ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:64件の記事がありました
【検索ステータス】 
2017年06月11日
1 太地支える漁業を知る
 公民館講座で大敷網漁を見学  

 太地町公民館は9日、歴史・自然講座「太地の定置網現地見学~大敷の水揚げ風景を見学~」を催した。早朝開催にもかかわらず16人が参加し、燈明崎数百㍍沖に設置された大敷網の水揚げ風景を見学した。

 生涯学習講座の一環として行われている。太地町水産協同組合100周年に合わせた今年初の取り組みで、太地漁業協同組合協力のもと実現した。漁協スーパーに並べられる鮮魚がどのように取られているか、水産事業の中身やその仕組みを学んでもらう狙いがある。

 この時期はアジを主に、サバ、シイラ、アカイカなどが取れるという。当日は潮の流れも速く、落ち着くまで参加者は講師の町立くじらの博物館学芸員・今川恵さんと船員から船上で町の名所について解説を聞いた。途中、潮の流れが穏やかになり、見学を再開。2隻の船が徐々に網を引き寄せて魚を水揚げする様子に、参加者は関心を寄せていた。

 町内から参加した白仁田敏郎さん(65)は「めったにない体験なので楽しかったです。以前から体験したいと思っていたのでいい機会でした。水揚げの様子もよく見えました。また継続して開催してほしい」と話した。

(2017年6月11日付紙面より)

水揚げの様子を眺める参加者ら=9日、太地町燈明崎沖
2017年06月11日
2 湯川駅にアート空間
 荒井さんが制作進行中  (紀の国トレイナート )

 秋に開催されるJRきのくに線の駅舎を舞台に展開するアートプロジェクト「紀の国トレイナート」(同実行委員会主催)を前に、各駅でアート作品の制作が進められている。那智勝浦町の湯川駅では茨城県出身のアーティスト・荒井佑実さんが制作に取り組んでいた。

 タイトルは「nest」。巣を意味する単語で、母胎をテーマにしている。30年ほど使われていなかった4畳半の元宿直室内にストッキングを球体状に縫い合わせ、その中にベッドを置き、柔らかみのある素材で床を飾る。空間は子宮のように左右対称にし、その球体は包まれるような感覚を演出する。

 初めて湯川駅に来た際に一面に広がる海と山から安心感を覚え、駅舎の暗い空間も相まって巣穴のような印象と安心できる「母胎」のイメージが湧いたという。完成は10月予定。宿のようにし、体験型企画を実施する計画もあるという。

 荒井さんは東京工芸大学デザイン科卒。「ストーリーの見えるものづくり」をモットーに東京で立体制作や空間演出、アートディレクションなどの活動をしている。湯川駅での企画をプロデュースしている「ナリワイ」の伊藤洋志代表の自宅にも宿泊用の空間を作り上げ、そこに訪れた実行委員会の廣本直子代表から参加の声が掛かった。昨年からトレイナートに加わり、同作品の制作を続けている。

 荒井さんは「空間自体が作品なので、来ていただいた人には作品を見るよりも感じていただけたら」と思いを語った。

(2017年6月11日付紙面より)

黙々と制作を進める荒井佑実さん=9日、那智勝浦町のJR湯川駅
2017年06月11日
3 和気あいあいと草刈り
 ゆうゆうクラブが菜園で共同作業  (新宮市 )

 新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会)は9日、市内の2カ所の菜園で共同作業を実施した。菜園を借りている会員らが周辺の草刈りなどに汗を流した。

 中前道康さん、大谷千代さん、大石実さんが世話人を務める緑ヶ丘農園では29人が参加。鎌や竹ぼうき、熊手、刈り込みばさみなどを手に、生えている草を刈り、畑の整備をした。共同作業は年に1回ほどだが、個人的に作業をすることもあるという。

 中前さんは「みんな一体となって和気あいあいと助け合いながらやっています。つながり、楽しくやることがストレス解消につながる。みんな喜んでくれています」と話していた。

