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2019年06月19日
1 3団体に表彰状
 ひまわり基金地域貢献賞  (新宮信用金庫 )

 新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)は17日、同金庫エリアで地域社会貢献活動を行っている3団体にひまわり基金地域貢献賞を贈った。受賞したのは「ほたるを守る会」(蔵本一範代表)、「絵本の会 よむよむ」(山縣いずみ代表)、「阿田和交流会」(松本有希代表)。

 同金庫は地域貢献事業を行うことを目的に1999(平成11)年4月に「しんぐう信金ひまわり基金」を設立。地域振興や環境保全などのボランティア活動に努める団体を毎年表彰し、活動を助成している。新宮市徐福のステーションホテル新宮で開催された総代懇親会席上で、浦木理事長が出席した代表者らに賞状と目録を手渡した。

 「ほたるを守る会」はほたるが飛び交う美しい紀宝町を目指し発足。今年で活動24年目となる。小学校での講演やほたるが光る時季のパトロールなど、年間通してさまざまな活動を行っている。蔵本代表は「思いもかけず栄えある賞を頂いて驚いている。これを機に、もう一度改めて頑張りたい」と喜びを示した。

 「絵本の会 よむよむ」は1997(平成9)年の設立以来、那智勝浦町内で子どもの読書を推進する活動を行っており、子どもの発達教育や人格形成、コミュニケーション能力の成長に貢献している。2016(平成28)年に文部科学大臣賞を受賞。翌年に伊藤忠記念財団助成金対象に選出された。山縣代表は「設立して20年が経過した。いつまでも若い気持ちで、カタツムリの歩みのごとく活動を続けていきたい」。

 「阿田和交流会」は三重県御浜町阿田和地区の伝統文化の保存と継承に尽力。4月の阿田和例大祭での獅子舞の奉納や盆時期の初盆宅への供養訪問、9月には子ども神輿の手伝いなどのボランティア活動を行っている。同会は「若手が減っていく中、OBが手を取り合って頑張っている。こんな素晴らしい賞を頂いてうれしい」と感謝の言葉を述べた。

(2019年6月19日付紙面より)

浦木睦雄理事長(右)から賞状を受け取る代表者ら=17日、新宮市徐福のステーションホテル新宮
2019年06月19日
2 予算や事業計画など承認
 太地町婦人会が総会  

 太地町婦人会(坂下富貴子会長、会員45人)が17日、同町公民館で令和元年度総会を開催した。出席者30人、委任状15人で総会が成立し三軒一高町長、宇佐川彰男教育長が来賓として出席。本年度の予算案、事業計画など全ての議案が承認された。

 坂下会長は「私たち婦人会も変革の時代を迎えている。知識と教養を深め、自己の研さんに努め、組織の強化と事業活動の活性化を図って地域発展のために頑張っていきたい」とあいさつ。三軒町長は町の30年構想や本年度事業で8~12月の間にオープンする福祉の殿堂「梛」について触れ、300円の食事や配達サービスや入浴施設、洗濯設備が整った施設であることを紹介した。2021年4月に建て替えとなる防災複合施設を兼ね備えたJR太地駅や10年以内に整備する公園兼無料駐車場、22年に建設される日本鯨類研究所支所について説明し、「合併することなく、さまざまな設備が行き届き、公園の中に住民が住んでいる理想のまちにしようと思う」と語った。

 本年度予算では収入・支出ともに150万円(前年比24万3476円減)、事業計画では▽道路美化清掃(8月)▽いさな通学合宿(10月)▽くじら祭参加(11月)▽ねんりんピック紀の国マラソン交流大会への立哨員としての参加(11月)▽炊飯実習(1月)▽くじら浜公園駅伝大会への立哨員としての参加(2月)―などが挙げられた。質疑応答後、合田孝子副会長のあいさつで総会が締めくくられた。

(2019年6月19日付紙面より)

出席した会員たち=17日、太地町公民館
坂下富貴子会長
2019年06月19日
3 串本町で実像など伝える
 トルコ事務所長が講演  (JICA )

