31日に職員が町民宅へ配布 (太地町 )
太地町は19日、新型コロナウイルス感染症対策として新たに全町民に対し、マスク50枚と現金5000円を給付すると発表した。マスクと現金は31日(日)に町職員らが各町民の自宅まで届けるという。
同町は4月16日に同町新型コロナウイルス対策本部を設置し、感染予防に係る住民に対する各種支援事業を実施している。
先月と今月で町民1人当たりにマスク60枚を配布した。さらに米5㌔の支給も行っている。
三軒一高町長は当初から「町民にマスクを100枚は配布したい。残り50枚は交渉中」と話していた。今回、その50枚に加え、住民生活支援給付金事業として、町民の家計を支援する目的で1人当たり現金5000円の給付を行う。
職員らが14班態勢で直接、町民の自宅まで届けるため、受け取りの際の手続きが省略でき迅速な給付が可能になるメリットがある。
また、訪問時に町民の健康状態や現状を把握するとともに、要望や意見を吸い上げ、6月議会に生かしていく予定だという。
三軒町長は「町によって状況は違う。商品券より現金の方が使いやすいという町民の声があったため、ベストを選ばせていただいた。今後も町民のために迅速に対応していきたい」と話した。
(2020年5月21日付紙面より)
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無数の光、幻想的に (紀宝町 )
紀宝町平尾井の相野谷川沿いで、ホタルが乱舞する時季を迎えた。川岸や草むらで無数の光を放ち、幻想的な光景が広がっている。
町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息し、今の時季はゲンジボタルが乱舞し、6月にはヘイケボタル、ヒメボタルが飛び始める。
町内でホタルの保護活動に取り組むほたるを守る会の蔵本一範会長は「観賞する際は密にならないよう、静かに見守ってほしい」と話している。
(2020年5月21日付紙面より)
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世界最小の体長2㌢ (新宮市 )
新宮市の一画で、世界最小のトンボの一つとされるハッチョウトンボの成虫が飛び回っている。
体長は2㌢前後で、1円玉硬貨と同じくらい。未成熟の雄は橙黄色(とうこうしょく)みが強いが、成熟すると鮮やかな赤になる。雌は黄色と褐色のしま模様がある。
世界的には台湾や東南アジア、オーストラリアなど温暖な地域に広く分布するが、DNA解析では地域によって大きな違いが見られ、今後の研究で複数の種に分かれる可能性が高いといわれている。国内では水温が低い丘陵地でも発見されている。生育環境が変わるとすぐにすみかを変えてしまい、和歌山県では準絶滅危惧種に指定されている。
当地方のトンボに詳しい熊野自然保護連絡協議会の南敏行会長は「鉱山跡や温泉地など、鉄分を含む赤茶けた水のある草丈の低い湿地で発見されることが多い。草丈が高くなると敵対する大型のトンボの方が優勢となるため、植物が育ちにくい環境を選ぶのでは」と推測していた。
(2020年5月21日付紙面より)
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堀地町内会が商品券配布 (新宮市 )
新宮市千穂の堀地町内会は19日、新型コロナウイルス感染症の影響で冷え込む地元経済の活性化と、地区内住民への支援を目的に、1世帯当たり5000円の商品券を配布した。杉浦正会長が各班長に手渡し、班長から地区内92世帯に配布された。
配布したのは、新宮商工会議所が発行する商品券。市内事業所でのみ使用することができる。商品券の配布を支援策としたのは、コロナ禍が及ぼす商店への影響に心を痛めたことがきっかけ。「市内の事業者を救いたい」と役員らに提案したところ、賛同を受けて決定した。配布後には杉浦会長のもとに「ありがとうございます」と感謝を伝える電話もあったという。
杉浦会長は「堀地町内会役員一同、町内会の皆さんと商店の皆さんに少しでも喜んでもらえたら、との思いで配布を決定した。他の町内会さんも協力していただければ」。
事業者に対しては「新宮は商人のまち。厳しい状況だとは思うが、負けずに頑張ってほしい」と思いを語った。
(2020年5月21日付紙面より)
もみじ会、5月月例杯
令和2年度スクラッチ杯
総監督・福島裕さん、事務局長・木戸地潤さん (新宮ラグビーフットボールクラブ )
千鳥会が会員に支援金配布 (新宮市 )
新宮市の町内会・千鳥会(濱優治会長)は11日、新型コロナウイルス感染症に対する支援策として、町内会の62世帯に対し支援金として1万円を配布した。
