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2022年05月27日
1 地域支える医療人育成目指し
 東京医療保健大学と協定締結  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)と東京医療保健大学は25日、教育連携協定を締結した。同日、新宮高校で連携調印式があり、東校長と同大学和歌山看護学部の八島妙子学部長(同大学副学長)が協定書に署名した。

 相互の教育理念を理解し、人的・知的資源の交流・活用を図り、相互の教育の充実と発展に資することを目的とするもの。

 同学部は、和歌山県、和歌山市、日本赤十字社和歌山医療センターと東京医療保健大学の縁と連携により、2018年に設立。人口減少、高齢化が進む中、優秀な学生が地元に帰る仕組みをつくるべく、紀北・紀中・紀南で地域枠を設けるなどして地域を支える人材育成に取り組んでいる。

 新宮高校との協定締結は20年9月に和歌山信愛高等学校と締結以降、県内では8例目。なお現在、同学部では15人の新宮高校卒業生が在学しており2人が卒業している。

 協定内容は▽地元地域における医療関係者の不足を解消できるよう、看護分野を中心に医療人の育成を図る▽医療分野を志す生徒の意識喚起を図る▽総合的な探究の時間における探求活動の助言―などで、同学部による出前授業や同学部の授業見学、生徒・学生間の交流、教員相互の交流などを展開していくという。

 八島学部長は「コロナ禍で授業もハイブリッド化し、オンラインで遠隔でもつながっていけると考えた」と協定締結に至った経緯を語り、さらなるつながりや結び付きの強化に期待を込めた。

 東校長は「医療人の不足が叫ばれる中、医療人をどのように育成するかは大きな課題。そんな中、今回の話を頂いたことは非常にありがたい。看護をより身近に感じ、同学部に進路を定める生徒も増えてくるのでは」と話していた。

 協定の有効期間は23年3月31日で、1年単位で更新していくという。

(2022年5月27日付紙面より)

八島妙子学部長(左)と東啓史校長が協定書に署名した=25日、県立新宮高校
2022年05月27日
2 高台へ居住誘導など
 復興計画の概要を公開  (太地町 )

 太地町はこのほど、町事前復興計画の概要版「復興後の太地のすがた」を、町のホームページで公開した。被災後は高台にまちの機能や居住を誘導していくなどの計画が、イラストとともに分かりやすく示されている。

 事前復興計画は、災害後に迅速かつ円滑に復興が進むような取り組みを記した計画となる。太地町では、南海トラフ巨大地震による津波浸水想定区域内の世帯数は、843世帯、1582人(2019年4月1日現在)で、全世帯の6割強、全人口の5割強となる。そのほとんどの場所は浸水深3㍍以上で、一部では10㍍を超える。

 事前復興計画の基本的な方針として、居住エリアは原則、住民に危害を及ぼす区域の外に配置する。高台の谷埋盛土および切土で宅地を整備し、低地も部分的に盛土する。浸水区域には居住誘導せず、産業用地、公園緑地や観光施設として整備。公共施設も浸水区域外に配置する。漁協・水産加工施設は、迅速復旧のために用地確保やアクセス道路を優先整備する。観光資源も早期復旧を図り、森浦湾沿いに集約する。

 早期の復興に向け、事前に▽町役場の移転▽高台・アクセス道路の整備▽切土・盛土などの調査設計の事前検討▽上水道の津波対策の検討▽地籍調査の推進―などを行うとしている。復旧期の整備方針案として▽「旧グリーンピア南紀跡地」と「夏山地区」を応急仮設住宅の候補地に▽海岸沿い用地をがれき集積の候補地に▽地区を結ぶ幹線道路を早期復旧▽海岸堤防を整備し、低地部の居住誘導エリアに盛土。

 ▽盛土部より海側は原則非可住地とし、公園や漁業、水産加工場ゾーンを検討▽高台盛土と切土で新宅地を確保し町民移転の受け皿に▽海岸沿い景勝地は展望や親水の公園を検討▽がれき集積用地は撤去後に、公園や緑地を整備―などを考えている。

(2022年5月27日付紙面より)

津波浸水想定区域の中に建つ住居も多い=太地町太地
2022年05月27日
3 不法滞在者をなくそう
 強化月間に伴い協力呼びかけ  (新宮警察署 )

 6月は「不法就労・不法滞在防止のための活動強化月間」。強化月間に伴い、新宮警察署においても不法就労・滞在に関する情報があれば、同署に連絡するよう呼びかけを行っている。

 法務省の統計によると、2022年1月1日現在で、全国の不法残留者数は6万6759人となっており、前年の8万2868人と比較して約1万6000人減少しているものの、不法入国者などを含めた不法滞在者は県内でも相当数いると考えられている。

