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2019年01月30日
1 国内外の現状など講演
 観光振興セミナー  (新宮市 )

 新宮市観光振興委員会は28日、新宮市観光振興セミナーを市福祉センターで開催した。地域プロデューサーやアドバイザーなどで活躍し、現在は兵庫県豊岡市の政策アドバイザーを務める臼井冬彦さんが「地域主体の観光」と題し、海外や日本における観光の現状や地域づくりについて講演した。

 臼井さんはこれまで外資系半導体やソフトウエア企業の日本法人の代表を歴任。長年の海外勤務生活で日本の豊かな環境を再認識し、観光が日本の新たな産業になると直感。北海道大学大学院に入学し、観光を学んだ。

 距離について臼井さんは、①物理的距離②経済的距離③時間的距離④心理的距離―があると紹介。④については行き先を知り得ているかどうかで距離は変化すると説明。日本では観光は矮小(わいしょう)化されている可能性があり、広い分野であると強調した。

 また、2003年の小泉内閣時に「観光立国」を打ち出したことが日本の観光の転機であったと主張。世界の観光産業は14年時点で、世界の国内総生産(GDP)の10%弱を占める世界最大産業の一つであると報告した。

 観光については▽災害や金融危機など自らコントロールできない外部要因に弱い▽日本のインバウンド(外国からの観光客)は昨年約3110万人▽国策で観光に投資するタイは約3500万人で日本より多い▽インバウンド増加は格安航空会社(LCC)の普及も要因▽訪日外国人の85%はアジアから来ている―などを解説した。

 臼井さんは観光には「歴史・文化」「自然景観」「料理」が必要と述べ、今後の観光資源の一つとして居酒屋を提案。日本人の生活が味わえる居酒屋を称賛した。観光は「日本を支える柱」だと観光庁も認めているとし、経済発展を続けるアジアにも近いことから「日本が1位になってもおかしくない」と話した。

 国内の延べ宿泊客数について触れ、インバウンドは上昇しているが、その比率は全体の15・6%であり、その他は日本人が支えているのが現状と説いた。

 臼井さんは「地域の方々が観光に対してどう取り組むのかが大事。地域によって差が出ている。私は刺激やヒントを提供できればいいと思う。皆さんが考え、決めていただけたら」と語った。

(2019年1月30日付紙面より)

参加者らが観光振興について学びを深めた=28日、新宮市福祉センター
講師を務めた臼井冬彦さん
2019年01月30日
2 ねんりんピック出場目指し ふれあいボウリング大会に69人 (和歌山県)

 関西マスターズスポーツフェスティバル紀の国いきいき健康長寿祭ふれあいボウリング交流大会が27日、新宮市の新宮東宝ボウルであった。11月に県内で開催される「ねんりんピック紀の国わかやま2019」の出場選手選考会を兼ねており、県内69人が参加した。

 県社会福祉協議会主催。手軽な運動量で健康増進に効果の高いボウリングを通じて、高齢者の仲間づくり・健康づくり・社会参加活動の促進を図り、いきいきと暮らせるまちづくりを進めようと開催した。

 開会で田中義文・地域福祉部長は「成果を思う存分発揮し、優勝・大会出場を目指して頑張ってください。親交、交流を深められるよう開催している。ねんりんピックに向けて機運を盛り上げていきたい」とあいさつし、運営への協力を呼び掛けた。

(2019年1月30日付紙面より)

練習を行う参加者ら=27日、新宮東宝ボウル
2019年01月30日
3 アユと冷水病の認識共有
 県水産試験場招き講演会  (古座川町 )

 古座川漁業協同組合(橋本尚視組合長)が26日、古座川町中央公民館で県水産試験場職員を招いて講演会を開き、アユ資源と冷水病について認識を共有するなどした。

 この講演会は、古座川流域のアユ漁に関係する全員が同じ見解を持って釣り客らに漁場を紹介する状況づくりを目的として計画した。県水産試験場で内水面環境を研究する職員を講師に迎え、西前啓市町長ら当局の関係職員を含む32人が出席して開会した。

 内容は講演2本で、先立って県水産試験場の小川満也副場長があいさつ。前半は研究員の賀集健太さんが基本事項としてアユの特色と生活環(=一生涯)を解説し、そのイメージの上で後半は副主査研究員の河合俊輔さんが冷水病の概要と過去の発生傾向、県の対策とアユ漁関係者に求められる対策を紹介した。

 賀集さんは生活環を紹介する中で、縄張りを持ったアユの1日当たりの捕食量と捕食対象のコケの1日当たりの生産量にも触れ、約1平方㍍の広さで賄えるアユは5~6匹が上限でそれ以上になるとアユが小型化し始めるとし、効率的な放流のポイントも説明しながら放流過剰への留意を呼び掛けた。

 本題の冷水病について小川さんは、水温15~19度で起こりやすい細菌性の感染症で、県内の主要河川でほぼ毎年のように発生し、時期的に放流~6月ごろの報告が多いと説明。海産養殖アユが比較的耐性に優れている点から、感染経路は放流、おとり、越年アユ、餌となるコケへの残留などのルートが考えられ、できる対策として放流やおとりにより細菌を持ち込まない配慮を地元、釣り客ともに意識するよう呼び掛けた。

 放流時の来歴カードや保菌検査の内容確認など留意事項を伝え、県水産試験場も冷水病ワクチンなどの研究に取り組んでいることを報告。その後は質疑応答も受け付け、関係者の対策となる実践を期した。

(2019年1月30日付紙面より)

アユの冷水病について紹介する河合俊輔さんら=26日、古座川町中央公民館
アユの生活環や求められる冷水病対策などを熱心に聴講する関係者ら
2019年01月30日
4 入港船に「ありがとう」
 水揚げのお礼、各船に届ける  (那智勝浦町水産振興会 )

