ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:63件の記事がありました
【検索ステータス】 
2017年05月24日
1 流祖に同好会設立を報告
 江戸千家家元が菩提寺で  (新宮市 )

 茶道江戸千家10代家元、川上宗雪(そうせつ)さん(71)=東京都台東区=が22日、流祖の菩提(ぼだい)寺、新宮市の本廣寺を訪れ、江戸千家新宮同好会の設立を報告した。戦後途絶えていた新宮での流派復活に家元は「良い報告ができました」と喜んでいた。

 家元は全国連合不白会役員会の一行約50人と21日から23日の3日間の日程で流祖の故郷を訪問。市内で役員会を開いたほか、熊野三山一寺を参拝し、本廣寺で法要と呈茶を行った。

 法要の後、清水文雅(ぶんが)住職は、6年前の紀伊半島大水害後、会員らから送られたお見舞いに感謝し、「不白が見た風景がそのまま残っているところもあると思います。今後の活動に資することを祈ります」とあいさつした。

 同好会の会員は現在10人。家元は「新宮の皆さんには、ぜひ江戸の茶を習いに集まってもらいたい」と呼び掛けた。

 同寺には江戸千家の流祖、茶聖・川上不白(ふはく)=(1719~1807年)が1797年に先祖供養のために建立した法華経を一字ずつ書き写した6万9384個の小石を埋納しているという「書写妙法蓮華経印塔」(和歌山県指定文化財)がある。

(2017年5月24日付紙面より)

供養塔の前で手を合わせる川上宗雪家元=22日、新宮市の本廣寺
流祖菩提寺での法要=同
2017年05月24日
2 漁業者代表し御簾を奉納 県漁連が熊野那智大社へ (那智勝浦町)

 和歌山県漁業協同組合連合会(木下吉雄会長)は21日、創建1700年大祭に向けて準備が進む熊野那智大社(男成洋三宮司)の本殿第四殿に御簾(みす)を奉納した。奉納式では祝詞の奏上、みこによる神楽「那智の滝舞」があった。県漁連の片谷匡副会長、丸山一郎参事が参列し、玉串を納め、男成宮司から感謝状が手渡された。

 第四殿は、同大社の主神である熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を祭っており、本殿の6社殿の中では最も大きい造りだという。丸山参事は「百年に一度の光栄な機会に、大漁と海上安全を願い漁業者の代表として奉納させていただいた」と話していた。

 7月14日(金)の例大祭「那智の扇祭り」は御創建1700年例大祭として営む。

(2017年5月24日付紙面より)

男成洋三宮司(右)、片谷匡副会長(中央)、丸山一郎参事=21日、熊野那智大社拝殿
感謝状を受け取る片谷副会長
2017年05月24日
3 聖護院門主が修復開眼供養
 大峯奥駈道の行仙宿で  (新宮市 )

 ボランティア団体「新宮山彦ぐるーぷ」(川島功世話人代表)が管理する奈良県下北山村にある山小屋「行仙宿」の行者堂の仏像「役行者尊像」の修復が済み、安置された行者堂で17日、京都市左京区の本山修験総本山・聖護院の宮城泰年門主と同院5人の山伏が仏像の修復開眼供養を行った。同会員と関係者ら約50人は喜びを分かち合い、護摩だきで家内安全などを祈った。

 修験道の開祖といわれる「役小角(えんのおづぬ)」の仏像で、行者堂の新築時、本尊として平成2年に聖護院から譲り受けた。この仏像の中から、作られた当時に書かれた「願文文書」が見つかった。標高約1000㍍の気温や湿度の厳しい環境下で傷みがひどくなったため、昨年7月に性根抜き供養を行った後、奈良市秋篠仏所の浅村朋伸仏師(41)に修復を依頼した。文書は浅村さんが修復作業中に仏像を解体した際、見つけたという。内容を調べた宮城門主によると、仏像は元禄15(1702)年に天下泰平や国土安全などを願い、理正院の鵜飼行家によって作られたもので、後西天皇第7皇子・聖護院第37代門主の道尊親王が開眼供養を行った由緒ある仏像だという。文書の原本は、聖護院資料室に保管する。