 また、不法就労は法律で禁止されており、不法就労した外国人だけでなく、不法就労させた事業主も処罰の対象となる。

 不法残留者の多くは警察などによる摘発を逃れるため、偽造証明書などを使用して在留資格を偽るなどして不法に就労しているほか、在留資格に応じた活動でないことを承知の上で外国人に仕事をあっせんするブローカーや、資格外活動許可の範囲を逸脱して働かせる雇用主も存在するなど、その手口は悪質・巧妙化しているという。不法滞在者の中には、他の犯罪に手を染める者も少なくない。

 和歌山県警では県内から不法滞在者をなくすため、関係機関と連携しながら不法滞在者の摘発や不法滞在者を雇用する悪質な事業主などの取り締まりを強化していく構え。

 新宮警察署の谷英人警備課長は「大半は善良な外国人だが、不法就労・滞在の手口は巧妙化しており分かりにくくなっている。ささいな情報でもいいのでお寄せいただければ」と呼びかけている。

 「学校へ行かずに働いている留学生がいる」「オーバーステイの外国人に関する話を聞いた」など、「不法就労・滞在しているのでは」と不審に思うことがあれば、同署(電話0735・21・0110)もしくは最寄りの交番や駐在所へ。

(2022年5月27日付紙面より)

不法滞在者などの情報提供を呼びかける谷英人警備課長=23日、新宮警察署
2022年05月27日
4 七里御浜海岸を守る
 対策連絡協総会で浸食防止工事を説明  

 七里御浜海岸侵食対策連絡協議会(会長=西田健・紀宝町長)は25日、熊野市文化交流センターで第33回総会を開き、県熊野建設事務所の須賀真司所長から、同海岸の本年度整備計画など説明を受けた。

 七里御浜海岸は熊野市から紀宝町に至る延長約22㌔の、粒の大きな砂や小石によってできた日本で一番長いとされる砂礫海岸。世界遺産熊野古道の一部にも指定されている。年々浸食が進み、海岸に面する熊野市、御浜町、紀宝町が1996年に規約を設け、対策連絡協議会を立ち上げて海岸浸食に関する調査、研究や関係機関への対策要望活動を進めている。

 須賀所長が説明したのは、浸食を止めて海岸が細るのを防ぐための本年度施工予定の工事で、御浜町阿田和地区海岸の堤防工と紀宝町井田地区海岸の人工リーフによる養浜工の2件。阿田和地区堤防工の全体計画は786㍍だが、南部の600㍍は施工済み。北部は計画の186㍍中140㍍が施工済みで、残り46㍍のうち、本年度は26㍍を計画しており、年度内の完成を目指している。

 井田地区海岸の人工リーフ据え付けによる養浜工の全体計画は1546㍍で、968㍍が施工済みとなっている。本年度は50㍍を予定している。河上敢二熊野市長は「写真では、海岸が海側に広まったように見える。工事の効果が出ているのでは」と感想を述べた。

 総会では事業報告や収支決算がなされ、本年度予算案や要望活動、情報交換事業計画が承認された。役員改選もあり、会長の西田紀宝町長、副会長の河上市長、監事の大畑覚御浜町長がともに再選された。西田町長は七里御浜海岸の浸食防止に、改めて協力を求めた。

(2022年5月27日付紙面より)

井田海岸で行われている養浜工事=25日、紀宝町井田
2022年05月27日
5 ゲームで交流深める  中央児童館で「おたのしみひろば」  (新宮市 )
2022年05月27日
6 生徒有志が清掃活動  近大新宮高校・中学校  
2022年05月27日
7 過去10年で3番目に高い率  高校生の和歌山県内就職率  
2022年05月27日
8 和気あいあいと体ほぐす  高田地区で介護予防体操  (新宮市 )
2022年05月27日
9 今年も畑作りスタート  熊野川中でサツマイモの苗植え  (新宮市 )
2022年05月27日
10 中里会館前を拡幅  2車線化し歩道も  (那智勝浦町 )
2022年05月27日
11 コロナワクチン4回目  熊野地方でも準備進む  
2022年05月27日
12 洋上含め串本~大島巡る  5月のウオークツアーで  (南紀串本観光協会 )
2022年05月27日
13 家族8組20人が作陶に挑戦  主催事業「日帰り!陶芸体験」  (潮岬青少年の家 )
2022年05月27日
14 JR串本駅一帯で清掃活動  県たばこ組合紀南支部奉仕  (串本町 )
2022年05月27日
15 高みを目指して全力で  県総体に向けて壮行会  (紀南高校 )
2022年05月27日
16 絵本の世界楽しむ  5歳児が図書館訪問  (飯盛保 )
2022年05月27日
17 「消防団としての誇りを」  向井治さんに叙勲伝達  (紀宝町 )
2022年05月27日
18 サツマルリミノキの花  大門坂で咲き始める  (那智勝浦町 )
2022年05月27日
19 お悔やみ情報
  
2022年05月21日
20 職員名乗る不審な電話相次ぐ
 還付金詐欺に注意!  (新宮市 )