 近海マグロ漁の本格的なシーズンを迎えた那智勝浦町の勝浦地方卸売市場では、同市場での水揚げに感謝の気持ちを込め、入港船にTシャツを届けている。町内の漁業関係者らでつくる町水産振興会(片谷匡会長)が用意し、1月中頃から進呈を開始した。

 26日に入港した鹿児島県種子島の「第28八千代丸」(乗組員9人)には、Tシャツ3枚が届けられた。赤、黒、紺の3色展開で、左胸の辺りに「南紀勝浦」、バックプリントには大きく「那智勝浦漁港」の文字と那智の滝やマグロのイラストがデザインされている。500枚用意し、和歌山県漁業協同組合連合会勝浦市場の職員が乗組員らに順次手渡している。Tシャツは4月以降に追加生産する予定。

 入港船の誘致については、その促進のため全国の港でさまざまな取り組みがなされている。マグロはえ縄船は、インドネシア国籍の乗組員が半数以上を占めることから、母国への通信に配慮した無料Wi―Fi(ワイファイ)の整備、操業の疲れを取り、快適に過ごしてもらおうと浴場や休憩場の充実を図っているという。

 入港2日目に水揚げを終えた八千代丸は、再び勝浦近海へ漁に出た。シーズンが終わる頃まで、勝浦港を拠点にこうした操業を繰り返す。機関長の山本海雅(かいが)さん(20)は「(町内の)飲食店が早く閉まってしまうので食事に困っていたが、市場近くにコンビニができたので助かった。今度は大きいクロマグロを取って来ます」と笑顔を見せた。

(2019年1月30日付紙面より)

Tシャツを手にする第28八千代丸の乗組員の皆さん=27日、那智勝浦町の勝浦漁港
2019年01月30日
5 マグロ尽くしでにぎわう  勝浦市場で「第25回まぐろ祭り」  
2019年01月30日
6 書道作品36点並ぶ  小中学生入賞・入選作品展  (JAみくまの )
2019年01月30日
7 話を聞き寄り添う人に  NPO法人心のSOSサポートネット  (太地町 )
2019年01月30日
8 上道柊斗君が完全優勝  中央児童館で「こままわし大会」  (新宮市 )
2019年01月30日
9 Team雅龍が優勝  きいちゃんダンスコンテスト  (ねんりんピック紀の国わかやま )
2019年01月30日
10 非常ベルは火災知らせる音  成川保育所で避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月30日
11 冬のダイヤモンドを見つける  紀宝町浅里で天体観望会  
2019年01月30日
12 イベントでの啓発活動継続  紀宝町の高齢者地域見守り隊  
2019年01月30日
13 親子で「ぺったん」  上野山こども園で餅つき  (串本町 )
2019年01月30日
14 税務署職員に税制度教わる  西向小6年生租税教室受講  (串本町 )
2019年01月30日
15 冷え込む夜半に掛け声響く  大島港で櫂伝馬稽古始まる  (水門祭に向け )
2019年01月30日
16 お悔やみ情報
  
2019年01月29日
17 一足早く「福は内」
 補陀洛山寺で立春大護摩祈とう  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で27日、立春特別大護摩祈祷会(きとうえ)があり、一足早く豆がまかれた。境内は「福は内、鬼は外」の声が響き、福を求める大勢の参詣者でにぎわった。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたきあげ、家内安全、商売繁盛などを祈願した後、髙木住職とかみしも姿の厄年の人たちが、境内の中央に設置されたやぐらから豆や餅をまいた。好天に恵まれた境内ではぜんざいの振る舞いもあった。

 毎年参拝を欠かさないという三重県尾鷲市で漁業を営む尾﨑忠行さん(74)は「5月と7月のご本尊開帳にもお参りしています。息子も漁に出るので、海上安全、家内安全を祈願しました」と話していた。

(2019年1月29日付紙面より)

一足早い豆まきでにぎわう境内=27日、那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺
護摩木をたいて祈願する参列者ら
2019年01月29日
18 ゴトビキ岩に新しめ縄
 青年団ら一体となって張り替え  (御燈祭りを前に )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で27日、神倉青年団員ら約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 張り替えは20日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。作業には祭りの運営を取り仕切る介釈(かいしゃく)を務める青年団員をはじめ、神倉神社奉賛会、市観光協会が参加。

 晴天の下、熊野速玉大社神職のおはらいを受けた後、約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約30㌢の大しめ縄を青年団員らが神倉山山頂付近まで運び、刺股や針金を使ってゴトビキ岩に巻き付けた。

 祭り当日に介釈と上がり子たちへご神火を渡す大たいまつ役を務める中山忠吏団長(49)は「上がり子にけが人が出ないよう、特に開門時には十分に注意して任務を遂行したい」と気を引き締めていた。

(2019年1月29日付紙面より)

しめ縄を張り替える神倉青年団員ら=27日、新宮市の神倉神社
しめ縄をゴトビキ岩へ運ぶ
2019年01月29日
19 芝焼きの光景が注目集める 第19回本州最南端の火祭り (串本町)

 串本町潮岬にある望楼の芝で26日、イベント「本州最南端の火祭り」が開かれた。19回目となる今回は風雪が一時的に吹き抜ける厳寒の中で芝焼き本番を迎え、3000人(主催者発表)が夕闇深まる中で広がる芝焼きの光景に注目するなどした。

