「病気なんかで髪の毛がない子がたくさんいる。誰かが喜んでくれたらいいな」。
新宮市立神倉小学校に通う曽越亮君(11)は、11年間にわたり伸ばし続けた髪の毛約40㌢を23日にカット。切った髪の毛を小児がんや先天性の疾患、事故などで頭髪を失った子どものためにウィッグを提供する「ヘアドネーション」に協力する。髪の毛は現在乾燥中。8月に入り次第宮城県でヘアドネーションプロジェクトを展開するNPO法人に送付するという。
亮君が髪の毛を伸ばし始めたのは、特撮テレビドラマ「仮面ライダー電王」(2007~08年)のお気に入りキャラクターに影響を受けたことがきっかけ。当時、頭髪がないことに苦しむ男児のインタビューをニュースで目にした母の公子さんがヘアドネーションの話を持ちかけたところ、亮君は参加の意思を示したという。
「女の子みたい、とクラスメイトにからかわれて泣きながら帰ってくる日もあった」と公子さん。しかし亮君の意思は固かった。ヘアドネーションへの協力には原則として31㌢以上の長さがあることが条件となっているため、根気よく髪の毛を伸ばし続けた。
「今でも癖で髪の毛を触っちゃう」と亮君。「でも、やって良かった」と笑顔を見せる。女性の髪の毛で作られたウィッグに抵抗を示す男児もいることから「同じ年くらいの男の子に使ってもらいたい」と話す。
公子さんは「たとえ嫌なことがあっても11年目にして認めてもらえた。そのことは息子の自信や成長にもつながったと思います。理解を示し協力してくれた学校の先生方にも感謝しています」。
亮君の行動に影響を受けた妹の睦ちゃん(4)も現在髪の毛を伸ばし中。来年、ヘアドネーションへの協力を予定しているという。
(2020年7月31日付紙面より)
佐田などで災害警備訓練 (串本警察署 )
古座川町佐田、七川ダム湖などで29日、串本警察署(﨑口忠署長)と管内関係機関等の合同災害警備訓練があった。
この訓練は、大規模災害時における管内関係機関等との緊密な連携をあらかじめ培う目的で計画。同署は今回、県警本部警備部の警備課と機動隊および生活安全部の警察航空隊、航空自衛隊串本分屯基地、串本町消防本部、串本町役場、古座川町役場、株式会社POSとの連携を構築し、集中豪雨により佐田一帯の河川流域で多数の孤立者や行方不明者が発生しているとの想定で▽部隊輸送訓練▽情報伝達訓練▽救出救助訓練―を順次実践した。
部隊輸送訓練は警察ヘリにより串本町上野山から古座川町蔵土まで救出救助部隊を輸送、情報伝達訓練は防災相互通信用無線機などを使って関係機関と情報を送受する内容。
救出救助訓練は同湖を訓練区域とし、▽浸水家屋の屋根に避難した孤立者を警察ヘリで救助▽POSと連携し無人航空機(ドローン)で湖畔の孤立者を捜索▽POS・自衛隊・消防(救急)と連携し、輸送した警察のボートで湖畔の孤立者を救助―といった項目を実践した。
一連の実践後、﨑口署長が「今年も全国各地で集中豪雨による災害が発生している。その事態が串本地域で発生した場合、串本警察署のみで対処することは到底無理。引き続き関係機関の皆様と緊密な連携をさせていただき、被害を最小限に抑えられるよう活動したいので今後ともよろしくお願いしたい」と講評を述べて締めくくった。訓練指揮者として統括に当たった同署警備課の井口潔課長は「今回は集中豪雨による災害訓練だったが、大水だけでなく津波や河川氾濫、地震といろいろな(災害の)パターンが考えられる。今後もバリエーションを加えて訓練の練度を上げていきたい」と思うところを語った。
(2020年7月31日付紙面より)
相野谷中学校で学習会 (紀宝町 )
紀宝町立相野谷中学校(佐藤光一校長、20人)で29日、平和学習会があり、水爆実験で被ばくした「第五福竜丸」の悲劇を通して全校生徒が非核と平和の大切さを学んだ。
講師は第五福竜丸事件の語り部で、被ばく後の1956年に同船の改装工事を請け負った強力(ごうりき)造船所(現ゴーリキ)=伊勢市=の3代目・強力修さん(69)と同社の阪本典子さん。
54年3月1日にビキニ環礁でアメリカによる水爆実験で被ばくした遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」。47年に串本町の古座造船で第七事代丸として建造された際、木材の松は紀宝町の井田海岸や東正寺(鵜殿)の裏山から切り出されたという。
「悲劇の第五福竜丸から希望のはやぶさ丸へ」と題し、強力さんは「ビキニから160㌔離れた第五福竜丸以外にも何百隻もの日本のマグロ船や現地の漁船が被ばくした」と話した。
被ばく後、「はやぶさ丸」として改造され、工事を請け負った強力造船所の社員は犯罪者扱いされるなど、つらい経験をしたという。最後に強力さんは、元第五福竜丸無線長の久保山愛吉さんが残した言葉「原水爆の被害は私を最後にしてほしい」を生徒たちに伝えた。