 国際協力機構(JICA)トルコ事務所の安井毅裕所長が14日、県立串本古座高校や串本町文化センターで講演に臨み、現在のトルコ共和国の実像やJICAの活動の様子などを伝えた。

 これらの講演は、JICA関西の働き掛けにより実現した機会。安井さんは同事務所を軸にした各種支援事業に加え、国交の強化と発展を見据えた「大学出前講座」を精力的にこなすことで現地メディアの注目を集めている。その才覚を次は日本とトルコの友好発祥地であり2020年東京五輪に出場するトルコ共和国選手のホストタウンとなる串本町~那智勝浦町域で発揮し、受け入れへの理解と機運を高めるため一時帰国して串本町を訪ねるに至った。

 同センターの講演は、JICA関西から共催の申し入れを受けた同町トルコ文化協会(伊藤アイシェギュル会長)が事前告知と会場設定に協力する形で実施。約60人が来場し、伊藤会長は雨にもかかわらず貴重な話を聞きに来てくれたことに感謝し気さくに聴講を促しながら安井さんを迎えた。

 安井さんは1年半前に人生初の中東となるトルコ共和国へと赴任。現地生活から見える最近のトルコの国勢や国民性、社会の実像とその印象などをさまざまな話題を織り交ぜてざっくばらんに伝えるとともに、JICAが世界でどのような支援を展開しトルコ共和国とはどのような関係を築いているかを紹介した。

 併せて串本町が7月にトルコ共和国メルシン市へ中学生7人を派遣する点を踏まえて治安情勢も報告。同市を含む中部~東部は安全だが、日本ではないので危険な場所に近づかない、一人で行動しないなど相応の心掛けをするよう促した。

 ▽トルコは日本の技術に高い信頼を抱いていて経済援助よりも一緒に仕事をしたがっている▽経済成長は安定期に差し掛かりつつありさらなる成長のために欧州や韓国にも関心を広げている▽友好の起源となっているエルトゥールル号の史実を教科書で学ぶ機会が減っていて知っている人の割合は10人に1人程度―などの実感も語り、友好発祥地の串本にも取り組める事柄として目に見える関係の増強の必要性を示唆して締めくくった。

 以降は質疑応答もあり、▽トルコ語には慣れてきたか▽JICAと比較した際のTIKA(トルコ共和国の国際協力支援機構)の特色▽お薦めの食文化や観光交流活性化の糸口は―などの質問に答えた。

 県立串本古座高校(左近晴久校長)は先立って6時間目に生徒266人と教職員が聴講。前述の大筋に加え、これからの時代を背負って立つ世代へのメッセージも寄せた。安井さんは両講演の合間に同町樫野を訪ね、エルトゥールル号殉難将士慰霊碑に献花し現地視察に臨んだという。

(2019年6月19日付紙面より)

現在のトルコの実像などを語る安井毅裕さん=14日、串本町文化センター
2019年06月19日
4 笑顔あふれる活動続く
 「かわりない会」発足2カ月  (鵜殿地区 )

 紀南介護保険広域連合の介護保険新地域支援事業として、紀宝町初の通所サービスが4月8日から鵜殿老人憩の家讃寿荘(さんじゅそう)で始まり、6月で2カ月がたった。地域での見守りを目的とした取り組みで、鵜殿老人クラブ讃寿会の会員を中心に組織するボランティアグループ「かわりない会」(牧戸光彦会長)が運営している。

 この地域では昔から「かわりないかい?」「かわりないよ」とのあいさつが〝元気だよ〟を伝える手段だった。利用者に昔のあいさつを思い出してもらおうと名称を決めた。

 毎週月曜日の午前10時から午後1時まで鵜殿地区の高齢者が集まり、昼食などを楽しんでいる。毎回、スタッフがアイデアを出し合い機能訓練を兼ねた体操や歌、ゲームなど高齢者が気軽に取り組める催しを考えている。

 利用者の送迎もスタッフで行い、2カ月に1回の「お出かけ企画」もある。4月には新宮市佐野の新宮港に出向き、ツツジを見学後、スーパーで買い物も楽しんだ。6月24日には熊野市紀和町の丸山千枚田に出かける。

