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2022年09月25日
1 川原家を組み立てよう!
 少年少女発明クラブに20人  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は24日、和歌山県立新翔高校悠久館で「川原家を組み立てよう!」を開催した。市内の小学生の会員約20人が参加。同校の中岸速人教諭が講師を務め、川原家の組み立てや座学を通してその歴史を学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動をしており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 熊野川の川原にはかつて、くぎを使用しない組み立て式住宅「川原家」からなる集落「川原町」が存在。洪水が迫ると解体され、水が引くと再び組み立てられた。

 筏(いかだ)による木材輸送や川舟を使って交易をする多くの人が行き交い、最盛期には150軒を超える建物があったとされる。そのにぎわいは1935年ごろまで続いたといわれている。

 中岸教諭は、スライドを使って川原家の歴史や組み立て方法などについて説明。「昔の新宮川原では大雨によって洪水が発生し、そこで暮らしていた人々はそれによって苦しめられていました。そんな中で生まれたのは川原家です」などと話し「川原家が記録として残っているのは新宮市だけ。新宮市に生まれたのだからぜひ覚えておいて」と呼びかけた。

 座学後には、中岸教諭から具材の名称などの説明を受けながら組み立てを開始。学年ごとに役割を分担し、力を合わせて川原家を完成させた。組み立てた川原家はみんなで解体。かつて、いかに素早く解体する必要があったかを体験を通して学んだ。

 峪悠都君(王子ヶ浜小4)は「川原家のことは今日初めて知りました。解体する時間が早かったのでびっくりした」と話していた。

(2022年9月25日付紙面より)

完成した川原家の前で=24日、県立新翔高校
協力しながら組み立てた
2022年09月25日
2 熊野修験、復興の礎
 「修験ルネッサンス」完成披露  (新宮市 )

 「『修験ルネッサンス』上映委員会」は22日夜、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で、長編ドキュメンタリー映画「修験ルネッサンス」(カラー/84分/2022年)の完成披露上映会を開催した。市内外から約300人が来場し、映画を通して熊野修験に対する理解を深める機会とした。

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺・髙木亮英住職が熊野修験を復興してから今年で35年。「熊野から」「熊野から ロマネスク」「熊野から イントゥ・ザ・新宮―明治の闇『大逆事件』を乗り越えて―」の3部作を手がけた田中千世子さんが制作・監督を手がけた。

 田中さんが自ら修験に参加し、熊野修験の復興に尽力した「新宮山彦ぐるーぷ」や熊野修験の活動を数年にわたり撮影・取材した記録映像を軸に、ダンテの「神曲」のエッセンスを絡めた独自性豊かな作品に仕上がった。

 上映会は熊野修験の髙木智英さんと成田佳子さんによるほら貝で幕開け。田中さんは「私の好きな熊野地方で栄え、そして復活した熊野修験に興味を持ち、参加しながら作品を作った」と制作に至った経緯を説明。

 田中さんの友人で、絵画・アニメーション制作を担当した畔蒜(あびる)多恵子さんは「ダンテと詩と音楽と落語、そして修験をミックスして監督の世界が展開されていく。楽しんでください」と呼びかけた。

 髙木住職は「いろいろな宗教が重なり合って形成されているのが熊野信仰であり熊野修験。そして熊野信仰は開放的であり、神・仏の前では全ての人が平等であると、上皇・法皇から貴族、武士、庶民に至るまでありとあらゆる人を受け入れてきた」。

 修験者にとっては熊野という所は最高の霊場であり聖地であったとし、修験者が山に分け入ることによって精神的にいったん死に、そして修行を終えた後は仏となるといった「擬死再生」という概念から、「よみがえりの地」といわれるゆえんの一端であると説明した。

 ロシアのウクライナ侵攻や、バス内への置き去りにより幼い子どもが命を落としているといった現状に触れ「世知辛い世の中だが、修行を通じて人に対する思いやり、優しさ、慈しみの心といった本来の人間性、人間らしさをよみがえらせ、また、そういう御心(みこころ)を知っていただき、平和で明るく、和やかな世の中であることを願うばかり」。

 「35年間、山に分け入り『山林抖擻(さんりんとそう)』をしてきたが、多くの方からのお力添えとご加護を頂いて今日を迎えることができた。上映を通してそういう部分も見ていただければ」と述べ、田中さんや関係者、来場者らに対し感謝を伝えた。

(2022年9月25日付紙面より)

約300人が視聴した=22日夜、新宮市の「丹鶴ホール」
髙木亮英住職
田中千世子監督
2022年09月25日
3 59歳以下にも4回目接種券送付
 オミクロン株対応ワクチン  (紀宝町 )

 紀宝町は、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン接種を26日(月)から開始する。初回(1、2回目)接種が完了した12歳以上で、最終接種から5カ月以上経過している人が対象。1人1回接種できる。

 使用するオミクロン株対応ワクチンは、12歳以上がファイザー社製、18歳以上はファイザー社製かモデルナ社製を選ぶことができる。町では接種期間を来年3月31日まで延長した。

 現在は▽既に4回目接種の対象者(60歳以上、基礎疾患を有する人、医療従事者など)のうち、4回目を未接種の人▽3回目接種が終了し、5カ月以上が経過した12歳以上▽3回目接種券を持っている12歳以上▽4回目接種を従来型ワクチンで接種した人(5回目接種)―が対象となっている。

 3回目接種が終了した18~59歳の対象者には順次、接種券を発送する予定で、町生涯学習センター「まなびの郷」での集団、町内医療機関での個別のいずれかで接種できる。

 集団接種は10月9日(日)から始まる予定。集団・個別とも、町ワクチン接種専用ダイヤル(電話0735・33・0363)で予約を受け付ける。

 町では「予約開始日は電話がつながりにくくなりますが、必ず予約ができるように予約枠を設定しています。ご理解をお願いします」としている。

(2022年9月25日付紙面より)

紀宝町に届いたオミクロン株対応のワクチン=22日、同町役場
2022年09月25日
4 熊野謎解きめぐり寄贈
 那智勝浦ロータリークラブ  

 那智勝浦ロータリークラブ(庵野了嗣会長)は22日、会員でもある後誠介・和歌山大学客員教授の著書「熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地」を、那智勝浦町と太地町の教育委員会に寄贈、役立ててもらえるよう呼びかけた。

 かつて新宮市の教育長を務めた人物から「良い本だからぜひ寄贈を」と求められ、実施に至った。那智勝浦町には90冊、太地町には10冊を手渡した。庵野会長と森岡一朗幹事が両教育委員会に出向いた。

 那智勝浦町教育委員会の岡田秀洋教育長は「地域のことを知る、ふるさと教育を進めるのは大切。こういうものを教材にするなどの取り組みを進めている。学校にも紹介し、子どもが見られるようにしたい。地域の成り立ちや生活を一冊にまとめ、分かりやすく書いた本は少ない。ありがたい」と感謝を伝えた。

 森岡幹事は「郷土愛を培ってもらえるよう、頑張ってほしい。高齢の方で興味を持つ人もいる。高齢者向けの施設で置いてもいいかも」などと勧めた。同町教委は町内の小中学校に配布するほか、町全体で活用できそうな場所を検討して置きたいとの考えを示した。太地町教育委員会では、不在の宇佐川彰男教育長に代わり、漁野文俊教育次長が受け取った。