 新宮市役所では、18、19の両日で市内の高齢者から還付金詐欺が疑われる電話があったとの連絡を受け、市役所職員などを名乗り口座番号などを聞き出そうとする電話などに対して注意を呼びかけている。

 寄せられた情報提供は2日間で4件。市役所や和歌山市役所の職員を名乗る者から保険料の還付について電話があったという。

 いずれも被害はなかったが、市では市役所から電話で還付金の知らせをすることはなく、また口座の暗証番号を聞くこともないとし「少しでも疑問に感じたら市役所か警察署に相談を」と呼びかけている。

 市役所に寄せられた情報提供は次の通り。

  □     □

■18日

▽「書類を送ったが返信がない。還付金1万4400円あります」と市役所を名乗る人物から電話がかかってきた。通帳にお金を振り込むのでどこの銀行がよいかと聞かれる。ゆうちょ銀行と答えるとカードの番号を教えろと言われた。不審に思い、通帳などは娘に預けているので分からないと答え電話を切る(健康長寿課に情報提供)。

▽和歌山市役所を名乗る男性から電話があった。健康保険料の還付金があり5カ月ほど前に手続き書類を郵送したが、手続きがされていないので電話したとのことであった。今日中にゆうちょ銀行へ振り込む必要があるのでどこの郵便局を利用しているか教えてほしいと言われ、利用している郵便局を答えると、5分後くらいに郵便局から電話がかかってくると言われた。その後、5分ほどたってから郵便局を名乗る男性から電話があり、市役所から還付金があるので口座番号と暗証番号を教えてほしいと言われたとのこと。確実に振り込まれると言われ、本当のことであると信じてしまい口座番号と暗証番号を伝えてしまったとのこと(福祉課に情報提供。新宮警察署に通報済みで被害なし)。

  □     □

■19日

▽18日昼過ぎに男性から電話があった。本人の妻が対応し、名前を聞かれたため本人の名前を伝えた。健康保険から1万4000円ほど払い戻しがあり、その旨の文書を返信用封筒同封の上緑色の封筒で送付しているが、提出期限が切れてしまっている。妻の分も払い戻しが発生しているとのこと。相手側が子機から電話しているのか聞き取りづらく、口座情報を教えてほしい様子であったため「市役所に確認する」と答えると難色を示し通話が終了した(市民窓口課に情報提供)。

▽18日の午後0時45分ごろに和歌山市役所の職員を名乗る者から、保険料の還付についての連絡あり。1万4000円程度の還付があると言われたとのこと。不審に思った連絡主は詳しいことは窓口に行ってうかがいますと伝えると、「タイラ」宛てに来庁してくださいと案内されて電話を切った(税務課に情報提供)。

(2022年5月21日付紙面より)

職員をかたる電話に注意!(写真はイメージ)
2022年05月21日
21 出場各クラブの健闘期す 生徒会主導で総体壮行会 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が20日、県高校総合体育大会に挑む各クラブの壮行会を開いて健闘を期した。

 生徒会執行部(岡村文音会長)による、生徒相互の連帯感を強め母校への愛校心を高めることを狙いとした激励行事。本年度は26日(木)に初戦を迎えるサッカー部をはじめとし、陸上競技部、ソフトテニス部、バレーボール部、柔道部、剣道部、弓道部が出場する。

 生徒の拍手を受けて第一体育館壇上に整列した各部部員総勢53人に向け、榎本校長は「友達や自分を信じて最後まで全力を尽くし、応援してくれる家族や友達や地域、そして対戦相手への感謝を持って精いっぱいのプレーをしてほしい」と激励。応えて各部部長が意気込みを掲げ、岡村会長(3年)は「3年生は後悔なく、1、2年生も3年生から何が吸収できるかを見ながら戦ってほしい。学校から精いっぱい応援しているので堂々と頑張ってきてほしい」と期待した。

  □     □

 県高校体育連盟発表、同校関係の大会日程は次の通り。記述は競技名=日程、会場の順。

■サッカー=5月26日(木)~29日(日)〈1、2回戦〉、南山スポーツ公園陸上競技場・上富田スポーツセンター。6月3日(金)~5日(日)〈3、4回戦〉、同センター・田辺スポーツパーク。10日(金)〈準決勝〉、同センター。12日(日)〈決勝〉、同センター

■陸上競技=6月3日(金)~5日(日)、紀三井寺公園陸上競技場

■ソフトテニス〈男女とも〉=6月2日(木)~6日(月)、かわべテニス公園

■バレーボール=6月4日(土)~6日(月)、田辺スポーツパーク体育館・湯浅スポーツセンター・広川町民体育館・田辺市体育センター

■柔道=6月3日(金)~4日(土)、白浜町立総合体育館

■剣道=5月27日(金)~29日(日)、和歌山ビッグホエール

■弓道=6月3日(金)~5日(日)〈予備日6日(月)〉、田辺市立弓道場

(2022年5月21日付紙面より)

