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2022年11月25日
1 みんなに感動与えて
 新嘗祭とサッカー必勝祈願祭  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で23日、「新嘗祭(にいなめさい)」と、同日夜に2022サッカーワールドカップカタール大会で初戦を迎える日本代表チームの必勝祈願祭を営んだ。自然の恵みに感謝するとともに、日本代表選手らの健闘を願った。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年に取れた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。神前に穀物などがささげられ、上野宮司が祝詞を奏上。巫女(みこ)たちが「浦安の舞」を奉納した。

 必勝祈願祭には、地元のサッカー愛好家や新宮サッカースポーツ少年団の子どもたちも参列した。

 なお、先月27日には、(公財)日本サッカー協会の田嶋幸三会長、反町康治技術委員長、宮本恒靖理事らが同大社を訪れ、チームの健闘を祈願。同協会では、日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる那智勝浦町名誉町民の中村覚之助の古里である熊野において、2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。

 神事に参列した子どもたちは「今日の相手(ドイツ)はかなり強いけど全力で頑張ってほしい。ヤタガラスが見守ってくれると思います」と笑顔。

 上野宮司は「新嘗祭では全国からお供えいただいた新穀をお供えさせていただき、天恵に感謝しました」。

 ワールドカップに関して「スポーツを通して世界が一つになり感動を分け合うのは素晴らしいこと。世界平和を願う祭典に参加できる日本を誇らしく思う。ヤタガラスの力を頂き、けがのないように頑張って感動する試合を見せてほしい」と思いを語った。

 なお、同日に行われたドイツ戦において、日本代表はドイツ代表に2―1で勝利。27日(日)にコスタリカ、12月1日(木)にスペインと対戦する。

(2022年11月25日付紙面より)

みんなで日本代表の健闘を祈願=23日、新宮市の熊野速玉大社
新嘗祭では自然の恵みに感謝した
2022年11月25日
2 恵みに感謝し豊作願う
 熊野那智大社で新嘗祭・献穀講祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝する祭り。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら18人が参列し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。

 祭りでは男成宮司が祝詞を奏上し、正装した2人の巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の大江清一さんらが玉串をささげた。

 大江さんは「近年は異常気象が続いており、農家にとっては不安がある。本日は来年の豊作を祈願するとともに、皆さまが安心して暮らせるように、新型コロナウイルス終息も祈りました」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

来年の豊作や新型コロナウイルス終息などを祈願した=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
巫女が浦安の舞を奉納した
2022年11月25日
3 新宮駅に絵馬を寄贈 月に祈るウサギを描く (熊野本宮大社)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は21日、新宮市徐福のJR新宮駅(坂本純一駅長)を訪れ、九鬼宮司が来年のえと「癸卯(みずのとう)」を描いた絵馬を寄贈した。坂本駅長は「毎年頂き、ありがたい」と感謝を述べた。

 新宮駅は毎年、熊野三山の各大社から絵馬の寄贈を受け、ホームに飾っている。来年の「癸卯」の絵馬を届けたのは熊野本宮大社が一番早かった。新宮駅に届けた絵馬は五角形となっており、大きさは周囲の木枠を除いた画面の最大部で横が103㌢、縦が80㌢となっている。

 熊野本宮大社は新宮駅のほか、いずれもJRで紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅などにも絵馬を寄贈している。各駅のある市町のイメージで背景の色を変えており、新宮駅は「海・山・川」などの自然をイメージした緑だった。月を仰いで祈るウサギが描かれ、「祈」「安全」「平和」「コロナ終息」などの文字も揮毫されている。

 九鬼宮司は「串本町でロケットの打ち上げが予定されていることから、月は宇宙と熊野がつながるイメージで描いた。新宮駅に来られる方の安全、新型コロナの終息、世界の平和などをウサギが祈っているイメージ。来られる方を笑顔でお迎えし、熊野の良さを発信していただければ。絵馬が熊野三山をイメージされるきっかけになり、それぞれに足を運んでいただければ幸い」と語った。

 坂本駅長は「このような素晴らしい絵馬を頂き、ありがたい。新宮駅を訪れる人に見ていただき、当地方を回っていただいて、これまでコロナ禍で辛抱してきたところもあると思うので、今後は皆さんが飛躍していただけるような年になればと思う。絵馬を見て、熊野三山や熊野古道に足を運んでいただければ」と述べた。

(2022年11月25日付紙面より)

坂本純一駅長(左)に絵馬を寄贈する九鬼家隆宮司=21日、新宮市徐福のJR新宮駅
2022年11月25日
4 大輪が夜空と水面彩る
 多くの来場者が花火楽しむ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は22日夜、同町の勝浦湾・渡の島で「海の章」と題し、関西初となる新色「エメラルドグリーン」の花火を打ち上げ、同町の秋の夜空に大輪を咲かせた。合計2000発が打ち上げられ、多くの見物人から拍手や歓声が上がった。

 3年連続で中止となった那智勝浦町花火大会に代わるイベントとして町独自で計画。花火大会の実施を望む町民の声を受け、コロナ禍で疲弊する町を元気づけるとともに、町の活性化につなげることが目的だという。

 イベントでは15分間の花火を2度に分けて披露するもので、初回の13日には「山の章」と題し、紅葉と那智の滝しぶきの競演を表現した花火が打ち上げられた。

 2回目は20日に実施予定だったが、天候不良でこの日に延期となった。町職員らは見物場所付近に待機し、来場者の安全確認や交通誘導に努めていた。

 午後8時、美しい光の大輪が夜空と勝浦湾の水面(みなも)を彩った。その光景を見物したり、写真や動画に収めようとする来場者の姿が多く見られた。終了の際は大きな拍手が送られた。

 この日、家族と共に見物に訪れていた同町湯川に住む清水弘治さんは「間近で見ることができ、迫力があった。とてもきれいだった。温泉街で花火が3年間ないのは寂しい。少しずつでも、コロナ禍以前の日常に戻ってくれればうれしい」と話していた。

(2022年11月25日付紙面より)

大輪が町の夜空と勝浦湾の水面を彩った=22日夜、那智勝浦町の渡の島
2022年11月25日
5 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部11月例会  
2022年11月25日
6 友好関係の深化図る  室根・熊野交流の会が訪問  (新宮市 )
2022年11月25日
7 マイナンバーや学校統合など議論  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委 )
2022年11月25日
8 163点の力作展示  県美術展覧会、ジュニア美術展覧会  (新宮市 )
2022年11月25日
9 熊野・自然との共生  「丹鶴ホール」で熊野学パネル展  (新宮市 )
2022年11月25日
10 税を理解し支え合う心を  山﨑千晴さんが租税教育推進協議会会長賞受賞  (三輪崎小 )
2022年11月25日
11 演奏やダンスで表現  成川小で音楽発表会  (紀宝町 )
2022年11月25日
12 詳細な計画ルート示す  「紀宝熊野道路」説明会で  (国交省 )
2022年11月25日
13 厳かに神事執り行う  烏止野神社、神内神社で例大祭  (紀宝町 )
2022年11月25日
14 管内流域へ4万粒分散放流  七川漁協アマゴ発眼卵  (古座川町 )
2022年11月25日
15 税の習字入賞4人を表彰  会長みずから橋杭小訪ね  (新東租税教育推進協 )
2022年11月25日
16 児童生徒ら表現の魅力体験  明神中体育館でアートWS  (WACSS )
2022年11月25日
17 秋はお芋づくしだね!  太地こども園で焼き芋  (太地町 )
2022年11月25日
18 親子ドッジボール楽しむ  神倉小3年生学年行事  (新宮市 )
2022年11月25日
19 今度は自分が読み聞かせ 下里中で練習スタート (那智勝浦町)
2022年11月25日
20 お悔やみ情報
  
