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2019年03月26日
1 「熊野を心のふるさとに」
 卒業旅行で川舟下り体験など  (東大阪子ども会 )

 大阪府東大阪市の柏田校区子ども会の小学6年生25人が24日、卒業記念旅行で熊野地方を訪れ、熊野川川舟下りなどを体験した。新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターで開かれた歓迎式で、記念証書「熊野を心のふるさとに」を受け取った松崎佳達(けいた)君は「熊野には、私たちの町にはない豊かな自然がたくさんある。『心の宝物』として大切にし、これからの中学校生活を頑張っていきます」と述べ、関係者らに感謝した。

 熊野地方を巡る卒業記念旅行は、都会の子どもたちに自然豊かな熊野地方を第二のふるさとにしてもらおうと子ども会の康熙満(かん・ひまん)さん(63)が企画し、今年で6回目。康さんは2010年に初めて川舟下りを体験し、その時の感動を子どもたちにも伝えたいと旅行先に選んだ。康さんは11年の紀伊半島大水害時には熊野地方の被害を案じ、半年ぶりに川舟の運航が再開した際には、第一便に乗船したという。

 歓迎式で子ども一人一人に新宮市長、那智勝浦町長連名の記念証書を手渡した速水盛康新宮市教育長は「今年は世界遺産登録15周年の記念すべき年。川舟に乗って目線を川に合わせ、風景や伝承を体感し、熊野を心のふるさとにしてください」とあいさつした。

 教職員ら7人と一緒にバスで熊野を訪れた子どもたちは、熊野三山を巡ったほか、道の駅「瀞峡街道熊野川」で紀伊半島大水害犠牲者の慰霊碑に献花し、黙とうをささげた。

 康さんは「東大阪市は中小企業のビルが立ち並ぶコンクリートジャングル。東大阪もふるさとだが、山や川、きれいな滝がある風景も心のふるさと。いずれ子どもたちが大きくなったとき、恋人や家族を連れて熊野の地を訪れてくれることが楽しみ。それが熊野に対する恩返しにつながると思います」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

熊野川で川舟に乗る子どもら=24日、新宮市熊野川町田長
水害犠牲者の慰霊碑に献花し手を合わせた
2019年03月26日
2 卒園児送り園史締めくくる
 大島保で卒園式と閉所式  (串本町 )

 串本町の大島保育所(稲田賢所長、園児7人)が23日、卒園式と閉所式を営んだ。本年度は園児3人が卒園。閉所式には住民約50人が集まり、紀伊大島にもたらした功績を振り返るなどして63年の園史を締めくくった。

 同所は1956(昭和31)年に設立された私立はまゆう幼稚園を前身とし、2002(平成14)年に大島へき地保育所となり、大島区(稲田賢区長)に運営が委託される形で園史を紡いできた。

 その間に送り出した卒園児の総数は1180人。卒園式では、最後の卒園児一人一人に卒園証書を授与。稲田所長は「あいさつを大切にし、優しい心を持ち続けてください」と願い、地域や保護者、保育士に感謝した。

 来賓の祝辞に続いて在園児は「あか組(=年長児クラス)は頼りになり一緒にいてくれて楽しかった」と述べ、卒園児は在園児との思い出を振り返り「これからもっとたくさんの友達をつくってください。約束ですよ」と思いを託してそれぞれの別れの言葉とした。最後は園児全員で歌『大切な友達』『ありがとう保育園』を園舎に響かせた。

 引き続き閉所式があり、同所運営委員会会長でもある稲田所長は「どのようなことがあっても大島保育所で頑張ったことを思い出してほしい」と述べ、同所保護者会も住民に身近で愛され続けた同所への感謝を掲げた。

 同所に40年勤めた堀切康子保育士と30年勤めた坂本喜代子さんに花束を贈って功労を称え、2人は同所に多くの学びを得ることができたと感謝。全員で歌『地球はみんなのものなんだ』を合唱し、関係者による餅まきで園史を締めくくった。

 同所を卒園し小学生になる吉田日葵さんと弟・陽輝君の父・翼さんは「大島保育所には子ども2人がお世話になった。もっと続いてほしかった」と閉所を惜しんだ。

 在園児4人は来年度から、新たに開園する同町立潮岬こども園に通園するという。

(2019年3月26日付紙面より)

稲田賢所長から卒園証書を受け取る卒園児=23日、串本町の大島保育所
全員合唱で園史の閉幕を飾る閉所式の出席者
2019年03月26日
3 大物クロマグロ続々
 386㌔、室戸沖で  (勝浦地方卸売市場 )

 生鮮マグロの水揚げ量が国内有数の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で25日、全長2㍍62㌢・386㌔のクロマグロが揚がった。同市場では21日にも308㌔が水揚げされたばかりで、相次ぐ大物に、市場の活気が続いている。

 宮崎県の直喜丸(なおきまる、19㌧・4人乗り)室戸岬沖で22日午後4時ごろ釣り上げた。1㌔当たり5690円で競り落とされた。船長の児玉保彦さん(57)は「過去最高の大物でうれしい。魚を引き揚げるチェーンの根元が壊れるほどの重量で苦労した」と話していた。

(2019年3月26日付紙面より)

大物クロマグロの全長を測る組合員ら=25日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年03月26日
4 水墨画「熊野七薬師」を奉納
 植地宣之さんが大泰寺に  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)、定光山大泰寺(西山十海住職)に22日、新宮市在住の郷土画家・植地宣之さんの水墨画『熊野七薬師』が奉納された。

 植地さんは「孫の病の快癒祈願で七薬師にお参りし、心が休まった。感謝の思いを込めて奉納させていただきました」と話した。

 同寺薬師堂本尊の「薬師如来像(国重要文化財)」や熊野地方の七つの薬師堂が描かれた全紙サイズ(75㌢×135㌢)の掛け軸で、この作品は第52回全日本水墨画秀作展で埼玉新聞社賞を受賞している。

 薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。西山住職は奉納を受け、「お堂に色が加わり全体が美しく引き立ちました。年に3度のご本尊開帳の折など、特別な機会に飾らせていただきます」と感謝していた。

(2019年3月26日付紙面より)

薬師堂で作品を奉納した植地宣之さん(右)、西山十海住職=22日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年03月26日
5 林・立石組(男子)、和田・笹之内組(女子)が優勝
 那智勝浦町硬式テニス大会  
2019年03月26日
6 指導法などを学ぶ
 JFAトレセン和歌山スタッフ研修会  (和歌山県サッカー協会 )
2019年03月26日
7 神倉が大会3連覇達成
 2位に串本、3位に那智勝浦  (イオン新宮店専門店会少年野球大会 )
2019年03月26日
8 「大逆事件」は冤罪か  担当弁護士の残した文書から読み解く  (新宮市 )
2019年03月26日
9 教育や指導について語る  石浦外喜義さんが講演  (太地町 )
2019年03月26日
10 佐古さん、富宅さんが1位 写連紀南支部3月例会 
2019年03月26日
11 友達たくさんつくって  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2019年03月26日
12 オンリー・ワン企業へ後押し  エムアファブリーが激励賞  (和歌山県 )
2019年03月26日
13 感謝の気持ち込め演奏  第38回定期演奏会  (新宮高校吹奏楽部 )
2019年03月26日
14 楽しくスポーツに親しむ  第4回子どもラグビー体験  (新宮市 )
2019年03月26日
15 楽しく防災を学ぶ  ミハマボウサイフェス  
2019年03月26日
16 早くも田植え始まる  お盆の贈答用に早場米を  (紀宝町 )
2019年03月26日
17 早期発見・早期治療を  糖尿病予防講演会  (紀宝町 )
2019年03月26日
18 13日間の春休みに  公立小中学校で修了式  (三重県 )
2019年03月26日
19 げんき塾マルシェに活気  田代公園芝生広場に48店並ぶ  (紀宝町 )
2019年03月26日
20 ちょうちん灯し風情演出  佐田区内で点灯はじまる  (古座川町 )
2019年03月26日
21 質まずまずだが生育鈍く  姫でヒジキの収穫始まる  (串本町 )
2019年03月26日
22 劇も織り交ぜて演奏重ねる 吹奏楽部第9回定期演奏会 (串本古座高校)
2019年03月26日
23 お悔やみ情報
  
