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2020年11月28日
1 公共交通の利便性向上目指し 近畿運輸局と地域連携サポートプラン締結 (新宮市)

 新宮市と国土交通省近畿運輸局はこのたび、「地域連携サポートプラン」協定を締結した。26日に市役所で協定締結式が行われ、田岡実千年市長と辻野晃・和歌山運輸支局長が調印した協定書を交換。今後は地域公共交通の確保維持や利用促進に関する課題解決に向け連携を図っていく。

 新宮市では人口減少や少子高齢化が急速に進行する中、2012(平成24)年12月に「新宮市都市計画マスタープラン」を、18(平成30)年に「第二次新宮市総合計画」を策定。公共交通機関を高齢者などの交通弱者にとって重要な交通手段としてだけでなく、市外・県外からの交流人口の増加や地域産業の振興においても必要不可欠なものと位置付けている。

 そんな中、民間事業者の路線バスをはじめ行政バスの利用実績が少ないといった現状を鑑み、熊野川町でデマンドタクシーを導入。10月から運用を開始した。高田地区や三佐木地区、市街地などにおいても公共交通再編を求める声が多く、公共交通の維持や確保、利便性向上などの諸課題を抱えている。

 「地域連携サポートプラン」は、自治体の公共交通に関する課題について近畿運輸局が現地に赴き、意見交換などを通じて解決策とその実施について提案などを行うもの。協議会への参画や支援制度の紹介などをもって市をサポートしていく。これまで20の自治体と協定を締結しており、県内では橋本市、紀の川市に続いて3例目となる。

 田岡市長は締結に当たり「交通事情やニーズが異なる、地域に応じた公共交通の在り方を検討する中で、ご支援いただけて心強く思っている。交通施策から地域振興につなげていきたい」と協力を求めた。

 辻野支局長は、人口減少に伴い地域の公共交通のさらなる減少が見込まれており、交通ネットワークの維持に限界がきていると説明。一方で地域公共交通の維持・改善・活性化はまちづくりや環境、健康、福祉などさまざまな分野に大きな効果をもたらすとし「課題解決を図り、市の取り組み推進の一助となるべく、これまで以上に連携協力していきたい」と述べた。

 近畿運輸局は今後、21(令和3)年度中の提案書交付を目標に、現地調査やヒアリングなどを通して現状を把握し課題を整理、課題解決に向けた具体策の考案や参考事例を抽出していく。

(2020年11月28日付紙面より)

協定書を手に、辻野晃・和歌山運輸支局長(左)と田岡実千年市長=26日、新宮市役所
2020年11月28日
2 県教委交え意見交換
 「県立高等学校の今後の在り方」懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )

 新宮市立緑丘中学校で26日夜、「県立高等学校の今後の在り方」に関する個別懇談会があった。新宮市PTA連絡協議会(市P連、金田有史会長)が県教育庁の清水博行・教育企画監らに高校再編に関して集約した意見を示したほか、濱口太史県議も交えて質疑応答や意見交換を行った。

 新宮、新翔の両校統合も視野に入れた和歌山県立高校の再編問題。市P連は17日、臨時役員会を開き、各校育友会の声を集結。県教委に提出するために意見の集約を行っていた。

 市P連がまとめた意見は▽ICT教育(オンラインなどを含む)の充実▽生徒が地元に就職できるなどの専門的な学科(社会福祉系・土木・建設・商業・看護・農林・水産・観光・スポーツなど)の設置▽30人以下のクラス編成(学びの多様性や個に応じた学び、進学クラスや低学力生徒への対応、専門的な教員数の充実)▽クラブ活動が活性化できる再編▽高等学校再編だけの考えではなく、それに関わる新宮市の現状を大きく捉えながら、連携して取り組んでほしい―など。

 金田会長は、特色が違う二つの学校が一緒になるのが不安であるといった意見もあるとし「地域の声を聞いていただき時間をかけて丁寧に。情報を開示しながら進めてほしい」と求めた。

 清水教育企画監は「新宮高校と新翔高校を単純に足すのではなく、個々に変えていかなければならないと思っている。その上で新しい学校をつくることができれば」などと返答。理解を得るためには見える形で青写真を示すことが大事とした。

 濱口県議は「消極的な話になりがちだが、積極的な話の中で皆さんの意見が聞けた。建設的な話し合いを重ねて、子どもたちが進学する高校に対して希望が持てるようなものにしていければ。意見や話し合いを続けることで理想的なものになると思う」。

 市P連はこの日の懇談会を終えて「丁寧な説明で分かりやすく、納得がいくものだった。これからも意見や要望など挙げていけたら」と話していた。

 県教委は各地域から寄せられた意見を基に12月末までにプログラム案を作成。パブリックコメントを募集し、来年3月末の完成を目指し再編整備実施プログラムを作成していくとしている。

(2020年11月28日付紙面より)

意見交換や質疑応答などが行われた=26日夜、新宮市立緑丘中学校
2020年11月28日
3 コロナに勝つ思いも掲げて
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長)が26日、ダイビングポイント「備前」に水中クリスマスツリーを設置した。

 より多くのダイバーに串本を認知してもらい、町全体を盛り上げ地域内外の活性化につながればという思いを込めて毎年取り組んでいるダイビングイベントで、今年でちょうど10回目となる。

