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2019年07月26日
1 姉妹都市名取市へ出発 招待事業で10人が防災や歴史学ぶ (新宮市)

 新宮市の姉妹都市である宮城県名取市主催の招待事業「もう1つの熊野三社と復興・防災について学ぼう」に参加する新宮市の小学5年生から中学2年生までの児童生徒10人と引率の市職員らが25日、宮城県に向けて出発した。4泊5日の日程で見学や体験、防災講話、地元の子どもたちとの交流などを行う。

 事業は姉妹都市締結10周年を記念して昨年初めて行われた。全国で唯一熊野三山から分霊された「名取熊野三社」を探訪し、姉妹都市盟約のゆえんを再認識するとともに、被災地見学や防災学習を通じて防災意識の高揚を図る目的。交流事業を通じて名取市と新宮市の児童生徒の友情の輪を広げ、市民全体の交流につなげる狙いもある。

 日程の中で、新宮市の子どもたちは名取市長を表敬訪問し、熊野三社や市内の見学、震災学習や体験などを行う予定。交流会ではフィールドワークに取り組む。

 2泊3日の行程で同行する速水盛康・新宮市教育長が「きっと出発するときよりも仲良くなって帰ってくると思う。名取市がどういうところか、新宮市と似ているところ、違うところを見て、聞いて、体いっぱいで体験していきたい」と呼び掛けた。

 班長の坂本明希さん(10)は「なかなか行ける機会がないので参加しました。大きな地震があった所。まちの風景などを見たい」と話していた。

(2019年7月26日付紙面より)

参加した児童生徒と引率の皆さん=25日、新宮市徐福のJR新宮駅
2019年07月26日
2 ボランティアスクール開校
 50人が市内各所で福祉を体験  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会(田中信秀会長)主催の令和元年度ボランティアスクールが25日、市福祉センターで開校した。市内の中学校、高校に通う50人(中学生24、高校生26)が特別養護老人ホームや障害者福祉施設、保育園など14施設で30日(火)までの平日4日間、福祉を体験する。

 社会福祉への理解と関心を深め、ボランティアへの参加のきっかけとし、心豊かな人間形成を目的に1994年から始まった。毎年夏休みに開催している。

 開校式で田中会長は「皆さんと会って良い笑顔をしている印象を受けました。その中には優しさがあるのだと感じました。社会で働くためには、あいさつと返事が必要であり大切。人として協調性がないといけない」とあいさつ。「体験の中で将来に生きてくることがあるはず。皆さんの気持ちが相手にも伝わるため、意識を持ちながら学んでください」と呼び掛けた。

 注意点の確認や日程説明を受けた後、生徒はそれぞれの体験先となる施設へと移動し、介護や保育などを体験した。

 たづはら保育園で体験する県立新宮高校2年の池田有梨映さん(17)は「教育の道を目指しているため保育園を希望しました。子どもとの触れ合いを将来に生かしたい」。わかば園作業所で学ぶ同校2年の久保奥巧君(16)は「医学部を志望しているので選びました。他の医療系の仕事などを参考にできれば」と意気込みを語った。

 最終日にはグループワークや作文制作などを行い、修了証を受け取る予定。

(2019年7月26日付紙面より)

ボランティアスクールに参加した生徒=25日、新宮市福祉センター
田中信秀会長
2019年07月26日
3 「通いの場」の支援者に
 介護予防サポーター養成講座修了式  

 紀宝町は24日、町保健センターで介護予防サポーター養成講座の修了式を行い、志田育哉・健康福祉担当理事が受講生12人に修了証を手渡した。

 町みらい健康課による初の取り組みで、住民が主体的に運営する「通いの場」の支援者(サポーター)を養成することが目的。5月29日に開講し、5回の講座を開いた。受講生は口腔と栄養、介護の現状、介護保険、介護予防サポーターの活動と役割などを学んだ。実習として、町内各地区で自主活動する「いきいき百歳体操」に参加した。

 この日の最終講座では、住民主体の活動を地域で発展することをテーマにグループワークを行い、「趣味などを一緒にできる集まりがいい」「高齢者と若者が集える場を」「一人暮らしの方に気を付ける」などの意見を出し合った。

 講座修了後に修了式があり、志田理事は「町ではもっと身近で歩いて行ける場所に集まって、体を動かすことができる通いの場を各地域につくっていきたいと考えている。住民の皆さんが自主的に自立して通いの場を運営していくためのサポーターになってもらいたい。これまで学んできたことを地域で生かしつつ、皆さん自身の健康づくりにつながるよう楽しく活動を」とあいさつした。

 全講座を受講した同町鵜殿の橋本純子さんは「神内地区で百歳体操に参加した。DVDを見ながらの体操なので講師も要らず、気軽に取り組めるのでは」と話していた。

(2019年7月26日付紙面より)

養成講座で修了証を受け取った受講生ら=24日、紀宝町保健センター
2019年07月26日
4 心無い行為はやめて!
 ハマカンゾウ持ち去られる  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の「海のホテル一の滝」横の空き地や付近の道端に植えられ、きれいな花を咲かせていた「ハマカンゾウ」が13日、何者かに持ち去られた。

 花は歴史や文化、環境を大切にし、さまざまな活動を行う「なちかつ古道を守る会」(太田耕二代表)が知人から譲り受けた苗を数年前の清掃作業後に植えたもの。

 ハマカンゾウは海岸の砂浜などに生える多年草で地下茎を伸ばし増え、冬枯れしないという。毎年、夏時期に咲き、道行く人や犬を散歩させる人などの目を楽しませていた。

 同会によると同日朝、根から抜かれたハマカンゾウを持ち去る白い車の姿を近隣住民が目撃したという。その後、会員の1人が現場に駆け付けたところ、空き地や付近にも植えていたハマカンゾウが全てなくなっていたと話す。

 「年々、株が増えて今年はたくさんのオレンジ色の花たちが夏の暑さを忘れさせてくれるように咲き、多くの人たちを和ませてくれていた」と落胆の表情を浮かべていた。

 「人だけではなく、アリも花の蜜を食糧にしているし、クモは花のそばに巣を張って虫を待ちます。花がなくなると鳥やクモや虫を食べる食物連鎖も成り立たなくなってしまう」と主張。「少し前にも青いきれいなサザンカの株も抜かれてしまった。犬のフンの始末をしない人もいる。心無い行為はやめていただきたいものです」。

 「警察には相談していません。こういったことが何度も起きてしまうのは心が痛みます」と述べ、他市町村に設置される防犯カメラにも触れ、同町への導入を訴えた。

(2019年7月26日付紙面より)

全ての花が持ち去られた=13日、那智勝浦町勝浦(提供写真)
持ち去られたものと同時期に植えられたハマカンゾウ(同)
2019年07月26日
5 近大新宮コールドで涙  南部に敗れ7年ぶりベスト8ならず  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月26日
6 さらに愛される施設目指す  ルピナス納涼祭にぎわう  (那智勝浦町 )
2019年07月26日
7 プレミアム付商品券発行へ  取扱登録店舗も募集中  (新宮市 )
2019年07月26日
8 木本の変遷を解説  中瀬古さんが絵はがきなどで  (熊野市民大学 )
2019年07月26日
9 テーブル囲み会話弾む  大里でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年07月26日
10 母国で日本の文化伝える  マリオ・グラントさん「絆大使」に  (紀南高校 )
2019年07月26日
11 地元就職への意欲向上に  紀南高生が事業所見学  
2019年07月26日
12 森の中で神秘の光  シイノトモシビタケ  
2019年07月26日
13 保育の学びに触れる  近大新宮高が信愛女子短大見学  
2019年07月26日
14 池野山のコーラスを鑑賞  認知症カフェの利用者ら  (古座川町 )
2019年07月26日
15 梅雨の合間に楽しい一夜  くしもとこども園の夏まつり  (串本町 )
2019年07月26日
16 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め②  (河内祭に向け )
2019年07月26日
17 幸運富くじ当選番号決まる  令和元年度中元大売出し分  (串本商店会・古座商店会 )
2019年07月23日
18 伝統の祭りを受け継いで 佐野柱松実行委が「こども柱松体験会」 (新宮市)

