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2017年06月28日
1 組合員の総意届ける
 宇久井漁協が500万円寄付  (那智勝浦町 )

 宇久井漁業協同組合(亀井睦弘代表理事組合長)は、臨時総会での総員賛同により26日、那智勝浦町の災害準備基金と新病院建設に漁協の収益500万円を寄付した。

 同漁協自営の定置網漁は従業員21人、職員5人で操業。昭和57年の漁業改革以後、運営は好調で漁獲高も右肩上がりが続いているという。

 亀井組合長は「組合員は本当に良くやってくれている。全て彼らのおかげ。若い人が増えて、作業もはかどっている。これからも、一つ上を目指して頑張りたい。今日は組合の総意を届けた。しっかりと有効に使って」と話し、寺本眞一町長は「宇久井漁協は運営、活気共にトップクラス。県下に名だたる成果に改めて敬意を表するとともに多額のご寄付に心から感謝します。今後も地域の漁業貢献にご尽力いただき、他の漁協の手本となって」と期待を込めた。

 会談では「宇久井ブランドを立ち上げてはどうか」との提案があり、水産資源や船の減少など、漁業問題に対する町の支援について意見が交わされた。

(2017年6月28日付紙面より)

亀井睦弘代表理事組合長(右)が寺本眞一町長に寄付金を届けた=26日、那智勝浦町役場
2017年06月28日
2 親子のつどいで交流
 新宮市障害児者父母の会  

 新宮市障害児者父母の会(須川暁廣会長)は24日、那智勝浦町のホテル浦島で会員相互の交流を深めようと「親子のつどい」を開催し、34人が参加した。総会の後、夕食やビンゴゲーム、カラオケなどを楽しんだ。

 総会では須川会長が「2年に1度の機会。事故の無いように」、来賓の田岡実千年市長が「市民の誰もが心豊かに過ごせる環境づくりを目指し、障害者施策にも、しっかり取り組んでいく。今日は十分に楽しんでください」とあいさつ。療育キャンプ(8月3日)、連絡協議会スポーツ大会(3月)などを盛り込んだ本年度事業や予算を承認した。

 同会は心身障害児者を持つ父母の互助激励を図るとともに関係機関の協力を得て、障害児者の福祉増進を目的に活動している。

(2017年6月28日付紙面より)

あいさつをする田岡実千年市長、須川暁廣会長(中央)、手話担当の大代聖子さん=24日、那智勝浦町のホテル浦島
2017年06月28日
3 高校生対象に業務説明会
 12人が活動への理解深める  (新宮警察署 )

 新宮警察署(谷本克也署長)は26日、同署で業務説明会を開いた。高校生12人が警察の仕事の内容や勤務環境を聞き、鑑識体験や署内見学をした。

 警察署独自での説明会は初の開催。谷本署長は「実際の警察業務を見て、聞いてもらい、試験を受けていただければ。高校卒業でなく、大学へ進学してからでも結構。常に警察官を志す気持ちを忘れないでほしい。県、新宮市で活躍してくれることを願っています」とあいさつした。

 自身も管内出身の警務課担当者は、勤務先が警察本部と各署に分かれていることや、多種多様な部門があり配属の希望を出すこともできるが、原則は試験に合格すると全員が警察学校に入校し、卒業後はまず交番勤務になると話した。

 交番や駐在所に勤務しパトロールや現場臨場、各種届け出の受理などを行う「地域警察」、犯罪抑止や安全対策、サイバー犯罪などを担当する「生活安全警察」、凶悪事件の摘発や鑑識活動を行う「刑事警察」、交通取り締まりや事故捜査などを行う「交通警察」、警護や暴動行為の鎮圧、災害救助などを行う「警備警察」、職員採用や人事などの事務を担当する「警務警察」があると、それぞれの業務内容を紹介した。

 高卒採用の初任給、結婚や誕生日などに伴う休暇制度、異動は原則県内であることなどを丁寧に説明。「さまざまな分野で仕事があり、希望と努力で実現させることができる」と呼び掛けた。

