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2017年08月26日
1 津波避難所の築山完成
 9月24日の見学会後、開放  (新宮市 )

 新宮市が津波一時避難所として同市蓬莱1丁目の旧王子製紙跡地で整備を進めていた築山が完成した。9月24日(日)午前8時30分から地域住民らを対象に見学会を開き、その後、供用を開始する予定だ。

 熊野川河口部に位置する土地は、市が2013年12月4日付で「王子ホールディングス株式会社」(本社・東京都中央区)から譲り受けた約3万2277平方㍍の一部。全体の面積は約1万8000平方㍍で、中心付近に縦約80㍍、横約60㍍、高さ6・1㍍の楕円(だえん)形の築山を造成した。上部の面積は約630平方㍍あり、約1260人が避難できる。

 紀伊半島大水害後に国が熊野川河口部で実施した掘削工事で採取した砂利を約1万2000立方㍍使用し、表面に土をかぶせ芝生を敷いた。築山への入口は5カ所で、頂上へ登るスロープは2カ所設置している。事業費は市が約7500万円、国が約4500万円の計約1億2000万円となる見込み。

 市役所で24日に開かれた市議会総務建設委員会で並河哲次委員は、地域住民から築山の強度に心配の声が挙がっていると指摘。田坂豊・建設農林部長は「安全性は確保されていると思っている」と答えた。久保智敬委員が管理する部署について質問し、工藤英二・都市建設課長補佐は、築山が防災対策課、周囲は協議中と回答した。

 南海トラフ巨大地震での浸水深が0・5㍍と予想されている土地。地盤は海抜約7㍍で、築山上は海抜約13㍍になる。残りの土地の活用方法について田岡実千年市長は「白紙の状態。地域住民の意見を聴きながら活用法を考えていきたい」と述べた。

(2017年8月26日付紙面より)

津波一時避難所となる築山=24日、新宮市蓬莱
2017年08月26日
2 新宮高校が関西で銀賞 「自分たちの演奏ができた」 (吹奏楽コンクール)

 新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)は21日、兵庫県の姫路文化センターで開催された第67回関西吹奏楽コンクール高等学校の部小編成で銀賞を受賞した。

 新宮高校はジンベエザメや海をイメージした曲『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。同部は県吹奏楽コンクールで4年連続の金賞を受賞し、3年ぶりの関西コンクール出場権を獲得した。2014年の関西コンクール出場時の結果は銅賞だった。

 立溝まい・前部長は「金賞を目指していたので悔しかったです。関西では県で出し切れなかった100%の力を出し切りたいと話していました。それは無理でしたが、練習を超えるくらい楽しい演奏ができました」。

 3年間を振り返り「しんどいこともいっぱいあったけれど、コンクールでやっと結果を出せたり、コンサートをいっぱいさせてもらい、いい経験ができました。吹奏楽をやってきて良かったと思っています」と話した。

 新たに部長を務める磯﨑美和さんは「金賞を目指して頑張ってきたのでちょっと悔しかったですが、関西では自分たちの演奏ができて良かったと思いました」。「まい先輩のようにしっかりとできるか不安もありますが、歴代の先輩や部長から伝統を受け継ぎ、新宮高校吹奏楽部としてたくさん活動できれば」と今後の意気込みを語った。

 亀谷顧問は「生徒が大きく成長してくれたことが賞よりもうれしいです。関西大会までに自分たちの音楽を発信したいという思いを発揮できたことがうれしかった。彼女らの演奏はインパクトがあり、最高得点を付けてくれた審査委員の人もいました。課題もありますが客席の空気感も良かったと聞いています。金賞には届きませんでしたが、会場で聞いている人の琴線に触れる演奏ができたと思います」と話していた。

(2017年8月26日付紙面より)

関西大会に出場した吹奏楽部の皆さん=24日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月26日
3 和歌山工専学生ら立ち会う
 第3回MH賦存状況調査  (和歌山県 )

 県の本年度第3回メタンハイドレート(MH)賦存状況調査が24日、串本港を拠点にして行われた。第1、2回同様、すでに確認しているメタンプルームと見られる気泡密集帯のデータ収集が目的で、今回は和歌山工業高等専門学校の岸本昇教授と専攻科の学生2人も観測作業に立ち会った。

 この調査は、国家規模のMH開発誘致を目的として平成24年度から継続実施。東京海洋大学の青山千春准教授監修の下で同研究所が選定した海域を県漁業調査船「きのくに」の高性能魚群探知機(計量ソナー)で観測し、得られたデータの解析と考察を㈱独立総合研究所に委託して得られた成果を材料にして国への働き掛けを重ねている。

 本年度は6回の調査を行う計画で、メタンプルームと見られる気泡密集帯の経年変化を見るために同一海域(潮岬の南約20㌔にある水深1600~1700㍍の海底)の観測を重ねている。

 和工専は平成27年度に日本科学技術振興財団「エネルギー教育モデル校事業」の指定を受け、将来のエネルギー開発を適切に判断し行動する人材の育成に力を入れている。岸本教授によると、同調査への立ち会いは学生が新エネルギー源の一つとしてMHに関心を持ち将来のエネルギー研究に役立てる目的で計画し、県産業技術政策課に協力を求め第2回調査から立ち会っているという。

 今回乗船した専攻科1年の嶋田大海さん(21)はMHを研究のテーマにしているそうで、第2、3回と続けて立ち会い「MHは身近なところにあるという認識が深まった。陸上で採掘できるロシアやカナダと違い、日本は海上。いろいろな技術を組み合わせることによって採掘は可能になるのかなと感じている」とコメント。

 同科2年の土田裕介さん(22)はMH開発が実現するかどうかを検討したくて今回の調査に立ち会ったそうで「何度も同じところで反応が出るのを見て、MHは空想のものではないという実感を得た。MHがどう検討されているかというプロセスを肌で感じるいい機会になった」と印象を語り、それぞれに考察を深める成果を得ていた。

