ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:79件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年01月31日
1 濁水対策など求め要望
 熊野川流域対策連合会が臨時総会  

 熊野川流域対策連合会(会長=田岡実千年・新宮市長)は29日、同市井の沢の新宮商工会議所で臨時総会を開いた。池原発電所(奈良県下北山村)の水利権更新(期限は2020年3月末まで)を前に、濁水対策などを求める要望書を本年度中に国、県、電源開発へ提出することを確認した。

 田岡市長は「熊野川流域は、紀伊半島大水害以降も毎年のように河川の氾濫、濁水被害が発生している。濁水の長期化、ダム湖内の堆砂、海岸浸食など、ダムに起因した環境被害は住民の生活を脅かすだけでなく、観光、上水道、製紙業、沿岸・内水面漁業など多方面に大きな影響を与え続けている。地域全体の課題として諸問題に取り組んでいきたい」と協力を呼び掛けた。

 「川の参詣道」として世界遺産に登録され、今年7月で15周年を迎える熊野川。世界遺産にふさわしい文化的景観として後世に引き継ぐことが求められているが、2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害に伴う河川の氾濫や大規模な山腹崩壊などで濁水が長期化し、漁業や観光に影響が出ている。

 今回、国と県に提出する要望書では、人命を最優先としたダム運営、防災対策、環境対策、海岸侵食対策など8項目を訴える。事務局は、電源開発に対しては毎年要望書を提出しているが、定例的な回答に終始し動きが見えないとして、要望事項への対応可否や時期、理由を明確にするなどを求めるとともに、関係市町村との協議による解決に向けた適切な対応を強く要望するとした。

 副会長の山口賢二・北山村長は「今日は熊野川も十津川も大変澄んでいた。これが本来の熊野川の姿だと感じた。県、国、電源開発に広く要望活動をしていきたい」と話した。

 同会は和歌山、三重、奈良3県の熊野川流域14市町村の首長や議長ら60人で組織。熊野川水系の汚濁防止などを目的に活動している。

(2019年1月31日付紙面より)

会員らが出席して開かれた臨時総会の様子=29日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2019年01月31日
2 漁法発祥の地、紀伊半島で
 日本カツオ学会がフォーラム開催  

 日本カツオ学会が主催する「平成30年度カツオフォーラムin南紀」が26日、那智勝浦町体育文化会館で開かれた。同学会の川島秀一会長ら5人が登壇し、カツオひき縄漁を中心に、さまざまな発表があった。同町の堀順一郎町長、新宮市の田岡実千年市長や町内外から漁業関係者ら約100人が来場した。

 同会はカツオに縁のある地方で、資源問題を中心に毎年フォーラムを開いている。川島会長は冒頭で、「あらゆる漁法の発祥の地である紀伊半島での開催にあたり、今回は歴史的な広がりの中での地域間交流などテーマを広げようと考えた。昨年末の漁業法改正、日本のIWC(国際捕鯨委員会)脱退など、水産行政の動きは目まぐるしい。今回のフォーラムを、今後の学会の立ち位置や情報発信などの足掛かりとしたい」と話した。

 基調講演では、新宮市議会議長・屋敷満雄さんが「新宮市と気仙沼市の地域間交流事業」をテーマに話した。研究発表では、川島会長が「ケンケン漁の始まりと伝播」と題し、ひき縄漁(=ケンケン漁)の発祥から漁法の伝承、同漁法の特徴でもある「疑似餌」の文化的側面について言及。ハワイや千葉などでのフィールドワークの結果を発表した。

 続いて、50年以上にわたるカツオ漁の経験を持ち、カツオ資源問題に取り組む和歌山東漁業協同組合古座支所の杉本武雄支所長が、回復傾向の見えない日本沿岸のカツオの不漁について現状を訴えた。漁業法改正による沿岸漁業者の不利益も懸念した。

 和歌山県水産試験場の資源海洋部でカツオを専門に研究する小林慧一さんが、カツオの移動回遊などの生態調査結果を報告し、資源の減少について裏付けとなる根拠を示した。茨城大学客員研究員で全国沿岸漁民連絡協議会(JCFU)の二平章事務局長は、太平洋クロマグロの資源や漁獲規制問題について国際的な背景をひもといた。

