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カレンダー検索:108件の記事がありました
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2017年12月21日
1 滝と塔ダイナミックに彩る
 大みそかに向け試験点灯  

 那智勝浦町那智山で19日、熊野那智大社(男成洋三宮司)のご神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(高木亮享住職)の三重塔がライトアップされた。大みそかに向けた試験点灯で、師走の那智山に神秘的な風景が浮かび上がった。

 1987年のNHK「ゆく年くる年」の企画で滝に照明をあて実況中継をし、全国に感銘を与えたのがきっかけ。1989年から実施されている。大みそかの夜から元旦にかけてライトアップされ、初詣客を迎える。

 日没を迎えた午後5時ごろから点灯した。ライトに照らされた荘厳な三重塔の奥に、暗くなるにつれて青白い滝の姿が浮かび上がった。

(2017年12月21日付紙面より)

照らし出された那智の滝と三重塔=19日、那智勝浦町那智山
2017年12月21日
2 折り紙やケーキで楽しく
 王子地区でクリスマス会  (新宮市 )

 新宮市の王子地区福祉委員会(古川美穂委員長)は19日、同市の王子会館で「ゆる体操&おしゃべりタイム」を開いた。この日はクリスマス会で、折り紙をしたりケーキを味わうなどして楽しいひとときを過ごした。

 古川委員長が、地域住民の引きこもり防止のため提案し、ゆる体操は7年目を迎える。今年9月からは回数を月2回に増やし、毎月第1火曜日はゆる体操と茶話会、第3火曜日はものづくりやレクリエーションなどを実施している。

 クリスマス会は『三百六十五歩のマーチ』に合わせた運動でスタート。軽やかなリズムに合わせて体をほぐした後は教わりながら折り紙でサンタクロースとクリスマスツリーを折った。

 福祉委員手作りのケーキに、参加者らが各自イチゴのサンタクロースを作って飾り付ける場面もあった。イチゴを横に切り、ホイップクリームを絞って、アラザンやごまで顔を表現。完成したものを手に「かわいいよ」「食べるのもったいないね」「今度孫が来たら一緒にしようかな」と笑顔があふれた。

 古川委員長は「先月はこんにゃくずしを作りました。地区外からも参加してくれたり手伝ってくれる人もおり、ありがたいです。みんな元気で集まってにこにこ笑顔でいい年を迎えてもらえれば」と話していた。

(2017年12月21日付紙面より)

30人以上が参加してにぎわった=19日、新宮市の王子会館
かわいいイチゴのサンタに笑顔
2017年12月21日
3 3部門計1063点応募
 第26回の審査会行われる  (串本海中フォトコン )

 第26回串本海中フォトコンテストの審査会が19日、串本町文化センターで開かれた。今回は3部門合わせて148人1063点が応募。審査結果は来年1月中旬ごろ、同コンテスト公式ホームページで発表する予定という。

 串本の素晴らしい海や楽しいダイビングシーンの雰囲気を表現した作品を対象にした同コンテスト。シーサイドエリアにおけるコンテストとしては国内でも屈指の歴史を誇り、相応にハイレベルな作品が集まる内容で定評がある。

 本年度も実行委員会(道井洋之実行委員長)を立ち上げて計画。▽一般部門▽チャレンジ部門▽ショップ部門―を設置し、同町内のダイビングサービスを利用し串本海域で撮影されたアマチュアの未発表作品を1日から11日までの期間で受け付けた。

 応募作品数は前回より4点減だが、応募者数は16人増。挑戦の裾野が広がりを見せる状況で迎えた今回の審査は、前回に引き続いて30余年にわたり世界各地の海域撮影に打ち込む水中写真家・吉野雄輔さんが担当。一般部門とチャレンジ部門はグランプリと第1~5席各1点と入選10点、ショップ賞は3店舗9点を選考。他に特別賞として▽テーブルサンゴ賞2点▽海岸賞1点▽ダイバー賞1点▽アート賞1点―を決めた。後日選考となる町長賞1点を含めた計47点が画像データを提出した時点で入賞となる。表彰式は来年3月3日(土)に串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で開く。

(2017年12月21日付紙面より)

吉野雄輔さんによる審査を見守る実行委員=19日、串本町文化センター
2017年12月21日
4 1年間の成果を披露
 少林寺拳法南紀熊野スポ少演武発表会  
2017年12月21日
5 蓬莱フレンズが2連覇
 第4回東牟婁支部学童軟式野球新人大会  
2017年12月21日
6 親子でにぎやかに演奏 那智勝浦町、すくすく広場のクリスマス 
2017年12月21日
7 顔を合わせてきね振るう 新宮市高田で恒例の餅つき 
2017年12月21日
8 主体的な姿勢育む 近大新宮高、トップレベル合宿 
2017年12月21日
9 ゲームや歌で盛り上がる 新宮市、橋本児童館でクリスマス会 
2017年12月21日
10 一足早く雰囲気楽しむ  古座川町児童館のクリスマス会  
2017年12月21日
11 普段と違う本紹介を体験  高池小でビブリオバトル  (古座川町 )
2017年12月21日
12 12月定例会一般質問④  串本町議会  
2017年12月21日
13 第25回入賞作品を原画に 串本町観光協会、2018年版カレンダー 
2017年12月21日
14 有権者100人アンケート 那智勝浦町長選、投票する人決めているは68人 
2017年12月21日
15 お悔やみ情報
  
2017年12月13日
16 共に前を向き生きよう
 PTA連合会で高部知子さん講演  (那智勝浦町 )

 新宮・東牟婁PTA連合会は10日、那智勝浦町体育文化会館で講師に精神保健福祉士の高部知子さんを招き教育講演会を開催した。同町PTA、同町青少年センターが共催。高部さんはテレビドラマ『積木くずし』などの出演で知られるが、芸能界引退後に慶應義塾大学を卒業。認証心理士、浄土宗の教師などの資格も持つ。「共に生きるということ」を演題に依存症を中心に語った。

 高部さんは「依存症は覚醒剤、大麻などがまず挙げられ、自分とは関係ないと思ってしまいがちですが、誰もが患うかもしれない身近な疾患」と語り、特にアルコール依存症についての危険性を訴えた。覚醒剤は、やせられる薬として肌に貼る「パッチ」が出回り、若い女性が使ってしまう例も増えているという。薬物依存の治療は対応する精神科にかかることが大切で、治療が遅れたり、知識のない病院にかかったりすると悪化すると指摘した。

