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2021年11月30日
1 町民の安心安全目指し
 消防団員が訓練に汗流す  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は28日、町立勝浦小学校グラウンドで令和3年度の町消防団員教養訓練を実施した。訓練では、町消防団(下地将仁団長)の団本部や第1~8分団から41人が参加。消防職員指導の下、新任教養訓練や幹部教養訓練に取り組んだ。

 同訓練は2年に1度行われ、新入を含む団員と幹部団員がそれぞれ、有事に備えて訓練の練度を高めることを目的としている。

 開講式では堀順一郎町長が町には避難困難地域が多数存在することを挙げ、町内の避難設備などを紹介。訓練については「参加いただきまして感謝しています。町民の安心安全はもちろんのこと、緊急時の皆さま自身の安全確保と迅速な対応につながるよう、素晴らしい訓練になることを祈念している」。

 下地団長は多忙でコロナ禍においても訓練に参加した団員に感謝を述べ、「訓練を通して団体行動や厳正な規律の保持と安全、確実、迅速な行動を身に付けていただきたい。地域防災の要として、町民が安全、安心に暮らせる町を目指し、訓練を重ね消防力の強化に取り組み、団員一丸となって災害に対応していく所存であります」と訓示した。

 新任教養訓練では▽集合位置▽整列順序▽基本の姿勢▽休めの姿勢▽まわれ右▽敬礼▽速足行進▽かけ足行進▽ロープワーク▽ホースの取り扱い―などを、幹部教養訓練では▽隊形▽集合および整頓▽指揮位置▽各個訓練指揮―などをそれぞれ学んだ。

 下地団長が幹部団員に直接指導する場面もあった。各団員は堀町長や湯川消防長らが見守る中、懸命に訓練に取り組み、汗を流していた。

(2021年11月30日付紙面より)

新任教養訓練で行進に励む団員=28日、那智勝浦町立勝浦小学校
幹部団員が幹部教養訓練に取り組んだ
2021年11月30日
2 夜空と海上に大輪の花
 医療従事者にサプライズ花火で感謝示す  (熊野市 )

 新型コロナウイルス感染症対策で大きな貢献があった医療従事者に感謝するサプライズ花火が26日夜、熊野市によって同市木本町の木本港防波堤(ケーソン)から打ち上げられた。闇に包まれた大空と海上を約900発のスターマインが華麗に彩り、会場に感動の輪が広がった。

 県と市の発表によると、同市では9月30日に23人目の陽性者が発表されて以降、新たな感染者が確認されていない。ワクチン接種も順調に進み、県でも上位の実績を誇る。これらの状況に導いた医療従事者の努力と協力に感謝しての打ち上げで、堤防上に観覧席を設けて135人を招いた。混乱を招かぬよう開始前の午後5時過ぎには防災行政無線で案内したこともあって、防寒着に身を包んだ家族連れや友人同士など三々五々集まり、師走前の花火ショーを楽しんだ。

 打ち上げ時間は約10分と短いものの、ごう音とともに広がる花火は迫力十分。医療従事者らを楽しませるとともに、市民やその子どもたちからも「うわー、きれい」「すごい」と歓声が。25日から釣りに来ているという大阪府の男性(69)は「熊野へは何度も来ているが、ここで花火を見たのは初めて。明日は大漁の予感がする」と喜んでいた。

(2021年11月30日付紙面より)

夜空と海上を彩るスターマイン=26日、熊野市の七里御浜海岸
2021年11月30日
3 木曜島遺族会が顕彰碑美化
 野球部員らの作業応援得て  (串本町 )

 木曜島遺族会(坂井敏生会長)が28日、串本町潮岬にある顕彰碑の美化に取り組んだ。今回は県立串本古座高校硬式野球部とその後援会から広がったボランティアも作業を応援。30人がかりで建立当時の整然とした状態を取り戻した。

 この顕彰碑は、明治~昭和初期の潜水による貝採取事業など従事のためオーストラリアへ渡ったふるさとの先人の功績を後世に伝える目的で1998年、当時の町長ら発起人が本土から渡航先に最も近い本州最南端そばに建立した。

 以降、現地への墓参が難しい遺族が訪れて先人をしのぶ場ともなっていて、気持ちよく過ごせるよう同遺族会は盆前と正月前の年2回、美化の奉仕をしている。

 今年は新型コロナウイルスの影響で盆前の奉仕を中止したため、この日は1年ぶりの実施。会員10人ほどが早朝に集まり、草刈りや碑の水拭きなどをした。今回の応援は過去に協力した後援会員の勧めで広まったそうで、同部からは種井祐貴主将(2年)ら部員6人が参加。ボランティアと共に会員が刈った草を集めて運び去るなどの協力をした。