同町内会では1カ月ほど前から「会員のために何かできないか」と協議を重ねてきた。当初は感染予防に役立ててもらおうとマスクや消毒液の配布を模索していたが、確保が難しい状況から断念。「先の見えない不安な日々が続く中、何かの役に立ててもらえれば」との思いから現金での支給に至った。
支援金配布は9日の役員会で正式決定。町内会で長年にわたって積み立ててきた街路灯の維持管理費などを充てた。また、同町内会では昨年から今年にかけて、災害対策として古くなった街路灯を撤去し電柱に新たに電灯を取り付ける工事を実施。工事は維持管理費の低減にも一役買っているという。
この日は濱会長と会計補助の佐藤輝子さん、会計監査の上平忠司さんが会員宅を一軒一軒訪ね、支援金を手渡した。支援金を受け取った女性は「ありがたいの一言に尽きます。喜びが支えになりますね」。
濱会長は「こういう時のための町内会ではないか。いいことも苦しいことも分かち合って共助の気持ちを大切に、今後も千鳥会が発展・維持していくことができれば」と話していた。
(2020年5月13日付紙面より)
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日本環境開発㈱がマスクを寄贈 (新宮市 )
新宮市王子町の日本環境開発株式会社の中村進太郎代表取締役は11日、市役所を訪れ、マスク3万枚を寄贈した。目録を受け取った田岡実千年市長は「大変な枚数のマスクを寄贈いただき、心よりありがたく思います」と感謝を述べた。
マスク製品事業を展開する株式会社エリートグリップ(本社・東大阪市)の会長と中村代表取締役が知人であったことから、このたびの入手に至った。「私利私欲ではなく市民のために」と協力を求めたという。寄贈に当たり、中村代表取締役は「困っている人や必要としている人の元に行き渡れば」と話していた。
寄贈されたマスクは、現場の最前線で従事する医療スタッフや、一般的に肺炎などになった場合に重症化する可能性があり、レントゲン撮影や使用できる薬剤に制限がある妊婦などに配布される予定。
(2020年5月13日付紙面より)
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図書館所蔵の方向で調整中 (串本町 )
トルコ軍艦エルトゥールル号(以下エ号)の1990年以降の遺品発掘調査の記事などを収めた記録冊子がこのほど、串本町に寄贈された。同町は図書館を所蔵先にし、日本トルコ友好史関係書棚で見られるようにする方向で調整しているという。
この冊子は同町域のダイビング事業の創成に関わった榎本広志さんが30年越しで作成。子どもがいる大阪へ転居した機にかつてダイバー仲間として一緒に活動していた熊野古道大辺路刈り開き隊隊長の上野一夫さんに「管理してほしい」と求め、ふるさとに残すべく引き継いだ。
上野さんは自分よりも同町が管理して町民に見てもらった方が良いと考えて同町総務課国際交流担当の岡嵜達史さんに相談。同町姫の旧養春小学校内にあるエルトゥールルリサーチセンター(ERC)も所蔵場所候補として挙がったが、上野さんの希望に沿う形で調整が進むに至っている。
冊子はA4判固定40ポケットのクリアブック2冊構成。ポケットの両面で内容を見られるようにし、計160㌻の枠内に発掘調査やそれに基づく日本トルコ友好関係の記事と榎本さんの所見、発掘調査時などの写真資料などが収まっている。
エ号発掘調査は1978年に第1回、90年に第2回を実施。最近では2006年から数年がかりでトルコ人海洋考古学者のトゥファン・トゥランルさんを団長とする調査団が発掘に臨み、大鍋や砲弾など8000点余りを引き上げその一部が保存処理を経てトルコ記念館で展示保存されるところとなっている。
この寄贈について上野さんは「自分(=上野さん)に管理するよう言ってきたが、内容を見てこれはみんなに見てもらった方が良いと感じて役場にお願いした。図書館に置いてくれることになりそうで、そのことを話したら本人(=榎本さん)も喜んでいた」と話した。
(2020年5月13日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」の大鳥居が11日夜からスカイブルーに染まった。
大鳥居建立20周年記念と新型コロナウイルス感染症の影響により国内外の医療関係者をはじめ、国民の生活や命を守るために働いているエッセンシャルワーカーなどへの感謝や応援、「不要不急の外出を控えよう」とのメッセージを込めた。土・日曜日を除き21日(木)までの期間中、午後8時から9時までライトアップされる。
同大社では「大社のホームページに写真を掲載するのでご覧いただきたい。医療崩壊へとつなげないためにも不要不急の外出自粛をお願いします」と呼び掛けている。
(2020年5月13日付紙面より)