 依存対象との出会いは10代が多く、原因となるのは怒鳴る、拒絶するなどの心理的な虐待が一番多いが、「実は過干渉も多いのです。面倒を見過ぎ、期待され過ぎ、かまわれ過ぎてつらかったと話す子どもがいます」と話した。依存症の治療後に使ってはいけないとされる「3D言葉」も紹介。これは相手を否定する「でも」、言い訳の「だって」、後ろ向きな「どうせ」の三つ。「子どもとの会話で、3D言葉を使っていないでしょうか」と話した。

 依存症になった子どもは▽自信が持てない▽人を信じられない▽本音を言えない▽見捨てられ不安が強い▽孤独で寂しい―この五つの言葉を必ず挙げるという。「依存症は病気です。必ず精神科へかかってください。一対一で向き合うとお互い大変です。当時者を囲む応援団を作りましょう。そして、継続的に関わっていきましょう」と呼び掛けた。

 高部さんは講演の最後にサン・テグジュぺリの小説「星の王子さま」の「愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである」という言葉を紹介。「恋愛でも家族でもそうですが、互いを見つめ合ってしまうと欠点が見えて気になって、問題が出てきます。共に生きるこつは、一緒に正面を見て、同じ方向を向いていくこと」と話した。

(2017年12月13日付紙面より)

精神保健福祉士として活躍する高部知子さんの講演に耳を傾けた=10日、那智勝浦町体育文化会館
高部知子さん
2017年12月13日
17 作業安全呼び掛ける
 新宮労基が勝浦市場で  (那智勝浦町 )

 繁忙期を迎える那智勝浦町築地の勝浦卸売市場で11日、新宮労働基準監督署(森美大署長)が和歌山県漁業協同組合連合会(木下吉雄会長)と合同で作業安全パトロールを実施した。

 管内の休業4日以上の労働災害は10月末現在で前年同期比約28%増となっている。増加傾向が顕著な製造業に対する取り組みとして、勝浦市場には多くの事業者が集まることから、実施場所に選ばれた。

 パトロールは、転倒災害防止とフォークリフトなどの荷役作業の安全確保に重点が置かれた。同署の職員らは、市場周辺のフォークリフトを一台ずつ点検し、運転免許証と特定自主検査を受けているかなどを確認。歩行者と混在する場所での運転注意や荷の結束などを呼び掛けた。転倒防止については、傾斜などで転倒しやすい場所へのステッカーや看板などによる注意喚起を促した。

 森署長は「慣れによる不注意に気を付けて、基本手順を周到してもらうよう声を掛けた。今日の実施内容を各事業者が自分の店や工場に持ち帰り展開してもらえれば」と話した。

(2017年12月13日付紙面より)

作業安全パトロールを実施=11日、那智勝浦町築地の勝浦卸売市場
仲買業者らに安全の声掛け
2017年12月13日
18 近代建造物残す視点考える
 串本町で世界遺産セミナー  (県世界遺産センター )

 和歌山県世界遺産センター主催講座「第4回世界遺産セミナー」が10日に串本町文化センターであり、20人が近代建造物を後世に残す上で大事な視点を考える機会を得た。

 このセミナーは、「紀伊山地の霊場と参詣道」の良好な保存と適切な活用を円滑に進める目的で平成19年度から実施。本年度は九度山町、上富田町、橋本市、串本町の4会場を計画し、この日はその最終の開講にあたる。

 講師は元県教育委員会文化遺産課保存班長でもある建築史家・西山修司さん。「熊野地域の魅力あふれる近代の建造物」を演題に掲げて登壇し、世界遺産とともに近代建造物も良好に残すべきという視点で一石を投じた。

 近代建造物は幕末から昭和初期にかけて作られた近代(西洋)建築、近代和風建築、近代化遺産を包括する用語で、西山さんは▽稲村亭・潮岬灯台・樫野埼灯台(串本町)▽互盟社・司馬遼太郎別荘・北大演習林庁舎(古座川町)▽懸泉堂・紀南教会(那智勝浦町)▽旧西村伊作邸・旧チャップマン邸・旧新宮郵便局(新宮市)▽山口家住宅(北山村)―などの物件があることを紹介。

 これらを残すべきとする理由を観光客と地域住民の両視点から探り、『物件に宿る歴史や文化を住民が大切にすることが地域の誇りにつながり、その先に観光が見えてくる』という一筋道が考えられることを示唆した。

 他方、近代建造物には必ず所有者がいて、残すにあたっては所有者の気持ちをくむ姿勢が何より大事だと意見。所有者もつぶしたくないから近代建築物が残っているが、維持管理が限界に達すれば所有者の判断でぱっと消えてしまうことも起こる。そうなる前に残したいと考える地域の人は①早く声を上げ②皆で支える体制を作り③所有者の尊厳を(第一に)守る―という動きをすべきだとした。「そのような住民の動きは、学者がいくら意見しても動かない行政をじっとしていられなくする」とも述べ、いかに住民の動きが大事かを諭しながらこれからの実践を促した。

(2017年12月13日付紙面より)

近代建造物を残す上で大事な視点を説き伝える西山修司さん=10日、串本町文化センター
2017年12月13日
19 夜の楼門が幻想的に 新宮市の徐福公園 

 新宮市徐福の徐福公園の楼門が11日夜から赤、青、黄などとさまざまな色に変化し、幻想的な雰囲気を醸し出している=写真。来年1月10日(水)まで。

 徐福とつながりの深い阿須賀神社が世界遺産に追加登録されたことを記念して昨年初めて実施。新宮市出身の空間デザイナー畑秀樹さんの演出で、発光ダイオード(LED)の照明器具を使用している。

 楼門は普段からライトアップされているが、この時季限定で時間とともに色が変化するよう設定。時間は午後5時30分から9時まで。

 同公園の昨年度の来園者は3万802人。設置した市商工観光課は「クリスマスムードを盛り上げるとともに年末年始に増える観光客や帰省客に喜んでもらえれば」と話している。

(2017年12月13日付紙面より)