 前日に高さ3㍍のクリスマスツリーの組み立てと飾り付けを済ませ、当日はダイバー7人が備前の水深約18㍍の海底に固定した。ダイバー2人はサンタクロースの衣装を着て作業をし、終了後はアピール用の撮影もこなして締めくくった。

 今回はコロナ禍の打撃を受けたレジャー産業の復活を願って「コロナに負けへんで!」と記したプレートを飾りの一つとして掲げ、総じて串本の海の話題として情報発信をしている。

 設置期間は来月25日(金)までを予定。

(2020年11月28日付紙面より)

備前の海底に設置した水中クリスマスツリーとアピールするダイバー(串本ダイビング事業組合提供)
2020年11月28日
4 新型コロナ対策学ぶ
 従業員対象にセミナー  (ウミガメ公園 )

 紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で26日、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としたセミナーがあり、従業員が対策や手指消毒などの重要性を再認識した。

 ウミガメ公園では毎年、上半期と下半期に全館を休館し、機械点検や清掃作業に取り組んでいる。今回は休館日に合わせて全体会議とセミナーを実施した。

 セミナーは町みらい健康課の保健師・新家春奈さんと工藤紀子さんを講師に招いた。新家さんは「新型コロナは鼻水、せき、発熱、喉の痛み、倦怠(けんたい)感、下痢・嘔吐(おうと)といった風邪に似た症状があるが、味覚・嗅覚障害が特有の症状」と説明した。

 「重症化を引き起こしやすい」「軽症でも感染力が強い」といった特徴を挙げ、飛沫(ひまつ)、接触によって感染するとした。感染対策は▽3密を避ける▽手洗い▽マスク着用を含むせきエチケット―が基本とし、「店舗では徹底した換気を行い、多数の人が触れるドアノブやトイレなどを定期的に消毒する。従業員は健康チェックと個人の健康・衛生管理の徹底、各自が店舗にウイルスを持ち込まない」と伝えた。

 工藤さんは「熱やせきなどの風邪症状が出た場合は仕事を休み、外出を控えて経過を見る」と話した上で、発熱などの症状があった場合は、かかりつけ医など医療機関に電話で相談するよう求めた。

 この後、従業員が正しい手指消毒を実践。2人のアドバイスを受けながら、アルコール消毒液を手のひら、指先、爪、手の甲、手首に乾くまで擦り込んだ。

(2020年11月28日付紙面より)

正しい手指消毒を実践する=26日、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
2020年11月28日
5 もみじ会11月ゴルフコンペ
  
2020年11月28日
6 声援を背に受け「トライ」
 新宮RFC交流会  
2020年11月28日
7 1位に西美晴さん  写連新宮支部11月例会  
2020年11月28日
8 西村伊作の本家など訪問  西村記念館・旧チャップマン邸の会  
2020年11月28日
9 故・炭藏正美さんに旭日単光章  新宮市議として12年尽力  
2020年11月28日
10 模擬議会で一般質問㊤  生徒が当局と議論  (太地町 )
2020年11月28日
11 一緒に音楽であそぼう!  子育て支援セが育児講座  (新宮市 )
2020年11月28日
12 「ツルツルしてかわいい」  熊野なまずの養殖場見学  (木の川認定こども園 )
2020年11月28日
13 プレーを通じて連携図る  市野々小で地域交流会  (那智勝浦町 )
2020年11月28日
14 色づき進む「地蔵紅葉」  田川の清流山瀧川寺で  (古座川町 )
2020年11月28日
15 2021年版販売始まる  串本町の観光カレンダー  (南紀串本観光協会 )
2020年11月28日
16 薬剤師・畑美恵さんに感謝状  薬物乱用防止の功績たたえて  (古座川町 )
2020年11月28日
17 坂本卓巳さんに栄誉銅章  少年補導員表彰状等贈呈等  (串本警察署 )
2020年11月28日
18 モルック競技で交流  町村協議会がチャリティースポーツ大会  (紀宝町 )
2020年11月28日
19 会員23人が楽しくプレー 井田同好会グラウンドゴルフ大会 (紀宝町)
2020年11月28日
20 白熱したOB戦繰り広げ  若手、ベテラン入り交じり  (紀南高校野球部 )
2020年11月28日
21 期末手当引き下げにノー  紀南病院組合議会が臨時会開く  (御浜町 )
2020年11月28日
22 「鬼滅の刃」限定ファイル  「赤い羽根共同募金」に協力で進呈  (紀宝町 )
2020年11月28日
23 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第25回】かむことは良いことばかり  

 「よくかんで食べなさい」と親からよく言われましたよね。実は「よくかむ」ことには驚くべきたくさんのメリットがあります。そのメリットを表した標語が「ひみこの歯がいーぜ」です。「ひ」は肥満の防止。「み」は味覚の発達。「こ」は言葉がはっきりする。「の」は脳の発達。「は」は歯の病気の予防。「が」はがんの予防。「い」は胃腸の健康。「ぜ」は全身を元気にする。こうやって聞くと、良いことずくめですよね。もちろんこれには、それぞれにエビデンスがあります。

 「肥満の防止」は、よくかむことで満腹中枢が刺激されるだけでなく、副交感神経も刺激されるので、脂肪の分解が進むのです。しかも副交感神経の脂肪分解は内臓脂肪に効果的とされています。