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新宮市立図書館 (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ① )
私たちが住む熊野地方には、いにしえの時代より脈々と続く歴史と文化、人の営みがあります。そしてそれを伝えてきた人々の姿も。
「熊野アーカイブ」は、そんな当地方の「人」「歴史」「文化」「モノ」「コト」などにスポットを当て、ふるさとの魅力を再認識する機会へとつなげる試みです。
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新宮市井の沢の市立図書館が現在地に開館したのが1974(昭和49)年のこと。それから実に46年にわたり、市民の知的好奇心に応え、文化の発展に尽くしてきた。
来年完成予定の市文化複合施設への移転が決まっている同図書館。終戦後起こった図書館の移転独立運動や昭和40年代の新図書館建設運動などを経て今、建物は静かに時代の移り変わりを見守っている。
その歴史は1900(明治33)年にさかのぼる。前身は丹鶴同窓会付属図書館。しかし経営難のため10年後に閉館。移転や移管を経て14(大正3)年に付属図書館としての歴史に終止符を打つ。
終戦後の48(昭和23)年、占領政策によって設けられた市公民館(旧丹鶴小学校講堂)運営審議会で、公民館活動の一環として図書部を設け、有志の寄贈図書と購入新刊書をもって旧市役所(旧市民会館)玄関階上の東側一室を図書館に充てた。
図書館の移転独立運動が起こったのは51(昭和26)年1月のこと。運動は各方面に広がり、2年後、市議会は杉本大二氏が所有していた旧新宮税務署本館を、市立図書館建物として市へ寄付する申し出の受け入れを可決した。移転工事が始まり、53(昭和28)年、横町1丁目1番地(現横町公園)に念願の市立独立図書館が開館した。
それから16年後。市内有志による市立図書館建設促進委員会が発足。新図書館建設運動が起こり、その後結成された促進常任委員会が市や市議会、教育委員会などへ請願を行った。請願活動の結果、71(昭和46)年に新図書館の移転先敷地を旧紀南学園跡地(現在地)に決定。3年後の開館に伴い、佐藤春夫文庫が設置された。
以降、自動車文庫「なかよし号」巡回開始や中上健次資料室の設置、ボランティアグループ「ブック・ブック」の発足など、46年の間には快適な読書環境の整備、利便性の向上、図書館サービスの充実を図るため、さまざまな取り組みがなされてきた。
知識は好奇心を満たし、広げ、世界はいかに広いかを教えてくれる。歴史や携わってきた人々の思いが図書館を育てたと言っても過言ではない。横町から井の沢、そして下本町の旧丹鶴小学校跡地へ。時代とともに新しい姿と可能性を示しながら、市立図書館はこれからも市民の知的・文化活動の聖地であり続けるだろう。
(2020年5月10日付紙面より)
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新たな緊急一時避難場所 (御浜町 )
御浜町下市木の国道42号沿いに鉄筋コンクリート造の津波避難タワー=写真=が完成した。町として3基目の整備で、大畑覚町長は「津波から逃げる基本は『少しでも早く、少しでも高い所へ』。万が一逃げ遅れたときなどのために備えてこの施設を建設した。公約に掲げた防災事業の一つで、ソフト面では自主防災組織の強化を図っていきたい」と話していた。
建設地は、県が公表した理論上最大クラスの地震が発生した際の津波浸水深が2㍍と想定されており、避難タワーは海抜12㍍の沿岸部に位置する。
最寄りの高台までの避難経路・距離の状況から、津波発生時に逃げ遅れる可能性がある地元住民の安心安全を確保するために整備した。
建物は2階と屋上に避難スペースを設け、約120人の収用が可能。屋上まで避難できるスロープを設置し、車いすでも利用できる。地上からの高さは2階5㍍、屋上7・7㍍。
総事業費は8394万5650円。敷地内の舗装は本年度中に行うという。
今後、津波発生時における新たな緊急一時避難場所として適切な利用方法を周知するとともに、地区の防災意識向上のための拠点として有効活用する。
(2020年5月10日付紙面より)
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三輪崎保で花まつり (新宮市 )
新宮市三輪崎の太興山龍雲寺(中畑弘士住職)は8日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を開いた。隣接する保育所型認定こども園三輪崎保育園(中畑元太園長、園児108人)の5歳児26人が参加し、生花で飾った花御堂(はなみどう)の誕生仏に甘茶を注いだ。