2019年03月21日
24 色彩豊かな創作にくぎ付け
 絵本作家・田島征三さん描く  

 日本を代表する絵本作家の田島征三さん(79)を迎えてのライブペインティング「森にはフシギがすんでいる」が16日、紀宝町保健センターであった。同町や御浜町、太地町、新宮市などから集まった約80人を前に、田島さんがナマズをイメージした絵画を完成させた。

 みえ森と緑の県民税市町交付金事業の一つ。子どもの本専門店「メリーゴーランド」(四日市市)の増田喜昭さんが案内役を務め、「田島さんは日本が誇る宝。同じ時代にいることが幸せ」と話した。

 田島さんは、これまで使った絵の具の残りを混ぜた「奇跡の色」と、使い古した世界に一つだけの筆を用い100号のキャンバスに描き始めた。

 横向きのキャンバスが途中から縦になり、さまざまな色が重なり合っていった。来場者は徐々に田島さんの絵に引き込まれ、完成に近づくにつれ、キャンバスをこする筆の音だけが響き渡った。

 田島さんが絵を担当した絵本『わたしの森に』の著者で詩人のアーサー・ビナードさんは「田島さんの絵には地層がある。最初の線が最終的に確認できなくても、そこから始まった力学がある。線、点、色が消えていくが、それは競争ではない」と表現した。

 1時間半ほどで絵が完成すると、会場内から大きな拍手が起こった。和歌山県紀美野町から家族4人で参加した助野梓さん(32)は「途中で向きを変えたときはびっくりした。最初に想像していた絵と完成が違って驚いた」と話していた。

(2019年3月21日付紙面より)

キャンバスに描き始める田島征三さん=16日、紀宝町保健センター
1時間半で描き上げた作品
ライブペインティングを見つめる来場者ら
2019年03月21日
25 新たな歩み進める
 太地、那智勝浦町小学校卒業式  

 太地、那智勝浦両町の町立小学校で20日、一斉に卒業式があった。太地小13人、宇久井小15人、市野々小8人、勝浦小41人、太田小10人、下里小20人、色川小2人が中学校に向け、新たな歩みを進めた。

  □     □

■太地町立太地小学校

 太地小学校(宮本礼子校長)では、卒業児童が在校生や保護者らに拍手で迎えられ入場。一人一人が「小さな努力積み重ねる」「漁師になって両親を幸せにする」「いろいろな人を助けたい」など、思いやりにあふれた夢を発表した。宮本校長は卒業証書を手渡し、下級生の模範となった学校生活を振り返り「皆さんの頑張りは、多くの人に感動を与えました」とたたえた。りりしく成長した姿に、校長は「小学校を心のふるさとと思って」と呼び掛け、「ありがとう」の言葉を贈った。

  □     □

■那智勝浦町立勝浦小学校

 勝浦小学校(上浦一剛校長)では男子16人、女子25人が6年間の思い出を胸に、学びやを後にした。式典で上浦校長は、運動会や台風後の清掃、町のPR活動などを振り返り「活躍は目を見張るものがあった」とたたえ、「自分を俯瞰(ふかん)できる人、人に勇気や元気を与えられる人になってください」と願いを込めた。在校生全員で「贈る言葉」を発表し、卒業生らが「春の光の中、希望に胸をふくらませ、学んだこと、変わらぬ友情を力に頑張ります」と力強い言葉でしめくくった。

(2019年3月21日付紙面より)

将来の夢を発表し、卒業証書を受け取った=20日、太地町立太地小学校
在校生の「贈る言葉」を聞く卒業生=20日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年03月21日
26 花の時期に向け風情添える
 佐田区民らちょうちん飾る  (古座川町 )

 古座川町佐田で18日、ソメイヨシノの開花時期に向けたちょうちんの飾り付けが行われた。設置期間は4月7日(日)までで、今月23日(土)から夜間点灯が始まる予定。

 このちょうちんは、七川ダム完成以降、段階的に植えられたソメイヨシノが咲くたびに多くの花見客が訪れるようになり、主役の花盛りに風情を添える歓迎の趣向として佐田区が飾り付けるようになった。

 近年は役場七川出張所付近からおおじゃの森駐車場まで(桜の広場前~今津橋間を除く)の国道371号沿いと同駐車場広場、桜の広場に飾る形が定着していて、今年は第三銀行から桜まつり実行委員会へちょうちん200個が寄贈され、さっそく傷みが進んだちょうちんと入れ替え、全体で約300個を飾る内容で作業に臨んだ。

 近年は区民の高齢化や担い手不足のため、役場の若手職員も作業を手伝っている。今年は貴志光男区長ら区民と同職員に加え、七川ふるさとづくり協議会や同町観光協会の若手役職員も参加。親ひもに沿わせた電線のソケットに電球をはめ、さらにちょうちんをかぶせて支柱などに掛けるのが作業内容で、貴志区長指揮の下、電球やちょうちんの取り付けは主に女性陣、支柱などに掛けるのは主に男性陣と役割分担をして段取りよく飾り付けた。

 国道沿いのちょうちんは2区間計約600㍍にわたり飾り付けている。夜間点灯の時間帯は午後6時~9時の3時間で、タイマー設定により雨天でも自動点灯して、開花が進むソメイヨシノを淡く照らし上げる。期間中の31日(日)午前10時~午後2時には、桜の広場でイベント「桜まつり」を実施する予定。問い合わせは同まつり実行委員会(電話0735・72・0180)まで。

(2019年3月21日付紙面より)

ソメイヨシノの花の時期に向けちょうちんを飾り付ける区民や役場若手職員=18日、古座川町佐田
2019年03月21日
27 新高生4人を表彰
 世界遺産についての作文で  (新宮ユネスコ協会 )

 新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は18日、新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)を訪れ、高校生が書いた作文の優秀賞の表彰式を開いた。1年生4人が受賞し、中谷会長が賞状を手渡した。

 世界遺産の保全などを目的に活動している同協会は、高校生を対象とした講演会などを開き、感想文を募っている。同校の1年生は毎年、地域の世界遺産や歴史を感じ、連帯感を深めようと熊野古道で「ロングハイキング」を実施しており、今年は2月1日に事前学習の一環で講演を聞いた。