  □     □

■菜園の利用者募集

 菜園は同市緑ヶ丘の「緑ヶ丘農園」(31区画)と同市鴻田の「晴耕園」(48区画)の2カ所あり、会員らに年間600円(水道代)で貸し出している。緑ヶ丘農園は2区画、晴耕園は12区画の空きがあり、現在利用者を募集している。

 利用するにはゆうゆうクラブへの加入が必要。問い合わせは同市社会福祉協議会(電話0735・21・2760)まで。

(2017年6月11日付紙面より)

作業に取り組む会員ら=9日、新宮市緑ヶ丘
2017年06月11日
4 「山彦ぐるーぷ」同行記  奥駈修験の道  (奈良県吉野郡下北山村 )
2017年06月11日
5 安全な地域づくりを 紀宝町、国機関に治水対策など要望 
2017年06月11日
6 指導者間でも教えを育む  神倉小で音楽公開授業  
2017年06月11日
7 生徒の様子を共有  城南中で育友会懇談会  (新宮市 )
2017年06月11日
8 町営バス予算で質疑  那智勝浦町6月定例議会  
2017年06月11日
9 原野鶴雲書道塾が作品展  12日まで、那智勝浦町狗子ノ川「更青館」  
2017年06月11日
10 アジサイ色とりどりに  緑川繁雄さん宅でシーズン迎え  (太地町 )
2017年06月11日
11 絵本に夢中の園児たち  下里保育所で読み聞かせ  
2017年06月11日
12 外来植物オオキンケイギク  熊野地方でもはびこる  
2017年06月11日
13 シライトソウ  新宮市熊野川町で  
2017年06月11日
14 お悔やみ情報
  
2017年06月10日
15 認知症サポーター講座も 熟年クラブが生活支援制度を学ぶ (ニュータウン勝浦)

 那智勝浦町宇久井のニュータウン勝浦熟年クラブ(峰武久会長)は6日、区内にあるコミュニティーセンター和で町や地域包括支援センターから職員を講師に招き講演会「生活支援について」と認知症サポーター養成講座を催した。

 最初に講演したのはセンターの藪根香主任介護支援専門員。認知症の進行など自宅での生活が難しくなった場合、介護が必要だが医療は必要でない、入院は必要ないがリハビリや看護・介護が必要など症状に応じて特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなど幾つかの支援施設が利用可能と説明。古座川町から新宮市間の介護保健施設名も紹介した。

 養成講座では町福祉課の庄司亮太主事が認知症の記憶障害など症状を、支援センターの岩本ひろ子社会福祉士は、さりげなく自然に対応し、特に自尊心を傷つけない心構えや、認知症の人やその家族を見守り、支援するサポーターの役割などを話した。講演の合間には、藪根さんと岩本さんがコントで声掛けや相手への思いやりの大切さを表現した。

 同クラブは会員の健康保持や親睦のため、健康体操、マージャン、ボウリングなどさまざまな活動を展開している。峰会長は講演前、「私たちがこれから行く道を説明してくれる。安心して聞いてください」とあいさつし、28人の参加者を沸かせた。

(2017年6月10日付紙面より)

講演に耳を傾ける熟年クラブの皆さん=6日、那智勝浦町宇久井のコミュニティーセンター和
コントを繰り広げる藪根香さん(右)と岩本ひろ子さん(中)。左は庄司亮太さん
2017年06月10日
16 住民説明会など経過報告
 新クリーンセンター建設調査特別委  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町議会の議員全員でつくる「新クリーンセンター建設調査特別委員会」(曽根和仁委員長)が8日開かれ、町当局から新施設建設の第1候補地になっている同町庄地区での住民説明会などの経過報告があった。

 同町の新クリーンセンターは、昨年9月定例議会で提出された新宮市を含めた1市2町での建設の検討を求める決議文をきっかけに広域での建設を模索してきたが、平成33年3月31日と迫った天満区との期限協定のタイムリミットなどの課題もあり、単独での建設を決めた。庄地区では2月14日に説明会が開かれ、太田区長連合会に対しても3月2日に開催。同月13日には庄区の住民対象に串本町の宝島クリーンセンターの視察を実施した。