釈迦誕生の時に竜が現れ、甘露の雨を降らせたという伝承に倣った行事。本来は4月8日に行うが、園児が生活に慣れるまで1カ月ずらしている。
釈迦が描かれた冠をかぶった園児は、紙芝居で行事の由来を学び、「花まつり」を歌って祝った。甘茶を飲むと「甘い」と驚き、おかわりをする園児もいた。家族への土産に甘茶のあめを持ち帰った。
中畑園長は「お釈迦様は、小さな命も大切にし、みんな仲良しなのが好きです。皆さんも『ありがとう』と『ごめんね』を言えるようになってください」と語り掛け、「新型コロナウイルスの影響で、行事も少なくなっているが、なるべく中止せずにやっていきたい」と話していた。
(2020年5月10日付紙面より)
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町建設業組合がマスク寄贈 (那智勝浦町 )
那智勝浦町建設業組合の上地秀和組合長ら役員3人が8日、同町役場を訪れ、新型コロナウイルスの影響で全国的に不足している不織布マスク5000枚(1箱50枚入り100箱)を町に寄贈した。マスクは医療現場などで使用されるという。
同建設業組合はこれまでも、町内の保育所、小学校などの運動場や花壇の整備、遊具のペンキ塗り、海岸清掃など奉仕活動に取り組んできた。
不足しているマスクを医療現場などで使用してほしいという思いから今回の寄贈に至った。
この日は上地組合長(カミジ技建)と田中大介理事長(大和建設)、瀧本和明理事(朝日建設)が役場を訪れ、マスクの入った段ボール2箱を堀順一郎町長に手渡した。
上地組合長は「こういったご時世。マスクが大変不足しているため、医療施設や福祉施設などで役立てていただけたら幸いです。一日も早いコロナウイルスの終息を願っています」と語った。
堀町長は「町には平成23年の紀伊半島大水害の際に頂いたマスクを備蓄している」とし、各現場でそれらを使用していると説明。
寄贈については「コロナウイルスの終息がまだ見えていないため、長期戦になることも考えられる。医療現場でもマスクの節約などが懸念されるので『罹患(りかん)しない、させない』ためにも寄贈していただいたマスクは有効に使わせていただきます。大変、ありがたい」と述べた。
町立温泉病院の下康之事務長は「マスクはなかなか新規では手に入らない状況にある。在庫分でやりくりしているため、寄贈は大変ありがたい」と話した。
町によると、マスクは医療施設以外にも、国からのマスク支給が遅れて困っている妊婦や、保育所の職員などに配布を予定しているという。
(2020年5月9日付紙面より)
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商工会議所女性会が要望 (新宮市 )
新宮商工会議所女性会(速水洋子会長)一同は7日、新型コロナウイルス感染症対策に係る市内全中小・小規模事業所への10万円の支援金支給などを求める要望書を田岡実千年市長に提出した。この日は速水会長に加え、竹内弥生副会長、清水朝子副会長、下地雅子副会長ら役員3人が同行し、事業者の現状や声を田岡市長に届けた。
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同会によると、要望書は新型コロナの感染拡大やそれに伴う非常事態宣言の発出から、市内の飲食業や宿泊業、サービス業、小売業、卸売業などほぼ全ての業種で経営状態が悪化し、営業形態の変更や休業が余儀なくされる事業所が出ているため、リスク回避と安定した経営が持続的に営める経済支援策を求めることが目的だという。
□ □
要望書には「新宮市内全中小・小規模事業所への支援金の支給。新型コロナウイルス感染症の終息時期など先行きが見えない状況が予想され、中小企業・小規模事業者の経営不振が長期化することが懸念される。そのため、人件費・家賃などの固定費の捻出が非常に困難になっている。このようなことから、早急に新宮市内全中・小規模事業所への支援金(1事業所当たり10万円)の支給をお願いしたい」と記されている。
□ □
速水会長は「新宮市の支援はほかの自治体と比較すると遅い。先日の臨時議会の結果が残念だった。最初の支援策で止まってしまったため、第2、第3弾の策が出せず、戻ってしまった。皆が困っている。できればゴールデンウイーク前までにやってほしかった。一日も早くお願いします」と訴えた。
田岡市長は要望について「新型コロナは長期的な施策になると考える。要望を重く受け止め、思いをかなえられるように努力していきたい」。
「市民の皆さまに引き続き、ご協力いただき、早く経済活動が再開できる日が来ればと思う。スピード感を持って支援策を進めていきたい」と語った。
