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2023年04月28日
1 田植えでチームワーク学ぶ
 JUNTOSメンバーが農業体験  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町長井にある太地町立子育て支援室・子どもの居場所づくり指導員の村上和弥さん所有の田んぼで22日、新宮・東牟婁地方を拠点に活動する中学生クラブチーム「JUNTOS(ジュントス)フットボールクラブ」の2年生17人が田植えに取り組んだ。生徒らは晴天の下、楽しみながら農業体験に汗を流していた。

 農業体験は、同クラブの⻆利則さんが、知人の村上さんに協力を求めて昨年から始まった。現在はクラブの取り組みとして、2年生で田植えと稲刈りの体験が実施されることとなっている。

 この日は、田植え前に村上さんが田園風景の中で講義を実施。農業繁忙期に、学校を休んで農業を手伝うという学校教育法の農繁休暇に触れて農業の大切さを説いた。

 さらにサッカーなどのスポーツに焦点を当て、チームワークについても解説。その源流・原点には狩猟や採集があるとし、獲物を捕らえるためには、仲間同士の協力が必要であったと述べた。

 また、多くの大会入賞者を輩出するなど、長年取り組んできたけん玉の指導を挙げ「けん玉で養えるコンセントレーション(集中力)、コンフィデンス(自信)、コントロール(調整力)は農業やサッカーにとっても重要。どれが欠けてもいけない」と話した。

 その後、生徒らは田んぼに入り、手で苗を植える昔ながらの田植えに取り組んだ。続いて、筋引きにも挑戦。各作業の際も、互いに声をかけ合いながら、和気あいあいとした姿が見られた。

 同クラブのクラブマネジャーの向井健人さんは「普段食べているお米は、生産者の方々が作ってくれていることを理解してもらえたら。体験を通して、心の成長を育んでほしい。必ずサッカーにも生きてくる」。

 大堀陽向さん(城南中2)は「講義はとてもためになった。田植えも楽しく、良い経験になりました。プレー中の集中やチームワークにも役立つと思います」と語った。

 村上さんは「チームワークには、仲間に対しての優しさと思いやりが必要になる。三つのCとともに、今後のサッカーや生活に生かしてもらえたら」と語った。

(2023年4月28日付紙面より)

田植え体験に取り組んだJUNTOSの皆さん=22日、那智勝浦町長井の村上和弥さん所有の田んぼ
田植えの様子(JUNTOSフットボールクラブ提供)
2023年04月28日
2 優雅に青空を泳ぐ
 「マグロのぼり」掲揚  (熊野那智大社 )

 5月5日の「こどもの日」に先立ち、熊野那智大社(男成洋三宮司)境内では、マグロを模したこいのぼり「マグロのぼり」が青空の下、風を受けて元気よく泳いでいる=写真

 「マグロのぼり」は、生マグロの水揚げ日本一を誇る同町のPRにと、南紀くろしお商工会が同大社に奉納したもの。青色と赤色のマグロはそれぞれ約4㍍。

 同大社によると、21日に設置し、5月7日(日)まで掲揚されるという。27日は晴天の下、優雅に泳ぐマグロのぼりの様子を撮影する観光客の姿が見られた。

 滋賀県から家族で訪れた50代女性は「那智勝浦町ならではのこいのぼりがかわいらしい。旅の記念になりました」と笑顔で話していた。

 井戸大輔禰宜(ねぎ)は「海外から多くの観光客が見えられている。5類移行も含め、新型コロナウイルスも収まりつつある感じもある。観光客の方はもちろん、地元の皆さまもゴールデンウイークにご参拝の際は、ぜひマグロのぼりを見ていただけたら」と話していた。

(2023年4月28日付紙面より)


2023年04月28日
3 4年ぶり「ほたる灯ろう展」
 ふるさと資料館前で6月3日に  (紀宝町 )

 小学生が描いたホタル灯ろう作品を展示する紀宝町の「ほたる灯ろう展」が4年ぶりに復活する。例年同様、町ふるさと資料館前広場を会場に、6月3日(土)午後6時30分から開催することが決まった。

 ホタルの飛び交う美しい町になることを願い「ほたるを守る会」(蔵本一範会長)が主催。新型コロナウイルスの影響で3年間中止になっていたが、今年は26日の総会で再開が決定した。

 今年もほたる夢太鼓の演奏で開幕し、優秀作品表彰式、ホタル学習、○×クイズの後、灯ろうに明かりをともす。

 町内全小学校に灯ろうのイラスト作成を依頼しており、蔵本会長は「保護活動は続けてきたが、ようやくイベントが再開できるようになった。灯ろう作品を出品してくれる小学生の思いを大切にしたい。当日は、ぜひご来場ください」と話している。