 新年度に入り、4月10日に寺本眞一町長はじめ8人の職員が庄地区を訪れ、環境調査などの依頼を行った。同月13日には中里区、同月19日には南大居区と隣接する2区でも説明会を開いた。

 3地区の説明会の中で、新クリーンセンターが建設された場合、▽農業に対する風評被害は出ないか▽浄水場の上流に当たるので心配▽ダイオキシンの問題はないか―などの声が挙がった。

 町当局は説明会での質問を受けて、同町のクリーンセンターと焼却方式や処理能力が同じような施設がないか青森県から長崎県までの自治体を調査した。風評被害は無かったという。次回は区と相談して今月中旬に開く予定で、調査結果を報告する。

 現在のクリーンセンターに関する天満区との期限協定の覚書で年2回、会議を持つことになっており、今年の第1回目の会議を6月1日に町役場で開いたことも報告した。当局からは寺本町長と職員ら、天満区からも役員が参加し、これまでの経過と地域住環境整備の進ちょく状況などについて説明した。

(2017年6月10日付紙面より)

2017年06月10日
17 事故に遭わない意識培う
 潮岬中で交通安全教室  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長、生徒52人)で6日に交通安全教室があり、生徒は正しい自転車の乗り方を教わり事故に遭わないための意識を培った。

 講師は串本警察署の東谷潤交通課長と県交通安全協会串本支部の濵口典子事務局長の2人。前半は講話で、東谷課長は「加害者にも被害者にもならないために」と意識付けた上で中高生向けのDVD教材を上映し、考えるべき点を生徒に示した。

 道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられ、原則車道の左側通行。例外として標識で認められている歩道を走ることができる。事故で特に多いのは飛び出しで、▽一時停止と左右確認の順守▽交差点での二段階右折▽自動車の死角に入らない―などが被害者にならないための注意点。▽ブレーキの不備▽夜間の無灯火▽イヤホンやスマートホンの使用▽傘の使用▽並列走行▽二人乗り―などは違反行為で、加害者にならないための注意点でもある。

 自転車で事故を起こすと刑事と民事で責任を問われ、中高生の場合は親(保護者)が賠償責任を肩代わりせざるを得なくなる。そうならないために、自転車安全利用五則の順守と自転車保険への加入、交通ルールを社会的義務として守ることが大切だとした。

 教材鑑賞後、東谷課長は生徒に自転車の停止距離(空走距離+制動距離)を予想させ、停車するまでの感覚を後出しじゃんけんで実感させた。時速15~17㌔で走る自転車の停止距離は6・3㍍ほど。とっさだと絶対に当たるのでそうなる前に正しい乗り方で危険を避けてほしいと促した。

 後半はグラウンドに設けた仮設コースで実践訓練。濵口事務局長の演示を経て▽発進時の左右や後方の安全確認▽左側通行▽路上障害の回避▽停止線順守と左右確認▽踏切の横断(自転車から降りて押し歩く)▽歩道通行▽信号交差点での一時停止―を練習した。

 最後に東谷課長は、現場に対処する立場から事故のつらさを伝え、覚えておくよう呼び掛け。生徒を代表して生徒会会長の古久保颯太君(2年)は「一番大事なのは左右と後方の確認。これだけでも死ぬ危険を回避できるので、まずそこから守ろう」と生徒に呼び掛け、そのきっかけを届けてくれた講師2人に感謝した。

(2017年6月10日付紙面より)

事故に遭わないために考えるべき点を教わる生徒ら=6日、串本町立潮岬中学校
2017年06月10日
18 自転車施錠を呼び掛ける
 生徒らが「ロックの日」啓発活動  (近大新宮 )

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校(川合廣征校長)は9日、JR新宮駅駐輪場で「ロックの日」の啓発運動を実施した。生徒と教職員、新宮警察署の警察官などが協力して自転車の鍵掛けを呼び掛けた。