 「味覚の発達」と「歯の病気の予防」「がんの予防」「胃腸の健康」の四つには、唾液の力が大きく関係しています。咀嚼(そしゃく)は唾液の分泌を促しますが、唾液には殺菌作用や酵素が含まれています。味物質が唾液に溶け出すことで、味の広がりが生まれ、おいしいと感じる味覚が広がるとされています。そして、唾液の自浄作用で口内を清潔に保ち、ペルオキシターゼと呼ばれる酵素が虫歯や歯周病の予防につながるのです。

 がんの予防については、少し古い論文ですが、こんな記述を見つけました。「発がん物質としては、(中略)多数のものについて実験した。(中略) 唾液によってその毒性が完全に、またはほとんど消去された。この毒消し効果はほとんどの発がん物質に及んでいたのである」(日本咀嚼学会雑誌「咀嚼とがん予防」、1991年)。つまり発がん性物質の毒消しに唾液が有効であるということです。これもすごいですよね。唾液の酵素は消化の促進にも役立つので、胃腸の健康に役立ちます。とにかく唾液の力がすごいということが分かりますよね。

 かむことは、口内やあごの筋肉を鍛え、言葉の発達を促すことにもつながります。実際に実験結果として、よくかまない子は言葉の発音が不明瞭だったとする論文もあります。また、ラットを使った実験で、咀嚼を必要とする餌を与えた方が、学習成績が優れていたという結果が出ています。他にも、運動能力を高めることや、集中力を高めることなど、「よくかむ」ことには驚くべきメリットが多数証明されているんです。

 大人はもちろん、子どもにも1口30回かむというのを心掛けてみてください。丸のみしてしまう子どもには、スルメやグミなどでかむ練習をさせてみるのもおすすめです。あと「うさぎとかめ」の替え歌もおすすめです。私が作った歌は、「よくよくかめよよくかめよ、世界のうちでお前ほど、よくかむ賢い子はいない、どうしてそんなにかめるのか」というものです。この歌をゆっくり歌うと、その間にだいたい30回かむことができます。そしてこの歌をお子さんに覚えてもらって、かんでいる間、頭の中で歌ってもらいましょう。

 楽しみながら、よくかんで健康に! かまない理由はありません。

(2020年11月28日付紙面より)

2020年11月28日
24 お悔やみ情報
  
2020年11月27日
25 温かな社会となるように
 城南中が「エンジリボン活動」を始動  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)では、独自の取り組みとして今月から「エンジリボン運動」をスタートした。活動を通して差別や虐待のない温かな社会となるよう校内外に訴求していく。

 同校では、子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいといった思いを込め、2015(平成27)年から11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて毎年オレンジリボンの授業を実施。命の大切さに加え、人権意識を高揚させて生徒・教師・家庭をつなぐ取り組みとして定着させてきた。

 エンジリボンは、同校のイメージ色である「えんじ色」を採用し、校訓を取り入れ「あらゆる差別と偏見をなくし、明るく・仲良く・正しい社会(未来)をつくる運動」をテーマに始動。授業やさまざまな活動を通し、部落差別をはじめとした根強く残る差別やインターネットにおける誹謗(ひぼう)中傷など、現代社会ならではの新たな差別に対応していくとしている。リボンは11日に行われたオレンジリボンの授業で、生徒らに初めて公開された。

 多様化する問題に対し、リボンには「しなやかに強く生きてほしい」「誰かに相談できる勇気を持ってほしい」との思いを込めた。森浦展行・主幹教諭は「生徒たちは授業で手渡したリボンと、その意味を大切にしてくれているのを感じました。取り組みを通じて次の世代に伝えていけるような大人に成長してもらえれば」と話している。

(2020年11月27日付紙面より)

「エンジリボン」のポスターを手にする森浦展行主幹教諭=新宮市立城南中学校
2020年11月27日
26 協力して地域の体験楽しむ
 日野RDが珍魚釣りに挑戦  (串本町 )

 串本町総合運動公園でキャンプ中のラグビートップリーグ所属チーム・日野レッドドルフィンズが25日、串本漁港の一角で南紀串本観光協会が提供するプログラム「珍魚釣り体験」に取り組んだ。

 大人数でのキャンプを受け入れ支えてくれる地域への恩返しの思いを込めて取り入れた、全員参加のトレーニングメニュー。選手らは4チームに分かれ対抗戦を繰り広げる形で珍魚釣りに臨んだ。

 同協会の宇井晋介事務局長ら職員や釣りに詳しいアドバイザリースタッフ候補がその挑戦をサポート。選手らは触れてはいけない魚種を確認した後、チームごとに陣地を決め珍しそうな魚影の情報をチーム内で回しながら釣果を重ねた。

 カサゴやアイゴ、フグ類が数の上位を占める中、オハグロベラやテンジクイサギ、カゴカキダイやフエダイといったレア魚もチームそれぞれに釣り上げた。元・串本海中公園センター水族館館長で魚類に詳しい宇井事務局長が審査してチーム順位を決め、同協会と同町から景品を贈って各チームの健闘をたたえ合った。