 このイベントは南紀串本観光協会(島野利之会長)主催、同町と同町商工会後援、串本古座高校弓道部協力。約10万平方㍍ある芝生の管理方法として取り入れている芝焼きを軸に、町域で親しまれている舞踊や名物・しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)の振る舞いや芋餅の販売、物産市などを織り交ぜた内容で毎年1月最終土曜日を期日にして営まれている。

 真っ先に開場した物産市には軽飲食やクラフト、南紀熊野ジオパークPRなど12ブースがあり、日中から詰め掛けた観光客らの利用を集めた。午後4時30分から▽潮岬節保存会▽同町トルコ文化協会▽串本節保存会―による踊りの披露があり、潮岬節保存会は潮岬小6年生との共演、同町トルコ文化協会は最後の演目で居合わせた観光客らにも参加を呼び掛け「ダーマット・ハライ」の大きな輪を描いて場を盛り上げた。串本節保存会は天候が急転し風雪が吹き抜ける中で踊りを披露する形となった。

 名物のしょらさん鍋は、同商工会女性部の部員が800食を振る舞い、町域で親しまれる芋餅とともに長蛇の列ができた。

 式典は日没の5時20分すぎに始まり、島野会長は「今、串本町は観光客を受け入れられる体制が着々と進んでいると思う。当協会も皆さんが何度も串本に来たいと思っていただけるようなメニューをたくさん作って頑張りたいと思っている。今日は寒いがお時間いっぱいまで楽しんでほしい」とあいさつ。

 田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長もあいさつし、餅まきや子ども向けの菓子まきを経て弓道部員12人が火矢射式を営み1順目に6本、2順目に5本の火矢を放って芝に点火した。花火を合図にしてスタッフが火付け棒を引きずって火を広げ、燃え広がる炎の帯が注目を集めた。

 今年は北寄りの風が強く、火矢の炎が風下側をほぼ全焼させ、風上側はスタッフが見物人にも見える距離で火を放って焼く流れとなった。

(2019年1月29日付紙面より)

芝焼きの光景を間近に見物する観客=26日、串本町潮岬
潮岬小6年生との共演で場を盛り上げる潮岬節保存会
火矢を放つ串本古座高校弓道部の部員
2019年01月29日
20 研さんの成果華やかに
 三輪崎会館で伝統芸能大会  (新宮市 )

 第10回新宮市伝統芸能大会(同実行委員会、新宮市主催)が27日、同市三輪崎の三輪崎会館で催された。9団体が出演して詩吟、日本舞踊、和太鼓など22演目を披露し、約500人の観客を楽しませた。

 大会は日本舞踊出演6団体合同の「正調新宮節」でスタートした。舞台では朗々と詩吟を吟じ、子どもからベテランまでの踊り手が研さんの成果を披露して舞台を彩った。最後は熊野曼荼羅(まんだら)太鼓の勇壮なバチさばきで締めくくった。

 大会は第1回から9回まで若柳流若吉会主宰の若柳吉左衛門さんこと海野千鶴子さんが実行委員長を務め、開催準備や大会運営に力を尽くしてきた。海野さんは「お祭り新宮節」を振り付けるなど、新宮市や近隣地域の芸術文化振興にも尽力してきたが、昨年3月に急逝。田岡実千年市長はあいさつの中で「文化複合施設建設で会場が二転三転したが、海野先生のおかげで続けてこられた」と改めてその功績に感謝し、新ホールについても「再来年3月の完成を目指す」と述べた。

 新実行委員長は、藤紀流家元の藤紀実美さんこと中住麻美さんに引き継がれた。中住さんは「偉大な先生が亡くなられた。先生の足元にも及びませんが、喜んでいただけるよう舞わせていただきます」と思いを語った。観客席からは一演目が終わるごとに温かい拍手が送られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

(2019年1月29日付紙面より)

「正調新宮節」でスタート=27日、新宮市の三輪崎会館
満員の会場から温かい拍手
田岡実千年市長
2019年01月29日
21 新宮、宇久井が優勝
 第24回JA杯少年サッカー大会  
2019年01月29日
22 健脚自慢215人が走る
 寺岡さんに「安藤百福記念章」の伝達も  (新宮マラソン大会 )
2019年01月29日
23 男性読み聞かせサークルが講演  子どもの読書活動リレーフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
24 伝統のこんにゃく作り  熊野川町篠尾で市民ら体験  (新宮市 )
2019年01月29日
25 生の落語を楽しむ  喫茶ロッコで落語会  (新宮市 )
2019年01月29日
26 町の仕事を学ぶ  勝浦こども園の社会見学  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
27 防火意識高め文化財守る  那智大社、青岸渡寺で訓練  (那智勝浦町 )
2019年01月29日
28 地域一体で楽しむ  王子地区ふれあいいきいきサロン  (新宮市 )
2019年01月29日
29 税金は社会を支える会費  成川小学校で租税教室  (紀宝町 )
2019年01月29日
30 地震想定して情報伝達  紀宝町職員らが救護訓練  
2019年01月29日
31 町と住民のパイプ役に期待  新議員13人に当選証書  (紀宝町 )
2019年01月29日
32 地震や津波を知り経験積む  1、2年生と堀笠嶋区民  (串本古座高校 )
2019年01月29日
33 お悔やみ情報
  
2019年01月16日
34 御燈祭りに備え安全確認
 神倉神社の石段検分  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で2月6日(水)に営まれる「御燈祭(おとうまつ)り」に備え、関係者らが15日、石段の安全を点検した。ひび割れなどが112カ所見つかり、祭り当日までに修繕する。

 点検には猪飼三雄・神倉神社奉賛会長、中山忠吏・神倉青年団長をはじめ、杉下和夫・市消防団丹鶴分団長、市観光協会の職員など計13人が参加。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(1147~99年)が寄進したと伝わる自然石を積み上げた538段の石段を一段ずつチェックし、石が動くなど問題箇所にチョークで印を付けた。

