来年のえと「卯」の色紙 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「癸卯(みずのとう)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に日本がますます栄えるようにと「弥栄(いやさか)」の文字を書き添えている。今月中に1300枚を完成させる予定。
色紙には仲むつまじい親子のウサギと色鮮やかな初日を配した那智の滝が描かれている。原画は8月ごろに完成した。
同社によると、癸卯は恵みの雨によって草木が生い茂り、地面を覆う状態を示す。ウサギは勢いよく飛び跳ね、多産で成長が早く、繁栄の象徴であるとともに、新たな年が飛躍と繁栄の1年となるよう願いが込められているという。
18日は同大社斎館で、男成宮司が色紙に文字を書き入れ、巫女(みこ)が社印を押して仕上げた。
男成宮司は「コロナも3年目。感染はいまだ終息せず、国内でも厳しい状況。新しい1年は災害や感染もなく、皆さまが健康で幸せであることを祈り、描きました」と語った。
社頭での授与は19日から行い、発送は11月下旬からを予定。1枚2000円。送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき(〒649―5301那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、または同大社ホームページで受け付けている。
(2022年11月20日付紙面より)
各所でオレンジリボン運動 (新宮市 )
児童虐待防止を訴える街頭啓発「オレンジリボン運動」が19日、新宮市内で行われた。新宮市子育て支援センターやわかやま子育てサポートネットワーク、主任児童委員など市子育て支援ネットワーク参加機関の11人が、市内大型スーパー2店舗で児童虐待早期発見を訴えるチラシや啓発グッズを買い物客らに配布した。
厚生労働省では、毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、家庭や学校、地域などの社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、児童虐待防止のための広報・啓発活動などの取り組みを実施している。
オレンジリボン運動は2004年に栃木県で児童2人が虐待を受け、命を落とした事件をきっかけに、翌年、同県の団体「カンガルーOYAMA」が児童虐待防止を目指して始まった。NPO法人児童虐待防止全国ネットワークなどの協力を得て活動を全国に広めている。
今年の標語は「『もしかして?』ためらわないで!189(いちはやく)」。厚生労働省では、自身が出産や子育てに悩んだとき、虐待かもと思った際には児童相談所虐待対応ダイヤル(電話189)へ連絡するよう呼びかけている。連絡は匿名で行うことが可能。
新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりとなった街頭啓発では、関係者らが買い物客にチラシとポケットティッシュを配布し、活動趣旨への理解を呼びかけた。
市子育て推進課の嶋田香苗さんは「子どもたちが笑顔で過ごせるように、地域で子育てできる環境をつくっていきたい。お父さん、お母さんのさまざまな悩みが悲しいことにつながっていくケースもある。人ごとではなく、みんなで子どもを守る視点を持っていただければ」と話している。
(2022年11月20日付紙面より)
伝統花火存続のための打上花火 (熊野市 )
3週連続花火のフィナーレを飾る「伝統花火存続のための打上花火」が18日、熊野市の鬼ヶ城を舞台に繰り広げられた。熊野大花火大会の鬼ヶ城大仕掛けをほうふつとさせる彩色千輪や地爆花火が多くの見物客を魅了した。
新型コロナウイルスの影響で2020年から中止となっている熊野大花火大会の伝統存続と花火事業者を支援しようと、熊野市観光協会(中平孝之会長)が主催。8月から9月末にかけて寄付金を募ったところ、目標の1500万円を大きく上回る協力があった。
300年以上の歴史と伝統を誇る熊野大花火は、海上と鬼ヶ城を舞台に、鬼ヶ城大仕掛けや三尺玉海上自爆など全国屈指の花火大会として知られている。
この日は打ち上げ花火で幕開け。彩色千輪は漆黒の秋の夜空を一瞬のうちに極彩色の世界へと変えた。最後を飾った地爆花火は、岩場から花火が扇状に開いた瞬間、光、音の衝撃が七里御浜の砂利浜を震撼(しんかん)させた。
日本一の呼び声も高い爆風とごう音が体中に響き渡り、浜に集まった見物客から拍手と歓声が上がった。