阪本さんは、強力造船所創業者で福竜丸を改装した強力善次さんの生涯を描いた紙芝居を伊勢弁で披露した。
第五福竜丸は現在、東京都立第五福竜丸展示館で永久保存されており、4月に修学旅行で同館を訪れる予定だった3年生は「戦争や平和の本を読んでみようと思った」「平和の大切を教わり、勉強になった」「いろいろな人の思いを知った」などと話していた。
(2020年7月31日付紙面より)
被災地に簡易トイレ寄贈 (令和2年7月豪雨 )
今月3日から発生した「令和2年7月豪雨」の被災地を支援しようと、紀宝町鵜殿に本社を構える倉本工務店(倉本博美代表取締役)はこのほど、非常用簡易組み立て式トイレ20個を制作した。トイレは豪雨により甚大な被害を受けた熊本県の球磨(くま)村役場を通して、現地の避難所や仮設住宅へと贈られる。
倉本代表取締役は、自身が鵜殿地区の自主防災組織の役員を務めていた経験に基づき「災害時はトイレが一番困る」と思い立ち、従業員と2人、5日間で20個のトイレを制作。建築業に携わる観点から「木を使いたい」と国産ヒノキを使用した。
トイレは組み立て式。もともと商品化を見据え改良を加えてきた自社のオリジナルだ。4、5㌔と軽量で、3分ほどで組み立て可能。平時では椅子や収納庫としても使用できる。
背の部分をカエルの顔に見立てており一つ一つの表情も異なる。「笑顔あふれる家に、早く帰る(カエル)ことができますように」と願いを込めた。表情豊かなカエルのトイレを見て、子どもたちが少しでも笑顔になれたらという思いもある。
「紀伊半島大水害の時は、全国の人からお世話になった。少しでもお返しできれば」。倉本代表取締役は制作に込めた思いを語る。
「ヒノキ材は匂いが良く、癒やしの効果がある。トイレが避難所から離れている場合、お子さんたちは夜中のトイレなどが大変だと思う。避難所の方々が一日でも早く家に帰ることができるよう、そしてカエルのトイレで少しでも笑顔になってくれるように祈っています」と話していた。
(2020年7月31日付紙面より)
太地小が福祉推進指定校 (太地町社会福祉協議会 )
太地町社会福祉協議会(岡本研会長)は17日、太地町立太地小学校(宮本礼子校長)を福祉教育推進校に指定した。指定式後は、同小4年生の5人が福祉学習に取り組んだ。
以前から福祉学習に取り組んでいた町社協によると、本年度から要項を定めシステム化することで子どもたちへの福祉教育充実化を図ることが目的だという。福祉学習は同校の総合的な学習の一環で行われる。
岡本会長から指定書を受け取った宮本校長は「社協が入ってくれることで専門的な学習を受けることができる。単なる理解だけでなく、深い学びにつながります」と話した。
福祉学習では美熊野福祉会の職員らが来校。事務局長の橋上慶一さんの司会の下、同福祉会利用者で全盲の溝本和彦さんが講師を務め児童と交流を深めた。溝本さんは「今日は皆さんと一緒に楽しく点字の勉強をしたいと思います。よろしくお願いします」とあいさつした。
橋上さんは全盲の障害を持つ人の見え方などを説明。溝本さんの日常生活や、スポーツ大会での活躍についても触れた。白杖(はくじょう)や点字ブロック、盲導犬、音の出る信号機、ガイドヘルパーの重要性を説いた。
その後、児童は溝本さんの手を引いて図書室まで案内した。続いて、アイマスクを着用し全盲の体験や点字学習を行った。
宮本校長は「今後はさらに高齢化社会となるため、福祉学習は子どもたちにとって大きな成長につながる。意識も変わり、次の行動につながっていくと思う」。
岡本会長は「ハンディを持つ方々の生活や、どんなことに困っているかを学んでいただき、心の優しい子どもたちに育ってほしい。今後は太地中学校にも広げていきたい」と語った。
(2020年7月19日付紙面より)
ダイワテックと三銀が毛布寄贈 (那智勝浦町 )
愛知県名古屋市の株式会社ダイワテック(以降、ダイワテック)と第三銀行(三銀)は17日、那智勝浦町役場で寄贈式を行い、連名で真空パックされた毛布160枚を町に贈った。町によると毛布は各避難所などに配備し、災害時に役立てるという。
同町は、三銀の仲介で自然エネルギーを活用したソーラーハウスなどを手掛けるダイワテックと昨年10月に災害時におけるレンタル資機材の提供に関する協定を締結。これにより、災害発生時は同町へ優先的に蓄電システムが完備されたソーラーシステムハウス(コンテナ状の建物)が届けられるという。
今回の毛布寄贈については、両社が取り組むSDGs(国連が2030年までに達成すべき世界共通目標として掲げる「持続可能な開発目標」)の実践として行われた。
寄贈式にはダイワテックの岡忠志代表取締役社長と渡邊實取締役が、三銀からは執行役員の小松正実・紀州地区営業部長と五十嵐禎幸・庄内支店長、小林秀行・勝浦支店長が出席。