 同グループ結成当時の世話人代表・玉岡憲明さん(93)は、大勢の参加を喜び「仏像はこれからも大切に祭り続けていく。きっと功徳をいただけると思うので、ここへおいでの時にはぜひお参りを」と呼び掛けた。供養を終えた宮城門主は「行仙宿までの険しい道が、どこもきれいに掃き清められていた。奉仕の精神に充ちあふれた皆さんの気持ちを大変ありがたく思った」と感謝した。

 新宮市で昭和49年に結成された同ぐるーぷは、明治維新後の神仏分離・修験道廃止令により、放置され荒廃していた南奥駈道を刈り開き、路面を再生。休憩や避難所となる山小屋の新築や改築、整備を行った。ほぼ毎週、南奥駈道と山小屋の点検、清掃、周辺の植生保護にも取り組んでいる。

(2017年5月24日付紙面より)

聖護院僧侶らと新宮山彦ぐるーぷ会員、参列者=17日、行仙宿山小屋
一人ずつ護摩木を火に入れる
2017年05月24日
4 カヌーで川面から美化貢献
 古座川クリーンアップ大作戦  (古座川町 )

 カヌーツーリングを楽しみながら環境保全に貢献するイベント「第17回古座川クリーンアップ大作戦」が21日、古座川町相瀬~月野瀬の古座川流域であり、一般参加者69人が軽トラック2台分相当のごみ回収に貢献した。

 このイベントは、串本アウトドアフェスティバル実行委員会(宇井晋介会長)が主催。南紀熊野体験博(1999年)時に体験と貢献、二重の達成感を得られるイベントとして実施され、以降はカヌーレンタル事業を展開する古座観光協会が軸になって継承する形で今日まで回を重ねている。

 今回は道の駅一枚岩前~南紀月の瀬温泉ぼたん荘前の流域(全長約13㌔)をコース設定して参加を呼び掛けた。開会式は道の駅一枚岩前で行われ、宇井会長は「クリーンアップということで掃除もしていただくが、皆さんが何より先に楽しみ、安全にお帰りいただくのがこちら側の願い。ぜひお気を付けてトライしてほしい」とあいさつ。同町を代表して仲本耕士副町長が「古座川ファンが集まり環境美化に協力いただくことに心から御礼申し上げたい。晴天の下で事故なく楽しんでほしい」と期待し、参加を歓迎した。

 南紀熊野ジオパーク推進協議会後援の関係で、同パークガイドの会南エリアの芝﨑浩子代表が流域の特色ある地質や地形を紹介。初心者講習を経て午前9時30分、古座川街道やどやの会の室實生会長によるほら貝の吹鳴を合図にして出発した。スタッフ艇を含めた数十艇が分散しないようゆっくりとまとまって川を下り、参加者は自主的に目に触ったごみを預かった網袋に入れコースのところどころで待機するスタッフに引き渡した。

 コース半ばの鶴川橋そばの河原で休憩を取り、スタッフから炭火焼きにした干物や平天、サザエやナガレコ(=トコブシ)とおにぎりなどを昼食として差し入れた。

 数十艇規模での移動はカヌーが盛んな古座川でもまれな状況。古座観光協会のカヌーレンタルも多数利用され、色とりどりのカヌーで川面に彩りを添える様子を狙うアマチュアカメラマンらも多く川沿いに詰め掛け、イベントの光景を撮影するなどしながら見守った。

(2017年5月24日付紙面より)

色さまざまな数十艇のカヌーで彩られた古座川=21日、古座川町相瀬
2017年05月24日
5 順位決定戦経て県出場チーム決定へ
 U-12ホップリーグ  
2017年05月24日
6 串本古座、新宮が三回戦へ
 県高校総体サッカー  
2017年05月24日
7 三度目の奉納演武会
 不二流体術新宮道場が熊野速玉大社で  
2017年05月24日
8 地道な統計調査たたえ 那智勝浦町・久保泰子さんに藍綬褒章伝達 
2017年05月24日
9 交信可能か各地で実験 那智勝浦町「いで湯ハムクラブ」災害に備え 
2017年05月24日
10 住民と行政つなぐ相談員 太地町・長尾宝代さんに感謝状 
2017年05月24日
11 懐かしの物語を楽しむ 太地町、サンテ・ヴィラージュで読み聞かせ 
2017年05月24日
12 予選に向け選手らを激励  近大新宮高校で壮行会  
2017年05月24日
13 おいしい離乳食紹介 上野山こども園、未就園児の食育講座 
2017年05月24日
14 谷口公子部長ら新役員選出 串本町老連、文化センターで女性部総会 
2017年05月24日
15 県知事から高校生にエール 串本古座高校両校舎生徒ら特別講演受講 
2017年05月24日
16 初夏の日差しにも負けず  新宮市の中学校で体育祭  
2017年05月24日
17 ユキノシタ咲く  国道168号沿い  
2017年05月24日
18 新部長に広沢篤さん  南紀くろしお商工会青年部が総会  (那智勝浦町 )
2017年05月16日
19 生誕140周年を記念して
 東くめ・基吉夫妻の朗読劇公演  (新宮市 )