 鑑識体験ではビンに付いた指紋を採取した他、警備課の資機材や災害救助パネルの見学などもあり、生徒たちは警察業務への理解を深めた。

 警察官を志望する近畿大学附属新宮高校の上浦大雅君(17)は「熊本地震のとき、警察の人が頑張って助けてくれたことから、いろいろなところで活躍していてすごいと思いました。悪い人を捕まえて更生させるような警察官になりたい」と話していた。

  □     □

■採用試験7月3日から受け付け

 平成29年度第2回和歌山県警察官A、和歌山県警察官Bの採用試験申し込み受け付けが7月3日(月)から始まる。8月15日(火)まで。採用試験案内と申込書は県内警察署や交番で配布している。

 申し込み方法は郵送、またはインターネット。所定の申込用紙に必要事項を記入し、顔写真を貼って必ず簡易書留郵便で郵送する。インターネットの場合は和歌山県のホームページより「電子申請/申請書」画面を選択し、画面の指示に従って手続きを行う。第一次試験は9月17日(日)。

(2017年6月28日付紙面より)

鑑識体験をする参加者ら=26日、新宮警察署
2017年06月28日
4 住民に理解と実践呼び掛け
 男女共同参画週間街頭啓発  (串本町 )

 串本町串本のAコープ紀南VASEO店前で23日、男女共同参画週間(23~29日)に伴う街頭啓発があり人権擁護委員ら8人が住民に男女共同参画への理解や実践を呼び掛けた。

 この週間は内閣府が提唱する男女共同参画社会(男女が対等に社会参加し、均等に利益を享受し共に責任を担う社会)の強調期間にあたり、期間中は全国各地でさまざまな啓発活動が展開される。

 同啓発には新宮人権擁護委員協議会の委員4人と県職員2人、町職員1人と和歌山地方法務局新宮支局の德村嘉昭支局長が参加。▽本年度のキャッチフレーズ「男で○(まる)、女で○(まる)、共同作業で◎(にじゅうまる)。」と男女共同参画社会の意味や同社会基本法に掲げられた基本理念(5本柱)などを伝えるチラシ▽県男女共同参画センター「りぃぶる」を紹介するメモ用紙▽同センターの相談受付専用ダイヤル073・435・5246を紹介するウエットティシュ―などの啓発グッズ200セットを往来する住民に配った。

(2017年6月28日付紙面より)

啓発グッズを配って男女共同参画への理解や実践を求める啓発員ら=23日、串本町串本
2017年06月28日
5 2種目で大会新が誕生 第36回紀南陸上競技選手権大会 
2017年06月28日
6 久生屋卓球クラブが準優勝
 バタフライ・ダブルス・チームカップ  
2017年06月28日
7 競い触れ合う グラウンドゴルフ三和大会に76人参加 (紀宝町)
2017年06月28日
8 子ども園新築に着手 太地町、臨時議会で請負契約案可決 
2017年06月28日
9 「国譲り」の部分を解説  勝浦八幡神社で「古事記」を読む会  
2017年06月28日
10 意識を変えていければ 新宮市、男女共同参画実現に向け街頭啓発 
2017年06月28日
11 1位に栗栖達也さん  写連新宮支部6月例会  
2017年06月28日
12 企業の代表ら講師に招き  新宮高校で地域の魅力学ぶ講話  
2017年06月28日
13 笑顔と笑顔で交流  下里保育所が南紀園慰問  
2017年06月28日
14 M氏賞に中山かほりさん  熊野美術協会展表彰式  (太地町立石垣記念館 )
2017年06月28日
15 6月定例会一般質問①  串本町議会  
2017年06月28日
16 潮岬と高池が県大会進出  東子連親睦交流スポ大会  (串本町 )
2017年06月28日
17 ヤマアジサイ  熊野川町上長井で  
2017年06月28日
18 図書館の建設地変更か 新宮市文化複合施設、川湊遺跡出土で配置再検討へ 
2017年06月28日
19 お悔やみ情報
  
2017年06月14日
20 新議場で初の本会議
 新宮市6月議会が開会  

 新宮市議会(榎本鉄也議長、17人)の6月定例会が13日、市役所6階の議場で開会した。新庁舎での初の本会議。会期は29日(木)までの17日間、一般質問は20日(火)から23日(金)までの4日間を予定している。傍聴可能。