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は20日、同市佐野のくろしお児童館で「こども柱松体験会」を開いた。3~14歳の子どもたち28人が参加し、たいまつ作りや投げ方の練習をして楽しんだ。

 子どもたちに地元の伝統的な祭りを伝え体験を通じて興味を持ち、将来祭りに携わってもらえればと初めて実施した。佐野柱松は害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが資金、労力の不足から58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。

 この日は同会の瀬古正・相談役が祭りの由来やたいまつの作り方を説明。たいまつは同会が用意したスギやマツ、ヒノキを約20㌢に切り、割いて細かくしたものを使用。参加者は8本を直径約5㌢になるよう針金で束ねて約50~60㌢の縄を付けて完成させた。

 同児童館の庭では投げ方の練習もあり、同会メンバーから教わりながら、作ったたいまつを籠に目掛けて投げた。「惜しい」「もう少し」などと声を上げ、にぎわった。

 並川綾花さん(11)は「たいまつを巻くときに針金が固かったけど、楽しかったです。思うように飛ばなくて難しかった。地元の祭りをもっと知りたいと思いました」。瀬古相談役は「参加者全員の楽しそうな姿が見られました。子どもたちに興味を持ってもらった上で、佐野の伝統の祭りを受け継いでもらえれば」と話していた。

(2019年7月23日付紙面より)

たいまつ作りを体験する子どもたち=20日、新宮市佐野のくろしお児童館
体験を終え記念撮影
2019年07月23日
19 蒲焼きやひつまぶしに列
 熊野なまず即売会が盛況  (新宮市 )

 新宮港埠頭株式会社(小池㬎二=けんじ=社長)は21日、新宮市三輪崎の新宮港湾会館前駐車場で「熊野なまず」の蒲(かば)焼きとひつまぶしの即売会を開いた。大勢の人が熊野なまずを求めて列を作った。

 熊野なまずは市の第三セクターである同社が不純物のない地下水を使用して同市木ノ川で卵から養殖している。現在は成魚3万匹を飼育しており、愛知県や大阪府、東京都などに出荷している。市内では5店舗が熊野なまずを使った料理を提供しているほか、新宮港に客船が入港した際、乗船客らに振る舞われている。

 今回の即売会は地元住民への周知を目的に開いた。蒲焼き、ひつまぶしは各約300食を用意。蒲焼きを購入した女性は「食べてみたいと思っていたところ、新聞で即売会を知りました」。試食した人たちは「おいしい」「昔食べたことがあり、買いにきました」などと話していた。

 小池社長は年に数回は即売会を開きたいと話し「今後は子どもたちに給食で提供したいとも考えています。うなぎと比べられますが違う味。比較すると淡白ですが、低脂質で高タンパク、コラーゲンも含まれています。皆さんに食べていただきたい」と話していた。

(2019年7月23日付紙面より)

大勢の人が熊野なまずを買い求めた=21日、新宮市三輪崎
2019年07月23日
20 涼しい環境で自主学習
 サマースクール始まる  (紀宝町 )

 紀宝町教育委員会(西章教育長)による「サマースクール」が22日、町内5小学校区の各施設で始まり、初日から児童が学習に取り組んだ。土曜、日曜などを除く8月30日(金)までの20日間続く。

 夏休み期間中に学習時間を設定し、町教委が派遣する講師が児童の個別指導に当たることで、学習に対する意欲喚起と学力向上を図ることが目的。

 自主学習の場として5年前からスタートし、2年目から学校単位で実施している。年々参加する児童が増えており、初年度は183人、一昨年度は198人、昨年度223人が登録。本年度は町内全小学校児童の44・5%に当たる233人が参加した。

 鵜殿小学校区の町生涯学習センターまなびの郷では1~6年生の61人が登録。涼しい環境の中でさっそく夏休みの宿題に取り掛かった。自学ノート、教科書、ドリルなどを広げ、1学期の復習をする姿も見られた。講師は児童の「学びに向かう姿勢」を育むよう学習をサポートした。

 開校式で西教育長は「自分がしなければいけないこと、したいことの計画を立て、やりきる行動力を身に付けてほしい。毎日元気に通ってくれることを願っています」と激励した。

(2019年7月23日付紙面より)

自主学習に取り組む児童たち=22日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
西章教育長
2019年07月23日
21 有意義な派遣願い送り出す 青少年団10人がメ市へ出発 (串本町)

 串本町姉妹都市交流事業〈派遣事業〉の青少年団10人が21日、トルコ共和国・メルシン市(以下メ市とする)へと出発した。29日(月)夕方に帰町する予定で、現地では市長表敬や現地観光、ホストファミリーとの生活やメ市側の受け入れ組織主催の交流、イスタンブール観光などに臨むという。

 同町樫野にあるトルコ軍艦エルトゥールル号の慰霊碑と同じ形の碑が建立されている縁で1994(平成6)年に姉妹都市関係を結んだメ市。姉妹都市交流事業における青少年派遣は現串本町では教育委員会が担当していて、両市町が隔年で送り合う形で取り組んでいる。同町は西暦奇数年に派遣する(同偶数年はメ市の青少年団の受入事業を実施)巡りにあるが、同国の治安事情により過去3回中止としたため、今回の派遣は8年ぶりとなる。

 青少年団の内訳は、町内在住の中学生7人と同町総務課に勤務するトルコ人国際交流員のドゥルナ・オズカヤさんら引率の成人3人。21日は同町文化センター前に集合し、同町教委の潮﨑伸彦教育長は「歴史と文化に触れて相手を理解し、友好を深めてほしい。長期の派遣となるのでくれぐれも健康に気を付け、元気に戻ってきてほしい」とあいさつし、参加する中学生が有意義な派遣とすることを願って家族らと共に送り出した。

(2019年7月23日付紙面より)

家族らの送迎を背に出発する青少年団の中学生ら=21日、串本町文化センター
2019年07月23日
22 近大新宮が初戦突破
 一時は同点とされるも八回に勝ち越し  (全国高校野球選手権和歌山大会 )
2019年07月23日
23 年代や経験は関係なし
 ウオーキングサッカーで世代超え交流  
2019年07月23日
24 雨で順延も熱戦展開
 東牟婁地方中学校総体④  (ソフトテニス )
2019年07月23日
25 事例検討通し理解深める  ケアマネと相談支援専門員が合同研修  (介護支援専門員協紀南支部 )
2019年07月23日
26 市内名所で写真撮影  市長の子どもカメラ教室  (新宮市 )
2019年07月23日
27 「えいご」を通し交流  宇久井保へ年度初のALT訪問  (那智勝浦町 )
2019年07月23日
28 カルシウムたっぷりの4品  生涯骨太調理教室  (新宮市食生活改善推進協 )
2019年07月23日
29 山東師範大生が国際交流 新宮市や那智勝浦町で 
2019年07月23日
30 流しそうめんに向け準備  「ダンボ」が竹の切り出し  (紀宝町 )
2019年07月23日
31 休日労働協定書を承認  教育委員会が第7回会議  (紀宝町 )
2019年07月23日
32 団体8位、個人3位を報告  交通安全子ども自転車大会  (鵜殿小 )
2019年07月23日
33 下部の避難施設が着工へ  建物部分の契約案を承認  (古座川町議会 )
2019年07月23日
34 和歌山・三重とも現職が当選  投票率は前回を下回る  (参院選 )
2019年07月23日
35 お悔やみ情報
  