(2022年11月20日付紙面より)
モニターツアーに首都圏から10人 (新宮市 )
新宮市は17~19日の3日間、市内でEバイク(電動アシスト自転車)を使用したモニターツアーを実施した。首都圏から10人が参加。熊野古道・大雲取越や熊野速玉大社、新宮城跡などを自転車で巡り、市内の観光資源を満喫した。
自転車観光の推進を目指し「市自転車活用推進事業」を進めている同市。今年2月、信金中央金庫が実施する地域創生支援スキーム「SCBふるさと応援団(企業版ふるさと納税)」において、新宮信金の推薦により2021年度の寄付対象事業に同市を選定。同事業への活用にと1000万円を寄付した。
寄付金を元に、市では2カ年にわたって事業を展開。本年度はBESV(ベスビー)社製10台、ブリヂストン社製4台の計14台のEバイクを導入した。
行われたツアーは、観光庁の補助事業「看板商品創出事業」として実施。市では大手旅行会社を活用して市内のサイクリングルートの策定および旅行プラン造成を行っており、先日には台湾からの旅行客を対象に実施したという。今回は大都市圏から一般ユーザーを募集。モニターツアーはこれが最後で、市では今後、一般向けの貸し出しを行うとともに、ツアープランの策定などを展開していく。なお、週明けから、市観光協会において貸し出しを開始する予定としている。
古道歩きや滝巡りなどのトレッキングや「瀞峡めぐり」も交えて開催。秋の好天の下、参加者らは市内の史跡や自然を楽しんだ。千葉県から参加した、自転車愛好家の藤田洋治さんは「(高田の)桑ノ木の滝が見応えがあって良かった。新宮市は太平洋岸自転車道の拠点の一つなので、また訪れると思います」と話していた。
(2022年11月20日付紙面より)
栢木隆さん、鳥瞰図など作画 (新宮市 )
愛知県尾張旭市在住の栢木(かやき)隆さんがこのほど、浅野時代の新宮城の鳥瞰(ちょうかん)図や、水野時代の天守透視図などを制作した。栢木さんは2019年に水野時代の鳥瞰図なども制作。異なる時代の鳥瞰図が完成したことで、各時代の城や城下町の様子をよりイメージしやすくなり、また江戸城や和歌山城を参考にした天守透視図は、当時の優美な姿を現在に伝える貴重な資料の一つとなりそうだ。
栢木さんは、日本古城友の会会員。近世城郭の鳥瞰図を多く手がけ、高い評価を受けている。同会の機関紙「城と陣屋」シリーズ「新 紀伊新宮城」(1999年発行)では、著者として名を連ねている。
なお、栢木さんの「新宮城出丸推定復元図」は、江戸時代後期の「新宮城下絵図」、「日本林政史」(32年農林省発行)とともに、元新宮城復元対策委員の倉本隆之さんが、新宮城の模型を制作した際の参考資料にもなっている。
「紀州熊野新宮浅野右近大夫忠吉居城古図」(広島県三原市立図書館蔵)などを参考にした浅野時代の鳥瞰図には「松ノ丸(三ノ丸)」がなく、また、水野時代には見ることのできない、斜面を移動する敵の動きを阻止する役割を持つ「登り塀(石垣)」が描かれている。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮半島の倭城(わじょう)の防備を固めるために採られた手法である「登り塀」は彦根城や洲本城、米子城などに残されており、中国・朝鮮半島・日本の築城交流史がうかがえる貴重な遺構として研究が進められている。
天守透視図は、幕府の江戸城富士見櫓(やぐら)を模倣したと推測し制作。栢木さんは「江戸城をまねできたのは、水野氏が徳川の外戚であることなどから優遇された可能性がある。これに近いものがあったのでは」と話す。透視図には現在、市有形民俗文化財に指定されている「城内太鼓」(現在は市立神倉小学校で保管)も描かれている。
鳥瞰図、透視図の原画は現在、元新宮城復元対策委員で和歌山城郭調査研究委員の小渕伸二さんの下で保管されており、小渕さんは「水野と浅野の時代の違いが一目で分かる資料で違いに驚かされた。水野家は浅野時代を土台に、より強固な守りの城造りをしていることが分かる」。
城の復元に関しては、いまだ設計図や写真は見つかっていないとしながらも「(天守透視図は)どのような城があったのか想像できるいい資料。あの有名な松本城(長野県)より大きく、江戸城と同じ城が新宮にあった。幕府として、陪臣となった水野家に対して悪いことをしたと思ったのか、江戸城と同じ城を造ってもおとがめなしだった。水野家と徳川家の関係性も見える、貴重で面白い資料」と話している。
(2022年11月13日付紙面より)