 発表内容の詳細については後日掲載する。

(2019年1月31日付紙面より)

漁業問題について熱心に耳を傾ける=26日、那智勝浦町体育文化会館
川島秀一会長
杉本武雄支所長
小林慧一さん
2019年01月31日
3 仕組み踏まえて対策促す
 睡眠についての公開講座  (串本町 )

 串本町地域保健福祉センターで28日、睡眠についての公開講座があり、約50人が適度な睡眠の大切さなどを考える機会を得た。

 この講座は、同町保健センターが主催。町民の健康増進を目的とし有識者を招く形で定期的に開いていて、今回は睡眠をテーマにし和歌山県立医科大学名誉教授でもある浅香山病院臨床研究研修センター長の篠崎和弘さんを講師に迎えた。

 開講に当たり役場福祉課の吉村眞也課長は「健康な日常生活を送るためには食事や運動と並んで、睡眠による休養が大切。毎日の睡眠をより良いものにするため、睡眠の役割や睡眠不足、睡眠の異常を放置しない正しい知識を習得してほしい。篠崎先生の講演が皆さんや家族の睡眠の問題を見直す機会になることを祈念する」とあいさつ。篠崎さんは「睡眠の重要性と睡眠障害について」と題して登壇し、適度な睡眠を実践するための知識や日常生活における実践のポイントを紹介した。

 睡眠をつかさどる仕組みには睡眠ホルモンと生物時計の二つがあり、前者の睡眠要求と後者の睡眠覚醒が重なったときに人は眠りにつく。円滑に眠りにつくための数あるポイントの中でも特に大切にしたいのが、起床時の日光浴と就寝前の十分な入浴。これらが睡眠ホルモンの分泌と就寝時の放熱を良好にする、として意識するよう促した。

 睡眠不足がもたらすさまざまなリスクも生活習慣病や脳の衰えとの対比で紹介。アルツハイマー病原因物質(アミロイドβ)は睡眠時でないと減らせないことや、不足でも過剰でもない適度な睡眠時間を保てばうつ気分はそうそう出てこないことを伝えた。

 睡眠薬に頼る前にまず生物時計を正すことを試み、加齢により中途覚醒や早期覚醒の傾向があるときは運動を取り入れるなど生活改善でアプローチする。生活改善で解決できない睡眠関係の病気(睡眠時無呼吸症候群など)もあり、治療を試みてなお睡眠障害が出る場合に睡眠薬の処方がある。篠崎さんはそのように睡眠障害の診療の流れを説明した。まとめとして①睡眠時間が短くても起床時間を守る②眠くなってから床に就き、寝付けなければ床を離れる③昼間は日光を十分に浴びる④30分程度の昼寝を15時までに取り、夕食後の居眠りは避ける⑤適度の運動(夕方)と入浴(就寝1~2時間前)⑥アルコール、カフェイン、ニコチンを避ける―を不眠対応時の生活習慣改善事項として掲げ、良い睡眠は健康の上にあり、健康は身体的・社会的・認知的活動の上にあるとして適度な睡眠がとれる日常生活の実践を求めた。

 受講者は事前アンケートで現在の睡眠状況や悩みを報告し、その集計結果を篠崎さんが分析してアドバイスを寄せた他、質疑にも答えて睡眠障害の不安解消に努めた。

(2019年1月31日付紙面より)

睡眠の学術研究の起点から話を始める篠崎和弘さん=28日、串本町串本
2019年01月31日
4 ヒドリガモに冬の風情
 ゆかし潟へ冬鳥の飛来少なく  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町湯川の汽水湖「ゆかし潟」で昨年末から、ヒドリガモの群れが水草や藻をついばむ姿が観察されている。

 ヒドリガモは全国に分布するカモ科の冬鳥。ゆかし潟には毎年11月中下旬に飛来し、越冬後の3月下旬には飛び立つそうで、おなじみの風景となっている。30~40羽の群れが毎日、平たく短いくちばしで、湖の浅瀬やここに流れ込む湯川川で緑の藻や水草を食べる様子が随時見られ、隣接の「喫茶&軽食きよもん」を訪れる客などの目を和ませている。