 庵野会長は「地元のことが詳しく書いてある。子どもが喜んでくれることが一番ありがたい」などと述べた。

(2022年9月25日付紙面より)

寄贈本を持つ庵野了嗣会長(右)と岡田秀洋教育長=22日、那智勝浦町教育委員会
漁野文俊教育次長に本を手渡す=同日、太地町教育委員会
2022年09月25日
5 ツリガネニンジン咲く  新宮市の三輪崎墓地付近  
2022年09月25日
6 目指す理想の看護師像とは  看護系希望生がミニ医療ゼミ  (近大新宮 )
2022年09月25日
7 地域猫活動に理解を  市民らが市長に要望  (新宮市 )
2022年09月25日
8 タマスダレが群生  空あおぎ一斉に咲く  
2022年09月25日
9 47年のネパール生活語る  那智勝浦町出身の和田正夫さん  
2022年09月25日
10 第3回定例会一般質問③  串本町議会  
2022年09月25日
11 串本中と古座小が先陣切る  秋の運動会シーズン始まる  (串本町 )
2022年09月25日
12 全国屈指の強豪校が熱戦  女子高校野球大会が開幕  (熊野市 )
2022年09月25日
13 夏と秋の空間アート広がる  森の侵略 みんなで作る星空  (熊野市 )
2022年09月25日
14 赤ちゃんはどこから来る?  性や命の伝え方考える  (紀宝町 )
2022年09月25日
15 1位に垣本正道さん  写連紀南支部9月例会  
2022年09月25日
16 親子で楽しく種目に挑戦  ちびっこくらぶ「うんどうかいごっこ」  (新宮市 )
2022年09月25日
17 下古谷兄弟、予選突破  兄弟そろって本選出場  (日本クラシック音楽コンクール )
2022年09月25日
18 お悔やみ情報
  
2022年09月22日
19 秋の交通安全運動始まる
 各地で啓発活動など  

 正しい交通ルールの遵守(じゅんしゅ)とマナーの実践を呼びかける「秋の全国交通安全運動」が21日から始まった。30日(金)までの10日間、「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール遵守の徹底」を重点に取り組んでいく。

 新宮市では運動初日の21日、市交通事故をなくする市民運動推進協議会(会長・田岡実千年市長)、市交通指導員協議会、県交通安全協会新宮支部、新宮警察署など関係者約70人が、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で決起集会と出発式を開いた。

 運動展開に先立ち、市民運動推進協議会の清岡幸子副会長は「交通事故のない社会を目指し、誰もが安全で安心し暮らせる新宮市として、今後もあらゆる機会を通じて交通ルールとマナーの遵守を訴え、各種広報を行っていく」。

 7月から、県と県警が連携し、横断歩道における歩行者保護の取り組みを推進する「サイン+サンクス運動」が実施されていることを紹介し「車を運転する際には横断歩行者優先の徹底を意識して」と呼びかけた。

 酒井清崇・東牟婁振興局長は「交通事故のない安全で安心なまちづくりは全ての県民、市民の願い。交通事故をなくしていくため、引き続きご尽力を」。

 田原正士・新宮警察署長は、交通事故につながりやすい交差点関連の交通違反や重大な事故に直結しやすい横断歩行者妨害や飲酒運転に対して取り締まりを行うとともに、自転車による悪質な違反に対する指導と取り締まりの強化、「サイン+サンクス運動」周知のための広報などを展開していくと強調。

 「引き続き、歩行者の安全確保、飲酒運転をさせない、交通事故を起こさせない環境づくりに取り組んでいただき、交通事故減少の機運が高まることを期待している」とあいさつした。

 決起集会後には関係者に見送られながら取り締まり部隊が出発。参加者らは啓発物資やのぼりを手に、買い物客らに交通安全を呼びかけた。

(2022年9月22日付紙面より)

取り締まり部隊を見送る関係者ら=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を配布し交通安全を呼びかけた
2022年09月22日
20 支え合いの仕組み学ぶ
 高田小中が「赤い羽根共同募金」の授業  (新宮市 )

 新宮市立高田小中学校(山本健司校長、児童4人、生徒6人)で15日、「赤い羽根共同募金」についての授業があった。市社会福祉協議会地域福祉部の植地美貴さんと東雄大さんらが来校。取り組みの意義や募金を通した支え合いの仕組みなどについて講話した。

 10月1日(土)から全国一斉に始まる「赤い羽根共同募金運動」に先立ち、子どもたちに募金の大切さや、人として支え合いや優しい気持ちを養ってもらう目的で実施。同校での授業を皮切りに、市内の小学校を巡回し授業を展開する計画としている。

 共同募金は、戦後間もない1947年に市民が主体の民間運動として始まりその後、現在の社会福祉法に基づき、地域福祉の推進のために活用されている。

 現在は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する「じぶんの町を良くするしくみ」として取り組みを展開している。

 植地さんと東さんは、共同募金を呼びかける羽には赤や緑、青、黄、黒、白、水色の7種類があると紹介。「全て人に関わる募金で、赤い羽根は福祉や災害支援のために活用されます」と話した。

 同募金の成り立ちを紹介した手作りの紙芝居「赤い羽根共同募金ってなぁに?」を読み聞かせ「子ども食堂やサロン活動、高齢者へのお弁当の配布など、困った人たちだけではなく、まちづくりをしたいと思っている人の応援にも使われます」などと説明。さまざまな活動を支えているその役割について理解を求め「赤い羽根絵はがきコンクール」参加への協力を呼びかけた。

 共同募金について認識を深めた子どもらからは「まちのいろいろな取り組みを支えていることを知った。勉強になった」「支え合い、助け合う優しい気持ちはすてきだと思う」などと感想を発表した。

(2022年9月22日付紙面より)

新宮市社会福祉協議会職員らが共同募金の取り組みについて話した=15日、市立高田小学校
支え合いの仕組みに理解を深める児童・生徒ら
2022年09月22日
21 どんな意見も大切に
 「こどもかいぎ」で話し合う  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは17日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で「こどもかいぎ」を初開催した。自由に話し合いができる場が設けられ、参加した町内の小学生10人がさまざまな発言を行った。

 教育関係者などで組織される同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 「こどもかいぎ」は、対話の重要性を知るとともに、人の意見を大切に扱い、互いを尊重する機会につなげることなどを目的に実施。この日のファシリテーターは井藤朋子さんとPon(ポン)さん、山﨑佳子さんの3人が務めた。

 井藤さんらは「みんなが安心できる『場』」「どんな意見も大切に(話そうとしている人に耳を傾ける。反対意見もOK)」「パスもあり」の3点を大事にしてほしいと説明。

 テーマに「こんな学校だったらいいな」「大人と子ども、どっちがいい?」「もやっとすること」などを上げ、児童発信の質問や疑問についても話し合った。

 「こんな学校だったらいいな」のテーマでは「廊下で走ったらだめ」「連絡帳を毎日書かないといけない」など学校のルールについて触れ、児童は「先生だって走っているのになぜ?」「家にメールで送ってくれれば」などの活発な意見が上がった。