 地元のスギをふんだんに使用した新議場は、本会議の様子をモニター中継したり、市のホームページからインターネットで生中継したりするなど、市民が気軽に傍聴できる仕組みを構築している。傍聴席は報道関係者席を含め42席ある。

 田岡実千年市長は冒頭のあいさつで「多くの皆さんにまちづくりの議論を見ていただくことで、市政に理解を深め、関心を持っていただけることとうれしく思っています」と述べた。

 今議会で審議するのは9議案。一般会計補正予算案は歳入歳出の予算総額にそれぞれ282万円を追加し、補正後の総額を159億7153万2000円とするもの。内訳は仲之町町内会が実施するLED街路灯整備への120万円助成(一般財団法人自治総合センターコミュニティー助成事業)、4月の落雷に伴う高田小水力発電施設の修繕費162万円。

 熊野川町日足で9月上旬に完成する予定の紀伊半島大水害復興祈念公園(広さ約4500平方㍍)の名称を市花「カワサツキ」にちなみ「新宮市さつき公園」とする条例案も審議する。

(2017年6月14日付紙面より)

新議場で開会した6月定例会=13日、新宮市役所
2017年06月14日
21 伝統文化の心を学ぶ
 華道・着付け親子教室  (新宮市 )

 新宮市の蜂伏会館で11日、文化庁の平成29年度伝統文化親子教室事業として「いけばな きもの着装・マナーこども教室」が開かれた。今年度第1回目。和の心「珠蒼(しゅそう)の会」の代表・苅屋企世子さんが講師を務め、18組の親子が参加した。

 苅屋さんは「いけばなは仏様にお花を供える心から始まった。着付けではなく着装というのは相手に対する思いやりなど内面の美しさも表す」と考え、日本文化の根底にある精神性を子どもにも分かるように指導している。知識や技能だけではなく、思いやりや感謝の心、命の重み、環境保護の意識などを教え、池坊のインターネット花展など実践し成果を発表する機会を設けることで子どもたちの心豊かな成長を目的としている。

 子どもたちは座ってあいさつをする礼儀作法を学んだ後、苅屋さんが用意した浴衣を使って「装道礼法きもの学院」の作法で着付けを学んだ。子どもたちは洋服とは全く違う着物を着る喜びを感じているようだった。

 着付けの後は、ガーベラ、シスカンサス、ステルンファンタジー、シネンシス、トルコキキョウを使ったいけばなを学んだ。苅屋さんは、生けた花のデッサンを子どもたちに描かせ、自分がどういう思いで生けたのかを忘れないよう指導していた。

 この教室はいけばなと着装・マナーの2テーマで、年10回ずつ行われ、第10回目は発表会を予定している。

(2017年6月14日付紙面より)

帯を結ぶ手の動きをじっと見つめる子どもたち=11日、新宮市の蜂伏会館
2017年06月14日
22 技術と連携意識し体制を構築
 事故を想定して水難救助訓練  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(北地稔消防長)の本年度水難救助訓練が12日、同町くじ野川にある橋杭海水浴場で行われた。今回は技術習得と隊員連携の両面を見据え、隊員35人がそれぞれの役割を実践して救助体制を構築。ドクターヘリとの連携も想定し、処置拡大認定救急救命士による高度な救急救命措置にも取り組んだ。

 夏の水浴シーズンにおける水難事故に備え、初動から救急搬送までの流れを現場指揮隊、潜水隊、救助隊、救急隊の円滑な連携により速やかに展開することを目標にした同訓練。

 串本消防署(山﨑茂生署長)、古座消防署(中瀬勝典署長)、七川分駐所(中西崇所長)の警防第1、2班が参加し、北地消防長は潜水隊を軸に各隊員が連携し一人でも多く必ず助けられる命を助ける成果を期待して、隊員それぞれの役割の鋭意実践を促した。