なお、支援策などが決定する臨時議会は来週の開会を予定しているという。
(2020年5月9日付紙面より)
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㈲小川耕太郎∞百合子社が寄贈 (御浜町 )
室内専用ワックスなど販売する㈲小川耕太郎∞百合子社(小川百合子代表取締役)=尾鷲市=は7日、紀南病院(管理者・大畑覚御浜町長、加藤弘幸院長)へマスクなど大量の医療用品を寄贈し、関係者から感謝された。
同社は毎年、売り上げの0・3%相当額を社会貢献のために寄付している。今年は新型コロナウイルス感染の影響で病院の医療用資材が不足していると知り、東紀州地区の中核病院である尾鷲市の尾鷲総合病院と御浜町の紀南病院への寄付を決めたという。寄贈式は同町役場内で行われ、同社の小川耕太郎代表から大畑町長と加藤院長に目録と資材が引き渡された。
贈られたのはサージカルマスク1000枚、使い捨て白衣3点セット(白衣、キャップ、マスク)45セット、フェイスガードや使い切り手袋など多数で、どれも一度使えば交換が必要な品ばかり。金額にして約30万円という。小川代表は「少しでもお役に立てれば。院内感染が起きれば医師も患者も共倒れになる。共に頑張っていきたい」と話し、大畑町長は「素材不足で切羽詰まった状態。ありがたい」、加藤院長は「患者が増えるといつ足りなくなるか、不安の中で仕事をしている。大量に頂き、職員も感謝すると思う」とお礼を述べ、大切に使わせてもらうことを約束した。小川代表は、基金を立ち上げて広く寄付を募ることも提案した。
尾鷲総合病院への寄贈は4月30日に行われた。
(2020年5月9日付紙面より)
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特別定額給付金の申請 (串本町 )
申請により国民1人当たり10万円を給付する特別定額給付金―。串本町は18日(月)に申請書などを世帯主宛てで一斉郵送する予定で準備を進めている。マイナンバーカードによるオンライン申請は先行して9日(土)から受け付けを開始。給付は今月下旬以降順次行う形になるという。
この給付は、新型コロナ感染症緊急経済対策の一環で実施。申請方法はオンラインと郵送の2系統があり、申請先はいずれも在住する市町村。オンライン申請は1日から順次受け付けが始まっていて、串本町はDV避難者への着実な給付環境を整える期間を取ったため、9日からの開始となっている。申請方法の詳細は総務省の同給付金ポータルサイト(https://kyufukin.soumu.go.jp)を参照。
郵送申請は世帯主宛てに郵送される申請書で行う方法。届き次第、申請書に振込先口座など必要事項を記入し、同口座確認書類(金融機関名と口座番号と口座名義人が分かる通帳やキャッシュカード、インターネットバンキング画面の写し〈コピー〉)と本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証や健康保険証などの写し〈同〉)の3枚を同封の封筒で在住市町村に返送すると申請となる。
いずれの方法も申請した内容の確認作業があり、不備がなければ同作業後に指定した口座へ同給付金を振り込む形になる。給付開始は月末に近いタイミングになる見込みだという。
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古座川町は1日からオンライン申請の受け付けを開始。郵送申請は15日(金)までに申請書などを世帯主宛てで一斉郵送することを目指して準備を進めている。申請後は串本町同様に申請内容の確認作業があり、給付の開始は郵送申請分が下旬後半、オンライン申請分は中旬半ばになる見込み。同町総務課は「給付を希望する方には申請期限までに申請書を郵送するようお願いする」と話している。
(2020年5月9日付紙面より)
㈱キナンがマスク寄贈 (新宮市 )
新宮市浮島の株式会社キナンの角口賀敏会長らは1日、新宮市役所を訪れ「新宮市での対応に役立てていただければ」との思いを込め、マスク5000枚を寄贈した。マスクは、新型コロナウイルス感染症の影響で帰省できない学生への「仕送り」として、地元を離れる学生らの元へ送られる。
市の「帰省自粛学生応援事業」は、帰省を自粛している市出身の学生に対して地場産の米やレトルト食品などの物資を仕送りする取り組み。市内外の事業所から「仕送りとして送って」と支援の輪が広がっている。
対象の学生は約400人を見込んでおり、寄贈されたマスクは10枚1セットで学生らに届けられる。保護者による申し込み申請が始まっており、早ければ2日から配送がスタートする。