 新宮市の蓬莱体育館で13日、朗読劇「鳩ぽっぽ誕生秘話~東くめと基吉 夫唱婦随の大仕事~」(新宮市民ミュージカル実行委員会主催)の公演があった。同市の名誉市民、東くめと夫の基吉が夫婦二人三脚で童謡の作詩に取り組んだ姿を感動的に伝え、観客約300人の心を打った。

 明治10年に生まれた東くめの生誕140周年を記念した公演。日本で最初の口語体による幼稚園唱歌を作り、昭和37年に新宮市名誉市民になった。JR新宮駅前には功績をたたえた『鳩ぽっぽ』の歌碑とモニュメントがあり、正午の時報では市内に同歌が流れる。

 総勢30人以上の市民らが出演した。ストーリーテラーをはじめ、東くめ、基吉、滝廉太郎役の出演者が登場し、代表曲『鳩ぽっぽ』や『お正月』の誕生ストーリーが語られた。光幸コーラスや出演者らの合唱、器楽バンド「ムジカキッチン」の生演奏もあった。

 東基吉・くめ夫妻の孫の東陽一さん(81)と妻の佐久良さん(77)もゲストとして滋賀県大津市から訪れた。陽一さんは「基吉の絵があった。あんな基吉は見たことがないので感激した」。

 佐久良さんは「くめおばあちゃんそのままのようだった。新宮じゃないとできない企画で、夫婦で取り上げてもらったのは初めて。この公演は後々残ると思う」と感激していた。

 実行委員会の髙由香委員長は「練習不足でどうなるかと思ったが、思った以上の出来になりました。みなさんに東くめ、基吉夫妻の功績を伝えられて、ほっとしています」と成功を喜んだ。学校での公演にも意欲を示した。

(2017年5月16日付紙面より)

出演者とコーラス団体が東くめの楽曲を合唱=13日、新宮市の蓬莱体育館
満席の観客から拍手が送られた
2017年05月16日
20 不戦と平和の願い込め
 遺族ら戦没者に鎮魂の祈り  (太地町 )

 太地町護国神社慰霊祭が13日、飛鳥神社で行われた。あいにくの雨天とあって神事は社務所で営まれたが、遺族関係者たち約50人が参列して平和と幸福の共存を願いながら、母国繁栄の礎を築いた英霊に感謝の誠をささげた。

 同町での慰霊祭は、遺族の死亡や高齢化もあってしばらく途絶えていた。この事態を憂慮した、遺族を中心とした有志が友の会(久原拓美会長)を立ち上げて復活させ、今年で第8回を迎える。現在の会員は約40人。

 式典は国歌を斉唱し、黙とうをささげて始まった。髙橋正樹宮司が祝詞をあげ、遺族一人一人が神前に白菊を供え、改めて不戦を誓いながら、愛する家族とふるさとへの思いを胸に、戦地で倒れた戦没者の冥福を祈った。

 先の大戦で父を失った奥村祥子さん(72)は「昭和20年4月に招集され、9月に満州で亡くなった。抑留中の行進で泥水を飲み、赤痢にかかってそのまま放置されたようで、死んだ場所も分からない」と話し、非業の最期を遂げた父の無念を思いやった。

 久原会長は「戦後72年たつが、悲しみは忘れられない。平和と命の尊さを伝えるのが、われわれの務め」とあいさつし、世界平和の実現に願いを込めた。

(2017年5月16日付紙面より)