 17日はスタッフと利用者合わせて20人以上が参加した。今回は町社会福祉協議会による福祉の店「アプローチ」の出張販売もあった。

 童謡『シャボン玉』を歌いながら風船を飛ばし合い、スタッフが出題するなぞなぞクイズにも挑戦した。カラオケも楽しみ、恒例のランチタイムでは全員でテーブルを囲んで昼食を取った。参加者は「みんなで食べるお昼ご飯はおいしい」と口をそろえ、笑顔の絶えない時間を過ごした。

 牧戸会長は「通所サービスが始まって2カ月がたつが、スタッフも一生懸命頑張ってくれている。『楽しかった』と言ってくれる利用者も多く、毎週月曜日を楽しみにしてくれている」と話していた。

(2019年6月19日付紙面より)

風船飛ばしを楽しむ利用者とスタッフ=17日、紀宝町の鵜殿老人憩いの家讃寿荘
2019年06月19日
5 坂地賢さんが連覇
 那智勝浦ゴルフ倶楽部理事長杯  
2019年06月19日
6 峯園君昨年の悔しさ晴らす個人V
 県中学校春季卓球大会  (熊野川中学校 )
2019年06月19日
7 畑中君が個人、団体ともに全国出場へ
 県中学校空手道選手権  (近大新宮中 )
2019年06月19日
8 「上昇」と「下降」が均衡  4~6月期景気予測調査  
2019年06月19日
9 DMO体制の構築など学ぶ  観光地域づくりで地方創生  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
10 熊野の経済振興に寄与  熊野エリア商工青年部協議会が役員会  (新宮市 )
2019年06月19日
11 復興支援に役立てて  人形供養祭の寄付届ける  (JAみくまの )
2019年06月19日
12 サツマイモの苗植える  21組が宇久井ビジター園地で  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
13 熊野那智大社の歴史知る  市野々小がふるさと学習  (那智勝浦町 )
2019年06月19日
14 最初の4分が大切  上野山こども園で救急救命講習  (串本町 )
2019年06月19日
15 子どもたちに読書文化を  古座川町中央公民館でお話会  
2019年06月19日
16 上席3人の入賞をたたえる  桜フェアフォトコン授賞式  (古座川町観光協会 )
2019年06月19日
17 よくかんで食べよう  3、4年生対象の食育指導  (神内小 )
2019年06月19日
18 グラウンドゴルフ楽しむ  身体障がい者福祉会  (紀宝町 )
2019年06月19日
19 補正予算案など5議案  紀宝町議会定例会が開会  
2019年06月19日
20 山岳信仰、原始信仰を学ぶ  東京藝術大の学生が神内神社に  
2019年06月19日
21 5日間の短期決戦開始  定数12に15人が立候補  (那智勝浦町議選、観光や人口、防災など争点に )
2019年06月19日
22 お悔やみ情報
  
2019年06月12日
23 新体制で6議案を審議
 6月定例会が開会  (新宮市議会 )

 新宮市議会(前田賢一議長、15人)の6月定例会が11日、開会した。会期は27日(木)までの17日間。改選後初となる定例会で、一般会計補正予算など6議案を審議する。一般質問は18日(火)から21日(金)までの4日間を予定している。

 一般会計補正予算は、「個別予防接種事業」に520万円を追加。地方譲与税の一つである森林環境譲与税を財源とし、長期森林管理方針の作成および森林所有者への意向調査のために1004万2000円を補正。併せて「森林環境譲与税基金」を設置し、1608万4000円の積み立てを行う。補正後の予算総額は178億6589万8000円となる。

 市森林環境譲与税基金条例の制定や、市重度心身障害児者医療費の支給に関する条例、高田保育所の新高田会館への移転に伴う保育所条例、市火災予防条例の一部改正なども審議する。

 冒頭で田岡実千年市長が「今年は当市にとって節目となる年。先日の新宮港開港40周年記念式典も盛大に執り行うことができた。多くの議員にも参加いただき、素晴らしい催しとなった」と感謝を示した。11月に予定している水野家入部400年を祝う式典では、ドイツから水野家直系の子孫であるモニカ・水野・ベロイターさんを招く予定であることなどを伝えた。