2017年12月13日
20 地元勢近畿大会出場へ
 県高校空手道新人大会兼近畿大会予選  
2017年12月13日
21 単複ともに準優勝 熊野川中2年の立石真也君、和歌山ジュニアテニスオータムステージ 
2017年12月13日
22 高齢者保護に尽力を 紀宝警察署、県公安委員長も出席し協議会 
2017年12月13日
23 星座観察やカプラ遊び  「みえこどもの城」がまなびの郷に  (紀宝町 )
2017年12月13日
24 安井直人さんの指導受け  練習初日「合唱団はまゆう」  (新宮市 )
2017年12月13日
25 旅客輸送の繁忙期前に  勝浦観光桟橋で安全総点検  
2017年12月13日
26 尾田ひかる巡査が好成績  和歌山県警察剣道大会で  (新宮警察署 )
2017年12月13日
27 真空のパワー学ぶ 紀宝町、親子で「わくわく科学教室」参加 
2017年12月13日
28 ボーイスカウトもお手伝い 新宮市、タウンガーデンのイルミネーション 
2017年12月13日
29 入学前にゲームを通して 三輪崎小5年生と三佐木地区の5歳児交流 
2017年12月13日
30 500人でごみ拾い 新宮市、城南校区クリーン作戦 
2017年12月13日
31 災害復興支援チャリティーに思い込め  川上邦子舞踊研究所「太陽に踊る」  
2017年12月13日
32 頑張りに温かい拍手  勝浦認定こども園とわかば保育園で発表会  
2017年12月13日
33 作家が手作りの逸品直販 串本町、南紀クラフトフェア潮岬 
2017年12月13日
34 お悔やみ情報
  
2017年12月12日
35 中世の思想表す名画
 「那智瀧図」読み解く講演会  (那智勝浦町 )

 熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念し熊野三山協議会は9日、那智勝浦町体育文化会館で歴史講座を開いた。奈良国立博物館学芸部工芸考古室長の清水健さんが国宝「那智瀧図」=東京都・根津美術館所蔵=に隠された宗教的な意味を解き明かした。

 講演会は協議会理事で熊野那智大社の男成洋三宮司、那智山青岸渡寺の高木亮英副住職らも聴講。男成宮司は「記念の年の最後の行事となる。興味深い講演の開催がありがたい」とあいさつした。

 「那智瀧図」は鎌倉時代(13世紀)の作で縦160・7㌢、横58・8㌢。滝をクローズアップし、写実的に一見、風景画のように那智の滝が描かれている。世界にも類がない、神秘性を感じさせる名画でフランスの作家で政治家のアンドレ・マルローが魅了されたというエピソードが知られている。熊野御幸をした亀山院(1249~1305年)が発願者となり、僧侶で仏教画を描いた絵仏師と呼ばれる画家、快智(かいち)の作とされている。

 清水さんは図の細部をスクリーンで拡大しながら、そこに込められた意味を解き明かしていった。滝の上部に実際にはこの位置には見られない太陽か月の天体が描かれており、岩場には修験者が修行の際に残す札「碑伝(ひで)」があり、滝の岩肌には金色が使われている。天体は宗教的な意味があり、中世では聖なる空間を描く時は金色を使う。技法も特殊で、伝統的な大和絵の技法と中国から入った当時は最新の水墨画の技法も使われている。

 清水さんは「この絵は、風景と信仰、神と仏、和と漢の世界で揺れ動く存在といえる」と語り、「平安京の人からは、熊野はかなたにある浄土で信仰心をくすぐられる場所だった。那智の滝に千手観音が現れると認識されていた。神仏習合の信仰と相まって滝のかなたに観音浄土が見えてくる」と解説。「風景を描いたように見えるが、ご神体を描いた一種の宮曼荼羅(まんだら)なのではないだろうか。中世日本の思想を端的に表す、シンプルだが多層的な絵である」と述べた。

(2017年12月12日付紙面より)

熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して開かれた講演会に詰め掛けた聴衆=9日、那智勝浦町体育文化会館
スクリーンに映し出された「那智瀧図」(左)と実際の那智の滝の写真
清水健室長
2017年12月12日
36 路線変更訴えを継続
 新宮紀宝道路に住民の会が会見  (紀宝町 )

 新宮市と紀宝町をつなぐ国道42号新宮紀宝道路(2・4㌔)を巡り、同町鵜殿の住民グループ「新宮紀宝道路の路線変更を求める会」が6日、熊野市役所で会見を開き、ルートの変更を訴えた。

 同道路は紀伊半島を一周する近畿自動車道紀勢線の一部で、同町神内から新宮市あけぼのを結ぶ。2013年に総事業費約210億円で年事業化された。途中、鵜殿地区の住宅密集地を通過するため、環境悪化などで反対する住民らは15年に会を発足させ、ルート変更の要望を続けている。

 求める会は住民16人。会見にはうち7人が出席した。同会共同代表の佐藤守彦さん(81)は、ルート設定の経緯が明らかにされておらず「町長は平成26年7月にルートを国交省から知らされるまで知らなかったと言うが、25年4月22日に近畿地方整備局で開かれた会議に、国交省事業評価部会委員として出席している」と指摘し、不信感を訴えた。

 町によると、買収予定用地は250筆。移転先となる町有地の宅地造成も進め、県を中心とした推進プロジェクトチームも今年4月に発足。買収交渉を続け、35筆(11月20日現在)が契約済みという。同整備局紀南河川国道事務所は23日(土・祝)、新宮市で起工式を開催するが、会では路線変更要望の継続を表明した。

(2017年12月12日付紙面より)

路線変更要望で揺れる鵜殿地区の家並み
2017年12月12日
37 串本の海に水中サンタ登場
 串本海中公園水族館でクリスマス企画  

 串本海中公園水族館で10日、クリスマスイベント「水中サンタの水槽お掃除」があり、水槽内に登場したサンタクロースが居合わせた入館者の注目を集めた。

 同館Aゾーンにある串本の海大水槽の窓面のコケ落とし作業をサンタクロースの衣装を着て行う趣向。この日は正午から作業が始まり、衣装を着たスタッフが同水槽に入りアクリル板や軍手で窓面を掃除。入館者が気付いて近づくと作業を中断し、ジェスチャーでコミュニケーションし記念撮影に応えるなどした。

 同館はこの日と17日(日)をイベント期日とし、併せて23日(土・祝)、24日(日)、25日(月)の3日間はイベント「水中サンタとじゃんけん大会」(正午から30分間実施、挑戦無料でサンタに勝てばプレゼントがもらえる)を事前告知している。時間はいずれも30分程度となっている。

