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2019年06月28日
1 新造舟の運航開始
 熊野川舟下りの乗客乗せて  (新宮市 )

 新宮市の熊野川町ふれあい公社がクラウドファンディングで資金を集めて製作した川舟が27日、初運航した。世界遺産の熊野川を楽しむ「熊野川舟下り」は同市熊野川町の道の駅「瀞峡(どろきょう)街道熊野川」付近から熊野速玉大社近くの河原までの約16㌔を下る。

 初運航のこの日は、あいにくの雨となったが、2便12人が出航。新造舟にはアメリカ人と香港人6人が乗り、熊野川を下った。昨年度の乗船客数は4563人(外国人2165)。本年度は4月と5月で1431人(同737)が乗船している。

 製作にはインターネット経由で資金を募るクラウドファンディングを活用し、142人の支援者から目標金額を上回る244万2000円を集めた。センターには新造舟の写真と共に支援者の名前が掲示されている。

 舟は熊野速玉大社例大祭・御船祭(みふねまつり)の早舟製作も手掛ける「熊野川体感塾川舟工房」の谷上嘉一さんに製作を依頼し、約2カ月かけて完成。進水式は5月24日に実施した。

 熊野川川舟センターの森本博也センター長は「支援のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。雨になりましたが、大安のこの日を選び、川舟を運航することができて職員一同喜んでいます」と話していた。

 乗船料金は大人3900円、4歳~小学生が2000円で団体割引、貸し切りもある。4歳未満は乗船不可。定期乗合便は12~2月を除き、午前10時からと午後2時30分から運航している。

 問い合わせは、熊野川町田長の熊野川川舟センター(電話0735・44・0987)まで。

(2019年6月28日付紙面より)

クラウドファンディングを活用して製作した川舟が初運航=27日、新宮市熊野川町の河川敷
2019年06月28日
2 木下欣也会長を再任
 健康増進計画PR進める  (那智勝浦町保健対策推進協議会 )

 那智勝浦町保健対策(健康づくり)推進協議会は24日、同町福祉健康センターで令和元年度の会議を開いた。役員改選では木下欣也会長、佐藤純造副会長が再任された。任期は2年。

 協議会は同町の健康づくり対策を推進するため、国県の要綱に基づいて、各種健康診査事業や健康相談、保健栄養指導、食生活改善など地区衛生組織の育成や健康教育など、健康づくりのための方針を体系的・総合的に審議企画することを目的としている。

 矢熊義人副町長が「人生100年時代が到来し、健康な状態で長生きすることが重要視されている。委員の方々には町民の皆さまの健康づくりや対策のために助言をいただいている。今後もよろしくお願いします」とあいさつ。事務局から平成30年度母子保健事業や予防接種事業報告、健康推進事業、精神保健・障害者関係事業の結果と本年度計画の報告があった。

 国民の健康寿命延伸などの実現に向けた運動として国が行う「健康日本21」や和歌山県の「和歌山県健康増進計画」を受け、今年3月に「那智勝浦町健康増進計画」を策定したことを説明。保健所を中心に先進地の新宮市を除く、各町村なども同時に策定に向け動き出したという。事務局会議、策定委員会や住民グループ会議も開催し、健康に関するアンケートを20~74歳の町民に行った。4月にはA3のダイジェスト版を全戸配布している。完全版は役場や出張所、医療機関などで閲覧できる。

 木下会長は「栄養や運動、健康管理など詳しい取り組みが策定された。計画倒れにならないようにわれわれも啓発に取り組んでいきたい」と述べた。

(2019年6月28日付紙面より)

健康づくり対策などを協議した=24日、那智勝浦町福祉健康センター
3月に策定された「那智勝浦町健康増進計画」をPR
2019年06月28日
3 防災を“忘災”にしないで
 津本自主防が訓練  (紀宝町 )

 紀宝町の津本地区自主防災会(岡正成会長)は23日、津本防災センターで防災訓練を行い、約30人が参加した。防災講話で災害から命を守るすべを学び、災害時に役立つ新聞紙スリッパや簡易リュックサックなどを作った。