 「こどもかいぎ」を終えた児童は「先生に言えないことも話すことができた」「学校のルールで、もやっとしたことが言えて気持ちが晴れた」「みんなの意見と自分の意見を比べられた。自分の思っていることと違うことがあると分かった」などの感想を述べた。

 井藤さんは「社会には戦争や環境破壊、貧困などの問題がある。解決できない原因の一つに対話ができていないことが挙げられると思う」。

 対話については「対話はお互いのリスペクトという根っこが一番大事。対話がうまくできていくと、人との関わりや生きることがもっと楽しく自由に、豊かになるはず。たくさん発言してくれたのでうれしかった。次回の検討もしています」と語った。

(2022年9月22日付紙面より)

「こどもかいぎ」で対話楽しむ=17日、那智勝浦町の教育センター
声を掛け合い緊張をほぐした
2022年09月22日
22 僕らの米は「世界一う米」
 太田小でバケツ稲収穫  (那智勝浦町 )

 台風一過の晴天が広がった20日、那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の5、6年生7人が、5月から育てていた「バケツ稲」の刈り取りをした。

 「バケツ稲」はバケツで育てるイネのこと。狭いスペースでも米作りに挑戦でき、土作りや日々の水やり、成長観察、害虫対策、収穫、脱穀など全ての工程を体験できることが特徴だ。JAグループによる食農教育の一環で、JAみくまのの協力を得て昨年から挑戦している。

 児童は5月、それぞれのバケツに5本のコシヒカリの苗を植え「世界一う米(まい)」「新潟になんて負けないぞう米」「ひかる米」「クロミマイ」「ケバブ米第二合」などと命名。昨年はイナゴの食害を受けた経験から、自作の防虫ネットを張って保護してきた。

 この日は1㍍ほどに成長したイネを鎌で収穫し、手すりにはさ掛け。片付け作業では、バケツの底までびっしりと張った根を観察した。

 今年の米の出来について、6年生は「去年よりもいいと思う。4合くらいになったらいいな」「去年、潮岬青少年の家のキャンプから帰ってきたら、穂が全滅していた。今年はパイプを組み立ててネットを張った」と話していた。

 29日(木)に脱穀し、最後はおにぎりにして全員で味わう予定で、「シンプルに塩味がいいな」などの声があった。

(2022年9月22日付紙面より)

稲穂を持って記念撮影=20日、那智勝浦町立太田小学校
バケツからイネを刈り取る
2022年09月22日
23 第3回定例会一般質問②  串本町議会  
2022年09月22日
24 家族らの応援受け頑張る  明神小中が合同で運動会  (古座川町 )
2022年09月22日
25 平均変動率減少続く  下落幅は3年ぶりに縮小  (基準地価 )
2022年09月22日
26 ロケット事業や那智の水を質問  那智勝浦町議会一般質問㊤  
2022年09月22日
27 最終プレゼンに熱こもる  「道の駅なち」の魅力生かす  (武者修行プログラム™ )
2022年09月22日
28 地域に伝わる歴史学ぶ  三輪崎小5年生が「鯨踊り」の授業  (新宮市 )
2022年09月22日
29 思い出の人形600体を供養  曹洞宗の若手僧侶ら  
2022年09月22日
30 正しい交通マナーの実践を  秋の全国交安運動を前に出発式  (紀宝警察署 )
2022年09月22日
31 秋空の下、リレーなどで白熱  矢渕中学校で体育祭  (紀宝町 )
2022年09月22日
32 お悔やみ情報
  
2022年09月16日
33 「来年こそ」の思い込め
 厳かに本殿大前ノ儀  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。

 例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。

 その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。

 総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。

(2022年9月16日付紙面より)

金幣やご神体を納め元宮へと向かう祭り関係者=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
さまざまな思いを祈願した
2022年09月16日
34 初日は21人が申請で利用
 マイナカードの休日窓口  (古座川町 )

 古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。

 平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。

 この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。

 同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。

 同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。

 申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。

 マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。

(2022年9月16日付紙面より)

休日窓口を設けて申請の利便を図る町住民生活課の課員ら=11日、古座川町役場本庁
2022年09月16日
35 建設業の魅力に触れる
 奥瀞トンネル工事を見学  (北山中学校 )

 北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。

 奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。

 見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。

 この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。

 発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。

 3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。

 2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。

(2022年9月16日付紙面より)

工法について説明を受ける生徒ら=14日、三重県熊野市紀和町小森の奥瀞道路(Ⅲ期)2号トンネル内
見学会に参加した北山中学校の皆さん
2022年09月16日
36 特定健診受診率が県内1位
 各種取り組みで年々増加  (御浜町 )

 昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。

 受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。

 町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。

 本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。

  □     □

 町による受診率向上の取り組みは次の通り。

▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施

▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動

▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始

▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定

▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)

▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布

▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布

▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封

▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など

(2022年9月16日付紙面より)

御浜町による特定健診の様子(同町提供)
2022年09月16日
37 三輪崎剣道クラブが準優勝
 県下剣道優勝大会「守破離」  
2022年09月16日
38 新宮高校が全勝優勝
 第107回連盟秋季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年09月16日
39 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2022年09月16日
40 九龍島に上陸し間近に観察  ウオークツアー参加の11人  (南紀串本観光協会 )
2022年09月16日
41 議員定数削減案で意見交わす  新宮市議会  
2022年09月16日
42 4人が登壇、市の現状問う  新宮市議会一般質問②  
2022年09月16日
43 補正予算案など可決  9月定例会4日目  (那智勝浦町 )
2022年09月16日
44 初秋に目立つ赤  ゴンズイの実が色づく  
2022年09月16日
45 全児童の49.3%が登録  サマースクールの参加状況  (紀宝町 )
2022年09月16日
46 鵜殿西遺跡で発掘調査  紀宝町議会一般質問㊤  
2022年09月16日
47 最終日惜しみつつ水遊び  ウオータースライダー  (太地こども園 )
2022年09月16日
48 お悔やみ情報
  
2022年09月15日
49 新宮高校チームが初優勝
 高校生クイズ in English  (和歌山県 )

 和歌山市の和歌山マリーナシティで11日に開催された「第11回わかやま高校生クイズ in English」で、新宮市の県立新宮高校1年の小西汰知さん、藤野遥さん、川端天人さんのチームが初優勝を飾った。

 和歌山県、日本、世界に関する幅広い知識やなぞなぞを問う英語のクイズ大会で、和歌山県教育委員会主催。近畿大学附属新宮高校や県立新翔高校をはじめ、県内13校から33チーム96人が出場した。クイズは全て英語で出題・解答を行い、○×クイズの予選、早押し3問先取の準決勝を経て、4チームが決勝へ進出した。

 決勝戦は早押し5問先取で、新宮高校チームは県立桐蔭高校と4ポイントずつで並ぶ接戦となったが「私の目は三つあり、赤と青と黄色。私は誰?」というなぞなぞに協力して「traffic light(信号機)」と解答して優勝をつかんだ。