 当局から、新宮港埠頭株式会社や公益財団法人佐藤春夫記念会などの業務報告があり、徐福公園の運営状況について「昨年度の来園者数は2万7667人で前年比1313人の減少。売店売り上げにおいても前年度と比べると減少し、収益的にも厳しい状況が続いている」と報告。竹内弥生議員は「観光客は増えているのに徐福公園の来園者だけが減っている」と指摘した。当局は台湾観光客の減少が来園者数に反映されていると説明し「売店に関しては新規の商品の開発も検討している。今後具体的なアイデアを出していきたい」と回答した。

 一般財団法人熊野川町ふれあい公社の業務報告では、上田勝之議員が「川舟の船頭の確保、育成は急務」と述べ、屋敷満雄議員は「渇水によるキャンセル客を減らすため電源開発と協議をするべき」などと提言した。

(2019年6月12日付紙面より)

6月定例会開会に当たりあいさつする田岡実千年市長=11日、新宮市役所
2019年06月12日
24 写真で地域の魅力発見
 紀南フィルムがまち歩き撮影会  (那智勝浦町 )

 南紀地方とカメラが好きな人たちで構成される「紀南フィルム」のメンバーら11人は9日、那智勝浦町で「Have a nice PHOTO! まち歩き撮影会」を実施した。同町朝日の「ハナイ」に集合したメンバーらは写真家の鈴木さや香さんの講習を受けた後、勝浦漁港などを巡り、思い思いの写真を撮った。

 「紀南フィルム」は、昨年度に熊野灘捕鯨文化継承協議会が、日本遺産「鯨とともに生きる」の対象エリア情報発信のため実施したフォトライター養成事業を契機に結成。撮影会は無料写真雑誌「Have a nice PHOTO!」を発行する株式会社シー・エム・エスと、大手機器メーカー「キヤノン」とのコラボ企画として開催した。

 鈴木さんは「自分の気持ちを知るためにも、好きという感覚を探ることが大切。同じ被写体でも寄ったり引いたりすると違って見える」などと撮影のポイントを説明。「良い天気でも雨でも曇りでも、その時の条件を受け入れて心動く部分を探して。もっとこうであったら、ではなく今の景色を丁寧に見てみましょう」などと呼び掛けた。作品のタイトルにも言及し、「自分の気持ちを具体的に正直に表すことが大事」などとアドバイスをした。

 講習後、メンバーらは「町の表情」をテーマに町内を撮影してまわった。港町の風景や漁業に関わる仕事、人にスポットを当て、写真を通して地域の魅力を発見した。

(2019年6月12日付紙面より)

撮影会を通じて地域の魅力を見つけた=9日、那智勝浦町

2019年06月12日
25 7月にホテルとして開業
 古民家「稲村亭」「園部邸」  (串本町 )

 串本町串本にある古民家「稲村亭」「園部邸」が7月1日(月)、古民家コンセプトホテル「NIPPONIA HOTEL 串本 熊野海道」として開業する。建物を管理する株式会社一樹の蔭(博多敏希代表取締役)にとっては初の再生活用事例。建物を運用する株式会社subLime(花光雅丸代表取締役)と両輪でともす明かりが今後いっそうの増棟の弾みになれば、と期待しながら創業に備えている。

 所有者から古民家の譲渡を受けた同町は活用を模索する中で紀陽銀行が推奨する篠山市の手法に注目し、その仕掛け人の一般社団法人ノオトを含めた3者で街並みの保存継承と観光振興を目的とした地域活性化包括連携協定を締結。株式会社NOTE(藤原岳史代表取締役)と同町地域おこし協力隊の博多敏希さんが共同出資して一樹の蔭を設立し、同町から両古民家の土地の有償貸与と建物の無償譲渡を受けた。