ダイワテックの岡社長は「今回も第三銀行さまのご縁。昨今では100年に1度といわれる災害が毎年発生している。わが社は普段、発電した自然エネルギーを自分たちで使うことをコンセプトにしているが今回は毛布。何もないことが一番だが、発生時には毛布をお役に立てていただけたら」。
三銀の小松紀州地区営業部長は「2016年から同様の取り組みを行っており、現在は90件を超えている。今後も地域貢献していきたい」と語った。
寄贈を受けた堀順一郎町長は「身も心も温まる毛布を寄贈いただきありがとうございます。長期避難だけでなく、一時避難の際にも活用させていただきたい」と感謝を述べた。
(2020年7月19日付紙面より)
浦神実験場で水産実習 (近大新宮高 )
新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長、365人)の2年生の希望者15人は17日、水産実習で那智勝浦町浦神にある近畿大学水産研究所浦神実験場を訪れた。
「実学教育」を建学の精神とする近畿大学との高大連携の一環で、生徒にクロマグロの完全養殖で知られる同大学水産研究所の最先端の研究の一端に触れる機会を提供する。浦神実験場でマダイ、新宮市高田の新宮実験場でアマゴ、チョウザメを育て、生物・生命の尊厳について考える。
生徒たちは昨年11月から実習用いけすで養殖しているマダイの体重を測り、その成長を実感。今年2月時点で150㌘ほどだったが、今回は平均で479・6㌘になっていた。
講義室では家戸敬太郎教授らの指導の下、船の係留や養殖網の設置に使える「もやい結び」や「巻き結び」などに挑戦。初めての作業に悪戦苦闘しながらも、ほどけにくく、必要なときに解きやすい結び方を考案した先人の知恵に驚いていた。
大槻湧山君は「前来たときよりもマダイが3倍近く大きくなっていて驚いた。順調に育ってくれてうれしい。もやい結びは最初は難しかったが、だんだん楽しくなってきた」と語った。
秋ごろには養殖に必要な餌の量についても学ぶ予定。現在の3年生が育てたマダイは近大新宮祭で提供する予定だったが、新型コロナウイルス感染対策で中止となったため、どうするか検討中だという。
(2020年7月19日付紙面より)
新宮グラウンドゴルフ同好会 (新宮市 )
金刀比羅神社で例大祭 (太地町 )
太地町の金刀比羅(ことひら)神社=通称こんぴらさん=(髙橋正樹宮司)で11日、夏の例大祭が営まれた。過疎地域神社活性化推進委員会が主催しており、今年は新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、例年多くの大人や子どもでにぎわう餅まきや菓子まきは中止し、広く呼び掛けはしなかったという。神事ではまちの繁栄やコロナ終息を祈願した。
同神社は1798年(寛政10)年、太地角右衛門頼徳が讃岐国(香川県)の金刀比羅神社から勧請(かんじょう)した。昭和30年代は熊野地方で唯一の金刀比羅神社として広域から大勢の人々が参拝に訪れたという。境内には出店も並び、奉納相撲も行われるほどにぎわったとされるが、近年は祭典のみとなっていた。
同神社と同町の飛鳥神社は神社本庁から過疎地域神社活性化推進施策の指定を受けたことから、町内の各種団体などで委員会を立ち上げた。祭りを盛り上げるために景品付きの餅まきなどを企画し、町民参加の祭礼がおととし、復活した。
式典には三軒一高町長、太地町漁業協同組合の脊古輝人組合長、塩﨑伸一責任総代ら役員など約30人が参列。髙橋宮司が祝詞を奏上し、参列者は玉串をささげた。
神事を終え、髙橋宮司は「町の繁栄とコロナ終息を祈願させていただきました。早くコロナが終息し、来年は元通り以上のにぎやかなお祭りをやっていきたいと思います」と語った。
(2020年7月12日付紙面より)
新任教師ら対象に人権講座 (新宮市 )
新宮市役所別館で9日、市内小・中学校に勤務する初任者研修対象教員と市に新しく赴任した教員が対象の「令和2年度新宮市人権・同和教育基礎講座」があった。約20人が参加。市人権教育指導員の谷嗣弘さんが「新宮市内における人権教育の課題」、市教育委員会生涯学習課の野本渉さんが「新宮市の子ども会活動について」を題目にそれぞれ講話した。
谷さんは「差別を無くしていく人材を育てるのが人権教育。そのためには皆さんが差別が何かを知っていなければ子どもたちに教えられない」と呼び掛けた。人権(ヒューマンライツ)とは、人が人らしく生きていく権利であるとし「人権、人権問題は人の数だけある」。
子どもたちが意味も理解せずに家庭内でよく聞く差別用語などを発言している場合もあるとし「市内でもそういう言葉が使われているという現実がある。それこそが新宮市が抱える課題」と問題提起をした。
部落差別やその起源、近世の身分制度、また新宮の被差別部落の起源などについて説明。
