台湾から姉妹校生徒ら来校 (新宮高校 )
県立新宮高校(前田成穂校長)に23日、同校姉妹校の台湾國立彰化女子高級中學(陳香妘校長)の生徒66人と教職員5人の計71人が来校した。両校は、県が国際交流を目的に台湾の修学旅行誘致を始めたことをきっかけに2004(平成16)年から交流。14(平成26)年3月に正式に姉妹校提携を交わしている。
彰化女子の到着後、新宮高ESS部員による学校紹介と校内ツアーがあり、その後には同校体育館で全校生徒による歓迎式典が開かれた。前田校長が「大家好(ダージャーハオ)」と歓迎。「交流を通して関係や協力体制を深めていければ」などと英語であいさつした。生徒会長の古根川健君(2年)が「新宮高校と日本に興味を持ってくれたら幸いです。私たちもあなたたちの国のことを教えてほしいです。日本での滞在を楽しんでください」と英語で歓迎の言葉を述べた。
彰化女子からは学部主任の丁志昱団長が「交流活動を通して異文化を体験し、姉妹校として末長くお付き合いさせていただきたい」。代表生徒は「これを機会に日本文化や風習などを勉強できれば」とスピーチ。両校は記念品を交換し、親交を深め合った。
空手部と吹奏楽部による歓迎発表があり、彰化女子の生徒らは興味深げに空手の形に見入り、演奏に手拍子を送って盛り上げた。彰化女子は日本のアニメ曲に合わせてダンスを披露するなどして友好関係を育んだ。
新宮高は、3月14日(木)から代表生徒ら20人と教員2人が台湾への海外研修旅行を行う。彰化女子を訪れ交流を深めるほか、生徒宅へのホームステイや台北での歴史文化学習を予定している。
(2019年1月25日付紙面より)
認知症サポ増を目指して (串本町 )
串本町地域包括支援センターはこのほど、認知症サポーターであることを知らせる缶バッジ300個を作り、同町として行う同サポーター養成講座修了者への配布を始めた。
同サポーターは厚生労働省「認知症を知り地域をつくる10カ年」(2005―15)の一環で導入された制度。同講座修了者にノベルティ「オレンジリング」(シリコン製ブレスレット)を託す形で同サポーターの裾野を全国規模で広げている。
同町は、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指して2010(平成22)年から同講座を実施している。これまでに約350人が修了しているが、人口に対して2%という実績は県内でも低い域に当たり、その割合を高め地域による見守りを充実するきっかけとしてこの缶バッジを町独自のノベルティとして導入することにした。
直径約4㌢で、ピンとクリップの両用タイプ。オレンジリングをイメージした輪の中に日本トルコ友好キャラクター「まぐトル」を描いたデザインを採用している。リング以上に目立つところにつける事が多いバッジの特性を生かして同サポーターであることをいっそう分かりやすくするとともに、なじみ深いキャラクターの姿で見た人の関心を引き同サポーターへの関心を高めるのが狙い。関心の延長で同講座の実施頻度を上げ、町域における修了者の裾野拡大を図るという筋書きだ。
同講座は90分の内容で、10人以上の受講と会場が確保できる状況であれば同センターに依頼して出前実施してもらえる。受講は無料で、修了者には同サポーターのノベルティとしてオレンジリングと缶バッジの両方が託される。
喫緊では町職員を対象にして同講座を開く予定。同センターの中まどかさんは「この講座は認知症や患者の気持ち、接し方を正しく理解するところがポイント。串本町も高齢化率が40%を超え、厚生労働省の指標によると高齢者の4人に1人が認知症またはその予備群とされている。そのような状況だからこそ、認知症サポーターを増やし地域で見守る目を宿したい。一人でも多くの町民の皆さまにこの講座を受講してほしい」と缶バッジに込めた思いを語った。
同講座の実施依頼や認知症関係の相談、問い合わせは同センター(電話0735・62・6005)まで。
(2019年1月25日付紙面より)
推進フォーラムin紀宝
「地域とともにある学校づくりに向けて」と題したコミュニティ・スクール推進フォーラムin紀宝が23日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷研修室で開かれた。松阪市立第四小学校学校運営協議会理事長の鈴木逸郎さんが「コミュニティ・スクールを起点とした地域づくり」をテーマに講演した。
コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)は、学校と家庭、地域が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させる仕組み。今年度、町内全小中学校に協議会を導入し、町学校運営協議会連絡協議会(山田十司会長)が発足した。
フォーラムは町教育委員会(西章教育長)と同連絡協議会が主催。町内各学校の運営協議会委員、PTA、教員など約70人が出席した。
西教育長が地域の見守り活動に感謝し、「今年度、町内七つの小中学校がコミュニティ・スクールとして再スタートを切った。子どもたちが豊かに育つようご協力を」、山田会長は「コミュニティ・スクールを皆さんの力で地域に広げてください」とあいさつした。
鈴木さんは、「子どもたちの『生きる力』は、多様な人々と関わり、さまざまな経験を重ねていく中で育まれるものであり、学校のみで育まれるものではない。地域社会とのつながりの中で、子どもたちは豊かでたくましく成長していく」と示した。
第四小学校の取り組みを紹介した上で、「学校は地域コミュニティの核。地域に愛着と誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材の育成を」と求め、「子どもたちが大人になった時、帰ってきたくなる紀宝町になろう」と呼び掛けた。