 祭り関係者たちは点検終了後、熊野速玉大社で開かれた「御燈祭り事故防止協議会」に出席。参加者や見学者にけが人が出ないよう各関係団体が協力し、安全確保に努めることを確認した。

 御燈祭りは1400年以上前から続くと伝わる祭りで、2016年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された。白装束に荒縄を巻いた「上(あ)がり子」と称する参拝者が神倉山上でたいまつに御神火を受け、山門の開扉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下りる。

 猪飼会長は「近年は全体的にマナーも良くなってきていると思います。上がり子さんや見学者などに、けががないよう入念な安全確保に努めます」と話していた。

(2019年1月16日付紙面より)

石段を点検する祭りの関係者ら=15日、新宮市の神倉神社
2019年01月16日
35 ビジネスを形にしよう
 創業ファーストステップ講座に15人  (新宮市 )

 新宮市井の沢の新宮商工会議所で12日、伴走型小規模事業者支援推進事業「輝く女性のために! 創業ファーストステップ講座~ビジネスをカタチにしよう~」があった。(株)リフェイス代表取締役で中小企業診断士の中村佳織さんが、創業に興味のある人など15人に向け、創業の基礎について講義した。

 中村さんは起業者の成功事例を紹介し「自分の技術やアイデアを事業化したい、社会に役立つ仕事がしたいなど、創業には動機が必要。強く、熱く、明確な動機を持ってほしい」と聴講者に呼び掛けた。動機付けの重要性について「もうけようと思っているだけでは続けられない。強く明確な動機があれば、困難に陥ったときにくじけずに頑張れる。事業の方向性もブレにくくなる」と説明した。

 起業した際のメリットとデメリットについても触れ「デメリットやリスクを受け入れる覚悟をしっかり持っていただいた上で、どんなビジネスにするかを考えて」。

 中村さんは、まずは分析をすることが重要と述べ、自分自身(内部環境)と自分の周り(外部環境)を分析することを推奨した。「自分自身を分析し、事業に生かせる強みと克服すべき弱みを改めて認識してほしい」と話していた。

(2019年1月16日付紙面より)

創業の基礎について講演する中村佳織さん=12日、新宮市井の沢
2019年01月16日
36 日中にかけて参拝集める
 峯の薬師如来堂厨子開帳  (古座川町 )

 古座川町峯にある薬師如来堂で12日、同堂守護職の水本一男さんにより本尊など仏像群を納めた厨子が開帳され随時参拝を集めた。

 同堂は大字立合の集会所前に架かる峯口橋を渡り、すぐ先のT字路を左へ上った山腹に位置。受け継がれる厨子は江戸時代に峯に伝わったとされ、本尊の薬師如来と日光菩薩と月光菩薩(以上薬師三尊)、十二神将の各仏像が安置されている。

 普段は秘仏として厨子は閉じられ、毎年1月12日の日中のみ開帳している。今年は時折小雨が降る中で開帳する形となり、水本さんは当日の天気を見越してあらかじめ境内にブルーシートを屋根代わりに張って参拝者を迎えた。

 午前7時から絶え間なく参拝があり、堂内で開帳された本尊などにじかに信心を注いだ参拝者は、その後も水本さんや居合わせた参拝者との談笑を楽しむなどして過ごした。堂内では護符や餅、境内では水本さんが毎年手作りしているタケの菓子台にお下がりの菓子類を入れて振る舞い。水本さんらは温かい茶を出すなどして、冷え込む時季の参拝に感謝した。

 近況報告や交流話に加え、今回は同堂そばにあるクマノザクラの花の時期の写真も飾られて話題に。池野山にある標本木よりも若干白いが研究者がクマノザクラと同定しているそうで、樹形の素晴らしさなどが参拝者の興味を集めていた。

 今年も無事例祭の奉仕を務めた水本さんは、「足元が悪い中、朝早くから大勢の皆さんに来ていただけてありがたく思います。これからも体力が続く限り続けていきたいし、せめて車に乗れる間は人様に迷惑をかけないよう体の調子を気に掛けていきたい」と願うところを語った。

(2019年1月16日付紙面より)

開帳された仏像群に信心を注ぐ参拝者=12日、古座川町峯
参拝後の談笑などでにぎわう境内
2019年01月16日
37 伝統の脊美祭り営まれる
 住民ら協力し多くの催しも  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で13日、豊漁や船の安全などを祈願する伝統の「脊美(せみ)祭り」が営まれた。脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)が祭りや歴史を継承している。神事のほか、手踊りやみこしなど、地区住民らが協力し合い、祭りを盛り上げた。

 祭りは古来捕鯨の歴史を持つ同区で、セミクジラを模したわら製の「脊美」を縁起物として用いて、毎年催行されている。過去には成人の儀式として行われていたという。長年、捕鯨文化を継承していることから2016年に日本遺産「鯨ととに生きる」に認定された。

 神事後、井谷宮司が「鬼」と書かれた1・7㍍の的を矢で射抜くと同時に、脊美子の德村奏磨君(下里小5年)と弟の怜音君(同2年)、新屋岳(たける)君(同3年)が取り付けられた脊美を一斉につかみ取り西区区民会館まで全力で走った。

 役目を終えた奏磨君は「3回目なので緊張せずに務めることができました」と述べ、怜音君は「緊張したけど楽しかった。来年も挑戦したい」と話した。新屋君は「脊美が重かったけどなんとか走れた」と笑顔で語り、3人をねぎらう祝賀の直会が持たれた。