2022年11月22日
21 天の恵みに感謝して生きる
 来年の大絵馬が完成  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で21日、来年のえと「癸卯(みずのとう)」の大絵馬が完成した。12月から大社拝殿に掲げられる。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。上野宮司が8月ごろから構想を練り、手直しなどを加えて今日に至った。「天の恵みに感謝し、頂いた命を一生懸命、謙虚に生きてほしい」との思いを込め、「天恵(てんけい)」「壽福(じゅふく)」の文字を揮毫(きごう)し絵馬を完成させた。

 アクリル絵の具を使用し、瑞光を背景に、金の御幣を立てた鏡餅に向かって梛の御幣を手に邪を払う父親ウサギ、それを見つめる母親ウサギ、そして無邪気に遊ぶ子ウサギが描かれている。

 上野宮司は「今年の絵馬(寅)は、邪悪なものを打ち破るべく眼光鋭い虎を描いた。来年の絵馬では、家族を中心とする温かい暮らしを取り戻すことができれば、との思いを込め、日本の祈りの形、お正月の家族の姿を表現した」。

 「暗いニュースが多い中、見る人に『いい年になる』と力を与えられるような、明るい絵馬になるように努めました」と思いを語り「悲しみがあっても、私たちは助け合う気持ちを持ってお互い鼓舞してきた。悲しみに浸るだけではなく、日本に生きる私たちは天の恵みを素直に喜び、恵みに見合うように謙虚に生き、そして地球のために生活を改める必要もあると感じています」と話した。

 毎年、JR新宮駅に掲げている小絵馬(縦70㌢、横110㌢)は、12月半ばごろに届けられる予定。

(2022年11月22日付紙面より)

上野顯宮司(右)が来年の絵馬を完成させた=21日、熊野速玉大社
2022年11月22日
22 期限の10年間を経て開封
 樫野埼灯台のタイムカプセル  (田辺海上保安部 )

 串本町樫野にある樫野埼灯台で19日、タイムカプセルの開封式があった。このカプセルは10年前の灯台記念日行事の一環で封入されたもので、当時参加した児童生徒が未来の自分に宛てた手紙を受け取り、成長を実感するなどした。

 灯台を身近にする目的で2012年11月1日に行われた、第五管区海上保安本部管内初の趣向。開封は10年後とし、当時の大島小児童47人と大島中生徒24人が「10年後の自分への手紙、未来へのメッセージ」と題した作品を現役引退した灯台部品「灯ろう」に封入し、以降は雨露がしのげる同灯台内部で保管していた。

 開封するに当たり田辺海上保安部(真部克彦部長)は当時の児童生徒や教職員などへ招待状を発送し、当日には60人が出席した。真部部長が地域の風景の一つとして灯台に親しみ愛してほしいという願いを掲げて開封を迎えられることを喜びつつ「自分の過去からのメッセージをこれからの道しるべとし、明るい将来を目指してほしい」とあいさつ。当時の児童を代表して伊勢谷詠さん(19)と伊勢谷連さん(17)、同じく生徒を代表して山﨑将一郎さん(22)と宮下翔平さん(22)が小中それぞれの同カプセルを開封した。

 内容物は当時の大島小校長・中道美代子さんと大島中校長・藤田陽子さんが受け取り、集まった児童生徒へと手渡した。同部は式後に同灯台の内部特別公開や海上保安庁所属航空機の飛行展示も実施し、紀伊大島ならではの経験として託して締めくくった。

 10年後の自分に宛てた手紙を手にして山﨑さんは「何を書いたかまでは覚えていなかったので期待して開封した。一言で言うと10年前の自分から叱咤(しった)激励をもらった気分です」、宮下さんは「書いてあることがあまり実現できていなくて恥ずかしいけれど、自分ももう仕事をする年齢なのでこれから頑張らないといけないなという気持ちになった」。

 伊勢谷詠さんは「今でも眼鏡をかけてるの?とか、犬は元気?とか、何を書いてるのと読んで恥ずかしくなりましたが、勉強してる?というのは今大学生でその通りなのでこれは頑張らなければと思いました」、伊勢谷連さんは「お父さんが初めて髪を切らせてくれたことが書いてあった。美容師になるのはその頃からの夢で、当時を思い出せていい励みになったしお父さんにも改めて感謝かな」とそれぞれ印象を語った。

(2022年11月22日付紙面より)

タイムカプセルを開封する当時の大島小児童、大島中生徒の代表ら=19日、串本町樫野
10年後の自分に宛てた手紙を受け取る当時の大島小児童ら
2022年11月22日
23 万が一に備え訓練
 AED取り扱い講習会  (三輪崎自主防 )

 三輪崎区自主防災委員会(湊川大介委員長)は20日、新宮市消防本部の協力を得て、同市の三輪崎会館で自動体外式除細動器(AED/通称:電気ショック)の取り扱い講習会を開いた。区役員など8人が参加、AEDの取り扱いや心肺蘇生法を学び、緊急時に備えた。

 同会館は文化やスポーツの教室などで高齢者の使用も多いため、万が一を想定して実施した。新宮消防の救急係の松本裕也さんと前田響音さんが講師を務めた。

 開会に当たり、湊川委員長があいさつ。「万が一のときに、一人でも多く助かるようにしっかり学んで、使うことがないのが一番ではあるが、(講習が)役立つ日が来るといいなと思う。よろしくお願いします」と呼びかけた。

 AEDの講習に先立ち、心肺蘇生法の講習があった。前田さんは「心臓が止まると血液が回らない。脳に3、4分血液が回らないと、脳細胞が死んでしまう。脳が死んだら治療しても戻らないため、それを防ぐために胸骨圧迫(心臓マッサージ)をしてもらう」などと説明した。

 訓練用の人体模型を使い、救急係の2人による手本の後で、参加者が心肺蘇生法として胸骨圧迫と人工呼吸を訓練。続けて、AEDも訓練用を使い、人体模型にパッチを取り付けて実施、手順を確認した。参加者はいずれも、救急係の2人の指導や助言を受けながら、懸命に取り組んでいた。

(2022年11月22日付紙面より)

AED取り扱いの手順を確認した=20日、新宮市の三輪崎会館
2022年11月22日
24 多様性あふれる地域目指し
 勝吹が感謝伝えるコンサート  (那智勝浦町 )

 熊野地方の社会人などで構成する那智勝浦吹奏楽団(大江一恵団長)は20日、那智勝浦町体育文化会館で第3回「勝吹感謝コンサート ありがとう~いやし 満たし よみがえる~」を開催した。コンサートには約350人が来場し、地元団員らが演奏やパフォーマンスを通してさまざまな「ありがとう(感謝)」を伝えた。

 1996年から開催している同楽団の定期演奏会。毎年、県内外から多くの人々が来場し、にぎわっていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で3年連続の中止に。おととし、昨年はコロナ禍を踏まえて、身近な関係者を招待し、「ファミリー感謝コンサート」と銘打って人数制限や演奏時間短縮などの対策を講じながら演奏会を実施してきた。

 コロナ禍3年目の今年は「多様性あふれる地域をめざして」をテーマに、タイトルを「感謝コンサート」に変更。活動が継続できることに対する地域への感謝を第一に、またポストコロナと多様な文化交流を軸に「今、できる演奏会」「誰もが楽しむことのできる演奏会」を目指した。

 コンサートでは、来場者のマスク着用や検温、アルコール消毒の呼びかけ、団員と客席の距離を5㍍離すなどのコロナ対策に取り組んだ。

 迫力あるオープニングファンファーレで幕を開け、行進曲や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のテーマ、人気アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の主題歌「ミックスナッツ」などを披露し、会場を沸かせた。