2019年07月13日
36 町民の長寿を盛大に祝う
 「喜寿の集い」に91人  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町と町社会福祉協議会(岡﨑晴賀会長)は11日、同町勝浦のホテル浦島で「第25回喜寿の集い」を開催した。本年度喜寿(77歳)の町民290人中91人が出席し、食事や余興を楽しみ祝福を受けた。

 堀順一郎町長は「町の発展は戦後や高度成長期など激動の時代を生き抜いてきた皆さまのご努力、ご労苦の賜物(たまもの)。豊かな経験と知恵をまちづくりや地域社会の活性化のために大いに発揮いただきますようお願いします」とあいさつ。荒尾典男町議会議長が「皆さま方には深く敬意と感謝申し上げます。地域社会の良き助言者や指導者として後進の指導にもご尽力いただきたい」と話し、東牟婁振興局の東川智昭局長も祝辞を述べた。

 招待者を代表し、柴田三彌子さんが「今日は神様がくれた特別な日。一日を大切に過ごしたいです。やる気、根気、元気の3本の木(気)を大切に育て100年時代に向って過ごしたい。地域社会のために頑張ることが恩返しだと思う」と述べた。

 わかば保育園の園児ら16人は歌やダンスを披露し、会場を盛り上げた。手作りの首飾りを招待者全員にプレゼントし、「77歳おめでとうございます。これからも元気でいてください」と激励。同町社協の岡本美智子副会長が長寿を祝い乾杯の音頭を取った。

 岡﨑会長は「皆さま方には地域の活性化にも先頭に立っていただきたい。今後もご壮健でご活躍くださいますようにお祈り申し上げます」と話した。

 同町下里の上田桂三さん(76)は「今後もできる限り、さまざまなものに関わっていきたい。個人プレーには注意し、みんなと仲良くしていきたい」と笑顔を浮かべた。

 その後は町区長連合会の大江清一会長が万歳三唱を行い、餅投げで締めくくられた。

(2019年7月13日付紙面より)

招待者らが喜寿を祝い乾杯=11日、那智勝浦町のホテル浦島
わかば保育園の園児らが手作りのプレゼントを贈った
2019年07月13日
37 旅行客を「食」でおもてなし 英語版グルメマップが完成 (新宮市料理飲食業組合)

 新宮市料理飲食業組合(平見一雄組合長、組合員60人)と新宮・東牟婁菓子商工組合(切畑屋伊和男組合長、組合員35人)はこのほど、外国人観光客向けの「英語版グルメマップ」を完成させた。11日に同市緑ヶ丘の東牟婁振興局で記者会見を開き、平見組合長は「一人でも多くの外国人観光客の方に見ていただきたい」と呼び掛けた。

 グルメマップはA5版フルカラー16㌻。市内の飲食店48店舗と、新宮~那智勝浦町の和・洋菓子店21店舗の計69店舗の写真と情報が掲載されている。店の看板を見て一目で分かるように、日本語で屋号を併記するなど工夫を凝らした。今後、各店舗や観光協会、ホテル組合などに設置するほか、新宮港に入港するクルーズ船乗船客などにも配布していく。

 当地方を訪れる外国人観光客が増えたことを受け、熊野三山をはじめとする観光スポットだけではなく、「おいしいもので胃袋を満たし、『食』でも楽しんでいただき、また訪れてもらいたい」との思いから作成に至った。約1年前から作成に取り組み、試行錯誤を重ねながら5000部の発行にこぎ着けた。

 平見組合長は「飲食店を紹介する英語版のパンフレットが今までなかった。料理にしてもお菓子にしても、その店の一押しメニューを掲載しています。当地方にこれだけの飲食店があることが分かれば、『ここで食事を』というきっかけになるのでは」と期待を込める。

 切畑屋組合長は「菓子業界は特に、写真で見て、食べたいと思ってもらえることが大事。海外にはお土産の習慣がないが、来ていただいて一度味わってもらいたい」。企画した倉本幹也さんは「今まではインターネットで検索しづらく、お店を見つけにくかった。歩きながらでも見られるグルメマップによって、『新宮市で食事をしよう』という流れになるのでは」と思いを語った。

 里中陽互・市観光協会長は「これを機に、店舗側が外国人観光客に対しての心遣いや一歩踏み込んだおもてなしができることを期待します。地域一丸となってお客さんをおもてなしするために、積極的に組合に加入してくれる店舗も増えれば」と話していた。

(2019年7月13日付紙面より)

英語版グルメマップをPRする(左から)切畑屋伊和男さん、里中陽互さん、平見一雄さん、倉本幹也さん=11日、東牟婁振興局
2019年07月13日
38 300人規模でごみ回収
 上浦海岸で清掃活動  (串本町 )

 串本町串本にある上浦海岸で7日、串本・みんなの海をまもろう会(堀口一志会長)の呼び掛けによる海岸清掃活動があり、約300人で漂着したごみを回収するなどした。

 この活動は、串本の海を愛する人々が一体になって美化活動を展開し、秀でた環境を守り続ける気持ちを高める目的で年1回実施。近年は串本地区南西にある上浦海岸を対象にして呼び掛けをしていて、本年度は当初6月30日に行う予定だったが、天候不良のため今月7日に延期する形となった。

 参加者の内訳は▽柏木商店▽紀南農業協同組合串本支所▽きのくに信用金庫串本支店▽紀陽銀行串本支店▽串本海上保安署▽串本町役場産業課・教育課▽串本町商工会▽K―BAYサーフィンクラブ▽航空自衛隊串本分屯基地▽小森組▽新宮保健所串本支所▽和歌山東漁業協同組合▽個人有志―などの各関係者と合同参加する串本小育友会。当日は午前7時20分をめどに現地集合し、堀口会長と串本小の濵正和校長があいさつをして活動に取り掛かった。

 同海岸は住民の散歩、サーファーの挑戦、近年は緩慢だがウミガメも産卵に訪れるなど幾重にも親しまれ、須賀漁港の設置で幾分縮小しているが約700㍍にわたり砂浜が広がる。他方、二色から潮岬にかけての大きな湾の一角にあり、ごみが漂着しやすいという状況も抱えている。

 この日は1時間強の人海戦術で漂着ごみを一掃。町指定ごみ袋〈大袋〉換算で可燃ごみ470袋相当、不燃ごみ110袋相当を引き上げたほか、散在する流木も寄せ集めて砂浜を整えたという。終了時は同会から飲料を差し入れ、串本リリースタンプ会のエコポイント(100㌽分)引換券も贈って感謝した。

(2019年7月13日付紙面より)

上浦海岸の漂着ごみを人海戦術で集める参加者=7日、串本町串本
2019年07月13日
39 戸別受信機の配布率向上を
 紀宝町区長会が定例会  

 町内14区と町で組織する紀宝町区長会(会長・辰巳尚鵜殿区長)は11日、同町役場大会議室で定例会を開いた。役員改選に伴い会長に辰巳区長、副会長に猿口芳志神内区長を再任した。

 年に1回の定例会で各地区の区長と西田健町長、各課課長らが出席した。あいさつで西田町長は「熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路は和歌山県側で橋の工事が行われ、三重県側も準備が進んでいる。用地は地権者の97%の方に協力をいただいている」と述べた。