 県防災対策部防災企画・地域支援課の防災技術指導員、宮田正人さんが講話。「自然災害を止めることはできない。できるだけの備えをし、さまざまな対策を講じて防災、減災に努めましょう。防災を“忘災”にしないで」と呼び掛けた。

 三重県の災害リスクとして▽南海トラフによる地震・津波▽活断層による直下型地震▽台風などの風水害―を挙げた。

 地震対策は自宅の立地環境や耐震状況、室内の対策、避難所へのルート確認、家族間の話し合いと役割分担、非常持ち出し袋の準備が大切とした。

 新聞紙スリッパ、2枚の風呂敷やズボンとロープを使ったリュックサックの作り方を紹介。参加者は実際にスリッパとリュックサックを作り、使い心地を確かめた。

(2019年6月28日付紙面より)

簡易リュックサックの使い心地を確かめる=23日、紀宝町の津本防災センター
2019年06月28日
4 認知症への理解深める
 サポーター養成講座に8人  (新宮市 )

 新宮市地域包括支援センターは26日、同市の広角会館で「認知症サポーター養成講座」を開いた。8人の参加者を前にセンター職員が「認知症の理解と関わり~私たちにできること~」をテーマに講話した。

 全国で認知症の症状がある人は約462万人で、75歳以上が12人に1人、85歳以上は3人に1人といわれている。今後、認知症の症状がある人は増加すると予想されている。

 職員は、認知症は脳に起きた変化によって記憶障害(物忘れ)などが発生し、日常生活を送ることが困難になる状態であると説明。脳のしくみと働きを紹介し、「何かを見る、聞く、認識する、行動するといった全てにおいて大事なのは記憶である」と述べた。

 認知症の原因や症状、種類などについて解説し、「認知症の人にとって焦りや不安はストレスのもと。人によっては興奮や怒りを覚える場合もあります。アルツハイマー型認知症であれば安心してもらえる環境と治療薬によって進行を遅らせることが可能な場合もあるため、周りの一人一人が認知症の症状を覚え適切な関わり方を学ぶことが必要」と早期診断、早期治療の大切さを訴えた。

 認知症の人は何も分からなくなるものではなく、分かることもたくさんあるとし、「忘れてしまったこと、覚えていることは何かを自分たちも考え、理解しなければならない」と語った。

 参加者は講話とDVD鑑賞を通して、認知症に対する理解を深めていた。

(2019年6月28日付紙面より)

認知症に対する理解を深める参加者=26日、新宮市の広角会館
2019年06月28日
5 古座川町観光協会 桜フェアフォトコンテスト  第1回入賞12作品を紹介①  (グランプリ、準グランプリ )
2019年06月28日
6 公正な選挙目指し  各警察署に取締本部を設置  (和歌山県警 )
2019年06月28日
7 全議案可決し閉会  新宮市6月定例会  
2019年06月28日
8 筆文字教室楽しむ  熊野川町東敷屋でサロン  (新宮市 )
2019年06月28日
9 迅速な避難を忘れずに  みくまの支援学校が避難訓練  (新宮市 )
2019年06月28日
10 ツナパンの手作りに挑戦  公民館の単発講座で7人  (古座川町 )
2019年06月28日
11 遊泳期間に向け資材設置  橋杭海水浴場で関係者ら  (串本町 )
2019年06月28日
12 心に寄り添う絵本を制作  串本出身の奥野あやさん  (串本町 )
2019年06月28日
13 日本民踊講習会参加を報告  正調串本節保存会の会員  (串本町 )
2019年06月28日
14 三重大会組み合わせ決定  木本は青山、紀南は海星と対戦  (全国高校野球 )
2019年06月28日
15 「べっぴん畑」で農作業  料理教室は8月に  (JA伊勢女性農業塾 )
2019年06月28日
16 日中に国道42号で事故多発  南郡交対協が取り組み確認  (夏の交安県民運動 )
2019年06月28日
17 将来への視野を広げる  熊野川中2年生が職場体験  (新宮市 )
2019年06月28日
18 お悔やみ情報
  