岡村文音会長から期待を受ける総体出場各部の部員=20日、和歌山県立串本古座高校
2022年05月21日
22 今年もウミガメ来てほしい
 下里小が大浜クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)は19日、同町の大浜海岸でクリーン作戦を実施した。全校児童72人が浜に漂着した流木やごみを拾い「今年もアカウミガメに産卵に来てほしい」と期待を込めた。

 太田川河口に位置する大浜海岸には、毎年6~8月にアカウミガメが産卵のために上陸する。子どもたちに地域の歴史や自然について伝える「玉の浦リップルズクラブ」(濵﨑修会長)が30年にわたって保全活動を行い、台風による増水で流失する可能性がある卵を浜のふ化場で保護している。

 この日は海洋教育の一環として「ウミガメ学習」を行う5年生19人が中心となって清掃を実施。「昨年は2匹のウミガメが250個の卵を産み、130匹がふ化した。今年も下里の浜に来てくれるよう、みんなで浜をきれいにしましょう」という呼びかけの後、縦割りの8班でごみ拾いに励んだ。

 竹本斗真君(5年)は「みんなで協力してできてよかった」。浦暖人君(5年)は「去年、ふ化した小さな子ガメを見た。今年も見られたらいいな」と話していた。

 清掃に協力した濵﨑会長は「荒天の後にたくさんのごみが漂着するが、子どもたちの頑張りできれいになった。今年生まれたウミガメは20年後、子どもたちが大人になる頃にまた浜に戻ってくる。将来都会に行く子もいると思うが、大人になったときにふるさとの自然を思い出してほしい」と話していた。

(2022年5月21日付紙面より)

協力して浜をきれいに=19日、那智勝浦町の大浜海岸
大きな流木を運ぶ児童
2022年05月21日
23 井筒建設が電子黒板寄贈
 市野々小学校でお礼集会  (那智勝浦町 )

 井筒建設株式会社がこのほど、那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)に電子黒板1台を寄贈した。18日には全校児童29人がお礼集会を開き、来校した井筒千津留代表取締役と近隣の工事を担当する瀬古幸信さんらに感謝を伝えた。

 井筒建設は同町に本社を置き、建設工事やアスファルト製造・販売、太陽光発電事業を手がける企業。創業は1976年。現在は同校近くの那智川沿いで、発生した土石流の流れを緩和して堆積させる堆積地などを造成する「那智川本川上流帯工(左岸)他工事」を行う。工事車両の通行などの影響を受ける近隣地域への貢献のため、電子黒板を寄贈した。

 現在、国が推進するGIGAスクール構想の一環で、「デジタル教科書」の開発が進み、電子黒板はその活用に欠かせない学習ツールとなっている。紙の教科書と同じ内容を画面に表示させるだけでなく、文字の拡大縮小やマーカーによる書き込み、音声読み上げ、立体図形の回転など複数の機能を使用することができる。

 児童会代表の梅田羽菜さんは「電子黒板は、毎日授業で使うもの。寄贈してくれて、ありがとうございました」と感謝。

 中西校長は「本校は1、2年生、3、4年生、5、6年生がそれぞれ複式学級で、異なる学年が同じ教室で授業を受ける。電子黒板が複数台あれば、さらに学習の幅が広がる」と語る。

 井筒代表取締役は「現在の子どもたちが、電子黒板で授業をしていると知って驚いた。楽しんで授業に取り組んでいただきたい」。瀬古さんは「さまざまなものがデジタル化する時代、子どもたちの興味を広げ、深めるために使ってほしい」と話していた。

 同社は6月、同校の児童を対象に、工事現場で働くショベルカーの体験行事も開く予定だ。

(2022年5月21日付紙面より)

寄贈された電子黒板と記念撮影=18日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年05月21日
24 串本町担当2人に感謝状  本年度行政相談委員表彰  (総務省 )
2022年05月21日
25 注意掲げスケボー利用許可  旧サンゴの湯跡地の一角で  (串本町 )
2022年05月21日
26 漁港岸壁を耐震化  鉄くい打ち込み補強  (太地町 )
2022年05月21日
27 色川に国の補助金  移住促進など実施へ  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
28 マツバラン  新宮市  
2022年05月21日
29 3本の木から実盗まれる  山本さん宅のユスラウメが被害  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
30 「支えあう住みよい社会」へ  紀宝町民児協が総会  
2022年05月21日
31 船で渡り、絶滅危惧種など観察  6年生が熊野川の昼嶋で  (成川小 )
2022年05月21日
32 勇気ある行動に感謝状  消防と警察が合同で贈る  (新宮市 )
2022年05月21日
33 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第49回】フルーツシロップを作ろう!  