 境内では東区の勇義社(畑下圭喜社長)が勇ましい獅子舞を奉納し、多くの住民らが拍手を送っていた。

 午後からは西区のみこしやだんじりが区内を練り歩き、脊美音頭などの手踊りが踊られた。その後、会館で子どもたちにお年玉と菓子が配られ、さまざまな賞品が当たる抽選会なども行われた。

 見物していたボストン出身で近畿大学院生のジョナス・ミラーさん(27)は「祭りはすごかった。浦神区は皆さん優しく、素晴らしい。私にとって多くを学べる良い機会」と話した。谷口会長は「地元の祭りは良い。人口も減ってきているが、今後も続いてほしい」と語った。

(2019年1月16日付紙面より)

脊美子が走る様子=13日、那智勝浦町浦神の塩竈神社
勇義社が獅子舞を奉納
2019年01月16日
38 敦賀FCが優勝
 準優勝は新宮SSSブルー  (新宮SSS招待兼ヤタガラスカップ )
2019年01月16日
39 くまのマラソン塾Aが連覇
 2019年くまの駅伝大会  
2019年01月16日
40 たいまつ作りがピークに  わかば園第二作業所で利用者ら  (御燈祭りを前に )
2019年01月16日
41 イチゴの日にまりひめ奉納  生産者らが熊野那智大社へ  (那智勝浦町 )
2019年01月16日
42 歌や遊びを満喫  市内幼稚園で新春お楽しみ会  (新宮市 )
2019年01月16日
43 新春のつどいで決意新た  連合和歌山新宮東牟婁地区協  ( )
2019年01月16日
44 寒さに負けず熱戦  光洋地区交流綱引き大会  (新宮市 )
2019年01月16日
45 ジビエへの理解深める  熊野川小4~6年生が出前授業  (新宮市 )
2019年01月16日
46 連携して見守り活動  御浜小児童に呼び掛け  (紀宝警察署 )
2019年01月16日
47 高齢者の避難支援も  上地地区と合同の避難訓練  (紀南高校 )
2019年01月16日
48 新鮮野菜など買い求め  今年最初の「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2019年01月16日
49 ランチバイキング楽しむ  放課後児童ク「きほっこ」  (紀宝町 )
2019年01月16日
50 多くの来場者に感謝  イルミネーション撤収作業  (紀宝町 )
2019年01月16日
51 力を合わせダイコン収穫  潮岬幼稚園の園児ら  (串本町 )
2019年01月16日
52 式典や訓練で士気高める  消防団平成31年出初め式  (古座川町 )
2019年01月16日
53 お悔やみ情報
  
2019年01月13日
54 北海道地震被災地へ
 熊野那智大社が義援金  (那智勝浦町 )

 昨年9月6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災者を支援するため、那智勝浦町の熊野那智大社の男成洋三宮司は11日、同町役場を訪問し、日本赤十字社和歌山支部那智勝浦町分区長である堀順一郎町長に義援金を手渡した。

 同大社はこれまでに、熊本地震(2016年4月)、九州北部豪雨(17年7月)、西日本豪雨(18年7月)の被災地へ義援金を届けている。今回は昨年9月22日から12月31日まで、同大社と飛瀧(ひろう)神社に募金箱を置き募った。義援金は総額50万円で、日本赤十字社を通じて被災した人たちに届けられる。

 男成宮司は「助け合う心と復興を願う参拝の皆さまのお気持ちは非常にありがたい。避難生活をされている方々が一日でも早く日常に戻れることを祈ります」と被災地に思いを寄せ、堀町長は「元号が変わる今年からは災害のない新しい時代となることを願っています」と話した。

(2019年1月13日付紙面より)

堀順一郎町長(左)に義援金を手渡す男成洋三宮司=11日、那智勝浦町役場
2019年01月13日
55 初打ち練習でホールインワン
 讃寿会グラウンドゴルフ部  (鵜殿老人ク )

 紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」のグラウンドゴルフ部(菅原章部長)は11日、同町大里の深田運動場で初打ち練習を実施した。

 讃寿会は春と秋の年2回、グラウンドゴルフ大会を開催しており、会員にも愛好者が多い。同部には65人が所属し、毎週金曜日に練習している。

 これまで鵜殿運動場で練習に励んできたが、大規模改修中のため完成までは深田運動場を利用している。

 初打ちのこの日は15人が参加し、ロングホールや野球のマウンドの傾斜を利用した8ホールを設置。初打ち1打目でホールインワンが飛び出すなど、1時間半の練習を楽しんだ。

 同部は15年ほど前に設立。菅原部長は「グラウンドゴルフは個人戦が魅力。和歌山県串本町から尾鷲市までの大会に出場して活躍する会員も多くいる。深田運動場へは乗り合わせで来ているが、参加できない人も多い。鵜殿運動場が完成した際には、盛大にオープニング大会を開催したい」と話していた。

(2019年1月13日付紙面より)

グラウンドゴルフを楽しむ会員=11日、紀宝町の深田運動場
初打ちに参加したグラウンドゴルフ部の皆さん
2019年01月13日
56 住民らで力合わせ脊美づくり
 塩竈神社の本宮控え準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で豊漁などを祈願する例大祭「脊美(せみ)祭り」が13日(日)に営まれる。本宮を翌日に控えた12日、浦神西区民会館で祭りに必要な脊美づくりが行われた。

 古来より捕鯨の歴史がある同区では、祭りの神事にセミクジラを模した脊美と呼ばれる縁起物を用いている。

 脊美づくりは脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)と今回担当となる西区9班が協力して行い、しめ縄作りやのぼりの設置などに取り組んだ。

 脊美は太田地区のもち米のわらを使い、大・中・小の三つが作られた。男性らはわらを時計回りにねじりながら、型が崩れないように注意し作業を進めた。女性はしめ縄作りに励んだ。祭りで出される料理は9班以外の住民が腕を振るっていた。