 生徒らはユネスコの理念や活動、世界遺産の特徴や意義、平和などについて学んだ内容や、実際にロングハイキングで古道を歩いた感想などを作文にまとめた。

 中谷会長は、事実認識が十分でない部分があったとしながらも「豊かな感受性と巧みな表現、若々しく真摯(しんし)な気持ちがこもっていた」と総評。一人一人の作文の受賞理由を講評し、祝いの言葉を述べた。前田校長は「事前学習、実体験、事後学習を通して良い経験ができたのでは」と生徒らをねぎらった。

 平見彩裕(みひろ)さんは「話を聞くまで負の遺産について理解していなかった。次は広島の原爆ドームから、実際に負の遺産を見てみたいと思いました。受賞は素直にうれしい」。秦優那さんは「これまで負の遺産について深く考えたことはなかった。もっと負の遺産を理解し、平和へとつなげていかなければならないと思います」。

 上久保知夏さんは「熊野古道は実際に歩くまでは身近に感じていなかった。昔の人はこれほど大変な道を歩いたかと思うとすごい。現在まで残っているのは、いろんな人の努力があったから。次の世代につなげていかなければならないと思いました」。植地彩衣さんは「身近にあるからこそ足を運んでなかった熊野古道に初めて触れて良さを知り、また行ってみたいと思った。負の遺産は人類の駄目だった歴史を一番分かりやすく残しているもの。話を聞いた上で、昔訪れた原爆ドームにもう一度行ってみたいです」と話していた。

(2019年3月21日付紙面より)

優秀賞を受賞した(前列左から)植地彩衣さん、上久保知夏さん、秦優那さん、平見彩裕さん=18日、新宮市神倉の県立新宮高校
2019年03月21日
28 ヨウコウザクラ見頃に  ピーアップシングウ  (新宮市蜂伏 )
2019年03月21日
29 連続下落も率は縮小  和歌山・三重県の公示地価  
2019年03月21日
30 長年の功績をたたえ 和歌山県消防功労者表彰 
2019年03月21日
31 雨の中、住民らが協力  ゆかし潟でクリーン作戦  (那智勝浦町 )
2019年03月21日
32 地域の中の「喜怒哀楽」  チームくまのがわで話し合う  (新宮市熊野川町 )
2019年03月21日
33 楽しい物語に夢中  はまゆう保育園で人形劇鑑賞  (新宮市 )
2019年03月21日
34 感謝伝え今後の活躍誓う  南紀ボーイズ卒団生が町長らを表敬訪問  (太地町 )
2019年03月21日
35 串本町人事異動  一般行政職関係  
2019年03月21日
36 親子の絆をつくる  あったカフェがBP  (串本町 )
2019年03月21日
37 吹奏楽部、総合練習に励む 24日の第9回定演に向け (串本古座高校)
2019年03月21日
38 全員で楽しくダンス  さよならパーティー  (うどの幼稚園 )
2019年03月21日
39 AMドリームスが優勝  紀宝トレジャーズ準優勝  (県大会予選 )
2019年03月21日
40 祭りに向け稽古に励む  第9回演奏会「熊野水軍祭」  (30日、まなびの郷 )
2019年03月21日
41 お悔やみ情報
  
2019年03月17日
42 第七勝丸の操業安全祈る
 商業捕鯨切り替えに向け  (太地町 )

 4月上旬から開始される調査捕鯨に向け、出港準備が整った太地町漁協所有の捕鯨船「第七勝丸」(32㌧、乗組員6人)の安全祈願が16日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で営まれた。乗組員、同漁協の役員や職員13人が参列し、操業の安全を祈った。

 神社では、神前で髙橋宮司が祝詞を読み上げ、参列者が順に玉串をささげた。その後、漁港に停泊中の第七勝丸に髙橋宮司が乗船し、切麻散米(きりぬささんまい)で船をはらい清めた。

 今回の操業は、調査捕鯨から商業捕鯨への切り替え初年度となる。商業捕鯨は、日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退の効力が発生する7月1日以降に開始する。

 竹内隆士船長(40)は「クジラへの感謝と乗組員の安全を祈った。より一層、気を引き締め漁に臨みたい。漁獲枠の頭数を余さず、きっちり捕っていく。商業捕鯨を守り続け、鮮度の良い鯨肉を国内で広めたいと思っています」と話した。

(2019年3月17日付紙面より)

太地町漁協の職員が神事に参列した=16日、太地漁港
2019年03月17日
43 うっすらと雪化粧
 那智山方面で確認  

 那智勝浦町の那智山付近で16日、雪化粧をした山が確認された。

 和歌山地方気象台によると、15日から県内上空にマイナス30度近い冷たい寒気が入り込み、大気の状態が不安定なことから、県内各地でみぞれやあられが確認されている。同町での雪も同じ要因だという。

 那智勝浦インターチェンジ入り口付近にある同町浜ノ宮のコンビニ店駐車場からはっきりと山頂の雪が確認でき、スマートフォンでその様子を撮影するコンビニ店の利用者もいた。

 同山の熊野那智大社(男成洋三宮司)によると、午前8時~9時の1時間、みぞれが降ったが、雪は見ていないという。

(2019年3月17日付紙面より)

雪化粧が確認できた=16日午前9時ごろ、那智勝浦町
2019年03月17日
44 善意に感謝し協力求める
 書きそんじハガキキャンペーン  (新宮ユネスコ協会 )

 世界遺産の保全や活用を目的に活動する新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は「書きそんじハガキキャンペーン」に取り組んでいる。書き間違えたハガキなどを世界の教育の機会に恵まれない子どもたちの支援に充てるもので、ハガキを回収するためのポストを新宮市福祉センターに常設して引き続き協力を求める。

 同キャンペーンは日本ユネスコ協会連盟が取り組んでいる「世界寺子屋運動」の一環で、書き損じハガキや古い未使用のハガキなどを現金化して活用する。新宮ユネスコ協会では3年目の取り組みで、今月9日に市内で開催したイベント「春よこい」ではハガキとお菓子を交換するキャンペーンを実施。計1137枚と、コレクションされた切手帳5冊の寄付があった。ハガキ11枚で1人の子どもが1カ月学校に通えるという。集まったハガキは今月中に日本ユネスコ協会へ送る。

 中谷会長は「ユネスコ協会として、書きそんじハガキキャンペーンは他の国の子どもの教育に生かす普遍的に行っている取り組み。当協会では昨年から本格的に取り組み始め、たくさんの善意が集められたことをうれしく思います」と感謝した。

 「今後もポストを所定の場所に置き、活動を続けていくので、協力をよろしくお願いします」と呼び掛けている。

 ハガキ回収用のポストは今回市福祉センターに常設する他にも設置場所を募集している。問い合わせは同協会事務局の市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3333)まで。

 同協会は14日夜に市福祉センターで理事会定例会議を開き、活動報告や今後の活動を話し合うなどした。今月末には神倉山で清掃活動を行う予定となっている。

(2019年3月17日付紙面より)

