の三重塔が大みそかに備え、試験点灯された。

 日没を迎えた午後5時ごろに点灯。ライトに照らされた朱色の三重塔の奥に、暗くなるにつれて青白い滝の姿が浮かび上がり、美しいコントラストを描いた。

 ライトアップは31日(月)の日没から元日の朝まで実施する。那智大社では27日(木)に滝口の大しめ縄を張り替え、迎春準備を整える。

(2018年12月21日付紙面より)

照らし出された三重塔と那智の滝=19日、那智勝浦町那智山
2018年12月21日
85 3部門で5人が入賞
 有田市スポーツ少年団空手道大会  
2018年12月21日
86 ジュニア世代の強化目的に
 レスリング中学生選抜合同練習会開く  (那智勝浦町体育協会 )
2018年12月21日
87 女子団体で4位入賞
 個人戦では男女3組がインドア出場権  (新宮高校ソフトテニス部 )
2018年12月21日
88 12月定例会が閉会  那智勝浦町議会  
2018年12月21日
89 学校をより良くして  城南中で制服バザー売り上げ贈呈式  (新宮市 )
2018年12月21日
90 教育長に速水盛康さん  12月議会、全議案を可決し閉会  (新宮市 )
2018年12月21日
91 太陽光発電の規制や観光施策  那智勝浦町議会一般質問②  
2018年12月21日
92 お蛇浦遊歩道きれいに  漁業者28人が清掃活動  (那智勝浦町 )
2018年12月21日
93 一緒に仲良く交流  三佐木地区5歳児交流会  (新宮市 )
2018年12月21日
94 おそろいの衣装で合奏  クリスマス発表会  (鵜殿保育所 )
2018年12月21日
95 折り紙やケーキで楽しく  王子地区でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月21日
96 勝吹の演奏親子で楽しむ  保育所保護者会ファミリーコンサート  (那智勝浦町 )
2018年12月21日
97 かわいい演技を披露  さくら園舎の発表会  (くしもとこども園 )
2018年12月21日
98   
2018年12月21日
99 12月定例会一般質問④  串本町議会  
2018年12月21日
100 お悔やみ情報
  
2018年12月15日
101 客船誘致や受け入れ評価
 クルーズ・オブ・ザ・イヤー特別賞  (新宮港 )

 新宮港のクルーズ振興の取り組みが評価され、新宮市と和歌山県が「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018特別賞」を受賞した。田岡実千年市長は「新宮港が来年40周年という節目を迎える中で、このような栄えある賞を賜り、大変うれしい。クルーズ客船の入港にご尽力いただいている関係者の皆さまに感謝申し上げますとともに、今後も一層、おもてなしに磨きをかけ、クルーズ乗船客の皆さま方をお迎えさせていただきたい」とコメントしている。

 市は県と共に地域振興や経済の活性化を図るため、新宮港へのクルーズ船誘致などに取り組んできた。本年度は18隻の入港予定があり、11月24日現在では13隻が入港。台風の影響で中止が3隻だった。

 一般社団法人日本外航客船協会が主催、国交省や観光庁、一般社団法人日本旅行業協会が後援している「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」。旅行業界の健全な発展に寄与したクルーズ旅行商品を顕彰するもの。モチベーションの向上、一般消費者への良質な商品とサービスの提供を目的にしている。

 特別賞はその年に特にクルーズ振興や客船誘致活動に顕著に寄与したと認められる企業や自治体、団体、人物などを表彰するもの。新宮港は外防波堤の整備や波浪観測データのリアルタイム提供などハードとソフトを組み合わせた波への対策を積極的に行い、客船の入港実績を向上させ「世界遺産・熊野―海の玄関口」の定着に努めたことが認められた。

 県境を越えた3市6町1村と和歌山、三重の両県からなる「新宮港クルーズ振興広域協議会」と、観光・交通・港湾などの関係者を集めた「新宮港クルーズ客船受入協議会」を組織し、広域での誘致活動や寄港地観光の開発、おもてなしの向上など積極的な活動も高く評価された。13日には東京都で表彰式があった。

(2018年12月15日付紙面より)

東京都で開かれた授賞式(提供写真)
クルーズ船が入港し、にぎわう新宮港
2018年12月15日
102 スギの長椅子寄贈
 岐阜県の山本久和さん  (太地町へ )