田岡実千年市長にマスクを手渡した角口会長は「マスクの入手が困難な中、学生さんたちに喜んでもらえるのでは。(帰省自粛学生応援事業は)いい取り組み。有効的に使っていただけてわれわれとしてもありがたい」。
田岡市長は「厳しい状況の中、温かい心遣いに感謝します。多くの学生たちに届けることができます」と感謝を伝えた。
残り1000枚のマスクについては、慢性的なマスク不足にあえぐ市立医療センターのスタッフに配布されるという。
(2020年5月3日付紙面より)
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区役員らで協力し作業 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)境内にある勝浦護国神社で3日(日・祝)に営まれる第65回例祭を控え4月30日、勝浦6地区で組織される勝浦地区区長会(前地俊秀会長)が清掃活動を実施した。各区長や役員、有志ら15人が参加し、さまざまな作業に汗を流した。
同護国神社は日露戦争以降の大戦に出兵、または消防団員として尊い命を国にささげた人たちを神霊として祭っている。
同会によると、新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、清掃活動への参加者を募ることができず、少人数での作業になったという。
この日、参加した住民らは草抜きや忠魂碑の清掃、碑に覆いかぶさった木々の伐採などに取り組んだ。
前地会長は「新型コロナの関係で区の行事なども全て中止になっている。収まる見通しは立たないが、早く終息してほしい」と語った。
なお、3日の例祭当日は忠魂碑前での式典は実施せず、役員のみが出席し同神社で式典を行う予定。
(2020年5月3日付紙面より)
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3カ月分の水道料金無料に (御浜町 )
御浜町は、国民1人10万円の「特別定額給付金」の支給について、連休明けの7日(木)から申請書の受け付けを開始し、13日(水)から振り込みを開始すると発表した。また、町内全世帯、全事業所の4~6月の3カ月分の水道料金を無料化することを決めた。
同給付金は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急経済対策として政府が打ち出した事業で、町では一日でも早く必要な町民に届けるため早期に手続きを開始する。
申請書は町ホームページからダウンロードできるほか、役場本庁舎、支所、連絡所で受け取ることができる。必要事項を記入し、運転免許証や通帳のコピーを添付して郵送または役場に設置する特設ポストへ投函(とうかん)する。
なお、早期給付を希望しない場合は、19日(火)以降に役場から郵送される申請書様式に記入し申請手続きを行う。
水道料金の無料化は、家庭や事業所の負担軽減が目的で、町全体の3カ月分の水道料金見込みは約4800万円。1日に会見した大畑覚町長は「外出自粛を要請しており、全ての人を支援したいとの思いで実施した」と話した。
(2020年5月3日付紙面より)
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公園や公衆トイレを閉鎖 (太地町 )
太地町は1日、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、町内の公園や公衆トイレなどを閉鎖した。期間はゴールデンウイーク最終日の6日(水・振休)までを予定しているが、状況によって延長するという。
閉鎖したのは平見公園や梶取﨑園地などの公園施設と夏山園地、太地漁港ふれあい広場(通称・東の浜)の一部など。加えて、森浦、JR太地駅、大東、太地漁港施設内トイレの4カ所を除く全ての公衆トイレも閉鎖した。
ゴールデンウイーク中の県外からの来町者に対し、利用などの自粛を促して感染拡大を防止することが目的。同町によると、4月20日には公衆トイレに設置されているジェットタオルを感染拡大予防のために使用中止とし、27日から対策準備を進めていったという。
同町産業建設課の瀬戸睦史課長は「最初は自粛を促す内容を各所に貼り出していたが、町民からの不安の声も多く、使用中止に至った。町のホームページで周知を行います。ご不便をお掛けしますが、なんとか局面を乗り切るためにご協力をお願いいたします」と呼び掛けた。
この日、三軒一高町長と漁野洋伸副町長が閉鎖した各所を確認して回った。三軒町長は「町民の安全安心を最優先に考え、対策は徹底的に行っている。コロナについては今後も対策を進めていきたい」と語った。
(2020年5月3日付紙面より)
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