 今の時期、スーパーに行くと大きな瓶の容器と氷砂糖が売られていますよね。これはまもなくやってくるウメのシーズンに合わせて陳列されるものですが、私はこれを使って、お子さんとフルーツシロップを作るのをお勧めしています。なんとなく、ベテラン主婦がやる印象がある、梅酒や果実酒。実はそれらもそんなに難しくないのですが、フルーツシロップもそうです。作ってみるととっても簡単! お子さんと一緒に作れて、色々な活用法があるので、お勧めです。そしてもちろん、食育にもなります。

 まずは、その作り方をお伝えしようと思います。用意するものは、果物と、氷砂糖・お酢。たったこれだけです! 果物は基本的に何でもオッケー! かんきつ系でももちろんいいですし、イチゴなどのベリー系、甘くないレモンやウメなどでも作ることができます。きっちり密封できる瓶を用意して、まずは煮沸消毒してください。煮沸できない場合は、キッチン用のアルコールスプレーなどで消毒するといいと思います。ここで消毒することはとっても大切です! 煮沸消毒する様子も、ぜひお子さんに見せてあげてくださいね! 瓶の用意ができたら、果物をきれいに洗って、ヘタを取ったり、皮をむいてキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。かんきつ系の場合は、白いワタも除いてください。氷砂糖と果物の量は1対1!同じ分量用意するだけなので、これも簡単ですよね。瓶に果物を入れて、氷砂糖を入れて、果物を入れて…と交互に重ねていきます。4分の1量くらいを目安に4層にして、最後に氷砂糖が上にくるように重ねてください。最後に、瓶の大きさにもよりますが、果物と氷砂糖が各500㌘くらいの量で、大さじ2分の1くらいのお酢を加えます。これはお酢が呼び水代わりになり、エキスが出やすくなるからです。ここで使うお酢はリンゴ酢がお勧めですが、穀物酢でも大丈夫。そんな話もお子さんにしてあげてくださいね。

 ここから2週間、毎日瓶を1回揺らして、上下を返し、動かしてあげます。どんどんエキスが出てきて、氷砂糖が溶けていきます。完全に溶けたら、シロップの完成です! お砂糖には、フルーツのエキスを出す力があったり、カビや細菌の餌になる水分を取り込んで守ってくれる作用があることも、お子さんに教えてあげてほしいのです。

 瓶を毎日動かすだけでできるフルーツシロップ。炭酸で割ってジュースにしたり、ヨーグルトに混ぜたり、使い方は無限大です。イチゴで作ったら、牛乳で割って、いちごミルクにするのもお勧めです。そして、これからの季節一番お子さんにお勧めなのは、かき氷にかけること。自分で作ったシロップは、格別だ!となるでしょうし、市販のものよりずっとヘルシーですよね? お子さんに大切なのは「自分でできた!」という成功体験です。毎日少しづつ変わる瓶の中の様子を観察するだけでも、とてもいい食育になります。おいしいフルーツがたくさんあるこの時期、ぜひお試しください。

(2022年5月21日付紙面より)

2022年05月13日
34 3年連続の花火中止決定
 熊野徐福万燈祭運営委員会  (新宮市 )

 熊野徐福万燈祭運営委員会(委員長=田岡実千年・新宮市長)は11日、市役所別館大会議室で今年1回目の委員会を開き、今年の花火大会を中止とすることを全会一致で承認した。

 新型コロナウイルス感染収束の見通しがいまだ予測できない状況にある中、観覧者や関係者に対する万全な感染対策を講じての安心・安全な運営が保証できないことから中止を決定した。

 コロナ禍以前に花火大会が実施されたのは2019年で、3年連続の中止となる。なお、花火大会に先立って執り行われる徐福供養式典は、一般参列は行わず関係者のみ20人ほどで実施する。

 花火大会中止の決定について、委員からは「来年、再来年の開催に向けて国や県が指針を示してくれたら」「熊野市も中止を打ち出しているが、どうなれば実行できるのか、ある程度の目安を決めておかないといつまでたってもさまざまな催しが開催できない」などの意見も上がった。

 同委員会は令和3年度事業報告や収支決算、令和4年度収支予算案などを承認し閉会した。

 熊野徐福万燈祭は、秦の時代に渡来したと伝わる徐福の遺徳をしのぶために始まった花火大会。毎年8月12日に同市徐福の徐福公園で徐福供養式典が営まれ、翌日に熊野速玉大社下の熊野川河川敷を舞台に花火が打ち上がる。

(2022年5月13日付紙面より)

2019年の花火大会の様子
2022年05月13日
35 当事者に関わりなど教わる
 1年生対象に宇宙講座開く  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が11日、1年生53人を対象にした宇宙講座を開いた。講師は有人宇宙システム株式会社(JAMSS)の前村孝志常務取締役と安全開発・ミッション保証部の土田哲主席。生徒は2人が関わっている宇宙の紹介を受けつつ、求められるスキルを教わるなどした。

 国内初となる普通科宇宙探究コース設置(2024年度~)の準備段階に入った同校。本年度はその一端で1年生の総合的な探究の時間へ宇宙関係の学習を適宜組み込み学校としての特色を強めることとしている。