2019年06月23日
19 12人の新議員決まる
 那智勝浦町議選  

6月23日21時25分確定【定数12】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,000中岩 和子71
953亀井二三男70
952城本 和男62
752曽根 和仁56
738金嶋 弘幸51
677加藤 康高49
630藤社 和美57
597東  信介60
592荒尾 典男65
500左近  誠78
492引地 稔治60
489森本 隆夫80
378松本 和彦49
140山本  勉72
33清水 俊幸59


当日有権者数 13,024人

投票者数 9,004人

無効投票数 82票

投票率 69.13%


2019年06月23日
20 犠牲者の魂を後世へ 「大逆事件」資料室が移転 (犠牲者を顕彰する会)

 「大逆事件」の犠牲者を顕彰する会(二河通夫会長)は新宮市浮島の市保健センター前に「熊野・新宮『大逆事件』資料室」を移転した。22日に移転開設を記念し、「移転開設の集まり」を開催した。

 もともと「市まちなか観光情報センター」があった場所。情報センターの機能が旧チャップマン邸に移転したことに伴い、建物を利用する形となった。「大逆事件」資料室は昨年4月に同市千穂の浮島本通り沿いに開設。諸般の事情によりしばらく休館となっていた。

 「移転開設の集まり」には約50人が参加した。二河会長は「大石誠之助ならびに『大逆事件』で犠牲になった当地方の6人の魂を後世に伝えるべく、この場所を拠点に努力していかなければならない」とあいさつ。来賓の田岡実千年市長は「この資料室が私たちの新たな決意の象徴として、多くの皆さまにお越しいただき、多くの事を感じ取っていただけることを切に願います」と祝辞を述べた。

 式典に参加したノンフィクション作家の田中伸尚さんは「この場所からいろいろな事を発信していってほしい。『大逆事件』で犠牲になった26人の被害者全員にも目を向けてもらえれば」と述べた。同資料室長を務める栗林確さんが「この場所を基点に、自由・人権・平等に正面から向き合った人たちのことを語っていきたい」と閉会のあいさつをした。

(2019年6月23日付紙面より)

移転した「熊野・新宮『大逆事件』資料室」=22日、新宮市浮島
二河通夫会長
2019年06月23日
21 漁法のさまざま学ぶ
 宇久井中で地元漁師の授業  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)で17日、漁業を学ぶ授業があり、2年生22人が地元の漁師東信義さんの講義に耳を傾けた。

 宇久井中が取り組む海洋教育の一環で、20年以上続けられている。当初は3年生対象だったが、学校行事の関係で近年は2年生が聴講している。那智勝浦町の海で繰り広げられている漁業の歴史や取り組みを知り、ふるさとへの理解を深め、将来的な漁業後継者を育むことも目的の一つ。かつては事前学習と洋上体験を実施していたが、生徒数の増加や減船の影響で乗船体験が難しくなってきたため、2014年度以降は教室での学習主体に切り替えている。

 東さんは、地元の主だった漁法として、マグロやカツオを取るためのはえ縄、引き縄、一本釣り、イワシやサンマなどを取る棒受け網、ブリを中心に季節の魚を取る定置網、養殖などの仕組みを解説。ここ数年続く「黒潮蛇行」についても、海況図を使って詳しく説明した。また、漁業とともに営むホエールウオッチング業関連で、宇久井沖に来遊する鯨類についても触れた。

 奥平遙さん(14)は「定置網は宇久井ビジターセンターで見ましたが、他の漁法は知らなかった。クジラを見に行きたくなりました」と話していた。

(2019年6月23日付紙面より)