 チームリーダーの小西さんは「問題文が全然聞き取れない問いもあったが“three(3)”“shrine(神社)”“crow(カラス)”の三つの単語から『ヤタガラス』と答えることができ、ここから流れがつかめた」と振り返る。「英語が大好きで、同じESS部の2人を誘った。実用英語技能検定やTOEICにも挑戦しているが、最近は伸び悩んでいたので、県大会で優勝できてうれしい。将来は英語の教師になりたい」と目標を口にした。

 藤野さんは「これまでの優勝校は進学校ばかりで、まさか優勝できるとは思っていなかった。先生方に予想問題を作ってもらい、練習したおかげ」。川端さんは「他の2人に助けられた。いつか海外で働いてみたい」と語った。

 英語科の小川茜教諭は「引っかけ問題も多い中、3人で知恵を出し合い、チームで闘ったことが優勝につながったのでは」と話していた。

(2022年9月15日付紙面より)

(左から)藤野遥さん、小西汰知さん、川端天人さん=13日、新宮市の県立新宮高校
高校生クイズ大会会場の様子(新宮高校提供)
2022年09月15日
50 1万2千円の商品券
 全町民への配布を承認  (太地町議会 )

 太地町議会(水谷育生議長、10人)9月定例会が13日、太地町役場の議場で開会した。9人の議員が出席。町民1人当たり1万2000円の商品券配布事業費や、ドローン活用の映像販売の実証実験事業費などを含む、一般会計補正予算案などを可決承認した。会期は22日(木)までの10日間、一般質問は21日(水)から。

 新型コロナウイルスの感染で療養中の三軒一高町長に代わり、漁野洋伸副町長が議案の提案理由説明を行った。内容は報告2件、議案2件、決算認定7件であることを紹介。「詳細は各担当者より説明させる」と伝えた上で、慎重審議を呼びかけた。

 商品券配布事業は、国の交付金を活用したものであることが、町当局から説明があった。筋師光博議員は「事業の詳細は。執行はいつを予定か」と問うた。当局は「1人1万2000円分の商品券を2920人分、計上している。10月9日に配布を予定。使用期限は令和5年の1月15日まで。可決されたら、協力店舗を募集したい」と答えた。

 海野好詔議員は「(商品券ではなく)現金では駄目なのか」と確認。当局は「現金にしたいが、それだと国の基準で交付金対象にならない」と理解を求めた。

 ドローン活用事業についても町当局より、国の補助金を活用したものであることが報告された。森岡茂夫議員は「ドローン事業の内容はどういうものか」と質問。当局は「森浦湾でのシーカヤックの様子を空撮して、スマホに配信したり、シーカヤックやサイクリングの拠点にドローンで弁当を配達したりする事業を考えている」と伝えた。

 これを受けて漁野尚登議員は「お金をとるのか」と尋ねた。当局は「配信料や配達料を考えているが、今回はあくまで実証実験。アンケートをとるなどして検討する」と述べた。

 一般会計補正予算案は、3億2080万2000円を追加するものだった。全会一致で可決となった。

(2022年9月15日付紙面より)

一般会計補正予算案などを審議した=13日、太地町役場の議場
2022年09月15日
51 現地実習で学びを生かす
 玉川大学観光学部の学生  (古座川町 )

 玉川大学観光学部リージョナルリーダーコースの1年生11人が7日から10日までの4日間、古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)協力の下でフィールドワークに取り組んだ。

 同コースの専門科目「地域創生プロジェクト」の一環。履修する11人は持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながらツーリズムによる地域活性化の手法を学んでいて、その学びを現地で生かす経験を積むためこのフィールドワークに臨んだ。

 同科目を担当する小林等准教授はテーマとして「古座川町の特定エリア(空き地)を活(い)かし、Z世代を対象に、地域が活性化する魅力あるアイデアをプレゼンせよ!」を設定。前年度に大学生対象スタディーケーションの実証実験に臨んだ経緯がある同協会に受け入れを求め、同協会は過去の実績を生かして場を整える協力をした。

 11人は四つのグループに分かれ、初日は合同で南紀熊野ジオパークセンターや町内にある虫喰岩(むしくいいわ)、一枚岩、滝の拝などのジオサイトを見学。2日目はグループそれぞれの小テーマに基づいて現地の現況を調べ、バーベキュー交流会を開いて住民との意見交換にも取り組んだ。3日目は古座川ジビエ山の光工房を見学し、現地でできる体験に選択参加。以降は発表の準備に専念した。

 4日目は南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館でグループごとにプレゼンテーションを実施。現況から課題を抽出し、フィールドワークのテーマに沿って解決策の提案をするという流れを基調にして発表を重ねた。様子は会場聴講とオンライン聴講の2系統で伝え、現地や同大学の関係者が質問や感想、意見を寄せて11人の経験を後押しした。

 現地を代表して同町地域振興課の下村賢一課長、同協会の鈴木会長と須川陽介理事(前会長)が講評。それぞれの立場から感じた事柄を伝え、提案に感謝するなどした。

 現地実習を終えて小林准教授は「学びを生かす経験は大学の4年間にとどまらず、以降の人生においても役に立つ。非日常がある場所を訪ねてみたり人脈につながったりと今回はいい経験をさせていただき、学生は久しぶりに旅の良さも感じられたと思う」と語った。

  □     □

※Z世代=生まれた時点でインターネットやデジタル技術があり親和性が高い世代。現時点のおおむね10~25歳を指す。

(2022年9月15日付紙面より)

現地の課題を抽出し解決策を関係者に提案する学生ら=10日、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館
2022年09月15日
52 県内温泉の活性化を
 わかやま12湯サミット  (那智勝浦町 )

 「第2回わかやま12湯サミットin南紀勝浦温泉」が12日、那智勝浦町勝浦のホテル浦島で開かれた。和歌山県内の12温泉地の旅館ホテルの女将(おかみ)を中心に、関係者52人が参加。県内温泉地の活性化を目指し情報を交換し、交流を深めた。

 わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長)の主催。県の温泉の魅力PRなどのために2020年に組織した団体で、女将が前面に立ち、温泉地のある市町村や観光協会、観光地域づくり法人(DMO)などと連携して活動を行っている。

 加盟の温泉地は▽わかやま温泉▽みなべ温泉▽白浜温泉・椿(つばき)温泉▽すさみ温泉▽串本温泉▽龍神温泉▽川湯温泉▽渡瀬温泉▽湯の峰温泉▽南紀勝浦温泉▽湯川温泉▽太地温泉。第1回のサミットは昨年10月に、田辺市の龍神温泉で開いていた。

 今回は、多くが浴衣姿での参加だった。各温泉地の女将など女性4人が語るパネルディスカッションが「注目される和歌山の温泉のここが好き‼」をテーマに開催された。自分がいる温泉地ではなく、他所の温泉地をアピールするという条件があった。

 「渡瀬や川湯など山あいの温泉は、雨でも山がきれい」「椿は白浜ほど開けていなくて、人に温かみがある」「いろんな人が友人のように話しかけてくれる。地元の人との交流が魅力の一つ」「川湯は出た後も体がずっとぽかぽかする」「湯川は化粧水にずっとつかっている感じ」などの意見があった。