 イベントと並ぶ企画として定着している「クリスマス水槽」も、同ゾーントピックス水槽で9日から始まった。今年はギフトボックスやおもちゃ、貝とサンゴで作った雪だるまなどを装飾し、▽ソラスズメダイ▽オヤブッチャ▽ハタタテダイ▽ホウライヒメジ▽ネッタイフサカサゴ▽ニジギンポ―などの小魚類を飼育中。「串本の海のにぎやかなクリスマス」をコンセプトにして、25日まで展示する。

 野村恵一館長は「これら趣向もすっかり恒例になり、かれこれ10年ほどになってくる。今年は大会中日が清掃日にあたるので、大会後に時間の許す限り水中サンタには掃除も行う。クリスマス企画の次はいよいよ、館内Bゾーンで企画展『アーケロンプロジェクト』を始める。実物大(全長全幅とも約4・5㍍)の木製彫刻に加え各種紹介パネルの準備も着々と進んでいる。来年1月1日(月・祝)から始まるので、皆さまにはぜひ期待してご覧いただきたい」と話した。

(2017年12月12日付紙面より)

串本の海大水槽に登場し注目を集める水中サンタ=10日、串本海中公園水族館
9日から始まった特別展示「クリスマス水槽」
2017年12月12日
38 青竹ですす払い 新年に備え本宮大社 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で11日、「すす払い式」があった。3人の神職が長さ約5㍍の青竹を使って各殿にたまった1年間のほこりを落とし、新年に備えた。

 1年間のけがれに「さってもらう」という意味で毎年、師走の初申の日に営んでいる神事。来年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)も祈っている。

 新年に向け、同大社では15日(金)に来年のえと「戌(いぬ)」の色紙謹製、27日(水)に「来年の一文字揮毫(きごう)」、31日(日)に「大晦大祓式(おおつごもりのおおはらいしき)」などを控えている。

 井口繁明・権禰宜(ごんねぎ)は「これから年末年始に向け、いろいろと忙しくなってきますが、良い新年が迎えられるよう準備を進めていきたい」と話した。

(2017年12月12日付紙面より)

各殿のほこりを落とす神職たち=11日、田辺市の熊野本宮大社
2017年12月12日
39 山口翔馬君が2週連続V 志彰会・勝浦、勇魚空手道とオレンジ杯で好成績 
2017年12月12日
40 26チーム参加し盛大に
 第11回新宮ジュニアレスリング大会  
2017年12月12日
41 元気いっぱいにきね振るう  たづはら保育園で餅つき  
2017年12月12日
42 台風の流木を撤去  熊野川河口で官民協力し  (新宮市 )
2017年12月12日
43 憲法「前文」は読んで  信愛短大の伊藤宏教授が講演  (新宮市 )
2017年12月12日
44 のびのびと成果発表  うどの幼稚園で手作りの劇を発表  (紀宝町 )
2017年12月12日
45 神域の滝を巡る  那智山で「まちなかジオツアー」  
2017年12月12日
46 委員の資質向上に 那智勝浦町、勝浦地区福祉委員会が研修会 
2017年12月12日
47 スマホのメリット・デメリット 那智勝浦町で子育てネットワーク講座 
2017年12月12日
48 幼児~一般181人が挑戦  串本町総合運動公園で長距離記録会  
2017年12月12日
49 ぜひ多くの皆さんに鑑賞を 潮岬郵便局で潮岬幼年長児のクリスマス展 
2017年12月12日
50 キダチアロエの花  新宮市三輪崎で  
2017年12月12日
51 お悔やみ情報
  
2017年12月10日
52 台風21号被害への影響は
 水門、ポンプ操作で国と県が説明  (新宮市 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と和歌山県は8日、新宮市役所で10月22日に新宮市を襲った台風21号時の市田川と浮島川の水門とポンプ操作について議員に説明。水野浩次所長はポンプのトラブルや水門操作による被害への影響は今後検証していくとしながらも「重く受け止めている」と述べ、来年明けにも市田川減災対策協議会(仮称)を立ち上げ、検証を含め今後の対策を検討していくと説明した。

■市田川の排水状況



 国交省が管理する市田川水門と排水機場(同市あけぼの)は台風時、4基あるポンプのうち1基が不具合により3時間停止。冠雅之副所長は、正常に作動していた場合の最高水位は、あけぼの内水位観測所は変化なし、下田水位観測所は6㍉低下だったと説明。水門を全開していた場合の最高水位はあけぼので2・3㌢、下田で2・5㌢低下していたとするシミュレーション結果を示した。

 冠副所長は、ポンプは台風前に異常はなかったが、台風時に川の流れが早かったため保護機能が働き、3時間強制停止したと説明。「施設を改良していきたい」と述べた。水門を全開にしなかった理由としては、熊野川の水位が急上昇し逆流する可能性があったため河床から1~2㍍にしていたと説明した。

 水野所長は「シミュレーション結果では水位の差はないが、重く受け止めている。市、国、県で協議会を立ち上げ、抜本的な対策を含め検討していく」と理解を求めた。

■浮島川の排水状況



 浮島川排水機場(同市緑ヶ丘)を管理する和歌山県は、ポンプ2基のうち1基が運転途中に停止したと説明。原因はポンプ内の部品の破損か劣化、異物の混入が考えられるが現時点でははっきりとしていないと述べ、今後、ポンプを分解して調べるとともに次の出水期までには修理すると述べた。

■議員が厳しく追及



 前田賢一議員は、今回の被害は「人災」との声が被災者たちから上がっていると述べ、「肝心な時に動かないのでは意味がない。台風前に試運転しておくべきではなかったのか」と厳しく追及。県新宮建設部の大橋和也副部長は「今回の故障を見つけるのは難しかったと思う」。冠副所長は、試運転は流れのない水で実施しており、今回は流れがある中での不具合だったと理解を求めた。

 上田勝之議員は「シミュレーションでは水害への影響は軽微。責任はないと思っているのか」と追及。冠副所長は「現段階ではあったともなかったとも言い切れない」。水野所長は「トラブルはあったが操作は適切だったと思っている」と述べた。