 ゆかし潟にはマガモやカルガモが生息するほか、例年なら同じくカモ科のホシハジロなど、毎年数種類の冬鳥が越冬してにぎわうが、「きよもん」で尋ねると「今年は種類、数ともに非常に少ない」という。湖面では、褐色のヒドリガモが冬の風情を醸し出していた。

(2019年1月31日付紙面より)

藻をついばむヒドリガモの群れ=24日、那智勝浦町のゆかし潟
2019年01月31日
5 U―9は新宮、U―8は宇久井が優勝
 JA杯少年サッカー大会  
2019年01月31日
6 2部門10クラスで熱戦
 第7回卓球大会「ツナ・カップ」  
2019年01月31日
7 速水、中西、寺地の3選手
 風間杯全国高校選抜への出場決める  (レスリング近畿B予選 )
2019年01月31日
8 大逆事件通し人権学習 和歌山県職員労働組合 (新宮市)
2019年01月31日
9 県立図書館に本贈呈 「くまの地域絵本つくりの会」 
2019年01月31日
10 気に入った本を紹介して  絵本よみきかせボラ養成講座  (鵜殿図書館 )
2019年01月31日
11 驚きの連続に大はしゃぎ  うどの幼稚園でプログラミング教室  (紀宝町 )
2019年01月31日
12 日本の授業を見学  中国福建省の教職員ら22人  (紀宝町 )
2019年01月31日
13 親子で太鼓に親しむ  あったカフェでイベント  (串本町 )
2019年01月31日
14 北大ゲート前まで通行可に  国道371号平井の規制変更  (古座川町 )
2019年01月31日
15 少林寺のワビスケが開花  関西で最大級の巨木  
2019年01月31日
16 お悔やみ情報
  
2019年01月29日
17 一足早く「福は内」
 補陀洛山寺で立春大護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で27日、立春特別大護摩祈祷会(きとうえ)があり、一足早く豆がまかれた。境内は「福は内、鬼は外」の声が響き、福を求める大勢の参詣者でにぎわった。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたきあげ、家内安全、商売繁盛などを祈願した後、髙木住職とかみしも姿の厄年の人たちが、境内の中央に設置されたやぐらから豆や餅をまいた。好天に恵まれた境内ではぜんざいの振る舞いもあった。

 毎年参拝を欠かさないという三重県尾鷲市で漁業を営む尾﨑忠行さん(74)は「5月と7月のご本尊開帳にもお参りしています。息子も漁に出るので、海上安全、家内安全を祈願しました」と話していた。

(2019年1月29日付紙面より)

一足早い豆まきでにぎわう境内=27日、那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺
護摩木をたいて祈願する参列者ら
2019年01月29日
18 ゴトビキ岩に新しめ縄
 青年団ら一体となって張り替え  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で27日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 張り替えは20日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。作業には祭りの運営を取り仕切る介釈(かいしゃく)を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会が参加。

 晴天の下、熊野速玉大社神職のおはらいを受けた後、約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約30㌢の大しめ縄を青年団員らが神倉山山頂付近まで運び、刺股や針金を使ってゴトビキ岩に巻き付けた。

 祭り当日に介釈と上がり子たちへご神火を渡す大たいまつ役を務める中山忠吏団長(49)は「上がり子にけが人が出ないよう、特に開門時には十分に注意して任務を遂行したい」と気を引き締めていた。

(2019年1月29日付紙面より)

しめ縄を張り替える神倉青年団員ら=27日、新宮市の神倉神社
しめ縄をゴトビキ岩へ運ぶ
2019年01月29日
19 芝焼きの光景が注目集める 第19回本州最南端の火祭り (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で26日、イベント「本州最南端の火祭り」が開かれた。19回目となる今回は風雪が一時的に吹き抜ける厳寒の中で芝焼き本番を迎え、3000人(主催者発表)が夕闇深まる中で広がる芝焼きの光景に注目するなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)主催、同町と同町商工会後援、串本古座高校弓道部協力。約10万平方㍍ある芝生の管理方法として取り入れている芝焼きを軸に、町域で親しまれている舞踊や名物・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)の振る舞いや芋餅の販売、物産市などを織り交ぜた内容で毎年1月最終土曜日を期日にして営まれている。