 今回は「橋杭海水浴場で2人が溺れて行方不明」という水難事故を想定して同訓練を実施した。通報を受理し隊員が現場に到着した段階から実践を始め、部署を超え同本部として現場指揮隊を編成して状況の把握と全体指揮に努め、救助隊による救助方法の確立と要救助者の海上搬送、潜水隊による水中捜索と要救助者の引き揚げ、救命隊による救急活動を一連の流れとして形作った。

 処置拡大認定救急救命士は、国家資格の救急救命士に認められている特定行為を医師の指示を条件に行うことができる隊員。今回はドクターヘリ搭乗医師が現場まで駆け付けた想定でじかに同医師の指示を仰ぎながら、特定行為の資格を持つ隊員が中心になって現場での救急救命を実践した。

 潜水隊の隊員は上記一連の実践とは別に、基本泳法など技術の習得や錬磨にも取り組んだ。同訓練の全体指揮に当たった山﨑署長によると部署間連携は過去にもさまざまな形で取り組んでいるが、若い隊員にとっては未経験の領域でもあり、経験がある先輩隊員との足並みをそろえるため今回は同本部所属隊員の約半数が参加する規模になった。今回の訓練について「連携の面では特に課題が見当たらず、各隊員ともよく役割をこなせていた。安全確保をしっかりと意識し、技術面の向上を今後も目指してほしい」と総括した。

 同本部管内では数年来水難事故が発生していて、同本部は26年度に6件、27年度に5件、28年度に2件出動している。

(2017年6月14日付紙面より)

救助隊から要救助者を引き継ぐ救急隊=12日、串本町くじ野川
発見者役から状況を聞き取る現場指揮隊
資機材を装備し捜索に出発する潜水隊
2017年06月14日
23 子どもの命救うすべ学ぶ
 太田小で救急講習会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校(尾﨑卓子校長)は8日、体育館で救急講習会を開いた。児童の保護者と教員15人が参加し、心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)使用の手順を学んだ。

 同講習会は、有事に子どもの命を守れるように年1回実施している。授業参観で集まった保護者に参加を呼び掛け、教員も交えて取り組んでいる。この日の講師は、町消防本部の救急救命士2人と応急手当普及員の資格を持つ町消防団第6、第8分団員3人が務めた。

 普及員は参加者に「胸骨圧迫は1分間に100~120回で、5㌢以上6㌢未満の深さで圧迫する」などコツを話し、AEDは音声指示に従って用いるよう教えた。その後、参加者は人形を用いて周囲への救助協力の要請から胸骨圧迫、AED使用までを実践した。

(2017年6月14日付紙面より)

胸骨圧迫を実践する参加者=8日、那智勝浦町立太田小学校体育館
2017年06月14日
24 蓬莱と神倉は惜敗 県スポ少軟式野球大会 (16チームが近畿ブロック目指し熱戦)
2017年06月14日
25 東君、中西君全グレ出場へ 県高校総体レスリング、小林君も近畿出場へ 
2017年06月14日
26 新宮バドミントンスポ少3人が共に全国初出場
 全小ABCバドミントン大会県予選  
2017年06月14日
27 記念花火大会を前に清掃  南紀くろしお商工会青年部  (那智勝浦町 )
2017年06月14日
28 野菜栽培のポイント学ぶ 新宮市熊野川町大山地区でふれあいいきいきサロン 
2017年06月14日
29 ヒノキの長椅子奉納 熊野那智大社に岐阜県の山本久和さんら 
2017年06月14日
30 総会で事業計画を承認  那智勝浦町母子寡婦福祉会  
2017年06月14日
31 大変さを実践で学ぶ  高田中で高齢者疑似体験  (新宮市 )
2017年06月14日
32 市木木綿を知る 紀南高校、選択授業で「東紀州学」 
2017年06月14日
33 おいしいお米になって  色川小で田植え授業  (那智勝浦町 )
2017年06月14日
34 中央公民館改修工事など  古座川町議会6月定例会始まる  
2017年06月14日
35 手のひらいっぱいの梅  三尾川保育所の園児が収穫体験  
2017年06月14日
36 3クラブが近畿大会へ進出 串本古座高校、県高校総体で好成績収める 
2017年06月14日
37 クマノギク咲く  熊野古道高野坂で  
2017年06月14日
38 お悔やみ情報
  