 谷口会長は「区民の方の協力があってこそ。今後も継続できるように努めていきたい」と語った。

 13日は午前10時から神事が営まれ、11時から祝賀会、神社境内では勇義社(畑下圭喜社長)による獅子舞奉納がある。午後0時30分からみこし・手踊りが開始され、2時から福引抽選会、3時から座払いが行われる。

(2019年1月13日付紙面より)

脊美づくりの様子=12日、那智勝浦町浦神
2019年01月13日
57 16チームによる熱戦の幕が上がる
 新宮SSS招待が開幕  
2019年01月13日
58 落語や暮らしの知識を披露  新春初笑い演芸会に桂ぽんぽ娘さん  (那智勝浦町 )
2019年01月13日
59 紀南地方を元気にしたい  元串本町議・佐藤武治氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2019年01月13日
60 奥宮で二人の愛を確認  大馬神社例大祭の日に神前結婚式  (熊野市 )
2019年01月13日
61 受信機を町内全戸配布へ  防災無線をデジタル化  (紀宝町 )
2019年01月13日
62 税は「社会を支える会費」 役場職員が鵜殿小で授業 (紀宝町)
2019年01月13日
63 心身ともにリフレッシュ  健康長寿ヨガ教室  (紀宝町 )
2019年01月13日
64 素早い行動に感心  うどの幼稚園で地震避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月13日
65 新成人スマホフォト  紀宝町成人式特集  
2019年01月13日
66 お悔やみ情報
  
2019年01月10日
67 岩本知真君が佳作受賞
 大阪・和歌山地区で  (国際平和ポスターコンテスト )

 ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。

 コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。

 岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。

 過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。

戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。

 同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。

(2019年1月10日付紙面より)

表彰式後、記念撮影する(左から)戸間宏治会長、岩本知真君、上浦一剛校長、鵜殿忠德幹事=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年01月10日
68 天候に恵まれ82万人超 熊野三山の初詣客数 

 熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。

 田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。

(2019年1月10日付紙面より)

大勢の人が初詣に訪れた=1日、熊野速玉大社
多くの参拝客でにぎわう境内=1日、熊野那智大社
この日は18万人が参拝した=2日、熊野本宮大社
2019年01月10日
69 今年一年の平穏願い
 平尾井薬師堂で冬の大祭  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。

 白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

 冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。

 西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。

 週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。

(2019年1月10日付紙面より)

冬の大祭で行われた餅ほり=8日、紀宝町平尾井の薬師堂
平穏、豊作、家内安全などを祈願
2019年01月10日
70 ヤナギの枝で「バチバチ」
 大泰寺で初薬師、本尊開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。

 参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。

 足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。

 参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。

 今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。

(2019年1月10日付紙面より)

薬師如来の真言を唱える西山十海住職とヤナギの枝を手にする参拝者=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年01月10日
71 岡地美晴さんが優勝
 新宮弓友会主催の31年初射会  
2019年01月10日
72 D高田レッド、YMCAホワイトが優勝
 新宮ニューイヤーサッカー  
2019年01月10日
73 去年より少しでも上に
 練習する選手らを田岡市長が激励  (ジュニア駅伝 )
2019年01月10日
74 冷凍冷蔵庫完成近づく  4月から稼働予定  (那智勝浦町 )
2019年01月10日
75 「もの言える議員目指す」  水口崇氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月10日
76 拝殿は4月に完成  境内施設整備事業  (熊野那智大社 )
2019年01月10日
77 リラックスして全身ほぐし  からだスッキリ教室  (紀宝町 )
2019年01月10日
78 飯盛保育所で消火訓練  園児は消防車を見学  (紀宝町 )
2019年01月10日
79 園児の発表に笑顔  和深保育所でいきいきサロン  (串本町 )
2019年01月10日
80 開帳に向け着々と準備  峯の薬師、12日に例祭  (古座川町 )
2019年01月10日
81 前回より良い成績目指して  ジュニア駅伝選手18人励む  (古座川町 )
2019年01月10日
82 那智勝浦町成人式   
2019年01月10日
83 お悔やみ情報
  
2019年01月08日
84 気軽に寄れるセンターに
 新宮市庁舎別館で開所式  

 新宮市は7日、同市春日の市庁舎「別館」(旧職業訓練センター)の開所式を催した。医療、介護連携の効率的な推進を図るため、本館にあった地域包括支援センターと医療相談窓口を同所に移転。「高齢者相談センター」としての業務を開始する。地域包括支援センター11人、在宅医療相談窓口1人、地域包括ケアシステム構築係2人を配置し、14人体制で業務に当たる。

 同館は地域職業訓練センターとして1982(昭和57)年に建設。2011(平成23)年3月に市に移管された。昨年9月から実施していた耐震補強・改修工事では、全面ガラス張りだった大会議室の南側に壁を入れ、1階フロアの段差をなくしたり床材を滑りにくくするなどのバリアフリーを施した。外壁は「高齢者に合わせて優しく淡い色を」と薄い緑色に塗装された。

 式典で田岡実千年市長は「高齢者の方々が安心した生活を送り、気軽に立ち寄っていただけるようなセンターとなれば」とあいさつ。河邉弘ミ子・健康長寿課長が同相談センターについて「専門職が中心となって対応をしていくが、医療機関や病院、薬剤師会、介護保険事業所、社会福祉協議会など、地域の関係機関と連携しながら支援をしていく」などと説明。介護保険や福祉サービス利用の相談や代行申請などの住民からの相談のほか、ケアマネジャーなど関係者からの在宅医療に関する相談も受け付けていく。問い合わせは市地域包括支援センター(電話0735・23・3306)、在宅医療相談窓口(電話0735・29・7211)まで。