 真っ先に開場した物産市には軽飲食やクラフト、南紀熊野ジオパークPRなど12ブースがあり、日中から詰め掛けた観光客らの利用を集めた。午後4時30分から▽潮岬節保存会▽同町トルコ文化協会▽串本節保存会―による踊りの披露があり、潮岬節保存会は潮岬小6年生との共演、同町トルコ文化協会は最後の演目で居合わせた観光客らにも参加を呼び掛け「ダーマット・ハライ」の大きな輪を描いて場を盛り上げた。串本節保存会は天候が急転し風雪が吹き抜ける中で踊りを披露する形となった。

 名物のしょらさん鍋は、同商工会女性部の部員が800食を振る舞い、町域で親しまれる芋餅とともに長蛇の列ができた。

 式典は日没の5時20分すぎに始まり、島野会長は「今、串本町は観光客を受け入れられる体制が着々と進んでいると思う。当協会も皆さんが何度も串本に来たいと思っていただけるようなメニューをたくさん作って頑張りたいと思っている。今日は寒いがお時間いっぱいまで楽しんでほしい」とあいさつ。

 田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長もあいさつし、餅まきや子ども向けの菓子まきを経て弓道部員12人が火矢射式を営み1順目に6本、2順目に5本の火矢を放って芝に点火した。花火を合図にしてスタッフが火付け棒を引きずって火を広げ、燃え広がる炎の帯が注目を集めた。

 今年は北寄りの風が強く、火矢の炎が風下側をほぼ全焼させ、風上側はスタッフが見物人にも見える距離で火を放って焼く流れとなった。

(2019年1月29日付紙面より)

芝焼きの光景を間近に見物する観客=26日、串本町潮岬
潮岬小6年生との共演で場を盛り上げる潮岬節保存会
火矢を放つ串本古座高校弓道部の部員
2019年01月29日
20 研さんの成果華やかに
 三輪崎会館で伝統芸能大会  (新宮市 )

 第10回新宮市伝統芸能大会(同実行委員会、新宮市主催)が27日、同市三輪崎の三輪崎会館で催された。9団体が出演して詩吟、日本舞踊、和太鼓など22演目を披露し、約500人の観客を楽しませた。

 大会は日本舞踊出演6団体合同の「正調新宮節」でスタートした。舞台では朗々と詩吟を吟じ、子どもからベテランまでの踊り手が研さんの成果を披露して舞台を彩った。最後は熊野曼荼羅(まんだら)太鼓の勇壮なバチさばきで締めくくった。

 大会は第1回から9回まで若柳流若吉会主宰の若柳吉左衛門さんこと海野千鶴子さんが実行委員長を務め、開催準備や大会運営に力を尽くしてきた。海野さんは「お祭り新宮節」を振り付けるなど、新宮市や近隣地域の芸術文化振興にも尽力してきたが、昨年3月に急逝。田岡実千年市長はあいさつの中で「文化複合施設建設で会場が二転三転したが、海野先生のおかげで続けてこられた」と改めてその功績に感謝し、新ホールについても「再来年3月の完成を目指す」と述べた。

 新実行委員長は、藤紀流家元の藤紀実美さんこと中住麻美さんに引き継がれた。中住さんは「偉大な先生が亡くなられた。先生の足元にも及びませんが、喜んでいただけるよう舞わせていただきます」と思いを語った。観客席からは一演目が終わるごとに温かい拍手が送られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

(2019年1月29日付紙面より)

「正調新宮節」でスタート=27日、新宮市の三輪崎会館
満員の会場から温かい拍手
田岡実千年市長
2019年01月29日
21 新宮、宇久井が優勝
 第24回JA杯少年サッカー大会  
2019年01月29日
22 健脚自慢215人が走る
 寺岡さんに「安藤百福記念章」の伝達も  (新宮マラソン大会 )
2019年01月29日
23 男性読み聞かせサークルが講演  子どもの読書活動リレーフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
24 伝統のこんにゃく作り  熊野川町篠尾で市民ら体験  (新宮市 )
2019年01月29日
25 生の落語を楽しむ  喫茶ロッコで落語会  (新宮市 )
2019年01月29日
26 町の仕事を学ぶ  勝浦こども園の社会見学  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
27 防火意識高め文化財守る  那智大社、青岸渡寺で訓練  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
28 地域一体で楽しむ  王子地区ふれあいいきいきサロン  (新宮市 )
2019年01月29日
29 税金は社会を支える会費  成川小学校で租税教室  (紀宝町 )
2019年01月29日
30 地震想定して情報伝達  紀宝町職員らが救護訓練  
2019年01月29日
31 町と住民のパイプ役に期待  新議員13人に当選証書  (紀宝町 )
2019年01月29日
32 地震や津波を知り経験積む  1、2年生と堀笠嶋区民  (串本古座高校 )
2019年01月29日
33 お悔やみ情報
  