代表の女子生徒が感謝の言葉を述べた=17日、那智勝浦町宇久井
東信義さん
2019年06月23日
22 紀宝署管内で82人
 昨年の運転免許証自主返納者  

 近年、高齢者の運転による交通事故が増加し、全国的に運転免許証の自主返納を呼び掛ける動きが広まっている。当地方では「車なしでは生活できない」との声が圧倒的で、自主返納に不安を感じる高齢者も多い。

 自主返納は、加齢に伴う身体機能や判断力の低下などにより、運転に不安を感じて自主的に運転免許の取消し(全部取消しまたは一部取消し)を公安委員会に申請することができる制度で、1998(平成10)年4月の道路交通法改正により開始された。

 制度自体に年齢制限はないものの、昨年は紀宝警察署管内で82人、今年は5月末現在で65歳以上の高齢者56人が返納した。県内では昨年5677人が申請した。

 同署では、紀宝地区交通安全協会と共同で各季の交通安全運動期間中、紀伊自動車学校(御浜町)の協力を得て高齢者安全運転大会を開いている。また、老人クラブの会合に出向き、交通安全を呼び掛けている。

 横山哲也地域交通課長は「高齢ドライバーには身体能力の低下を把握してもらうことが大事。歩行者は横断歩道を渡る際に注意してもらいたい。夜間歩行時は反射材の着用を呼び掛けている」と話す。

 自主返納については「自信がなくなったときや家族から返納を勧められたら考えてもらいたい。返納は署員が出向くことや、代理も可能ですが、まずは警察に相談してほしい」。免許証に代わる身分証明書も警察で発行している。

(2019年6月23日付紙面より)

運転免許証の自主返納制度を説明する横山哲也地域交通課長(右)
2019年06月23日
23 幻想的な光に歓声  高田でホタル観察会  (新宮市 )
2019年06月23日
24 意思決定支援の必要性訴え  ケアマネ支援全体会議  (新宮市 )
2019年06月23日
25 一般質問に3議員  6月定例町議会  (太地町 )
2019年06月23日
26 優良事業所と管理者を表彰  安全運転管理者協議会が総会  (新宮市 )
2019年06月23日
27 楽しく電車のルール学んで  丹鶴幼稚園が旅育  (新宮市 )
2019年06月23日
28 一緒に楽しく交流  熊野川中生徒が杉の郷を訪問  (新宮市 )
2019年06月23日
29 災害の恐ろしさ学ぶ  京都市市民防災センターに出向き  (津本自主防 )
2019年06月23日
30 大人になっても住みたい町に  相野谷中で地域清掃活動  (紀宝町 )
2019年06月23日
31 甘いミカンを味わって  石本果樹園で収穫始まる  (紀宝町 )
2019年06月23日
32 学園生40人が清掃活動  ポイ捨て止めよう大行進  (ポンポコ学園 )
2019年06月23日
33 いよいよ23日投票迫る  那智勝浦町議選、5日間の短期戦の結果は  (開票終了は午後9時30分以降 )
2019年06月23日
34 お悔やみ情報
  
2019年06月14日
35 「世界の熊野・新宮」と言える街に 新宮市観光協会が総会 

 新宮市観光協会(里中陽互会長)は12日、新宮商工会議所で総会を開き、本年度の事業計画案などを承認した。

 里中会長は「寄せてくる観光の大波を、共に手を携えて乗り切り、『世界の熊野』、『世界の新宮』と胸を張って言える街にしていきたい」と協力を願い、「皆さまから貴重なご意見を賜り、より一層観光を新宮市の重要な産業として確立させたい」とあいさつした。

 本年度事業は▽観光客誘致のための宣伝活動▽まちなか観光推進事業▽水野家入部400年記念事業への協力▽世界遺産登録15周年事業▽クルーズ客船受入事業の共催▽南紀熊野ジオパーク事業・日本遺産「鯨とともに生きる」への協力―など。事業費は1943万1000円(前年比256万3000円減)。

 協会会員の隅地洋さんは「市にとって観光振興の具体的な目標、その方法は何なのか。曖昧にしたまま進めてしまうと、何をすべきか分からず、結果として活動が停滞し、目標と外れた方向へと向かってしまう」と指摘。