社会的身分について触れ「和歌山県では今年3月に『部落差別解消推進条例』を施行した。しかしすでに憲法で『すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない』と定められている。日本には生まれながらにして本人の力だけでは取れない部落差別が存在する」などと話した。
参加者らは結婚差別に関する啓発DVDを視聴。谷さんは「決して昔の話ではなく、令和2年となった今でも起こりうるということを知っていただき、差別をなくすことのできる人材を育てていってほしい」と呼び掛けた。
野本さんは「新宮市子ども会」の活動内容や取り組みについて紹介。「同和問題を解決するための人材を育てる」目的達成のために▽人権意識を高める▽学力向上▽異年齢での集団行動・親子ふれあい―の三つを中心に取り組みを行っていると説明した。
(2020年7月12日付紙面より)
来場者に抽選券を配布 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の鵜殿港で11日、「紀の宝みなと市」が開かれた。5カ月ぶりの再開で、町内外からの来場者が鮮魚や新鮮な野菜などを買い求めていた。
毎月第2土曜日に開催する朝市として定着してきたが、新型コロナウイルス感染防止策として、3月から6月まで休止していた。イベントの規制緩和の流れを受けて今回の再開に至った。この日はテント市、軽トラ市、フリーマーケットの10店舗が並び、すし、弁当、干物なども人気を集めた。
また、来場者に電気圧力鍋などの景品が当たる抽選券を配布。8月8日(土)の「紀の宝みなと市お盆まつり」で当選番号を発表する。
(2020年7月12日付紙面より)
ふれあいいきいきサロン再開 (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町でこのほど、新型コロナウイルス感染拡大により休止していた「ふれあいいきいきサロン」が再開された。10日には同町の日足相須集会所で日足相須と椋井地区の住民6人が集い、久しぶりの再会を喜んだ。
サロンは地域のコミュニティーづくりや介護予防、寝たきりの防止、一人暮らしの人への見守りなどを目的に、市社会福祉協議会と区が協力して実施している。再開に当たり、消毒液の設置、参加者全員の検温、窓の開放などの対策をした。
この日は市社協熊野川ステーションの大江真季さんによる「コロナに感染しないためのお話」があり、感染対策の基本や効果的な手洗いの方法、「会話するときは正面に立たない」など今後サロンを開いていく上での心得を解説した。
参加者は近況報告に花を咲かせ、「一人暮らしなので久しぶりにみんなと話せてうれしい」「最近あまり人と会っていなかったので楽しい」と笑顔。七夕の笹飾り作りも行われ、短冊に「家内安全」「みんな元気でいられますように」と願いを込めた。
(2020年7月12日付紙面より)
第1回新宮高校陸上競技総合体育大会
宿泊費など一部割引 (わかやまリフレッシュプラン )
和歌山県は8日、県民が県内の宿泊施設などを利用する際に、宿泊費などを割引するキャンペーン「わかやまリフレッシュプラン」チケットの販売を開始した。実施期間は9月30日(水)まで。
県が展開する「蘇(よみがえ)りの地、わかやま」キャンペーンの一環。新型コロナウイルス感染症の影響により県内の観光が大きな打撃を受ける中、県民に県内観光地を訪れてもらい、観光需要の喚起につなげる狙いがある。
内容は、総旅行代金の2分の1以内(1人、1泊当たり最大1万円)を割引するもの。泊数制限なし。日帰り旅行も対象となる。電子チケットは1枚額面5000円を2500円で販売。1回当たり50枚購入できる。
利用可能プランは、県内の旅行代理店や宿泊施設のうち、「わかやまリフレッシュプラン」登録の参加事業者(県内165社)が販売する1人当たり5000円以上の募集型企画旅行や受注型企画旅行、手配旅行および宿泊プラン。参加事業者は特設ホームページ(https://wakayama-refresh.com)に掲載している。
電子チケットの購入には「Pass Me!」への会員登録(無料)が必要。購入した電子チケットを宿泊施設などのチェックインの際にスマートフォンやタブレットなどで掲示する。インターネット環境がない人は、プラン予約の際に参加事業者(宿泊施設)に申し出ることにより利用可能。
問い合わせは「わかやまリフレッシュプラン販売促進事務局」(電話0570・01・2288)まで。県では「ぜひ電子チケットを利用し、県内各地を巡り改めて和歌山県の魅力に触れていただき、新型コロナによる閉塞感から心身ともにリフレッシュしてください」と呼び掛けている。
また、大手旅行専門誌じゃらんは、和歌山県在住者向けに那智勝浦町の対象宿泊施設の宿泊料金が最大半額となる「ふっこう割クーポン」を配布している。