 以降は民力で運用する事業者を探してsubLimeと出会い、同ホテルの具体化を目指すことになった。2018年春に「稲村亭」、秋に「園部邸」と順次古民家再生が始まり、当初予定の2月末ごろから4カ月ずれこむ形となったが両古民家そろってオープンするめどが付いた。

 先だって今月10日、subLimeのセッティングで経緯に関係する諸氏が稲村亭に集まり両古民家の再生後を内覧。田嶋勝正町長、紀陽銀行の日野和彦常務執行役員、南紀串本観光協会の島野利之会長、稲村亭の元所有者・神田家を代表して神田直樹さん、藤原代表取締役、subLimeの松岡庸一郎執行役員らがそれぞれ思いを掲げた。

 それらを受け今後の事業展開に臨む博多代表取締役(35)は、具体化に至るまでの歩みと多くの支えを振り返り「6月に地域おこし協力隊(の任期)が終わるが、最後にこうして事業が出来上がったのをうれしく思う。一樹の蔭は一本の木陰に雨宿りする人の出会いも運命という意味で、神田さんも言われたが1本の流木から150年の時を経てたくさんの人が集まる場所に生まれ変わるのは素晴らしいことだ。これはまだ第1期。これからもまだまだ人の出会いを生んでいく事業にしていこうと思う」と応えた。

  □     □

レストランやカフェも付帯



 再生後の「稲村亭」は客室1室と地産地消レストラン「紀州原始焼みなも―minamo―」があり、飢饉(ききん)救済の返礼で仕立てたという由緒がある奥座敷二間はほぼそのままの形でレストスペースになっている。「園部邸」は客室2室と古民家カフェ「こより―coyori―」を内包。オープン時点でレストランはディナーで、カフェは午後1時~4時に宿泊客以外も利用でき、古民家を受け皿にした人々の交流の場として振興を目指すとしている。

 このオープンを足掛かりにして一樹の蔭とsubLimeは増棟の挑戦をさらに進め、喫緊では2020年までに客室10棟15室の実現を目指すとしている。

 同ホテルのコンセプトなど詳細は公式ホームページ(https://nipponia-kushimoto.jp)を参照。

(2019年6月12日付紙面より)

再生活用への思いを交わし合う関係諸氏=10日、串本町串本の稲村亭
再生後の稲村亭
再生後の園部邸
2019年06月12日
26 避難情報分かりやすく
 「警戒レベル」運用始まる  (和歌山県 )

 水害や土砂災害の防災情報を5段階に分け、避難情報を分かりやすく伝える「警戒レベル」の運用が10日から和歌山県内で始まった。

 「警戒レベル」は今年3月の国の「避難勧告等に関するガイドライン」改定に伴い導入された。レベル3を「高齢者等避難」、4で「全員避難」とするなど避難のタイミングを明確化。5は「災害発生情報」として命を守る最善の行動を促す。

 昨年7月の西日本豪雨ではさまざまな災害情報が発信されていたものの、多様かつ難解で住民が活用できないでいた。このことを踏まえ、情報の意味を直感的に理解できるようにし、住民などの避難行動を支援する目的がある。

 洪水、土砂災害、高潮、内水氾濫などに用いる。津波はレベル区分になじまないため対象外とする。

 避難勧告の発令権は各市町村にある。基準は従来と変わらず、伝達を行う際にレベルを示し、防災無線やメールなどで住民らに知らせる。自治体によってはシステムの改修が必要なこともあり、改修を終えてから導入する所もあるという。

(2019年6月12日付紙面より)