 同課によると残る第4、5回調査は8月28~31日中、第6回は11月末ごろに行う予定。同日現在で同研究所から新たな海域の調査指示はなく、定点観測が続くという。

(2017年8月26日付紙面より)

魚群探知機のモニター越しに観測作業を見守る和工専の学生ら(県産業技術政策課提供)
2017年08月26日
4 外装工事ほぼ終わる
 新町立温泉病院  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町天満で建設中の新町立温泉病院で外壁の塗装工事が終わった24日、主要な足場が外され病院の外観が見えた=写真。2階屋上の防水工事が終われば、外装工事はほぼ終了で、今後はキャノピー(出入口の屋根)と南側の外構、内装などの工事を進める。職員住宅棟の工事は9月中に終了予定。

 工事の進行状況は完了までの58%で年内完成を目指し10月末には84%の見込み。町はスケジュール表を工事が行われている朝日区内に回覧で配布し、住民に細かく日程を通知している。

 同町建設課主幹の畑下靖さんは「近隣住民の皆さまのご理解とご協力のおかげで順調に進んでおります。8月は台風も1度だけだったので助かりました。作業員の方も猛暑の中、頑張って作業してくれています」と感謝していた。

(2017年8月26日付紙面より)


2017年08月26日
5 熊野HPが優勝 第123回職場対抗ボウリング大会 
2017年08月26日
6 串本古座が三回戦へ
 県下高校野球新人戦  
2017年08月26日
7 伝統の炎で山燃える 那智勝浦町、金剛寺で「二河の火祭り」 
2017年08月26日
8 24日、新宮で37・5度  全国3位の気温  
2017年08月26日
9 去る夏を惜しむ  円満地公園、来月3日にプールじまい  (那智勝浦町 )
2017年08月26日
10 水道料や旧職訓の今後  新宮市議会総務建設委員会  
2017年08月26日
11 楽しく英語で遊ぼう  勝浦認定こども園で初の教室  
2017年08月26日
12 真夏に雪景色観賞 那智勝浦町、スノードーム作り体験 
2017年08月26日
13 自転車の鍵を掛けよう  近大新宮高校生徒らが啓発  (新宮市 )
2017年08月26日
14 民話朗読劇稽古総仕上げ 古座川町、27日のイベント内で上演 
2017年08月26日
15 高瀬会利用者に接して学ぶ  明神中3年生の福祉体験  (古座川町 )
2017年08月26日
16 ウナズキギボウシ  熊野川町の岩場で  
2017年08月24日
17 新宮市の魅力を探る
 観光振興計画策定ワークショップ  

 平成30年度から5年間にわたる新宮市の観光振興の方向性を決める観光振興計画を策定するため、市商工観光課と市観光推進キャンペーン協議会事務局は22日、市福祉センターで第1回ワークショップを催した。観光関係者31人が参加し、「新宮市のブランディング」をテーマにアイデアを出し合った。

 市の総合計画内に観光振興計画が定められており、観光を市の発展や人口獲得につなげる狙い。現在、市が抱える観光課題として▽市が交通の通過点になっている▽町中観光の必要性―などがあるという。9月に同計画委員会を立ち上げ、来年2月までに全3回のワークショップを実施する。第2回で「ユーザー」を、第3回で「新宮が持つものとユーザーが求める共通のもの」をテーマに意見交換し、事務局でまとめて、観光振興の方向性を定める。

 アドバイザーに楽天トラベル株式会社地域振興事業部の高橋俊介さんら3人を迎えた。今回は、新宮市が他に負けない強みとそれを支えているものを探り、コンセプトという共通認識を持ってもらう狙い。首都圏在住の30代女性をメインに、インバウンド旅行者をサブターゲットに設定した。

 参加者は3グループに分かれて、「熊野古道」と「ジオパーク」をテーマに来新者に紹介したい市の歴史やパワースポット、食、文化などを挙げた。新宮を特徴づけるワードには、「すごい」、「とても」といった形容詞を付けてアピールポイントを探った。

(2017年8月24日付紙面より)

楽天トラベル地域振興事業部の高橋俊介さん(右)と市の魅力を出し合う参加者=22日、新宮市福祉センター
2017年08月24日
18 秋季リーグ戦に向け
 大商大卓球部が那智勝浦町で合宿  

 大阪商業大学卓球部(吉田充監督、月待輝海主将、選手19人)が21日午後、合宿のために那智勝浦町入りした。同町体育文化会館で24日までの4日間、約2週間後に迫っている関西学生秋季リーグ戦などに向けて練習に励む。

 同町での合宿は、町体育協会元卓球部長の中西毅さんとの縁で実現し、今年で4回目。同日には歓迎セレモニーが行われ、寺本眞一町長や観光協会の花井啓州会長らが歓迎した。

 歓迎セレモニーでは寺本町長が「秋季リーグを控える中で、皆さんに那智勝浦町へ合宿でお越しいただき、本当に心から歓迎を申し上げたいと思います」と歓迎し、「この合宿で飛躍のヒントやきっかけをつかむようなことがあれば、われわれとしてもうれしく思う。今後の皆さんの活躍をご期待申し上げます」と激励。

 花井会長は「ここから、リーグ戦などでいい成績を収められますよう、また、その先のオリンピックを目指して頑張っていただきたい。私たちの町は、卓球とレスリングの町を目指しておりますので、今後とも末永くお越しいただけますよう、よろしくお願いします」とあいさつ。

 平安衣装を着た観光協会の職員から吉田監督に花束が贈られたあと、月待輝海(つきまち・てるみ)主将が「僕たちにとってはいい環境で練習をさせてもらえるので、ありがたく思います。今リーグ戦では2部にいます。僕が入部したころから1部昇格を目標に戦っていますが、まだ昇格できていません。この合宿では、1部に上がれるように頑張りますので4日間よろしくお願いします」と応えた。

 セレモニー終了後、吉田監督は「秋季リーグなどに向けた強化を行うための合宿だが、この最高の環境は部員だけではもったいない。地元の中高生の練習参加を受け入れるほか、23日の午後7時からは地元の愛好家の人たちとの交流会も行う予定にしています」と話した。