集まったハガキ、切手帳、ポストと新宮ユネスコ協会の皆さん=14日、新宮市福祉センター
2019年03月17日
45 ライブや見学など楽しむ  蓬莱公民分館「歩こう会」  (新宮市 )
2019年03月17日
46 過去2番目を記録  18年の観光客数動態調査  (和歌山県 )
2019年03月17日
47 市の財政問題など  一般質問最終日は1議員  (新宮市議会 )
2019年03月17日
48 3期目に向け意気込み  濱口太史県議が県政報告会  (新宮市 )
2019年03月17日
49 多彩な作品ずらり  第二なぎの木園が作品展  (新宮市 )
2019年03月17日
50 ブリ2300本水揚げ  豊漁が続く太地漁港  
2019年03月17日
51 新翔生4人を表彰  世界遺産についての作文  (新宮ユネスコ協会 )
2019年03月17日
52 濃いピンクの花が庭を彩る  荘司さんが毎年育て  (紀宝町神内 )
2019年03月17日
53 50枚の札取り真剣勝負  1年生「百人一首大会」  (矢渕中 )
2019年03月17日
54 お悔やみ情報
  
2019年03月14日
55 感謝を込めて歌う
 30年間指揮の泉宏尚さんが勇退  (梛の樹合唱団 )

 新宮市ゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会、上廣正幸会長)の会員らからなる「梛(なぎ)の樹(き)合唱団」(森一夫団長、20人)で発足当時から指揮を務めていた泉宏尚さん(85)らの送別式が13日、同市福祉センターであった。泉さんの勇退に伴い「梛の樹合唱団」は来年度から「ゆうゆうクラブコーラス教室」として再スタートを切る。

 同合唱団は1989(平成元)年に発足した。唱歌などポピュラーな曲を歌い、市民音楽祭などにも出演してきた。この日は上廣会長が泉さんに感謝状を贈呈した。

 代表世話人の苅谷佐与子さんは思い出を振り返った。泉さんと、94(平成6)年からピアノ伴奏を務めてきた溝奧かずゆさんへの感謝を涙ながらに伝え「今日で一応、梛の樹合唱団は幕を下ろしますが、今は100歳時代。お互い体に気を付けて、笑顔でいつまでも元気で過ごしましょう。30年間本当に本当にありがとうございました」と謝辞を述べた。

 団員らは泉さんと溝奧さんに記念品と花束を贈った。泉さんの作曲した団歌『梛の樹の歌』など3曲を、泉さんの指揮で感謝を込めて歌った。

 泉さんは「団は、音楽的には無知で技術は素人だったが、熊野の血筋というような、歌の心がよく分かっている人たちだった。たくさんのコーラスを指揮してきたが、心が豊かな合唱団だった」。

 溝奧さんは「団の雰囲気が良く、難しい伴奏のときも頑張ることができた。皆さんが私を成長させてくれました」と語った。

(2019年3月14日付紙面より)

泉宏尚さんの指揮で団歌を歌う団員ら=13日、新宮市福祉センター
花束を贈呈した
2019年03月14日
56 子どもたちの力作見て
 町おこしポスターを張り出し  (那智勝浦町 )

 地元を盛り上げようと那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)の6年生は、勝浦漁港にぎわい市場周辺でPR活動を展開。活動中に使用された「町おこしポスター」が、このほど町商工会館の窓に張り出され、通りを歩く観光客らの目を引いている。

 毎年6年生の校外発表と町おこしを兼ねて実施する授業で、子どもたちは、世界遺産と温泉と生マグロの町ならではの題材を考え、取材を重ねてポスターやパンフレットを仕上げた。ポスターには、児童らが考案したオリジナルキャラクター「ミカサん」や「なちたん」も登場し、熊野那智大社や勝浦の生マグロの魅力を伝えている。

 商工会では、子どもたちの努力や町への思いを住民や観光客にアピールするため、次回開催まで約1年間掲示する予定。同事務局の井藤嘉彦さんは「よく勉強していると思います。観光客が足を止めて読んでいますよ。町の人たちも力作をぜひ見ていただければ」と話していた。

(2019年3月14日付紙面より)

勝浦小学校6年生が町おこしで使ったポスターが張り出されている=12日、那智勝浦町商工会館
2019年03月14日
57 養護教諭ら睡眠を考える
 町立病院小児科公開講座  (串本町 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者)で11日、小児科公開講座があり、養護教諭ら一般約50人が、睡眠の大切さや適切に睡眠を取るポイントなどについて考える機会を持った。

 この講座は、串本町教育研究会養護部会が主催。生徒の適切な生活習慣を研究する中学校養護教諭が中心になって計画した学びの機会で、講師の依頼を受けた竹村管理者(同病院小児科医)は同病院が現在力を入れている公開講座の位置付けを条件にして協力することとし、同病院事務部発で関心がある町民の一般聴講を呼び掛けた。

 同部会を代表して古屋美生教諭は、改めて今回の講座の趣旨を伝えて積極聴講を呼び掛けた。竹村管理者は演題「こどもの睡眠と健やかな成長」を掲げて登壇した。

 人間の三大欲求の一つ・睡眠には周期性と2種類の睡眠(レム睡眠とノンレム睡眠)があることを前提した上でざっくばらんに話を進め、現代の子どもの夜型生活習慣の実態と睡眠不足症候群がもたらすさまざまな弊害、さらに睡眠時無呼吸症候群(子どもの場合は扁桃肥大アデノイドなど)や発達障害(自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害〈ADHD〉、起立性調節障害〈OD〉など)など睡眠障害を引き起こす基礎疾患を紹介。睡眠で課題を抱える子どもに接するときはまず、これらに該当する状況がないかを注意して観察するよう促した。

 人体に備わる体内時計には1日単位の周期性(概日リズム)があり、最近はその乱れによる睡眠障害も社会問題化していると指摘。乱す要因には光インプリンティング現象、寝る直前のテレビ・ゲーム・スマートフォン(スマホ)の使用や摂食など脳の覚醒を引き起こしてしまう刺激、起きた直後の日光浴(体内時計をリセットする条件)や朝食(深夜に睡眠誘発物質・メラトニンの分泌を促す条件)の欠如などがあり、それら生活習慣から睡眠障害を招くケースも多いと警鐘を鳴らした。

 睡眠において特に大切なのは寝始めてからの3時間。この間は脳が休まる深い眠り(ノンレム睡眠)となり、成長ホルモンの分泌も活発となる。適切にこの睡眠がとれているかは起きてから4時間後に眠気があるかないかで判定できるとし、目安にすることを推奨。

 適切な睡眠を導くポイントとして▽入眠儀式▽朝の光を浴びる▽しっかり体を動かす▽決まった時間に寝て起きる▽休みの日に寝だめをしない▽バランスの良い朝食でメラトニン分泌を促す―などを挙げて、子どもの健やかな成長を守る働き掛けを促し、基礎疾患に心当たりがあるときは小児科に相談するよう呼び掛けた。

(2019年3月14日付紙面より)

子どもの睡眠のあり方について語る竹村司管理者=11日、くしもと町立病院
2019年03月14日
58 議員定数全国最少に
 6人から5人へ削減案が可決  (北山村議会 )

 北山村議会(久保學議長)は3月定例会2日目の12日、葛城健也議員が提出した、議員定数を6人から5人に削減する条例を全会一致で可決した。人口減少に伴うもので、沖縄県の北大東村と並び全国最少の定数。12月の村議選から適用される。2016年の村長選で山口賢二村長が議員辞職して立候補をして以来、欠員1の状態が続いていた。