 また、新たな取り組みとして「手話が聴覚障害者と聴覚障害者以外の者がお互いを理解し合うための大切な言語である」との認識に基づき、手話通訳も設置。「翼をください」のサビ部分では、来場者全員で手話を行った。

 昨年に引き続き、唱歌「ふるさと」では「あ」「り」「が」「と」「う」と1文字ずつ書いたパネルを持った団員が登場し、演奏とともに感謝を伝えた。

 指揮者の大江伸二さんは「コロナ禍以前の状態に近づけたい思いから、お客さまとの距離を確保し、団員がマスクを外しての開催に臨んだ。来年は今年よりも感染防止の理解を変えていくとともに、多様な取り組みも進めていきたい」。大江団長は「暴風雨の中、多くの皆さんにお越しいただき、感謝しています。今後も応援してくださる地域の皆さまに感謝を伝えていきたい」と語った。

(2022年11月22日付紙面より)

那智勝浦吹奏楽団が今年も会場を盛り上げた=20日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年11月22日
25 仲間の声援受け全力尽くす 東牟婁地方中学校秋季陸上競技大会 
2022年11月22日
26 下里(男子)、潮岬(女子)が連覇 東牟婁中体連駅伝競走大会 
2022年11月22日
27 吉野祥太郎さん招いて発信  北大研究林で森のちから13  (WACSS )
2022年11月22日
28 河川整備の推進など訴え  熊野川改修促進期成同盟会が要望活動  
2022年11月22日
29 伸びる子どもの育て方  体育文化会館で教育講演会  (那智勝浦町 )
2022年11月22日
30 八咫烏クッキーを奉納  セ・ラ・セゾン!和歌山串本養春店  (熊野那智大社 )
2022年11月22日
31 タウンガーデンにイルミ設置  27日、3年ぶりの点灯式  (新宮市 )
2022年11月22日
32 中高生7人が書評合戦  ビブリオバトル新宮  
2022年11月22日
33 太田と都島をつなぐコンサート  区民合唱団「みやこん♪」  (那智勝浦町 )
2022年11月22日
34 本谷さきさんがめはり体験など  県公式インスタグラムイメージガール  (新宮市 )
2022年11月22日
35 感染防止対策など学ぶ  恒例の「カフェいっぷく亭」  (紀宝町 )
2022年11月22日
36 美しい音色が会場包み  ランチ会でブレス・ユーが演奏  (紀宝町 )
2022年11月22日
37 空手は紀宝が総合優勝  南郡・熊野市スポ少地域交歓大会  
2022年11月22日
38 お悔やみ情報
  
2022年11月17日
39 地域住民131人集う 熊野川ふれあいGG大会 (新宮市熊野川町)

 新宮市熊野川町の若もの広場で15日、「第13回ふれあいグラウンドゴルフ大会・熊野川」が開かれた。秋晴れの下、地域住民や市立熊野川中学校の生徒ら計131人が集い、和気あいあいとプレーした。

 高齢者らの仲間・健康・生きがいづくりやひきこもり防止を目的に毎年開催している大会。熊野川区長連絡協議会、公民分館、ゆうゆうクラブ熊野川支部、福祉委員会、民生委員児童委員協議会などで組織する「熊野川ふれあい交流事業実行委員会」(木村康史・実行委員長)が主催し、市社会福祉協議会が後援

している。熊野川中学校の生徒22人も受け付けや審判、司会で運営に協力した。

 木村実行委員長は「久しぶりに顔を合わせる人、毎日会っている人、いろいろだと思うが、最後の餅ほりまで楽しく愉快に交流して」。同中生徒会の中前幸太会長は「今日晴天に恵まれたのも、皆さんの日頃の行いが良いからでは。元気にグラウンドゴルフを楽しみましょう」とあいさつした。

 参加者たちは4~6人のチームで8ホールを2周。芝生の難しいコースに「全然飛ばないねえ」「逆に行きすぎた」と盛り上がった。初プレーの中学生たちは、あさっての方向に飛んでいくボールに苦戦しながらも、チームの参加者らに教わって徐々にこつをつかんでいた。

 終了後には、最高齢102歳の奥栗枝さんに特別賞が贈られていた。

(2022年11月17日付紙面より)

102歳の奥栗枝さん(右)もプレー=15日、新宮市熊野川町
2022年11月17日
40 挑戦やミニ演芸会で親交
 第24回西向子ども祭り  (串本町 )

 串本町立西向小学校で12日にイベント「第24回西向子ども祭り」があり、同校の児童やその家族、教職員や校区内の住民など地縁者が挑戦や鑑賞などを楽しみながら一体的に親交を深めた。

 同校(山本隆介校長)と同校育友会(谷端純会長)が実行委員会を立ち上げて計画した親子・地域交流行事。毎年晩秋に開いていて、今年も新型コロナウイルスなど感染症予防のため餅つきやバザーの再開はできなかったが代わりに新規企画を取り入れて内容を充実し各自感染症予防の協力を求めて来場を呼びかけた。

 今回も子ども祭りとミニ演芸会の2部構成。子ども祭りではわたがしやアイスクリーム、菓子つりや積み木、昔遊びや刺しゅう糸のミサンガ作り、共同制作「メッセージツリー」など各コーナーに分散して密集を避け、児童はチャレンジランキングと題して▽丸太きり競走(目分量で重量1㌔の切り出しに挑戦)▽ビー玉つまみ・皿うつし▽割り箸落とし▽空き缶積み〈新規〉▽ピンポンカップイン〈新規〉―に挑戦した。

 ミニ演芸会では西向小1~3年生、4~5年生、6年生の3組がそれぞれ音楽発表をし、ゲストの県立串本古座高校吹奏楽部の演奏を鑑賞した。1~3年生と4~6年生別で同ランキングの成績上位発表もあり、拍手で達成者を称賛。実行委員会を代表して谷端会長が実施に対する協力への感謝を掲げ、引き続きの西向小への支援を呼びかけて締めくくった。

(2022年11月17日付紙面より)

昔遊びを楽しむ子どもら=12日、串本町立西向小学校
ミニ演芸会。県立串本古座高校吹奏楽部の演奏を鑑賞
2022年11月17日
41 東くめの功績を学ぶ
 朗読劇で知る地域の偉人  (神倉小学校 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で15日、一般社団法人「熊野新宮ミュージアム」(池上順一代表理事)による東くめの朗読劇「鳩ぽっぽのものがたり~東くめさんと基吉さんのこと~」があった。5年生64人が観覧し、地域の偉人であるくめの功績を学んだ。

 神倉小学校運営協議会(下岡輝子会長)が同校と行う「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」に協力した。同協議会は、保護者OBやボランティア有志などの協力も得て、同校児童のふるさと学習を、学校とともに推進している。同日は、新宮市が輩出した偉人として西村伊作や佐藤春夫、くめを紹介する取り組みを行っている、熊野新宮ミュージアムが朗読劇を行うことになった。

 朗読劇は、日本で初めて口語体で幼稚園唱歌を作ったくめと、その夫で幼稚園教育の研究者だった基吉の功績などを分かりやすく紹介するもの。出演者も市出身の米本有希さんが若年、早藤真里さんが晩年のくめ、西庄英二さんが基吉を演じ、向井莉加さんがピアノを担当した。

 くめ、基吉の両者ともに、新宮市(当時は新宮町)の出身であること。くめが作る以前は子どもが口ずさめるような易しい口語体の歌はなかったことなどが紹介された。くめと基吉の会話として、口語体の幼稚園唱歌の誕生のいきさつを再現。くめが作詞、滝廉太郎が作曲を行い、「鳩ぽっぽ」が誕生したことを語った。