遺族が鎮魂と平和を祈る=13日、太地町飛鳥神社社務所
久原拓美会長
2017年05月16日
21 和歌山勢終盤で勝利をつかむ
 串本町総合運動公園で公式戦  (関西サッカーリーグ )

 串本町サンゴ台にある総合運動公園多目的グラウンドで14日、関西サッカーリーグ公式戦1部前期第3節「アルテリーヴォ和歌山―レイジェンド滋賀FC戦」が開かれた。観客361人(公式発表)が注目する中、後半46分で和歌山の角島康介選手がゴールを決め、スコア1―0で和歌山が勝利をつかみ取った。

 同リーグはアマチュアサッカーの第2層、全国9地域で結成されているグループの1つ。アルテリーヴォ和歌山は2007年、Jリーグ(プロサッカー)参画を目標にして発足したチームで、現在はサッカー関西リーグ1部8チームの一角として、最高峰のJFL昇格を目指すさなかにある。

 おととし、昨年は同リーグで優勝して全国地域リーグ決勝大会に進出するなど、関西でも特にJFLに近いチームへと成長し、今季も第1、2節と連勝する快進撃で優勝を狙っている。

 同グラウンドでの公式戦実施は2015年の紀の国わかやま国体以来ほぼ2年ぶりで、同リーグ公式戦は初。開始に先だって田嶋勝正町長は両チームに「串本町も最近は子どもたちの間でサッカー熱が盛り上がっていて、皆さんの試合から大きな収益を得ると思う。ケガなく素晴らしい試合に期待したい」とあいさつし、寺町忠町議会議長と共に試合を見届けた。

 両チーム選手はこの日午前に同所で親善試合に臨んだ串本ジュニアフットボールクラブ(串本JFC)とアルテリーヴォ湯浅の各メンバーによるエスコートで入場し、午後1時にキックオフを迎えた。

 試合は45分ハーフ。終盤まで攻守相譲らずの均衡が続く中、角島選手は相手ゴール前でのせめぎ合いへ差すように潜り込んでボールを捉え、相手ゴールへと送り込んだ。以降の得点はなく、同和歌山が今季初ホームの試合で3連勝を決める結果になった。

 試合後、白方淳也キャプテンや角島選手のインタビューに続いて坂元要介監督は「期待に応える選手がいるので、こういう結果は当然。このまま勝ち進んで全勝で優勝できるのはうちしかない。まずはそこを目指したい」と意気込みを掲げ、サポーターら観客の応援に感謝した。

 ハーフタイムでは串本町トルコ文化協会が民族舞踊を披露。会場周辺では同和歌山のグッズ販売に加え地元からの軽飲食提供もあり、試合前などで利用を集めた。午前に行われたエキシビションマッチは串本JFCが10―0で勝利した。

(2017年5月16日付紙面より)

関西サッカーリーグ公式戦「アルテリーヴォ和歌山―レイジェンド滋賀FC戦」=14日、串本町総合運動公園
選手をエスコートする串本JFCのメンバー
2017年05月16日
22 ノボリ5000尾放流
 育てる会が北山川へ  

 熊野川ノボリを育てる会(大植康宏会長、会員12人)は13日、熊野市紀和町木津呂の北山川にノボリ(サツキマス)の稚魚を5000尾放流した。雨の中、会員の家族ら約30人が参加し、体長約7㌢の稚魚をバケツで川へ放した。

 奥熊野地方の豊かな自然、文化、歴史を全国にPRするとともに河川愛護精神を高めようと三重、奈良、和歌山3県の有志が1998年に結成した団体。放流事業は会員や企業の寄付金で行っていて、今回23回目になる。

 放流した稚魚は降海し、40㌢ほどに成長して川へ帰ってくる。2005年には体長64㌢、3・7㌔のノボリが紀宝町瀬原で釣り上げられた。

 大植会長は「近年釣果はよくありません。昨年は特にダメでした。ウの被害や川の濁りなど理由はいろいろ言われていますが、本当の原因は分かりません」と話していた。

 ノボリは降海し川へ帰ってくるサツキマスの熊野地方での呼び名。赤い斑点がある河川残留型をアマゴと呼ぶ。

(2017年5月16日付紙面より)