 また、2級河川神内川が特定大規模河川事業の指定を受けたことや、9月から県内の医療機関で未就学児が無償で診療を受けることができることなどを報告した。

 辰巳会長は、デジタル防災行政無線の戸別受信機を各区で配布できないか提案し、各区長が了承した。

 続いて各課の担当職員が町防災情報システム、町花火大会、空き家バンク、移動支所の利用状況、介護予防事業、獣害対策などについて説明した。

 町花火大会は8月15日(木)午後7時から鵜殿港で開催を予定。追善供養に続き7時30分ごろから花火を打ち上げる。

 空き家バンク事業は紀宝町に定住、移住を希望し、物件を探している人に売買や賃貸を紹介するもので、企画調整課が担当している。獣害対策は農地侵入防護柵の資材購入費補助や追い払い講習会、小型箱わなの貸し出しなどに取り組んでいる。

 戸別受信機の配布率は約75%で、設置が進んでいない地区もあり、出席者からは「100%配布に向けて自主防災会で取り付けしては」「台風シーズンまでに配布を」との意見があった。

(2019年7月13日付紙面より)

区長会で町の取り組みを聞く=11日、紀宝町役場
辰巳尚会長(右)と猿口芳志副会長
2019年07月13日
40 親子で食育に触れる  映画「いただきます」上映会  
2019年07月13日
41 町の課題解決に向け協議  まちづくり地域推進会議  (那智勝浦町 )
2019年07月13日
42 「飛び出し」に注意して  三輪崎小で交通安全教室  (新宮市 )
2019年07月13日
43 研究の一端に触れる  近大新宮高が水産実習  (新宮市 )
2019年07月13日
44 夏野菜使った料理作る  新宮市で4回目の男性料理教室  
2019年07月13日
45 持続可能なまちづくり目指し  「地方創生ゲーム」体験会  (新宮市 )
2019年07月13日
46 ゴカイの音の研究成果発表  平林勲学芸員ら研究チーム  (串本海中公園センター )
2019年07月13日
47 集団に大切な事柄考える  ジュニアリーダー研修会  (串子連 )
2019年07月13日
48 官民連動で町内美化  古座川のおおそうじ  (古座川町 )
2019年07月13日
49 6月定例会一般質問⑥  串本町議会  
2019年07月13日
50 薬物乱用はダメ!  熊野市・南郡で街頭啓発  
2019年07月13日
51 ケーキ作り楽しむ  「寺子屋広場」に11人  (紀宝町 )
2019年07月13日
52 一層の満足度向上を  「熊野倶楽部」が10年の愛顧に感謝  (熊野市 )
2019年07月13日
53 「横断歩道“SOS”の日」を啓発  夏の交安県民運動初日に広報活動  
2019年07月13日
54 観光やビジネスの拠点に  ホテルシーモアレジデンスがオープン  (白浜町 )
2019年07月13日
55 はがきで思い伝える  啓発に暑中見舞いはがき活用  (管内小学校で )
2019年07月13日
56 お悔やみ情報
  
2019年07月12日
57 住みよい社会のために
 わかやま夏の交通安全運動  (新宮市 )

 和歌山県、交通事故をなくする県民運動推進協議会など主催の「わかやま夏の交通安全運動」が11日から始まった。20日(土)まで▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽飲酒運転の根絶▽自転車の安全利用の推進▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽横断歩道における歩行者優先の徹底―を重点とし、県民に注意を呼び掛ける。

 夏季の行楽などによる交通量の増加、暑さからくる疲れや気の緩みなどによる夏特有の交通事故が多発する時期を捉え、交通ルールの遵守(じゅんしゅ)と正しい交通マナーの実践を習慣づけることにより、交通事故の防止を図ることを目的に、各地で啓発活動などが展開された。

 新宮市橋本のイオン新宮店で行われた決起集会では、新宮警察署、市交通事故をなくする市民運動推進協議会、市交通指導員会協議会などの関係団体から約50人が参加。上田勝之市議、松浦友範交通課長、田中肇・県交通安全協会新宮支部長、清岡幸子・新宮市交通指導員協議会長も加わり、買い物客らに物資を配布し、交通安全を呼び掛けた。

 決起集会で田岡実千年新宮市長は、「交通事故のない安心安全な社会を目指す、そういう思いが少しでも伝わるような啓発活動になれば」。松浦交通課長は、管内の人身事故件数は半減していると日頃の活動に感謝を示し、「これからのレジャーシーズンに向け、遠方からの観光客増加に伴い事故の増加が見込まれる。さらに暑くなると過労気味のドライバーが増え、居眠り運転など大きな事故が懸念される。夏場の事故防止に対する広報、啓発をはじめ、住みよい社会づくりのためにより一層の協力を」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

啓発物資を配り交通安全を呼び掛けた=11日、新宮市橋本のイオン新宮店
2019年07月12日
58 がん撲滅の夢を託して
 光洋中で「生命の駅伝」募金贈呈式  (新宮市 )

 第25回「生命の駅伝」募金贈呈式が10日、新宮市立光洋中学校(宮本雅史校長)の体育館であった。生徒会長の海野夏葵さん(3年)が、学校で集めた1万1464円を和歌山県立医科大学の村田晋一教授に手渡した。

 がんと闘う人を励まし、研究を支援する目的で行われている募金活動で、主催は「生命の駅伝の会」(本部・三重県松阪市、太田正隆会長)。今回の募金は、三重、和歌山の両県合わせて329万322円だった。

 毎年協力している同校の宮本校長は「今回は募金という形で、がん撲滅の夢を託してくれたと思っています。近い将来、その夢が実現できることを祈っています」とあいさつ。

 田岡実千年市長は「患者さんに勇気を与える取り組みだと考えていますので、これからも取り組みがますます発展することを願っています」。東牟婁振興局の久保田清之健康福祉部長が「生命の駅伝の取り組みが、多くのがん患者やその家族の方々に勇気や希望を与えること、また今回集められた募金が、がん研究の一部となるよう祈念したい」と今後に期待を寄せた。

 募金を受け取った村田教授は、小さなことの積み重ねが大きなことにつながるとし「皆さんもこれから、中学、高校、大学、社会へと進むと思いますが、日頃のちょっとした驚きや感動、そういったところから、幸せが見つかる気がします。皆さんのこれからの活躍と、頂いた寄付が大きく融合していく世の中になればと願っています」と感謝した。

 同駅伝実行委員会の上村眞由委員長はがんに関わる人のことを考えることが社会人にとって重要なことだとし「皆さんも、生命の駅伝を通して、そういう人たちのことを考えてくれながら、社会に進む準備をしてくれている。素晴らしい社会人になるだろうなと期待しています」と呼び掛けた。

(2019年7月12日付紙面より)

生徒会長の海野夏葵さん(右)から村田晋一教授に募金が手渡された=10日、新宮市立光洋中学校
募金活動に中心となって取り組んだ生徒会の皆さん
2019年07月12日
59 字を書いて気持ち伝えて
 「教育かもめ」作成し寄贈  (トヨタレンタリース和歌山串本駅前店 )

 和歌山トヨタ自動車株式会社のグループ会社・株式会社トヨタレンタリース和歌山の串本駅前店(坂井崇副店長)が10日、串本町と古座川町の学校に通う小学生~高校生1225人分6125枚のはがき「教育かもめ」を両町の教育委員会に寄贈した。

 「教育かもめ」は、手紙を書く楽しみや喜びを経験し豊かな人生の一助とする気持ちを高めるきっかけとして学校教育の現場に寄贈する夏のお便り郵便はがき(通称・かもめ~る)。日本郵便株式会社の手紙文化振興の一施策で、各郵便局が管内企業の協賛を得て作成している。