  □    □

■保護啓発看板設置



 例年実施している活動の一つとして23日、町内3地区7カ所にホタルの保護啓発を呼びかける看板を設置した。

 会員が3グループに分かれて、ホタルが生息する井田川、神内川、相野川の各地区に掲げた。看板には「ホタルは自然環境のバロメーター」と記し、5~6月中旬までホタル保護のため草を残していることを伝えた。

 町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息しており、毎年、ホタルが飛ぶ5月1日から6月中旬まで、「ほたる生息パトロール」に取り組んでいる。

(2023年4月28日付紙面より)

以前の「ほたる灯ろう展」の様子
看板を設置したほたるを守る会の会員=23日、紀宝町神内
2023年04月28日
4 大谷湿田にコウノトリ飛来
 町教委設置のカメラ捉える  (古座川町 )

 古座川町直見(ぬくみ)にある大谷湿田の監視カメラがこのほど、コウノトリ2羽の飛来を捉えた。

 このカメラは、町教育委員会教育課が野生動物などの侵入状況を把握するため2月~4月に設置。シカやカラス、タヌキとみられる動物などと共に見慣れない大型の鳥の姿もあり、映像から読み取れる情報を基に調べた末、コウノトリとみてほぼ間違いないと判断した。

 飛来したのは3月20日正午前後。監視カメラはハッチョウトンボの幼生が生息する水域を中心に設置していたため何時間ほど同湿田に滞在していたかは分からないが、同日日中に3回、何かをついばみながら歩き回る様子を捉えていた。

 洞内宏文課長によると、4月半ばまでに撮影した映像データを回収して内容を確かめたところ、コウノトリの姿が含まれていて驚いたという。映像から足環の個体識別情報までは読み取れなかったが、他方で22日に那智勝浦町中里でコウノトリ2羽の目撃事例があり同じ個体ではないかというところで結論が落ち着いている。

 コウノトリは体長1㍍超の渡り鳥で、国内の野生種は1971年に絶滅したと判断され、以降に国内で目撃されているのは再度野生種を宿すために放たれている個体が大半。識別のために頑丈な足環が左右2個ずつ付いているのが特徴で、四つとも付いていない個体が現れたら求めて止まない自然繁殖で生まれた野生種か、国外から飛来したと考えられる。

(2023年4月28日付紙面より)

教育委員会教育課設置の監視カメラが捉えたコウノトリの姿(同課提供)
2023年04月28日
5 4月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2023年04月28日
6 自然を満喫しながら快走
 奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2023年04月28日
7 笑顔で暮らせる地域を  民生児童委協議会が総会  (新宮市 )
2023年04月28日
8 住宅用火災警報器の設置を  6月から、購入に補助金  (新宮市 )
2023年04月28日
9 初めまして、一緒に遊ぼ!  よちよちくらぶに14組  (新宮市 )
2023年04月28日
10 早朝から中曽公園で草刈り  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2023年04月28日
11 コート上で熱戦展開  紀南テニス協会シングルス大会  
2023年04月28日
12 開祖・植芝氏の遺徳しのび  合気道鮒田道場で御霊祭  (紀宝町 )
2023年04月28日
13 芝地全体が整い気持ちよく  望楼の芝歩道沿いも草刈り  (串本町 )
2023年04月28日
14 体制を固めて説明受ける  保健福祉セで区長連総会  (古座川町 )
2023年04月28日
15 キリの花が見頃  新宮市の山間部などで  
2023年04月28日
16 お悔やみ情報
  
2023年04月23日
17 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月23日23時55分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,276大石 元則68
1,213湊川 大介61
1,007榎本 鉄也66
995竹内 弥生62
945東原 伸也57
933濵田 雅美57
911三栗 章史59
900榎本 友子63
882福田  讓73
877大西  強79
821中山 忠吏53
740百村 匡洋35
675吉良 康利50
668大坂 一彦59
539月輪 匡克55
535小川 峰男73
511岡﨑 俊樹38
※案分票は小数点以下切り捨て。

当日有権者数 22,712人

投票者数 14,567人

無効投票数 139票

投票率 64.14%


2023年04月23日
18 20歳未満の飲酒、ダメ! 小売酒販組合らが街頭啓発 (新宮市)

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。

 毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。

 この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。

 辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。

 河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。

 田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。

 「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。

 また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。

(2023年4月23日付紙面より)

街頭キャンペーンに参加した皆さん=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を手渡し、ルールの順守を訴えた
早朝には、高校生に対し運動の趣旨を伝えた=同日、JR新宮駅
2023年04月23日
19 4年ぶりの花火開催決定
 台船使わず那智漁港で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。