 那智勝浦町二河出身で岐阜県在住の山本久和さんは12日、太地町に岐阜県東濃産のスギで作った長椅子4脚を寄贈した。三軒一高町長は「高齢者にとって座れる場所は重要です。公共施設からの要望もあるので非常にありがたい」と感謝した。

 山本さんは東日本大震災、紀伊半島大水害発生以後、全国の被災地のためにと長椅子を贈る活動を続けている。原木の山からの運び出しや製材など、地元の仲間の協力が活動の支えだと話す。届ける椅子の裏には『絆』『共生』『和』『支え』の文字が書かれ、山本さんらの思いが込められている。長椅子のパーツを山本さん自らが太地町公民館に運び入れ、現地で組み立てた。

 長椅子は岐阜県の東濃地域で産出されるヒノキやスギを材料に、これまで80脚以上作った。長さ約2㍍の一枚板でできており、熊野那智大社や那智山青岸渡寺、紀伊勝浦駅、勝浦漁港のにぎわい市場などにも贈っている。

(2018年12月15日付紙面より)

長椅子を贈った山本久和さん(右)と、三軒一高町長=12日、太地町公民館
2018年12月15日
103 青岸渡寺で大すす払い
 大鰐口などを清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の西国第一番札所、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)で14日早朝から、1年間のほこりを払い清める年末の大すす払いが行われた。

 髙木亮英副住職ら寺の職員が総出で世界遺産の本堂や鐘楼、山門などを清掃。天井はササの葉を先につけた長いタケを使い、たまったほこりを落とした。本堂につり下げられた豊臣秀吉寄進の大鰐口(おおわにぐち)を職員がはしごに乗って、丁寧に清めた。大鰐口は重さ450㌔、直径1・4㍍もの大きさで日本一といわれている。

 髙木副住職は「本堂屋根の修繕も無事に終え、新しい年を迎えるため、職員一同心を込めて清掃しています」と話していた。

(2018年12月15日付紙面より)

日本一の大鰐口を清掃する職員ら=14日、那智勝浦町
2018年12月15日
104 地元名所に多くの来場者  初のゆかし潟祭り開催  
2018年12月15日
105 第3班は9人が完全踏破  熊野古道小辺路ウオーク  
2018年12月15日
106 中学校の学びに触れる  城南中学校で入学説明会  (新宮市 )
2018年12月15日
107 一般質問3日目で終了 新宮市議会12月定例会 
2018年12月15日
108 郷土の食材について学ぼう  王子ヶ浜小3年生が工場見学  (新宮市 )
2018年12月15日
109 崩落地見学し地形学ぶ  ワダイの防災ジオツアー  
2018年12月15日
110 「自由研削といし」特別教育  建設業従事者らが受講  (那智勝浦町 )
2018年12月15日
111 12月定例会一般質問①  串本町議会  
2018年12月15日
112 特賞などの番号決まる  「幸運富くじ」抽選会  (串本商店会・古座商店会 )
2018年12月15日
113 各地の特産を堪能  紀南シーサイドグルメツアーを初開催  
2018年12月15日
114 反対9、賛成3で否決 議長の不信任決議案 (新宮市議会)
2018年12月15日
115 お悔やみ情報
  
2018年12月06日
116 長距離列車誘致を話し合う
 JR紀勢本線利用促進に向け  (意見交換会 )

 JR紀勢本線の利用促進に向けた意見交換会が3日、新宮市の市人権教育センターで開かれた。

 JR西日本和歌山支社の伊藤義彦支社長、中西宏友副支社長らと串本町、古座川町、那智勝浦町、北山村、新宮市、和歌山県の関係者が出席。3回目の今回はJRが昨年6月に発表した新たな長距離列車の誘致について話し合った。

 新たな長距離列車は2020年からの運行開始を目指す。エリアは京阪神~山陰方面、京阪神~山陽方面。鉄道の強みを生かした地域と一体となった観光振興を推進する。

 6両編成で1両ごとに異なる座席タイプを配置し、定員は約100人。幅広い世代や訪日観光客に鉄道の旅を楽しんでもらう。

 新宮市の田岡実千年市長は長距離列車のエリアに熊野地方が外れている理由を聞き、「熊野地方には串本町に建設されるジオパークセンターや世界遺産、勝浦のマグロなどがあり、関係10市町でおもてなし協議会も発足した。ぜひ、運行エリアに入れてもらいたい」と求めた。