 葛城議員が福村尚議員の賛成を受けて発議した「北山村議会の議員の定数を定める条例の提出について」。議会運営委員会では16年9月から定数問題について協議を重ね、自治会との懇談会などを開いてきた。

 葛城議員は協議や調査などの結果、多くの村民が定数を削減するべきとの意識であったことや、3年弱の間、5人の議会運営で特段の支障はなかったとし、「本村の人口減少の現実を考慮し、現在の行政改革の流れの中、今期の議員定数に関するさまざまな取り組みや議論を総合的に判断した」と提案理由を述べた。

 北山村の人口は先月末で435人。人口が最も多かったのは1945年の2601人で、当時の定数は12人だった。人口の減少とともに定数を削減し、2007年に6人となった。

 久保議長は「4年ほど前から人口が減っており、見合った定数が5人くらいかと協議してきた結果。これが正しいと思う。今後人口が増えれば定数を増やせばいい。執行部からの提案に対し、議員には監督責任もある。(議員)個人の意思を持ち、しっかりと見ていきたい」。

 議員のなり手不足に関して、これまでも選挙を実施してきていることから心配はないとの考えを示し、一時期「村総会」の措置が検討されていた高知県の大川村と比較されることについて「いくら人口が減っても議会制民主主義をしていくべきだと僕は思う。大川村や他と人口的に比較しても文化や伝統、考え方は違う。ただ同じような人口だから、というだけでは協議できない」と述べた。

(2019年3月14日付紙面より)

発案の理由を説明する葛城健也議員=12日、北山村役場議場
2019年03月14日
59 NSC北斗SSが優勝
 第20回まぐろカップ少年サッカー大会  
2019年03月14日
60 買え買え詐欺に注意  新手の悪質商法や詐欺の手口学ぶ  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
61 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問  
2019年03月14日
62 冷凍冷蔵施設の指定管理者など  議案審議で多くの質問  (那智勝浦町議会 )
2019年03月14日
63 一緒に遊べて良かった  たづはら保育園がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
64 園児らの成長喜ぶ  宇久井、井関保でお別れ会  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
65 「平成を音楽に乗せて」  近大新宮高校・中学校が定演  
2019年03月14日
66 苗木生産前に認識を共有  クマノザクラ勉強会開く  (七川ふる協 )
2019年03月14日
67 地元の海をじかに教わる  くしもとの海体験学習会  (串本町 )
2019年03月14日
68 真実や見抜く視点教わる  文化セで記念講演会開く  (くしもと9条の会 )
2019年03月14日
69 年長児と在園児が交流  下里、南大居保でお別れ会  ( )
2019年03月14日
70 発達障害など理解深める こころのフェスティバル (那智勝浦町)
2019年03月14日
71 卒業前の思い出づくり  高田小学校がお別れ遠足  (新宮市 )
2019年03月14日
72 「優しい気持ちになるね」  丹鶴幼で生け花教室  (新宮市 )
2019年03月14日
73 おいしいブロッコリー収穫  勝浦小の3年生が農業学習  (那智勝浦町 )
2019年03月14日
74 商店街に、春がきた  活性化イベント「春よこい」  (新宮市 )
2019年03月14日
75 獣害対策の柵設置進む  紀宝町、有害鳥獣の被害軽減に  
2019年03月14日
76 県下18警察署に取締本部  三重県警察が設置  (統一地方選 )
2019年03月14日
77 早期復興を願い  チャリティーコンサート  (御浜町 )
2019年03月14日
78 紀宝町議会一般質問②   
2019年03月14日
79 おすし作りと餅つき体験  相野谷中1年生が阪松原地区高齢者と交流  (紀宝町 )
2019年03月14日
80 アカシアの花満開に  那智勝浦町  
2019年03月10日
81 育てたキャビアを味わう
 近大新宮が水産養殖基礎講座  (新宮市 )

 近畿大学附属新宮高校(川合廣征校長)の参加希望者25人(1年生22人、2年生3人)は8日、新宮市高田の同大学水産研究所新宮実験場で水産養殖基礎講座と加工したキャビアの試食会を開いた。生徒らは同実験場長の稻野俊直准教授からキャビアの成分や受容体などを教わった。

 総合的な学習の一環で、1年生の10月から3年生の5月までの期間に、生徒たちが水産養殖を学び最先端の研究の一端に触れる機会として2010年から実施している。同研究所では08年から卵を利用し「近大キャビア」として販売している。

 キャビアの試食は初めて。昨年11月、10年の講座開始時から生徒らが引き継ぎ育ててきたチョウザメに初めて卵を持った個体が確認され、卵の採取と加工を実施。出来上がったものを味わった。

 今回の講座で稻野准教授は、キャビアのもとであるベステルチョウザメについて「採卵するまでに約8年で、年月とコストがかかる」と述べ、昨年11月に2年生が取り組んだ加工作業を動画で紹介した。キャビアの味について、味覚は食物に含まれる分子やイオンが味細胞膜上の受容タンパク質に作用することにより生じる感覚で、独立した基本の味として▽甘味▽塩味▽酸味▽苦味▽うま味―を挙げた。

 試食会では各テーブルに近大キャビアが配られ、生徒たちはクラッカーにつけて味わった。岩﨑龍君(1年)は「思っていたよりコストがかかっていることに驚きました。食感がやわらかくて、ちょうどいい塩加減でおいしかったです」。

 稻野准教授は「実習を通じて生徒たちが水産だけでなく、いろんな科学に探求心を持ってほしい」。講座担当の松田頼義教諭は「水産に限らず、いろいろな専門で探求する人たちがおり、そのおかげで世の中が成り立っていることを忘れないでほしい。いいものを届けるため改善工夫を繰り返す姿勢を学んでもらえれば」と話していた。

(2019年3月10日付紙面より)

近大キャビアを試食する生徒ら=8日、新宮市高田の近畿大学水産研究所新宮実験場
2019年03月10日
82 南紀勝浦温泉が総務大臣賞
 温泉総選挙2018  

 全国の温泉地の魅力を競う「温泉総選挙2018」で、那智勝浦町の南紀勝浦温泉が総務大臣賞を獲得した。

 堀順一郎町長は「大変喜ばしく思います。町民が一体となっておもてなしに取り組んだ賜物(たまもの)。これからも満足をいただける温泉地としてさらなるおもてなしに努めます」と話した。

 温泉総選挙は、日本温泉協会の関係者や旅行作家らでつくる「旅して日本プロジェクト実行委員会」が主催。3年目となる今回は「外国人おもてなし部門」「絶景部門」など9部門に計120カ所の温泉地がエントリーし、昨年5月~今年1月末にインターネットなどで投票を受け付けた。総投票数は116万2014票。

 総務省、環境省、内閣府、観光庁の各省庁賞には、総務大臣賞、環境大臣賞、地方創生大臣賞、観光庁長官賞の計四つがある。総務大臣賞は、温泉地の魅力向上または活性化について顕著な取り組みや功績のあった温泉地を選定し、たたえるもの。南紀勝浦温泉は、温泉地としての知名度やイメージ向上への取り組み、マグロや米などの特産品と温泉を組み合わせたPRなど、広い視野を持ち合わせた地域活性化への取り組みが評価された。

(2019年3月10日付紙面より)

2019年03月10日
83 「京城跡」町指定文化財に
 全国的に珍しい石垣を伴う  (紀宝町教委 )