 同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。

 会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。

 今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。

 デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。

 そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。

 委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。

 事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。

 業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。

(2023年4月23日付紙面より)

4年ぶりの花火大会開催が決定(2019年の大会の様子)
花火大会の詳細について協議=21日、那智勝浦町役場
2023年04月23日
20 リサイクル本コーナーを設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (紀宝町 )

 紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。

 役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。

 開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2023年4月23日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン=22日、紀宝町鵜殿
2023年04月23日
21 地元勢が団体・個人で活躍
 三輪崎少年剣道大会  
2023年04月23日
22 1位に池上徹さん  写連新宮支部4月例会  
2023年04月23日
23 再エネ100%目指す  宣言に参加、和歌山で初  (三和建設株式会社 )
2023年04月23日
24 勧誘受け加入を検討  新入学生にクラブ紹介  (新翔高校 )
2023年04月23日
25 健康づくりの案内役に  会員に協力を呼びかけ  (新宮市食生活改善推進協 )
2023年04月23日
26 京城跡の形状などを紹介  パンフレットを配布中  (紀宝町 )
2023年04月23日
27 親子で音楽、楽しんで  子育て支援セでコンサート  (紀宝町 )
2023年04月23日
28 ウツボが釣れたぁー!!  下里小が春の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年04月23日
29 17人に有権者の審判  いよいよ23日、投開票  (新宮市議選 )
2023年04月19日
30 4年ぶりに外国客船入港
 約300人が熊野の地へ  (新宮市 )

 外国客船「スターブリーズ」(総トン数1万2969㌧、全長159㍍、ウィンドスタークルーズ)が18日、新宮港に入港した。外国客船の入港はコロナ禍前の令和元年から約4年ぶりで、同船の寄港は初。今回は「ジャパンサイクリングクルーズ」の名の通り、日本でのサイクリングを楽しむことが目的のクルーズだ。主に欧米から訪れた乗客約300人は、自転車で熊野地域の観光を楽しんだ。

 新型コロナウイルス感染症の影響で受け入れが中止になっていた日本への国際クルーズ。昨年11月、国土交通省が再開を発表したことを受け、新宮港でも、感染症対策を講じ、受け入れを再開した。

 行程は東京~田子の浦~新宮~高知~別府~博多~唐津~釜山(韓国)~下関~松山~尾道~神戸。

 歓迎セレモニーでは、田岡実千年市長が初寄港への感謝を述べ「熊野は千数百年以上の歴史を有し、熊野信仰の聖地として、人々を魅了している。本日は、平穏で幸せな気持ちに浸っていただければうれしく思います」とあいさつ。

 平安衣装による出迎えに加え、花束や初入港プレート、尾﨑酒造の日本酒などの贈呈もあった。

 同船のペドロ・ピント船長は「現地での交流や体験を楽しみたい。新宮市に来られたことに感謝している」と述べた。

 その後、乗客は各自、自転車に乗り、好みの観光地を目指した。アメリカから訪れた60代夫婦は「日本はきれいで素晴らしいところ。神社と寺を見て回るのが楽しみ」と笑顔で話していた。

 市では本年度、同船と19日に入港する「ヘリテージアドベンチャラー」を含め、12隻の受け入れが決定しているとし、そのうち11隻が国際クルーズだという。

 クルーズ船を担当する市商工観光課の福林透真さんは「今後も外国客船を中心に誘致を進めていく。寄港の際には、新宮市の魅力を知っていただき、リピーターを増やしたいです」と話していた。

(2023年4月19日付紙面より)

スターブリーズの乗客が熊野の地を自転車で観光する=18日、新宮市の新宮港(三輪崎第4号岸壁)
関係者らが記念撮影
2023年04月19日
31 地域公共交通を活性化
 協議会設立、計画策定へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域公共交通活性化協議会の設立総会が17日、那智勝浦町天満の体育文化会館であった。国や和歌山県、同町の関係者、地域公共交通事業者、地域住民代表、学識経験者、警察など30人が出席。同町の瀧本雄之副町長を会長とし、本年度中に計画を策定して活性化を目指していくことを決めた。

 国の法改正に基づく取り組みで、地域公共交通計画の策定が必要なため組織した。策定は努力義務だが、同町が町営バスを運営するに当たり受けている国の補助が、2024年度からは計画なしでは受けられなくなる。また補助対象も、現在は同町が国から直接受けているが、地域公共交通活性化協議会(法定協議会)に変わる。このため、協議会設立と計画策定は、町営バスの存続のためには必須となる。