2017年06月10日
39 認知症サポーター講座も 熟年クラブが生活支援制度を学ぶ (ニュータウン勝浦)

 那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。

 最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。

 養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。

 同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。

(2017年6月10日付紙面より)

講演に耳を傾ける熟年クラブの皆さん=6日、那智勝浦町宇久井のコミュニティーセンター和
コントを繰り広げる藪根香さん(右)と岩本ひろ子さん(中)。左は庄司亮太さん
2017年06月10日
40 住民説明会など経過報告
 新クリーンセンター建設調査特別委  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。

 同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。

 新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。

 3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。

 町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。

 現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。

(2017年6月10日付紙面より)

2017年06月10日
41 事故に遭わない意識培う
 潮岬中で交通安全教室  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。

 講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。

 道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。

 自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。

 教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。

 後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。

 最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。

(2017年6月10日付紙面より)

事故に遭わないために考えるべき点を教わる生徒ら=6日、串本町立潮岬中学校
2017年06月10日
42 自転車施錠を呼び掛ける
 生徒らが「ロックの日」啓発活動  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。

 同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。

 同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。

 高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。

 新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。

(2017年6月10日付紙面より)

自転車を利用する人らに呼び掛けた=9日、JR新宮駅駐輪場
2017年06月10日
43 特選に垣本正道さん 写連紀南支部県本部顧問審査5月優秀作品 
2017年06月10日
44 11月19日に投開票  御浜町議選  
2017年06月10日
45 5月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年06月10日
46 事故のない社会推進を  紀宝町交通安全対策協  
2017年06月10日
47 将来への意識を高める  新宮高校で進路LHR  
2017年06月10日
48 小・中教職員が連携  王子ヶ浜小、城南中が2校研究  
2017年06月10日
49 ジャガイモいっぱい  宇久井保育所が収穫体験  (那智勝浦町 )
2017年06月10日
50 楽しく歯の大切さ学ぶ  高田保で虫歯予防デーのつどい  (新宮市 )
2017年06月10日
51 どうやって電車に乗るの?  丹鶴幼と三輪崎幼が乗車体験  
2017年06月10日
52 クジラの特徴学ぶ  太地小3年生が博物館で学習  
2017年06月10日
53 部員ら11人上浦海岸美化  串本町商工会青年部絆感謝運動  
2017年06月10日
54 文化センターの改修など 串本町、一般会計補正予算案を発表 
2017年06月10日
55 ノアサガオ咲く  三輪崎の孔島で  
2017年06月09日
56 マグロ解体や餅ほりも
 11月19日、第6回天空ハーフマラソン  

 第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。

 大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。

 実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。

 大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。

 スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。

 参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。

 申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。

(2017年6月9日付紙面より)

第6回大会の開催を発表する大会長の田岡実千年新宮市長ら=8日、新宮市役所
2017年06月09日
57 出場と勝利を願い
 後輩らがPVで加藤先輩に声援送る  

 サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。

 その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。

 試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。

 観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。

 観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。

 新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。

(2017年6月9日付紙面より)

戦況を見守りながら加藤恒平選手の出場に期待を寄せた=7日、新宮市
試合前には後輩が加藤選手への応援メッセージを国旗に寄せ書きした
2017年06月09日
58 文化協会長賞など137点 第52回南紀会書作展授賞式 (新宮市)

 「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。

 授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。

(2017年6月9日付紙面より)

記念品などを受け取る受賞者たち=4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館
鈴木江邨理事長
2017年06月09日
59 映像で自然観察楽しむ
 宮本学さん迎えて学習会  (田原小 )

 串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。

 現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。

 今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。

 映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。

 この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。

(2017年6月9日付紙面より)