 同校は本年度、県警本部が5月8日から9月30日(土)までの期間で実施している「きしゅう君の自転車鍵かけコンテスト2017」に参加している。コンテストは啓発活動や校内の駐輪場での施錠率を競う高校対抗の催しで、今年は県内22校がエントリーしている。

 同校では全校生徒や市民に自転車の鍵掛けを啓発し、施錠率を上げようと生徒会を中心に活動している。この日は6(ろっ)9(く)の語呂合わせで啓発活動を実施した。生徒らは手描きのポスターなどを手に、自転車盗への注意を促す文言が書かれたティッシュを配布した。

 高校生徒会の奥野亮太郎会長(16)は「みんなきちんと鍵を掛けてくれていたので良かったです。自転車を盗む人がいなくなってくれれば」と話していた。

 新宮署管内では、今年1月から5月末までの自転車盗発生件数は6件。うち小中高生の被害は4件で、その全てが未施錠だった。

(2017年6月10日付紙面より)

自転車を利用する人らに呼び掛けた=9日、JR新宮駅駐輪場
2017年06月10日
19 特選に垣本正道さん 写連紀南支部県本部顧問審査5月優秀作品 
2017年06月10日
20 11月19日に投開票  御浜町議選  
2017年06月10日
21 5月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年06月10日
22 事故のない社会推進を  紀宝町交通安全対策協  
2017年06月10日
23 将来への意識を高める  新宮高校で進路LHR  
2017年06月10日
24 小・中教職員が連携  王子ヶ浜小、城南中が2校研究  
2017年06月10日
25 ジャガイモいっぱい  宇久井保育所が収穫体験  (那智勝浦町 )
2017年06月10日
26 楽しく歯の大切さ学ぶ  高田保で虫歯予防デーのつどい  (新宮市 )
2017年06月10日
27 どうやって電車に乗るの?  丹鶴幼と三輪崎幼が乗車体験  
2017年06月10日
28 クジラの特徴学ぶ  太地小3年生が博物館で学習  
2017年06月10日
29 部員ら11人上浦海岸美化  串本町商工会青年部絆感謝運動  
2017年06月10日
30 文化センターの改修など 串本町、一般会計補正予算案を発表 
2017年06月10日
31 ノアサガオ咲く  三輪崎の孔島で  
2017年06月09日
32 マグロ解体や餅ほりも
 11月19日、第6回天空ハーフマラソン  

 第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。

 大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。

 実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。

 大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。

 スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。

 参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。

 申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。

(2017年6月9日付紙面より)

第6回大会の開催を発表する大会長の田岡実千年新宮市長ら=8日、新宮市役所
2017年06月09日
33 出場と勝利を願い
 後輩らがPVで加藤先輩に声援送る  

 サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。

 その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。

 試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。

 観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。

 観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。

 新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。

(2017年6月9日付紙面より)

戦況を見守りながら加藤恒平選手の出場に期待を寄せた=7日、新宮市
試合前には後輩が加藤選手への応援メッセージを国旗に寄せ書きした
2017年06月09日
34 文化協会長賞など137点 第52回南紀会書作展授賞式 (新宮市)

 「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。

 授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。

(2017年6月9日付紙面より)

記念品などを受け取る受賞者たち=4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館
鈴木江邨理事長
2017年06月09日
35 映像で自然観察楽しむ
 宮本学さん迎えて学習会  (田原小 )

 串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。

 現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。

 今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。

 映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。

 この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。

(2017年6月9日付紙面より)