 山城(やまじろ)として全国的に珍しい石垣を伴う紀宝町大里の京城跡(みやこのじょうせき)が、町指定文化財に決まった。町指定文化財は今回が18件目で、2015年の井田観音像、井田ほうき踊り以来4年ぶり。

 1月30日に開催された18年度第2回京城跡保存・活用・整備検討委員会で協議し、町文化財指定を進言した。

 委員会は地元の区長、小中学校長、地権者と文化財調査委員などで組織。17年度に策定した「京城跡将来像の基本構想」に基づいて総合的な保存活用、整備に至るまでの協議を行ってきた。

 県教育委員会から山城の文化財指定は、山の麓部分までを指定範囲にすることが望ましいとの助言を受け、町教委では京城跡も麓部分までを最終的な指定範囲として目指していくこととした。

 今回は、敵の侵入を防ぐ二重堀切や桝形虎口(ますがたこぐち)、全国的にも珍しい石垣で囲んだ曲輪(くるわ)群など、地権者の同意が得られた1万4956平方㍍を指定した。今後、他の地権者と協議を続け、指定範囲を麓まで広げていきたいという。

 西章教育長は「町としても京城跡が持つ高い価値や魅力などを小中学校での郷土学習を通じて町の歴史的文化遺産としての認知度をさらに高め、愛着が深まるよう取り組んでいきたい」と話している。

  □     □

■京城(みやこのじょう)

 京城は熊野川支流の相野谷川中流に造られた中世城館。地域の実力が蓄えられてきた室町時代後半頃に、新宮の支配から独立した地域の有力者によって築城されたと考えられる。

 自然地形を利用した平山城で、大きく二つの曲輪群に区分でき、中央の広い敷地が居住域、西側の高い部分が物見台と考えられ、土塁・堀切ともに要所は石垣を用いた堅固な造作である。

 城の規模は東紀州地域では赤木城跡、鬼ヶ城跡に次ぐ規模を誇る。強い防御意識を持ち、北山郷方面からの攻撃を意識したものと考えられる。

 京城跡は中世の熊野において、熊野が他地域と関わりつつ独自に発達していった過程を示す遺跡であるとともに、地域の築城技術の到達点を示す遺跡として、極めて重要だという。

(2019年3月10日付紙面より)

紀宝町大里地区にある京城跡の全景(同町提供)
石垣で囲んだ曲輪群(町教育委員会提供)
現在の二重堀切付近(町教育委員会提供)
2019年03月10日
84 6年生が卒業の思い出に 草花染め体験楽しむ (成川小)
2019年03月10日
85 県内外の12チーム集い  記念すべき第20回大会が開幕  (まぐろカップ少年サッカー大会 )
2019年03月10日
86 防犯の心構え学ぶ  第二なぎの木園で防犯研修  (新宮市 )
2019年03月10日
87 「新宮知るならこの1冊!」  女子部おすすめ本を展示  (新宮市立図書館 )
2019年03月10日
88 駿田峠から市屋峠点検  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2019年03月10日
89 三味線演奏で盛り上がる  グランドール紀の風で慰問ライブ  (新宮市 )
2019年03月10日
90 ようこそ熊野へ  京信「名湯の旅」一行を出迎え  (新宮信用金庫 )
2019年03月10日
91 園児がバイオリン演奏体験  アカデミー合奏団が訪問  (うどの幼稚園 )
2019年03月10日
92 建設に向け踏み出す 住民投票条例求める議案否決 (新宮市議会)
2019年03月10日
93 お悔やみ情報
  
2019年03月08日
94 思い出を胸に巣立つ
 公立中学5校で卒業式  (新宮市・北山村 )

 新宮市と北山村の公立中学校で7日、卒業式があった。生徒たちは校長から卒業証書を受け取り、思い出の詰まった母校を巣立っていった。

 新宮市内では緑丘77人、城南60人、光洋60人、熊野川6人。北山村は北山4人の計207人が卒業。

 緑丘では橋爪健校長が一人一人に卒業証書を手渡した後、「成長」の言葉を挙げ、「多くの先生が関わってくれ、皆さんは大きく成長したのだと思います。まだ十分とは言えないが、必ず今後につながっていくと信じています」と式辞。将来については「どんな時でも目標を持ってほしい。この先、いろんな壁が訪れると思うが自分を信じ、仲間と助け合いながらいろんなことに挑戦してください」と述べた。

 在校生の﨑山翔太君(2年)が体育大会や文化祭、部活動を通じて時には厳しい指導につらい時もあったが、今では大切な思い出と感謝し、「私たちは3年生のような先輩になりたいと憧れ、尊敬しました。皆さんのその姿を忘れず、後輩を引っ張っていけるよう頑張ります」。

 卒業生代表の岡本華凛さんは入学時に期待と不安を抱いていたと話し、「先生や先輩たちが優しく接してくれたおかげで日を重ねるごとに慣れていった。自身にとって大きな存在となった部活動では、いろんな経験の中で相手の意見を聞き、嫌な思いをさせていないかと考えるようになりました」と語った。

 在校生には「いつもあいさつを忘れず、協力してくれてありがとう。悩み事があるときは抱え込まず、親や先生、友達に相談してください。新入生と共に、緑丘中学校を今よりもっとすてきな学校にしてほしい」と涙ながらに答辞を述べ、家族や教職員など多くの人に感謝した。

(2019年3月8日付紙面より)

卒業証書を受け取る生徒=7日、新宮市立緑丘中学校
2019年03月08日
95 関係団体が現行計画見直し 那智勝浦町防災会議開催 

 行政や民間などの各種団体で構成される那智勝浦町防災会議(会長=堀順一郎・那智勝浦町長、委員25人)の平成30年度会議が5日、同町体育文化会館で開かれた。23人が出席し、町の防災について、現行計画の見直しや修正などを話し合った。

 防災会議は昭和57年に第1回が開催され、その時代に合った防災対策を検討している。堀会長は「紀伊半島大水害から7年半たち、防災意識の薄れを懸念している。南海トラフに係る地震、津波は近い将来に起こるとされており、対策を進めている。那智勝浦町として防災に強いまちにしていきたい」と話した。

 事務局は委嘱された委員(任期は2020年8月末まで)を紹介。豪雨や台風、地震など、全国や同町で被害を発生させた近年の気象状況について報告した。

 現行の地域防災計画が平成28年に作成されたため、災害対策基本法等の改正や防災基本計画、県地域防災計画の修正などを踏まえ、県の計画に沿って修正し、進めていきたいと理解を求めた。修正は▽県策定の第5次地震防災緊急事業五箇年計画にあわせ変更▽情報伝達手段の確保▽指定避難所、指定緊急避難場所の設定▽要配慮者利用施設の設定▽防災拠点施設整備の推進▽機構改革による担当課名の変更▽津波避難対策事業―を挙げた。

 中でも情報伝達手段の確保では現在の同報系無線がアナログで2022年には使用不可となるため、デジタル化を進め、戸別受信機の配布や各地区との通信が可能となる機能付きの子局整備に努めると述べた。2年間の計画で今回の3月議会に予算を計上していると説明した。

 防災拠点施設整備の推進では、災害発生時に防災活動拠点となる消防本部の高台新築移転について触れ、役場庁舎が被災した際の災害対策本部の代替機能を備えた消防・防災センターとなることを紹介し、その重要性を訴えた。