 会員らは「年々高齢化が進んで大変になっているので、今回の応援は本当にありがたい」と喜びの声。種井主将は「今年から後援会ができ、寄付集めなど応援していただいていることに恩返ししようと思い勧めに応えました」と話し、この協力が少しでも地域への応援になることを願って作業に打ち込んでいた。

 坂井会長は今回の接点の延長でふるさとを支えるために移民した先人への関心を持ち、いつか木曜島とも接点を持ってくれることを願いつつ今回の若い世代の応援を喜び感謝していた。

(2021年11月30日付紙面より)

野球部員ら若い世代の応援も得て顕彰碑一帯を美化する木曜島遺族会の会員=28日、串本町潮岬
2021年11月30日
4 お薦め本の魅力を紹介
 ビブリオバトル新宮  (新宮市 )

 新宮市下本町の文化複合施設「丹鶴ホール」大小会議室で27日、「中高生読書まつり・ビブリオバトル和歌山大会」の予選を兼ねた「令和3年度ビブリオバトル新宮」が開催された。中学生の部3人、高校生の部5人が出場し、オーディエンス(観戦者)に向けてお気に入りの一冊を紹介した。

 市教育委員会、市立図書館が主催。ビブリオバトルはバトラー(発表者)が自身のお薦めの本について1人5分間紹介し、オーディエンスが最も読みたくなった「チャンプ本」を投票で選出するもの。コミュニケーションゲームとしての楽しさを味わうことも重視され、読書推進活動として全国的な広がりを見せている。

 出場者は、あらすじや自身の体験を交えて本の魅力を紹介。応援に訪れた保護者や友人、学校関係者たちも熱心に耳を傾けた。

 投票の結果、中学生の部で大矢胡春さん(城南中2年)の「元彼の遺言状」、高校生の部で小屋敷卓真君(近大新宮高2年)の「FACTFULNESS(ファクトフルネス)~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~」がチャンプ本に選ばれた。2人は12月26日(日)に和歌山県立図書館で開催予定の和歌山大会への出場権を手にした。

 大矢さんは「他の人たちの表現が上手だった中、自分の思いが伝わりうれしい。県大会でもこの本の魅力を知ってもらえるように頑張りたい」。小屋敷君は「もう少し伝えられたのではと思いますが、結果としてはよかったです。県では、もっと良いスピーチができるように準備をしていければ」と意気込みを語っていた。

(2021年11月30日付紙面より)

和歌山大会への出場を決めた大矢胡春さん(左)と小屋敷卓真君=27日、新宮市下本町の丹鶴ホール(一時的にマスクを外して撮影)
オーディエンスに本の魅力を伝えた
2021年11月30日
5 新成人が社会への貢献誓う  10カ月遅れで成人式挙行  (紀宝町、御浜町 )
2021年11月30日
6 「いざというとき」に備えて  東京海上日動が防災授業  (新宮市 )
2021年11月30日
7 人権尊重の精神豊かに 人権・同和啓発作品表彰式 (那智勝浦町)
2021年11月30日
8 年を取ることを学ぶ  太田小で高齢者&車いす体験  (那智勝浦町 )
2021年11月30日
9 タウンガーデンにイルミ設置  12月から点灯開始  (新宮市 )
2021年11月30日
10 夢の「甲子園」目指して  Start Up Me 硬式野球  (新宮高校硬式部OB会 )
2021年11月30日
11 マルシェ形づくりにぎわう  互盟社で「むつこの器展」  (古座川町 )
2021年11月30日
12 人権課題の捉え方教わる 紀南教育事務所迎えワークショップ (潮岬中)
2021年11月30日
13 家族らに活動の成果披露  明神小中合同学習発表会  (古座川町 )
2021年11月30日
14   
2021年11月11日
15 在外和歌山県人会と交流
 城南中2年がオンラインで  (新宮市 )

 南北アメリカ大陸にある六つの国・地域の和歌山県人会と県内12校の小・中学校・高校の児童・生徒約800人が一堂に会する「わかやま国際ネットワーク」全体交流会が8日、オンラインで開かれた。本紙エリアからは新宮市立城南中学校の2年生45人が参加し、県の移民史や異文化に触れた。