 パネルディスカッションに先立ち、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員も務める和歌山大学の後誠介客員教授による「わかやま 温泉の謎を解く」の講演もあった。「温泉は岩石を煎じ詰めた漢方薬のようなもの」「もとは雨水。100年以上前の水が温泉となっている」などと伝えた。

 同町の堀順一郎町長のあいさつもあった。「意見交換など行い、県全体で誘客できるような取り組みにつながれば」と述べた。

(2022年9月15日付紙面より)

パネルディスカッションでは他の温泉地の魅力を紹介
2022年09月15日
53 東紀州選抜が初優勝  三重県中学生軟式野球選抜大会  
2022年09月15日
54 「町の役に立てたかな」  子ども議会の要望に応じ点検  (紀宝町 )
2022年09月15日
55 3人が登壇、当局質す  新宮市議会一般質問①  
2022年09月15日
56 参加した生徒の感想紹介  サマーボランティアスクール  (太地町 )
2022年09月15日
57 海外協力隊が見たネパール  19日まで、太田の郷で写真展  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
58 命を守るための工夫を  勝浦小5年生が防災学習  (那智勝浦町 )
2022年09月15日
59 往時の現物交え魅力伝える  「那智大滝」記念展始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年09月15日
60 長期の訪問で姿勢を学ぶ  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2022年09月15日
61 町の発展祈り晴天の下、斎行  勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年09月13日
62 秋空の下、3年ぶりに神輿渡御
 勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の例大祭・本宮が11日に営まれ、3年ぶりの神輿(みこし)渡御に港町である同町は活気づいた。晴天の秋空の下、奉納行事や神輿が海に飛び込む海中神事を一目見ようと、多くの観客が神社や港に集った。

 おととし、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から規模を縮小し斎行された同例大祭。今年は「子供神輿」と「子供手踊」、大黒天輿以外は例年通り実施した。

 例大祭式典には、熊野速玉大社の上野顯宮司や坂井與己祭典委員長など、祭り関係者らが参列した。

 午後0時半から渡御祭式典が営まれた。餅つき、徒士(かち)山伏、獅子神楽、舟謡(ふなうた)の奉納後、威勢よい掛け声とともに、神輿が神社を出発。地区内を練り歩き、御旅所の勝浦市場で奉納行事を営んだ。

 祭りのクライマックスを飾る神輿海中神事は夕暮れの迫った「いざかた船溜(ふなだまり)」で行われた。愛友会舟、商工会舟、赤舟、白舟、黄舟の櫂伝馬(かいでんま)が船溜を力強くこぎ回り、会場を盛り上げた。

 大勢の人々が見守る中、勢いよく神輿が海中へ飛び込み、観客からは歓声や拍手が送られた。

 神輿は「御神船」に乗せられて海路で神社へ還御。夕暮れの中、「舟謡」が響き渡り、勝浦港に連なる船の列が幻想的な光景を生み出した。その後、還御祭式典が行われた。

 コロナ禍以前も例大祭を見物に訪れているという白浜町在住の40代女性は「この祭りは活気がある。色鮮やかなのも好きです。3年ぶりに来られて良かった」と話した。

 例大祭を終えた髙橋宮司は「毎年やっている祭りができなくなるということを経験した。今年は例年通りできたことがありがたく、喜びを感じている。来年以降も感染症対策に注意しながら斎行したい」と話した。

  □     □

■宵宮祭では



 前日の10日午後5時から宵宮祭があった。式典後は、舟謡勝謡会らが神輿会の宿(元新宮信用金庫)に出向き、舟謡を歌う「うたしらべ」が行われた。

 各団体のそれぞれの宿も関係者らでにぎわった。その後、地回りを終えた勝浦獅子神楽保存会が神社で獅子神楽を奉納した。

(2022年9月13日付紙面より)

迫力ある海中神事に大きな拍手が送られた=11日、那智勝浦町のいざかた船溜
2022年09月13日
63 絶景の棚田で収穫の秋、満喫
 4年ぶりに「稲刈りの集い」  (丸山千枚田 )

 日本の棚田百選に選ばれている熊野市紀和町の丸山千枚田で11日、4年ぶりに「稲刈りの集い」があった。オーナー224人をはじめ丸山千枚田保存会、一般ボランティアなど333人(主催者発表)が貴重な歴史的遺産で収穫の秋を満喫した。

 丸山千枚田は1601年に2240枚の田があったと記録されるが、1990年ごろには530枚まで減少。93年に丸山千枚田保存会が結成され、保全活動により現在は1340枚まで復田した。日本一の棚田景観とも呼ばれ、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定され、ユネスコの「未来遺産」にも登録されている。

 熊野市ふるさと振興公社が96年度からオーナー制度を採用し、今年は137組789人の応募があった。特典として新米10㌔と地域の特産品が贈られる。

 稲刈りの集いは2019年以降、悪天候や新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。この日、参加したオーナーは、これまでの雨でぬかるんだ田に足を取られながらも、鎌を使って今年から採用した三重県育成品種「なついろ」の稲穂を一束一束刈り取った。

 相模女子大学の学生は「すごく大変だけど、絶景を見ながらの作業なので楽しい」と話し、慣れない手つきながらも黄金色に染まった田んぼで汗を流した。1時間ほどで刈り終え、束にした稲をさがりに掛けていった。同大は2009年度の「田舎で働き隊」をきっかけに毎年参加しているという。

(2022年9月13日付紙面より)

丸山千枚田で稲刈り作業に取り組む=11日、熊野市紀和町
さがりに稲を掛ける相模女子大学の学生
2022年09月13日
64 古座川町の恵みに触れる
 会員ら古座川食材ツアー  (全日本・食学会 )

 全日本・食学会(村田吉弘理事長)が9、10日の2日間、古座川町内で「古座川食材ツアー」に取り組み住民が日頃自然から得ている恵み(=食材)に注目するなどした。

 この学会は、日本固有の食文化を世界に向けて一層発展・振興する趣旨で結成された団体。京都で老舗料亭「菊乃井」を営む村田理事長(株式会社菊の井代表取締役社長)をはじめとする国内の一流料理人らが役員を務め、大手食品メーカーの協賛を得て趣旨の達成を図っている。

 その活動の一つにあるのが地域に根差す食文化をしっかりと受け継ぐそのまめまめしい生産者を顕彰する制度「bean47」で、2019年度に1回目の選定があり9個人1団体が認定を受けた。その1団体が古座川町で、顕彰委員会委員でもある同学会の木村周一郎理事(53)=株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン代表取締役=の推薦により生産者賞を獲得。個人ではなくまち全体が固有の食文化を宿している観点からの選定で、同学会はその食材を「古座川ジビエ」と総称するがジビエ肉にとどまらず住民が自然から得る食材全般を指してそう捉えている。

 同ツアーは総会における表彰を起点にした多角的な活性化支援の一環で、同学会関係者が生産状況も含めて食材をじかに知る機会。木村理事を世話役として11人が来町し、ジビエ肉、ウナギ、アユ、エビ・カニ類などの食材をどのように得ているかを見学し、他にニホンミツバチの蜂蜜(和蜜)やユズおよびその加工品などの紹介も受け、それらを取り入れた調理と試食に臨んだ。併せてこれら恵みをもたらす自然にも目を向けるきっかけとして滝の拝や一枚岩など象徴資源も視察した。