 北山村の山口賢二村長は「長距離列車に参加、協力したい。列車の車窓から見える川でいかだ下りをPRしたい」。那智勝浦町の堀順一郎町長は、列車と熊野古道をリンクした運行を提案した。

 伊藤支社長は今後、誘致に向けた協議の場を継続的に設けることを提案。意見交換後に「このような取り組みを通して、地元との地域共生が推進できれば」とコメントした。

(2018年12月6日付紙面より)

新たな長距離列車について意見交換する関係者=3日、新宮市人権教育センター
2018年12月06日
117 6市町村で啓発活動
 10日まで、人権週間  

 和歌山地方法務局新宮支局と新宮人権擁護委員協議会は人権週間(12月4~10日)に合わせ、人権意識の向上を促す啓発活動を展開している。6市町村で街頭啓発を実施し、各市町村8カ所に特設相談所を設けて人権に関するさまざまな相談を受け付けた。

 那智勝浦町では4日、同町天満のAコープなち店前で街頭啓発を実施した。人権相談員や町、法務局職員9人がタオルやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに配布。この日は新宮市のイオン新宮店前や串本町のAコープ紀南VASEO前、太地町、古座川町、北山村でも街頭啓発が実施され、計2000個の啓発物資を配った。

 法務局新宮支局の谷口栄二さんは「人権週間に合わせて多くの方の協力の下、活動を行っています。こうした機会に人権について理解を深め、意識を高めていただければ」と話した。

(2018年12月6日付紙面より)

啓発物資を渡し周知した=4日、那智勝浦町天満
2018年12月06日
118 5校集まり合唱など発表 第22回中学校音楽会 (串本町)

 第22回串本町中学校音楽会が4日に同町文化センターであり、町立5中学校の生徒や教員が合唱や合奏を発表し鑑賞するなどして交流した。

 同町教育研究会と同会中学校音楽部会が主催する初冬恒例の合同文化行事。町立5中学校が一堂に集まる唯一の機会として回を重ねていて、鑑賞のみながら串本中1年生も参加し、全生徒で本番を迎えた。本年度は大島中が最後の卒業生を送り出して閉校するため、5校そろっての実施は今回が最後になる。

 開演に先立ち、同町教育委員会を代表して島野淳副課長は「皆さんが一つの作品を作り上げるために心を合わせて取り組んだことが、この音楽会の文化や伝統の力になる。今日は練習の成果を思う存分発揮し、最高のパフォーマンスができるよう心から祈っています」とあいさつ。潮岬中吹奏楽部の楽曲演奏でプログラムが始まり、串本中2年生、大島中、潮岬中、西向中、串本西中と順次合唱や合奏を発表。串本中3年生が最高学年の威信をかけて楽曲『旅立ちの日に』『手紙~拝啓 十五の君へ~』を合唱し、力強い歌声を同センターホールに響かせた。

 今回はゲストとして新宮市出身の声楽家で大阪成蹊短期大学准教授の熊谷綾子さんが出演し、楽曲『魔王』『旅立ちの日に』を披露。最後は教員が舞台に上がり生徒や家族ら観客も含めた全員で楽曲『翼をください』を合唱して音楽の良さを分かち合った。

 閉演に当たり、主催者を代表して町教研の沖洋副会長(串本西中学校長)が「感性を豊かにし、心を育み、調和をもたらす音楽は、人間教育において大きな役割を果たす。ポップスもあればクラシックもあり、人数の多い少ないに関係なくどの学校も素晴らしい発表で、皆さんの音楽やまなざしは観客の皆さんにも深く届いたと思う。芸術文化の秋を歌声と演奏で締めくくることができた」と講評し、実施に協力した各位に感謝を示しつつ締めくくった。

(2018年12月6日付紙面より)

一丸で合唱を発表する潮岬中の生徒=4日、串本町文化センター
力強い歌声を響かせた串本中3年生
2018年12月06日
119 料理通して交流を
 初の男性料理教室開催  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は4日、同市の浮島隣保館で「男性料理教室」を開いた。8人がめはりずしや豚汁、揚げギョーザ作りに参加し、雑談を交えながら料理を楽しんだ。

 市と市社協は今年5月に開催した「地域支え合いフォーラム」を受け、有志を対象にした研修会を開いてきた。その中で、男性の集まる機会が少ないという声が多く上がったことから同教室を企画した。男性の社会活動を促し、居場所や生きがいを作ることを目的としている。