2019年01月24日
34 串本太地道路の早期着工を
 高速道建設促進協が要望書  (那智勝浦町 )

 高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会(小阪三喜子会長)、那智勝浦町の堀順一郎町長らは16日、東京都千代田区の国土交通省を訪れ、森昌文事務次官に近畿自動車道「すさみ―太地間」の早期完成などを求める要望書を届けた。国土強靱(きょうじん)化基本法にのっとり「命の道」となる近畿自動車道紀勢線の一日も早い整備を求めている。

 近い将来に高い確率で発生が予想されている南海トラフでの巨大地震や、近年多発している集中豪雨による道路の冠水、土砂崩れの発生による道路の寸断などに備え、町では避難場所や事前災害復興計画に必要な高台確保を早急に進めているが、「平地の少ない本町の地形上、平地部内での高台確保が困難となっている」として▽「すさみ―太地間」について、すさみ串本道路を早期に完成させるとともに、串本太地道路の早期着工に必要な予算の確保▽大規模災害に備えた高速道路整備が着実に進むよう、近畿自動車道紀勢線の早期整備に必要な予算を確保するとともに、道路インフラ機能を適切に維持できるよう、老朽化対策予算の別枠確保▽「一般国道42号串本太地道路」について、本町の地籍調査完了区間からの早期着工―の3項目を強く要望した。

 小阪会長は昨年11月の大阪万博開催決定を踏まえ、「串本―太地間の開催までの完成を強く要望した。期限を切っての要望は初めてのことだが、手応えがあった。真に迫った活動ができたと思う。今後も官民一体で取り組みたい」と話した。

(2019年1月24日付紙面より)

森昌文事務次官(左から3人目)に要望書を手渡した=16日、東京都千代田区の国土交通省(高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会提供)
2019年01月24日
35 法規制や適切操作など学ぶ
 消防などドローン講習受講  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町消防防災センターで22、23日の2日間、ドローンフライトオペレーター講習(DPCA認定ドローン技能講習会)があり、14人が受講して教養と実技を深めるなどした。

 この講習は昨年11月に串本ライオンズクラブ(串本LC、小森正剛会長)から認証55周年記念事業の一環として、ドローン(Inspire2)の寄贈を受けた同町消防本部(寺島正彦消防長)が計画。一定の受講者数が必要になる点を鑑み、同本部ドローン運用チームの6人に加え同町役場総務課防災・防犯グループと同産業課計4人、同町地域おこし協力隊1人、田辺市消防本部大塔分署3人の参加も受け入れながら開いた。

 講師は講習団体の地域再生・防災ドローン利活用推進協会(ドローン撮影クリエイターズ協会所属)。開講に当たり寺島消防長は、救助分野での運用を開くために必要な知識や技術を習得し、併せて運用する者同士の交流を深めて地域の総合防災力向上に資する成果を期待しつつあいさつした。初日はドローンの概念や特性、主だった運用の目的や国際法に準ずる国内のさまざまな法規制、実機の操作方法など、取り扱うに当たり知っておくべき知識や技術を座学で学び、2日目は同町総合運動公園野球場で実機操作訓練を行うなどした。

 ドローンは内蔵された衛星利用測位システム(GPS)などにより自律飛行ができる無人機だが、ローターによる飛行原理上、風下方向に飛ばすと揚力が十分に得られず落下の危険度が増す。運用時は背風(後ろから風を受けている状態)にならない飛ばし方を意識する必要があるなど安全に運用する上での留意点を踏まえながら、適切な操作の習熟に励んだ。