 向井さんのピアノ演奏に合わせた、米本さんの歌唱もあった。「鳩ぽっぽ」のほか、くめ作詞の「お正月」「かちかち山」などを歌った。児童らは、朗読劇、歌唱のどちらも、熱心に眺め、静かに耳を傾けていた。

 児童を代表して佐藤伶菜さんが「朗読劇を通して東くめの功績を学べた。子どもから老人まで誰でも知っている曲を新宮市の人が作ったことを誇りに思う」と感想を述べた。

(2022年11月17日付紙面より)

東くめ作詞の歌を歌う米本有希さん=15日、新宮市立神倉小学校
2022年11月17日
42 明るく穏やかで飛躍の年に
 開運暦の発送作業進む  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。今月中に北海道から沖縄県までの全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、15日は髙木住職と髙木智英副住職ら4人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判32㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)のお前立ち像が表紙を飾る。

 ▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などに加え、来年完成予定の熊野信仰・山岳宗教のシンボルとなる行者堂の完成予想図も掲載されている。

 この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。同寺では発送作業を終えた後は、祈とう札の準備や大すす払いなどの迎春準備に取り組むという。

 髙木住職は「来年はうさぎ年で飛躍の年。新型コロナウイルス終息や世界平和、明るく穏やかな年となることを祈っている」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2022年11月17日付紙面より)

発送作業が進められた=15日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
来年の「那智山開運暦」
2022年11月17日
43 河口一帯で朝日色に染まる  田原の海霧が発生の時季に  (串本町 )
2022年11月17日
44 中学生6人が書評で競う  本年度ビブリオバトル大会  (古座川町 )
2022年11月17日
45 今年も新中会が山神祭営む  山に感謝、木々の成長祈願  (新宮市 )
2022年11月17日
46 理科教育の充実と発展を  和歌山県科学教育研究大会  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
47 議員定数削減案、委員会で否決  12月定例会で議決予定  (新宮市議会 )
2022年11月17日
48 災害時の物資輸送などに協力  福山通運と協定締結  (新宮市 )
2022年11月17日
49 ぶつぶつ川をきれいに  下里小3年生と地元団体  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
50 コンサートに向け練習に熱  20日、体育文化会館で  (那智勝浦吹奏楽団 )
2022年11月17日
51 地域の幸せに役立てて  来場者からの浄財を寄付  (那智勝浦町 )
2022年11月17日
52 ネットバンキングを悪用  不審な電話に注意を  (紀宝町高齢者地域見守り隊 )
2022年11月17日
53 「甲子園へのチャンスうれしい」  21世紀枠推薦校の表彰伝達式  (木本高校 )
2022年11月13日
54 透視図で天守よみがえる
 栢木隆さん、鳥瞰図など作画  (新宮市 )

 愛知県尾張旭市在住の栢木(かやき)隆さんがこのほど、浅野時代の新宮城の鳥瞰(ちょうかん)図や、水野時代の天守透視図などを制作した。栢木さんは2019年に水野時代の鳥瞰図なども制作。異なる時代の鳥瞰図が完成したことで、各時代の城や城下町の様子をよりイメージしやすくなり、また江戸城や和歌山城を参考にした天守透視図は、当時の優美な姿を現在に伝える貴重な資料の一つとなりそうだ。

 栢木さんは、日本古城友の会会員。近世城郭の鳥瞰図を多く手がけ、高い評価を受けている。同会の機関紙「城と陣屋」シリーズ「新 紀伊新宮城」(1999年発行)では、著者として名を連ねている。

 なお、栢木さんの「新宮城出丸推定復元図」は、江戸時代後期の「新宮城下絵図」、「日本林政史」(32年農林省発行)とともに、元新宮城復元対策委員の倉本隆之さんが、新宮城の模型を制作した際の参考資料にもなっている。

 「紀州熊野新宮浅野右近大夫忠吉居城古図」(広島県三原市立図書館蔵)などを参考にした浅野時代の鳥瞰図には「松ノ丸(三ノ丸)」がなく、また、水野時代には見ることのできない、斜面を移動する敵の動きを阻止する役割を持つ「登り塀(石垣)」が描かれている。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮半島の倭城(わじょう)の防備を固めるために採られた手法である「登り塀」は彦根城や洲本城、米子城などに残されており、中国・朝鮮半島・日本の築城交流史がうかがえる貴重な遺構として研究が進められている。

 天守透視図は、幕府の江戸城富士見櫓(やぐら)を模倣したと推測し制作。栢木さんは「江戸城をまねできたのは、水野氏が徳川の外戚であることなどから優遇された可能性がある。これに近いものがあったのでは」と話す。透視図には現在、市有形民俗文化財に指定されている「城内太鼓」(現在は市立神倉小学校で保管)も描かれている。

 鳥瞰図、透視図の原画は現在、元新宮城復元対策委員で和歌山城郭調査研究委員の小渕伸二さんの下で保管されており、小渕さんは「水野と浅野の時代の違いが一目で分かる資料で違いに驚かされた。水野家は浅野時代を土台に、より強固な守りの城造りをしていることが分かる」。

 城の復元に関しては、いまだ設計図や写真は見つかっていないとしながらも「(天守透視図は)どのような城があったのか想像できるいい資料。あの有名な松本城(長野県)より大きく、江戸城と同じ城が新宮にあった。幕府として、陪臣となった水野家に対して悪いことをしたと思ったのか、江戸城と同じ城を造ってもおとがめなしだった。水野家と徳川家の関係性も見える、貴重で面白い資料」と話している。

(2022年11月13日付紙面より)

江戸城富士見櫓などを参考とした新宮城天守透視図
栢木隆さんが浅野時代の新宮城の鳥瞰図を制作(上)。下は水野の時代のもの
2022年11月13日
55 那智の滝源流域を保全
 基金活用、所有者と協定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は10日、同町役場で、那智の滝の源流域に約217㌶の山林を所有する、大阪市の松本林業株式会社(松本𠮷正代表取締役社長)と、保全に関する協定書を交わした。同社は今後20年にわたり、同町の基金を活用して、保全活動を行うことになる。

 那智の滝の源流域は約500㌶あり、4者が所有、その1者が松本林業となる。活用するのは、2001年に設置された「那智の滝源流水資源保全事業基金」。協定は、源流域の森林保全を通じて水源養成機能の改善、および保水力向上を目的としている。

 同町は、大学教授などの有識者で組織する「那智の滝保全委員会」に、適切な保全方法の調査研究を諮問し、答申を得ている。この答申に従い、作業を進めることになる。具体的には、森林土壌の流失防止や、倒木および流木などの除去、雑木の植樹などの作業を行う。雑木は那智原始林でも見られる在来種などとする。

 堀順一郎町長と松本社長が協定書に署名、押印した。松本社長は「那智の滝を守っていくことは、代々次世代に引き継ぐべき特別な事で、協定の締結は光栄で身の引き締まる思い。町の発展のために微力ながら尽くす所存」と語った。堀町長は「那智の滝は熊野信仰の象徴であり、町の顔、保全して守っていきたい。理想の山につなげる第一歩。良い山にしていきたい」と述べた。

(2022年11月13日付紙面より)

協定書を持つ松本𠮷正代表取締役社長(左)と堀順一郎町長=10日、那智勝浦町役場
2022年11月13日
56 黄色く色づいた果実を収穫
 特産のマイヤーレモン  (紀宝町 )

 紀宝町井田の園地で町特産「マイヤーレモン」の収穫が最盛期を迎えている。農事組合法人紀宝マイヤーレモン生産組合(杉浦利也代表理事)では、6軒の生産者が計5㌶で栽培。来月下旬までに60㌧ほどの収穫を見込んでいるという。