 地元の体験を皆で協力して楽しむ過程を通して地域貢献とチームビルドを両立させるのがこのメニューの狙いとするところ。堀江恭佑キャプテンは「普通に釣りをする人はいるが珍魚釣りは全員が初めてで、この人数でできたこともあってすごく楽しめた。僕たちはチームビルドという目的で合宿に来ているが、どのチームもコミュニケーションを取って楽しみながらチームワークができていたところがとても良かったと思う」。

 オーガスティン・プルキャプテンは「聞くところによると串本は世界でも魚釣りが有名な場所だそうで、今日は実際にその釣りをさせていただけてとても楽しかった。この2年ぐらい合宿に行く機会がなく、マネジメントの皆さんにチャンスをつくっていただきチームとして行くことができた。今日は選手みんなの楽しむ表情を見ることができて良かった」と取り組みの印象や手応えを語った。

 この日は希望者を対象にし早朝のシーカヤック体験にも取り組んだ。同チームが串本でキャンプをするのは初で、期間は28日(土)まで。

(2020年11月27日付紙面より)

串本漁港の一角で珍魚釣りに挑戦する日野RDの選手ら=25日、串本町串本
各チームの釣果を確かめる宇井晋介事務局長ら
2020年11月27日
27 サイクルツーリズムで協力
 2町1社と連携協定を締結  (古座川町 )

 古座川町が20日、すさみ町、上富田町、株式会社南紀白浜エアポートとサイクルツーリズムにかかる連携協力に関する協定を締結した。

 この協定は、紀南エリアにおいてサイクルツーリズムによる観光推進事業の発展と地域活性化を推し進める上で、4者が連携協力する根拠となるもの。締結式は南紀白浜空港であり、すさみ町の岩田勉町長、上富田町の奥田誠町長、古座川町の西前啓市町長、同社の岡田信一郎社長がそれぞれにあいさつを交わし、協定書4通に記名押印して発効させた。

 ▽紀南エリアをEバイク(電動アシスト付きスポーツ自転車)などで周遊するためのコンテンツ整備▽紀南エリアの魅力を伝えるサイクルツーリズム商品の共同開発▽サイクリングを軸とした観光情報の発信▽その他4者が有益と認める事項―における連携を定める内容で、経費は展開する事業ごとに4者で協議して案分、協定の有効期限は1年間とし期限終了30日前までに4者のいずれかから改定や終了の申し出がない場合は同一内容で年次更新するとしている。

 古座川町地域振興課によると、3町に共通する点としてレンタサイクルにスポーツ自転車を取り入れている点があり、すさみ町と上富田町は先駆的にEバイクを導入している。これら自転車をレンタル利用する時の行動圏を考えた場合、3町とも町域を越えた利用が想定でき、Eバイクについては町域を越えた先で給電やバッテリー交換ができる連携拠点も必要になる。

 町域外の連携拠点での乗り捨て(レンタルの終了)も含めた利用環境を整えるのがこの協定の喫緊の目的で、まずは近い将来にスポーツ自転車のレンタル事業を考えている同社を含めた4者で協力の根拠をつくった。この枠組みを母体にして連携の幅を今後さらに広げ、行動圏となる県南部広域をサイクルツーリズムの地として盛り上げることを目指しているという。

(2020年11月27日付紙面より)

サイクルツーリズムにおける連携協定を結んだ4者=20日、南紀白浜空港(古座川町役場地域振興課提供)
2020年11月27日
28 年末の交通安全運動に向け
 委員会で事故情勢など確認  (南郡交対協 )

 南牟婁郡交通安全対策協議会(会長・大畑覚御浜町長)による委員会が25日、同町役場くろしおホールであり、12月1日(火)から始まる「年末の交通安全県民運動」期間中の取り組みを協議した。

 運動は交通事故防止の徹底を図ることが狙い。10日(木)までの10日間で▽子どもと高齢者の交通事故防止▽横断歩道における歩行者優先の徹底▽シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転等の根絶―を重点に掲げる。

 委員会であいさつした大畑会長は「年末年始にかけて慌ただしくなり、交通事故の多発が懸念される。この地域から悲惨な事故がなくなるようしっかり取り組みたい」と述べ、関係機関の協力を求めた。

 紀宝警察署の濱口裕史署長は10月末現在の交通事故情勢を報告。県内、管内ともに減少しているとしながらも、県内の死者65人中、約半数が高齢者とし、さらなる高齢者の安全対策が課題とした。

 管内では、横断歩道での「まもってくれてありがとう運動」を推進し、飲酒運転の夜間検問を積極的に実施するとした上で「一人でも多くの町民、市民に交通安全意識が浸透するよう取り組みたい」と述べた。

 運動期間中、初日の広報啓発活動を皮切りに、安全運転管理推奨像の伝達式、ハンドルキーパーモデル事業所の指定、通学路での街頭指導活動などに取り組む。

(2020年11月27日付紙面より)