 今回は串本郵便局(構浩局長)管内にある同店が協賛する形で実現。背景には3年ほど前に和歌山トヨタ自動車株式会社の小川至弘会長が当時の同局局長から同施策の紹介を受けた経緯があり、その趣旨に共感した小川会長の思いにより「教育年賀」と対で3年来寄贈を重ねる状況にある。

 この日は同局と受け手の教育委員会の段取りにより贈呈式を実施した。和歌山トヨタ自動車株式会社の保養所があることで縁が深い古座川町では、中央公民館を会場にし同町立高池小学校(大畑眞校長)の1、2年生が出席。代表して5人が小川会長から同店名と教育委員会名が入った「教育かもめ」を受け取り、立花優仁君(2年)が感謝を述べた。同店がある串本町では同町立串本小学校(濵正和校長)を会場にし、児童を代表して1、2年生が小川会長を出迎えて寄贈を受けた。

 古座川町の会場で小川会長は「皆さんに渡したのは暑中見舞いのはがき。手書きで『お元気ですか?』と書いて出したら相手は喜ぶし、お返しに『かわいらしいな』と言ってもらえたら自分もうれしい。そのような人と人のつながりを生むために、字を書いて相手に気持ちを伝えるのが手紙だ」と諭して賛成を誘い、このはがきを使った頑張りを期待。併せて両会場とも紙芝居を上演しお菓子を配るなどして、意欲のもとになる元気も引き出した。

 贈呈式には西前啓市町長と中道悟教育長、田嶋勝正町長も来賓として同席。両町長は小川会長への感謝を述べ、子どもたちにしっかりと役立てるよう呼び掛けるなどした。寄贈した「教育かもめ」は教育委員会から学校へ届けて趣旨に沿う活用をしてもらうという。

(2019年7月12日付紙面より)

「教育かもめ」を受け取る高池小の1、2年生=10日、古座川町中央公民館
児童に「教育かもめ」を贈る小川至弘会長(右)=10日、串本町立串本小学校
2019年07月12日
60 「扇神輿」を張り替え
 14日の例大祭に向け  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で11日、「那智の扇祭り」=14日(日)=を前に扇神輿(おうぎみこし)張替奉告祭が営まれた。熊野十二所権現の神霊を移す扇神輿は高さ約6㍍、幅約1㍍の細長い形で「那智の大滝」を表しており、毎年張り替えられる。

 午前8時から神事が営まれた後、白装束の氏子ら28人が斉館に集まり、男成宮司の見守る中、伝統の製法で作業に取り掛かった。扇の長さが神輿を張る寸法の基本になっていることや扇を神輿に止める縫い糸の長さも決まっていることなど、作り方のほとんどが口伝によるため先輩が後輩に手順を指導しながら作り上げた。

 扇神輿は細長い枠に赤い緞子(どんす)を365本の竹くぎで留め、32本の日の丸が描かれた扇や8面の白銅鏡、細工が施されたへり松と呼ばれる板などが飾られる。神輿1体は1カ月を意味し、12体で1年を、32本の扇は1カ月の30日と、残る2本が月の満ち欠けを、365本の竹くぎは1年の日数を表している。8面の白銅鏡は「神威八紘(はっこう)」(あまねく広く輝かすの意味)と伝わる。

(2019年7月12日付紙面より)

古くから伝わる手法で「扇神輿」を張り替える氏子=11日、那智勝浦町那智山
2019年07月12日
61 バレーホリックが優勝 紀南バレーボール連盟社会人大会 
2019年07月12日
62 橋本さん、井上さんが優勝 荒天で1コート短縮 (那智勝浦町体協グラウンドゴルフ夏季大会)
2019年07月12日
63 中山悠吏君、2大会連続V
 四日市、いなべ両市での大会に出場  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2019年07月12日
64 会長に児嶋隆也さん  新宮ロータリークラブ新役員  
2019年07月12日
65 国立公園内をきれいに  休暇村南紀勝浦会が清掃奉仕  (那智勝浦町 )
2019年07月12日
66 平見一雄さんが厚労大臣表彰 各組合が功労者表彰受賞者を発表 
2019年07月12日
67 日本の伝統文化に親しむ  光洋中1年生が着装とマナー学ぶ  (新宮市 )
2019年07月12日
68 館内に温かい音色響く  旧チャップマン邸でオープニングコンサート  (新宮市 )
2019年07月12日
69 新しい連携の形を模索  高田小・中で教員兼務  (新宮市 )
2019年07月12日
70 角がないナメクジ?  目津の畑で見つかる  (串本町 )
2019年07月12日
71 地域住民と交流  高池保育所の夏祭り  (古座川町 )
2019年07月12日
72 「和をつなげよう」  上野山こども園が夕涼み会  (串本町 )
2019年07月12日
73 6月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2019年07月12日
74 射場と振興の接点考える  観光関係者対象に勉強会  (南紀串本観光協会 )
2019年07月12日
75 小雨決行で250人が挑む  認定コース第4回記念大会  (潮岬青少年の家 )
2019年07月12日
76 例年より遅い初産卵を観察  優占種スギノキミドリイシ  (串本海中公園 )
2019年07月12日
77 同級生らの応援も得て開館  私立図書館「かんりん文庫」  (串本町 )
2019年07月12日
78 思春期教育など推進を  紀南地域母子保健医療推進協が実務委員会  
2019年07月12日
79 横断歩道は左右の確認を  1、2年生対象の交通安全教室  (鵜殿小 )
2019年07月12日
80 防災情報共有システムを紹介  タブレットで状況確認可能に  
2019年07月12日
81 町の課題解決に向け議論  鈴木英敬知事と1対1対談  (紀宝町 )
2019年07月10日
82 大しめ縄を張り替え
 「那智の扇祭り」を前に  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は9日、世界遺産・那智の滝の上に架かる大しめ縄を張り替えた。14日(日)に催行される国指定重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」を前にした恒例行事。雨で水量が増したことから、この日は例年より上流に張り、天候の回復を待って後日、元の場所に張り直す。

 この日は午前9時から本社拝殿で奉告祭が営まれた後、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが真新しいしめ縄を担いで入山した。しめ縄は長さ約26㍍、重さ4㌔。神職らは神域である滝の落ち口から約50㍍ほど上流で、命綱を着け、水につかりながら張り替えた。

 現場は高さ133㍍の滝の上。ここ数日、毎日のように降っている雨の影響もあり水量が増している中、足元を確認しながら慎重に作業した。張り替えは、毎年同日と迎春準備として12月27日の年2回行われている。

(2019年7月10日付紙面より)

雨の影響で水かさが増している中、張り替え作業が行われた=9日、那智勝浦町那智山
2019年07月10日
83 地域ゆかりの合気道学ぶ
 城南中2年生が保健体育で  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)で8日、合気道の保健体育の授業があった。2年生64人は同市元鍛冶町の合気道熊野塾道場師範の田坂光男さんと、チェコ出身で同塾の門下生オンドレイ・トラーヴニーチェックさんに教わりながら正座やあいさつの仕方、簡単な技など、合気道の基礎を学んだ。

 同市の中学校では昨年まで保健体育の武道の授業で剣道が行われていた。当地方にゆかりのある合気道を生徒に知ってもらおうと、教員を務めていた田坂さんの関係からモデル授業として同校で初めて実施。計5回を行い、取り組みの中で課題などを挙げて来年度以降に他の市内中学校にもつなげていく予定にしている。