 今回の講習で操作した機種はPhantom4。同講習を計画した背景には、救助分野においてドローンを効果的に運用するために必要な制限解除をあらかじめ一括して行うという狙いがある。一例としてドローンは実機が目視で確認できる範囲でしか飛ばせない決まりになっているが、救助分野では視認困難な場所をドローンでいち早く探るという運用も想定される。同講習の修了証はそういった制限解除を簡略化する上でも使えるという。寺島消防長は同講習の受講を足掛かりにして事前の制限解除申請を急ぎ、串本LCから託されたドローンの一日も早い本格運用を目指すとした。

(2019年1月24日付紙面より)

実機を使って操作方法を練習=23日、串本町サンゴ台
ドローンの概念や国内の法規制などを学ぶ受講者ら=22日、串本町サンゴ台
2019年01月24日
36 6年生がゲームで交流
 4小学校による人権フォーラム  (紀宝町 )

 紀宝町立矢渕中学校区の4小学校による人権フォーラムが22日、同町立鵜殿小学校で開かれた。井田、成川、神内、鵜殿の各小学校の6年生計78人が中学校入学前に交流を深めた。

 毎年、鵜殿小を会場に開催しており、児童の他、うどの幼稚園の園児34人、矢渕中学校の2年生26人と各校の学校運営協議会のメンバーら150人が参加した。

 担当校の前田幸利・井田小学校長が「卒業まであと2カ月を切った。中学入学まであっという間。ワクワクしたり、心配な面もあると思うが、今日の交流会でなるべくたくさんの人と交流して中学校につなげてください」とあいさつした。

 6~7人がグループを組み、四つのゲームに取り組んだ。「ボディーパーカッション」は手や足でリズムを取り、近くの人とハイタッチした。他校の児童との「ハイタッチじゃんけん」も盛り上がった。

 「お見合い大作戦」は互いに向き合い、自己紹介。1分間のフリートークで仲を深めた。園児らも加えたじゃんけん列車も楽しんだ。

 最後は、7~8人一組の13グループに中学生各2人を交えて「すごろくトーキング」を実施。さいころを振ってすごろくのマスに止まると「苦手な教科」「好きな音楽」などが出題され、児童たちは会話を楽しみながら中学生と仲良くなった。

(2019年1月24日付紙面より)

中学生と一緒にゲームを楽しむ=22日、紀宝町立鵜殿小学校
ゲームで交流を深める児童、園児ら
2019年01月24日
37 たいまつ作りがピーク
 新宮市王子町の岩口雅典さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市の神倉神社で営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)が迫り、同市王子町の岩口雅典さん(39)の作業場では、祭りに欠かせない上がり子のたいまつ作りがピークを迎えている。仲間らの協力で350本ほど作る予定だ。

 たいまつ作りは、乾燥させた5枚のヒノキ板を五角すいの形に組み合わせ、竹と針金、わらなどで固定するなどほとんどが手作業。先端に「ハナ」と呼ばれる白木を薄く削ったフサを、一本のたいまつにつき100本ほど取り付けて完成させる。

 作業場で製作されているたいまつは、長さ約90㌢の特大から、約30㌢の代参(だいさん)まで6種類。木工職人の岩口さんは20歳の時から自分用のたいまつを作っており、8年ほど前から販売を始めた。作り方は独学で研究。「美しさ」と「強さ」を追求し、針金一本に至るまでこだわり、製作している。

 昨年10月から準備を始め、仲間が集まって組み出したのが年末。本職が終わる午後6時30分ごろから作業を始め、個人では深夜まで製作を続ける。岩口さんは「仲間のおかげでたいまつを作れることに感謝している。新宮市伝統の祭りに参加できてうれしい。上がり子にけががなく、無事に下りてくれることを願っています」と話していた。

(2019年1月24日付紙面より)