 和歌山県主催。同県は全国6位の移民県であり、戦前から現在まで約3万3000人を世界各地に送り出している。移民した人々は現地で親睦や相互扶助のために県人会を組織し、2019年には初の和歌山県人会世界大会を開催。23年の第2回世界大会に向けて毎年11月を「わかやま国際スピリット推進月間」とし、交流事業を展開していく。

 今回の交流会には南加(南カリフォルニア)和歌山県人会、シアトル紀州クラブ、在パラグアイ和歌山県人会、ブラジル和歌山県人会連合会、在ペルー和歌山県人会、在アルゼンチン和歌山県人会が参加し、現地での生活を紹介。城南中学校のパートでは、映像を通じて教室やクラブ活動、文化祭の様子を伝えた。

 12月には県がマッチングした在ペルー和歌山県人会の個別交流会を開催する予定で、同会のソニア・サカタ会長は「ペルーの県人会は今年30周年を迎え、会員は100人ほど。皆さんとの交流を楽しみにしている」と語った。

 板谷智大(ともき)生徒会長は「和歌山県出身の移民がたくさんいることを初めて知った。交流会を通じて、城南中のいいところをたくさん知ってほしい」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ペルーでの生活を映像で紹介=8日、オンライン
オンライン交流会に参加する生徒=同日、新宮市立城南中学校
2021年11月11日
16 今年も「火の用心」の季節
 幼年消防クラブがパレード  (那智勝浦町 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴って9日、毎年恒例の防火パレードが那智勝浦町であった。町立勝浦認定こども園(築紫依美香園長)の幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が町役場~那智勝浦観光機構バスターミナルを歩き、火災予防を呼び掛けた。

 パレードは火災予防と防火意識の高揚が目的。役場玄関前の出発式では、堀順一郎町長が「町内の皆さんに『火の用心』を呼び掛けるため、ぜひ頑張って。保護者の皆さまは暖房器具の点検などで防火に努めてほしい」とあいさつした。

 園児は「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ、「火の用心の歌」を演奏。代表園児4人が堀町長や湯川辰也消防長、下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、パレードを開始した。

 鼓笛隊の演奏や拍子木の音が響くと、地域住民らも店先から顔をのぞかせ、園児たちの姿を見守った。保護者たちもビデオカメラを手に、一緒に町を歩いた。

 バスターミナルの解散式では鼓笛隊が隊列変化を披露しながら「夜に駆ける」を披露。築紫園長は「子どもたちは毎日練習を頑張ってきた。今日皆さんの前で演奏できたことが、大きな自信につながると思う。今後も引き続き、火災予防の大切さを地域に広報していきたい」と述べた。

 湯川消防長によれば、今年発生した火災件数は4件で、建物火災が2件、山林火災が1件、その他火災が1件。火災が増えるこれからの時季、▽寝たばこをしない▽ストーブの周りに燃えやすい物を置かない▽コンロを使うときはそばから離れない▽コンセントのホコリを掃除する―の4点と、住宅用警報器の設置・点検を呼び掛け、「寒い季節も『火の用心』をよろしくお願いします」と話していた。

(2021年11月11日付紙面より)

ミニまといを持ってパレード=9日、那智勝浦町
幼年消防クラブの鼓笛隊
2021年11月11日
17 県大会で最優秀賞を獲得
 演劇部が創作作品で近畿へ  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校演劇部(谷口克朗顧問、青木心優嘉(みうか)部長、部員9人)の創作作品「桜の花の咲くころに」がこのほど、県高校総合文化祭演劇部門(以下県大会)で最優秀賞を獲得。県代表として近畿高校総合文化祭演劇部門(以下近畿大会)に出場することとなった。

 同部は8月に県内であった紀の国わかやま総文2021(=第45回全国高校総合文化祭)の演劇部門をボランティアスタッフとして支持。トップクラスの作品発表に刺激を受け、高まる気持ちが冷めないうちに自身の作品創作に取りかかったという。

 青木部長(2年)が考えた筋書きを原作とし、部員9人一丸で工夫を注ぎ込み練り上げたのが前述した創作作品。全国各地から夢を持って上京した若者4人の1年目の挑戦と人間模様を学生マンションの屋上を舞台にして描き出す内容で、創作をしながら同時にキャスト4人、スタッフ5人と手分けして稽古や準備を進め、大会4日前に県大会時点の形がほぼ仕上がるほど打ち込んだという。