 長谷潤委員(近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所長)からは「勝浦地区の避難場所の一つになっている元・遊戯店は現在も避難場所として認識してもよいのか」との質問に事務局は「遊戯店の駐車場とその周辺で現在も指定されている。さらに湯川トンネル方面も追加されている」と返答。避難場所の一覧には「元・跡」などを入れる工夫も必要だと見解を示した。その後、修正案は承認された。

(2019年3月8日付紙面より)

会議の様子=5日、那智勝浦町体育文化会館
堀順一郎会長
2019年03月08日
96 可憐な花が日々数増す
 クマノザクラ開花時期に  (古座川町 )

 古座川町各所でクマノザクラが開花の時期に差し掛かり、可憐(かれん)な花が日に日に数を増している。

 クマノザクラは昨年3月に森林総合研究所の論文提出で新種と判断され、にわかに注目されている野生種のサクラ。そのタイプ木が同町池野山にある関係で、同町は町の花として追加指定し同町観光協会も振興すべき地域資源の筆頭として意識している。七川ふるさとづくり協議会が育苗の産業化を目指した挑戦を始めるなど、町域での振興機運も大きく高まっているところでもある。

 峯の薬師堂前にあるクマノザクラは平たい円すい状の枝張りが特色で、同堂守護職の水本一男さんが今後の鑑賞の活発化を見込んで周囲の雑木を切り払ったことで幅広い方向から眺められる状態になっている。同堂方向に伸びる枝は町道のすぐそばまで伸びていて花を間近に観察できる。

 同町は現在、公式ウェブサイトでタイプ木の開花状況を日々伝えていて、7日時点で「咲き始め」としている。峯のクマノザクラはタイプ木より若干早く開花が進んでいる状況。タイプ木の開花状況と併せて鑑賞の利便を図るためクマノザクラMAP(マップ)も公開し、峯のクマノザクラを含む町域の優良木や群生地7カ所を紹介している。

(2019年3月8日付紙面より)

薬師堂前にあるクマノザクラ=6日、古座川町峯

2019年03月08日
97 園児が町内を防火パレード
 火の用心を呼び掛ける  (太地町 )

 春の全国火災予防運動期間中の6日、太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)の園児で構成される幼年消防クラブの防火パレードが行われた。

 主催は太地町と太地町消防団(筋師光博団長)。園児ら83人は法被などを身にまとい、鼓笛をしながら行進して防火を呼び掛けた。

 この日は町職員4人、筋師団長含む第6分団6人が参加。消防団筋師団長は「1日から7日までが春の火災予防運動の期間です。火事が起こらないためにも、皆さんには大きな声を出していただき、声掛けをお願いします。団も頑張ります」とあいさつ。宇佐川彰男教育長は「元気いっぱい火の用心を呼び掛けてください」と話した。

 園児らは役場前を出発し、建物が多く並ぶ通りを啓発しながら進んだ。その姿を一目見ようと各所で住民らが道沿いに待機し笑顔で見送った。一行は約2㌔の道のりを歩き、東の浜に到着した。4、5歳児28人が小・中・大太鼓、鉄琴、シンバルなどの楽器で『君をのせて』を合奏。続いて、ダンス『パプリカ』を披露し、保護者や多くの住民から拍手が送られた。筋師団長は園児らの頑張りを評価した後に住宅用の火災警報器の設置を呼び掛けた。

 パレードを終え、森尾園長は「5歳児にとっては最後のパレード。園児も『小学校になるともうパレードできないね』とつぶやく子もいた。成長はうれしいがさみしくも思う」と語り、次期年長児の4歳児の成長も喜んでいた。

(2019年3月8日付紙面より)

元気いっぱい啓発しながら歩く園児ら=6日、太地町
園児を一目見ようと多くの住民らが集まった
2019年03月08日
98 熊野川諸問題の早期解決  水利権更新前に流域対策連合会が要望  
2019年03月08日
99 19年度予算大綱③ 新宮市・田岡実千年市長 
2019年03月08日
100 永年勤続功労賞に11人  消防功労者消防庁長官表彰  
2019年03月08日
101 復興願い「真心」贈る  「お食事処きく」が義援金  (新宮市 )
2019年03月08日
102 高低差送水を想定  那智山区で消防訓練  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
103 町職員に感謝状を贈呈  行政相談業務の支援など  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
104 香道で香りを楽しむ  牧邦子香道教室  (那智勝浦町 )
2019年03月08日
105 住民参加でファンを増やす  着地型観光テーマに講演会  (南紀串本観光協会 )
2019年03月08日
106 器楽や合唱など15組出演  文化セで第14回町民音楽祭  (串本町 )
2019年03月08日
107 4地区でゲームなど楽しむ  矢渕中育友会が「地域交流活動」  
2019年03月08日
108 防災頭巾かぶり園庭に  地震想定して避難訓練  (うどの幼稚園 )
2019年03月08日
109 プロのテクニックを学ぶ  紀宝町でマジック教室  
2019年03月08日
110 神内の名所、史跡を巡り  合同ウオーキング  (紀宝町 )
2019年03月08日
111 5、6年生が英語でスピーチ  保護者ら招いて神内トーク  (神内小 )
2019年03月08日
112 オオイヌノフグリ咲く  那智勝浦町狗子ノ川  
2019年03月08日
113 お悔やみ情報
  
2019年03月02日
114 目標に向け新たな一歩
 新宮・新翔高校で卒業式  (和歌山県 )

 和歌山県内の公立高校で1日、卒業式があった。本紙エリアでは新宮、新翔の両高校、串本古座高校串本校舎、同校古座校舎で行われ、卒業生たちはそれぞれの目標に向け新たな一歩を踏み出した。

■新宮高校



 県立新宮高校(前田成穂校長)では198人(男子93人、女子105人)が卒業した。前田校長は「今後の歩む人生で幾度となく大きな壁が立ちはだかるかもしれません。自分が置かれた立場や環境としっかり向き合って努力を忘れないでほしい」と式辞。

 在校生の古根川健君(2年)は卒業生たちと共に学んでこられたことは大きな財産と感謝し、「皆さんがそれぞれの夢のために試行錯誤し、努力してきた姿を私たちは後から見てきました。これからは皆さんが築き上げてきた伝統を継承していかなければいけない。先輩方の勇姿に倣って、より一層誇れる学校にしていくことを誓います」。

 卒業生代表の安間晴香さんは「成長」の言葉を挙げ、3年間を振り返り「人は必ず誰かに支えられていること、互いに支え合って団結し協力すれば目標を実現できることを学びました」と語った。「新宮高校で学んだこと、出会った人々への感謝の気持ちを忘れず、日々精進していきます」と述べ、同級生、家族、後輩、教職員、地域の人たちに感謝した。

  □     □

■新翔高校



 県立新翔高校(東啓史校長)では140人(男子71人、女子69人)が卒業した。

 東校長は卒業証書を授与し、式辞で「日々の授業やクラブ活動、さまざまな学校行事、あるいは友だちや先生方との交流の中で、たくさんの喜びや感動、時には挫折も経験しながら皆さんは大きく成長したはずです。新翔高校で手に入れた多くの財産を糧に未来に向かって前向きに羽ばたいて下さい」と卒業を祝い、「新翔高校は皆さんの永遠のふるさとです。新翔高校を愛し、母校の後輩たちにエールを送り続ける頼りになる同窓生になってくれることを期待しています」とエールを送った。