 この日は栄養士の和田町子さんが「料理が初めての人も得意な人もいると思いますが、交流しながら楽しくお料理をしましょう」と呼び掛けた。2班に分かれた参加者らは包丁の使い方などを教わりながら次々と野菜を切っていった。手際良くニンジンをいちょう切りにしていた参加者は「さっき先生が切り方を教えてくれたから」と笑顔。参加者らは会話を楽しみながら料理を進めていた。

 出来上がった料理を試食した参加者らは「おいしい」「気持ちがこもっているからね」。蜂伏から参加した里際学さん(70)は「大変よかったです。最近まで料理をしたことはなく、めはりも豚汁も初めて作った。これからも続けてもらえれば」。王子町の若林春次さん(78)は「料理は初めて。健康と食を考えて参加しようと思いました。料理は難しく、知らない言葉もあって、一つ一つの動作も初めて。今後も続けてほしい。料理もそうだが、みんなと交流し、情報交換や話ができるのがいい」と話していた。

 次回は3月上旬に予定している。

(2018年12月6日付紙面より)

料理を通して交流を深める参加者ら=4日、新宮市の浮島隣保館

2018年12月06日
120 本番に向け練習始まる
 那智勝浦町ジュニア駅伝チーム  
2018年12月06日
121 東西対抗が開幕
 県大会目指し東・西の両ブロック激突  
2018年12月06日
122 奥村さん、西田君が優勝
 試割オープン選手権大会  (北道院拳法和歌山支部 )
2018年12月06日
123 野球の基本と楽しさ学ぶ
 日本生命硬式野球部による野球教室  
2018年12月06日
124 指定管理者など議案審議  市長コメントの真意を確認  (新宮市議会定例会 )
2018年12月06日
125 大泰寺薬師堂などを見学  熊野七薬師めぐり  (紀宝町老連 )
2018年12月06日
126 需要増を前に技術を学ぶ  岩見悠紀子さん招き講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2018年12月06日
127 新宮市にベンチ20脚寄贈  三重建労新宮分会青年部  
2018年12月06日
128 県展に163作品並ぶ  9日まで、新宮市立総合体育館  (和歌山県 )
2018年12月06日
129 紀州犬雌若犬二組の部で一席に  和泉さん愛犬「出羽ノお凛」  (那智勝浦町 )
2018年12月06日
130 学びの成果を披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2018年12月06日
131 体を動かしリズムを理解  正明保リトミック教室  (新宮市 )
2018年12月06日
132 太地小で恒例のあきまつり  児童が園児らを招待  
2018年12月06日
133 ふるさと共会が花を寄贈  町内の保育所など4園に  (那智勝浦町 )
2018年12月06日
134 電気の仕組み楽しく学ぶ  神倉小学校で関西電力出前教室  (新宮市 )
2018年12月06日
135 「大きくなったら消防士」  三尾川保育所へ消防車、救急車来訪  (古座川町 )
2018年12月06日
136 主管長講話で感謝考える  西向地区明生学級が閉講  (串本町 )
2018年12月06日
137 46億年地球の歴史学ぶ  富良野自然塾が出張講座  (串本町 )
2018年12月06日
138 占いと鉄道利用した婚活  町の活性化や人口増目標に  (串本町 )
2018年12月06日
139 独特の奉仕が拝観集める  木葉神社例祭「祢んねこ祭り」  (串本町 )
2018年12月04日
140 茶人・川上不白しのぶ
 本廣寺で法要献茶式  (新宮市 )

 江戸千家流祖、茶聖・川上不白(1719~1807年)をしのぶ茶会が2日、新宮市新宮の本廣寺で営まれた。約30人が参列し、遺徳をしのんだ。

 茶道表千家流音無会(築紫充代会長)が主催し、今年で12回目。清水文雅住職の読経の中、松本美弥子さんが献炭、桝田ゆうさんが献茶。江戸千家宗家の川上紹雪(じょうせつ)副家元、表千家同門会和歌山県支部役員の森本光子さん、田岡実千年市長らが焼香した。式の後には茶会が催された。

 森本さんは「立派なお寺で、すがすがしい献茶式でした。1回目から参列させていただいてますが、新宮の皆さんと親しくお話しさせていただくいい機会と思っております」。築紫会長は「献茶式、茶会は川上不白を知っていただくいい機会。町の活性化につながっていけば」と話していた。