 キャラクター設定を詳細に詰め、どの場面に何を入れ込むかで特にこだわったそう。県大会は先月27~29日に県民文化会館であり、74回目を数える今回は8校が作品を発表する中で最優秀賞をつかみとった。

 同部は2015年に作品「扉はひらく」、翌16年に作品「幸と歩」で同賞を連続受賞していて、今回は5年ぶりの獲得となる。青木部長は「作品を発表するまでとても緊張したけれど、本番は今までで一番良くできた。(先月29日に)結果を聞いた時はすぐに実感は湧かなかったけれどうれしかったし、泣いたり抱き合ったりしてみんなで喜んだ」と県大会の挑戦を振り返って語る。

 近畿大会は今月19日(金)~21日(日)、滋賀県大津市にあるびわ湖ホールで開かれる。府県代表が競演するワンランク上の舞台に向け、同部は今ある原型をとどめつつ直せるところを直して県大会以上に仕上げ、全国を目指して挑む考え。そのような中、5日にあった同校文化祭で校内上演もし、鑑賞した生徒教職員から励ましを受けるなどして意気込みを高めている。

 地域への披露については目下12月19日(日)に串本町文化センターで公演を開く方向で調整を進めているという。

  □     □

 創作作品「桜の花の咲くころに」を支える部員は次の皆さん。

■キャスト

青木心優嘉〈部長〉

森 風香  廣瀬みりか

田中歩実

■スタッフ

久保文乃   船井早来

浦木利菜   海野 藍

坂井美優

※海野さんは作中に登場する鳥の声も担当。

(2021年11月11日付紙面より)

県大会で最優秀賞をつかみ取った演劇部の皆さん(2人欠席)=8日、県立串本古座高校
文化祭で上演した創作作品「桜の花の咲くころに」のワンシーン=5日、県立串本古座高校
2021年11月11日
18 人権尊重の社会目指し
 新宮市内2カ所で街頭啓発  

 新宮市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)は10日、同市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前と、同市橋本のイオン新宮店前で街頭啓発を実施した。同委員や東牟婁振興局職員ら約50人がチラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客たちに配布した。

 和歌山県は11月の「同和運動推進月間」に当たり、同和問題をはじめとするさまざまな差別に対する理解を深めてもらおうと県内各地で啓発活動を展開している。市は同月を「差別をなくする強調月間」とし、人権問題の早期解決を図るため実施している。

 スーパーセンターオークワ南紀店では、田岡市長が「市では1953年に人権尊重委員会が結成され、あらゆる差別の解消を目指し取り組みを進めています」とあいさつ。「啓発活動によって市民の皆さんと共に、『差別のない明るいまちづくり』を行っていくという私たちの思いを届けていければ」と呼び掛けていた。

 新宮市では強調月間に伴い、人権尊重文集「春を呼ぼう」の発行や、市庁舎正面に「広げよう やさしい心と思いやり」の懸垂幕を掲揚するなどしている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年開催している「市民のつどい2021・ふれ愛講座」は中止となった。

(2021年11月11日付紙面より)

啓発活動に取り組む田岡実千年市長(中央)ら=10日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年11月11日
19 学びの成果を披露  伝統文化親子教室の発表会  (新宮市 )
2021年11月11日
20 多様な自然と人の営み  南紀熊野ジオパークフォトコン入賞作品展  (宇久井ビジターC )
2021年11月11日
21 舞台通して新宮を知って  紀南学園に招待チケット贈呈  (熊野新宮ミュージアム )
2021年11月11日
22 地域や社会で子育て支える  渡辺顕一郎さんが講演  (新宮市 )
2021年11月11日
23 地域住民ら140人が集う  熊野川ふれあい交流事業  (新宮市熊野川町 )
2021年11月11日
24 税金の大切さ思い  中学生の税についての作文表彰  (光洋中 )
2021年11月11日
25 グラウンドゴルフ愛好者200人がプレー 潮岬青少年の家で記録会 (串本町)
2021年11月11日
26 総合運動公園でキャンプ  花園近鉄ライナーズ来町  (串本町 )
2021年11月11日
27 パレードなどで意識促す  秋季火災予防運動始まる  (串本町 )
2021年11月11日
28 児童、園児が屋上へ逃げる  保育所と合同避難訓練  (相野谷小 )
2021年11月11日
29 大豆の感触確かめながら  親子でみそ作り体験  (紀宝町 )
2021年11月11日
30 有馬クラブ、県大会で2冠  県学童軟式野球選手権大会  (熊野市 )
2021年11月11日
31 現職・西田健氏が出馬表明  誇りと愛着の持てる町づくりを  (紀宝町長選 )
2021年11月11日
32 お悔やみ情報
  