交通情勢を報告する紀宝警察署の濱口裕史署長=25日、御浜町役場

2020年11月27日
29 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年11月27日
30 5チーム競い串本が優勝
 第29回LC杯少女バレー  
2020年11月27日
31 新宮高が近畿出場権つかむ
 県高校新人卓球大会  
2020年11月27日
32 井上漸晟君らが近畿大会へ
 県小学生秋季選手権・インドア県予選会  (ソフトテニス )
2020年11月27日
33 募金箱を設置  エーゲ海地震災害義援金  (新宮市役所 )
2020年11月27日
34 最後まで幸せに暮らすため  あすか斎苑で森田洋之さんが講演  (新宮市 )
2020年11月27日
35 谷岡龍樹さんに感謝状  薬物乱用防止に大きく貢献  (和歌山県 )
2020年11月27日
36 素晴らしい先輩に学ぼう 「偉人に学び、生命を強くする」学習会 (下里中)
2020年11月27日
37 元気にグラウンド駆ける  勝浦小と市野々小で運動会  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
38 5㍍の皇帝ダリア  那智勝浦町  
2020年11月27日
39 市の文化人を知ろう  神倉小児童がふるさと学習  (新宮市 )
2020年11月27日
40 自然に学び自身と向き合う  子どもの村学園が高津気へ  (那智勝浦町 )
2020年11月27日
41 生徒が劇などを発表  家族招いて文化祭実施  (西向中 )
2020年11月27日
42 国体予選に向けて真剣に  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2020年11月27日
43 御浜町でミカン盗まれる  収穫前の約900㌔被害に  
2020年11月27日
44 12月議会提出の議案説明  コロナ拡大防止措置など  (新宮市 )
2020年11月17日
45 新宮港へ「おかえりなさい」
 「飛鳥Ⅱ」1年ぶりに入港  (新宮市 )

 約300人の乗客を乗せた大型客船「飛鳥Ⅱ」(総トン数5万444㌧、全長241㍍、郵船クルーズ株式会社)が15日、約1年ぶりに新宮市の新宮港に入港した。港に降り立った乗客らは、それぞれ観光バスやタクシーに乗車。熊野地方の観光を満喫した。

 今年の上半期、新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、同港においても昨年11月10日の「飛鳥Ⅱ」の入港を最後に、クルーズ船の寄港が途絶えていた。この日の入港を機に、同港では来年1月前半までに4回(21日「飛鳥Ⅱ」、12月1日「にっぽん丸」、2日「飛鳥Ⅱ」、1月6日「ぱしふぃっくびいなす」)のクルーズ船の受け入れを予定している。

 このたびのクルーズ名は「秋の熊野ウイークエンドクルーズ」で、行程は横浜~新宮~横浜。「Go To トラベル」事業の支援対象となっている。

 同船は、寄港に当たり「ウイルスを船内に持ち込ませない、ウイルスを船内で拡散させないために、船内では万全な感染症対策を実施し、乗組員もトレーニングを重ねてまいりました。お客さまにも感染症予防対策をお願いし、新しいクルーズスタイルで新宮港に寄港します。生まれ変わった『飛鳥Ⅱ』を今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とコメントを寄せている。

 新型コロナ感染拡大防止のため入港セレモニーは実施されなかったが、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が出迎える中、乗客らは次々と下船。スマートフォンで写真を撮るなどして、景色や熊野の空気を楽しんだ。

 夕方の出港時には、田岡実千年市長が「蘇(よみがえり)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「当面の間は感染症対策を実施した上でのお迎えとはなりますが、梛(なぎ)の木見送り隊をはじめ、地域を挙げて歓迎させていただきたいと思いますので、二度、三度と熊野・新宮へお越しください」と乗客らに呼び掛けた。

 同船は、熊野水軍太鼓による演奏が響く中、見送りに訪れた人たちの「また来てね」の声を受け横浜に向けて出港した。

(2020年11月17日付紙面より)

約300人の乗客が新宮港に降り立った=15日、新宮市の新宮港
15日に入港した「飛鳥Ⅱ」
2020年11月17日
46 絵地図作成のため町散策
 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会  (那智勝浦町 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や那智勝浦町観光企画課、町内外のボランティア団体などで構成する世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎町長)は13日、「駅近お散歩マップ(絵地図)」の作成のため、同町天満地区を散策した。同地区に詳しい同町浜ノ宮の榎本幸子さんが道案内し、三重県津市在住の絵地図作家・植野めぐみさんらが同行した。

 同協議会は世界遺産・熊野古道「大辺路」の観光客受け入れのための基盤整備と機能強化に取り組み、都市と地域の交流活性を行うことを目的としている。現在は、「駅近お散歩マップ」と町内JRの各駅を拠点とした熊野古道大辺路の「各駅発着ルート案内マップ」の作成に取り組んでいる。

 この日は、榎本さんをガイドに▽天満牧場▽天白酢醸造元曙商会▽汐竜金物店▽丸正酢醸造元▽汐竹商店▽天神社▽藤野醤油(しょうゆ)醸造元▽円心寺―など、歴史ある店舗や同町で有名な場所などを訪ね、町並みを歩いた。

 天満牧場では同牧場の加味根佳美さんが乳牛や肉牛の数、名物の牛乳について詳しく解説。その後、牛乳やコーヒー牛乳を味わった。

 一同は各店舗に足を運び、店主らとコミュニケーションを取り、榎本さんは過去に同地区が栄えていた頃の話や、町の状況を説明した。植野さんは各所で質問し、地図にメモを取りながら景色の撮影に汗を流した。