 この日はその1回目で、講師は県教育委員会の仲介を得て招致した。前村常務取締役は初代の打ち上げ執行責任者を務めたH―ⅡAロケット、土田主席はフライトディレクタとしての接点を持つ国際宇宙ステーション(ISS)の概要と生活の様子をそれぞれ紹介。続けて土田主席がフライトディレクタとして思う事柄を語った。

 誤解やミスコミュニケーションを少なくするために接する宇宙飛行士への理解を前もって深めること、一例として日本の手でISSのトイレを提供するための取り組みを挙げ原因そのものを取り除くこと、が土田主席の掲げた事柄。「日頃の付き合い方を知り信頼関係をつくることで、宇宙飛行士は素晴らしい生活ができる」と筋道を示し、宇宙飛行士の若田光一さんの言葉「夢、探究心、思いやり」も交えて思いを伝えるためにコミュニケーションは大切だとくくった。

 興味深い内容だったと同講座の印象を語る1年生・慶幸羅(しあら)さんは「話を聞いて宇宙飛行士の生活は大変だと思ったし、(だからこそ)コミュニケーションがとても大切だと分かった」とコメント。同校は同時間の目標を社会人として不可欠なコミュニケーションスキルの習得と向上と位置付けていて、今後も宇宙と目標を両立する形で学期ごとに1~2回、この学習機会をつくりたいとしている。

  □     □

先輩として盛り上げを



 この日は県の宮﨑泉教育長も同講座の様子を視察。「カリキュラムはこれからの検討で、生徒の感想を聞いて反省もしながらより良い方向へ進める。生徒に少しでも宇宙への関心を持ってもらい、その盛り上がりの中で同コースを始めたい」と思いを語り、同コースには加われないが宇宙の学びを得る現1年生と来年度の1年生が先輩として後輩の歩む学びの道を開いてくれることを期待した。

(2022年5月13日付紙面より)

宇宙との関わりなどを語る前村孝志常務取締役(右)と土田哲主席=11日、県立串本古座高校
2022年05月13日
36 町内河川で治水対策進む
 神内川、井田川、熊野川などで  (紀宝町 )

 国、県が管理する紀宝町内の河川で浸水被害軽減対策や治水対策が進んでいる。町では「今後も浸水被害軽減が図られるよう、関係各位と緊密に連携し、安全な川づくりに向けた取り組みを進める」としている。

 県管理の神内川は沿線で頻繁に発生する浸水被害に対し、安全な川づくりを目指すため2018年度に河川整備計画を策定し、19年度から大規模特定河川事業として、地質調査や測量設計などを進め、20年度から下流域の工事に着手している。

 井田川では、沿線の浸水被害軽減を図るため、井田神社宮ノ前橋から狼谷団地間で16年度から河積の拡大を目的に護岸改修工事を実施。県では今後、狼谷団地から上流側の測量設計業務に着手する計画だという。

 国管理河川の熊野川では、近年の気候変動の影響による将来の降水量の増大を考慮するとともに、流域治水の観点も踏まえた「新宮川水系河川整備基本方針」が昨年10月15日に改定され、現在、その方針に基づく河川整備計画の策定に取り組んでいる。

 浸水被害軽減対策として17年度から5年間、熊野川を緊急対策特定区間に設定し、河道掘削を実施。掘削した砂利は県管理の井田海岸に養浜材として有効活用するなど、国、県が連携して侵食対策を講じている。

 相野谷川は20年度から引き続き、鮒田水門の耐震工事を実施している。

(2022年5月13日付紙面より)

大規模特定河川事業に着手する神内川=紀宝町鵜殿
2022年05月13日
37 ウクライナ人道支援のために
 築地地区が義援金手渡す  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地地区の坂井與己(よしみ)区長と大塚茂之副区長は11日、同町役場を訪れ、堀順一郎町長にウクライナ人道支援に係る義援金を手渡した。義援金は日本赤十字社を通じて寄付される。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続き、日本国内では戦闘や被害の様子が連日、報道されている。

 そんな状況の中、同区でも何かできないかと模索。坂井区長が4月23日の総会で「区でも人道支援のための寄付を行ってはどうか」と提案し、出席者全員が賛同したという。義援金は区費の一部から集め、総額10万円となった。

 坂井区長は「テレビや新聞などの報道でウクライナ国民の悲惨な状況を毎日、目にしているが非常に悲しい思い。まさか、このような形で戦争が起きるとは思いもしなかった。それらを受けて、築地区でも何かしたいと思って今回に至った」と話した。

 受け取った堀町長は「ご寄付ありがとうございます。医療支援などにお使いいただけるように日赤を通じて届けます。一日も早く収束してほしい。どのような形になるかは分からないが、町としても支援できることがあればしたいと考えている」と話した。

(2022年5月13日付紙面より)