映像を交えて身近な自然を紹介する宮本学さん=2日、串本町立田原小学校
2017年06月09日
36 本年度会長校は光洋中  新宮市PTA連絡協議会が総会  
2017年06月09日
37 被害を水際で食い止める  新宮橋本郵便局で特殊詐欺防止訓練  
2017年06月09日
38 新会長に橋本順子さん 新宮商工会議所女性会が総会 
2017年06月09日
39 きれいにすると気持ちいい  神倉小でプール掃除  
2017年06月09日
40 電車でイモの苗植えに わかば保、社会学習と自然体験 
2017年06月09日
41 ラベンダーの香りに癒やされ サンテ・ヴィラージュ太地で手作りハーブせっけん講座 
2017年06月09日
42 地元老クと一緒に育てる  高池保サツマイモ栽培中  (古座川町 )
2017年06月09日
43 「健康寿命増進」を力点に 串本町老連、田仲康慧会長選出し総会 
2017年06月09日
44 アジサイの花  新宮の渡御前社  
2017年06月09日
45 6月定例会は13日開会 新宮市、復興祈念公園の名称など9議案 
2017年06月09日
46 お悔やみ情報
  
2017年06月07日
47 継続できる事業に
 プレイベント企画考える  (市民ワークショップ )

 新宮市教育委員会文化振興課は4日、新宮商工会議所で文化複合施設周知活動プレイベント実行委員会の第1回市民ワークショップ「プレイベントをしよう!」を開いた。17人が参加し、アイデアを出しあった。

 平成33(2021)年度開館を目指して文化複合施設の建設が進められている。これに先駆け、市教委は株式会社シアターワークショップ(伊東正示代表取締役)支援のもと12月までにワークショップ4回と講座3回を開き、プレイベント実行委員会を立ち上げる予定だ。今回はイベントの草案としてアイデアを出し合い、内容を絞り込んだ。7月23日(日)の第2回から具体化していく。

 参加者は3班に分かれて、開館前から開館後も継続して情報発信できることを条件に企画を考案した。各班は広報隊の結成や人材発掘コンテスト、オリジナルヒーローショーなどを企画し発表した。結果は3班のアイデアを混ぜ合わせることになった。

 伊東さんは「どれも大変面白いアイデア。力を合わせて活動していこうという機運が高まるのはいいこと。これから盛り上がっていくと思う」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

プレイベントを考案する参加者たち=4日、新宮商工会議所
2017年06月07日
48 自主防と行政が連携
 市野々と八反田で避難訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の市野々区と八反田区で4日、土砂災害に備えた避難訓練があった。市野々区の自主防災組織(太田博久会長)をはじめ、町や消防、警察関係者ら59人が参加し、両地区の住民65人が町立市野々小学校体育館に避難した。

 平成23年に起きた紀伊半島大水害で地域が大きな被害を受け、平成26年から避難訓練を始めた。当初は市野々単独で行っていたが、27年は井関と八反田が加わり、28年から市野々と八反田で訓練に取り組んでいる。

 訓練は、24時間雨量で200㍉以上の降雨を想定して行われた。午前9時に避難準備の放送が流れ、その30分後に避難勧告が発令された。住民らは市野々小学校に避難した。関係者は避難者を誘導し、避難困難者を車で迎えに行くなどの支援も行った。体育館内では、町職員が簡易トイレ作りや非常食の調理を実演した。

 市野々から避難してきた山田英子さん(44)と息子の翔太君(8)は「5分ほどで避難できました。自分たちの力で逃げられるようにと訓練に参加しました。早めに逃げることと、事前の準備が大切。家庭でも、水の用意や懐中電灯や携帯電話のバッテリー充電などを心掛けています」と話した。

 市野々区長でもある太田会長は今回の訓練に「想像していたよりもお年寄りの参加が多い。毎年実施して防災意識を高めていき、今後の課題を見つけたい。自主防災組織から意見も出るので、行政や消防と相談して今後の展開を検討したい」と話した。

(2017年6月7日付紙面より)

高齢者を案内する自主防災組織=4日、那智勝浦町立市野々小学校
状況をまとめる対策本部
2017年06月07日
49 中学生以上80人が釣果競う 第22回潮岬オフショアトーナメント (串本町)

 シイラなどの釣果を競う釣り大会「第22回潮岬オフショアトーナメント」が4日、串本町の有田港を拠点にして開かれた。今回も主に近畿~中京圏の中学生以上80人がチャーターボートで沖合に出て挑戦。シイラの部は釣果がなく、他魚の部は奈良県上牧町から参加した國分武士さんが5・10㌔のブリを釣り上げて優勝した。