基金活用、所有者と協定 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は10日、同町役場で、那智の滝の源流域に約217㌶の山林を所有する、大阪市の松本林業株式会社(松本𠮷正代表取締役社長)と、保全に関する協定書を交わした。同社は今後20年にわたり、同町の基金を活用して、保全活動を行うことになる。
那智の滝の源流域は約500㌶あり、4者が所有、その1者が松本林業となる。活用するのは、2001年に設置された「那智の滝源流水資源保全事業基金」。協定は、源流域の森林保全を通じて水源養成機能の改善、および保水力向上を目的としている。
同町は、大学教授などの有識者で組織する「那智の滝保全委員会」に、適切な保全方法の調査研究を諮問し、答申を得ている。この答申に従い、作業を進めることになる。具体的には、森林土壌の流失防止や、倒木および流木などの除去、雑木の植樹などの作業を行う。雑木は那智原始林でも見られる在来種などとする。
堀順一郎町長と松本社長が協定書に署名、押印した。松本社長は「那智の滝を守っていくことは、代々次世代に引き継ぐべき特別な事で、協定の締結は光栄で身の引き締まる思い。町の発展のために微力ながら尽くす所存」と語った。堀町長は「那智の滝は熊野信仰の象徴であり、町の顔、保全して守っていきたい。理想の山につなげる第一歩。良い山にしていきたい」と述べた。
(2022年11月13日付紙面より)
特産のマイヤーレモン (紀宝町 )
紀宝町井田の園地で町特産「マイヤーレモン」の収穫が最盛期を迎えている。農事組合法人紀宝マイヤーレモン生産組合(杉浦利也代表理事)では、6軒の生産者が計5㌶で栽培。来月下旬までに60㌧ほどの収穫を見込んでいるという。
マイヤーレモンはオレンジとレモンとの自然交雑で誕生したといわれる品種。実はやや丸みがあり、果皮が緑色になる10月ごろから収穫を開始し、今の時期は黄色く色づいている。熟するとオレンジ色になる。
果汁はビタミンC、果皮にはポリフェノールが含まれるといわれ、爽やかな酸味と風味のある万能なヘルシーフードだ。
同町では年々、生産者が増え、大量注文があった際、組合員が協力して対応している。果汁にした加工品の受注が多く、今シーズンは県内外に約12㌧を出荷する予定。果実の粉末商品化にも取り組んでいる。
組合員の男性は「今年は雨が多くてみずみずしい果実に仕上がり、豊作となった。マイヤーレモンは皮が薄く果汁が多いので、加工品に向いている。生でもおいしいので、多くの皆さんに食べてもらいたい」と話していた。
(2022年11月13日付紙面より)
那智中学校で津波避難訓練 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で10日、南海トラフ巨大地震を想定した津波避難訓練があった。全校生徒142人が校舎屋上まで避難し、改めて日常生活での備えについて考える機会とした。
町の津波ハザードマップによれば、南海トラフ巨大地震が起こった場合、同校には浸水深2~5㍍の津波が押し寄せる可能性があり、校舎はレベル2の緊急避難先に指定されている。今回は保護者参加の訓練を計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、生徒のみで実施した。
地震を知らせる校内放送が鳴ると、生徒たちは一斉に机の下に潜り込む「シェイクアウト訓練」に入り、地震がやむと2カ所の階段で屋上まで逃げた。
岡校長は「避難完了まで2分、安否確認終了まで2分30秒と素晴らしい結果。地震が起きたら垂直避難という原則が身に付いている」と講評し、教職員が持ち出した防災バッグの中身や学校の備蓄品について解説した。
ビデオ視聴では、東日本大震災(2011年)発生時に岩手県の釜石東中学校の生徒たちが率先して地域住民に避難を呼びかけた「釜石の奇跡」を題材に学習していた。
(2022年11月13日付紙面より)
第10回ジュニア料理選手権 (太地中学校 )
太地町立太地中学校の川端咲月さん(3年)が考案した「超梅ぇ~‼梅タルタルソースのマグロカツのバーガー」が、第10回ジュニア料理選手権のオリジナルレシピ部門中学生の部で、全国1万6721件の応募の中から特別審査員賞に輝いた。
「がんばる人のチカラになるごはん」をテーマとするコンテストで、株式会社オレンジページと味の素株式会社が主催。健康やフードロス削減など、料理を作る際の工夫や思いも審査対象になる。