 東原伸也議員は、ポンプ作動を早くしていれば被害は軽減できたのではと指摘。冠副所長は「逆流が始まっていない状況で作動させるのは難しい」と回答した。

 東原議員は浮島川のポンプは点検4日後に台風が襲来していると点検方法を問題視。大橋副部長は「今後考えていくことになる」と述べた。

 田花操議員はバイパスの設置、東原議員はポンプの増設を提案。水野所長は「協議会の中で話し合いたい」と回答した。

 前田議員は市民への詳しい説明を要求。国と県は協議会での検討状況を知らせていくと回答。田岡実千年市長は、町内会への説明会を調整していると述べた。

(2017年12月10日付紙面より)

市田川河口に設置されている水門=8日、新宮市あけぼの
2017年12月10日
53 歌やダンスで華やかに
 「体文イルミ」点灯式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の冬の夜空を彩る第15回体育文化会館イルミネーション(同実行委員会主催)の点灯式が8日、同町立宇久井保育所(八木隆子所長)の園児らが参加して開かれた。1月11日(木)までの午後5時から同10時まで点灯。今月24日(日)、25日(月)は午前0時まで。

 点灯式では実行委員会代表の那智勝浦町建設業組合理事長の上地秀和さんがあいさつ。園児2人が司会のカウントダウンに合わせてスイッチを入れた。

 那智の滝や三重塔をモチーフにしたイルミネーションに明かりがともると、見学の保護者から歓声が上がった。園児たちは色とりどりの明かりをバックにクリスマスソングを歌ったり、ハンドベルを演奏したりして雰囲気を盛り上げた。今年は同町のイメージキャラクター「なっちー」が登場、「porocky・HAL・kids」によるダンスの披露もあり、華やかな点灯式となった。最後はサンタが登場し、歌や子どもたちにプレゼントを手渡した。

 イルミネーションを設置しているのは▽勝浦ライオンズクラブ▽那智勝浦町観光協会▽勝浦手話サークル「ちゃお」▽那智勝浦町建設業組合▽那智勝浦町金融協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町職員互助会・職員組合―の7団体。

(2017年12月10日付紙面より)

イルミネーションをバックに宇久井保育所園児が歌を披露=8日、那智勝浦町体育文化会館
初参加のporocky・HAL・kidsのダンス
2017年12月10日
54 野菜や果物300点
 新宮市農林産物品評会  

 第68回新宮市農林産物品評会(同品評会実行委員会主催)が9日、同市徐福の蓬莱体育館であった。市内の生産者37人から野菜、果物、加工品など63種類300点の出品があり、小綱紀世子さん(89)=同市広角=の『高菜』が市長賞を受賞した。即売会には大勢の人が並び、開場と同時にほぼ売り切れた。

 今年の品評会は昨年に比べ出品者が3人、出品数が9点少なかった。表彰式で同実行委員会の田阪一郎会長は「自然災害が多く心配していましたが、皆さんの努力でたくさんの出品があった」と感謝。来賓の田岡実千年市長は「災害や鳥獣被害がある中、素晴らしい農産物を生産していただいていることに感謝します」とあいさつした。

 初山守・東牟婁振興局農業振興課長は「どれも甲乙付けがたい素晴らしいものばかりだった。この知識と技術を次の世代に引き継いでいってもらいたい」と講評した。

 今回、会場では地元の農作物を販売する「ふるさと市場」を初めて同時開催。焼き芋の振る舞いもあった。

(2017年12月10日付紙面より)

即売会の模様=9日、新宮市徐福
2017年12月10日
55 半年間の成果見せる 珠蒼の会、着装・マナー・いけばな発表会 
2017年12月10日
56 平家の隠れ里「桧曽原」へ  那智勝浦町色川地区  
2017年12月10日
57 歳末助け合い托鉢  新宮仏教会が市内回る  
2017年12月10日
58 平安衣装で冬の交安運動  那智大社のお守りなどを配布  (那智勝浦町 )
2017年12月10日
59 人権教育の大切さ 新宮市民生委員児童委員協が研修会 
2017年12月10日
60 寿楽荘で踊りの輪 新宮市婦人団体連絡協が慰問 
2017年12月10日
61 年末特別警戒に協力を  大阪税関、新宮署など合同街頭啓発  
2017年12月05日
62 巨大ツリー試験点灯
 高さ50㍍、電飾2万球  (熊野川町 )

 紀伊半島大水害の復旧工事で伐採した熊野杉を使用した高さ約50㍍の巨大ツリーが3日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場に設置された。約2万球の電飾を取り付けていて、10日(日)から来年1月15日(月)まで点灯させる。時間は午後5時から9時まで。

 巨大ツリーは水害の犠牲者の冥福を祈るとともに復興の支援者への感謝を込めて小口文化振興会議が設置していて、今年4年目になる。これまでイベントで使用してきた高さ約28㍍の杉に、那智勝浦町川関の那智川沿いの復旧工事で伐採した杉2本を鉄板でつなぎ合わせている。木には「繋(つな)がる絆で笑顔あふれる元気な町」「姿形は見えなくても心は共にあります」などのメッセージが書き込まれている。

 水害で友人を亡くした小口地区出身の中川悟さん(58)が発案し、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生さん(56)が協力。会員ら約20人がクレーンやロープを使って1日で飾り付けた。

 同会議は23日(土・祝)、同地で「第27回小口おもしろプレイランド」を開催する予定。事務局の丸石輝三さん(60)は「おそらく木製のツリーでは日本一の高さだと思います。たくさんの人に見に来てもらいたいです」と話していた。

(2017年12月5日付紙面より)

試験点灯された巨大ツリー=3日、新宮市熊野川町上長井
電飾を付ける会員ら=同
2017年12月05日
63 那智の滝と三重塔など紹介
 「紀伊半島」が訪れたい地域世界5位  

 オーストラリアの世界的旅行ガイドブック「ロンリープラネット」で2018年に訪れたい旅行先の5位に「紀伊半島」が選ばれた。那智勝浦町からは国内で唯一、那智の滝と三重塔、「あげいん熊野詣」の画像が紹介されており、同町観光協会でも喜びの声が上がっている。

 世界で訪れるべき上位10の国・地域・都市をロンリープラネットのスタッフらが選ぶ「Best in Travel2018」の地域編で5位に入った。県観光交流課によると熊野三山や高野山をはじめ、自然景観・温泉・伝統文化といった都市部にはない和歌山の観光地としての魅力が評価につながったという。