たいまつの先端に「ハナ」を取り付ける岩口雅典さん=17日、新宮市王子町
2019年01月24日
38 新宮市駅伝大会2019結果㊤ 高校生・一般男女の部 
2019年01月24日
39 災害に備えガス火炊飯訓練  婦人会が協力して実践  (太地町 )
2019年01月24日
40 苦しんでいる人のために  勝浦LCが献血呼び掛け  
2019年01月24日
41 生徒らが正しい理解深める  認知症サポーター養成講座  (太地町 )
2019年01月24日
42 園児ら遊びや食事で交流  太地こども園と勝浦認定こども園  
2019年01月24日
43 事故防止の意識持って  熊野川小で交通安全教室  (新宮市 )
2019年01月24日
44 正しい知識と断る勇気を  光洋中学校で薬物乱用防止講話  (新宮市 )
2019年01月24日
45 51事業所で体験 1年生がインターンシップ (新翔高)
2019年01月24日
46 6年生送別を兼ねて対戦  潮岬と太地の両子ども会  (串本町 )
2019年01月24日
47 低栄養予防の4品を調理  きほう食の会が栄養教室  (紀宝町 )
2019年01月24日
48 無投票で13人の顔触れ決まる  新人は4人が初当選  (紀宝町議選 )
2019年01月24日
49 お悔やみ情報
  
2019年01月13日
50 北海道地震被災地へ
 熊野那智大社が義援金  (那智勝浦町 )

 昨年9月6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災者を支援するため、那智勝浦町の熊野那智大社の男成洋三宮司は11日、同町役場を訪問し、日本赤十字社和歌山支部那智勝浦町分区長である堀順一郎町長に義援金を手渡した。

 同大社はこれまでに、熊本地震(2016年4月)、九州北部豪雨(17年7月)、西日本豪雨(18年7月)の被災地へ義援金を届けている。今回は昨年9月22日から12月31日まで、同大社と飛瀧(ひろう)神社に募金箱を置き募った。義援金は総額50万円で、日本赤十字社を通じて被災した人たちに届けられる。

 男成宮司は「助け合う心と復興を願う参拝の皆さまのお気持ちは非常にありがたい。避難生活をされている方々が一日でも早く日常に戻れることを祈ります」と被災地に思いを寄せ、堀町長は「元号が変わる今年からは災害のない新しい時代となることを願っています」と話した。

(2019年1月13日付紙面より)

堀順一郎町長(左)に義援金を手渡す男成洋三宮司=11日、那智勝浦町役場
2019年01月13日
51 初打ち練習でホールインワン
 讃寿会グラウンドゴルフ部  (鵜殿老人ク )

 紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」のグラウンドゴルフ部(菅原章部長)は11日、同町大里の深田運動場で初打ち練習を実施した。

 讃寿会は春と秋の年2回、グラウンドゴルフ大会を開催しており、会員にも愛好者が多い。同部には65人が所属し、毎週金曜日に練習している。

 これまで鵜殿運動場で練習に励んできたが、大規模改修中のため完成までは深田運動場を利用している。

 初打ちのこの日は15人が参加し、ロングホールや野球のマウンドの傾斜を利用した8ホールを設置。初打ち1打目でホールインワンが飛び出すなど、1時間半の練習を楽しんだ。

 同部は15年ほど前に設立。菅原部長は「グラウンドゴルフは個人戦が魅力。和歌山県串本町から尾鷲市までの大会に出場して活躍する会員も多くいる。深田運動場へは乗り合わせで来ているが、参加できない人も多い。鵜殿運動場が完成した際には、盛大にオープニング大会を開催したい」と話していた。

(2019年1月13日付紙面より)

グラウンドゴルフを楽しむ会員=11日、紀宝町の深田運動場
初打ちに参加したグラウンドゴルフ部の皆さん
2019年01月13日
52 住民らで力合わせ脊美づくり
 塩竈神社の本宮控え準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で豊漁などを祈願する例大祭「脊美(せみ)祭り」が13日(日)に営まれる。本宮を翌日に控えた12日、浦神西区民会館で祭りに必要な脊美づくりが行われた。

 古来より捕鯨の歴史がある同区では、祭りの神事にセミクジラを模した脊美と呼ばれる縁起物を用いている。

 脊美づくりは脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)と今回担当となる西区9班が協力して行い、しめ縄作りやのぼりの設置などに取り組んだ。

 脊美は太田地区のもち米のわらを使い、大・中・小の三つが作られた。男性らはわらを時計回りにねじりながら、型が崩れないように注意し作業を進めた。女性はしめ縄作りに励んだ。祭りで出される料理は9班以外の住民が腕を振るっていた。