「テーマを見た時、いつも仕事を頑張る母の顔が浮かんだ」という川端さん。考案したバーガーは、ニンジンとカボチャを練り込んだ優しい甘さのバンズに、厚切りのマグロカツと特製の梅タルタルソース、アボカドやトマトなどの野菜を挟んだもの。タンパク質やミネラルが豊富な地元の食材を使い、栄養・ボリューム満点ながらさっぱりと食べられるよう工夫した。
一番こだわったのは梅タルタルソースで、紀州南高梅を使用し、大葉や風味調味料を加えることで、どんな揚げ物にも合う逸品に仕上げたという。
オンラインで開催された「最終審査会&表彰式」では、料理研究家の藤野嘉子さんが「誰の心も胃袋もわしづかみするバーガー。一つずつの食材が完成されているからこそ、すごくおいしいものになる。道の駅などで商品化したら絶対売れる」と絶賛した。
川端さんは受賞を受け「初めての『私の味』を作ることができてとてもうれしかった。母からは『好きな食材がたくさん入っていて、食べたら力が出る』と言ってもらえた。これからも料理を通じて自分の可能性を広げたい」と話していた。
川端さんの料理は、来年1月2日号の「オレンジページ」誌面とウェブサイト「オレンジページnet」で掲載される予定だ。
(2022年11月12日付紙面より)
包括連携協定結ぶ串本町へ (明治安田生命 )
明治安田生命保険相互会社和歌山支社(松尾洋支社長)が10日、串本町へ「私の地元応援募金」を寄付した。
この募金は、同社が地域貢献事業「地元の元気プロジェクト」の一環で社内実施。全国の支社や営業所などが提案する自治体や団体を対象にし社員が居住や出身などゆかりがある地域を指定し募金する流れで集めていて、寄付するに当たっては社員の思いに応えて会社も拠出を上乗せしている。
同社和歌山支社と同町は昨年8月に包括連携協定を締結。以降、同社の地域貢献事業「みんなの健活プロジェクト」の一環で健康診断など同町の健康増進関係行事に野菜摂取量や血管年齢の測定機会を届けて支援をしている。喫緊では3日に道の駅くしもと橋杭岩で町産業課と協働し健康増進イベントも実施。町内外から176人(うち町民90人)の利用を集めたところでもある。
寄付に当たって同支社市場開発担当の西棟真由美課長と新宮営業所の小堂和彦所長が田嶋勝正町長に面会。小堂所長から寄付目録、田嶋町長は同支社宛ての感謝状を贈り合い、それぞれに寄付の成立を喜んだ。
小堂所長によると、この寄付に使途の指定はなく同町に活用を一任するそう。続く懇談で小堂所長は喫緊の健康増進イベントや締結以降の連携状況を振り返って報告し、西棟課長は来年2月18日(土)に和歌山城下で開く方向で調整しているウオーキングイベント会場への出店参加を提案。田嶋町長はロケット「カイロス」初号機打ち上げ予定に近いタイミングとなる点で意欲を示し、ボトルドウオーター「串本の水」など関係商材を携えてぜひ参加したいと申し出るなどした。
(2022年11月12日付紙面より)
増田さんに署長感謝状 (紀宝警察署 )
特殊詐欺被害を未然に防止したとして、紀宝警察署の福田利章署長は10日、ローソン紀宝町飯盛店の店員、増田彩乃さん(30)に署長感謝状を贈った。
増田さんは7日午後2時ごろ、来店した70代男性が3万円分の電子マネーカードを購入しようとした際、高額であることや不慣れな様子に気付き「お孫さんにですか?」などと声をかけた。男性が「パソコン修理のため」と言ったため、詐欺を疑い「警察に相談した方がいいですよ」と伝え、紀宝署に連絡した。
男性のパソコン画面に同日昼ごろ「ウイルスに感染した。サポートセンターに電話を」と表示されたため、指定の番号に電話をかけたところ、外国人風の男から「3万円で3年間保障する。グーグルプレイカードで支払いを」と指示があった。その後、同店を訪れ、電子マネーを購入しようとした。
贈呈式は署長室で行われ、感謝状を手渡した福田署長は「ぎりぎりのところで止めていただきありがたい」と感謝した。増田さんは「3万円で高額だったため、目的を聞いたところおかしいと思った。詐欺に遭う前に止めることができてよかった」と話していた。
同店では2例目の感謝状で、河本尚志店長は「高額の電子マネーを購入される高齢者の方には声かけするなどして気を付けている」と語った。
同署管内では今年に入り、今回同様、電子マネーを悪用した特殊詐欺が2件発生しており「コンビニで電子マネーを買って、カード番号で支払って」という詐欺に注意するよう呼びかけている。
(2022年11月12日付紙面より)
活動評価され感謝状 (新翔高校 )
新宮市佐野の和歌山県立新翔高校(藤田勝範校長)は、和歌山県警察と県交通安全協会による交通安全優良学校に選ばれ、9日に感謝状の贈呈を受けた。生徒が新宮署から委嘱を受けて行う「自転車マナーアップ推進リーダー」の活動が評価された。藤田校長は「これを励みに今後も取り組みたい」と話した。