 1位はイギリス・北アイルランドのジャイアンツコーズウェー、2位はアメリカ・アラスカ州、3位はスロベニアのジュリア・アルプス、4位はフランスのラングドック・ルシヨン地方。

 ロンリープラネットのURLはhttps://www.lonelyplanet.com/best-in-travel/regions

(2017年12月5日付紙面より)

「ロンリープラネット」のガイドブックを持つ花井啓州那智勝浦町観光協会長
2017年12月05日
64 類のない奉仕で礼尽くす
 木葉神社「祢んねこ祭り」  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)の例祭「祢(ね)んねこ祭り」が3日に本祭を迎え、朝日遥拝行列や子守り神事など他に類を見ない奉仕の数々が氏子らの拝観を集めた。

 神功皇后養育の故事にあやかり、子安の宮として信仰を集める同神社。祭員確保の都合、例祭日は12月第1日曜日とされ、奉仕する田原区(西脇正吾区長)は今年も諸役を定めて礼を尽くした。

 午前7時に始まった朝日遥拝行列はご飯持ちみこ・垣下結菜さん(10)を先頭とし最後列で田原獅子保存会(井本悟会長)の連中が笛や太鼓ではやす中、井谷宮司(63)が振り鳴らす鈴一振りにつき一歩ずつ進行。約1時間をかけ約40㍍先にある遥拝所を目指した。

 遥拝所で井谷宮司が「遙(はる)かに東天を拝み奉る」と祭文をささげ一同で朝日を遥拝した後は、本殿前で大前の儀に臨んだ。神官の石田保・古座神社宮司が古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」を営んで身を清めた後、子どもみこの荒木野乃子さん(9)と姉の奈菜子さん(18)が神楽「浦安の舞」を奉納。玉串をささげて主祭神への礼を尽くした。

 拝殿でお弓の儀を営んだ井谷宮司が童児・北田るきあ君(8)とみかん問答をし、大幣差しの山路和彦さん(54)と御幣差しの宮本綾乃さん(17)、関戸健二さん(49)、佐野圭志さん(46)、荒木琥太郎君(10)、西脇大貴君(9)、そして北田君がござや枕、乳房をかたどった寝具を担ぎ「ねんねこねんねこおろろんよ」と唱えながら子守りの所作を奉納。拝観者から入る野次が場を盛り上げる中、子どもみこ2人が神楽「浦安の舞」を再度ささげ、拝観者に縁起物の稲穂を授与するなどした。

 今年は拝殿での神事後に餅まきを実施。小休憩を経て境内に座を設けた田原獅子保存会が獅子係・畑野和彦さんの主導で継承する舞7種類を奉納した。若干雲が流れたものの、初冬の冷え込みもごく緩い好天に恵まれる中で例祭を納める形となった。

(2017年12月5日付紙面より)

境内東端にある遥拝所を目指して進む朝日遥拝行列=3日、串本町田原
2017年12月05日
65 大しめ縄掛け替え 本宮大社で迎春準備 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で4日、迎春準備が始まり、神門の大しめ縄と大絵馬が掛け替えられた。作業を見守った九鬼宮司(61)は「来年の御創建2050年にふさわしい美しいしめ縄を奉納していただき、身の引き締まる思い。来年も多くの方に熊野にお越しいただくことを祈っています」と話した。

 大しめ縄は紀宝町成川の榎本政子さん(84)が家族らと約1カ月かけ毎年編んでいる。コシヒカリのワラ約1200束を使っていて、長さ4・5㍍、縦約80㌢、重さ約250㌔。両脇には八咫烏(やたがらす)の形をしたしめ縄を飾っている。

 榎本さんが本宮大社の大しめ縄を作り出して今年で34年目。「いいしめ縄ができました。全体の形のバランスを取るのが一番難しいです。体力の続く限りは作り続けていきたいと思っています」と話していた。

 来年のえと「戌(いぬ)」の大絵馬(縦90㌢、横182㌢)は九鬼宮司が自ら筆書きで作成したもので、「八咫烏」の模様が入った化粧まわしを付けた白い紀州犬を描き、「悠久」の文字を書き添えている。

(2017年12月5日付紙面より)

神門のしめ縄の掛け替え作業=4日、田辺市本宮町
2017年12月05日
66 長田啓吾さん(男性)、田中景子さん(女性)が優勝 ふれあいスポフェス東牟婁・新宮グラウンドゴルフ大会 
2017年12月05日
67 学童軟式新人大会が開幕
 準決勝、決勝は17日に実施  
2017年12月05日
68 建設業組合が奉仕  那智の浜で清掃活動  
2017年12月05日
69 1年の成長を見て  白梅保のお楽しみ会  (新宮市 )
2017年12月05日
70 イルミネーション設置 新宮市、タウンガーデン、17日点灯式 
2017年12月05日
71 地域の繁栄など祈る 熊野川町、小口高倉神社で例大祭 
2017年12月05日
72 歌やダンスでにぎやかに  宇久井保育所で発表会  (那智勝浦町 )
2017年12月05日
73 「目標に向け努力を」 県立新翔高校100周年で浦東靖さんが講演 
2017年12月05日
74 つながりを作ろう  北山小が神上小と交流  (北山村 )
2017年12月05日
75 太地小でクジラの出前授業  日本鯨類研究所が講師  
2017年12月05日
76 美熊野福祉会が30周年 那智勝浦町体育文化会館で記念式典 
2017年12月05日
77 記念の100回迎える 串本町田原、農産物品評会・作品展示 
2017年12月05日
78 灯台正門左手の過密を改善 串本町樫野崎でスイセン植え替え 
2017年12月05日
79 お悔やみ情報
  
2017年12月03日
80 迎春準備が始まる
 来年の大絵馬に掛け替え  (速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から迎春準備が始まり、拝殿の「酉(とり)」の大絵馬が来年のえと「戌(いぬ)」の大絵馬に掛け替えられた。

 来年の大絵馬はヒノキ製で、大きさは縦1・5㍍、横2・1㍍。毅然(きぜん)とした白い父犬が、無邪気な子犬たちを守っている姿が描かれている。父犬の首には、同大社のご神木で平和の象徴であるナギの葉をあしらったしめ縄が巻かれている。