(2020年7月10日付紙面より)
藤原ひろのぶさんが講演 (新宮市 )
新宮市仲之町のCOLORsで6日、NPO法人「NGO GOODEARTH」代表の藤原ひろのぶさんの講演会があった。藤原さんは「藤原ひろのぶお話会~世界との繋がりに気づけばあなたの選択が大きく変わる」を題目に環境・貧困問題などについて講話。25人ほどが聴講した。
身体や健康に配慮した物の販売、食や肌に関する教室などを展開している「イロドリラボ」(新宮市三輪崎)主催。藤原さんは、2009年に「GOODEARTH」を設立以降、発展途上国と呼ばれる国々で貧困に苦しむ人々の問題解決に取り組んでいる。
年に数回は自ら現地に赴き暮らしの現状をインターネットサイトなどを通じて発信。持続可能な支援の仕組み作りをしている。現在は支援活動の傍ら、全国で「貧困問題」をテーマに講演会やセミナーを開催している。現在39歳で4児の父。
藤原さんは、現在世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に触れ、「日本では年間約1万人がインフルエンザで亡くなっている。大人がメディアにあおられてパニックを起こすと子どもなどの弱い立場の人が傷つく」と警鐘を鳴らした。
免疫力や体力を高めることが必要とし「休校措置によって子どもたちを家に閉じ込めた結果、強くなる機会を奪っている。冷静に判断しなければならない」。
世界的に見ると、貧困国ではマラリアや結核、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)などの感染症で毎日、子どもを含む7000人以上の人が命を落としている現状に触れ「コロナウイルスで金持ちの国の高齢者が亡くなり出すと世界がパニックになった。その影響でマラリアなどの感染症がまん延しているスラムではその日の食費をまかなうだけの仕事もなくなり、病気に飢餓も加わった」。その傍ら、コロナ禍の3カ月間で米国の富裕層の資産が62兆円増えたことを紹介した。
地球の裏側の貧困問題や環境問題などを克復するためには、▽思考停止▽二項対立▽お金―の三つの弱点が問題解決の障壁であるとし、誘導型メディアの在り方に言及。「メディア、国、国民のレベルは同等。自分の意思で考えることのできる情報を提供するのがメディアの在り方であり、国民はもっと賢くなる必要がある」と述べた。
二項対立に関しては「正義か悪か、敵か味方か。対局にあるものを排除しようとするのは人間の悪い癖。しかし、そのせいで想像しない暴力に加担してしまうこともある」。
「お金は誰かがプラスだと誰かがマイナスになる。人間がお金を追いかけ回すから地球よりお金が重くなっている。お金を得るために資源を浪費している」と話し、現在起こっている異常気象や絶滅の恐れのある野生動物などに言及。「大きな問題に目を向けなければ自分たちも守れない。目の前のことに振り回されずに日々の選択をすることが必要」などと呼び掛けた。
(2020年7月10日付紙面より)
人権擁護委員委嘱伝達 (串本町 )
串本町役場本庁で8日に人権擁護委員の委嘱状伝達式があり、西向在住の植松豊子さん(67)と田原在住の和田充旦さん(66)が委嘱状の伝達を受け着任の節目をつけた。
同委員は、人権擁護委員法に基づいて基本的人権の侵犯を監視し、侵犯があった場合は救済のため速やかに適切な処理をとり常に自由人権思想の普及高揚に努めることを使命とする特別職国家公務員。人選は市町村長の推薦により行い、法務大臣が任期3年で委嘱をしている。
法務省和歌山地方法務局新宮支局(山田勝久支局長)の管内では1日付で串本町の新任2人と古座川町の再任2人、那智勝浦町の再任1人が委嘱を受け、順次委嘱状の伝達(再任者は郵送伝達)を進めている。
この日は串本町役場本庁町長室で推薦者の田嶋勝正町長と新宮人権擁護委員協議会の垣本正道会長が立ち会う中、山田支局長から同町の新任2人に委嘱状を伝達。田嶋町長は家庭内暴力や体罰、いじめに加え最近の傾向の一端でインターネットによる誹謗中傷を注視しつつ「誰が加害者か分からない事案も多発している中、被害を受けたときに誰に相談すれば良いかで悩んでいる人もたくさんいると思う。その解決に向けて力を貸してあげていただけるとありがたい」と期待した。
同支局管内の現在の委員数は29人で、うち7人が同町からの推薦。管内で新宮人権擁護委員協議会を結成し、人権侵犯への対応に加えて6月と12月に人権啓発を展開し常設相談、特設相談の窓口を設けるなど人権擁護思想の裾野を地域に広げつつ使命の全うに努めている。
(2020年7月10日付紙面より)
福祉セで寺子屋分校再開 (紀宝町 )
紀宝町福祉センターで8日、寺子屋分校が再開された。今回は「楽しい手芸教室」で、参加者7人がミニカバン、トンボ、帽子のかわいらしいストラップやブローチを縫った。