 谷口会長は「区民の方の協力があってこそ。今後も継続できるように努めていきたい」と語った。

 13日は午前10時から神事が営まれ、11時から祝賀会、神社境内では勇義社(畑下圭喜社長)による獅子舞奉納がある。午後0時30分からみこし・手踊りが開始され、2時から福引抽選会、3時から座払いが行われる。

(2019年1月13日付紙面より)

脊美づくりの様子=12日、那智勝浦町浦神
2019年01月13日
53 16チームによる熱戦の幕が上がる
 新宮SSS招待が開幕  
2019年01月13日
54 落語や暮らしの知識を披露  新春初笑い演芸会に桂ぽんぽ娘さん  (那智勝浦町 )
2019年01月13日
55 紀南地方を元気にしたい  元串本町議・佐藤武治氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2019年01月13日
56 奥宮で二人の愛を確認  大馬神社例大祭の日に神前結婚式  (熊野市 )
2019年01月13日
57 受信機を町内全戸配布へ  防災無線をデジタル化  (紀宝町 )
2019年01月13日
58 税は「社会を支える会費」 役場職員が鵜殿小で授業 (紀宝町)
2019年01月13日
59 心身ともにリフレッシュ  健康長寿ヨガ教室  (紀宝町 )
2019年01月13日
60 素早い行動に感心  うどの幼稚園で地震避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月13日
61 新成人スマホフォト  紀宝町成人式特集  
2019年01月13日
62 お悔やみ情報
  
2019年01月10日
63 岩本知真君が佳作受賞
 大阪・和歌山地区で  (国際平和ポスターコンテスト )

 ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。

 コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。

 岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。

 過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。

戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。

 同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。

(2019年1月10日付紙面より)

表彰式後、記念撮影する(左から)戸間宏治会長、岩本知真君、上浦一剛校長、鵜殿忠德幹事=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年01月10日
64 天候に恵まれ82万人超 熊野三山の初詣客数 

 熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。

 田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。

(2019年1月10日付紙面より)

大勢の人が初詣に訪れた=1日、熊野速玉大社
多くの参拝客でにぎわう境内=1日、熊野那智大社
この日は18万人が参拝した=2日、熊野本宮大社
2019年01月10日
65 今年一年の平穏願い
 平尾井薬師堂で冬の大祭  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。

 白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

 冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。

 西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。

 週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。

(2019年1月10日付紙面より)

冬の大祭で行われた餅ほり=8日、紀宝町平尾井の薬師堂
平穏、豊作、家内安全などを祈願
2019年01月10日
66 ヤナギの枝で「バチバチ」
 大泰寺で初薬師、本尊開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。

 参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。

 足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。

 参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。

 今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。

(2019年1月10日付紙面より)

薬師如来の真言を唱える西山十海住職とヤナギの枝を手にする参拝者=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年01月10日
67 岡地美晴さんが優勝
 新宮弓友会主催の31年初射会  
2019年01月10日
68 D高田レッド、YMCAホワイトが優勝
 新宮ニューイヤーサッカー  
2019年01月10日
69 去年より少しでも上に
 練習する選手らを田岡市長が激励  (ジュニア駅伝 )
2019年01月10日
70 冷凍冷蔵庫完成近づく  4月から稼働予定  (那智勝浦町 )
2019年01月10日
71 「もの言える議員目指す」  水口崇氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月10日
72 拝殿は4月に完成  境内施設整備事業  (熊野那智大社 )
2019年01月10日
73 リラックスして全身ほぐし  からだスッキリ教室  (紀宝町 )
2019年01月10日
74 飯盛保育所で消火訓練  園児は消防車を見学  (紀宝町 )
2019年01月10日
75 園児の発表に笑顔  和深保育所でいきいきサロン  (串本町 )
2019年01月10日
76 開帳に向け着々と準備  峯の薬師、12日に例祭  (古座川町 )
2019年01月10日
77 前回より良い成績目指して  ジュニア駅伝選手18人励む  (古座川町 )
2019年01月10日
78 那智勝浦町成人式   
2019年01月10日
79 お悔やみ情報