 マイヤーレモンはオレンジとレモンとの自然交雑で誕生したといわれる品種。実はやや丸みがあり、果皮が緑色になる10月ごろから収穫を開始し、今の時期は黄色く色づいている。熟するとオレンジ色になる。

 果汁はビタミンC、果皮にはポリフェノールが含まれるといわれ、爽やかな酸味と風味のある万能なヘルシーフードだ。

 同町では年々、生産者が増え、大量注文があった際、組合員が協力して対応している。果汁にした加工品の受注が多く、今シーズンは県内外に約12㌧を出荷する予定。果実の粉末商品化にも取り組んでいる。

 組合員の男性は「今年は雨が多くてみずみずしい果実に仕上がり、豊作となった。マイヤーレモンは皮が薄く果汁が多いので、加工品に向いている。生でもおいしいので、多くの皆さんに食べてもらいたい」と話していた。

(2022年11月13日付紙面より)

園地でマイヤーレモンの収穫が最盛期=11日、紀宝町井田
2022年11月13日
57 地震が起きたら垂直避難
 那智中学校で津波避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で10日、南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練があった。全校生徒142人が校舎屋上まで避難し、改めて日常生活での備えについて考える機会とした。

 町の津波ハザードマップによれば、南海トラフ巨大地震が起こった場合、同校には浸水深2~5㍍の津波が押し寄せる可能性があり、校舎はレベル2の緊急避難先に指定されている。今回は保護者参加の訓練を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、生徒のみで実施した。

 地震を知らせる校内放送が鳴ると、生徒たちは一斉に机の下に潜り込む「シェイクアウト訓練」に入り、地震がやむと2カ所の階段で屋上まで逃げた。

 岡校長は「避難完了まで2分、安否確認終了まで2分30秒と素晴らしい結果。地震が起きたら垂直避難という原則が身に付いている」と講評し、教職員が持ち出した防災バッグの中身や学校の備蓄品について解説した。

 ビデオ視聴では、東日本大震災(2011年)発生時に岩手県の釜石東中学校の生徒たちが率先して地域住民に避難を呼びかけた「釜石の奇跡」を題材に学習していた。

(2022年11月13日付紙面より)

頭部を保護して屋上へ避難=10日、那智勝浦町立那智中学校
2022年11月13日
58 楽しく音楽であそぼう!  子育て支援センターが育児講座  (新宮市 )
2022年11月13日
59 議員定数削減案など審議  総務建設委で議論進める  (新宮市議会 )
2022年11月13日
60 文化の秋に合唱や演劇 各地の中学校で文化祭 (那智勝浦町、太地町)
2022年11月13日
61 見上げる高さ 皇帝ヒマワリ  新宮市のタウンガーデン  
2022年11月13日
62 交通事故を疑似体験  スタントマンが再現  (新翔高校 )
2022年11月13日
63 中学生の目線で当局質す  恒例の模擬議会開会  (太地町 )
2022年11月13日
64 車いすの困難を知る  児童が体験教室を受講  (神倉小学校 )
2022年11月13日
65 3年ぶりに現地開催  まぐろ祭り、来年1月  (那智勝浦町 )
2022年11月13日
66 職員や一般の利用も  「もぐもぐ託児所」本格始動  (太地町地域福祉センター梛 )
2022年11月13日
67 珍魚釣りで串本の海実感  グローカルの2年生14人  (串本古座高校 )
2022年11月13日
68 町内小学生の作品を展示  税に関する習字と絵はがき  (まなびの郷 )
2022年11月13日
69 夜の海面彩る大輪の花  18日は彩色千輪、地爆花火も  (熊野市 )
2022年11月10日
70 園児が「火の用心」呼びかける
 幼年消防クラブがパレード  (那智勝浦町 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴って9日、毎年恒例の防火パレードが那智勝浦町であった。町立勝浦こども園(築紫依美香園長)の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が町役場~那智勝浦観光機構バスターミナルを歩き、火災予防を呼びかけた。

 パレードは火災予防と防火意識の高揚が目的。役場玄関前の出発式では、公務で不在の堀順一郎町長に代わり、瀧本雄之副町長が「皆さんの元気いっぱいパレードで、町の人たちに火の用心の大切さを教えてあげてください」とあいさつ。

 園児は「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ「よまわりおじさん」を演奏。代表園児が瀧本副町長や湯川辰也消防長、下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、パレードがスタート。

 鼓笛隊の演奏や拍子木の音が響くと、地域住民や観光客らも足を止め、園児たちの姿を見守っていた。保護者たちもカメラやスマートフォンを手に、共に町を歩いた。

 バスターミナルでの解散式では、鼓笛隊が隊列変化に取り組みながら「群青」を披露。築紫園長は「皆さんの前での演奏は、子どもたちにとって大きな自信につながったはず。今後も、火災予防の大切さを地域に伝えていきたい」と述べた。

 湯川消防長は「寝たばこをしない」「ストーブの周りに燃えやすい物を置かない」「こんろを使うときはそばを離れない」などを呼びかけ、「園児の皆さんの演奏で町の人にも火の用心の大切さが伝わった。今後も火災のないまちづくりにご協力お願いします」と締めくくった。

 最後は町消防本部から、園児たちにすごろくやお菓子がプレゼントされた。

 なお、今年町内で発生した火災件数は5件で、建物火災が2件、車両火災が1件、その他火災が2件だった。

(2022年11月10日付紙面より)

防火パレードで「火の用心」呼びかける=9日、那智勝浦町内
パレードに参加した皆さん
2022年11月10日
71 3年ぶりの開催話し合う
 商工祭「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 第26回商工祭「南の国の雪まつり」(来年2月19日予定)に向けた第1回実行委員会が7日、那智勝浦町の体育文化会館であった。新型コロナウイルス感染症の影響で2年間中止となっていた。来年の開催について、出席した各団体のメンバーらが意見を出し合った。

 雪まつりは町の商業の活性化や地域振興、ふるさとの再発見、子どもたちの思い出づくりなどを目的に実施。人気の催しで、例年多くの来場者でにぎわってきた。

 実行委員長の森川起安南紀くろしお商工会長は「コロナ禍の中、安全安心を有して開催しなくてはならない。会場は役場前で、入り口出口の規制はできない。最も重要なのは、雪を楽しむ子どもたち中心の祭りでなくてはならない」とあいさつした。

 事務局から催しの目的や趣旨などの説明があり、出席者全員が自己紹介と開催についての思いなどを述べた。

 出席者からは「開催する前提で話を進めたほうがいい。周囲の感染が増加した際は中止すればいい」「前向きに検討してもらい、活性化につなげてほしい」「先進地の感染症対策などを参考にしながら、開催しては」「コロナの第8波の影響が分からないため、第2回の際の状況で判断するほうがいい」「福祉施設としては基礎疾患を持つ利用者さまも多いため、リスクはあると思う」「現状では判断しづらい。直近に改めて検討すれば良いのでは」などの意見が上がった。

 那智勝浦観光機構(NACKT)の清水貞吾理事長は「当町は観光の町。明るくにぎわってほしいため、前向きに考えるほうがいい。第7波、8波の動向を注視し、感染対策や開催場所の検討を行ってはどうか」。

 堀順一郎町長は開催場所について、敷地が広く、近隣に多数駐車場があるブルービーチ那智駐車場周辺(熊野体験博跡地)を提案。開催については「雪まつりは歴史ある祭り。第8波で中止の場合もあるが、マスク着用し、屋外でのイベント。前向きに進めていっても良いのでは」と見解を示した。