各レベルと避難行動、情報など(和歌山県ホームページより)
2019年06月12日
27 五輪経験者の水井さんから技術学ぶ
 バドミントン講習会  
2019年06月12日
28 神倉が県大会出場へ
 C級学童軟式野球東牟婁支部大会  
2019年06月12日
29 新宮が30年ぶりの全国
 女子団体戦でインハイ出場決める  (県高校総体弓道競技の部 )
2019年06月12日
30 第6回定時株主総会開く  那智勝浦冷蔵株式会社  
2019年06月12日
31 子どもの安全地域で守る  熊野パトロール隊が見守り  (新宮市 )
2019年06月12日
32 正しい知識身に付けて  緑丘中で情報モラル講演会  (新宮市 )
2019年06月12日
33 地域の環境美化など訴え  王子ヶ浜を守る会らが協議会  (新宮市 )
2019年06月12日
34 手作り和菓子に挑戦  生涯学習講座に児童17人  (新宮市 )
2019年06月12日
35 「ありがとう、また来てね」  寿楽荘・利用者と園児が交流会  (新宮市 )
2019年06月12日
36 物語の世界に夢中  三津ノ保で人形劇観賞  (新宮市熊野川町 )
2019年06月12日
37 警察官の仕事学ぶ  宇久井小4が新宮警察署で  
2019年06月12日
38 大谷湿田の生き物調べる 町教委KAKで児童15人 (古座川町)
2019年06月12日
39 優秀な歯の6人を表彰  よい歯の審査、ポスターコンクール  (南紀歯科医師会 )
2019年06月12日
40 男女とも矢渕中が優勝  県中学生ソフトテニス大会南郡予選  
2019年06月12日
41 歌声で会場包む  まなびの郷「歌と踊りの祭典in鵜殿」  
2019年06月12日
42 今年も8月15日に開催  第13回紀宝町花火大会  
2019年06月12日
43 お悔やみ情報
  
2019年06月02日
44 開港40周年など祝う
 地球深部探査船「ちきゅう」入港  (新宮港 )

 新宮港40周年記念実行委員会は1日、新宮市三輪崎の新宮港で開港40周年と新宮港みなとオアシス登録を記念し「新宮港みなとフェスタ」を開催した。記念行事の一環として同港には地球深部探査船「ちきゅう」(国立研究開発法人海洋研究開発機構=JAMSTEC=所有)が入港。今回で約10年ぶり3回目となる船内一般公開には、親子連れなど多くの人が訪れた。

 「おかえりなさい『ちきゅう』! 入港記念セレモニー」をもってイベントは幕開け。同実行委員会委員長の垣内宏・新宮港振興会長が「『ちきゅう』の活躍は南海トラフの地震発生メカニズムの研究やメタンハイドレートの資源開発研究など、まるで近しい友人の地球規模での活躍を見るがごとく心強く、私たち地球人のためにさらなる研究にまい進していただきたい」と歓迎した。

 同実行委員会副委員長の田岡実千年市長は「ちきゅう」の寄港とJAMSTECの取り組みに感謝を述べ、「南海トラフ地震発生帯掘削計画が終了した今、研究成果が巨大地震発生のメカニズムを解明し、私たちの命を守る防災につながることを念願し、未知の領域へのさらなる勇敢な取り組みに期待します」とあいさつ。倉本真一・研究プラットホーム運用開発部門部門長と、小林猛将船長に歓迎の花束を手渡し、記念品を交換し合った。

 倉本部門長は「10年前の一般公開時、10歳だった少年少女は成人している。その間、われわれも一生懸命やってきた。この2日間で研究の成果と船の中を見ていただけたら喜びもひとしおです」と感謝を示した。

 イベント会場には新宮港関連啓発ブースが設けられたほか、フラダンスや歌などのステージイベントもあり、多くの来場者でにぎわった。

 「ちきゅう」の一般公開は2日(日)の正午からも実施される。先着順、時間指定不可。午前10時からは新宮港エリア「みなとオアシス」登録記念セレモニーが開催されるほか、アンパンマンショーなどのステージイベント、ふれあい動物園、餅・菓子ほり、物産販売なども催される。

(2019年6月2日付紙面より)

「ちきゅう」一般公開には多くの人が列をなした=1日、新宮市三輪崎の新宮港
船内を見学する来場者ら=同
2019年06月02日
45 アウラール選手が第1ステージ優勝
 スプリント決着制し  (ツール・ド・熊野 )

 第21回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」が5月31日、新宮市熊野川町で行われ、オールイス・アウラール選手(マトリックスパワータグ)が2時間12分23秒のタイムで優勝した。2位には岡篤志選手(宇都宮ブリッツェン)、3位には中井唯晶選手(シマノレーシング)が入った。