 この大会は同トーナメント実行委員会(宇井晋介実行委員長)主催。船上からのルアーキャスティングやジギングによる釣果を競う内容で年1回、6月第1日曜日を基準にして開かれている。関西では特に歴史のある釣り大会の一つとして愛好者に認知され、根強い挑戦を集めている。

 今回もシイラの部と他魚の部(各1~5位入賞)を設け、他魚の部は総合順位に加えて珍魚賞やレディース賞(各上限3人)も取り入れて入賞の幅を広げた。参加者は実行委が手配したチャーターボートに分乗して出港し、同港沖合で午前6時~正午の6時間にわたって競技に臨んだ。

 競技終了後の検量でシイラの釣果報告はなく、宇井実行委員長は「天候には恵まれたが今季は黒潮が遠く離れていて、かなり沖まで出たボートもあったようだがそれでもシイラには当たらない結果になった」と状況を分析した。他魚の部の入賞魚はブリ、マダイ、マハタ。21人が検量に臨み、珍魚関係ではニザダイ、エビスダイ、ホウキハタが入賞魚となった。

 検量後は串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で表彰式を開いて各入賞者の健闘をたたえた。シイラの部のトロフィーは同実行委員会預かりとし、賞品はお楽しみ企画のじゃんけん大会の景品に加えて参加者に贈り、大いに盛り上がったという。

(2017年6月7日付紙面より)

魚の検量に臨む参加者ら=4日、串本町有田の有田港
2017年06月07日
50 豊作と業界発展を祈る 本宮大社で梅の日記念式典 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員ら約80人が参列し、豊作と業界の発展を祈った。

 1969年に設立された同会は、県内の産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社、京都の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納している。東京などでもさまざまなキャンペーンを催し、PRしている。

 本宮大社の式典では、祝詞奏上の後、九鬼家隆宮司と参列者たちが神前のたるに約30㌔の南高梅や塩を入れる梅漬けの儀を行い、みこが神楽を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後、10月10日(火)にあらためて同社に奉納する。

 九鬼宮司は「しっかりと雨が降り、梅の木の根に染み渡って木が育ち、すばらしい梅の実が収穫できることを祈念します。全国津々浦々に南高梅の素晴らしさを知っていただければ」。

 紀州田辺梅干協同組合の中田吉昭理事長は「今年は5月の雨不足で成長が遅れています。梅が全国のお客さまの健康のお役に立つことを祈っています」と話していた。

 梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭に梅を奉納して祈ったところ、大雨が降りだし、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたとの故事にちなむ。

(2017年6月7日付紙面より)

梅漬けの儀=6日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2017年06月07日
51 3大会で入賞者輩出
 紀宝空手スポーツ少年団  
2017年06月07日
52 第19回ツール・ド・熊野
  
2017年06月07日
53 地元漁師の仕事を学ぶ  宇久井中で漁業授業  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
54 潮風感じて笑顔に  黒潮園がホエールウオッチング  
2017年06月07日
55 新支部長に田中肇さん  交通安全協新宮支部が総会  
2017年06月07日
56 多くの上陸と産卵を期待  紀宝町ウミガメパトロール  
2017年06月07日
57 命の道早期完成を 近畿自動車道紀勢線建設促進期成同盟が総会 
2017年06月07日
58 「ありがとう」の気持ち込め  セレモニーホールなちで人形供養  (那智勝浦町 )
2017年06月07日
59 保護者の学びの時間も  佐野保で巡回講座と給食参観  
2017年06月07日
60 差別問題の早期解決を  新宮人権尊重委員会が総会  
2017年06月07日
61 アカウミガメを人力で救出 串本町、波消しブロックの隙間から 
2017年06月07日
62 芝生で思いっきり挑戦 あったカフェ、旧養春小でうんどう会 
2017年06月07日
63 ホタルブクロ  熊野川町田長で  
2017年06月07日
64 お悔やみ情報