 不白は、紀州藩新宮領主・水野家の家臣川上五郎作の次男。16歳で京都に出て表千家七代如心斉宗左に師事し「宗雪」の茶名を受けた。25歳で茶の式法「七事式」の制定に参画。江戸で表千家流茶道の普及に尽力し、茶の湯を皇族や大名、豪商、町人まで幅広い層に教授した。本廣寺は水野家の菩提寺(ぼだいじ)であり、不白が1797年に先祖供養のために建立した「書写妙法蓮華経印塔」(和歌山県指定文化財)がある。

(2018年12月4日付紙面より)

本廣寺で営まれた献茶式=2日、新宮市新宮
2018年12月04日
141 夜空彩るイルミネーション
 「光の祭典in紀宝」始まる  

 紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館前広場で始まった。20万個の発光ダイオード(LED)電飾で飾り、10色以上の色鮮やかな光が訪れた人たちを楽しませている。

 開催期間は来年1月6日(日)までで、点灯時間は午後6時から10時まで。12月31日(月)および1月1日(火・祝)の2夜はオールナイト点灯する。

 初日の点灯式ではカウントダウンが行われ、一斉にさまざまなイルミネーションが輝きを放つと、広場に詰め掛けた人たちから歓声が上がった。

 かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリー、光のトンネルが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーに見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。

 今年は新たに、子どもが楽しめる「アトラクションロード」が登場した。

 イルミネーションデザインコンテストの入賞作品も飾られ、数々の光のオブジェが冬の山あいを幻想的に映し出した。シャボン玉も舞い、子どもたちも喜んだ。16日(日)まで毎週土、日曜日にシャボン玉イルミネーションを実施する。

 町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。22日(土)午後5時からは、イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」を開催する。雨天時は23日(日・祝)に延期。

 母親と一緒に訪れた新宮市立王子ヶ浜小学校3年の加莉美紗さんは「去年も見に来た。とてもきれいで、すごい。キラフェスも見に来ます」と笑顔を見せていた。

(2018年12月4日付紙面より)

20万個のLED電飾で彩られたイルミネーション会場=1日、紀宝町大里のふるさと資料館前広場
2018年12月04日
142 独特の奉仕で礼を尽くす
 木葉神社「祢んねこ祭り」  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)の例祭「祢(ね)んねこ祭り」=県指定無形民俗文化財=が2日に本祭を迎えた。比較的温暖な好天の下、朝日遥拝行列や本殿大前の儀、子守り神事といった祭典奉仕や田原獅子保存会(井本悟会長)の獅子舞奉納が営まれ、今年も地区内外からの多数拝観で活気を見せた。

 木葉神社は木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を主祭神とし、神功皇后の養育の故事に基づく授かり・安産・子安の宮として信仰されるとともに田原区の氏神社として護持されている。例祭は近年、12月第1日曜日を本祭日として営んでいて、とりわけ朝日遥拝行列と子守り神事は同神社独特の奉仕として例年注目を集めている。

 この日は午前7時に朝日遥拝行列が拝殿前から出発した。朝日にささげる米櫃(こめびつ)を頭に乗せたご飯持ちみこは宮本凛さん(7)が務め、同みこを先頭にして祭員や田原獅子保存会、ねんねこ祭り保存会長を兼務する西脇正吾区長らが続いた。井谷宮司(64)が振り鳴らす鈴の音を合図に一歩ずつ進み、約40㍍先にある遥拝所に着くと一同で朝日に礼を尽くした。

 引き続き本殿前で大前の儀があり、古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」や祝詞奏上に続き、子どもみこの荒木野乃子さん(10)と応援で奉仕する姉・奈菜子さん(19)が神楽「浦安の舞〈鈴〉」を舞い、一同で玉串をささげて主祭神に礼を尽くした。

 子守り神事は拝殿であり、井谷宮司によるお弓の儀、井谷宮司と童子の海士侑哉君(9)によるみかん問答に続いて、井谷宮司と大幣差しの森沢清次さん(70)、御幣差しの後藤初子さん(81)、井本一也さん(41)、垣下斗輝君(15)、荒木琥太郎君(11)、西脇大貴君(10)、童子の海士君がござ、枕、乳房(を模した布袋)を担ぎ「ねんねこねんねこおろろんよ」と声を上げて子守りの所作をささげた。拝観者から合いの手が入り盛り上がる中、子どもみこが再び神楽をささげ拝観者に鈴を振り鳴らして清め払いをし、井谷宮司と共に神前にささげた稲穂を授与するなどした。