(2017年8月24日付紙面より)

セレモニーで歓迎を受ける=21日、那智勝浦町体育文化会館
歓迎セレモニーの最後に出席者で記念撮影
2017年08月24日
19 クジラと触れ合う大冒険
 伊藤園が夏休みキャンペーン  (太地町 )

 株式会社伊藤園=本社・東京都渋谷区=が主催する夏休み特別体験プログラム「クジラ・イルカの学芸員に学ぶ!海の大きな生き物たちの世界」が21日、太地町立くじらの博物館で催された。同社が企画する「親子で夏休みの大冒険プレゼント」キャンペーンのA賞当選者とその家族10組が参加し、クジラやイルカとの触れ合いを楽しんだ。

 このキャンペーンは、自然と触れ合う機会の少ない都市部の子どもたちに夏休みの思い出を作ってもらうとともに、自然・文化など地域ならではの体験を通して感受性や生きる力を育んでもらおうと企画された。株式会社JTBと協力し、北海道から鹿児島県屋久島までの全国8カ所でキャンペーン当選者80組を対象に冒険プログラムを実施している。これまでは宿泊と観光案内のみだったが、今回から教育プログラムも取り入れた。

 太地町は、くじら学習などに積極的に取り組んでおり、捕鯨の歴史など人と生き物の距離が近く、キャンペーンの理念と合致することから会場に選ばれた。海の生き物を思いやる気持ちや鯨類と人が仲良くなれる工夫を見つけてもらいたいとしている。

 1泊2日のスケジュールで、初日は鯨類について博物館職員から講座を受けた。2日目は紀の松島めぐりで海上から太地町を見学した後、博物館で鯨類と触れ合った。カヤックに乗ってクジラに餌をやり、浜辺でイルカに触れ、観察などを楽しんだ。

 兵庫県宝塚市から参加した宮本駿君(14)と妹の葵さん(8)は「本物のイルカとクジラに触るのは初めて。鳴き声が聞き慣れなかったので、思ってたより怖かったけど、だんだんかわいく思えてきた」と喜んでいた。

(2017年8月24日付紙面より)

クジラに餌を与える参加者=21日、太地町立くじらの博物館
2017年08月24日
20 シュノーケリング教わり観察
 有田沖で串本海中観察会  (串本町 )

 串本町有田にある串本海中公園センターで21日、串本海中観察会があり県内外の小学4年生以上17人がシュノーケリングでサンゴ群集や共生する生き物を観察した。

 この観察会は環境省近畿地方環境事務所と県が主催。日本最初の海中公園(現・海域公園)でありラムサール条約湿地にも登録されている串本の海をじかに観察し、環境保全への関心と理解を深める機会として例年、学校の夏休みに合わせて開いている。

 本年度は21日と24日の2組に分け、定員各20人で事前申し込みを受け付け。初回の21日は親子4組15人と個人(中学生)2人が参加した。主催者を代表して環境省熊野自然保護官事務所の刈部博文首席自然保護官が参加を歓迎し、串本町役場産業課の中裕幸さんがラムサール条約や南紀熊野ジオパークの趣旨など、同センターの中村公一さんが串本の海の生態系などを紹介。その後は同センタースタッフらによるシュノーケリングの実技講習を受け、世界最北限とされる有田沖のサンゴ群集を観察した。

 この日は近年まれに見るべたなぎに恵まれ、海水の透明度もすこぶる良好で、大阪市から家族で参加した中山綾乃さん(11)は「いろいろな種類のサンゴがあり、青い魚とか(自分にとって)珍しい魚もたくさんいてきれいだったし、深いところほどナマコが多かったことには驚いた。もう楽しすぎて言葉にならないので、友達には『とにかく行って見てきて』と伝えたい」と喜んでいた。

 観察後、同公園水族館の吉田徹さんは串本の海には四季折々の光景があり今日はその一端を見たと説明。野村恵一館長は「串本の海はいつもべたなぎではないことも頭に入れ、また見に来てほしい」と呼び掛けて初回の観察会を締めくくった。

(2017年8月24日付紙面より)

観察に向けシュノーケリングの実技講習を受ける参加者ら=21日、串本町有田沖
2017年08月24日
21 地元2校ともに敗れる
 U―18ジャンプリーグサッカー1部  
2017年08月24日
22 地元チームは入賞ならず 本州最南端少女バレーボール大会 (優勝は御坊市バレーボールスポ少)
2017年08月24日
23 田中結さんが準優勝
 JOC杯全日本ジュニアバド選手権へ  
2017年08月24日
24 大正初年建造の拝殿老朽 勝浦八幡神社、境内施設整備事業費募る 
2017年08月24日
25 協働の稲刈りに汗流す 紀宝町、神内生き活き協と紀南電工 
2017年08月24日
26 海で夏の楽しい一日 那智勝浦町、南紀マリンが紀南学園を招待 
2017年08月24日
27 1位に松本さんと西さん 写連新宮支部8月例会 
2017年08月24日
28 「頑張った経験が大事」  わかば保育園でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2017年08月24日
29 潜るクジラおもちゃで再現  太地町公民館で夏休み講座  
2017年08月24日
30 ぱしふぃっくびいなす停泊  巨大な客船が注目を集める  (串本町 )
2017年08月24日
31 道の駅は微増の傾向示す 串本町、増減ばらつく今夏の繁忙 
2017年08月24日
32 勢いあるが台風で全体減 望楼の芝キャンプ場、夏季有料期間の利用状況 
2017年08月24日
33 夜空に広がる大輪の花  熊野大花火大会  (熊野市 )
2017年08月24日
34 たくさんの友達と触れ合おう 新宮市、浮島児童館で交流会 
2017年08月24日
35 ツルボの花  新宮城跡で  
2017年08月24日
36 人にやさしい社会のきっかけに みくまの支援学校、ボランティアスクール閉講 
2017年08月11日
37 大自然を満喫して 土と水と緑の学校開校 (新宮市高田)