 それぞれの意見を受け、森川会長は「開催するほうが良いという意見が多かった。条件さえ整えば開催したい。場所についても、検討を進めていく。開催するとなれば3年ぶりの商工祭となる。これまで以上のご協力を皆さまにお願いします」と締めくくった。

 開催の有無を決定する第2回実行委員会は11月末~12月初旬に実施する予定。

(2022年11月10日付紙面より)

雪まつり開催について意見を出し合った=7日、那智勝浦町の体育文化会館
森川起安会長
2022年11月10日
72 高齢者体験しつつ高台へ
 太地小6年生が福祉学習  

 太地町立太地小学校(海野文宏校長)の6年生5人が8日、地域の高齢者5人と共に福祉体験学習に取り組んだ。児童が高齢者体験の装具を身に着けて平見の高台まで避難路を上り、安全に避難するために必要なことを考えた。

 同校は町社会福祉協議会によって「福祉教育推進校」に指定にされており、学年ごとに高齢者や障害のある人々の生活について学んでいる。この日は児童・生徒の福祉教育に関係する各機関で立ち上げた「太地町福祉教育推進委員会」が主催し、民生児童委員、町熟年会(老人クラブ連合会)、町消防団の筋師光博団長、町役場総務課の防災担当・山下真一さんらが協力した。

 最初に山下さんが避難路について講話。「津波などの災害から命をつなぐ逃げ道。周囲の状況に合わせ、舗装路や階段、建設足場を用いたものなど、町内に約50カ所ある」と語った。

 児童は、膝関節を固めるサポーターや緑内障の視界を再現するゴーグル、イヤーマフなどを身に着け、周囲の手助けを得ながら避難路へ出発。「段差があるから気を付けて」と声をかけ合う様子が見られ、「ゴーグルで足元が見えづらい」「雨が降っていたら滑りそう」「電灯はあるけれど、夜はやっぱり危ない」など意見も聞かれた。

 学校では、実際に避難路を歩いて気付いたことや、歩きやすくするための工夫についても話し合っていた。

(2022年11月10日付紙面より)

高齢者体験装具を身に着けて避難路を歩く=8日、太地町
2022年11月10日
73 防火意識高揚を啓発
 秋の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 「秋の全国火災予防運動」初日の9日、各地の消防は防火広報を実施した。新宮市消防本部(垣内一男消防長)では新宮、三輪崎、高田、熊野川の4地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼びかけた。今年の全国統一防火標語は「お出かけは マスク戸締り 火の用心」。

 運動は、火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的に実施している。

 市消防本部で行われた新宮地区消防団の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から13人が参加した。中谷健兒団長は「今日から火災予防運動週間が始まる。市民の防火意識向上のため、十分な巡回をお願いします」と呼びかけ。車両に乗り込んだ団員らは「火災が発生しやすくなっています」などとアナウンスしながら、市内各所を巡回した。

 13日(日)には新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する予定としている。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽木造飲食店等が密集する地域に対する防火指導の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物等における防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の7点。

 今年、市消防本部管内では、住宅火災4件、車両火災が3件、その他火災が4件の計11件の火災が発生している(9日現在)。

(2022年11月10日付紙面より)

各分団が防火広報活動に出発した=9日、新宮市消防本部
2022年11月10日
74 14組が熱戦を展開
 新宮市民スポ祭硬式テニス  
2022年11月10日
75 新宮市のリュメル優勝
 スポーツ祭典バレー競技  
2022年11月10日
76 那智勝浦が3連覇
 新宮警察署防犯学童軟式野球大会  
2022年11月10日
77 皆既月食と天王星食  各地の鑑賞会で歓声上がる  
2022年11月10日
78 手を振り再来呼びかけ  客船「飛鳥Ⅱ」見送り  (新宮市 )
2022年11月10日
79 森って本当に働き者!  下里こども園でキノピー教室  (那智勝浦町 )
2022年11月10日
80 点字の打ち方を学ぶ  児童対象の特別教室  (熊野川小学校 )
2022年11月10日
81 元気いっぱい競技に挑戦  たづはら保で運動会  
2022年11月10日
82 5、6年生自己記録に挑む  小学校陸上競技記録会結果①  
2022年11月10日
83 森林の構成を計測で把握  本年度探偵団が調査活動  (南紀熊野ジオパーク )
2022年11月10日
84 パレードで防火意識促す  消防本部と消防団合同で  (串本町 )
2022年11月10日
85 地元コースを楽しく歩く  ウオークラリーに26人参加  (御浜町 )
2022年11月10日
86 赤根さん、5・6年生女子で優勝  県スポーツ少年団剣道交流大会  
2022年11月10日
87 木本「21世紀枠」推薦校に  来春の選抜高校野球大会  (三重県高野連 )
2022年11月10日
88 イルミ点灯に向け準備進む  12月1日から「光の祭典in紀宝」  (紀宝町 )
2022年11月10日
89 お悔やみ情報
  
2022年11月06日
90 南海トラフ巨大地震想定し
 町内統一地震・津波避難訓練  (那智勝浦町 )

 内閣府と那智勝浦町は5日、南海トラフ巨大地震を想定した「那智勝浦町内統一地震・津波避難訓練」を実施した。町内25地区の住民らが津波から身を守るために近くの高台に避難するとともに、改めて防災への意識を高めた。

 和歌山県が2014年に発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。「最も重要なことは、地域住民が災害発生時に避難行動を起こすこと」との考えの下、今回は内閣府と共催で訓練を実施した。各区の自主防災組織をはじめ、新宮警察署や和歌山大学も協力した。

 訓練は、町内で最大震度6弱を観測する地震が発生し、直後に「大津波警報」が発令され、10分以内に津波第1波が到達し、最大8㍍の津波が襲来するという想定で実施した。午前9時に日本語・英語で地震発生を知らせる放送が鳴ると、自主防災組織のメンバーらの声かけで町民が避難を開始。災害対策本部への避難状況の伝達や町職員への安否確認メール配信も行われた。

 町立勝浦小学校では、元自衛官で役場防災対策室の柴田通仁さんによる防災講話と非常用持ち出し袋の解説などもあり、各区の住民らが耳を傾けた。勝浦小学校の5年生44人は防災コマーシャルとしてダンス「こわがりヒーロー」を披露し「3学期の防災学習発表を見に来て」と呼びかけた。終了後には、物資配給訓練として乾パンとエマージェンシーボトルの配布も行われた。

 勝浦6区(築地区)の坂井與己区長は「勝浦区の参加者は234人と、区民の15%ほど。今後の課題として取り組んでいきたい」。堀順一郎町長は避難タワーなどの設置で津波避難困難地域の解消に努めていることに言及し「ハード面の整備だけでなく、外国人観光客などのことも想定して今後もさまざまな訓練を実施していきたい。町民の皆さまには、改めて日々の備えの見直しをお願いしたい」と呼びかけていた。

(2022年11月6日付紙面より)

高台のグラウンドへ急ぐ児童と地域住民=5日、那智勝浦町立勝浦小学校
非常用持ち出し袋について学ぶ
2022年11月06日
91 「わんぱく時代」の地から 春夫生誕130年記念し講演など (新宮市)

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で2日、(公財)佐藤春夫記念会と市教育委員会が主催する「講演・談話・公演『わんぱく時代』の地から」があった。約80人が来場し、佐藤春夫の友人・東熈市(ひがし・きいち)氏の令孫で歌手の東哲一郎さんによる公演や東京大学准教授の河野龍也さんの講演、春夫遺族の髙橋百百子さんと河野さんの談話などを通して、春夫の遺徳をしのんだ。