 餅まきを経て、田原獅子保存会が境内で受け継ぐ7種類の舞を奉納し本祭の活気を締めくくった。

 この日は最寄りの旧田原中学校体育館で公民館田原支館主催の農産物品評会と作品展示会もあった。農産物品評会は第101回となる伝統の地域行事で、今年も例祭の諸行事の合間や例祭後に随時鑑賞を集めた。

 御幣差しを務めた後藤さんは田原出身で18歳の時に渡米。現在はロサンゼルスに住んでいるが、妹が奉仕の当番を受けた機に一念発起して一時帰京し、宮掃除など事前準備も含めてできる限りの奉仕を尽くした。同神社では例祭に先立って、歌手の小芝陽子さんが賛歌『ねんねこ祭り』を奉納し、餅つきなど事前準備の時に地域にも試聴を交えて紹介された。

 子どもみこの数が物語るように少子化の影響が色濃さを増す中でも祭礼を支える地域の思いや周囲の期待は大きく、井谷宮司はできる限り例祭を続ける思いを胸にしながら今年の奉仕に努めた。

(2018年12月4日付紙面より)

朝日遥拝行列。ご飯持ちみこを先頭にして遥拝所を目指す祭員ら=2日、串本町田原
2018年12月04日
143 「より一層の注意を」
 那智勝浦町で交通安全啓発  

 「わかやま冬の交通安全運動」が1日から始まった。10日(月)までの10日間、県内各地で街頭啓発などが行われる。那智勝浦町では3日、同町天満のAコープ前や汐入橋交差点付近で早朝街頭啓発があった。

 堀順一郎町長や町交通指導員協議会(塩﨑一男会長)などの交通ボランティア、町、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署の署員ら約30人が集まった。

 参加者らは横断幕を掲げ、ドライバーたちに運動の重点を掲載したチラシや啓発物資を配布し、安全運転を呼び掛けた。

 県内では11月29日現在、2083件の事故が発生しており、前年比299件減。新宮署管内では、人身事故、物損事故のいずれも減少していたが、1日未明と2日午前9時ごろに死亡事故が発生している。

 同町では期間中、4日(火)午後4時からAコープ駐車場で自転車街頭啓発、6日(木)午後5時30分から甫子浦交差点で夜間街頭啓発を予定している。堀町長は「年末のせわしい中ですが、事故の無いように気を引き締め、より一層の注意を」と呼び掛けている。

(2018年12月4日付紙面より)

ドライバーに安全運転を呼び掛けた=3日、那智勝浦町天満
2018年12月04日
144 6部門で優勝と大健闘
 南郡・熊野市スポ少地域交歓競技大会  (紀宝柔道会 )
2018年12月04日
145 学年別に団体、個人で熱戦展開
 東牟婁中学校相撲大会  
2018年12月04日
146 堀口君、岡本君が近畿へ
 和歌山県高校空手道新人大会  (近大新宮高空手道部 )
2018年12月04日
147 台湾で魅力をアピール  新宮市がプロモーション  
2018年12月04日
148 流木やごみを清掃  熊野川河口で官民協力し  (新宮市 )
2018年12月04日
149 大逆事件など学ぶ 新宮市で視察研修 (栗東市同和対策連絡協)
2018年12月04日
150 増田綱紀さんが個展  喫茶「きよもん」で  (那智勝浦町 )
2018年12月04日
151 ステージと観客一体に  歌声響いた「町民音楽祭」  (那智勝浦町 )
2018年12月04日
152 9バンドが熱演  新宮市民音楽祭ロックの部  
2018年12月04日
153 駅前を明るく照らす  はなはなきっさこのイルミ点灯  (新宮市 )
2018年12月04日
154 華やかな明かり楽しむ  タウンガーデンで点灯式  (新宮市 )
2018年12月04日
155 操法に挑戦し特性知る  自動二輪車安全講習会  (串本LC )
2018年12月04日
156 平井川でアマゴ発眼卵放流  流域20カ所に1万粒を埋設  (古座川町 )
2018年12月04日
157 復興の感謝込め  小口に巨大ツリーを設置  (新宮市熊野川町 )
2018年12月04日
158 お悔やみ情報