 田坂さんは合気道の創始者である植芝盛平(もりへい)翁(1883~1969年)の紹介や新宮での合気道の歴史、稽古方法などを説明。今後取り組んでいく技の手本を見せ、「力の伝わり方、姿勢が大事」と述べた。二人組になった生徒は合気道の基礎となる技「肩手取り」「相どり」に挑戦。「どっち?」「これで合ってる?」などと確認しながら熱心に取り組んだ。

 仮谷心さん(14)は「力の入れ方が難しかったです。初めて合気道をして手順が多くて奥深いことに驚いた。今後の授業でいろんなことを知りたい」。和平蓮君(13)は「基礎的な技だったけど、力加減が分からず難しい。授業が進むにつれて、自然と身に付けていきたい」。

 田坂さんは「生徒が合気道を知ろうという姿勢を感じました。今後の授業ではさらに難しいことも増え、集中力や姿勢、精神力が必要になる。授業を通じ、普段の生活の中で成長するきっかけになれば」と話していた。

(2019年7月10日付紙面より)

田坂光男さんから学ぶ生徒=8日、新宮市立城南中学校
生徒を前に手本を見せた
2019年07月10日
84 町民互助の地域像見通す
 生活支援体制整備学習会  (古座川町 )

 古座川町中央公民館で6日、第1回生活支援体制整備事業学習会があり、町民約110人が同事業で目指す地域像を見通す機会を持った。

 この事業は、介護保険制度の平成27年度改正に伴い市区町村に移行した介護予防・日常生活支援総合事業の一環。同町は町民の互助による生活支援体制の創出と定着を目指していて、前年度は手法の模索を進めつつ同町社会福祉協議会職員の宮本泰輔さんが生活支援コーディネーターとして着任した。本年度は対の関係で事業展開の核となる最上位協議体の立ち上げを目標にし、人材育成を図りながら担い手を得るためにこの学習会を複数回開くとしている。

 この日はその1回目。西前啓市町長のあいさつを経て、基調講演と地域活動発表の2部構成で同事業が求められる時代背景と生活支援コーディネーターや協議体の概念、協議体の振興対象となる既存の地域活動の現状を一同で共通認識した。

 基調講演は、コミュニティーネットハピネス=静岡県=の土屋幸己代表理事が「安心して暮らし続けるために今必要なこと」と題して登壇。地域包括ケアシステムの趣旨と取り巻く状況、今後顕在化する課題を踏まえて生活支援コーディネーターと協議体の必要性を導き、南アルプス市の事例を交えてイメージを培った。

 専門職がこなしている支援の中で外出や家事の手助けなど互助でもできる内容を新たに地域の支え合いへ委ねることで、生活支援の量と質を向上する仕組みを形作るのが協議体の役割で、その後押しをするのが生活支援コーディネーター。これら仕組みにより誰かがではなく住民同士が主体的に互いを理解し支え合う状態を目指す状況として意識づけた。

 発表では、▽明神の手芸▽高池上部の卓球と囲碁▽洞尾の寄り合い▽平井の休耕田再生―といったグループ活動が協議体を通して創出する地域活動に結び付く事例として紹介され、さわやか福祉財団=東京都=の高林稔インストラクターが各地域の活動を講評し、土屋さんが総評を述べて本年度の目標達成を促した。

 土屋さんは、この生活支援体制整備事業を進める上で住民の居場所となる拠点確保の大切さや、高齢化率約52%の町域にあっては元気な高齢者が支援を必要とする高齢者を支える形が生きがいの創出や社会参加による健康寿命の増進にもつながるといった側面などにも触れながら、1回目の学習会を締めくくった。

 次回は8月上旬に実施予定。宮本コーディネーターは回を重ねて関心が高い人材の育成を進めて最上位協議体を立ち上げるのが本年度の到達目標で、来年度以降に地域に根差して町民に密接する生活課題を見つけ、支援を形にする下位協議体の数を増やして地域内互助による生活支援の輪を広げたいと思い描いている。

(2019年7月10日付紙面より)

地域活動発表で町民の互助による生活支援のイメージを培う=6日、古座川町中央公民館
2019年07月10日
85 2日間で50人受け取る
 デジタル防災行政無線戸別受信機  (紀宝町 )

 紀宝町は6、7日の2日間、役場防災拠点施設でデジタル防災行政無線の戸別受信機を配布した。回覧と防災行政無線で呼び掛けたところ、週末の2日間で50人が受け取った。

 町が使用する防災行政無線のアナログ簡易無線が2022年で終了するため、2月からデジタル方式の受信機を町内全戸と各事業所などに無料配布してきた。

 配布開始から5カ月が経ち、全戸配布が完了した地区があるものの、配布率が低い地区もあり、町では広報などを通じて周知を図ってきた。

 平日に同施設内の防災対策室で受信機を配布しており、今回は働く世代の休日を狙って土曜日と日曜日に特別配布した。

 職員2人が対応し、訪れた住民に受信機の使い方などを説明した。町内放送を聞いて訪れた女性は「平日は仕事が忙しくて来ることができなかった。休日に受け取ることができてよかった」と話していた。

 町では今後も受信機の配布を続ける計画で、担当職員は「防災対策室で早めに受け取ってください」と呼び掛けている。

 問い合わせは、同室(電話0735・33・0335)まで。

(2019年7月10日付紙面より)

戸別受信機の説明を受ける住民=6日、紀宝町役場防災対策室
2019年07月10日
86 3県から32チーム出場
 13日開幕、第12回学童軟式野球大会  
2019年07月10日
87 JAPAN I(混成の部)、クローバーA(女子の部)が優勝
 JA杯ソフトバレーボール大会  
2019年07月10日
88 事業計画など話し合う 料飲業組合、調理師会が総会 (新宮市)
2019年07月10日
89 組合員に利益還元  75歳以上の歩金免除に  (太地町漁業協同組合 )
2019年07月10日
90 新議長に荒尾典男議員  左近誠議員が副議長に  (那智勝浦町議会 )
2019年07月10日
91 来館1000人を達成  供用開始から3カ月弱  (新宮市旧チャップマン邸 )
2019年07月10日
92 勤続25年の職員に  県町村会自治功労者表彰  (那智勝浦町 )
2019年07月10日
93 雨に負けず楽しいひととき  保育園、保育所で夕涼み会  (新宮市 )
2019年07月10日
94 選手権大会での健闘願い  新翔高校で硬式野球部壮行会  (新宮市 )
2019年07月10日
95 気持ち込めてお土産づくり  白馬北小児童との交流会に向け  (太地小学校 )
2019年07月10日
96 身近な税から関心を培う 串本中3年租税教室受講 (串本町)
2019年07月10日
97 泥引き問題は解消と評価  環境保護団体が改善確認  (串本町 )
2019年07月10日
98 トルコへの関心を高める  商工会館で総会や講演会  (南紀国際交流協会 )
2019年07月10日
99 6月定例会一般質問③  串本町議会  
2019年07月10日
100 柔道、テニスで矢渕が男女V  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2019年07月10日
101 救急医療充実を  9月に松村香織さんトークショー  (紀南救急医療対策協 )
2019年07月10日
102 音の世界に興味津々  わくわく科学教室に親子23組  (紀宝町 )
2019年07月10日
103 各市町で期日前投票  紀宝町は鵜殿地域交流セで  (参院選 )
2019年07月10日
104 設計者を全国公募  鯨研設計にプロポーザル方式を採用  (太地町 )
2019年07月09日
105 夜の勝浦湾彩る
 世界遺産15周年祝いメッセージ花火  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は7日、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念メッセージ花火大会を勝浦湾内の人工埠頭(ふとう)渡ノ島(わたのしま)で開催した。

 堀順一郎町長は「ぜひ、一つ一つのメッセージに耳を傾けてください」と呼び掛け、大輪の花火が夜空に広がった。打ち上げごとに一つずつメッセーが読み上げられ、約30分の間に1000発以上の花火が次々と打ち上がった。