新翔高校では2015年度より、同活動を実施。委嘱を受けたリーダーが他の生徒に、自転車の交通ルールを守るよう呼びかけるほか、警察や地域団体と共に、交通安全の街頭啓発を行ったりしている。これらの活動が評価され、初めて優良学校に選ばれた。学校で選ばれたのは新翔高校と、岩出市の根来小学校の2校のみだった。表彰式は和歌山市で行われた。
藤田校長は「高校生が頑張ってくれるので頼もしい。活動を通して、地域の方々も生徒ら自身も交通安全の意識を高め、結果として自分の命もみんなの命も大事にすることにつながっていると思う。活動で周囲を引っ張ってくれるのが、うれしく頼もしい」と語った。
なお、今回の感謝状の贈呈は、県警本部と県交通安全協会の「交通安全功労者・優良運転者等表彰」の一つとして行われた。両者は、交通安全に功労のあった個人・団体を毎年、表彰している。
(2022年11月12日付紙面より)
那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会 ( )
JUNTOSが関西大会へ (県クラブユースサッカー選手権秋季大会 )
幼年消防クラブがパレード (那智勝浦町 )
秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴って9日、毎年恒例の防火パレードが那智勝浦町であった。町立勝浦こども園(築紫依美香園長)の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が町役場~那智勝浦観光機構バスターミナルを歩き、火災予防を呼びかけた。
パレードは火災予防と防火意識の高揚が目的。役場玄関前の出発式では、公務で不在の堀順一郎町長に代わり、瀧本雄之副町長が「皆さんの元気いっぱいパレードで、町の人たちに火の用心の大切さを教えてあげてください」とあいさつ。
園児は「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ「よまわりおじさん」を演奏。代表園児が瀧本副町長や湯川辰也消防長、下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、パレードがスタート。
鼓笛隊の演奏や拍子木の音が響くと、地域住民や観光客らも足を止め、園児たちの姿を見守っていた。保護者たちもカメラやスマートフォンを手に、共に町を歩いた。
バスターミナルでの解散式では、鼓笛隊が隊列変化に取り組みながら「群青」を披露。築紫園長は「皆さんの前での演奏は、子どもたちにとって大きな自信につながったはず。今後も、火災予防の大切さを地域に伝えていきたい」と述べた。
湯川消防長は「寝たばこをしない」「ストーブの周りに燃えやすい物を置かない」「こんろを使うときはそばを離れない」などを呼びかけ、「園児の皆さんの演奏で町の人にも火の用心の大切さが伝わった。今後も火災のないまちづくりにご協力お願いします」と締めくくった。
最後は町消防本部から、園児たちにすごろくやお菓子がプレゼントされた。
なお、今年町内で発生した火災件数は5件で、建物火災が2件、車両火災が1件、その他火災が2件だった。
(2022年11月10日付紙面より)
商工祭「南の国の雪まつり」 (那智勝浦町 )
第26回商工祭「南の国の雪まつり」(来年2月19日予定)に向けた第1回実行委員会が7日、那智勝浦町の体育文化会館であった。新型コロナウイルス感染症の影響で2年間中止となっていた。来年の開催について、出席した各団体のメンバーらが意見を出し合った。
雪まつりは町の商業の活性化や地域振興、ふるさとの再発見、子どもたちの思い出づくりなどを目的に実施。人気の催しで、例年多くの来場者でにぎわってきた。
実行委員長の森川起安南紀くろしお商工会長は「コロナ禍の中、安全安心を有して開催しなくてはならない。会場は役場前で、入り口出口の規制はできない。最も重要なのは、雪を楽しむ子どもたち中心の祭りでなくてはならない」とあいさつした。
事務局から催しの目的や趣旨などの説明があり、出席者全員が自己紹介と開催についての思いなどを述べた。
出席者からは「開催する前提で話を進めたほうがいい。周囲の感染が増加した際は中止すればいい」「前向きに検討してもらい、活性化につなげてほしい」「先進地の感染症対策などを参考にしながら、開催しては」「コロナの第8波の影響が分からないため、第2回の際の状況で判断するほうがいい」「福祉施設としては基礎疾患を持つ利用者さまも多いため、リスクはあると思う」「現状では判断しづらい。直近に改めて検討すれば良いのでは」などの意見が上がった。