 第34回「土と水と緑の学校」(新宮市、アジア協会アジア友の会、新熊野体験研修協会など主催)が9日、新宮市の高田グリーンランドで開校した。台風5号の影響で3泊4日に日程を変更。ことしは小学3年生から中学3年生までの子ども約90人が、12日(土)まで寺子屋形式で共同生活を送りながら自然を学ぶ。

 自分たちの住む地球の基本である土と水、緑を学び、その役割と大切さに気付くことを目的にしている。自然体験により子どもたちが成長期の精神のバランスを保ち豊かな想像力が育てられることを目指している。

 開校式では楠本秀一教育長が「自然の役割や大切さを学ぶ素晴らしい学習の場。地域の自然を大いに満喫し、体験を積んでほしい」と、校長である田岡実千年市長のあいさつを代読。来賓の濵田雅美・市議会副議長が祝辞を述べた。アジア友の会の村上公彦事務局長は「短い中にも中身がある。リーダーの言うことをよく聞いてたくさん友達を作って」と呼び掛けた。

 市立光洋中学校3年の尾崎戒音君とNPO法人京田辺シュタイナー学校8年生(中2)の吉田菜那子さんが高田の大自然の中で仲間と何事にも元気にチャレンジし、学ぶと宣誓した。

(2017年8月11日付紙面より)

開校式で宣誓する尾崎戒音君と吉田菜那子さん=9日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月11日
38 白バイで交通事故抑止を
 13台が紀伊半島を縦断  (和歌山県警 )

 夏の行楽シーズンを迎え、交通事故を抑止しようと、和歌山県警交通機動隊と田辺警察署、新宮警察署は9、10の両日、白バイによる紀伊半島縦断を実施した。13台の白バイと覆面パトカーが和歌山市から新宮市までの主要幹線道路を走行した。

 帰省や観光で当地方に車両が集中するこの時期には渋滞や重大事故の発生が懸念されることから初めて実施した。県内に白バイは26台あり、うち2台が新宮署に置かれている。

 今回は県警本部の交通機動隊から8台、田辺署内の交通機動隊(紀南分駐所)3台、新宮署2台が参加。9日には国道42号や424号、311号、168号などの主要幹線道路を走って那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所に集合した。

 10日には新宮署玄関前で出陣式があり、13台の白バイが整列した。谷本克也・新宮警察署長に申告後、一斉に署を出発し、事故抑止のために交通指導取り締まりなどをした。

 19日(土)は「バイクの日」でもあり、二輪車の事故防止も呼び掛けている。谷本署長は「交通事故が増える可能性があるので警戒を強め、事故防止に努めたい。初めて交通機動隊が新宮署に来ていただいたということはありがたい」。県警本部交通部交通機動隊の小畑博昭隊長は「夏場は当地方での事故が一番多い。観光客が増え、白バイの姿で注意喚起をすることが効果的だと、高速道路を通らずに目につくよう地道を走ってきた。安全確認をしていただきたい」と話していた。

■合同訓練を実施



 9日午後には那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で合同訓練があった。交通機動隊の小畑隊長を含む15人が集合。コース上に設けたパイロンの間や狭い道などを走行し、運転技術の維持に努めた。

 和歌山県警本部交通機動隊は今月3日、4日に大阪府警察総合訓練センターで開催された平成29年度近畿管区内白バイ安全運転競技会で19年ぶりに優勝している。小畑隊長は「日頃から訓練をしており、継続していかなければならない。県民の事故防止、隊員の事故防止にも取り組んでいく」と話していた。

■物損事故が増加傾向に



 新宮警察署管内の交通事故概況は、7月末現在で人身事故が48件(前年同期比11件減)、死者数1人(同1人増)、傷者数55人(同15人減)となっている。7月中の人身事故は14件で、前年と比べ倍増。物損事故は656件で前年に比べ55件増となっており、人身事故件数は減少傾向にあるものの物損事故が増加している。

 高齢者の関係する事故は28件で、全体の過半数を占めている。特に人や自転車と車が衝突する事故は15件発生し、13人が負傷している。原因では安全不確認が81%を締め、次いでブレーキやハンドルの操作不適、前方・動静不注視となっている。

■駐車の際はバックで



 管内の駐車場での交通事故は人身48件中3件、物損事故656件中175件となっており、25%強を占めている。原因のほとんどが安全不確認であり、特にバック(後退)の際に衝突している。

 県警察では駐車場内の事故防止を目的に「セーフティー・みちびきカード」を作成。「車を駐車する際は、バックで! 発車する際は、前向きに!」をスローガンに、車両利用者への啓発活動を展開していく。

(2017年8月11日付紙面より)

白バイが並ぶ出陣式の様子=10日、新宮警察署
運転技術維持のため訓練に励む隊員ら=9日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所

2017年08月11日
39 ドローン飛ばして沿岸捜索
 巡視艇と連携して運用訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)と串本海上保安署(東浦博昭署長)が9日、巡視艇むろづきと捜索用ドローンの連携による沿岸捜索訓練に取り組んだ。

 この訓練は、津波災害時の立ち入りが極めて困難ながれき上の要救助者を速やかに発見する目的で串本警察署警備課に捜索用ドローンが配備された機に計画。水難事故時の行方不明者などの捜索でも効果が期待できることから、陸上、海上のいずれからも近づきにくい場所をいち早く捜索する想定で運用を試みた。

 今回は紀伊大島戸島崎付近の湾内を訓練区域とし、同署警備課課員3人が巡視艇むろづき後部甲板からドローンを離陸させて小型艇でも近づきがたい磯場を捜索した。巡視艇とドローンの距離が開きすぎてコントロールを失ったり探索後の着陸が極めて難しかったりと、風の影響が運用上の大きな課題となったが、巡視艇も繊細な操船でドローンを追尾し計2回の運用訓練を無事完了した。