 JR紀伊天満駅ではテスト版の「各駅発着ルート案内マップ」を開き、設置場所や地図の向きなどを思案し検討した。最後は熊野七薬師などが祭られる円心寺を訪ね、休憩した。

 散策を終え、植野さんは「かつて栄えた街道や当時の活気、人々のエネルギーを感じました。昔からの伝統色が強い建物が多い。これを強調し、お寺などの厳かさなどを見る以上に表現したい」。

 絵地図への思いについては「実際に町に来られた方々に、かつてのにぎわいなどを感じていただけるものにしたい。古道歩きだけでなく、駅の待ち時間も華やかなものになるような絵地図を作りたい」と語った。

 同協議会のプロジェクトマネージャーを務め、NACKTでは観光資源の磨き上げを担当する齊藤滋さんは「地元の方々がご丁寧に町を案内してくださり、充実した内容をお聞かせいただくことができた。良い絵地図が完成すると思う」と話した。

 なお、「駅近お散歩マップ(絵地図)」は来年1月20日、「各駅発着ルート案内マップ」は同年1月末の完成を予定しているという。

(2020年11月17日付紙面より)

各所で細かな情報を集める=13日、那智勝浦町の天満牧場
絵地図作成のために町内を散策する一同
2020年11月17日
47 にぎわいよみがえる
 「紀の宝みなと市」4カ月ぶりに再開  (紀宝町 )

 「紀の宝みなと市」が14日、紀宝町の鵜殿港荷さばき場を会場として催され、4カ月ぶりの再開に、待ちわびた人たちでにぎわった。

 みなと市は地域活性化を目的とし、町と町商工会で構成する紀の宝みなと市実行委員会(田尾友児実行委員長)が2013(平成25)年12月から月に1度、実施している。フリーマーケットや軽トラック市が並び、農林水産物など新鮮な地場産品の販売で人気が高い。今年は新型コロナの影響で4~6月は中止され、7月に再開したものの、8月から再び中止に。今回は12の出店があり、入場者には氏名と連絡先を記入してもらい、検温するなどコロナ感染予防にも配慮された。

 7月に抽選券を配布し、8月の「紀の宝みなと市お盆まつり」で発表する予定だった当選番号も貼り出され、1等の電気圧力鍋から6等の青汁まで28人が景品と交換した。

 毎回人気の鮮魚は水揚げがなく、ビンチョウマグロ切り身の販売だけとなったが、格安販売とあって開始前から客が並ぶ人気ぶりだった。毎回出店するミカン農家の前地敏久さんは「中止はこたえた。待ちかねた」と再開を歓迎し、弁当を買い求めた鵜殿の80代の女性は「友達の顔も見えるし、やっぱりにぎやかなほうがええ」と喜んでいた。

(2020年11月17日付紙面より)

マグロを買い求める人でにぎわう=14日、紀宝町の鵜殿港
2020年11月17日
48 周年記念諸行事でにぎわう
 樫野埼灯台で特別公開など  (串本町 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で15日、152周年灯台記念日・樫野埼灯台150周年記念の特別公開があり、地域内外から訪れた人々が普段は入れない灯台内部を見るなどして親しんだ。

 この灯台は1870年に完成した日本初の石造洋式灯台。完成の約1カ月前から点灯を始めたことでも知られ、出入り口の上部にあるメモリアルプレートには1870年7月8日(旧暦明治3年6月10日)初灯と刻まれている。150周年は点灯・完成の年が起点。灯台記念日の152周年は改税約書(江戸条約)に基づく八つの灯台のうち最初に着手した観音埼灯台の起工日から数えていて、二つの周年は起点の捉え方が異なっている。

 この日は例年取り組んでいる灯台記念日の諸行事に上乗せする形で樫野埼灯台150周年の祝いを実現。管轄する田辺海上保安部(上野春一郎部長)は上野部長や藤田圭造次長ら部員7人で運営にあたり、先着150人限定で同灯台点灯150周年記念ボールペンを配って節目を意識づけた。

 感染症予防のため制服試着は中止となったが、マスコットキャラクター「うみまる」が来訪を歓迎し子どもらも興味津々。他の周年記念諸行事は計画通り実施し、日本機械学会の機械遺産認定を受ける光学系機械装置を駆動した状態でじかに見るなどの機会を提供した。

 航空機によるローパスは今回、関西空港海上保安航空基地所属のヘリコプター「みみずく」が飛来。海上では串本海上保安署所属の巡視艇「むろづき」も待機し、空と海からの哨戒を繰り広げた。「みみずく」はゆっくりと灯台に接近する飛行も披露し、来訪者は間近に飛行する迫力に歓声を上げ、手を振って搭乗員とコミュニケーションを取るなどして親しんだ。

 同灯台は後に中継ぎされたが、完成当時の構造が今も現存。自ら来訪歓迎をして歴史の節目を祝った上野部長は「樫野埼灯台は日本最初の洋式灯台の一つとして今日まで航行の安全を守り、日本とトルコの良好な関係にもつながっている。船舶の設備が発達しても灯台の明かりは船員が頼りにするところであり、これからもしっかりと守っていきたいと思う」と気持ち改まるところを語った。

 この日は関西文化の日関係で旧官舎や最寄りのトルコ記念館、日米修交記念館も無料開放され、同灯台と併せて見学者でにぎわっていた。

(2020年11月17日付紙面より)