ノボリの稚魚を放流する子どもら=13日、熊野市紀和町
2017年05月16日
23 今年は6チームが参加
 B級学童軟式野球大会支部大会  
2017年05月16日
24 紀宝柔道会・伊藤好誠選手が3位入賞 全日ジュニア体重別三重県予選 
2017年05月16日
25 新宮高校剣道部が大健闘 紀南高校剣道大会、男女個人と男子団体の3部門で優勝 
2017年05月16日
26 活動報告や整備予定など  七里御浜海岸浸食対策協が総会  (熊野市 )
2017年05月16日
27 耐震化進め減災に  建築士会新宮支部が通常総会  (那智勝浦町 )
2017年05月16日
28 伊作の孫迎え講演会 西村記念館・旧チャップマン邸の会 
2017年05月16日
29 1位に丸本栄人さん  写連新宮支部5月例会  
2017年05月16日
30 他者と関わる力を育てる  蓬莱保で「ふれあい交流会」  (新宮市 )
2017年05月16日
31 那智勝浦の空を泳ぐ 南紀くろしお商工会、まぐろのぼり掲げる 
2017年05月16日
32 力いっぱい競技に参加  熊野川小、中と三津ノ保が合同運動会  (新宮市 )
2017年05月16日
33 核兵器禁止条約実現の力に 串本町で原水爆禁止国民平和大行進 
2017年05月16日
34 お悔やみ情報
  
2017年05月14日
35 読書活動の成果たたえ
 ブックマーマに文部科学大臣賞  (太地町 )

 絵本の読み聞かせや影絵などの活動を長年続けている太地町のボランティアグループ「ブックマーマおはなしの会」(和田千明代表)はこのほど、子どもの読書を推進する活動が顕著な学校や図書館、読み聞かせ団体などに贈られる文部科学大臣表彰を受けた。同会のメンバー4人は12日、同町役場を訪れ、三軒一高町長、山下雅久議長、山本真一郎副議長、宇佐川彰男教育長らに受賞を報告した。

 「子どもの読書の日」(4月23日)にちなみ、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「子どもの読書活動推進フォーラム」で表彰を受けた。

 ブックマーマは2003年10月に発足。04年から小学生、05年から園児対象に読み聞かせを始めた。小学校では月2回全学年の児童対象に、太地こども園では月1回活動している。太地中学校では生徒が行う読み聞かせの指導もしている。同会が調べたところ、現在の中学2年生は小学校の6年間で158冊もの本の読み聞かせを受けたことが分かったという。影絵では、大阪市東淀川区の瑞光寺にあるクジラの骨で作られた「雪鯨(せつげい)橋」(鯨橋)の物語を手作りし、太地小が修学旅行で同寺を訪れるきっかけともなった。現在は和田代表、坂野真佐子さん、清水文さん、由谷節さんと那智勝浦町の濱口櫻さんが中心となって活動している。

 和田代表は「フォーラムの事例発表会を聞いて、子どもたちの成長を願って地道に活動をしている人たちが全国にいることが分かりました。すごく刺激されました」と話し、「太地町では4カ月児健診のブックスタートで2冊の本が贈られ、3歳半の健診時にも1冊プレゼントしてくれます。活動の中で一人一人の子どもに関わった思い出があります」と語った。三軒町長らとの懇談の中で会員からは司書の配置の要望などもあった。

 宇佐川教育長は「今までの苦労が実った。とても喜ばしい。太地では、ブックマーマといさな文庫が活動してくれている。これからも支援していきたい」と述べ、三軒町長は「子どもは町の宝物。次の世代を担う子どもたちのため、ボランティアで活動されてきたことが認められた。喜びでいっぱいであり、敬意を表したい」と活動をたたえた。

(2017年5月14日付紙面より)

文部大臣表彰を受けた「ブックマーマおはなしの会」の皆さん(前列)=12日、太地町役場
2017年05月14日
36 奉祝メッセージ花火募る
 7月14・15日、勝浦湾で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 熊野那智大社創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を迎え、那智勝浦町では記念行事が始まっている。南紀くろしお商工会で12日、那智山奉祝記念事業実行委員会主催の「記念メッセージ花火」について第1回会議があり、関係者らが運営内容や当日の警備態勢について話し合った。