 総会では、瀧本会長のほか、副会長1人と監査2人も決めた。瀧本会長は就任あいさつで「公共交通は欠かすことのできないものだが、取り巻く環境は厳しい。皆さんにそれぞれの視点で意見を出してもらい、創意工夫しながら、地域特性に応じたより良い公共交通の在り方を検討したい。今後の町の交通施策を示す重要な計画の策定、検証を行うに当たり、皆さんの忌憚(きたん)のない意見をお願いします」と呼びかけた。

 事務局より、計画の策定期間は24年3月までの1年間であること、策定に協力するコンサルタント業者をプロポーザルで選定すること、計画そのものの期間は24年度からの5年間であることの説明があった。

 参加者からは「計画策定に当たり行う住民アンケートを、公共交通の現状と課題を可視化した上で行うことで、現実に即した回答が得られるようにすべき」との意見が出された。また「県も同様に計画を策定しているため、整合性を意識して進めるべき」との指摘もあった。

(2023年4月19日付紙面より)

就任あいさつする瀧本雄之会長=17日、那智勝浦町天満の体育文化会館
地域公共交通の活性化には何が必要かを考えた
2023年04月19日
32 串本小と高池小を推進校に
 サイン+サンクス運動指定  (新宮警察署 )

 新宮警察署(井田昌樹署長)が18日、串本町立串本小学校(堀靖典校長、児童80人)と古座川町立高池小学校(中井清校長、児童61人)を「サイン+サンクス運動」推進校に指定した。期間は本年度末までで、同署は両校による推進の取り組みを適時支援するという。

 同運動は、日本自動車連盟(JAF)の信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査で和歌山県の停止率が低いことを受け県と県警が両輪で前年度から提唱を開始。歩行者は挙手とアイコンタクトでドライバーに横断する合図を出し、ドライバーは停車し手ぶりで合図をし、歩行者は会釈などで応えることでお互いに意思疎通をして歩行者が安全に渡れる状況の定着を目指している。

 推進校指定は啓発手法の一つで、各警察署が指定し同運動を推進する学校の取り組みを支援する形で校区内への定着を図る。提唱初年度の前年度は7月に指定をしたが、本年度は統一地方選により「春の全国交通安全運動」の期間設定が1カ月先延ばしとなる中、県警察本部が設定している「こどもの交通事故防止強化期間」(4月7~20日)の取り組みの一環で実施。指定期間は単年度で、串本町域では前年度の古座小に続いて2校目、古座川町域では1校目の指定となっている。

 この日は同署交通課の嶝口知宏課長や岡本暢夫係長、串本分庁舎の山本貴彦分庁舎長が両校を順次訪問。代表して嶝口課長から各校長へ指定書と啓発のぼりを託し、以降は注視が必要な横断歩道など校区内の交通環境などで情報交換もした。堀校長は「歩行者もドライバーもお互いに気持ちよくできるよう組み立てられていて良いと思う」と同運動の印象を語り、中井校長は「児童の目につきやすい通用口に啓発のぼりを掲げて取り組む意欲を促したい」と話した。

 同署は本年度、管内各市町村から1校を選んで推進校に指定。次またその次と指定を重ねて管内全域へと広めていきたいとしている。

  □     □

向上するも停止率低く



 道路交通法上、信号機のない横断歩道は歩行者優先で渡ろうとする人がいる場合、運転手は減速、停止する義務があるとされる。全国調査の2022年結果に見る停止率の全国平均は39・8%で、6割が依然として停止していない状況。うち和歌山県の停止率は22・5%で、前年度より4・1㌽向上したが全国ワースト2位となっている。

(2023年4月19日付紙面より)

指定書などを受け取る堀靖典校長(左)=18日、串本町立串本小学校
指定書などを受け取る中井清校長(左)=同日、古座川町立高池小学校
2023年04月19日
33 延期乗り越え、音色響かす
 合唱・器楽の部に14団体  (新宮市民音楽祭 )

 第15回新宮市民音楽祭「合唱・器楽の部」が15日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で開催された。14団体が出演し、大勢の来場者を魅了した。

 新宮市民音楽祭実行委員会、市、市教育委員会が主催。市民音楽祭は1976年3月に第1回が開催され、合併前の旧市から数えると2011年の紀伊半島大水害の年を除いて45回続いている。

 合併後15回目となった今回は、新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりに開催となったが、1月22日に実施予定だった「合唱・器楽の部」は、市内における感染状況を考慮し、延期を余儀なくされていた。

 開催に当たり、今村義郎実行委員長は「この素晴らしいホールで開催することができて胸がいっぱい。このホールを起点に、活性化を目指して近隣市町村も巻き込んで継続し、協力していきたい」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「皆さんが自ら企画・運営してくださっている、多くの方々に愛されている歴史ある音楽祭。素晴らしい音楽祭となることを期待しています」と述べ、関係者らに感謝を伝えた。