 かつての地域の風物詩、勝浦湾での花火打ち上げは2017年に那智山奉祝記念事業として復活。住民らの好評を博し、昨年の「熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業」に続き、世界遺産登録15周年の節目を迎えたことから3年連続の実施となった。

 同町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」は花火大会に合わせて海側のテラスを解放。営業時間を午後9時まで延長した。開催前には西川流友華会「舞踊団 華」の子どもたちが、唱歌『たなばたさま』で日本舞踊を披露した。

(2019年7月9日付紙面より)

メッセージに続き鮮やかな花火が打ち上がった=7日、那智勝浦町の勝浦湾
2019年07月09日
106 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭に備えて虫干し  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」が14日(日)に開かれるのを前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で8日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出した。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが模写し、故鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

  □     □

■祭り当日の行事

 祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の檜扇を開帳する。

 奉賛行事として境内特設舞台で午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと歌手・大下香奈さんと紀の川良子さんの歌謡ショーを行う。

 大禮殿入り口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引大会、6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り、参集殿前では5時30分から熊野速玉敬神婦人会による呈茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。

(2019年7月9日付紙面より)

檜扇のほこりを払うみこ=8日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月09日
107 短冊に思い託す 熊野本宮大社で奉告祭 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年を祝う奉告祭が営まれた。七夕でもあるこの日には境内にメッセージの記帳所も設けられ、参拝客らは短冊に熊野への思いや1年後の自分への抱負などを書き込んだ。

 参拝客や関係者にメッセージの記入を促した九鬼宮司は自ら短冊に思いを託した。「多くの人が熊野の地を訪れてくれている中、熊野の在り方を、古いものを守りながらも新しい光を入れられるよう、形を変えながら示していくことができたら」とメッセージに込めた思いを語り、1年後も災害がなくこの日を迎えることができれば、と話していた。メッセージ記入者には九鬼宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーが授与された。短冊は封筒に入れ、同大社で1年間保管される。

 奉告祭には同大社氏子総代会や敬神婦人会ら関係者約20人が参列。九鬼宮司に続き、玉串をささげて節目を祝った。九鬼宮司は、今年の8月は1889(明治22)年の十津川大水害から130年の節目を迎えると述べ、慰霊祭への参列を呼び掛けた。

(2019年7月9日付紙面より)

多くの参拝者らが短冊に思いを書き込んだ=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年07月09日
108 「よみがえりの力感じた」
 熊野速玉大社でMay J.さんコンサート  (新宮市 )

 和歌山県は6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)でJ―POP・R&BシンガーのMay J.(メイ・ジェイ)さんを招いて世界遺産登録15周年記念「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート」を開催した。May J.さんは境内に設けられた特設ステージで『アナと雪の女王』のテーマソング「レット・イット・ゴー」などを歌った。時折天候が崩れたが、幻想的な雰囲気の中、全国から訪れた500人のファンが歌声を楽しんだ。

 高野・熊野夢舞台は2012年にスタート。世界遺産の雄大な景観を舞台に野外コンサートを開催することで「高野・熊野」地域の持つ魅力を全国にアピールするのが狙い。世界遺産登録15周年の今年は、神倉山に降臨した熊野の神々を最初に迎えたとされる熊野速玉大社を会場に選んだ。

 コンサートに先駆け、三輪崎郷土芸能保存会による「三輪崎の鯨踊」が披露された。仁坂吉伸知事が「他県から来られている人も多くいるが、このご神域で歌を聞いて、神様に思いを届ける役割を担っている方々だと思います」。上野宮司は「癒やしの歌声を聞いて、平和の心と新たな力をいただく日になれば」とあいさつ。田岡実千年市長が「夢のような空間で夢のような歌声を聞けることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。

 コンサート後には上野宮司とMay J.さんによるトークショーもあった。上野宮司は「いろんな人がこの日が来るのを待ち遠しくしていた。あなたの素晴らしさが神様に伝わったと思う」とたたえた。May J.さんは「毎回ライブをするたびによみがえりたいという思いで歌っている。今日は特にパワーを感じた。これをばねに頑張っていきたい」と話していた。

(2019年7月9日付紙面より)

2019年07月09日
109 精いっぱい頑張って
 選手権での健闘願い現役部員を激励  (新高硬式野球部OB会 )
2019年07月09日
110 久生屋卓球クラブが準優勝
 紀南バタフライチームカップ  
2019年07月09日
111 新宮女子2年連続近畿へ 県高校総体ハンドボール競技 
2019年07月09日
112 貴重なフィルムを上映  開館10周年イベントで世界遺産セミナー  (田辺市本宮町 )
2019年07月09日
113 住み慣れた地域で暮らすために  支え合いのまちづくりフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年07月09日
114 熊野川の魅力再発見  河川敷で「水辺で乾杯」  (新宮市 )
2019年07月09日
115 家族連れらでにぎわう  熊野地方で七夕  
2019年07月09日
116 精神文化の周知目指し  開館10周年祝いイベント  (熊野本宮館 )
2019年07月09日
117 踊りで親睦深める  「まなびの郷」でレクダンスフェス  (紀宝町 )
2019年07月09日
118 「高齢者の食事」テーマに調理  てまりの会が研修会  (紀宝町 )
2019年07月09日
119 短冊に「願い」込めて  成川で毎年恒例の「七夕祭り」  (紀宝町 )
2019年07月09日
120 海中のササに願い事結ぶ  住崎で串本水中七夕祭り  (串本ダイビング事業組合 )
2019年07月09日
121 ひこ星様と織り姫様が会えますように  三尾川保育所で七夕会  (古座川町 )
2019年07月09日
122 河内祭ガイドブック改訂  観光協会古座などで配布  (串本町 )
2019年07月09日
123 願い事満載の御船風模型  七夕ササで河内祭盛り上げ  (古座小 )
2019年07月09日
124 お悔やみ情報
  
2019年07月04日
125 連携強め要望を
 熊野川改修促進期成同盟会が総会  (新宮市 )

 熊野川改修促進期成同盟会(会長・田岡実千年新宮市長)の通常総会が2日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルであり、本年度事業計画など5議案を承認した。本年度も国土交通省や関係機関へ事業促進などを要望していくことを確認した。

 同会は熊野川流域の水害防除と円滑な土地利用で地域発展に寄与することを目的に1981(昭和56)年11月に設立。国直轄区間河川の整備工事推進を目的に要望活動などを展開している。会員は新宮市、紀宝町の両首長、市町議員ら。役員改選では会長の田岡市長、副会長の西田健紀宝町長ら全員が留任となった。

 田岡会長は冒頭のあいさつで、2017(平成29)年10月の台風21号の影響により、新宮地域気象観測所では観測史上1位となる累積雨量893・5㍉を記録し、新宮市、紀宝町合わせて1500戸(新宮市1498戸、紀宝町26戸)を超える被害に見舞われたと述べ「今後も諸課題への対策が急務。『熊野川河川整備基本方針の見直し・整備計画の早期策定』と『直轄治水事業の推進および必要な予算の確保』などについて、関係機関に対し引き続き強く要望していく」と協力を求めた。

 来賓の西畑雅司・東牟婁振興局新宮建設部長は「今後とも、国をはじめ関係機関の方々と連携し、熊野川流域の皆さまが安全で安心して暮らせ、環境とも調和のとれた河川整備を進められるよう一緒に取り組んでいきたい」とあいさつした。

 総会終了後に国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の岸本健司副所長と同新宮川出張所の足立哲也所長が熊野川の河川事業について説明した。