2021年11月10日
33 防火意識高揚を啓発
 秋の全国火災予防運動初日に  (新宮市 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)が始まった。初日の9日には全国各地で防火広報などの取り組みが展開。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮、熊野川の2地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「おうち時間 家族で点検 火の始末」。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の6点。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から26人が参加。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は団員数を縮小しての実施となった。

 竹内由定団長は「広報活動によって防火意識の周知に努めてほしい。事故や新型コロナ感染予防に注意を」と訓示。

 出発式に駆け付けた田岡実千年市長は、団員らの日頃の尽力に感謝を伝え「市においては今年は大きな台風襲来もなく比較的落ち着いていたが、9月26日には時間雨量計で78㍉を記録。年々災害が増えている」。

 「これからは空気が乾燥し、火災が発生しやすくなる。啓発活動で市民の防火意識が高まることを期待しています」と呼び掛けた。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 14日(日)には新宮地区と熊野川地区の計4カ所で総合訓練を実施する。

 市消防本部管内で今年1~10月に発生した火災は、建物火災4件、車両火災2件、その他火災2件の計8件だった。

(2021年11月10日付紙面より)

各分団が防火広報活動に出発した=9日、新宮市消防本部
2021年11月10日
34 地域見守りなどで初動図る
 串本町と包括連携協定結ぶ  (日本郵便株式会社 )

 日本郵便株式会社と串本町が8日、包括連携協定を結んだ。この協定は県との締結を機に県内各市町村へと広まっていて、新宮・東牟婁地方では4例目。まずは地域見守り活動への協力と道路損傷の情報提供で連携の初動を図ることを申し合わせている。

 両者は2015年6月30日に「災害発生時における串本町と串本町内郵便局の協力に関する協定」を締結。今回はその内容も含め大きく▽防災・災害対策▽地域の安全・安心な暮らしの実現▽未来を担う子どもの育成▽その他地方創生―の4分野で取り組み、互いが発揮する町民サービスの向上と地域活性化を図ることを目指す。

 町と密に連携するのは町内にある10の郵便局。この日は役場で締結式があり、同社紀南地区連絡会南端部会の清水勝好部会長(古座中湊郵便局長)と田嶋勝正町長が協定書に署名して取り交わした。田嶋町長は連携4分野と喫緊で始める取り組みの有用性を述べ、「郵便局の皆さんの物的、人的な協力を今まで以上に活用し、住民の皆さんが住みよいまちになるよう努力していきたい」と申し出ていっそうの連携を希望。串本郵便局の池田育弘局長と共に立ち会った同連絡会の南方慎一朗統括局長(新宮中央郵便局長)は町内に10ある郵便局を安心・安全のまちづくりのために活用していただけたらと述べつつ「われわれとしては地域住民の方が暮らしやすいまちづくりに向け全面的に支援する姿勢を持っている。今後とも自治体と連携を図り、よりよいまちに取り組んでいきたい」と応えて歩み寄った。

 この協定の有効期限は年度単位で設定していて、いずれかから申し出がない限り年次更新する仕組みとなっている。

(2021年11月10日付紙面より)

協定書を交わした清水勝好部会長(左から3人目)と田嶋勝正町長(同4人目)ら=8日、串本町役場
2021年11月10日
35 作者と来場者がつながる場所
 Art in 和歌山でギャラリートーク  (太地町 )

 太地町立石垣記念館で「第7回Art in 和歌山 魂のであうところ」が開催されており、7日は同展覧会のアートディレクターである美術家の奥野誠さんと奥野佳世さんと共に、作者を交えて作品を鑑賞するギャラリートークが開催された。展示は14日(日)まで。

 社会福祉法人和歌山県福祉事業団がこれまで「アールブリュット展」として開催してきた。第7回を数える今回は「紀の国わかやま文化祭2021」障害者交流事業の一つに位置付け、主に東牟婁出身の施設利用者41人の絵画や造形、陶芸などの美術作品約200点を展示している。

 7日は地元で活躍するハリケーン、コスモスによるライブ演奏会を実施予定だったが、雨天のため中止となった。

 ギャラリートークでは奥野さんらが作品と作者について、「最初と比較し、絵が変化してきて楽しみ」「細かく描き込んだ絵が特徴」などと解説。同展のポスターの絵を描いた山口貢さんの作品については「同業者の目から見ても、集中力を途切れさせずに絵が出来上がっていくことが感じ取れる絵」と評価した。