 上野宮司が「子どもを守り、しっかりと育ててもらいたい」との願いを込め自ら描いた絵馬。子どもが巻き込まれる事件が数多く報道されていることを受け、「清い心を持って、愛と徳を子どもたちに授けてほしいと」いう思いを込め『浄心愛徳』の文字が書き添えられている。

 神職たちによる掛け替え作業を見守った上野潤権宮司は「来年は戌年。犬のように、地に足を付け、我慢強く、ぶれずに一歩一歩進んで行ける年になることを願います」と話していた。

■新宮駅へ小絵馬授与



 同大社はこの日、JR新宮駅に小絵馬(縦75㌢、横110㌢)を授与した。神事ではらい清めた後、上野権宮司が片山好司副駅長に手渡した。小絵馬には3匹の子犬を守る白い母犬が描かれている。

 新宮駅改札付近の駅ホームには2日から、速玉、本宮、那智の熊野三山の小絵馬が並んでいる。

(2017年12月3日付紙面より)

大絵馬を掛け替える神職たち=1日、新宮市の熊野速玉大社
片山好司副駅長(右)に小絵馬を渡す上野潤権宮司=同
2017年12月03日
81 11年で10万人来館
 宇久井ビジターセンター  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の吉野熊野国立公園宇久井ビジターセンターが1日、来館者数10万人を突破し、セレモニーを行った。

 環境省が設置し、2006(平成18)年7月9日に開館。同町と共同で運営し、宇久井半島の動植物や地形・地質に関する情報発信、宇久井海と森の自然塾運営協議会(玉置之一会長)による体験メニューの提供などを行っている。

 10万人目となったのは神戸市北区の河端英孝さん(67)。妻の洋子さん(64)と二人で来館した。入り口でくす玉を割り、記念の盾や地元の特産品などの記念品を贈呈された。盾は同塾が手作りし、記念品は同町、同センター、町観光協会、南紀くろしお商工会、河端さんが宿泊した南紀勝浦休暇村が用意した。

 英孝さんは「ふらっと観光で訪れた場所で、こんな歓迎を受けるとは夢にも思っていませんでした」と喜びを表現。洋子さんは同センターについて、「リース作りが好きなので、自然教室で教えてもらえるのはとてもいいと思う」と話した。

 同省熊野自然保護官事務所の首席保護官・刈部博文さん(39)は「この自然に魅力を感じてくださるお一人お一人のおかげです」と感謝のあいさつをし、職員や同塾の会員らが見守った。

(2017年12月3日付紙面より)

(左から)10万人目となった河端英孝さん、妻の洋子さん、玉置之一会長=1日、那智勝浦町の宇久井ビジターセンター
2017年12月03日
82 イルミネーション点灯
 JR新宮駅前の花壇  

 新宮市徐福のJR新宮駅前花壇で1日から、イルミネーションの点灯が始まった=写真。点灯時間は午後5時から深夜0時まで、期間は来月中旬まで。

 同花壇を管理するボランティア団体「はなはなきっさこ」(上廣正幸会長、会員7人)の会員らが約20日間かけて設置した。メリーゴーラウンドをイメージした飾りで、現在、花壇にはスイートアリッサムの花が咲いている。

 上廣会長は「観光客やお正月に帰省する人たちを花とイルミネーションで歓迎するとともに市民の心の和みに少しでもお役に立てば」。

 会員の向井美江さんは「新宮ロータリークラブさんの協力で、紀伊半島大水害の翌年2012年から毎年設置しています。一人でも多くの皆さまに見ていただきたい」と話していた。

(2017年12月3日付紙面より)


「はなはなきっさこ」の会員ら
2017年12月03日
83 JUNTOSが初優勝
 新宮JC杯中学新人サッカー大会  
2017年12月03日
84 紀宝柔道会、6部門制す大健闘 南郡・熊野市スポ少地域交歓競技大会 
2017年12月03日
85 清水・井谷組らが優勝
 古座町体バド競技を懐かしむ会  
2017年12月03日
86 経済成長偏重の社会を批判  太地町で月尾嘉男さん講演  
2017年12月03日
87 たばこの害を学ぶ  熊野川小学校で防煙教室  (新宮市 )
2017年12月03日
88 戌の置物に絵付け 新宮市、カルチャーサロン「絵手紙教室」 
2017年12月03日
89 「キッズ法廷」通じ学ぶ  神倉小6年が裁判所見学  (新宮市 )
2017年12月03日
90 お年寄りと楽しく  大野、南大居保「ゆうゆう」慰問  (那智勝浦町 )
2017年12月03日
91 お悔やみ情報
  
2017年12月02日
92 大自然の恵み満喫
 仙人風呂がオープン  (川湯温泉 )

 田辺市本宮町の川湯温泉、大塔川河原で1日、露天風呂「仙人風呂」がオープンした。地元園児たちが一番風呂に入り、大自然の恵みを満喫した。入浴は無料で、利用時間は午前6時30分から午後10時まで。設置期間は来年2月末まで。

 冬の風物詩になっている仙人風呂は1985年から毎年設置されている。熊野川の支流大塔川の一部をせき止めて横幅約42㍍、奥行き約13㍍、深さ約60㌢の浴場を造成。川底から湧き出る温泉は約73度で、川の水を引き入れて40度前後に調整している。名前の由来は、川湯温泉が昔、仙人のお告げで発見されたという言い伝えがあることと千人が入れるぐらいの大きさがあること。

 アルカリ性単純温泉で、神経痛や筋肉痛に効果がある。約40台分の無料駐車場や男女別の簡易更衣室を設置。シャンプーや石けんの使用は不可で、水着やタオルなどを着用して入浴する。

 今シーズンの安全と温泉街の繁栄を願う開湯式では、祐川寺の丹羽達宗住職による読経の後、主催の小淵誠・仙人風呂実行委員会委員長と堀克也・熊野本宮観光協会長ら関係者が湯にお神酒を注いだ。一番風呂は、たんぽぽ保育園(30人)とひまわり保育園(6人)の園児たち。塚咲良ちゃん(6)は「温かくて気持ちいい」と喜んでいた。

 利用者数は2006年度が最も多く10万4000人。昨年度は5万5000人だった。小淵委員長は「今年で33回目。たくさんの皆さんに楽しんでもらいたい」。堀会長は「来年も来たいと思ってもらいたい」と話していた。