映像を交えて身近な自然を紹介する宮本学さん=2日、串本町立田原小学校
2017年06月09日
60 本年度会長校は光洋中  新宮市PTA連絡協議会が総会  
2017年06月09日
61 被害を水際で食い止める  新宮橋本郵便局で特殊詐欺防止訓練  
2017年06月09日
62 新会長に橋本順子さん 新宮商工会議所女性会が総会 
2017年06月09日
63 きれいにすると気持ちいい  神倉小でプール掃除  
2017年06月09日
64 電車でイモの苗植えに わかば保、社会学習と自然体験 
2017年06月09日
65 ラベンダーの香りに癒やされ サンテ・ヴィラージュ太地で手作りハーブせっけん講座 
2017年06月09日
66 地元老クと一緒に育てる  高池保サツマイモ栽培中  (古座川町 )
2017年06月09日
67 「健康寿命増進」を力点に 串本町老連、田仲康慧会長選出し総会 
2017年06月09日
68 アジサイの花  新宮の渡御前社  
2017年06月09日
69 6月定例会は13日開会 新宮市、復興祈念公園の名称など9議案 
2017年06月09日
70 お悔やみ情報
  
2017年06月07日
71 継続できる事業に
 プレイベント企画考える  (市民ワークショップ )

 新宮市教育委員会文化振興課は4日、新宮商工会議所で文化複合施設周知活動プレイベント実行委員会の第1回市民ワークショップ「プレイベントをしよう!」を開いた。17人が参加し、アイデアを出しあった。

 平成33(2021)年度開館を目指して文化複合施設の建設が進められている。これに先駆け、市教委は株式会社シアターワークショップ(伊東正示代表取締役)支援のもと12月までにワークショップ4回と講座3回を開き、プレイベント実行委員会を立ち上げる予定だ。今回はイベントの草案としてアイデアを出し合い、内容を絞り込んだ。7月23日(日)の第2回から具体化していく。

 参加者は3班に分かれて、開館前から開館後も継続して情報発信できることを条件に企画を考案した。各班は広報隊の結成や人材発掘コンテスト、オリジナルヒーローショーなどを企画し発表した。結果は3班のアイデアを混ぜ合わせることになった。

 伊東さんは「どれも大変面白いアイデア。力を合わせて活動していこうという機運が高まるのはいいこと。これから盛り上がっていくと思う」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

プレイベントを考案する参加者たち=4日、新宮商工会議所
2017年06月07日
72 自主防と行政が連携
 市野々と八反田で避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の市野々区と八反田区で4日、土砂災害に備えた避難訓練があった。市野々区の自主防災組織(太田博久会長)をはじめ、町や消防、警察関係者ら59人が参加し、両地区の住民65人が町立市野々小学校体育館に避難した。

 平成23年に起きた紀伊半島大水害で地域が大きな被害を受け、平成26年から避難訓練を始めた。当初は市野々単独で行っていたが、27年は井関と八反田が加わり、28年から市野々と八反田で訓練に取り組んでいる。

 訓練は、24時間雨量で200㍉以上の降雨を想定して行われた。午前9時に避難準備の放送が流れ、その30分後に避難勧告が発令された。住民らは市野々小学校に避難した。関係者は避難者を誘導し、避難困難者を車で迎えに行くなどの支援も行った。体育館内では、町職員が簡易トイレ作りや非常食の調理を実演した。

 市野々から避難してきた山田英子さん(44)と息子の翔太君(8)は「5分ほどで避難できました。自分たちの力で逃げられるようにと訓練に参加しました。早めに逃げることと、事前の準備が大切。家庭でも、水の用意や懐中電灯や携帯電話のバッテリー充電などを心掛けています」と話した。

 市野々区長でもある太田会長は今回の訓練に「想像していたよりもお年寄りの参加が多い。毎年実施して防災意識を高めていき、今後の課題を見つけたい。自主防災組織から意見も出るので、行政や消防と相談して今後の展開を検討したい」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

高齢者を案内する自主防災組織=4日、那智勝浦町立市野々小学校
状況をまとめる対策本部
2017年06月07日
73 中学生以上80人が釣果競う 第22回潮岬オフショアトーナメント (串本町)