同町鵜殿の植野洋子さん、大和田富美子さんを講師に、古布を使った小物作りをする教室。同センターの改修工事に伴って休止していたが、4月には町民の要望を受けて布マスク教室を実施。本格的な活動再開は今回からで、参加者全員の検温をした他、一人一つの机を使うなど距離を保つ対策をした上で開催した。
今回の小物は植野さんが本や見本を参考にしたもの。参加者は好みの布のキット2種類を選び、互いにアドバイスしながら手縫いし、小花やビーズで飾って完成させた。
植野さんは「古い着物の生地を集め、小さな布でも捨てずに小物作りに活用している。準備は大変だが、今日はたくさん冗談も言って、みんな楽しめたのでは」と顔をほころばせた。
来月は髪や浴衣の帯に使える和風の花飾りを作る予定にしている。
(2020年7月10日付紙面より)
理想の町実現に向け意欲 (太地町長選 )
任期満了に伴う太地町長選挙が7日告示され、現職の三軒一高さん(72)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、三軒さんが無投票で5回目の当選を果たした。無投票での当選は3回目。
立候補の届け出が締め切られた同日午後5時には、近隣市町の議員や多くの支持者らが同町役場に集まり祝福した。支持者や、職員らで組織される鯨友会と職員親睦会から花束を贈られた三軒さんは笑顔でそれらに応えていた。
当選を受け、三軒さんは「30年の計画の中期。残り14年間で町を整備し、豊かにしていく必要がある。そのためには財政バランスを崩さず、町のリーダーと議会が明確なビジョンをつくらなくてはならない」とし、5期目の任期中に完成する冷凍冷蔵施設や、観光振興に寄与する防災複合施設であるJR太地駅の新駅舎、鯨類研究所の建設にも力を注いでいくと意気込みを述べた。
さらには「鯨の学術研究都市」や「町の公園化」「クジラの恵みをもって福祉政策に取り組む」など数多くの計画の早期実現に向けて、意欲を示した。
三軒さんは「30年の計画が全て完成すれば、世界中からクジラの研究者や興味のある人たちが集まるはず。季節感のある環境整備の整った、一度は来てみたい理想の町になると思う」と語った。
三軒さんは1977年から連続7期町議を務め、2004年に町長選に出馬し、初当選した。
□ □
同じく7日、議員の死去に伴う同町議会議員補欠選挙(欠員1)も告示され、新人の宮川茂さん(69)=無所属=が無投票で初当選した。任期は来年8月17日まで。
宮川さんは「任期1年の間に町内でいろんな方の意見を聞いて自身の地盤を築き、来年に生かしていきたい」。
今後については「行政について学ばせていただきながら、同僚議員と歩調を合わせて町長の30年計画を実現できるように尽くしたい」と語った。
(2020年7月9日付紙面より)
プレミアム宿泊・お食事券 (那智勝浦町 )
那智勝浦町が新型コロナウイルス関連緊急経済対策事業の一環で行う「町民限定プレミアム宿泊・お食事券」の販売が1日から開始されたが、7日午前に完売した。わずか1週間足らずで3000セットが全て売れたため、販売を行った一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)や町観光案内所は驚きを隠せないという。
本事業は営業自粛などで大きな影響を受けている町内宿泊施設の利用促進と、町民に安心安全な町内で旅行を楽しんでもらい、那智勝浦の魅力を再認識、再発見することを目的としたマイクロツーリズムの促進のために実施。チケットは、町民限定で販売され、町内の宿泊施設で使用できる8000円分のチケットが3000円で購入できるというもの。
同機構によると、販売初日は整理券を発行するほど多くの町民が集まり、1日で約1200セットが売れるほどの盛況ぶり。完売となった7日は、午後からもチケットを買い求めるため、観光案内所や同機構に立ち寄る町民や、問い合わせの電話が何度もあったという。
同機構マーケティング担当の堀千寿子さんは「12月まで販売する予定だったので今日完売したのは予想外。チケットを利用したお客さまから『宿泊施設やプランもすごく良かったので友人にチケットを購入しようと思ったが完売は残念』というご意見を頂いた。そういったお声に救われています」。
「宿泊事業者さまに感謝するとともに、チケットをご購入された皆さまに喜んでいただくためにもぜひ、使用期限の12月31日までにご利用いただきたい」と語った。
同機構によると、利用した町民に「観光住民満足度調査」を実施しており、「観光客が増えてほしいか」「観光で町は潤うことができるか」などの内容でアンケートを行い、今後の観光施策に生かしていくという。
同町観光企画課の佐古成生(しげお)課長は「町民の皆さまにはこれを機にリフレッシュしていただき、宿泊施設を通して町の魅力を感じていただきたい。また、事業者の皆さまには今後もさまざまな工夫をしていただき、観光客のおもてなしをしていただけたら」と話した。