 音楽祭は、小野俊二さんの指揮による「新宮市歌」で幕開け。アカデミー合奏団の伴奏に乗せて、美しい歌声が会場を包んだ。14団体が合唱や室内楽、和太鼓など、日頃の練習の成果を発揮。来場者らは会場に響く美しい歌声や楽器の音色、迫力ある和太鼓の音に大きな拍手や手拍子を送っていた。

(2023年4月19日付紙面より)

「新宮市歌」で幕を開けた市民音楽祭「合唱・器楽の部」=15日、新宮市の「丹鶴ホール」
今村義郎実行委員長
2023年04月19日
34 色とりどりのツツジ咲く  新宮港第二期緑地帯  
2023年04月19日
35 佐野区で区民防災研修会  熊野家三九郎さんの落語も  (新宮市 )
2023年04月19日
36 初日は928人が投票  期日前投票始まる  (新宮市議選 )
2023年04月19日
37 町の安心・安全に取り組む  消防団任命式で辞令交付  (那智勝浦町 )
2023年04月19日
38 土井孝之・立本繁俊組優勝 グラウンドゴルフ競技会「ペア大会」 (串本町)
2023年04月19日
39 熊野に春告げる「本宮祭」 4年ぶり、通常の形で斎行 (熊野本宮大社)
2023年04月19日
40 約29万人が伊勢路へ  やや回復もコロナ前の77%  (熊野古道来訪者数 )
2023年04月19日
41 新しい友達34人を歓迎  4歳児が合奏を披露  (鵜殿保育所 )
2023年04月19日
42 お悔やみ情報
  
2023年04月14日
43 子どもの健やかな成長願う 春を告げる例大祭始まる (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が13日、始まった。神を宿すとされる稚児が主人公の神事「湯登(ゆのぼり)神事」(県無形民俗文化財)では、稚児の神聖な体が地面に着かないよう父親らが肩車をして練り歩き、温泉で身を清めるなどして子どもの健やかな成長を願った。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣(ほうじょう)を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 コロナ禍以降、人数制限などの感染対策を講じ規模を縮小しながら執り行ってきたが、今年は現状に応じた対策を取りつつも、4年ぶりに従来規模での斎行となった。

 湯登神事に参加した子どもは2、3歳の4人。斎行に当たり九鬼宮司は「関係者各位のご協力を賜りながら、地域力、総合力で春を告げるすばらしいお祭りを執り行いたい。保護者の方には、子どもたちの若竹のような成長を願って、お子さんをしっかりと育てていくという責任感と認識を持っていただければ」と呼びかけた。

 好天の下、神の依代である稚児たちは、ウマ役の父親などと共に本殿前で拝礼。九鬼宮司らを先頭に参道を下った。

 湯の峯温泉では温泉につかり身を清めた後、温泉粥(かゆ)などを食べた。狩衣(かりぎぬ)や烏帽子(えぼし)で正装し、稚児の額に神の証しとして朱色の口紅で大の字を書き入れて準備を整えた。

 2歳の哲翔君と参加した大阪府和泉市の中山仁翔さん(29)は「コロナも落ち着いてきて、祭りができるのはうれしい。皆さんと一緒に古道を歩き、子どもの成長を願いたい」と話していた。

 祭りの様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」にて配信。なお、15日(土)に予定されていた渡御祭、および旧社地・大斎原(おおゆのはら)での斎庭(さいてい)神事、採燈大護摩は、天候不順が想定されることから翌16日(日)に変更となった。

(2023年4月14日付紙面より)

湯の峯温泉を目指して九鬼家隆宮司らを先頭に出発=13日、田辺市の熊野本宮大社
2023年04月14日
44 紀陽銀行員に感謝状
 特殊詐欺被害を防止  (新宮警察署 )

 特殊詐欺被害を未然に防止したとして、新宮警察署(井田昌樹署長)から紀陽銀行新宮支店の阪本ルミさんへの感謝状の贈呈式が12日、新宮署であった。井田署長が感謝状を手渡し、引き続きの協力を呼びかけた。

 特殊詐欺被害が発生しそうになったのは、2月27日。70代男性の携帯電話に、電話料金の未納分30万円を振り込むよう連絡があり、男性は同支店のATMで、操作しながら振り込みを行おうとしていた。

 同支店はすでに閉まっている時間だったが、他の客が不審に思い同支店に連絡して、阪本さんが対応した。男性客に声かけを行い、銀行が駄目ならコンビニで振り込みを行うよう言われていることを聞き出し、特殊詐欺の可能性が高いと判断した。キャッシュカードをいったん預かるとともに、別の職員に警察への通報を依頼し、事なきを得た。