■湯けむり灯籠も



 来年2月までの毎週土曜日午後8時から10時までは、仙人風呂の縁を約50個の灯籠で囲う「湯けむり灯籠」が実施される。雨天中止。

(2017年12月2日付紙面より)

一番風呂を楽しむ地元の園児たち=1日、田辺市本宮町
安全祈願でお神酒を注ぐ主催者ら
2017年12月02日
93 関係機関の連携強化を
 新宮港でテロ対策訓練  (海保、警察など )

 新宮港港湾保安委員会(会長=木村誠治・東牟婁振興局新宮建設部長)は11月30日、同港三輪崎3号岸壁でテロ対策訓練を実施した。田辺海上保安部、串本海上保安署、新宮警察署、大阪入国管理局和歌山出張所など10機関から約70人が参加し水際での連携体制を強化した。

 訓練は、▽不法車両の岸壁への立ち寄り▽入国審査における不審旅客の発見、逮捕▽手荷物検査による旅客の所持品内拳銃の発見、船内逃走後、投降、逮捕▽旅客による放火と負傷者の救助および消火▽旅客2人の海上逃走、確保―を想定。

 海上逃走と確保では旅客2人が旅客船に係留されていた小型ボートに乗船して逃走するのを海保のボートが追跡、制止しようとした海上保安官に対して刃物を振り回して抵抗したため海保巡視船が威嚇射撃を行い、不審者を逮捕するまでを訓練した。

 木村会長は「世界情勢を考えると日本はテロの標的に挙げられており、厳重な保安対策が必要。訓練を実施することでテロ対策の重要性、必要性を再認識し、つながりを強化したい」。

 川上誠・田辺海上保安部長は水際におけるヒト、モノの阻止はテロ対策の要だと述べ「訓練を通じ、関係機関の連携が一層強化され、新宮港のテロ関連事案への対応能力をさらに高めることができる有意義な場になれば」とあいさつ。

 訓練後、谷本克也・新宮警察署長は「各機関とも的確な措置をとり、日頃の訓練の成果が出ている。連携も一層強化されている」と講評し、世界的な情勢は厳しく、危機感を持ち対応しなければならないと述べた。

 新宮港でのテロ訓練は国際船舶・港湾保安法の施行(2004年)を受け、06年から毎年実施されている。

(2017年12月2日付紙面より)

小型ゴムボートで逃走した不審者たちを追う海上保安官ら=11月30日、新宮港
放水により消火する消防職員ら
2017年12月02日
94 日頃の稽古の成果を披露
 第12回吟詠剣詩舞練成大会  (串本町 )

 哲泉流日本吟詠協会和歌山県支部連合(尾﨑和貴=吟号・尾﨑合泉=会長)は11月28日、串本町文化センターで第12回吟詠剣詩舞練成大会を開き日頃の稽古の成果を公開披露した。

 同連合各支部の会員が一同に会して営む、年に一度の合同発表会。例年、入場無料で一般鑑賞できる公開行事として事前告知していて、吟詠や詩舞の魅力に触れる機会としても親しまれている。

 今回は尾﨑会長が急きょ参加できなくなったため、物故者追悼の礼を尽くした後、ただちに生徒発表へ移った。序盤は吟詠で18人、中盤は詩舞で14人が順次出演。終盤は舞台芸術として定着している特別企画構成吟で、今回も尾﨑会長の監修、矢野郁雄=吟号・矢野倞泉=副会長の企画構成で指導者級が発表に臨んだ。

 テーマは「『かなしみとよろこび』…心の奥」。矢野副会長がナレーションを交えて舞台の情感を高める中、吟詠2人と詩舞5人の7人組による勇壮な武田節で始まり以降は吟詠や吟詠と詩舞の共演が続いた。最終は吟詠2人と詩舞2人の4人組による静御前で、出演者も舞台後方に並んで間近に発表を見届け、一同で来場者の鑑賞に感謝して締めくくった。

(2017年12月2日付紙面より)

特別企画構成吟「静御前」の発表を間近に見届ける出演者=11月28日、串本町文化センター
2017年12月02日
95 華やかな縁起物
 熊野那智大社で迎春準備  (那智勝浦町 )

 師走に入り、今年もあと1カ月。熊野那智大社(男成洋三宮司)では初詣客に授与する縁起物の準備が進められている。

 同大社の斎館には守護矢、熊手、大漁旗などが飾られ、みこらが迎春準備に追われている。男成宮司が原画を描いたえと色紙(2000円)は紀州犬の親子とキイジョウロウホトトギスが描かれて、「穏和」の文字が書き添えられている。えと色紙と同じ構図で描かれた縁起物「紀州塗り」の皿や、えと土鈴なども用意している。

 同大社では19日(火)に大みそかの那智の滝ライトアップに備えた照明設備の試験点灯、27日(水)は大しめ縄の張り替えをし、迎春準備を整える。授与品の問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

(2017年12月2日付紙面より)

みこらが正月の縁起物の準備を進める=11月30日、那智勝浦町那智山
2017年12月02日
96 オオハクチョウ? 那智勝浦町、太田川で優雅に舞う 
2017年12月02日
97 交通安全意識を高めて 和歌山県、冬の交通安全運動始まる 
2017年12月02日
98 地域イベントに貢献  ジブラルタ生命新宮営業所がボランティア  (新宮市 )
2017年12月02日
99 多彩な催しに大勢参加 新宮市、雲取温泉で「お客様感謝祭」 
2017年12月02日
100 乳歯の役割学ぶ 新宮市、中央児童館で育歯講座 
2017年12月02日
101 土砂災害の最新技術学ぶ 那智勝浦町、遠隔操作式建設機械の操作訓練と見学会 
2017年12月02日
102 町長の政治姿勢問う  那智勝浦町議会一般質問  
2017年12月02日
103 古座川流域で紅葉深まる 古座川町、瀧川寺数年ぶりの葉盛り 
2017年12月02日
104 署員手分けして防犯診断 串本警察署、管内金融機関対象に実施 
2017年12月02日
105 地方自治功労で瑞宝章  串本町、垣平高男さん  
2017年12月02日
106 古道整備の功労に称賛 大辺路刈り開き隊、社会貢献者表彰を受賞 
2017年12月02日
107 紅葉が見ごろ  世界遺産千穂ヶ峰  
2017年12月02日
108 お悔やみ情報