 300人が利用可能な大会議室をはじめとした五つの会議室は、21日(月)から貸し出しを開始。10日(木)から予約を受け付ける。問い合わせは別館1階事務室(電話0735・29・7355)で、平日の午前8時30分から午後5時まで。夜間と休日は予約不可。

(2019年1月8日付紙面より)

玄関ホールで催された開所式=7日、新宮市春日
薄い緑に塗装された外観
高齢者相談センター
2019年01月08日
85 厳かに伝統の弓引き神事
 豊作を祈願する禱祭営む  (神内神社 )

 紀宝町神内の神内神社(宮地秀直宮司)で2日、新年の豊作を祈願する禱祭(とうさい)が営まれ、作柄を占うお弓神事が行われた。

 神社で下澤深・総代長、猿口芳志区長、当主4人と矢拾い、御穀持ちの神内小の児童4人らが身を清めた。この後、参列者が行列をつくり、鈴を鳴らしながら神社から200㍍ほど離れた宮田まで歩いた。

 当主は弓引きの赤土(せきど)敏さん、元屋敷秀実さんと後見人の元屋敷晃一さん、植田好男さんの4人。矢拾いを和田凰佑君(小5)、阪本裕紀君(小6)、御穀持ちは上前田心さん(小5)、久保田裕奈さん(小5)が務めた。

 宮田で弓引きの2人が、約20㍍離れた位置から的を狙って2本ずつ計28本の矢を放った。中心を矢が射抜くと見物客から歓声と拍手が湧き起こった。

 最後は40本の矢を空に放った。この後、今年と来年の当主が集まり、神社で引き継ぎの儀を執り行って終了した。

 猿口区長は「今年はほとんど外れがなく、的の中心だけでも17本当たった。これだけ射抜く年は珍しく、良い年になりそうだ」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

矢を放つ赤土敏さんと元屋敷秀実さん=2日、紀宝町神内神社の宮田
今年の当主と矢拾い、御穀持ちの子どもら
2019年01月08日
86 新年初のクロマグロ揚がる
 サンマ72㌔の水揚げも  (勝浦地方卸売市場 )

 入港船でにぎわう休業日明けの那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で6日、新年初のクロマグロやサンマ72㌔の水揚げがあった。

 クロマグロは静岡県の大希丸が漁獲した。重さは171㌔で、1㌔当たり8500円の値がついた。小物売り場に揚がったサンマは刺し網などで取れたもので、久しぶりのまとまった水揚げとなった。

 紀伊半島沿岸でサンマの不漁が続いている。年末のサンマの水揚げは、例年、平均約2~3㌧あった同市場でも平成28年12月に79㌔と激減して以来、漁獲量はわずかだったという。同町宇久井漁協地方卸売市場のサンマの水揚げは、昨年12月6日の220㌔、同29日の2・5㌔、1月4日の9㌔となっている。

 サンマ漁の主なものは光に集まるサンマの習性を利用する集魚灯を使った棒受け網漁で、刺し網や定置網でも漁獲する。勝浦漁港近くで鮮魚店を営む大井仁さん(68)は「何年も地元のサンマが取れなくてみんな困っています。沖合に出るとサンマが跳ねているのが見えるそうですが、なぶら(魚群)が小さいらしい。どうにか回復してくれたら」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

クロマグロの品質を見る仲買人=6日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2019年01月08日
87 人々の安寧を祈る
 那智四十八滝寒行始まる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山を拠点とする修験道グループ「熊野修験」(大導師=髙木亮英・那智山青岸渡寺副住職)が6日から、那智四十八滝回峯修行を始めた。那智山地区にある48の滝を巡り、人々の安寧を祈る。

 毎年、二十四節気の小寒(1月6日)から大寒(同20日)ごろまでの時季に行っている寒行。修験者たちは各滝で九字の呪(じゅ)を唱えて指で空を切る護身を行い、般若心経や熊野十二社大権現の本地仏の真言などを唱え、勤行後に碑伝(ひで)と呼ばれる供養の木札を供える。

 初日の寒行には、修験者9人が参加した。まだ日が昇らない午前6時すぎ、青岸渡寺にある修験道の開祖とされている役行者(えんのぎょうじゃ)の像の前で読経し、ほら貝を鳴らした後、髙木亮享住職らに見送られ、那智の滝から、陰陽(いんよう)の滝方面へと向かった。

 髙木大導師は「平和で穏やかな世界を祈念して巡らせていただきます。今年は新しい元号を迎える年でもあり、世界遺産登録15周年でもあります。いっそうの精進に励み、世界に人々の幸福を願います」と話していた。

(2019年1月8日付紙面より)