 感謝状の贈呈式には阪本さんのほか、同支店の北川剛大支店長も訪れた。井田署長は「抑止対策を進めてはいるが、警察だけでは防げない。銀行のような金融機関も含めた、関係機関と連携して行う必要がある。その中で今回、防げたのはありがたい」と感謝を伝えたという。

 なお、新宮署管内では1月から3月で、特殊詐欺被害の発生こそないものの、相談は寄せられており、注意を呼びかけている。

(2023年4月14日付紙面より)

感謝状を持つ阪本ルミさん(中央)と井田昌樹署長(左)、北川剛大支店長(新宮警察署提供)
2023年04月14日
45 競りにかけられ食卓へ
 第七勝丸の初漁クジラ  (太地漁協 )

 太地「第七勝丸」の今期初漁のミンククジラの競りが7日午前、太地町漁業協同組合の市場であった。集まった仲買人により、ブロック肉などが次々と競り落とされた。この後は各所で小分けにされ、スーパーや鮮魚店に並んだほか、一部は他地域に出荷された。

 第七勝丸は同漁協の所属。3日に始まった、オホーツク沖の商業捕鯨に参加し、初日の午後に、北海道・根室から北に約24㌔の地点で、8㍍、5・2㌧のメスを捕獲した。この個体が切り分けられて、7日に太地町に届き、競りにかけられた。

 仲買人は8業者が集まった。市場には、約3㌔の赤肉が20箱、約4㌔の皮が10箱、約3㌔のウネが10箱並んでいた。開始と同時に、仲買人が札を使って値段を提示し、次々と競り落とした。競り落とされた各部位の箱は、台車や車に積まれ、運び出された。早いものだと同日午後には、店先に並んだという。

 同漁協の貝良文専務理事(日本小型捕鯨協会長)は「大きい割に脂が乗っていいもの。身もしっかりしており、刺し身でもおいしいかと思う。初漁で良いクジラが捕れて、しかもこの後も捕れている。今漁期に期待している。クジラ食の文化が広まっていけば」と話した。

 なお、第七勝丸は6日までに、4頭を捕獲と好調。根室沖でしばらく操業し、クジラが少ないようなら網走沖まで北上し、その後は青森沖へと南下する予定という。

(2023年4月14日付紙面より)

開始と同時に次々と競り落とされた=7日、太地町漁業協同組合の市場
2023年04月14日
46 アオリイカの産卵床設置
 串本町沖の海底3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、会員24店舗)が12日、串本町沖にアオリイカの産卵床を設置した。

 この取り組みは、ダイビングサービスが盛んな串本町の認知度を高め、ひいては町全体を盛り上げる話題づくりの一環。ダイビング客の定評がある産卵シーンを着実に見てもらうための仕組みで、さらにふ化すれば資源増強にもつながるとして日本釣振興会も協賛する形で毎年実施している。

 材料には環境に戻りやすい天然木を使用していて、前日に3㍍を目安にして広葉樹の枝を切り出し軽トラックの荷台4杯分の量を確保。当日はイベント係の中井嘉昭さんを中心に会員店舗のスタッフ11人がダイビングボート2隻に積み込み、2組に分かれて設置場所を分担して赴いた。

 現地で枝10本ほどを束ね、重り(土のう)で海底へ沈める形で設置。設置場所における産卵シーズンは4月下旬ごろから6月中旬ごろにかけてだそうで、最盛期には絶え間なく産卵が続いて着実にそのシーンが観察できるという。

 新型コロナウイルスに伴う制限が緩み、人が動きやすくなリ始めたタイミングでの話題づくり。中井さんは「アオリイカの産卵はとても見応えのあるシーン。今年も大勢の皆さんに間近に見てもらえれば」、谷口会長は「ゴールデンウイークに合わせて生んでくれれば、その時期の串本の集客ツールの一つになり、たくさんの方に来てもらうことにつながる。そのタイミングでばっちり生んでほしいし、今年も日本釣振興会さまにご協力を頂いているがたくさん生んでくれればそれだけ資源が増えることになる。ダイビング客にも釣り客にもウィンウィンの取り組みとして、今年も成果が上がれば」と展望に期待した。

(2023年4月14日付紙面より)