 同署は6月に配備されて以降、署内講堂や屋外で運用訓練を重ねているが実践環境下は今回が初だという。上地義章警備課長は「今回は初めての実践環境での運用となったが、映像は鮮明で陸海から近づきにくい場所の捜索には非常に有効だと感じた。若干風に流された部分などがあり、今後も訓練を重ねて運用の限界を見極めていきたい」と総括し、操縦技術のさらなる向上も今後の重要課題として見据えた。

 このドローンの飛行可能時間は約30分で、予備バッテリー使用で連続2時間30分運用できる。撮影した映像や画像を操縦機のモニターでリアルタイムに確認でき、同機で記録した映像や画像のデータを大型モニターで再生して捜索に生かす形での運用を考えている。配備先は警備課だが課員だけでなく署員全員が扱えるよう運用訓練を重ねているという。

(2017年8月11日付紙面より)

巡視艇からの離発着訓練に臨む串本警察署警備課課員ら=9日、串本町串本
2017年08月11日
40 蜂蜜、今年もクマの被害
 新宮市熊野川町で相次ぐ  

 熊野地方各地の山間部ではニホンミツバチの蜜の採取作業が始まっているが、新宮市熊野川町ではツキノワグマによるゴーラ(蜂の巣箱)の被害が相次いでいる。ゴーラ3個が荒らされた平岩明さん(79)=同町相須=は「今年で3年連続。夜中に来ているよう」と話している。

 採蜜歴30年以上の平岩さんは、自宅の裏山などに約80個のゴーラを設置している。今年はゴーラの周囲に丸太の柵を設置したが、効果はなかった。「人間の力では動かないようにしたけど、だめだった。相当大きなクマでないとこんなことはできないと思う」。

 近くの九重では、ドラム缶で囲っていたゴーラも被害に遭った。篠尾でも被害情報があり、十津川村竹筒では目撃した人がいるという。

 一方、熊野川対岸の小口地区などではクマによる被害情報はなく、順調に採蜜作業が進んでいるようだ。採蜜歴約20年の中村正直さん(79)=同町西=は「こちら側ではクマじゃなく、蜜を盗みにくる人間の被害をよく聞きます」。

 シイ、ヤマザクラ、クリなど熊野の山に自生した花の蜜でできた熊野川町産の蜂蜜は人気が高く、県外からの注文も多い。中村さんは近くの山に約30個のゴーラを設置していて、毎年5、6個から蜜を採っている。「今年は5個開けて1斗5升(約27㍑)採った。よい方ですね」と話していた。

 和歌山県内に生息するツキノワグマは絶滅の恐れがあることから狩猟が禁止されている。本年度の県内の目撃情報は7月29日現在15件。秋はクマが冬眠に備えドングリなどのエサを求めて活発に行動することから、県は、山に入る際は鈴・ラジオなど音の鳴るものを携帯し、遭遇した際は慌てて逃げず、じっと見ながら背中を見せず、ゆっくりと離れるよう呼び掛けている。

(2017年8月11日付紙面より)

ゴーラに付いたクマの爪痕を指さす平岩明さん=9日、新宮市熊野川町相須
2017年08月11日
41 第二なぎの木園に贈呈 三和建設が紀陽と百五CSR私募債を活用 
2017年08月11日
42 特殊詐欺の被害防止を 日本郵便東海支社、郵便局長と紀宝警察署員が呼び掛け 
2017年08月11日
43 JA女性会と3品調理  潮岬中3年が料理教室受講  (串本町 )
2017年08月11日
44 地域の仲間意識育てる  学童保育が潮岬で合宿  (串本町 )
2017年08月11日
45 映画鑑賞して考え深める 串本中、登校日利用し平和学習会 
2017年08月11日
46 本州最南端で絆培う 串本町でユネスコ子どもキャンプ 
2017年08月11日
47 アキノタムラソウ  熊野古道高野坂で  
2017年08月11日
48 お悔やみ情報
  
2017年08月10日
49 新宮高校が県代表に 吹奏楽コンクで4年連続金賞 (新宮・東牟婁地方)

 第53回和歌山県吹奏楽コンクールが4日から6日にかけ、県民文化会館ホールで開催された。当地方からは6校が出場。新宮市神倉の県立新宮高校(畑伸憲校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問)が4年連続の金賞、3年ぶりの県代表に選ばれた。立溝まい部長は「真剣に楽器と向き合って練習に取り組み、関西大会では120%の力が出せるようにしたい」と意気込んでいる。

 新宮高校は『リンコドンティプス―蒼き海の守り神―』で、小編成26人で出場した。立溝部長は「場面転換が多く、景色や色合いなどが分かりやすく描かれている曲。壮大な雰囲気の所が何カ所かあり、吹いていて楽しいです。拍子を変えるところが難しく、和音のずれも気になります」。

 県コンクールでは初日のトップバッターを務めた。「緊張や不安がありました。練習通りの力は出し切れませんでしたが、それでもできる限りの演奏ができたと思います。部員のみんなも金賞の発表を受けられることを楽しみにしており、とてもうれしかったです」と語った。

 関西コンクールには、これまで悔しい思いをしてきた先輩の気持ちも持って行きたいとし「自分たちの限界を超えられるくらいのいい演奏をしたいです」と話していた。

 コンクール前には長年使っている楽器の一部に不具合が生じ、急きょ代替品をレンタルしての出場となった。「例年以上にチームの状態も不安定で、トップバッターという絶対的に不利な状況だった」と亀谷顧問。「結果は求めず新高らしい演奏をしたいと思っていました。発表では『ゴールド』の言葉に例年落ち着いている生徒らも泣き崩れており、僕自身も驚きました」。

 関西に向け「年々少しずつ成長していますが、当地方では他校と対抗してコンテストに出場したり、演奏を聞いたりする機会もなく、本番で緊張し、萎縮してしまいます。伸び伸びと演奏してほしく、本来発揮できる力は別次元なので、本番でその力を出し切りたい。課題は多いです。県代表として他のバンドの思いも背負っている。まずは自分に負けず、練習したことを発揮できるよう内面を磨き上げてほしい。それができれば、もっといい形で現れると思うし、苦労をはじき返す音楽を作ってくれると信じています」と話していた。