講演後、町内各小学校の校長らが学校運営協議会の活動を紹介した。
(2019年1月25日付紙面より)
加寿地蔵尊で初地蔵祭 (那智勝浦町 )
那智勝浦町天満の加寿地蔵尊で24日、初地蔵祭が営まれた。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)が奉仕した。
毎月24日は地蔵菩薩の縁日で、この日は信仰厚い多くの人々が参拝した。午前10時からの法要では中田代表、修験道者の冨岡秀清さんが般若心経、地蔵菩薩の真言を唱え、参列者の健康や家内安全を祈願した。
参列者らは、赤いよだれかけに子どもの健康や合格祈願などの願を掛けて奉納した。夫婦で参拝した田中秀薬(一平)さん(79)、芙空(芙代子)さんは、四国遍路を30年かけて75回巡り、100回を目指している。那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野那智大社へのお参りも810回、毎月24日の加寿地蔵尊への参拝も欠かさないと話し、「お参りを通していろいろな方との一期一会、健康であることに感謝しています」と笑顔を見せた。
(2019年1月25日付紙面より)
中学生男女の部
仙人風呂で新春かるた大会 (本宮町 )
田辺市本宮町の川湯温泉にある「仙人風呂」で20日、新春かるた大会が開催された。17チーム68人が参加し、温泉に浮かべた杉板製のかるたの争奪戦を繰り広げた。
熊野本宮観光協会と仙人風呂実行委員会(小淵誠委員長)が主催し、今年で18回目の人気イベント。川湯地区は昨年8月の台風20号で大塔川が氾濫。旅館や民宿などが軒を連ねる温泉街で床上、床下浸水被害を受けた。
小淵委員長は「皆さんのご協力のもと、仙人風呂を無事に開催できた。例年より少し小さいが、例年と同じくらいの温かい温泉になっている。観客の皆さんはぜひお湯に入りながら熱い声援を送ってほしい。選手の皆さんもけがの無いよう、スポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦って」。熊野本宮観光協会会長代行の名渕敬さんは応援の言葉に感謝し「熊野は蘇(よみがえ)り、再生の地。みんなで頑張ってまいりますのでよろしくお願いします」とあいさつした。
今年は小学生の部を行わず、参加チーム数も縮小して実施した。ABCテレビ「おはよう朝日です」から特別参加もあり、復興への思いを語る出場者の姿もあった。
平安衣装をまとった詠み手が「和歌山県市町村おはなしカルタ」を詠み上げると、今年のえとのイノシシや人気キャラクターなどさまざまな衣装を着た参加者たちが、約1000枚のかるた目掛けて突進した。今年は「川湯仙人風呂マルシェ」を同時開催し、温かい食べ物や飲み物などが並んだ。
地元の田辺市や新宮市はもちろん、遠くは大阪府、兵庫県、群馬県などからも出場があった。今年は46枚獲得した御坊市の「温泉戦隊カルタレンジャー」が優勝した。
冬の風物詩となっている仙人風呂。今年は横幅約28㍍、奥行き約12㍍、深さ60㌢。川底から湧き出る温泉は約73度で、川の水を引き入れて40度前後に調整している。入浴は無料。利用時間は午前6時30分から午後10時まで。設置期間は2月末まで。
(2019年1月22日付紙面より)
8団体が市長に要望書提出 (新宮市 )
新宮市自治会連合会(榎本義清会長)、新宮商工会議所(関康之会頭)をはじめとする8団体は21日、連名で田岡実千年市長に、文化複合施設(図書館・文化ホール)の建設を強く求める要望書を提出した。関会頭は「施設に対する思いや考え方は人それぞれにあると思いますが、大局的な見地に立ち、建設予定地でのできるだけ早い時期での施設の完成を」と要望した。
要望書は▽市自治会連合会▽新宮商工会議所▽新宮市商店街振興組合連合会(福田一郎理事長)▽仲之町商店街振興組合(同)▽丹鶴商店街振興組合(大井正臣理事長)▽駅前本通り商店街振興組合(下地昌宏理事長)▽谷王子町内会(商店会・松本勝利会長)▽新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長)―の連名。「現在、新宮市においては、文化活動のさまざまな発表や催事を行う施設もなく、市民活動や文化活動に大きな支障をきたしており、早急なる施設の完成が求められています」と訴えた。
田岡市長は「おととしの市長選の際に必ず建てると市民の皆さんとお約束した。約束を守るために、32年度末の完成を目指して頑張りたい」。榎本会長は「施設の建設を条件の一つとして、丹鶴小学校の廃校を受け入れた経緯もある。多くの市民が望んでいる。淡々と作業を進めていただきたい」。
関会頭は、住民投票条例の制定を求める署名活動に対して「住民投票になったときには予算的にもマイナスになることはあってもプラスになることはない。近隣町村からの信頼も失う。これ以上の空白を生じさせることは絶対に阻止しなければならない」と懸念し、「新宮市歌に『熊野の都新宮市』『伝統深き文化の地』という歌詞がある。佐藤春夫先生がわれわれのために作ってくれた歌を、新しいホールでみんなで歌いたい」と強く求めた。
8団体は屋敷満雄市議会議長にも要望書を提出。屋敷議長は「市民会館が使用できなくなってからの3年間、非常に苦労を掛けた。皆さんの熱い思いを受け取りました」と話していた。
(2019年1月22日付紙面より)
消防と県航空隊が連携訓練 (串本町 )
串本町潮岬、黒島漁港の東にある磯場などで18日、和歌山県防災航空隊と串本町消防本部の連携訓練が行われた。磯場に負傷して動けない要救助者がいるという想定で始め、両者は現場の状況を見て取るべき対応を判断しながら救助活動を実践した。
同本部の管内は切り立つ崖や奥深い山など救助を困難にする状況が多く、県防災航空隊との協力は不可欠という判断から定期的にこの訓練を重ねている。今回は訓練参加者に想定のみを与え、事前に過程を定めないブラインド型訓練と位置付け、両者は同本部指揮隊を軸にし、過去の訓練などで身に付けた技術を発揮して現場に則した過程の構築と目的の達成を目指した。