 熊野川の治水安全度の向上と浸水被害の軽減を図るために、引き続き「緊急対策特定区間」の河道掘削などの治水事業を展開していくなどと報告。市田川の今後の内水対策について計画を示し「早急に実施していく」と述べた。

 本年度は▽市田川排水ポンプ増設▽市田川堤防耐震補強▽河口砂州掘削▽鮒田水門・相野谷川排水機場の耐震補強▽相野谷川河道掘削―などを実施することを紹介した。

 紀南河川国道事務所では水辺のにぎわいや利活用するための取り組みとして「水辺で乾杯」などの啓発活動を実施。地域一体となった良好な河川環境の保全や河川の適正な維持管理のための「熊野川・市田川クリーンキャンペーン(河川清掃)」を紀宝町、河川を美しくする会と合同で、14日に予定している。

(2019年7月4日付紙面より)

熊野川改修促進期成同盟会の総会=2日、新宮市井の沢
会長あいさつをする田岡実千年新宮市長
2019年07月04日
126 選・和菓子職認定受ける
 儀平の職人・丸山正雄さん  (串本町 )

 串本町の和菓子店「うすかわ饅頭儀平(ぎへい)」の看板商品・うすかわ饅頭の製法を受け継ぐ職人、丸山正雄さん(43)が全国和菓子協会の第6回選・和菓子職伝統和菓子職部門の認定を受けた。推薦と審査を経ての誉れで、丸山さんは「祖父がうすかわ饅頭を作ってくれたから今の自分がある」と振り返りつつ喜んでいる。

 選・和菓子職は、和菓子の製法を支える技術を知って味わいを深めるとともに、携わる職人の意欲を高め地位向上と技術伝承を促し文化振興に資することを目的とした認定制度。現在は挑戦型の優秀和菓子職部門と推薦型の伝統和菓子職部門の各審査を隔年で実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。

 この部門は伝統製法を守り優れた技術を有する和菓子職人を認定するもので、同協会が規定する推薦者2人と認定候補者が属する店舗の代表者、計3人の推薦により審査対象となる仕組み。推薦書類と受け継ぐ製法で作る伝統和菓子の実物の両審査で、第6回は6人6品を認定し今月24日に東京都内で認定者バッチと菓子名・認定者名・店名が入った盾を贈呈した。

 同店は1893(明治26)年に創業。うすかわ饅頭は丸山さんの祖父にあたる2代目・田嶋儀助さんが1923(大正12)年に考案した蒸し菓子で、現在は3代目・堀本京子さんを代表取締役とする有限会社串本儀平の店舗として同店を営み、丸山さんは同社製造部長兼和菓子職人としてうすかわ饅頭を作り続けている。推薦者は2年前に第5回認定を受けた菓心富美堂=田辺市=の森山昌彦さんと和歌山市菓子工業組合の駒井良章理事長、同社の堀本代表取締役。贈呈式は同協会総会の中であり、細田治会長からバッジと盾の授与を受けたという。

 丸山さんは「大先輩が大勢いる中で若い自分が認定を頂くのはとても緊張し、『本当に頂いていいのか』という気持ちだった」とコメント。祖父と推薦者への感謝を掲げ「自分が和菓子職人として24年間続けてこられたのも、うすかわ饅頭を作ってくれた祖父のおかげ。この思いを忘れずに、これからもうすかわ饅頭の伝統を守り続けていきたい」と気持ちを新たにしている。

(2019年7月4日付紙面より)

選・和菓子職の認定を受けた丸山正雄さん=2日、うすかわ饅頭儀平本店
細田治会長(中央)と第6回認定者(丸山正雄さん提供)
2019年07月04日
127 県大会頑張るぞ!
 交通安全子ども自転車大会  (鵜殿小 )

 津市の芸濃総合文化センターで6日(土)に開催される「交通安全子ども自転車三重県大会」に、紀宝警察署管内から紀宝町立鵜殿小学校6年生の曽越胡未さん、柿園雪乃さん、森倉靖貴君と5年生の根本倖汰君が出場する。

 大会は県交通安全協会、県警察本部が主催。県内18の警察署管内からそれぞれ1チームが出場する。学科テスト、安全走行・技能走行の実技走行テストで個人、団体の順位を決め、優勝チームは8月7日(水)に東京ビッグサイトで開催される「交通安全子供自転車全国大会」に三重県の代表として出場する。

 鵜殿小は毎年大会に参加しており、優勝経験もある強豪で、昨年は6位に入った。児童たちは5月末から北越紀州製紙の協力を得て、同社の厚生会館で毎日、本番さながらの学科、安全走行、実技走行の課題に取り組んでいる。

 2日には紀宝警察署の岡田智治署長が訪れ「努力は必ず報われる。一生懸命頑張ってください」と激励した。

 昨年も出場した曽越さんと柿園さんは「頑張ります」と笑顔を見せ、森倉君は「全国1位になりたい」ときっぱり。根本君は「練習の成果を発揮したい」と話していた。

(2019年7月4日付紙面より)

「交通安全子ども自転車三重県大会」に出場する(左2人目から)柿園雪乃さん、曽越胡未さん、森倉靖貴君、根本倖汰君=2日、紀宝町の北越紀州製紙厚生会館
2019年07月04日
128 くじら浜海水浴場海開き
 イベントは8日から  (太地町 )

 海開きを迎えた太地町のくじら浜海水浴場で1日、安全祈願祭が営まれた。強い雨脚の中、町関係者らが参列。飛鳥神社の髙橋正樹宮司が神事を執り行い、一同でシーズン中の安全とにぎわいを祈った。

 同町の名物イベント「くじらに出会える海水浴場」は8日(月)から開催する。時間は午前11時と午後1時。今年6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢)と初参加で雄のネモ(262㌢)の2頭のハナゴンドウと約15分間の遊泳が楽しめる。期間は8月19日(月)まで。

(2019年7月4日付紙面より)

シーズンの安全を祈る参列者=1日、太地町
2019年07月04日
129 木本、大会初勝利ならず
 御所実業が優勝  (熊野市ラグビーフェス )
2019年07月04日
130 串本JFCが優勝
 2日間にわたる雨中の熱戦制す  (天満ファーム七夕サッカーフェス )
2019年07月04日
131 新宮市議らが要望  「新宮道路」の早期整備など求め  
2019年07月04日
132 生活に「地域」の視点を  支え合いフォーラムで上野山裕士さん  (新宮市 )
2019年07月04日
133 河川愛護モニター委嘱  紀南河川国道事務所  
2019年07月04日
134 河道掘削など要望伝える  熊野川町区長連絡協議会が総会  (新宮市 )
2019年07月04日
135 華やかなダンスに見入る  グランドール紀の風慰問  (新宮市 )
2019年07月04日
136 草木染めを器に  花芸安達流会員らが研究会  (新宮市 )
2019年07月04日
137 踊りで感動を呼ぶ  川上邦子舞踊研究所が「湯ごりの郷」慰問  (那智勝浦町 )
2019年07月04日
138 怖い人から逃げる  丹鶴幼で不審者対応避難訓練  (新宮市 )
2019年07月04日
139 花火玉の寄付金箱を設置  花火大会への協力求める  (串本町 )
2019年07月04日
140 町内5カ所で街頭啓発  第69回社明運動始まる  (串本町 )
2019年07月04日
141 「学びの共同体」を視察  台湾宜蘭県の教諭ら14人  (井田小 )
2019年07月04日
142 古座川町観光協会 桜フェアフォトコンテスト  第1回入賞12作品を紹介②  (入選、特別賞 )
2019年07月04日
143 お悔やみ情報