 打ち上げ場所は勝浦湾内の渡ノ島埠頭(わたのしまふとう)で、7月14日(金)と15日(土)の2回。午後8時から約20分間。小雨決行。荒天の場合14日は翌日に延期、15日は中止する。両日ともに名前とメッセージを読み上げて花火15発を一発ずつ打ち上げ、スターマイン491発も用意する。

 メッセージ花火は一口1万円(税込み)。文字数は80字以内。創建草創への祝い、誕生日、応援、プロポーズなど内容は自由となっている。希望者は申込書を那智勝浦観光協会ホームページからダウンロードして、必要事項を記入の上、同委員会事務局へFAXまたは持参するとよい。受付期間は今月22日(月)から6月30日(金)までで、抽選により1日15発まで。他府県からの応募も受け付ける。

 問い合わせは那智山奉祝記念事業実行委員会(那智勝浦観光協会内、電話0735・52・5311、FAX0735・52・0131、ホームページhttp://www.nachikan.jp)まで。

(2017年5月14日付紙面より)

開催当日の警備態勢を確認=12日、南紀くろしお商工会
2017年05月14日
37 「ヨイハ」の声元気よく
 三輪崎小5年が鯨踊り練習  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校の5年生76人は12日、同校体育館で地区の伝統舞踊「鯨踊り」を学んだ。三輪崎郷土芸能保存会の濱口仁史会長指導のもと、「ヨイハ」の掛け声で元気よく練習に励んだ。

 5年生は毎年、運動会で鯨踊りを披露する。5月の初めには同保存会から踊りの歴史などを学び、6年生や教員の振り付け指導も受けた。運動会当日のおはやしは、保存会が奏でる。同校では濱口会長が小学生だった50年近く前から、鯨踊りが踊られているという。

 子どもたちは濱口会長から「周りの人と動きを合わせて、ヨイハの掛け声を元気に」とこつを教わり、綾棒(あやぼう)の持ち方から手の動きまでをじっくり練習した。

 学級委員の山﨑昴明君は「足が疲れた。だいぶ覚えたので、本番には間に合いそう」。

 同じく学級委員の宮本彩音さんは「6年生に教わったときより、よく理解できた。本番はしっかり踊れそう」と話した。

 子どもたちの練習を見た濱口会長は「ほぼ初めての練習でこれだけ仕上がれば大丈夫。運動会当日が楽しみ」と上達の早さに驚いていた。

 鯨踊りは、県の無形民俗文化財に指定されている。扇子を持って鯨を追い込む場面を表した「殿中踊り」と銛(もり)に見立てた綾棒で鯨を突く動きを再現する「綾踊り」の2種類がある。児童たちは綾踊りを舞う。

(2017年5月14日付紙面より)

細かな動きまでしっかり練習した=12日、新宮市立三輪崎小学校
鯨踊りの所作を教える濱口仁史会長
2017年05月14日
38 なちC(男子)、なちE(女子)が優勝
 第28回夏季ソフトバレーボール大会  
2017年05月14日
39 蓬莱フレンズが優勝 ナガセケンコー旗支部予選 (2位勝浦川丈とともに県大会出場へ)
2017年05月14日
40 王子サッカー教室が優勝
 第5回トルベリーノカップキッズ大会  
2017年05月14日
41 英語で自己紹介しよう  城南中で英会話教室  (新宮市 )
2017年05月14日
42 絵と花と呈茶楽しむ 14日まで、那智勝浦町体文で「展示祭」 
2017年05月14日
43 ウミガメが喜ぶ浜を 下里小、大浜海岸でクリーン作戦 
2017年05月14日
44 親子でアイガモ見学 新宮市、14組が「くろしおで遊ぼう」 
2017年05月14日
45 元気いっぱい「こいのぼり集会」  下里保育所でゲームなど楽しむ  
2017年05月14日
46 ハルノタムラソウ  新宮市相賀で  
2017年05月10日
47 核兵器のない世界に
 国民平和大行進スタート  (新宮市から )

 原水爆禁止和歌山県平和行進実行委員会(茂野和廣・実行委員長)は8日、新宮市から2017年国民平和大行進「和歌山―広島」をスタートさせた。県内全30市町村を通過する。6月8日(木)に三重県に引き継ぎ、8月4日(金)、最終目的地の広島平和公園に到着する予定だ。