 来賓祝辞、各種表彰の後、在校生を代表し安井貫乃(かんだい)君(2年)が「私たちが努力と意思を引き継ぎ、先輩方が築き上げてこられた伝統を継承していかなければなりません。これからの新翔高校を誇れる学校にしていくことを誓います」と送辞。

 卒業生を代表し松根永祐君が高校生活3年間を振り返り、「お世話になったいろんな人たちに恩返しすることを目標に、新しい時代に飛び込んでいきたいと思います。これからの日本は、東京五輪に大阪万博など大きなイベントが決定し、私たち若い世代が活躍できる場の広がりを感じます。新しい時代の中で、新翔高校で学んだことを胸に活躍することを誓います」と涙ながらに答辞を述べ感謝した。

(2019年3月2日付紙面より)

卒業証書を受け取る卒業生=1日、新宮市神倉の県立新宮高校
涙ながらに答辞を述べる松根永祐君=1日、新宮市佐野の県立新翔高校
2019年03月02日
115 3年生106人が学びや巣立つ
 串本・古座両校舎で卒業式  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(愛須貴志校長)の串本・古座の各校舎で1日、卒業式が開かれた。両校舎合わせて106人(男子62人、女子44人)は祝福を受け、それぞれの思いを胸に学びやを巣立った。

 串本校舎では午前9時に開式された。卒業生78人(男子47人、女子31人)を代表し、東晃宏君(A組)と橋野祥君(B組)、岡村龍之介君(C組)が全員分の卒業証書を受け取った。

 愛須校長は「自分の置かれている環境が理想通りでなくても、なんらかの工夫をして乗り越えることが大事。自分の可能性を信じ、今できることを積み重ねることで自分自身を今より大きな本物の自分にすることができます」と式辞。多くの来賓が参列する中、和歌山県教育委員会生涯学習局の木皮享局長、西前啓市古座川町長などから祝辞が寄せられた。

 在校生の伊森安美さんが「母校100周年という節目の年に卒業される皆さんから伝統のバトンを受け継ぎ、新しい100年を築くために頑張っていきます」と送辞。卒業生を代表して北浦佑菜さん(C組)が体育祭などの行事を振り返り、家族や教師、在校生に感謝を述べ、「今度は私たちが立派な大人になり、恩返ししていきます。間もなく平成の幕が閉じ、新たな時代が始まろうとしている節目の年に私たちは自ら選んだ新しい道へと踏み出します。高い壁にぶつかることもあるでしょうが、かけがえのない高校時代を思い出し、着実に進んでいきたいと思います」と答辞を述べた。

 式では12人が皆勤賞として紹介され、鈴木雄大君(B組)が代表で賞状を受け取った。

 古座校舎では午後1時30分から同校舎最後となる卒業式が行われた。式後は同校OBや地域住民などが集まり、閉校舎式が営まれた。

(2019年3月2日付紙面より)

さまざまな気持ちを胸に卒業証書を受け取る生徒=1日、県立串本古座高校串本校舎
2019年03月02日
116 一般会計は過去最大編成
 来年度の当初予算案発表  (串本町 )

 串本町は1日、来年度一般会計の当初予算案の概要を発表した。規模は103億4600万円(対前年度比7・4%増)で、歳出にはサンゴ台中央線新設事業やくしもとこども園新設事業の基本・実施設計業務委託料などが盛り込まれている。特別会計の同案と共に6日(水)午前9時30分に開会する町議会3月定例会に提出する。

 一般会計の当初予算案の歳入、歳出の内訳は別図の通りで、現町では過去最大規模の編成。歳入における自主財源は27億4972万8千円(構成比26・5%)で、対前年度比0・6%減となっている。

 当局は同予算案の主な事業として▽サンゴ台中央線新設事業(4億5528万1千円)▽サンゴ台7号線改良事業(2億2498万2千円)▽地籍調査事業〈津荷・中湊・西向・神野川が対象〉(1億9558万1千円)▽道の駅駐車場整備事業(1億510万円)▽仮称・串本町観光ループバス運行支援協議会補助(366万7千円)▽新庁舎建設事業〈基本・実施設計業務〉(2313万円)▽くしもとこども園新設事業〈基本・実施設計業務〉(1725万4千円)▽子育て支援事業〈病児保育室新設事業〉(1565万2千円)▽ねんりんピック開催経費(745万3千円)▽学校空調設備整備事業〈小学校9校分の設計業務〉(1780万8千円)▽姉妹都市青少年交流事業(563万8千円)―などを挙げている。

 サンゴ台中央線新設事業は本年度が最終年度で、西の岡付近~サンゴ台間全長約1・6㌔の新道(町道)の年度内完成を目指す。サンゴ台7号線改良事業は、くしもと町立病院~仮称・串本IC間への延長に要する工事請負費と道路用地購入費などを計上している。

 道の駅駐車場整備事業は、収容台数を現行の45台から75台程度に拡大する内容。年度内完了を目指していて、繁忙期に設ける臨時駐車場への誘導利便向上の効果も期待している。

 観光ループバスは7月の開所が見込まれる南紀熊野ジオパークセンターと連動して県と町を主体にして同協議会を立ち上げ導入する観光客向けの路線バス。病児保育室はくしもと町立病院内に定員4人で設けるもので、来年1月の開所を目指す。学校空調設備整備事業は再来年度の導入を見据えた計上。姉妹都市青少年交流事業は、平成23年度を最後に中断している2年に1度のトルコ共和国への学生派遣の再開に充てているという。

 特別会計の当初予算案の規模は病院事業など15会計の合計で87億2210万5千円で、一般会計との合計額は190億6810万5千円。一般会計当初予算案の審議は7日(木)、8日(金)、11日(月)、12日(火)、特別会計当初予算案の審議は13日(水)の本会議で行う見込み。

(2019年3月2日付紙面より)


2019年03月02日
117 防火意識の普及呼び掛け
 春の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 春の全国火災予防運動(1~7日)に伴い、各地の消防は1日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(川嶋基正消防長)では新宮、三輪崎、高田、熊野川の4地区に分かれて、住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「忘れてない? サイフにスマホに火の確認」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から17人が参加した。竹内由定団長は「今年に入って当地域においては多くの火災が発生している。事故に十分注意の上、広報活動を」と訓示。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 期間中の3日(日)には新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進

▽乾燥時および強風時火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底▽林野火災予防対策の推進―の七つ。

 市消防本部では▽住まいの防火対策を進めよう▽延焼拡大危険性の高い地域を中心とした火災予防対策や警戒を徹底しよう▽放火されない環境づくりを進めよう▽防火管理体制の徹底を図ろう▽電気用品、燃焼機器、自動車などの適切な使用・維持管理を徹底しよう▽火気器具・危険物は正しく取り扱いましょう▽入山の際は防火意識を―の7点を重点に実施する。

 市消防本部管内で今年に入って発生した火災は住宅火災7件、その他火災3件の計10件。市消防本部では防災行政無線を使った注意喚起や、防火広報を実施しながら特別警戒に当たっている。

(2019年3月2日付紙面より)

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