 市名誉市民・佐藤春夫(1892~1964年)の生誕から今年で130年を迎える節目に合わせ、同施設オープニングイヤー事業として位置付けて開催の運びとなった。なお、市立春夫記念館では2023年2月12日(日)まで、実践女子大学との包括連携協定に基づき、同大学の協力を得ながら企画展「『わんぱく時代』の地から―知られざる佐藤春夫の軌跡―」を開催している。

 同記念館の辻本雄一館長が司会を務め、速水盛康教育長が開会のあいさつ。東さんが「春夫詩を歌う」をテーマに「海邊の戀」や「秋の夜」「秋刀魚(さんま)の歌」など、春夫の六つの詩に曲を付けて歌声を披露。岩戸崇さんのキーボード演奏に乗せ、ボサノヴァやジャズ、ラテン調などにアレンジし新しい詩の楽しみ方を実践した。

 河野さんは「春夫文学の今後」と題して講話。新宮を舞台に、自我の形成史を描いた自伝的小説「わんぱく時代」(1957~58年にかけて朝日新聞で連載)のあらすじを紹介し、現在春夫記念館の企画展で実物が展示されている、少年時代の日記の内容に言及。「当時の日記には文豪としての片鱗が見えない。文学への起源に当たる時期の日記だが、医者を目指してほしいといった父親の目を気にしてか、文学に触れておらず残念」などと話した。

 当時の絵地図から「わんぱく時代」の地政学にも触れ、春夫は当時の新宮と熊野地の関係性や土地のイメージを小説に反映していると解説。「町方と地方の伝統的な対立感情を背景にしている。地域の境界に当たる『戸坂』(登坂)の住人である主人公は両地域のパイプ役を担っている」などと説明した。

 弱者救済に目覚め、「大逆事件」の犠牲となった転校生の「崎山栄」の人生から「主人公が『こう生きれば良かった』と、もう一人の自分として彼の姿が造形されているのでは」。「危険なところを巧みに回避して生きながらえてきた、罪悪感をもった老詩人が『こういう人生じゃない人生もあったかもしれない』と思いつつ想像力をはせ、少年時代を再現した悲しみの詩」と同小説を読み解いた。

 最後には、辻本館長と河野さんが、春夫のおい・竹田龍児と、谷崎潤一郎と千代(後に春夫と結婚)との間に生まれた鮎子の娘である髙橋さんに対して、春夫との思い出などを質問。髙橋さんは文学界から多くの人が駆け付けた春夫の誕生日会について「ごちそうがいっぱいあってにぎやかで楽しかったと記憶している。そうそうたる方がいらしている感覚はなかった」。

 春夫と谷崎との関係性については「お互いに意地っ張りだった」と振り返った。

(2022年11月6日付紙面より)

東哲一郎さんによる公演「春夫詩を歌う」=2日、新宮市の「丹鶴ホール」
辻本雄一館長(左)と河野龍也さん
髙橋百百子さん
2022年11月06日
92 実証終え車両2台が走行
 自動運転サービス本格始動  (太地町 )

 町営バスが通行できない対象地区で自動運転サービスの実証実験を実施してきた太地町は1日、車両を1台増やし、本格運用を開始した。車両が2台となったことで、運行間隔がこれまでの45分に1回から約20分に1回に、便数が9便から倍の18便となった。運賃は変わらず無料で、実証実験より利便性が大きく向上した。

 同町の10月末現在の高齢化率は45・1%で、総人口2903人のうち、高齢者が1308人を占めている。今回の自動運転の導入は高齢者の移動手段確保が主な目的だが、誰もが乗車できる。

 同町は、国が行う自動運転やドローンなどの未来技術を活用し、地方創生を目指す未来技術社会実装事業に昨年採択された。

 国の「デジタル田園都市国家構想推進交付金」を車両購入に用いた。今年6月から対象区間に電磁誘導線と、車両制御などに必要なタグを埋め込む工事を実施してきた。

 対象は暖海、水ノ浦、寄子路、新屋敷、小東、大東の6地区で、区間は3・2㌔(県道1・2㌔、町道2㌔)。車両はヤマハ発動機株式会社のスローモビリティ「AR05」。乗客は4人で、安全確認や手動運転時に操作する運転補助者1人が乗車する。タクシーのように手を上げて乗るフリー乗降制。

 同町によると、実証実験時の利用者数は494人。1日平均で9人が利用し、運行率は89・8%となった。役場やスーパー、病院などでの利用が多かったという。利用者満足度の平均は10点満点中、9点以上だった。

 複数回利用者もおり、外出頻度の増加につながったとし、自動運転サービスの継続を求める声もあったとしている。その一方で行き先やルートについてサービス拡充を求める声や乗り心地に対する満足度は若干低かったとアンケート結果を示した。

 主な変更点は前述の運行に加え、午前の出発時間が8時発から8時22分発に、午後の最終便が午後4時15分発から5時20分発となった。

 総務課の和田正希さんは実証実験に関わった近隣住民や和歌山県、新宮警察署、国土交通省、利用者に感謝を述べ「運行していく中で皆さまの声をお聞きし、問題の改善に努めていきたい」。

 来年度はエリア拡大も検討しているとし「補助金なども視野に入れ、準備を進めていく。町内外問わず、利用は無料。乗車がまだの方もぜひ気軽にご利用いただきたいです」と話していた。

(2022年11月6日付紙面より)

実証実験を終え、2台体制で本格始動となった自動運転サービス(写真は2号車)=2日、太地町役場付近
2022年11月06日
93 3週連続花火、幕開け
 七里御浜で11、18日も  (熊野市 )

 熊野市木本町の七里御浜海岸で4日、市による「花火のまち熊野観光PR花火」があり、熊野の秋の夜空を光の大輪が彩った。11日(金)にはPR花火第2弾、18日(金)には市観光協会による「伝統花火存続のための打ち上げ花火」が繰り広げられる。時間はいずれも午後6時30分から。

 例年、10万人以上が訪れ、300年以上の伝統と歴史を誇る「熊野大花火大会」が、新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止となり、「花火のまち熊野」のイメージが薄れつつあることから、来年の再開に向け、観光客にあらためてアピールするのが狙い。

 この日、七里御浜海岸には多くの市民らが集まり、次々と打ち上がる花火を見上げた。秋の夜空を彩る光のショーは約15分続き、人々を魅了した。

 11、18日が荒天の場合、PR花火第2弾は12月2日(金)、伝統花火存続のための打ち上げ花火は11月19日(土)に延期となる。

(2022年11月6日付紙面より)

大輪の花火が打ち上がる=4日、熊野市木本町
2022年11月06日
94 参詣道補修の土の運搬  神倉神社奉賛会が協力求む  (新宮市 )
2022年11月06日
95 進路選択の大切さ学ぶ  新宮高校で職業探求講座  
2022年11月06日
96 冥福祈り、白菊ささげる  宇久井護国神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2022年11月06日
97 紀宝町の遺跡を紹介  東紀州の出土品パネル展  (まなびの郷 )
2022年11月06日
98 戦没者を追悼、平和の尊さ継承  遺族会が3年ぶりに慰霊祭  (紀宝町 )
2022年11月06日
99 73人が参加しプレー楽しむ 町老連女性部親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2022年11月06日
100 教育長にメッセージを伝達  子供・若者育成支援活動隊  (串本町 )
2022年11月06日
101 力作が一堂に「新宮市展」  2日にわたり「丹鶴ホール」で  
2022年11月06日
102 お悔やみ情報
  
2022年11月03日
103 みんなでつくろう!わがらのまち
 地域支え合いフォーラム  (新宮市 )