 大行進は1958年に始まり今年で60回目。全国で11のコースがあり、毎年計約10万人が参加している。和歌山県は3年連続全30市町村で実施されており、毎年計約1500人が参加している。

 新宮市の出発集会で、喜田俊生・紀南労協議長があいさつ。ニューヨークの国連で開かれた核兵器禁止条約の制定を目指す第1回会議に日本政府が欠席したことに怒りの言葉を述べ、「8月に広島、長崎で開かれる原水爆禁止2017年世界大会に向け、元気よく出発したい」と述べた。

 田岡実千年市長は「地球上には人類を絶滅させるほどの大量の核兵器が蓄積、配備されており、断じて許されるものではありません。唯一の被爆国であるわが国の果たすべき役割は極めて重要」

 杉原弘規市議会議員は「半世紀を超える平和を願うこの平和行進は今や世界中の国々と人々に受け入れられようとしています。力いっぱい、元気いっぱい、気持ちを込めて行進しましょう」。

 原水爆禁止和歌山県協議会の白井春樹事務局長は「核兵器禁止条約の実現を目指して、一歩でも二歩でも共に歩きましょう。皆さんの歩みは非核平和への歩みとなります」と呼び掛けた。

 東牟婁地域の通し行進者の栗栖富夫さん(和歌山市民生協)が「現在1万5000発の核兵器があります。それをなくす意味でも一歩でも参加していただければ」と決意表明。「この日本を被爆国であり、憲法9条を持つ国にふさわしく、核兵器禁止条約の実現の先頭に立てる国にするため、一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう」などとする集会アピール宣言を拍手で採択し、『青い空は』を合唱した。

■東牟婁地域の日程

 今後の東牟婁地域で行われる行進の日程と集合場所は次の通り。集合時間はいずれも午後5時15分。▽9日(火)那智勝浦町役場前▽10日(水)北山村民会館前▽11日(木)太地町公民館前▽12日(金)串本町役場本庁舎前▽15日(月)古座川町役場前。

(2017年5月10日付紙面より)

新宮市役所東駐車場から出発する参加者たち=8日、新宮市春日
2017年05月10日
48 新たに伴走型支援を申請
 太地支部が総会  (南紀くろしお商工会 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長、会員数101人)は8日、太地町公民館で太地支部(藤木一史支部長)の平成29年度総会を開いた。会員22人が出席し、上程された昨年度の事業・会計報告、今年度の事業計画案など全ての議案を承認した。

 今年度は▽観光促進による交流人口の増加▽町内関係者の合意形成▽地域資源の発掘と磨き上げ▽両町協力による観光メニューの強化―の4点を重点に活動する。3月17日に「経営発達支援計画」の認定を受けたため、認定を受けた商工会が活用できる事業の持続的発展を目的とした補助事業「伴走型小規模支援推進事業」を申請中だと伝えた。

 昨年度の重点項目の実施状況と決算が報告された。会員数は年度当初から末までに商工会で2人増えて672人(約0・3%増)、支部は1人減って101人(0・9%減)となった。

 森川会長は「今回、国から新たに経営発達支援計画の認定を受けたので、経営戦略に踏み込んだ伴走型の支援を続けていきたい。ガラパゴス化せず、多様化する消費者、観光客のニーズに対応する施策を展開したい」と話した。

(2017年5月10日付紙面より)

報告を受ける会員ら=8日、太地町太地公民館
今後の活動目標を語る森川起安会長
2017年05月10日
49 近隣事例知り振興に弾み
 下露総合セで公開講演会  (七川ふるさとづくり協議会 )

 古座川町の七川ふるさとづくり協議会(下山隆正会長)は8日、七川総合センターふるさとで講演会「環境保全活動研修会」を開いた。七川地域の今後を地域全体で考えるために計画した初の公開行事で、同協議会役員含む32人が近隣事例に触れて今後の地域振興の機運に弾みをつけた。

 同協議会は、七川地域の各区長が中心になり昨年11月に発足させた住民団体。住民が生きがいを持って明るく健康的な生活を送る地域環境を創造し、次の世代に持続可能な地域として託すことを目的に掲げて歩み始めている。

 今月1日には公的支援として、同町が地域おこし協力隊隊員として小山陽平さんを起用。同協議会事業の推進を任務とし、同協議会は妻の菜保さんともども一会員の位置付けで迎え入れている。