前日に切り出した天然木の枝をダイビングボートへ積み込み=12日、串本町の袋港
海底でアオリイカの産卵床を組み上げるスタッフ(串本ダイビング事業組合提供)
2023年04月14日
47 保健、介護予防を一体的に  高齢者の健康寿命延伸目指し  (紀宝町 )
2023年04月14日
48 育児用品を無償貸し出し  期間定めず「安心して使って」  (紀宝町 )
2023年04月14日
49 大学などの合格状況  近畿大学附属新宮高校  
2023年04月14日
50 令和9年を想定し計画進める  中学校統合検討委員会  (新宮市 )
2023年04月14日
51 新スタンプ台を設置  24時間の利用が可能  (補陀洛山寺 )
2023年04月14日
52 フジがブルービーチ彩る  那智勝浦町  
2023年04月14日
53 各地域の魅力などを紹介  和歌山・南紀よりみちマップ完成  (日本風景街道熊野 )
2023年04月14日
54 作動する光源装置など追加  潮岬灯台の灯台資料展示室  (串本町 )
2023年04月14日
55 元気な笑顔で競技楽しむ  ほほえみと千穂第一が交流  (新宮市 )
2023年04月07日
56 芸の道で67年、クマノザクラ植樹
 「みっちん」に感謝状  (新宮市 )

 新宮市の通称・大王地(だいおうじ)にある「ほほえみ」の「みっちん」こと髙橋美智子さんは3月21日、同市熊野川町の道の駅「瀞峡街道熊野川」にクマノザクラ5本を植樹した。美智子さんの82歳の誕生日である4月4日、田岡実千年市長が植樹に対して感謝状を贈った。

 かつて新宮の花街だった大王地で舞妓・芸者として活躍した「みっちん」。佐藤春夫や中上健次など新宮の文化人と交流があったことで知られており、屈託のない笑顔や人柄、長年の研さんによって裏付けられた「芸」に魅了され、開高健、西條八十、大鵬、北大路欣也など多くの著名人が美智子さんに会うために大王地を訪れた。

 現在は娘の有紀さんが経営する「ほほえみ」で、変わらない笑顔で客を迎えている。

 感謝状は、同日夜に同市井の沢のユーアイホテルで開催された「ほほえみ20周年・みっちん舞妓から67年」を祝うパーティーの席上において、サプライズで贈呈された。

 来賓の田岡市長はあいさつで、約50年前に国道168号沿いに美智子さんが植え、中上健次が「ミッチン桜」と命名したソメイヨシノを紹介。「民間の人が簡単に植樹を行える時代ではなかったと思う。みっちんが植えた桜は、毎年のようにきれいな花を咲かせ、多くの人の目を楽しませている」。

 今回の植樹に対して「クマノザクラは当地方の観光のツールの一つになる桜。当市の観光の要の一つである熊野川の道の駅に植樹してくださった。50年前からまちづくりにご尽力を頂いていることに心より感謝したい。みっちんは新宮の宝です」と伝えた。

 感謝状を受け取った美智子さんは「こんなんもらえるなんて思わなんだよ」と笑顔。閉宴に当たって、有紀さんは「コロナ禍には誰もお客さんが来なくなった。皆さん、会社や部下、お友達、家族など大切な人がいらっしゃる人たち。来てね、って言えない。でも、顔を出してくれたり、お米や野菜などを届けてくれたりしていっぱい助けていただいた。みんなに支えていただいていると心がいっぱいです」と感謝を伝えた。

 道の駅に植えられたクマノザクラは、来年3月にはきれいなピンク色の花を付けるそう。美智子さんは今後も、市内の観光スポットへの植樹を続ける予定だという。

(2023年4月7日付紙面より)

田岡実千年市長(左)が「みっちん」こと髙橋美智子さんに感謝状を贈った=4日、新宮市井の沢のユーアイホテル
髙橋美智子さんが植えたクマノザクラ=新宮市熊野川町の道の駅「瀞峡街道熊野川」
2023年04月07日
57 高校生が手続きをサポート
 マイナポイント申請の町民に  (御浜町 )

 地域貢献を目的に、県立木本高校のJRC部が5日、御浜町役場でマイナンバーカード取得に係るマイナポイントの申請手続きをサポートした。

 町では、住民の利便性、行政サービスの向上に向けて行政手続きのデジタル化を進めており、おととしから庁舎内にマイナポイント申し込みの特設ブースを設置。職員が手続きをサポートしてきたが、昨年からはサポート希望者が増え、最近では1日10人ほどに上っているという。

 パソコンやスマートフォンの操作が苦手な高齢者らをサポートしようと、ボランティア活動などを通じて地域社会への奉仕を実践するJRC部が協力した。この日は部員20人のうち、3年生の榎本由埜部長と赤阪菜月さんが訪問。マイナンバーカードの仕組みや申し込み手続きなどを町職員から教わり、申請手続きに訪れた町民のパソコン入力などを手伝い、申し込みを完了させた。

 JRC部によるサポートは今回が初めてで、町企画課の森本良典さんは「オンライン化で便利になった一方、パソコンなどに不慣れな人への支援が課題となっている。今日は高校生に地域課題解決の取り組みを感じてもらえたと思う」と話していた。