  □     □

 各校の結果は次の通り。

■金賞

▽県立新宮高校(県代表・県知事賞)

■銀賞

▽新宮市立緑丘中学校

▽那智勝浦町立那智中学校

■銅賞

▽県立串本古座高校

▽新宮市立光洋中学校

▽近畿大学附属新宮高校・中学校

(2017年8月10日付紙面より)

金賞を受賞した県立新宮高校吹奏楽部の皆さん=8日、新宮市神倉の県立新宮高校
2017年08月10日
50 「自然と芸術の融合」
 和歌山とスペインの合唱団が奉納演奏  (那智勝浦町那智山 )

 和歌山市を拠点に活動する和歌山児童合唱団(岩橋延直育成会会長)とスペイン・バルセロナのアミクス・デ・ラ・ウニオ(アミクス)児童合唱団は8日、那智大社創建1700年・青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して那智勝浦町那智山の両社寺で奉納演奏を催した。境内に和歌山の中高生団員41人とアミクスの中高生団員38人の清らかな歌声が響いた。

 2016年5月にブルガリアで開かれた第37回May国際合唱コンクールをきっかけに両団は知り合い、アミクスから「日本でコンサートを行いたい」という希望を受けて、創建草創記念の年と重なることもあって今回の演奏が実現した。アミクスが日本で公演するのは初めてだという。合唱団一行は那智大社本殿前、青岸渡寺の那智の滝展望地、飛瀧神社で「ふるさと」や「Song of hope」など複数曲を合同合唱、奉納した。

 和歌山児童合唱団員で私立開智高校2年の西川千尋さん(17)は「ブルガリアで会った時から今日が楽しみでした。このような神聖な場所で生の歌が聴けて、共演もできてうれしい。観客の皆さんもしっかり聴いてくれて、歌が届けられたと思う」。

 アミクス児童合唱団のパウラ・コロナド・ソリアーノさん(17)は「那智の滝がすごくすてきで、神様が宿る自然と私たちの歌を一緒に楽しんでいただけるのは、とても光栄なこと。自然と観客がつながる感覚があった」と奉納時の印象を語った。

 アミクスの講師で指揮者のジュゼップ・ヴィラ・ジョベルさん(46)は「観光だと信仰など深いところまで知ることができない。この場所で演奏できたのは、幸せなこと。自然と芸術が融合できたのは素晴らしい」と話した。

 この日は奉納演奏のほか、町立市野々小学校でコンサートが開かれ、地域住民と同校児童に日本とスペインの合唱曲全10曲を披露した。市野々小児童会の中村悠寿副会長(5年)は「コンサートを開いてくれてありがとうございました。歌声がとてもきれいで、スペインの楽曲は日本のものと違っていて良かったです」と感謝を述べた。

(2017年8月10日付紙面より)

那智の滝前で合唱する和歌山児童合唱団とアミクス児童合唱団の団員=8日、那智勝浦町那智山の飛瀧神社
2017年08月10日
51 ウナギ石漁の仕組み教わる
 KAK第2弾第2回活動  (古座川町 )

 古座川町教育委員会(和田充旦教育長)主催事業「KozagawaAdventureKids(KAK)」の本年度第2弾第2回活動が5日、古座川町民体育館であり町内の小学1~6年生35人が古座川の伝統漁法「ウナギ石漁」の仕組みを教わるなどした。

 同町子ども教育15年プランに掲げられた3大重点活動の一つ、体験活動「古座川アドベンチャープログラム(KAP)」を社会教育領域で展開する同事業。本年度第2弾のテーマは「みんなで古座川天然うなぎをとろう!~伝統漁法うなぎ石漁を学ぼう!~」で、事前の申し込みでは37人が参加を希望したという。

 第1回活動は7月21日にあり、ウナギ取り名人の細井孝哲さんと一緒にウナギ石漁の仕掛けを、少女峰前の古座川の瀬に五つ作った。第2回活動は漁に臨む計画だったが、台風5号に伴う雨を警戒した七川ダムの事前放流で水位が上がり、仕掛けが水没したためやむなく中止。会場を同館に変更し、環境学習や天然ウナギの調理実演見学と試食のみ実施した。

 活動冒頭、ウナギを捕る感覚だけでも伝えたいとして、細井さんが体長80㌢の天然ウナギをたらいに入れて捕り方を紹介。代表3人にウナギばさみで捕まえ方を実践指導してこつを伝えた。

 環境学習では県環境学習アドバイザーの瀧野秀二さん(=熊野自然保護連絡協議会副会長)が、ウナギ石漁の仕組みを解説した。仕掛け「ウナギ石」はウナギのエサになるハゼの仲間やエビ類なども隠れ家にするので、ウナギにとっては天敵のカワウやサギから身を守ると同時にエサを探す手間もない快適な居場所。それをウナギが好むきれいな状態(隙間が詰まっていない状態)で作り出して誘い込むのがこの漁の仕組みで、同じ理屈でしば束を沈めて捕る方法もあると紹介した。

 併せてウナギ以外に川で観察できる生き物や川石の裏に張り付いている虫の種類と数を調べると川のきれいさがわかる(=スコア法)ことにも触れ、「古座川はスコア法で10点満点中8~9点が取れるきれいな川。だからこそ大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 学習後は南紀月の瀬温泉ぼたん荘の深海政也料理長らによるさばき方や調理を見学。焼き上がった古座川産天然ウナギのかば焼きをうな丼にし、命をいただくことへの感謝を胸に抱きながらみんなで味わって活動を締めくくった。

(2017年8月10日付紙面より)

ウナギ石漁の仕組みなどを児童に解説する瀧野秀二さん=5日、古座川町民体育館
ウナギの調理を披露する(右手前から)細井孝哲さんと深海政也さん
2017年08月10日
52 若手作家らの作品展
 熊野マウンテンビルディング  