 当面は生活の主体である地域住民が今の地域にどのような意見を持っているかで聞き取り調査を進める予定。その前にまず同協議会の思いを伝えるため、この講演会を計画し参加を呼び掛けた。

 開会にあたり下山会長は林業最盛以降の七川地域の変遷を振り返りつつ「(この講演が)これからの七川地域をどうすべきかを考える機会になれば」とあいさつ。参加者の中には仲本耕士副町長の姿もあり、起用した隊員と共に七川地域が今なすべきことに向かい動き出すことを願いつつ祝辞を寄せた。

 続く講演の講師は奈良県川上村にある森と水の源流館の尾上忠大事務局長で、演題は「同館の活動から」。発祥地として栄えた吉野林業の衰退や国策のダム建設など村内環境が大きく変わる中、同村は紀の川や吉野川水系の源流地である点に着目して平成8年、水源地のまちづくり指針「川上宣言」を掲げて今日まで歩んでいる。

 水源地を守るために国内2例目にして当時最大規模、740㌶の原生林を公有林化。その啓もう施設としてあるのが森と水の源流館で、尾上さんは同宣言以降の主だった振興の取り組みや村民がどのようにして川上宣言に寄り添う気持ちになったかを伝え、流域連携の発想(=村外との活力ある連帯で村の存在感を安定化させ活路を見い出す発想)があることを示唆するなどした。

 今まさに地域振興に乗り出そうとしている七川地域に対し、地域の状況をしっかり考える事や生活に必要なことはやるという姿勢が大切だ、など提言も寄せて話を締めくくった。同協議会は今後も住民と共に考える機会を重ねる考えで、喫緊では同調査の結果報告会を夏ごろに予定している。

(2017年5月10日付紙面より)

水源地のまちづくりに取り組む川上村の経緯を紹介する尾上忠大さん=8日、古座川町下露
2017年05月10日
50 特産品「色川茶」摘む
 地元中学生が総合学習で  

 那智勝浦町大野の町立色川中学校(山下真司校長、生徒4人)の生徒たちが8日、同校近くの茶畑で地域の特産品「色川茶」を摘んだ。地元産業への理解を深めようと総合学習で毎年取り組んでいる。

 授業は総合学習「おいしい色川茶を作ろう」。生徒たちは教師たちと一緒に学校近くの茶畑で、薄緑色で柔らかい新芽を選んで摘み取り、腰に下げた籠へ入れていった。摘んだ葉は釜でいった後、粘土でヘビを作る要領でもみ、むしろの上にほぐしながら並べて天日干しした。

 岡菜生さん(13)は「4歳くらいから茶摘みをしています。お茶が大好き。葉はてんぷらにしてもおいしいです」。

 山口涼華さん(13)は「茶摘みは8回目くらいです。いった葉をもむ時に少し手が熱いです」と話していた。

(2017年5月10日付紙面より)

茶を摘む生徒たち=8日、那智勝浦町大野
2017年05月10日
51 ホップリーグが開幕
 第1、2節終え例年にない混戦に  
2017年05月10日
52 北道院オープン選手権 北道院拳法和歌山支部、丸山さんの優勝など5人が入賞 
2017年05月10日
53 全国まであと1勝 和歌山南紀ボーイズ、県選手権制し奈良県代表との決定戦へ 
2017年05月10日
54 8日、新宮市で30・8度   
2017年05月10日
55 半島の野鳥を紹介 那智勝浦町、宇久井ビジターで企画展 
2017年05月10日
56 役員改選など話し合う  東牟婁地方中体連が理事会  
2017年05月10日
57 新茶が豊かに香る 那智勝浦町で茶摘み、釜いり茶作り体験 
2017年05月10日
58 地域と触れ合う花祭り  三輪崎保育園  (新宮市 )
2017年05月10日
59 楽しく仕事を体験  海賊公園「紀伊ザニア」にぎわう  
2017年05月10日
60 社会を明るくしていこう 串本町更生保護女性会古座分会が総会 
2017年05月10日
61 3種目で代表13人決める 串本町消防本部、県消防救助技術会選考会 
2017年05月10日
62 熊野の地下をさぐる あなたの家の土地は? -「地質の日」特集①- 
2017年05月10日
63 エビネの花  新宮市相賀で