実施に当たり寺島正彦消防長から趣旨の説明を受けた同本部の訓練参加者は、現場近くの望楼の芝に現地対策本部を設置して救助活動を開始。現場は旭之森先にある展望所の真下付近で、同本部職員は指揮隊の現場判断に基づき必要な資機材持参で高さ約30㍍の急峻(きゅうしゅん)な崖を降り、要救助者の元へ向かった。確保した要救助者は身動きができず一刻を争う危険な状態と判断し、県防災航空隊と協力してヘリコプター「きしゅう」による引き揚げ救助の体制をその場で構築。要救助者を空中収容により引き継いだ。
所要時間は約90分。始終を見守った寺島消防長は「少し前までは想定と一緒に過程も決めていたが、回を重ねて技術を身に付けた職員も増えたことから今回はブラインド型で実施した。少し時間がかかったという印象だが、職員は指揮隊を中心にして行動し患者第一で現場対応できたと判断する」と評価。
他方、「訓練後に職員は早速『崖を降りるルートは1本でなくてもよかったのでは』と話し合っていた。そういうところはあらかじめ過程まで決めた訓練では気付きにくい部分だが、その視点が実際の救助活動をより早くより効果的にしていく。今回のブラインド型訓練はそういう面でも大きな意義があった」とも述べ、訓練参加者の今後いっそうの対応力向上を期待した。
(2019年1月22日付紙面より)
神倉青年団ら40人で (御燈祭りを前に )
国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」を間近に控えた新宮市の神倉神社で20日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を編んだ。
作業には祭りの運営を取り仕切る介釈を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会、新宮商工会議所青年部などが参加。神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のワラを機械などで柔らかくした後、境内の木に縛り付けた針金に沿って編み上げた。約3時間で長さ約30㍍、最大直径約30㌢のしめ縄を完成させた。
奉賛会の猪飼三雄会長(76)は「上がり子や関係者、見物客の皆さんがけが無く終えることが一番。マナーを守り、伝統の祭りをより多くの人に伝えてもらえれば」と話していた。
しめ縄の張り替え作業は雨天のため27日(日)に延期して実施を予定している。
(2019年1月22日付紙面より)
県年金受給者協会GG年始大会
大阪・和歌山地区で (国際平和ポスターコンテスト )
ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。
コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。
岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。
過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。
戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。
同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。
(2019年1月10日付紙面より)
熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。
田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。
(2019年1月10日付紙面より)
平尾井薬師堂で冬の大祭 (紀宝町 )
紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。
白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。
境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。
薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。
冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。
西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。
週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。
(2019年1月10日付紙面より)
大泰寺で初薬師、本尊開帳も (那智勝浦町 )
那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。
参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。
足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。
同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。
参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。
今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。
(2019年1月10日付紙面より)
新宮弓友会主催の31年初射会
新宮ニューイヤーサッカー
練習する選手らを田岡市長が激励 (ジュニア駅伝 )