 この日は作者2人も登場。午前はコラージュや造形作品などを展示しているとまとちゃんが、午後は絵画や福笑いを作成した藤本深恵さんが自身の作品などについて語った。

 同事業団本部経営管理部の原見泰弘さんは「今日はアットホームな形で実施できた。今後も関係者の皆さまと協力しながら実施していきたい」と話した。

 誠さんは「この展覧会は魂が出会う所で作った人と見る人がつながる場所。ここでより広い人の在り方と出会う場になれば」。

 佳世さんは「いろんな方々が個性豊かに生きていられることを感じている。深い根っこの部分は皆が共鳴し合えるので、芸術、文化は重要な役割だと思う」と締めくくった。

(2021年11月10日付紙面より)

ギャラリートークが行われた=7日、太地町立石垣記念館
2021年11月10日
36 土木の世界に興味持って
 八郎山トンネルで見学会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町と串本町をつなぐ県道長井古座線(仮称・八郎山トンネル)の工事現場で7日、那智勝浦町内6小学校の児童と保護者を招いた見学会が開かれた。約120人が参加し、トンネルの作り方や巨大な機械が活躍する現場の様子に触れた。

 同路線は那智勝浦新宮道路市屋ランプから串本町田原へのアクセス道路。観光道路としての役割に加え、交通ネットワークを多重化しておくことで災害時に国道42号の代替となる機能も有している。工事では延長711㍍のトンネル施工と路体盛土を行う。

 見学会では、工事を担当する淺川・堀特定建設工事共同企業体の青木正和・作業所長が参加者を案内。工事現場を歩きながら、コンクリート吹き付けやロックボルト(3~4㍍の鉄のくぎ)によって岩盤を補強する「NATM(ナトム)工法」について説明した。

 トラックへのズリ(砕いた岩)の積み込みや、ドリルジャンボで岩盤にダイナマイトを入れる穴を掘る実演もあり、子どもたちは目を見開いてその様子を眺めていた。

 青木作業所長は「普段見ることができないトンネル工事専用の機械や設備、トンネル坑内を見ることを通じて、子どもたちに土木工事の世界に興味を持ってもらいたい。将来的に建築業界の人手不足解消につながっていけば」と語る。

 最後に工事現場で出た岩石を加工したキーホルダーの土産が配られ、長尾然人君(下里小1)は「すごい機械がいっぱいあった」と話していた。

(2021年11月10日付紙面より)

トンネル掘削の現場を見学=7日、那智勝浦町
2021年11月10日
37 パフォーマーの技に歓声  西向小学校で芸術鑑賞会  (串本町 )
2021年11月10日
38 生徒教職員で発表楽しむ  校内限定で本年度文化祭  (串本古座高校 )
2021年11月10日
39 194点の作品一堂に  「丹鶴ホール」で県美術協会展  (新宮市 )
2021年11月10日
40 自分の身を守って逃げる  木の川こども園で避難訓練  (新宮市 )
2021年11月10日
41 聖地文化の景観を愛でる  「丹鶴ホール」で熊野歴史文化シンポジウム  (新宮市 )
2021年11月10日
42 生産性向上目指し訓練  和歌山職業能力開発促進センター  (新宮市 )
2021年11月10日
43 穏やかな海に親しむ  秋の磯遊びに親子10人が参加  (那智勝浦町 )
2021年11月10日
44 「自分の町をきれいに」  たばこ組合紀南支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2021年11月10日
45 創造力あふれる作品多数 第73回郡学校美術展審査結果 (新宮・東牟婁)
2021年11月10日
46 新しいリモートワークの形へ  飛雪の滝キャンプ場が環境整備  (紀宝町 )
2021年11月10日
47 練習の成果を発揮  中学校陸上競技記録会  (熊野・南郡 )
2021年11月10日
48 機能別団員で地域防災力の強化を  熊野市消防本部  
2021年11月10日
49 地震に強い家を目指して  5年生がストローハウスに挑戦  (鵜殿小 )
2021年11月10日
50 防火意識の向上呼び掛ける  秋の全国火災予防運動でパレード  (紀宝町 )
2021年11月10日
51 糖尿病について考えよう  徐福公園がブルーライトアップ  (新宮市 )
2021年11月10日
52 お悔やみ情報