 現地世話役は町地域振興課が主に対応し、生産者と同学会をつなぐ支援に努めた。木村理事は会員が直接的に認知することを同ツアーの狙いとして見据え①同学会の注目を通して現地に食文化への誇りを持ってもらうこと②同団体の広報力により現地の生活が豊かになること―の2点につながることを今後に期待。「大切なのは認知の先でレストランなどエンドユーザーと生産者をいかにつなぐか。その筋道で古座川町の関係人口や交流人口が増えればまちは潤うし、都会に求める刺激が届くことで住民はこの地域でやっていける。そのようなスパイラルへと持ち込めれば」と思い描く成果を語った。

(2022年9月13日付紙面より)

生産者の現場の一つ、ウナギ石漁を体験する全日本・食学会の会員ら=9日、古座川町月野瀬
ジビエ肉の食材としての扱いを話し合う木村周一郎理事(右)ら=9日、古座川町中央公民館
2022年09月13日
65 コミカルな舞台に笑顔
 「丹鶴ホール」でコメディー・クラウン・サーカス  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、「プレジャーBのコメディー・クラウン・サーカス」があった。抽選により選ばれた親子連れなど約500人が来場。クラウン(道化師)たちが繰り広げる舞台に、来場者らは笑顔で大きな拍手を送った。

 丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)主催。「コロナ禍で気持ちも疲弊する中、明るいイベントで笑顔になってもらいたい」との思いからクラウンたちによるコメディーサーカスの開催を企画した。

 プレジャーBの「クラウンK」さんは、病院で闘病中の子どもたちに「喜び・夢・笑い・希望・愛」を届ける「ホスピタルクラウン協会」の会長も務めている。

 イベント参加に当たっては往復はがきでの事前申し込みを募ったところ、定員500人のショーに対し248通856人、ジャグリング・バルーンアート体験には30人の定員に対し67通108人の申し込みがあった。

 サーカスショーでは、6人のクラウンたちが舞台上を所狭しと駆け巡り、ジャグリングやバランス芸、パントマイム、マジック、アクロバットなどを次々に披露。クラウン同士のコミカルなやりとりや派手なアクションに、観客席からは笑い声と手拍子、大きな拍手が起こった。

 ジャグリング・バルーンアート体験では、抽選で参加の機会を得た子どもたちが、クラウンたちに教わりながら風船で犬や花を作ったり、ボールや箱などを用いたジャグリングを経験。会場は子どもたちと、子どもたちを見守る保護者らの笑顔で包まれた。

(2022年9月13日付紙面より)

クラウンたちが夢や笑いあふれる舞台を演出=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
バルーンアートやジャグリングの体験もあった
2022年09月13日
66 人気のソファなど当たる  紀の宝みなと市で当選番号発表  (紀宝町 )
2022年09月13日
67 サッカーって楽しいな!  FC伊勢志摩選手が指導  (鵜殿保 )
2022年09月13日
68 通園バスの安全対策は  女児置き去り事件受け  
2022年09月13日
69 3年ぶり、市民大学開講  100人が学びに意欲  (新宮市 )
2022年09月13日
70 生徒が映画撮影に挑戦  光洋中で文化庁巡回公演  (新宮市 )
2022年09月13日
71 家族で楽しく避難所体験  2年ぶり「市小防災の日」  (那智勝浦町 )
2022年09月13日
72 詐欺防止の行動をたたえる  中村理恵さんに署長感謝状  (新宮警察署 )
2022年09月13日
73 全国公募含め19校88人参加  中3対象オープンスクール  (串本古座高校 )
2022年09月13日
74 祝い金届けて長寿を祝う  75歳以上対象に敬老訪問  (古座川町社会福祉協議会 )
2022年09月13日
75 お悔やみ情報
  
2022年09月10日
76 自分の命を守ろう
 後誠介さん招き減災学習  (新宮市立丹鶴幼稚園 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(尾﨑卓子園長、39人)で9日、減災学習があった。那智勝浦町在住で和歌山大学客員教授(災害科学・レジリエンス共創センター)、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員を務める後誠介さんが来園。「逃げる」をテーマに講話した。

 同園では毎年この時季に、防災に関する学習を展開。これまで同園職員らが講師を務めていたが、尾﨑園長が後さんと知り合いであったことから今回の減災学習の実現に至った。

 また、転勤で同市に移ったことにより地形や過去の災害を把握していない保護者もいることなども考慮。対象を園児・保護者、保護者のみの2部に分けて実施した。

 後さんは「お父さんとお母さんと1歳の男の子がいました。大雨の中、お父さんは1歳の男の子をおんぶしました。うまく逃げられるでしょうか」と問題提起。「雨で手が滑ったら子どもは落ちてしまう。お父さんはひもで子どもを背中に結びました」と話し、抱っこした場合だと濁った水がかかったり、転倒した際に危険であるとした。

 「男の子を背負ったお父さんは離れ離れにならないようにお母さんと体をひもで縛り、励まし合いながら頑張って逃げることができました」と紹介。上記避難例は1954年に当地域で発生した6・23水害の際の実話で、1歳男の子は68年前の自身であったと明かし「避難するときには家族が離れ離れにならないように。逃げる知恵を働かせて」と呼びかけた。

 園児からは「私ぐらいの子だったらどうするの?」などの質問があり、後さんは「流れが速いと低い水位でも流されてしまう。お父さんにおんぶしてもらった方がいいです」などと回答。

 「お留守番しているときはどうしたらいいの?」の質問に対しては「2階建てなら2階に逃げて。そうじゃない場合は近所の2階建ての家に助けを求めて」と答えた。

 保護者を対象とした後半では、市の地形や、市と那智勝浦町における3連動地震(東海・東南海・南海地震)と南海トラフ巨大地震で想定される津波シミュレーションを示し「新宮市は津波に強い。那智勝浦町とは意味合いも度合いも異なる。市がまず心配するべきは家屋の倒壊と液状化、家具の転倒。東日本大震災では津波がクローズアップされたが、まず地震があったことが忘れられているのが問題」などと話した。

 尾﨑園長は「子どもたちには、大人が必ず助けに行くから、まずは自分の命を守ってほしいと伝えたい」と思いを語った。

(2022年9月10日付紙面より)

後誠介さんが過去の事例などを基に減災について話した=9日、新宮市立丹鶴幼稚園
2022年09月10日
77 段取り教わり実りを収穫
 高池小5、6年ら稲刈り  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5、6年生が8日、池野山にある学校田で稲刈りに取り組んだ。

 歴代の5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度も淡佐口幸男さんから広さ1・5㌃の水田を借りて学校田とし、少人数のため6年生に応援してもらいながら5月9日に田植えをし半ばで草引きもしながら収穫を目指してきた。

 他の水田より収穫が遅れたことでカメムシが集まる影響を受けたものの、荒天に傷められることはなく見た目の実りは整然として上々。淡佐口さんと対で技術指導する中根和夫さんから刈り方や段取りを教わった後、主役の5年生は序盤にのこぎり鎌で稲刈り、中盤は6株ずつ麻ひもで束ねる作業をし、6年生はその入れ替わりで応援した。一通り刈り取った後はさがりを組んで束ねた株をかけ、刈り口が湿らないようカバーをかけて作業を終えた。