(2023年4月7日付紙面より)

高校生2人がマイナポイントの申請手続きをサポート=5日、御浜町役場
2023年04月07日
58 オリジナルの婚姻届
 ピンク地に「めはりさん」  (新宮市 )

 新宮市は4月より、オリジナルの婚姻届の使用を始めた。背景は薄いピンクで、新宮市の公式ツイッターキャラクター「めはりさん」が描かれている。

 市民窓口課によると、他のいろいろな市町村でオリジナルの様式の婚姻届が使用されていることから、新宮市もPRにつながればと作成した。すでに市民の認知が進んでいる「めはりさん」も、図柄への採用が決まった。新しい婚姻届に「かわいい」との声が届いているという。

 新宮市役所の市民窓口課、各支所・行政局で受け取れるほか、市のホームページからもダウンロードできる。婚姻届は住民票や本籍のない市町村でも提出ができるが、新宮市で提出する場合は希望すれば、記念にカラーコピーしたものを渡す。市は「めはりさんもデザインされたオリジナルの婚姻届が、届け出を出されるお二人の記念になれば」と話している。

 なお、新宮市では昨年、婚姻届の提出は80件だった。

(2023年4月7日付紙面より)

市のPRになればと使用を開始した=5日、新宮市役所
新しい婚姻届
2023年04月07日
59 1㌧を管内流域各所へ分散
 本年度1回目の稚アユ放流  (古座川漁業協同組合 )

 古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が6日、管内流域各所で本年度1回目の稚アユ放流に取り組んだ。

 県内水面漁業協同組合連合会の事業委託を受けて行う資源増強を目的とした取り組み。本年度も放流規模1・5㌧で計画をしていて、この日はそのうちの1㌧を管内流域へ分散放流した。

 おおよその内訳は▽佐本・大鎌100㌔▽三尾川300㌔▽明神230㌔▽小川370㌔―で、届いた海産稚アユの大きさは10㌢前後。残り500㌔は5月上旬に町内の児童の協力を得ながら放流する予定という。

 同組合は2月14日実施の砕波帯調査で良好な流下状況を確認していて、以降始まった天然遡上の量もここ2~3年ではかなり多いと組合員複数から情報が集まっている。

 これら状況から例年並みの放流総量で様子を見るとし、大屋組合長(66)は「今年は県中部以北の流下が不調のようで、その分釣り客は県南部に集まると期待している。天然遡上は例年にない絶好調。後は稚アユが無事大きく育つことを願うばかり」と語った。

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6月1日からアユ漁を解禁



 古座川漁協管内流域のアユは管理対象魚で、漁をする場合は同組合発行の遊漁券〈鑑札〉を購入(18歳未満は証明書を提示して無料入手)し、遠目にも見える形で身に着けることが必要となる。購入先など詳細は、同協会公式ホームページの内容を参照。

 アユ漁の漁期は6~12月で、友釣り漁から順次各漁が解禁される。問い合わせは古座川漁協(電話0735・72・3800)まで。

(2023年4月7日付紙面より)

管内流域へ海産稚アユを放流する古座川漁協の組合員=6日、古座川町鶴川
2023年04月07日
60 50人が練習の成果競う
 第48回又新杯ソフトテニス大会  
2023年04月07日
61 2大会で好成績収める
 和道流空手道新宮支部  
2023年04月07日
62 545人がエントリー
 23日、奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2023年04月07日
63 小中学校で新学期始まる  一斉に1学期の始業式  (熊野・南郡 )
2023年04月07日
64 新生活に胸を躍らせ  うどの幼稚園で入園進級式  (紀宝町 )
2023年04月07日
65 サクラの花見を楽しむ  長谷サロン「さくら」が誕生  (紀宝町 )
2023年04月07日
66 初期消火の重要性再確認  「丹鶴ホール」職員らが訓練  (新宮市 )
2023年04月07日
67 桜愛で食事や会話楽しむ  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2023年04月07日
68 春の味覚「タケノコ」満喫  宇久井海と森の自然塾  (那智勝浦町 )
2023年04月07日
69 7人が新生活スタート  太地こども園で入園式  
2023年04月07日
70 元気に楽しく遊んでね  正明保育園で入園式  (新宮市 )
2023年04月07日
71 芳香を漂わせて昆虫を誘う  各地でフジの花咲き始める  (串本町 )
2023年04月07日
72 町職員黙とうささげて哀悼  トルコ地震発生から2カ月  (串本町 )
2023年04月07日
73 棄権せずに投票を  振興局職員が街頭啓発  (和歌山県議選 )
2023年04月07日
74 お悔やみ情報