 今年はコースが一部変更になった。山岳賞の懸かる登りを新たに設定し、1周17・2㌔と約1㌔延長した。レースは17・2㌔を4周と変則2周(15・4㌔+16・2㌔)の100・4㌔になった。

 市役所前からのパレード走行を経てスタート地点に着いた選手らは、隊列を組み直し、下宏和歌山県副知事の合図でスタートした。

 レースは、スタート直後に抜け出した4人の先頭集団に3周目で後続集団が追い付き約20人の先頭集団を形成。その後メイン集団との差が3分に広がった。終盤には8人の追走集団が飛び出すものの、先頭集団に追い付くことができず、メイン集団と先頭集団との差はさらに広がり6分を超えた。

 最終回に入っても先頭集団の19人からは誰も抜け出せないまま、勝負はゴール前のスプリント勝負に持ち込まれ、アウラール選手がフィニッシュラインを通過する前にガッツポーズを決めるほどに後続を引き離してゴール。

 地元キナンサイクリングチーム勢では、山本大喜(まさき)選手の11位がトップだった。

(2019年6月2日付紙面より)

ゴール前でのスプリント勝負を制し優勝したマトリックスパワータグのオールイス・アウラール選手(中央)=5月31日、新宮市熊野川町
2019年06月02日
46 地震津波タイムライン策定に向け
 29日に検討会の発足式  (紀宝町 )

 紀宝町は地震津波発生後の行動を事前に決めておく「地震津波タイムライン」を本年度内に策定する。全国初の取り組みで、7月下旬に検討会を立ち上げる。29日(土)には町生涯学習センターまなびの郷で検討会に向けた発足式を開催する。午後2時開会、入場無料。

 各団体が連携して被害を最小化すること、可能な限り安心・安全な避難生活を考えることを目的に、地震津波発生後の各段階で何をすべきかを整理し、タイムライン(事前防災行動計画)にそれぞれの行動を盛り込む。

 町民防災会議の四つのブロック会議で意見を聞き、それぞれの地域の考えを反映させる。発足式までに各会議で説明会を開催する。5月31日に町保健センターで開かれた井田・神内地区の第1ブロック会議では、NPO法人環境防災総合政策研究機構の草野富二雄さんが内容を説明した。

 計画への理解を求め、「地震津波発生後に安心で安全な生活を送るためには、地域との連携や支援を計画に盛り込むことが重要。皆さまの考えを役場の行動計画に反映させることを目的としたタイムライン検討会にご協力を」と呼び掛けた。

 検討会は町、自主防災組織、国土交通省、津地方気象台、三重県などで組織し、来年1月までに4回の会議を開く。

 6月29日の発足式では検討会について説明し、南海トラフ地震対策、地震津波タイムラインの必要性などをテーマにした講演会を行う。

 役場総務課防災対策室では「多くの皆さまに参加してもらいたい」と話している。問い合わせは同室(電話0735・33・0335)まで。

(2019年6月2日付紙面より)

地震津波タイムラインの説明を受ける=5月31日、紀宝町保健センター
2019年06月02日
47 待望のアユ漁解禁
 高田川などで太公望  

 熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが夜明けとともに釣り糸を垂らした。

 熊野川漁業協同組合は今年、赤木川1080㌔、大塔川770㌔、四村川720㌔など熊野川各支流に稚魚を計3・7㌧放流した。組合は「今年の天然遡上(そじょう)は平均並みのようです」と話している。

 新宮市の高田川ではアユの遡上が年々減少。2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、追い打ちをかけた。アユは生まれた川へ帰ってくる習性があることから、組合は対応策として2016年から川内に産卵場を設置している。昨年10月には卵を持った雄と雌の成魚合わせて3000~4000匹を放流した。

 高田川に釣り仲間4人と訪れ、午前5時から約3時間で15~17㌢のアユを約20匹釣り上げていた山下孝一さん(61)=那智勝浦町宇久井=は「前日の午後から場所を取って待っていました。この時期になると、毎年季節感を感じ『いよいよか』と楽しくなります」と話していた。

(2019年6月2日付紙面より)

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