築地地区から義援金が手渡された=11日、那智勝浦町役場
2022年05月13日
38 感謝込めて演奏届ける  近大新宮吹奏楽部が第11回定期演奏会  
2022年05月13日
39 3年連続の中止へ  新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン  
2022年05月13日
40 羽化始まるも勢いは鈍く  直見のハッチョウトンボ  (古座川町 )
2022年05月13日
41 ウナギ稚魚約3000匹を放流  今後の管理対象魚化見据え  (古座川漁協 )
2022年05月13日
42 子どもの成長や悩み語り合う  和やか「子育てほっとサロン」  (紀宝町 )
2022年05月13日
43 自由に大胆に筆を走らせる  寺子屋広場で「己書」楽しむ  (紀宝町 )
2022年05月13日
44 ジオの恵みを伝え続けて8年  まちなかジオツアー実行委の歩みを振り返る㊦  (「地質の日」特集 )
2022年05月13日
45 チゴガニがダンス  新宮市  
2022年05月13日
46 「少しでも地域の役に」  市役所周辺で清掃活動  (新宮赤十字団 )
2022年05月10日
47 3年ぶりのにぎわい
 コロナ制限なしのGW  (熊野三山 )

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が、3年ぶりになくなった今年のゴールデンウイーク(GW)。本紙エリア内の各所でも、拡大前をほうふつとさせる人出のにぎわいを見せた。

 熊野三山はいずれも、参拝客でごった返した。熊野那智大社では、3日、4日、5日の順で▽約1700人▽約2000人▽約1600人―が参拝。那智の滝では若干多く▽1802人▽2016人▽1837人―が訪れた。

 神職は「コロナ禍前の2018年と比較すると、1割から2割ほど減少した感じと思う。当然、昨年やおととしと比べたら、相当多かった。3日から5日にかけ、那智山線も渋滞したと聞いている」と語った。

 なお、19年は特別に参拝客が多かったため、比較対象とはしなかった。

 熊野速玉大社では、コロナ禍前ほどではないものの、4月28日から増え始め、3日から5日は相当な忙しさだったという。「3日と4日は特に多く、御朱印がずっと続くような状態だった」と話していた。

 熊野本宮大社も、状況は同様。「3、4、5日は、神門の外まで人があふれ、われわれ神職がずっと、メガホンを持ち整理するような状態が続いた」と言う。

(2022年5月10日付紙面より)

参拝客でにぎわう境内=3日、熊野那智大社
2022年05月10日
48 働く場所の創出を目指して
 「四季彩まるしぇ」始める  (エコ工房四季・株式会社天然 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の就労継続支援B型事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が4月30日、国保古座川病院跡地で株式会社天然=和歌山市=(以下天然とする)と連携した出店イベント「四季彩まるしぇ」を始めた。

 天然は古座川町を保養先とする和歌山トヨタ自動車株式会社が地域貢献のために起こしたグループ会社。保養時の地域交流活動を通して接点を得た同事業所は、天然が力を入れるキッチンカー「PANDA」やその仲間を迎え入れる形でこのイベントを計画し、3月の試行を経て実施にこぎ着けたという。

 この日は「PANDA」とその仲間計4台が来場し、客寄せとして8歳以下対象の遊具やテラス席も持ち込み。同事業所や県セルプセンター、会場一帯の出店希望者も軒を連ね、国道42号に面する出入り口にのぼりを掲げて来場を誘った。同事業所の利用者は職員と共に自店運営に加え車両誘導、遊具の適時消毒など会場運営もこなし、来場者の円滑な利用を図った。

 天然の営業責任者・東照之さんによると、同事業所との連携の狙いは利用者や出店者などの働く場所の創出。今回は会場運営を同事業所に委ねて利用者らの勤労としての場慣れと収入を図る筋道つけをし、今後は出店数増強(同カー・屋台・物販・フリマ・農家直売・ハンドメード・ワークショップなど)やゲストステージなども積極的に組み込んでやりがいと収益をいっそう増すよう目指すという。

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本年度は11月まで週末開場



 このイベントは11月まで、月1~4回の頻度で週末に開場する計画。開場時間は基本午前10時~午後5時で、7月と8月は午後9時まで時間延長する。出店希望(要出店料)は両者を代表しオフィスkokomoが統括していて、メール(officekokomo1@gmail.com)やインスタグラムのメッセージ(@officekokomo)で相談してほしいとしている。

 次回の開場日は5月22日(日)。以降の開場日は▽6月11、12日▽7月23、24日▽8月6、7日▽8月20、21日▽9月3、4日▽9月17、18日▽10月8、9日▽11月5、6日―を予定している。いずれも会場設営が困難な場合は中止するので、あらかじめ了承してほしいという。

 同事業所の地域交流行事「エコまつり」の月例版的な内容となっていて、回を重ねるほど利用者の収入につながる仕組み。平原施設長は「まだ始まったばかりで今回は小規模だが、今後は地元の皆さんにも参加を呼びかけ、より多くの皆さんに来てもらえるよう盛り上げていきたい」と意気込みを語った。