 「行政や観光協会、さらには市民挙げての共通目標と、それを実現するために必要な方策を生かす重要な取り組みが必要」と訴え、市と連携して真剣に取り組み、議論し、具現化し、観光振興を支える体制の形成を提案。

 それに対して森本祐司専務理事は「提案いただいているワーキンググループや特別委員会のような形で、協会内に組織をつくるなど前向きに検討して、皆さまに発表させていただきたい」と応えた。

 議事前には、観光功労者として熊野交通株式会社志古船舶営業所の山合忍さん(45)を表彰。業務の都合により山合さんが欠席したため、塩崎陽統括部次長が代理で表彰を受けた。「今回の受賞を励みとして、新宮市また南紀地方の観光発展のため、微力ではございますが業務に一層精励したい」との謝辞を代読した。

(2019年6月14日付紙面より)

本年度の事業計画案などを審議し承認した=12日、新宮商工会議所
里中陽互会長
2019年06月14日
36 小・中の連携深める
 城南中と王子ヶ浜小が研修会  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)と王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)は12日、合同の研修会(二校研)を開いた。同小の教職員30人が城南中を訪れ、公開授業の見学、全体会、分科会を通じて教育活動の情報を交換した。

 王子ヶ浜小に通う児童のほとんどが城南中に進学することから、両校の連携を深め、継続的な教育活動を展開することが目的。今回を含め年3回実施する。

 公開授業では、本年度から中学校で「特別の教科」になった道徳の授業を見学。全体会では、中田校長のあいさつに続き、教職員紹介があった。参加者らで各学年の様子を共有した。分科会では「人権・防災安全部」「学力向上部」「生徒指導部」に分かれ、それぞれのテーマで話し合った。

 中田校長は「生徒たちは懐かしい小学校の先生に会えるのを楽しみにしていた。小学校では1年早く道徳が教科化したので学べることが多いのでは」。山本校長は「落ち着いてしっかり授業を受けていた印象。小学校と中学校は同じ校区にあっても、対象年齢や学級担任制と教科担任制などさまざまな違いがある。しっかり情報交換していきたい」と話していた。

 第2回二校研は、8月1日(木)に王子ヶ浜小学校で実施する予定。

(2019年6月14日付紙面より)

小・中の教職員が情報交換=12日、新宮市立城南中学校
道徳の授業を見学
2019年06月14日
37 働く知識と心構え学ぶ
 熊野川中2年生が職業講話  (新宮市熊野川町 )

 新宮市立熊野川中学校(吉田元紀校長)で12日、職業講話があった。同校の2年生6人が、同町日足の池上石油・プロパンの池上順一さんから働くための心構えや知識などを学んだ。

 働く人の話を聞き、仕事の楽しさや厳しさを学び職業に対する理解を深めようと、職場体験を前に毎年行われている。

 池上さんは、江戸時代には職業が制限されていたため、代々父親の仕事を継いでいたと説明。自身の家系も先祖代々、日足で約400年暮らしており、曽祖父の代までは紺屋(染め物)をしていた。父親の代になると、終戦後にパン屋、菓子やジュースの卸し屋などを経て現在の会社を営んでいると紹介した。これまでの商売でうまくいかなかった要因として「商品には寿命がある。物自体でなく地域で商品としての寿命が尽きた」と語った。

 池上さんは生徒に夢を尋ね「好きな職業に就くために、仕事内容や自分はどうすればいいのかなど、いろんな情報を集めることが大事。皆さんは自分の力で好きな仕事を探し選んでいくと思いますが、それに向けての努力や覚悟も必要であることを忘れないでください」と呼び掛けた。

(2019年6月14日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒=12日、新宮市立熊野川中学校
池上順一さん
2019年06月14日
38 今年産の釜炊き作業始める
 姫ひじき生産組合加工場で  (串本町 )