 新宮市熊野川町上長井の熊野マウンテンビルディング(南方商店前)のギャラリースペースで若手作家たちの作品展『健康』が開催されている。9月上旬まで。不定休で、開場時間は午前10時ごろから午後4時ごろまで。入場無料。

 作品を展示している作家は、ジュエリー作家の高瀬大輔さん、折り紙職人の太田弘昭さん、プログラマーの齋藤雄介さん、写真家の秦雅則さんら。拾った石を乗せる指輪、フイルムを腐敗させた写真など計約20点を並べている。

 現在、ビルを管理しているのは写真家の芹川由起子さん(33)=東京都。自らも作品を制作中で、近く展示する。

 芹川さんは「健全な考え方、健康的なものを応援するプロジェクトです。日常でないことが考えられる場所になればと思っています」と来場を呼び掛けている。

(2017年8月10日付紙面より)

指輪、折り紙などの作品を約20点展示している=8日、新宮市熊野川町上長井
2017年08月10日
53 各校の新チームが始動
 紀南十高校リーグ秋季リーグ戦  
2017年08月10日
54 塚君、弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2017年08月10日
55 4部門で熱戦展開 紀南バドミントン大会、運営費残金は九州北部豪雨の義援金に 
2017年08月10日
56 優勝はプログレス
 トルベリーノカップキッズ大会  
2017年08月10日
57 自然の力の大きさ学ぶ 近大新宮高校・中学校、スーパーサイエンス部が合宿 
2017年08月10日
58 「さんまのなれずし」追加 新宮市、クックパッド公式キッチン 
2017年08月10日
59 熊野川濁水対策など要望 新宮市議会が国土交通省や電源開発で 
2017年08月10日
60 憩いのひととき楽しむ 新宮市、クローバーの家でお茶会 
2017年08月10日
61 住民ら大きな輪になり 新宮市、五新町内会で供養盆踊り 
2017年08月10日
62 住民の協力で伝統行事 新宮市、王子区民盆踊り大会 
2017年08月10日
63 伝統の獅子舞楽しむ  高池保育所に互盟社  (古座川町 )
2017年08月10日
64 体使ったお絵描き楽しむ あったカフェ、旧養春小で体験イベント 
2017年08月10日
65 発達の見据え方など考える 串本町保健センター、第3回子育てネット会議 
2017年08月10日
66 センニンソウ  高野坂沿いで  
2017年08月10日
67 お悔やみ情報
  
2017年08月08日
68 南方熊楠と中上健次 熊野大学セミナーに100人 (新宮市)

 2017熊野大学夏期セミナー「南方熊楠と中上健次を探る」(熊野大学主催)が5、6の両日、新宮市高田の高田グリーンランドであった。全国各地から集まった中上文学ファンら約100人が豪華講師陣のもと、熊野が生んだ2人の人物について学んだ。

 夏期セミナーは1993年に始まり今回で25回目。今年の講師は安藤礼二さん(文芸評論家)、町田康さん(作家)、中上紀さん(作家)、渡邊英理さん(研究者)、松居竜五さん(南方熊楠研究者)、辻本雄一さん(佐藤春夫記念館館長)らが務めた。

 今年は和歌山市で生まれ田辺市で半生を過ごした博物学者で、生物学者、民俗学者でもある熊楠(1867~1941年)の生誕150年。新宮市出身の芥川賞作家の中上(1946~92年)は熊楠について「熊野のとば口田辺に、巨きな男あり その男、博覧強記にして、奔放なる想像力を持ち、民俗と微細なるもの、洋の東西問わず、神羅万象を解かんとして、日夜明け暮れたり」と書くなど、常に意識していた。

 安藤さんは「南方熊楠とは固有名ではない」との中上の言葉を紹介。映画「熊楠 KUMAGUSU」で主役の熊楠役を務めた町田さんは「2人の関係が深いことは意外だった」、紀さんは「熊楠は那智にこもったが、健次も新鹿にこもった」などと話した。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は、中上が1990年に設立。死後は、その遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けている。

(2017年8月8日付紙面より)

2017熊野大学夏期セミナー=6日、新宮市の高田グリーンランド
2017年08月08日
69 海水浴客らが歓声
 ブルービーチ那智で宝探し  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町のブルービーチ那智(那智海水浴場)で6日、宝探しイベント「真夏のメリークリスマス2017」が開かれ、約700人の海水浴客らでにぎわった。昨年から復活した水着コンテストには大人と子ども部門に計27人が出場し、自慢の水着姿を披露してイベントを盛り上げた。

 南紀勝浦温泉旅館組合青年部(濵憲弘部長)が主催し、南紀くろしお商工会青年部、町観光協会、町役場産業課などが協力して開いている夏の恒例イベント。前日から南紀勝浦温泉に宿泊した観光客に宝探しの参加券をプレゼントし、海水浴を楽しみながら10万円相当の液晶テレビ1台、折りたたみ自転車1台、任天堂「スイッチ」1台などの豪華景品が当たるくじ引きを楽しんでもらう企画。環境省の「快水浴場百選」の特選に選ばれているブルービーチ那智の魅力を知ってもらう目的もある。宿泊客だけでなく、地元の人も有料で参加できるとあって近隣地域からの参加も増えている。

 水着コンテストの子どもの部で優勝した大阪府東大阪市から来た杉野しずくちゃん(5)は「楽しい。海がきれい」、大人の部優勝の大阪府堺市の加治屋奈子さん(18)も「楽しかった。うれしいです」と喜んでいた。特賞を引き当てた愛知県清須市の熊澤徹さん(43)は「家族で遊びにきて宿泊先のチラシでイベントを知りました。特賞は信じられない」と驚きの表情。「那智勝浦町は手つかずの自然が多く残るいい所と感じました」と話していた。司会を務めた濵部長(38)は「関係団体の協力のおかげで無事に終えられてよかった。工夫を凝らしてもっといいイベントにしたい。来年も続けたい」と話していた。