 新宮市と市社会福祉協議会は1日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で令和4年度地域支え合いフォーラム「みんなでつくろう! わがらのまち~しんぐうで暮らし続けるために今できること~」を開催した。113人が基調講演や取り組み発表などを通して、地域における支え合いの大切さについて再認識する機会とした。

 同フォーラムは、地域に必要な支え合いについて理解を深めることを目的に開催。市では「住み慣れた地域で生き生きと暮らしたい」という市民の思いを実現するため、地域包括システムの構築を目指している。

 開催に当たり、田岡実千年市長は「高齢化が進む中、幸いにも新宮市には地域を支えてくださっている方が多くいる。今後も住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けることができるよう、皆さまと一緒にまちづくりを進めていきたい」とあいさつした。

 基調講演では、NPO法人全国コミュニティライフサポートセンターの池田昌弘理事長が「つれもていこらよ お隣さん♪♪ ~支え合いは近所から~」を題目に講話した。

 気心知れた友人同士でお互いに気にかけ合い、それぞれができることで支え合う「支え合いの三角関係」を紹介し「個別支援の強化は孤立化支援となる危険性も。近所との関係も壊さないなどつながりを豊かにする地域づくりの支援が重要」。

 「制度やサービスは整ったが、つながりの断捨離が進んでいる」と危機感を示し、支え合いの必要性を次の世代に伝えていくことも必要とした。

 喫茶店文化が定着する東海地方では、喫茶店が通いの場、安否確認の場、健康チェックの場ともなっていると解説。「支え合い」とは「適度な迷惑のかけ合い」であるとし「支えられ上手になるためには支え合うことの意味の実感や支えられる訓練が必要」「孤立しないために今あるつながりを切らないだけではなく、新たなつながりも意識を」と述べた。

 コロナ禍において派生した、工夫を凝らした自発的な活動や「役割」の重要性、地域の取り組みなどを紹介し「目指すはほどよく迷惑をかけ合える仲間を育み、制度やサービスを活用しながら支え合って暮らし続けられる地域の実現」と締めくくった。

 取り組み発表では、協議体「わがら広角」の木下進会長が立ち上げのきっかけや設立趣旨、活動方針、今後の活動予定などを発表。「若い世代の地域への関わりが地域活性化の特効薬」などと話した。

(2022年11月3日付紙面より)

「わがら広角」の木下進会長やメンバーらが取り組みを発表=1日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
113人が支え合いの重要性を再確認した
池田昌弘理事長
2022年11月03日
104 知事メッセージを伝達
 子ども・若者の育成支援  (新宮市 )

 内閣府が進める「子供・若者育成支援推進強調月間」に合わせた、知事メッセージの伝達式が1日、新宮市役所であった。木村康史・東牟婁地方青少年育成県民運動推進委員連絡協議会会長(新宮市推進委員)が、田岡実千年市長に仁坂吉伸和歌山県知事のメッセージを伝達、育成支援への協力を求めた。

 和歌山県は、内閣府に合わせて11月を強調月間とし、その一環として毎年、子供・若者育成支援巡回活動隊が、県内市町村を表敬訪問して知事メッセージを伝達している。今年のメッセージでは、ニートやひきこもり、児童虐待、いじめ、不登校、有害情報の氾濫、新型コロナウイルスの不安に伴う孤立や孤独などで、子どもや若者をめぐる問題がより深刻化していることに言及。

 この対策として、若者の就労やヤングケアラーに対する支援、青少年が安全安心にインターネット利用できる環境整備などを推進していくとし、活動への協力を求めている。

 新宮市の伝達式は、木村会長のほか、新宮市推進委員の畑林守さん、新宮市立少年相談センターの横山政博さん、事務局の稲垣克明さんが訪れた。木村会長が知事メッセージを代読し、田岡市長に手渡した。

 田岡市長は「子どもが生き生きと元気に成長するには、家庭、学校、地域の教育の三位一体が理想。引き続き、地域の皆さんの協力を賜り、立派な子どもに育てていただければ。市としてもそれを支援したい」と話した。

(2022年11月3日付紙面より)

伝達に訪れた木村康史会長(右)、畑林守推進委員(左)と田岡実千年市長=1日、新宮市役所
2022年11月03日
105 指導受け技術向上に励む
 消防団が本年度実働訓練  (古座川町 )

 古座川町消防団(樫原一好団長、団員105人)が10月30日、蔵土(くろづ)多目的広場で本年度の実働訓練に取り組んだ。

 団員の技術向上を目的として年1回、串本町消防本部の古座消防署・同署七川分駐所職員に指導協力を求めて実施している同訓練。四つある分団が合同で取り組む数少ない機会の一つでもあり、相互親交による消防団としての統制強化や個々の士気高揚を図る側面も帯びている。

 3年前は雨天のため町立体育館で礼式を中心に屋内実施し、以降新型コロナウイルスの情勢でおととしは中止、昨年は分団単位で機関点検を兼ねた放水訓練を実施。屋外の同広場へ集まって取り組むのは4年ぶりで、当日は団員53人(団長を含む)が参加したという。

 実施に当たって西前啓市町長が駆け付け、管内の安全を担保し町民が安心して生活できるようしっかりと訓練に取り組む姿勢がありがたいと感謝を示しつつ激励。引き続き同団事務局の総務課・濵野悦子課長と共に同訓練の様子を視察した。

 樫原団長は同訓練の側面の狙いを意識付けつつ、消防署職員の指導を今後の活動に生かすよう訓示。以降は各分団と同団女性部の5組に分かれて▽礼式▽ホース延長▽ロープ結索―の3項目で指導を受けた。本年度は技術の幅を広げるため、長らく項目の定番だった機関点検を兼ねた実放水をロープ結索に置き換えて重点的に教わり、習熟に励んだという。

(2022年11月3日付紙面より)

各分団、女性部単位で礼式の指導を受ける団員=10月30日、古座川町蔵土
2022年11月03日
106 駅舎防災複合施設が佳作受賞
 第67回「鉄道建築協会賞」  (太地町 )

 一般社団法人鉄道建築協会が実施する令和4年度第67回「鉄道建築協会賞」の作品部門において先月21日、太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が佳作に選出された。和歌山県内では同町のみの受賞となった。

 鉄道に関連する企業などで組織される同協会。毎年、鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品や論文業績に対し賞を授与して、その業績を顕彰している。

 賞状には同町と、設計・監理を行ったジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社、施工した谷地建設株式会社の名前が記されている。

 同町によると、ジェイアール西日本コンサルタンツ株式会社が応募し、今回の受賞に至ったという。

 太地駅は駅と観光、防災の機能を兼ねた住民待望の施設として、昨年5月末に竣工(しゅんこう)。鉄骨造2階建で敷地面積が987・77平方㍍、延べ床面積が435・11平方㍍。

 町から多くの人々が移住したアメリカカリフォルニア州のターミナルアイランドの駅や街並みに着想を得てデザインされた施設だ。

 受賞を受け、三軒一高町長は「私の記憶では町長3代にわたって完成した駅。これから10年をかけて、駐車場や公園などの駅前整備が進められていく。そのための買収も始まるため、今後は計画通りの形へと変化していく。受賞は本当に良かった。幸先の良い知らせです」と話していた。

(2022年11月3日付紙面より)

太地町の駅舎防災複合施設整備(JR太地駅)が「鉄道建築協会賞」(作品部門)で佳作に選ばれた=10月31日、太地町役場
応募した完成図(透視図)=太地町提供
2022年11月03日
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116 木山さんの畑で芋を収穫  潮岬こども園4、5歳児  (串本町 )
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117 当局謝罪受けつつ2案可決  町議会第5回臨時会開会  (古座川町 )
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2022年11月03日
119 お悔やみ情報