 串本町の姫ひじき生産組合(堀喜代子会長)が11日、同組合加工場で3~4月に収穫した姫産ヒジキの釜炊きを始めた。今年の収量は乾燥重量で2・6㌧と例年になく少なめ。当面は梅雨時期の晴れ間に合わせて作業を進め、特産品「姫ひじき」として出荷するという。

 古くから良質のヒジキが育つことで漁が活発な同町東岸域。中でも姫の磯場は長く柔らかく味も良いヒジキが採れることで知られ、同組合が特産品「姫ひじき」を生産していることで地域内外に親しまれている。

 長らくの食用により地元に根付いた伝統製法でおいしく炊き上げ、天日干しして乾燥保存できるようにしたのが特産品「姫ひじき」。その要の調理となるのが直径、深さとも約1㍍ある鉄釜で60㌔を4時間余りかけて炊き続ける釜炊で、11日は雨天だったが翌12日の好天を見越して今年のヒジキを初炊きした。12日は昨年のヒジキを早朝から1回炊き、釜の熱が抜け切る前に今年のヒジキを入れて4時間30分ほど炊いた。

 今年産の釜炊きは1年余り寝かせた去年産とは炊き方が若干違うそうで、色味が淡くふっくらと仕上がるのが特色。釜から出した後はそのまま天日干しで乾燥させ、雑藻などの混ざりものを取り除く手間も掛けて袋詰めし「姫ひじき」として出荷する。

 堀会長は「ここ最近は4㌧ほど採れていたが、今年はヒジキの育ちが鈍く厳しい不作。周りもそのような状況で、県水産試験場からは黒潮の接岸の遅れが影響したと聞いている。姫は場所にもよるが育ちが良く、釜炊きした後の柔らかさと味の良さはいつも通り」とコメント。一日でも早く待ってくれているファンに届けようと鋭意生産に励んでいる。

 「天日干しする前の『姫ひじき』もおいしい。ごまのドレッシングがお薦め」―。地元では釜炊き後の「姫ひじき」をサラダパスタ風に味わう食べ方も親しまれているそうで、炊き上がる頃に同組合を訪ねれば天日干し前の「姫ひじき」も販売するという。同組合の加工場は旧養春小学校そばにある。

(2019年6月14日付紙面より)

釜炊きした今年産の「姫ひじき」を鉄釜からすくい上げる=12日、串本町姫
2019年06月14日
39 1位に濵口さんの「皐月の出会い」  熊野ネイチャーフォトクラブ6月例会  
2019年06月14日
40 園と保護者連携して交流  マリア保で園庭バーベキュー  (新宮市 )
2019年06月14日
41 親子で仲良く手作り  中央児童館で「お味噌をつくろう」  (新宮市 )
2019年06月14日
42 楠原さんらが優良従業員表彰  和歌山県観光連盟  
2019年06月14日
43 太地町に図書カード寄贈  「さんぎんCSR私募債」を活用  (株式会社キナン )
2019年06月14日
44 支え合いのまちづくり  光洋福祉サロンに30人  (新宮市 )
2019年06月14日
45 お米は食生活の基本  色川小が田植え体験授業  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
46 ザリガニ釣り楽しむ  たづはら保5歳児が本宮町で  
2019年06月14日
47 水道水はどうできる?  高田小3、4年生が社会科見学  (新宮市 )
2019年06月14日
48 観光客や住民喜ばせたい  花てまりの会が花植え  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
49 青年部員ら上浦海岸美化  “絆”感謝運動の一環で  (串本町商工会 )
2019年06月14日
50 作品「旭日橋杭岩」を寄贈  大阪の画家・河合福三さん  (串本町 )
2019年06月14日
51 奥歯もしっかり磨こう  親子歯磨き教室  (うどの幼稚園 )
2019年06月14日
52 綱引きなど各種競技で白熱  紀南、木本両高校で体育祭  
2019年06月14日
53 熱中症に気を付けて  応急手当普及員らが啓発活動  (那智勝浦町 )
2019年06月14日
54 お悔やみ情報