 シイラなどの釣果を競う釣り大会「第22回潮岬オフショアトーナメント」が4日、串本町の有田港を拠点にして開かれた。今回も主に近畿~中京圏の中学生以上80人がチャーターボートで沖合に出て挑戦。シイラの部は釣果がなく、他魚の部は奈良県上牧町から参加した國分武士さんが5・10㌔のブリを釣り上げて優勝した。

 この大会は同トーナメント実行委員会(宇井晋介実行委員長)主催。船上からのルアーキャスティングやジギングによる釣果を競う内容で年1回、6月第1日曜日を基準にして開かれている。関西では特に歴史のある釣り大会の一つとして愛好者に認知され、根強い挑戦を集めている。

 今回もシイラの部と他魚の部(各1~5位入賞)を設け、他魚の部は総合順位に加えて珍魚賞やレディース賞(各上限3人)も取り入れて入賞の幅を広げた。参加者は実行委が手配したチャーターボートに分乗して出港し、同港沖合で午前6時~正午の6時間にわたって競技に臨んだ。

 競技終了後の検量でシイラの釣果報告はなく、宇井実行委員長は「天候には恵まれたが今季は黒潮が遠く離れていて、かなり沖まで出たボートもあったようだがそれでもシイラには当たらない結果になった」と状況を分析した。他魚の部の入賞魚はブリ、マダイ、マハタ。21人が検量に臨み、珍魚関係ではニザダイ、エビスダイ、ホウキハタが入賞魚となった。

 検量後は串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で表彰式を開いて各入賞者の健闘をたたえた。シイラの部のトロフィーは同実行委員会預かりとし、賞品はお楽しみ企画のじゃんけん大会の景品に加えて参加者に贈り、大いに盛り上がったという。

(2017年6月7日付紙面より)

魚の検量に臨む参加者ら=4日、串本町有田の有田港
2017年06月07日
74 豊作と業界発展を祈る 本宮大社で梅の日記念式典 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員ら約80人が参列し、豊作と業界の発展を祈った。

 1969年に設立された同会は、県内の産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社、京都の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納している。東京などでもさまざまなキャンペーンを催し、PRしている。

 本宮大社の式典では、祝詞奏上の後、九鬼家隆宮司と参列者たちが神前のたるに約30㌔の南高梅や塩を入れる梅漬けの儀を行い、みこが神楽を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後、10月10日(火)にあらためて同社に奉納する。

 九鬼宮司は「しっかりと雨が降り、梅の木の根に染み渡って木が育ち、すばらしい梅の実が収穫できることを祈念します。全国津々浦々に南高梅の素晴らしさを知っていただければ」。

 紀州田辺梅干協同組合の中田吉昭理事長は「今年は5月の雨不足で成長が遅れています。梅が全国のお客さまの健康のお役に立つことを祈っています」と話していた。

 梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭に梅を奉納して祈ったところ、大雨が降りだし、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたとの故事にちなむ。

(2017年6月7日付紙面より)

梅漬けの儀=6日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2017年06月07日
75 3大会で入賞者輩出
 紀宝空手スポーツ少年団  
2017年06月07日
76 第19回ツール・ド・熊野
  
2017年06月07日
77 地元漁師の仕事を学ぶ  宇久井中で漁業授業  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
78 潮風感じて笑顔に  黒潮園がホエールウオッチング  
2017年06月07日
79 新支部長に田中肇さん  交通安全協新宮支部が総会  
2017年06月07日
80 多くの上陸と産卵を期待  紀宝町ウミガメパトロール  
2017年06月07日
81 命の道早期完成を 近畿自動車道紀勢線建設促進期成同盟が総会 
2017年06月07日
82 「ありがとう」の気持ち込め  セレモニーホールなちで人形供養  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
83 保護者の学びの時間も  佐野保で巡回講座と給食参観  
2017年06月07日
84 差別問題の早期解決を  新宮人権尊重委員会が総会  
2017年06月07日
85 アカウミガメを人力で救出 串本町、波消しブロックの隙間から 
2017年06月07日
86 芝生で思いっきり挑戦 あったカフェ、旧養春小でうんどう会 
2017年06月07日
87 ホタルブクロ  熊野川町田長で  
2017年06月07日
88 お悔やみ情報