 稲作をするのは初めてという山口愛翔君(5年)は「一番大変だったのは稲刈り。力を入れて束にするのが最初は難しくて、しっかり練習して慣れるのが大事だなと思った。田植えから稲刈りまでいい経験ができたし、農家の皆さんの大変さがよくわかった」とコメント。

 育てた品種はもち米の「かぐらもち」。淡佐口さんによると今後、数日ほど天日干しができたところで脱穀しもみを保管する。味わう直前に精米と虫害で黒ずんでしまった米の取り除きをする予定。大畑校長によると本年度も新型コロナウイルスの情勢により餅つき大会は見送り、精米後は菓子店に依頼して餅にしてもらい持ち帰って味わうという。

(2022年9月10日付紙面より)

稲刈りの作業を進める高池小の5、6生ら=8日、古座川町池野山
束ねた株をさがりにかけて作業を終了
2022年09月10日
78 外国人観光客との接し方学ぶ
 インバウンド対応能力強化研修  

 地域の観光人材を対象としたインバウンド(訪日外国人客)対応能力強化研修が7日、県熊野庁舎であった。観光目的の外国人の入国制限が緩和され、今後、インバウンド需要の回復が期待されていることから、ガイドや語り部、観光案内所、宿泊施設などに従事する30人が外国人観光客との接し方や英会話を学んだ。

 観光庁が監修し、インバウンド専門の観光ガイド「全国通訳案内士」の栗林紀美さん、和田千草さんが講師を務めた。

 全国の訪日外国人客は2003年が520万人、観光立国を宣言した07年は834万人、観光庁を設立した08年は835万人、19年は3188万人。東紀州地域には3年前、3600人が訪問した。

 熊野市出身で東紀州語り部友の会、本宮語り部の会でガイドをする栗林さんは、▽あいさつ▽服装と身だしなみ▽表情(笑顔)▽態度・立ち振る舞い―が異文化理解と接遇の基本とし「人の印象は見た目が9割。笑顔やユーモアを活用し、お客さまの立場になって英語の表示や標識を充実させてほしい」と伝えた。

 外国人観光客を迎える心得として▽地域の魅力を知り、愛する気持ちを持つ▽完全に正しい英語でなくても、必要な情報を伝える▽いろいろなツールを利用する▽本当のホスピタリティはお客さまの気持ちに応える▽外国人客を迎えて世界は広がる―を紹介した。

 英会話研修では「ここではマスクの着用をお願いします(Please wear a face mask here)」など感染症予防の表現を覚え、参加者同士、名前や仕事内容などを英語で自己紹介。レストラン、飲食店での対応、日本独特の表現、トラブル対応など正しい英語表現や複雑な状況に対応できる英会話を学んだ。

(2022年9月10日付紙面より)

外国人観光客に対応する英会話を実践=7日、熊野市の県熊野庁舎
2022年09月10日
79 新たな出会いの幅広げて
 城南中でALT英語の授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(吉田元紀校長、生徒151人)で8日、外国語指導助手(ALT)のキャサリン・ケリー・ウィンクルマンさん(23)による英語の授業があった。

 授業は生徒たちの英会話能力の向上を目的としており、全学年を対象に月に2日ほど実施している。ウィンクルマンさんは市の姉妹都市である米国カリフォルニア州サンタクルーズ市(以下、サ市)の出身。今後、同校をはじめ緑丘、光洋の市内中学校で語学指導などを行う。

 1年1組28人の授業では、ウィンクルマンさんがスライドを使ってサ市の町や名所を説明。自身の住んでいる場所や兄弟などをクイズ形式で紹介した。生徒からは英語で「身長は何㌢ですか?」「自国で有名なスポーツは何ですか?」といった質問が挙がり、教室には時折笑い声が響いた。

 後半には、ウィンクルマンさんからボールを受け取った生徒が名前や好きな食べ物、動物などを英語で発表した。

 速水翔葵(しょうき)さん(13)は「英語で話す機会が少ないため、新鮮でした。英会話は苦手で難しかったけど、楽しく授業に臨めた。これから勉強して、もっと理解を深めたい」。

 ウィンクルマンさんは「少し恥ずかしがりながらも笑顔で話に耳を傾ける姿が見られてうれしい。授業を通じてコミュニケーションを養い、新たな出会いの幅を広げてもらえれば」と話していた。

(2022年9月10日付紙面より)

自国の町や名所について説明するキャサリン・ケリー・ウィンクルマンさん(左)=8日、新宮市立城南中学校
2022年09月10日
80 64人計222点の応募集める  観光フォトコン審査会実施  (串本町 )
2022年09月10日
81 ゼロから始めるデジタル活用  新宮商工会議所がセミナー  
2022年09月10日
82 ICT活用指導力に課題か  教育の情報化の実態調査(速報値)  (和歌山県 )
2022年09月10日
83 三輪崎・佐野「ぶらりマップ」完成  新宮市  
2022年09月10日
84 「HATI」の工夫を学ぶ  下里小3年生が社会見学  (那智勝浦町 )
2022年09月10日
85 森倉直光さん、全国で躍動  全国高校定時制通信制柔道大会  (矢渕中出身 )
2022年09月10日
86 営農飲雑用水施設整備に感謝  県農林水産部に要望も  (紀宝町 )
2022年09月10日
87 運動会で伝統の民踊  「鵜殿ばやし」を練習  (鵜殿小 )
2022年09月10日
88 お悔やみ情報
  
2022年09月02日
89 初日は強風で漁獲ならず
 鯨類追い込み漁が解禁  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁され、太地いさな組合(小畑充規組合長、20人)の漁船12隻が午前5時15分ごろに太地漁港を出港した。しかし、強風の影響から、船団は約40分後の5時55分に帰港。初日の漁獲には至らなかった。

 国際捕鯨委員会(IWC)脱退や商業捕鯨の再開が注目されている同町。反捕鯨活動家による抗議や違法行為などに対処するため、和歌山県警が特別警戒本部現地警戒所を、海上保安庁が臨時駐在所を町内に設置。連携して例年、警備に当たっている。

 県警や海保によると、おととし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で国外の活動家は確認されていない。また、反捕鯨活動家の違法行為はないが、ドローンを用いて上空から漁の様子を撮影する事例もあったという。近年では交流サイト(SNS)を活用した活動が確認されているとした。

 この日、のぼりなどを掲げた動物愛護の活動家ら数人の姿は確認できたが、県警職員らが待機する東の浜駐車場では目立った混乱はなかった。

 帰港後、小畑組合長は「台風の影響で風が強く戻ってくることになった。しかし、初日に出港できて良かった。コロナ禍で、今年1年は厳しい年になると思うが、しっかり水揚げができるように頑張りたい。明日は今日よりも天気が良いと思うので、通常通り操業したい」と語った。

 なお、漁期はクジラ類が来年4月末、イルカ類が来年2月末までとなっている。

(2022年9月2日付紙面より)