(2020年7月9日付紙面より)
樫野埼灯台8日に節目 (串本町 )
串本町樫野にある樫野埼灯台が8日、点灯を始めてから150周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響などもあって同日の記念行事の実施予定は無く、静かに歴史の大きな節目を越えることとなった。
この灯台はグレゴリオ暦(=西暦)1870年7月8日、完成に先立って点灯を開始。当時の日本はまだ旧暦(=天保暦)を用いていたため、同灯台にはめ込まれたレリーフには「明治三年庚午六月十日初點」と刻まれている。その約1カ月後に灯台として完成し、日本の灯台の父とたたえられるイギリス人技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンが手掛けた国内初の石造洋式灯台として今日まで歴史を歩み続けている。
後の中継ぎによるかさ上げで灯火高は海抜約47㍍となり、内装の光学系機械装置も時代相応に更新整備されて現在は自動点灯で約34㌔先まで光を届ける形に発展〈海上保安庁・燈光会設置の現地案内板による〉している。無人灯台となっているが、建設当時の外構(最上部の灯ろうとレリーフがはめ込まれていて石造が今も見て取れる最下部)と有人灯台だった頃の石造官舎〈国登録有形文化財〉が敷地内に現存し、外構内は普段は立ち入ることができないが同町設置のらせん階段により上ることが可。石造官舎は町営で有料公開されている。
点灯を始めてから約20年後の1890(明治23)年9月16日、樫野沖の岩礁で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号の将士が救難を求める先になったという歴史も有する。そのため同町は、県指定史跡「エルトゥールル号事件関連遺跡群」の物件に同灯台を加えて、今まさに国指定への昇格を目指しているさなかにある。
樫野埼駐車場から先の県道(通称・エルトゥールル通り)は許可を受けた車両を除いて進入不可。同灯台は同駐車場から約600㍍先にあり、徒歩で赴く形となる。
(2020年7月9日付紙面より)
山口賢二さん、無投票当選 (北山村長選 )
任期満了に伴う北山村長選挙が7日に告示され、現職の山口賢二さん(70)=無所属=のほかに立候補者の届け出がなく、山口さんが無投票で2回目の当選を果たした。
同日午前9時に出陣式を行った山口さんは、選挙カーで村内を巡回した。激励に駆け付けた西前啓市・古座川町長や西田健・紀宝町長らが見守る中、山口さんは立候補届け出締め切りの午後5時にほかの候補がないことを確認。万歳三唱で支持者らと喜びを分かち合った。
山口さんは「私にとって対抗馬があるとすれば自分自身だった」と今回の選挙を振り返り、「至らないところや、やり残したこともある。自分への批判も含め、次の4年間頑張っていきたい」と決意を新たにした。
今後の展望については「10カ年で長期総合計画を策定し、その中で全てを網羅する。第一に観光に力を入れたい。高齢者対策、子育て支援は従来通りに、村のぶれない継続の力をさらに推し進めていきたい」。
村を守り、存続していくために、10年、20年後にも継続できる形作りを推進すると意気込み「村民、議会、職員そしてその一員として頑張っていきたい」と協力を求めた。
(2020年7月9日付紙面より)
奉賛会らが敷砂利整備 (神倉神社 )
神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)は2日、新宮市の神倉神社で敷砂利の整備を実施した。同会メンバーと同市熊野川町東敷屋の株式会社河崎砂利(河崎禮造代表取締役社長)の社員約15人が境内に砂利をまくなどして、奉仕活動に汗を流した。
同神社の敷砂利が少なくなってきていることを知った同社が、景観を損なわないよう役に立ててもらいたいと14㌧の砂利を寄贈した。
社員がトラックで運び、下ろした敷砂利を参加者らは協力しながらスコップでならし、境内の地面を平らにするなどして作業を進めた。河崎社長は「神倉神社は由緒あるところ。立ち寄る参拝者の人たちが美しいと思い、再び訪れたくなるような場所であってほしいです」。
猪飼会長は「河崎社長のご厚意と協力に大変ありがたく思います。新型コロナウイルスの影響もありますが、緊急事態宣言が解除されてから参拝客も少しずつ戻りつつある。多くの人に訪れてもらえるよう、今後も景観を保っていければ」と話していた。
(2020年7月4日付紙面より)
鵜殿3組自主防災会が建設中 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎組長)は、同地区の津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫の建設を進めている。住民が協力して建築作業に取り組み、秋ごろの完成を目指している。