役行者の像の前で読経する髙木亮英大導師(左)と修験者たち=6日、那智山青岸渡寺
那智の滝前でほら貝を吹き鳴らす
2019年01月08日
88 技術向上と交流目的に
 串本町中学生サッカーフェス  
2019年01月08日
89 OBらも参加し寒稽古
 心身鍛え技術向上など目指す  (剣道新宮道場 )
2019年01月08日
90 アカデミーコーチを新設
 昨シーズンで引退の中西健児さんが就任  (キナンサイクリングチーム )
2019年01月08日
91 古式にのっとり仕事始め  宮大工ら「手釿始式」  (熊野那智大社 )
2019年01月08日
92 優良消防職団員表彰  那智勝浦町  
2019年01月08日
93 防災への協力に感謝 出初め式で消防関係者表彰 (新宮市)
2019年01月08日
94 防災力の向上目指し  消防出初め式で決意新たに  
2019年01月08日
95 家族や観光客ら見守る中  上達などを祈願し演武奉納  (東牟婁なぎなた連盟 )
2019年01月08日
96 正月の遊び楽しむ  中央児童館で新春かるた大会  (新宮市 )
2019年01月08日
97 冬休み明けて授業再開  小中学校や高校で始業式など  (新宮市 )
2019年01月08日
98 飛雪の滝をライトアップ  写真コンテストも開催中  (紀宝町浅里 )
2019年01月08日
99 オリジナルナンバープレート  10日から紀宝町役場で交付  
2019年01月08日
100 左官鏝塗り絵28点を飾る  H&R和歌山串本で個展  (串本町 )
2019年01月08日
101 弓頭2人連日稽古に励む  14日の「お弓祭り」に向け  (潮崎本之宮神社 )
2019年01月08日
102 式典や訓練で士気高める  串本地内で消防出初め式  (串本町 )
2019年01月08日
103 お悔やみ情報
  
2019年01月06日
104 大人の自覚を胸に
 新宮市、成人式に258人  

 新宮市の成人式が4日、市蓬莱体育館であった。振り袖やはかま、スーツ姿の新成人258人(男144人、女114人)が出席し、大人への第一歩を踏み出した。新成人を代表して松本悠馬さんが「大人になったことを自覚し、新宮市に対する誇りや感謝の気持ちを忘れずに、困難を乗り越えることに前向きに取り組んでいく」と誓った。

 国歌と市歌斉唱後、速水盛康教育長が開会の辞。田岡実千年市長は「人生の大きな節目となる記念すべき日に、両親や家族と共に生きてきた思い出、友人たちと一緒に学び遊んだ思い出に思いを巡らせてほしい。一人で生きてきたのではなく、いろんな人のお世話になったと思うのでは」と述べ、人生の第二幕が元気で生き生きとした輝かしいものになるよう祈願した。

 来賓の屋敷満雄市議会議長、濱口太史県議会議員が祝辞を述べ、アコースティックユニット「ヤブシン」が歌で祝福。教育委員の中村八十八さんのあいさつで閉式した。

 会場は久しぶりに会う同級生たちとの会話や記念撮影でにぎわっていた。奥舜太さん(20)は「成人式を無事に迎えられたのは、親を含めた皆さんのおかげ」と感謝の言葉を口にし、「就職して自立した立派な大人になりたい。親の面倒を見られる力を身に付けたい」と抱負を語っていた。

(2019年1月6日付紙面より)

華やかな姿の新成人たち=4日、新宮市の蓬莱体育館
松本悠馬さんが誓いの言葉を述べた
2019年01月06日
105 海上安全と大漁を祈願し 初競りのマグロ奉納 (那智勝浦町)

 那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で初市があった4日、和歌山県漁業協同組合連合会副会長理事の片谷匡さんら4人は同町の熊野那智大社(男成洋三宮司)を参拝した。水揚げされたマグロを奉納し、海上安全や大漁などを祈願した。

 ささげられたマグロは約20㌔のメバチマグロとビンチョウマグロの2本。神事やみこによる神楽「那智の滝舞」も行われた。

 男成宮司は「漁の安全と大漁、漁協のご発展を祈念しております。漁業を取り巻く環境は厳しいが、勝浦はマグロが有名な町。皆さま方には、ご苦労も多いかと存じますが、一層の力を尽くしていただけましたらありがたいと思います」と語った。

 県漁連勝浦市場部参与の吉村泰治さんは「今年一年の大漁祈願と操業の安全、勝浦地方卸売市場の関係者の皆さんの繁栄を祈願しました」と話した。

(2019年1月6日付紙面より)

奉納されたマグロと片谷匡副会長理事(左から2人目)ら4人と男成洋三宮司(中央)=4日、那智勝浦町の熊野那智大社
2019年01月06日
106 食品流通拠点の使命果たす
 新宮公設市場で初市  

 新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で5日、同市場協力会(小田三郎会長)主催の「平成31年初市」があった=写真

 生鮮食料品の円滑な流通と安定供給を図り、周辺広域住民の食生活の安定に貢献することを目的に、1985年5月に県下の公設市場第1号として設置された市場。初競り前の式典で小田会長は、昨年成立した改正市場法、今年10月の消費増税や軽減税率制度などへの対応、地元商店の利用を高めてほしいことなどに触れ、「この地域の食品流通の拠点としての機能をさらに磨き、市場に託された使命を誠心誠意果たしていきたい」とあいさつ。

 市場管理者の田岡実千年市長は関係者たちの日頃の協力に感謝し、「皆さまには安心安全新鮮な食材の供給を続け、圏域の住民の台所を支えていただいていることに感謝したい」と一層の尽力を呼び掛けた。

 多数の来賓が出席する中、万歳三唱し、午前7時30分から初競りが始まった。ダイコン、イチゴなどが次々と競り落とされた。くろしおいちご生産組合のマスコットキャラクター「まりりん」も来場した。

(2019年1月6日付紙面より)


2019年01月06日
107 今後に期待し努める  宇久井漁協が初市  (那智勝浦町 )
2019年01月06日
108 国家の安寧などを祈る 熊野三山で元始祭 
2019年01月06日
109 園児らもパレードで勇姿  太地町消防出初め式  
2019年01月06日
110 新成人の誇りを胸に  成人式で110人の前途を祝う  (御浜町 )
2019年01月06日
111 未来に向け努力誓う  新成人185人が輝かしい一歩踏み出す  (熊野市 )
2019年01月06日
112 防災意識の誓い新たに  新春恒例の消防出初め式  (紀宝町 )
2019年01月06日
113 お悔やみ情報