(2022年5月10日付紙面より)

本年度から始まった出店イベント「四季彩まるしぇ」の様子=4月30日、串本町古座
2022年05月10日
49 鍛錬の成果を披露 不二流体術が演武奉納 (熊野那智大社)

 古武術の不二流体術和歌山県支部新宮道場(山本盛夫支部長)は7日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で奉納演武会を開いた。同大社での奉納は4回目で、第三代宗家の大嶋竜太郎さん他、18人が体術や棒術、剣術を披露。足を止めて見物したり、撮影を行う参拝者の姿も多かった。

 不二流体術とは、突き、蹴り、投げなどといった古来から伝わる日本伝統の総合武術で、審判のいないルール不在の中で行われるのが特徴。開祖・古賀不二人師が、合気道開祖・植芝盛平師、親和体道開祖・井上方軒師を源流に、真の合気武術を目指してより実践的に練り上げた。

 二代宗家・田中光四郎師を経て、現宗家の大嶋さんに伝えられた奥義は、講道館出身の柔気流宗家・八木不動師から伝授された柔気流の技を加えて、今や一段と深みを増しているという。

 正式参拝後に行われた奉納演武では、道着やはかま姿の門下生が素手による実践的な演武や短刀、木刀を用いた数々の技を披露した。子どもたちも元気いっぱい鍛錬の成果を発揮し、参拝者からは大きな拍手が送られた。

 奉納後、大嶋さんは「半年に1回、和歌山に来ているが、皆さんの成長が素晴らしいのでうれしい限り。那智大社さまには毎年奉納させていただいているが、尊い場所で演武ができることをありがたく思います。良いご縁が広がっているため、9月には伊勢神宮の外宮でも奉納演武会をさせていただくことになりました」と話した。

 同大社の伊藤士騎(しき)禰宜(ねぎ)は「地域のお子さんたちが神社で演武をご奉納する機会は少ないと思うので、毎年の楽しみや良い思い出にしてもらえたら。大人になり熊野地方を離れた際にも、今日の日を思い出していただきたいです」と語った。

 なお、11月には熊野本宮大社で奉納演武会を実施する予定。

(2022年5月10日付紙面より)

演武を奉納した不二流体術和歌山県支部新宮道場の皆さん=7日、那智勝浦町の熊野那智大社
第三代宗家の大嶋竜太郎さんが演武を披露した
2022年05月10日
50 産卵シーズン前に清掃活動
 紀伊半島の海亀を守る会  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(榎本晴光会長、環境ファースト連合会会員)の会員らは8日、アカウミガメの産卵シーズンを前に、新宮市王子ヶ浜のふ化場周辺で清掃活動を実施した。市職員らも活動に参加し、総勢16人で草刈りや溝掃除などに汗を流した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろ、同会や関係者らの手によって海に戻される。

 なお、昨年は例年より早めとなった5月20日に初上陸と産卵を確認。会員らは同浜の大規模清掃活動などを通してウミガメの上陸に備えたが、以降、上陸が1度あったものの産卵は確認されなかった。初産卵で発見した卵は98個。うちふ化した14匹を放流した。

 早い時期に産卵が見られた場合のふ化率は低く、また海水温の上昇など地球温暖化も影響してか、上陸数が減少しているという。

 今月から、同浜で早朝のウミガメパトロールを開始した榎本会長。「今シーズンは多くのウミガメが上陸してくれたら。今年は新型コロナウイルス感染症の影響などで大々的に行えていなかった放流会も開催したい」と話していた。

(2022年5月10日付紙面より)

会員ら16人が草抜きや溝掃除などに汗を流した=8日、新宮市の王子ヶ浜
浜辺をパトロールする榎本晴光会長ら
2022年05月10日
51 触れ合い通じて夢抱く
 新宮RC旗学童軟式野球大会  
2022年05月10日
52 白い綿のような不思議な虫  ババシロアシマルハバチ  (古座川町 )
2022年05月10日
53 大柳の水田借り稲作に挑戦  明神小児童ら一丸で田植え  (古座川町 )
2022年05月10日
54 来年もまたこの場所で  猿田彦・三宝荒神社で例祭  (新宮市 )
2022年05月10日
55 種まきや昼食楽しみ交流  下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )
2022年05月10日
56 14人の児童が入部  王子ヶ浜少年消防クラブ結成式  (新宮市 )
2022年05月10日
57 矢渕中が男女で県大会へ  学校対抗ソフトテニス大会  (南郡予選 )
2022年05月10日
58 新しいお友達と仲良く  ママサークルでこいのぼり  (紀宝町 )
2022年05月10日
59 「いきいき百歳体操」で元気に  神内の子安サロンで体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
60 泥んこになって楽しむ  GW最終日に田植え体験  (紀宝町 )
2022年05月10日
61 お悔やみ情報