同自主防災会には約330世帯が所属。地震津波、水害に備え、高台の3カ所に一時避難場所を整備しており、倉庫は矢渕中近くと町福祉センター近くの各一時避難場所の中間にあり、両避難場所から遊歩道を歩いて向かうことができる。
完成後は住民が避難生活に必要な物資をまとめた衣装ケースを保管する。建物は木造平屋建ての約26坪。収納スペースや土間、仮設トイレ、物置を整備し、維持費削減のため電気、ガス、水道は設置しないという。
「大災害時の死者ゼロ」を目指そうと、2年前に計画が持ち上がった。海抜約30㍍にある町有地を借り、材料費はみえ森と緑の県民税の助成を受けた。町の前向きな協力も得て建設に踏み切った。
住民自らが立ち上がり、自主防災会で整備することを決めた。昨年6月から作業を開始し、伐採や草刈りなどに取り組み、1年がかりで土地を整備した。地盤改良や基礎工事などは専門業者に依頼し、先月21日の棟上げ後は住民が集まり作業に汗を流している。
森倉組長は「みんなで手作りすることで防災に関心を持ってほしい。避難所で生活するための物資を保管することで、避難時に重いリュックを持って逃げる必要がなくなる。災害後の災害関連死の減少にも役立つと思う。この取り組みによって町内や近隣市町の自主防災がより活発化するきっかけになれば」と話していた。
(2020年7月4日付紙面より)
水産土木建設技術セと協定締結 (串本町 )
串本町は2日、一般社団法人水産土木建設技術センター(吉塚靖浩理事長)=東京都中央区=と漁港等の施設の災害復旧支援に関する協定を結んだ。
この協定は、同法人が内陸や道路に比べて施工頻度が低く技術の継承がしづらい点で水産関係施設の被災後の早期復旧が困難となっている現状を支援するため、自治体を対象にして締結の希望を受け付けている。平成30年8月の島根県松江市との締結を皮切りとし、同日までに全国15市町村(松江市は漁業集落排水施設と漁協等施設の2協定、他は漁協等施設の協定のみ)と締結。串本町は専門的な技術や業務の蓄積がある同法人の支援により迅速な復旧を図る目的で締結を希望したそうで、全国で17例目、県内では由良町、日高町に続き3例目になるという。
この日は串本町役場本庁で締結式があり、田嶋勝正町長は「大小21の漁港がこの町には存在する。最近の台風や高潮で本当に大きな被害がもたらされていて、今回の協定で専門的な技術を持つ水産土木建設技術センターと協定を結ばせていただけることを心強く思う」、吉塚理事長は「こういった活動を通して技術者が不足している自治体のご支援になればと思っているので、今後とも串本町さんとは災害時に手を携えながら円滑な復旧がなされるよう努力していきたい」と思いを交わしつつ、協定書への署名に臨んだ。
締結には同センターの松嵜哲夫調査役と吉田多真己調査役、役場産業課の南和夫課長ら担当職員も同席。南課長が平成30年度以降の同町における台風被害の状況を報告し、改めて思いを交わしあって歩み寄りを深めた。
この協定は各市町村が管理する漁港や漁場等の施設を対象とし、支援として▽災害の状況を確認するために行う現地調査業務▽災害報告に必要な資料の作成業務▽災害査定に必要な設計図書その他関係資料の作成▽災害査定への対応業務▽災害復旧支援に附帯する業務―を規定している。
(2020年7月4日付紙面より)
たばこ組合新宮支部 (那智勝浦町 )
和歌山県たばこ商業組合新宮支部(塩崎伸一支部長)は2日、那智勝浦町役場とJR紀伊勝浦駅周辺で清掃活動に取り組んだ。参加した会員18人は新型コロナウイルスの感染予防に努めながら、ごみ拾いに汗を流した。
清掃活動は同組合女性部(大谷敏子部長)を中心にたばこのポイ捨て禁止や、未成年者の喫煙防止などの呼び掛けを目的に実施。寒さの厳しい2月と猛暑の8月を除き、活動している。
同支部は毎年7月初めに、同駅とJR新宮駅の2カ所で未成年者の喫煙防止を促す啓発を行っているが、本年は新型コロナの影響で中止となった。啓発の代わりとして、先月18日に新宮市役所から新宮駅までの清掃を実施。加えてこの日の活動となった。
大谷部長は「喫煙する人が減ったため、最近は吸い殻などのごみが少なくなった。しかし、組合としては少しでも町をきれいにしたいと思うので清掃を続けたい」。
未成年者の喫煙防止については「未成年の方も昔と比べてたばこを吸う人が減った。私たちもたばこを購入に来た方に対して年齢が分かる身分証の提示もお願いしている。たばこは20歳になってからお願いします」と語った。
次回は9日(木)に太地町の道の駅たいじで清掃を行うという。
(2020年7月4日付紙面より)
軟式野球部「第4回大会」 (那智勝浦町体育協会 )