鯨類追い込み漁が解禁となり、出港する太地いさな組合の船団=1日早朝、太地町の太地漁港付近
2022年09月02日
90 前年度決算など認定
 公設市場事務組合議会  

 新宮周辺広域市町村圏事務組合議会の第2回定例会が8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場であった。11人の議員が出席、2021年度の同組合の一般会計決算を認定したほか、同市場で取り扱う青果・水産について報告を受けた。

 同組合は、新宮市と東牟婁郡の市町村で組織、公設市場を運営している。組合議会はその市町村の首長や議長などで構成される。今回は一般会計決算のほか、市場事業特別会計決算の認定についても審議。組合議会議長選挙も行われた。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。コロナ禍の現状について「観光や飲食は厳しい状況が続いている。春先は明るい兆しが見えてきたように思われたが、第7波が襲来し、新宮保健所管内も過去最高の新規感染者数を記録するなど、予断を許さない状況が続いている」と説明。

 「とはいえ、地域経済を支えるためには、ウィズコロナの考えに沿った対応も必要かと思う。当面はしっかりと感染予防対策を行いながら観光誘客などに努め、ひいては、市場の取り扱いの増大にもつなげたい。広域圏の皆さんとは一丸となり対応していきたい」とまとめ、協力を求めた。

 一般会計決算は▽歳入が692万4264円▽歳出が592万5515円―。特別会計決算は▽歳入が7397万5146円▽歳出が5732万56円―だった。全会一致で認定となった。青果・水産の状況について、7月末現在の対前年比で▽青果は数量で7・9%の減、金額で1・4%の増▽水産は数量で7・0%の減、金額で4・8%の増―となった。新宮水産の業務報告もあった。

 議長はもともと、堀順一郎那智勝浦町長が務めていたが、町長選挙が行われた関係で空席となっていた。副議長が推薦、出席議員の異議もなく、堀町長を再任することが決まった。

(2022年9月2日付紙面より)

一般会計決算などを審議した=8月31日、新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場
2022年09月02日
91 防犯灯の維持管理を支援
 CGS部が堀笠嶋区内で  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校CGS部が8月31日、同校が所在する堀笠嶋区内の防犯灯点検ボランティアに取り組み始めた。この日はどこに防犯灯があるかを東敏洋区長ら区役員と一緒に確かめる作業に着手。同時進行でその情報をあらかじめ準備したリストや地図へ落とし込み、まずは全体把握を目指すという。

 CGS部は高校生による地域包括的支援(Community General Support)を活動の趣旨とするクラブ。同ボランティアは高齢化の進展相応に大変さが増している同区の防犯灯維持管理の支援を目的とした新たな活動で、その実践を通して地域とじかに関わり課題を共有した上で自分たちにできることを考える発想を部員個々に培う狙いもあるという。

 そのため避難路整備や樫野埼灯台一般公開と同様、部内班に縛られない全体活動として位置付け。この日は部員13人が東区長から堀笠嶋区が管理する防犯灯の数や設置方法、維持管理の現状などで話を聞き、以降は東区長組、松本英明副区長組、出嶋正人会計組に分かれて同校の最寄りにある21基の防犯灯の位置や状態を確かめた。

 避難誘導灯や街路灯、家庭の屋外灯など他の照明と混同しないよう、実物比較で防犯灯の特徴も確認。区役員と一緒に区内を巡る延長で、順路沿いにある津波避難タワーや避難路についても説明を受け把握に努めた。

 東区長と一緒に確認しにまわった井沼希さん(2年)は「防犯灯にはいろんな種類があって堀笠嶋区の皆さんは昔からやっているんだなと知ることができて良かった。自分は防犯灯の位置を確かめて地図に記録したが、これは自分たちだけでなく地域の皆さんにも知ってもらうための取り組みになると思う」と活動の印象をコメント。

 同区は現在71基の防犯灯を維持管理していて、残る50基も近日中に確かめる計画。全容把握後の情報はウェブ上のオープンデータとして公開して共有を図り、区の維持管理担当者や同部の部員など特定少数に限らず利用するみんなの目で日々の点検ができる状況の定着を目指すという。

(2022年9月2日付紙面より)

東敏洋区長と一緒に防犯灯を確かめる串本古座高校CGS部員ら=8月31日、串本町串本
2022年09月02日
92 犠牲者の鎮魂安霊など祈り
 熊野速玉大社で復興慰霊祭  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、紀伊半島大水害復興慰霊祭が営まれた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長ら大社関係者が参列。上野宮司が大水害の犠牲者の鎮魂などを願って祝詞をささげた。

 当地域に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害(2011年)から今年で11年。毎年、この時期に慰霊祭を執り行っている同大社では、今年は月首祭に合わせて斎行。犠牲者の鎮魂安霊や人々の心の復興、経験を基にした防災意識のさらなる向上などを願った。

 上野宮司の祝詞に続き、巫女(みこ)が国の平穏無事、国民の安寧を願う「浦安の舞」を奉納。参列者らがさまざまな思いを胸に、神前に玉串をささげた。

 上野宮司は「魂の安らぎのためには、『今』を一生懸命に、世のため人のために生きていくことが大事。その延長線の中で自然の恵みと試練を経験しながら世の中を良くする努力をしていくといった使命を改めて持たなければ」とあいさつ。

 昨今の自然環境に憂慮し、旧ソ連の最後の指導者で東西冷戦を終結に導いたミハイル・ゴルバチョフ元大統領の逝去にも言及。「小さなことでも、地球のためにできることを考えていく必要がある。また、災害だけではなく人間の手によって生まれた悲しみは人間の手によってなくさなければ」と思いを語った。

(2022年9月2日付紙面より)

上野顯宮司ら神職と関係者らが玉串をささげた=1日、新宮市の熊野速玉大社
巫女らが浦安の舞を奉納
2022年09月02日
93 8月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2022年09月02日
94 くしもと町立病院が優勝
 ソフトボール大会紀南地区予選  (和歌山県病院協会 )
2022年09月02日
95 森浦馨介君が全国・近畿へ
 全日本卓球選手権和歌山県予選会など  
2022年09月02日
96 感染対策施し楽しく踊る  蓬莱地区でサロン「民謡」  (新宮市 )
2022年09月02日
97 フル出力での運転開始  木質バイオマス発電所  (エフオン新宮 )
2022年09月02日
98 田んぼの雑草「オモダカ」  那智勝浦町南大居  
2022年09月02日
99 ずっしり実った稲穂収穫  「太田の郷」が稲刈り  (那智勝浦町 )
2022年09月02日
100 個性あふれる作品展示  きよもんで第4回弁天画会展  (那智勝浦町 )
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101 元気なあいさつが響く  公立小中学校で始業式  (新宮・東牟婁 )
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102 防災への考え 全国で発表  JRC部4人が活動報告  (紀南高 )
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103 「主人公は子どもたち」  ブロック別研修講座  (熊野市 )
2022年09月02日
104 2学期がスタート  各小中学校で始業式  (熊野市・南郡 )
2022年09月02日
105 アンケート内容を議論  紀南地域高等学校活性化推進協  
2022年09月02日
106 目標見据え学校生活再開  町立小中学校2学期始業  (串本町・古座川町 )
2022年09月02日
107 お悔やみ情報