周年記念で特別公開された樫野埼灯台=15日、串本町樫野
普段は入れない灯台内部や光学系機械装置を間近に見学
定番行事「航空機のローパス」。今回はヘリと巡視艇が合同で哨戒演示した
2020年11月17日
49 女子サッカーの普及願う
 ガールズサッカーフェスティバル  (和歌山県サッカー協会 )
2020年11月17日
50 串本JFCがブロック優勝
 近畿ブロックスポ少サッカー交流大会  
2020年11月17日
51 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2020年11月17日
52 技術向上目指し有事に備える  火災予防運動に伴い総合訓練  (新宮市 )
2020年11月17日
53 サツマイモをお裾分け  マリア保が寿楽荘を訪問  (新宮市 )
2020年11月17日
54 オーケストラがやって来た!  三輪崎小で文化鑑賞公演  (新宮市 )
2020年11月17日
55 豊富な出店に来場者にぎわう  太田の郷のフリーマーケット  (那智勝浦町 )
2020年11月17日
56 学びながら写真撮影を  ウミガメ公園で東紀州学のワークショップ  (紀南高校 )
2020年11月17日
57 和気あいあいとプレー 紀宝町社協が賛助会員募集中 (グラウンドゴルフ大会)
2020年11月17日
58 6競技で熱戦繰り広げる  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2020年11月17日
59 大学での学びに触れる  近大新宮で進路発見学習や講演会  
2020年11月17日
60 進路選択に向け意欲高める  那智中で高校進学説明会  
2020年11月17日
61 投票結果を発表  新宮警察署内広報紙等コンクール  
2020年11月17日
62 遺徳しのんで思い新たに  古座地区で戦没者慰霊祭  (串本町 )
2020年11月17日
63 お気に入りの一冊語る  ビブリオバトル新宮  (新宮市 )
2020年11月17日
64 お悔やみ情報
  
2020年11月13日
65 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
66 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
67 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
68 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
69 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
70 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
71 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
72 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
73 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
74 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
75 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
76 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
77 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
78 お悔やみ情報
  
2020年11月10日
79 源泉の一番湯を奉納
 那智大社で規模縮小し献湯祭  (南紀勝浦温泉旅館組合 )

 南紀勝浦温泉旅館組合(清水貞吾組合長、組合員10館)は8日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「献湯祭(けんとうさい)」を営んだ。組合員らが参列し、朝一番に源泉からくみ上げた温泉水を神前に奉納した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宿泊客の参列参加や餅投げも行わず規模を縮小して実施した。

 神事では各旅館の代表者らが14個のたるに入れた源泉の一番湯を順に神職に手渡し供えた。

 所用で欠席した清水組合長に代わり、野口滋己(しげき)副組合長が代表して玉串を奉てん。一同は自然の恵みに感謝し、業界の繁栄とコロナ終息を祈願した。

 男成宮司は「自然の恵みに感謝するとともに各旅館のご繁栄、コロナ終息を祈願した。各地で巣ごもりが続いている。旅行でリフレッシュしたい方々のためにも仕事にご精励いただけましたら」と語った。

 野口副組合長は「4~6月は前年比で100%近く客足が減少した。しかし、町の宿泊クーポンや県のリフレッシュキャンペーン、国の『Go To トラベル』、修学旅行の県内実施により、9月以降は組合全体で前年と同程度に戻った。10月も前年並みになると思う」。

 今後については「本日は各旅館の繁栄とコロナ終息を祈りました。各旅館とも感染症対策はしっかりとしているため、安心してお越しください」と語った。

 同組合によると、組合員10館の収容力は762室で、3200人だという。

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■青岸渡寺では追善法要



 献湯祭を終えた一同は那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)に向かい、物故者追善法要を営んだ。

 法要は南紀勝浦温泉の礎を築き上げ故人となった経営者や従業員などの功績に感謝し、冥福を祈るもので髙木亮英副住職らが読経を行った。

 野口副組合長が「43回目の法要として、礎を築かれた皆さまに感謝するとともに、組合員一同、創意工夫をもって業績の向上に励み、観光産業の発展に努力します」と追悼の言葉を述べた。

 髙木副住職は「コロナの影響などで厳しい状況にあるが、皆さまの力を合わせ、この難局を乗り越えてください」と語った。

(2020年11月10日付紙面より)

一番湯の奉納に向かう南紀勝浦温泉旅館組合一同=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
追善法要が営まれた=同日、那智山青岸渡寺
2020年11月10日
80 子育てに優しい町づくり
 保育サービス講習会開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター(戸塚ゆう子センター長)は7日、同町福祉健康センターで「保育サービス講習会」をスタートさせた。地域住民7人が参加し、子育て支援の基礎や心得、親子の気持ちを尊重した寄り添い方などを学んだ。

 本年度初の取り組み。子育て世代の労働時間や労働形態が多様化する中、子どもの送迎や残業時の預かりなど、既存の保育所・保育園での一時預かりサービスでは対応できない保育ニーズに応えることが目的で、町民からの要望があって実現した。基本的な知識・技術を習得した保育サービスの提供者を養成するとともに、母親同士の自助グループづくりを促す狙いもある。