那智勝浦観光機構(NACKT)の清水貞吾理事長は「当町は観光の町。明るくにぎわってほしいため、前向きに考えるほうがいい。第7波、8波の動向を注視し、感染対策や開催場所の検討を行ってはどうか」。
堀順一郎町長は開催場所について、敷地が広く、近隣に多数駐車場があるブルービーチ那智駐車場周辺(熊野体験博跡地)を提案。開催については「雪まつりは歴史ある祭り。第8波で中止の場合もあるが、マスク着用し、屋外でのイベント。前向きに進めていっても良いのでは」と見解を示した。
それぞれの意見を受け、森川会長は「開催するほうが良いという意見が多かった。条件さえ整えば開催したい。場所についても、検討を進めていく。開催するとなれば3年ぶりの商工祭となる。これまで以上のご協力を皆さまにお願いします」と締めくくった。
開催の有無を決定する第2回実行委員会は11月末~12月初旬に実施する予定。
(2022年11月10日付紙面より)
太地小6年生が福祉学習
太地町立太地小学校(海野文宏校長)の6年生5人が8日、地域の高齢者5人と共に福祉体験学習に取り組んだ。児童が高齢者体験の装具を身に着けて平見の高台まで避難路を上り、安全に避難するために必要なことを考えた。
同校は町社会福祉協議会によって「福祉教育推進校」に指定にされており、学年ごとに高齢者や障害のある人々の生活について学んでいる。この日は児童・生徒の福祉教育に関係する各機関で立ち上げた「太地町福祉教育推進委員会」が主催し、民生児童委員、町熟年会(老人クラブ連合会)、町消防団の筋師光博団長、町役場総務課の防災担当・山下真一さんらが協力した。
最初に山下さんが避難路について講話。「津波などの災害から命をつなぐ逃げ道。周囲の状況に合わせ、舗装路や階段、建設足場を用いたものなど、町内に約50カ所ある」と語った。
児童は、膝関節を固めるサポーターや緑内障の視界を再現するゴーグル、イヤーマフなどを身に着け、周囲の手助けを得ながら避難路へ出発。「段差があるから気を付けて」と声をかけ合う様子が見られ、「ゴーグルで足元が見えづらい」「雨が降っていたら滑りそう」「電灯はあるけれど、夜はやっぱり危ない」など意見も聞かれた。
学校では、実際に避難路を歩いて気付いたことや、歩きやすくするための工夫についても話し合っていた。
(2022年11月10日付紙面より)
秋の火災予防運動初日に (新宮市 )
「秋の全国火災予防運動」初日の9日、各地の消防は防火広報を実施した。新宮市消防本部(垣内一男消防長)では新宮、三輪崎、高田、熊野川の4地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼びかけた。今年の全国統一防火標語は「お出かけは マスク戸締り 火の用心」。
運動は、火災が発生しやすい時季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を図り火災の発生を防止し、高齢者を中心とする死者の発生を減少させるとともに、財産の損失を防ぐことを目的に実施している。
市消防本部で行われた新宮地区消防団の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、警備の4分団から13人が参加した。中谷健兒団長は「今日から火災予防運動週間が始まる。市民の防火意識向上のため、十分な巡回をお願いします」と呼びかけ。車両に乗り込んだ団員らは「火災が発生しやすくなっています」などとアナウンスしながら、市内各所を巡回した。
13日(日)には新宮地区と熊野川地区で総合訓練を実施する予定としている。
期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽木造飲食店等が密集する地域に対する防火指導の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物等における防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の7点。
今年、市消防本部管内では、住宅火災4件、車両火災が3件、その他火災が4件の計11件の火災が発生している(9日現在)。
(2022年11月10日付紙面より)
新宮市民スポ祭硬式テニス
スポーツ祭典バレー競技
新宮警察署防犯学童軟式野球大会