 講師は町の保育士や救急救命士、管理栄養士、かづこ助産院の本舘千子(もとだて・かづこ)院長、NPO法人Com子育て環境デザインルームの松本千賀子理事長ら。全24時間の講習を修了すると、保育活動に際して一般財団法人女性労働協会の補償保険に加入できる。

 この日は戸塚センター長が「保育の心」と題して講話。活動時の安全で快適な空間づくりや、事前打ち合わせなどでコミュニケーションを取ることの重要性を解説し、「困ったときに『助けて』と言える人がいる、わが子の成長を共に喜んでくれる人がいるというのは、親にとってとても心強いこと。皆さんの活動が、子育てに優しい町づくりにつながる。地域の良き子育てパートナーになってほしい」と呼び掛けた。

(2020年11月10日付紙面より)

講習を受ける参加者たち=7日、那智勝浦町福祉健康センター
2020年11月10日
81 秋の深まりを楽しく
 商工会青年部が「屋台deランチ」開催  (紀宝町 )

 紀宝町商工会青年部(玉置一貴部長)は8日、同町の鵜殿港で「屋台deランチ」を開催した。新型コロナウイルスの影響で遊び場も限定されている子どもたちに、屋台の雰囲気を味わってもらいながら、親子や友達同士に楽しみの場を提供するのが目的。青年部初の試みで、ゲーム機、米、お菓子の詰め合わせなどが景品の抽選会もあり、秋の休日は最後までにぎわった。

 連絡先を記入し、検温を済ませて入場できる会場は、鵜殿ふれあい会館の裏手。焼きそば、ホットドッグ、フライドポテト、ソフトドリンクなど子どもたちに人気のメニューをそろえた屋台が並び、ほとんどが100円という安さで、売り手は青年部員が担当。屋台前に行列ができるほどの人気を集めた。コンテナを並べて設けた席も、間隔を空けてコロナの感染予防に配慮。会場のあちこちで、歓談を楽しむ様子が見られた。

 2家族6人で訪れた町立井田小1年の谷口來未(くるみ)さん(6)は、この集いを母親に教えてもらったという。仲間同士でラムネやかき氷、フライドポテト、焼きそばなど囲み「どれもおいしい」と笑顔を浮かべた。母親と妹の3人で来た町立鵜殿小4年の芝鼻美唯菜(みいな)さん(9)はやや肌寒い天候にもかかわらず、フライドポテトとともにかき氷も味わって「寒くないし、大丈夫。おいしかった」と元気。2人は「楽しい」と口をそろえ、玉置部長も「遊び場所を提供したかった。うれしい」と話し、予想以上の好評さを喜んだ。

(2020年11月10日付紙面より)

晩秋の一日を楽しく=8日、紀宝町の鵜殿港
屋台の前も行列でにぎわう
2020年11月10日
82 防火意識高揚を啓発
 秋の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴い、各地の消防は9日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮、熊野川の2地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から26人が参加。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は団員数を縮小しての実施となった。竹内由定団長は「これから寒くなり火災の起こりやすい季節となる。防火広報活動をしっかりやっていただき、火災予防に役立つようにお願いします」と訓示。

 出発式に駆け付けた田岡実千年市長は、団員らの日頃の尽力に感謝を述べ「空気が乾燥し火災が発生しやすいこの時季は、市民一人一人が火の用心を心掛けていただけるように広報活動を」と呼び掛けた。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 15日(日)には新宮地区と熊野川地区の8カ所で総合訓練を実施する。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の6点。

 市消防本部では▽住まいの防火対策を進めよう▽延焼拡大危険性の高い地域を中心とした火災予防対策や警戒を徹底しよう▽放火されない環境づくりを進めよう▽防火管理体制の徹底を図ろう▽電気用品、燃焼機器、自動車などの適切な使用・維持管理を徹底しよう▽火気器具・危険物は正しく取り扱いましょう―の6点を重点に実施する。

 市消防本部管内で今年1~10月に発生した火災は、住宅火災4件、その他火災4件の計8件で、昨年同期より4件減少した。

(2020年11月10日付紙面より)

各分団が防火広報活動に出発した=9日、新宮市消防本部
2020年11月10日
83 活字を読む以外の読書体験  大人のためのおはなし会  (串本町図書館 )
2020年11月10日
84 1200人が鑑賞に親しむ  第16回串本町民総合展  
2020年11月10日
85 両町管内で防火パレード  秋季全国火災予防運動始まる  (串本町・古座川町 )
2020年11月10日
86 自然に親しみ山歩き  「歩け歩け教室」開講  (新宮市 )
2020年11月10日
87 体や心の変化など学ぶ  城南中で思春期講座  (新宮市 )
2020年11月10日
88 親子で一緒に身を守ろう  宇久井小で護身術体験  (那智勝浦町 )
2020年11月10日
89 「大きな夢を目指して」  Start Up Me 硬式野球  (新宮高校硬式野球部OB会 )
2020年11月10日
90 ウオークラリー楽しむ  1~4年生が秋の遠足  (成川小 )
2020年11月10日
91 防火意識の向上呼び掛ける  秋季全国火災予防運動でパレード  
2020年11月10日
92 本番さながら迅速に  建設業組合も復旧合同訓練に初参加  (御浜町 )
2020年11月10日
93 お悔やみ情報