(2017年8月8日付紙面より)

砂浜に埋められたスーパーボールを探す参加者ら。これを抽選券と引き替えて抽選=6日、那智勝浦町浜ノ宮
2017年08月08日
70 花火大会など2日間活気
 第13回串本まつり後半  (串本町 )

 本州最南端の夏の風物詩、第13回串本まつり後半のイベントが5、6日に行われた。5日夜半の花火大会では約4000発を打ち上げ。約2万5000人(主催者発表)が鑑賞するにぎわいを見せた。

 本年度の同まつりは実行委員会(島野利之会長)主催の下、7月29、30日と8月5、6日の4日間にわたって実施。

 5日夕方の串本節踊り(町民総踊り)には13団体約450人が参加し、同まつり実行委員会の島野会長、来賓の田嶋勝正町長、前芝雅嗣県議会議員、寺町忠町議会議長の4人から激励を受け、串本節保存会の生歌に合わせてローソン串本町串本店前~JA紀南前の町道約350㍍を順次踊り抜けた。

 隊列の半ばでは来町中のトレス市代表団4人も串本節に挑戦。他の参加者も浴衣や夏の軽装、法被などで団体ごとに統一感を出しながら通過し、観客の注目を集めた。

 串本港では夕方から同町商工会関係のビアガーデンが始まり、1日から販売開始になったトルコ産クラフトビール「ボモンティビール」もアピールを兼ねて出品され話題を集めた。港湾沿いには恒例の夜店街が並び、浴衣を着た子どもらが絶え間なく往来。

 花火大会は午後8時から始まり、早打ちやスターマイン、フィナーレの大スターマインと約1時間にわたって打ち上げられた。台風に伴う雨に降られることなく、打ち上げ地点の巡視艇係留岸壁を囲むように、鑑賞の人波を集めていた。

 翌6日は町立体育館~文化センター駐車場で商工会青年部主管のふれあいひろばやアユのつかみ取りやビンゴゲーム大会、同センターホールで21ユニット出演のステージ「ダンスK―night2017」が開かれた。同ひろばでは○×クイズ大会も開かれ、アユのつかみ取りでは体長20㌢弱のアユ1000匹強が水槽に放たれ、1~3歳、4~6歳(幼児)、小学校低学年、同高学年、一般と順次挑戦した。ビンゴゲーム大会では須賀節夫商工会長や田嶋町長があいさつし、約650人が計2回の抽選に挑戦。ダンスK―nightでは主にキッズユニットがエネルギッシュに踊りを披露した。

 関連イベントの串本海上保安署(東浦博昭署長)による巡視船体験航海は、一日海上保安官に永石比呂さんと川端智香子さんを迎え、午前と午後の2便合わせて200人弱が、巡視船みなべか巡視艇むろづきに乗船した。みなべでは串本海中公園センターによるウミガメ放流があり、航行中は航空機がローパス(低空飛行)で至近距離を通過。トレス市代表団一行も視察の一環でみなべに乗船した。同艇係留岸壁では自己救命策確保講習や各種展示などもあった。

(2017年8月8日付紙面より)

串本港の夜空を彩った花火大会=5日、串本港
約650人の挑戦を集めたビンゴゲーム大会=6日、串本町立体育館
2017年08月08日
71 8年越し感動のゴール
 葦舟で本宮から新宮へ  

 「川の参詣道」の復活を願い活動している熊野葦舟プロジェクト実行委員会(高栖浩史代表)の会員らが4、5の2日間で、田辺市本宮町から新宮市までの熊野川約34㌔を葦舟(あしぶね)で下った。通して下るのは活動開始から8年目で初めて。ゴールを見届けた同会顧問の麻野吉男さん(72)は「感慨深いものがありますね。熊野川に目を向けてもらえる機会が増えてくれれば」と話した。

 ダムと山の荒廃の影響で流れが細くなってしまった「川の参詣道」が元に戻ることを願い始まった活動。約20人が交代しながら1日目は熊野本宮大社旧社地・大斎原前から約7時間かけて熊野川行政局まで、2日目は行政局から熊野速玉大社下権現河原まで約7時間かけて下った。

 葦舟の名前は「太平洋」で、全長5㍍、幅1㍍、重さ80㌔。舟の中には船旅の安全を祈る船玉(ふなだま)として直径約13㌢の本宮大社の石を入れている。今年の5月1日に長崎市在住の探検家、石川仁さん(50)の指導のもと、紀宝町産の葦1万本を使って1日で作った。

 プロジェクトを引っ張っている石川さんは、サハラ砂漠をラクダで横断、イヌイットとの捕鯨などを体験している人物。2019年には葦舟での太平洋横断を計画しているという。自らも一部区間、葦舟を漕(こ)いだ石川さんはゴール後、「8年越しの思いがかない、胸がいっぱいです。何よりも熊野川の景色が素晴らしかった。来年からも続けていきたいです」。

 初めて葦舟に乗った松田靖子さん=奈良県御所市=は「絶対に乗ってみたいと思っていました。舟が生きている感じがして、ずっと乗っていたいと感じる幸せな舟でした。来年も参加したいです」と話していた。

(2017年8月8日付紙面より)

権現河原にゴールし喜ぶ参加者たち=5日、新宮市
2017年08月08日
72 甲子園での活躍を願い 全国高校野球選手権大会、東牟婁出身の登録8選手を紹介 
2017年08月08日
73 7月度県企業倒産状況  東京商工リサーチ和歌山支店  
2017年08月08日
74 各地で避難所開設  台風5号、紀伊半島接近  
2017年08月08日
75 熊楠にとっての熊野 研究者の松居竜五さん講演 (新宮市)
2017年08月08日
76 平和への思いを引き継ぐ 新宮ユネスコ協会、「平和のつどい」で歴史から戦争を考える 
2017年08月08日
77 夏らしい作品描く 新宮市、絵画創作教室で児童ら 
2017年08月08日
78 土長さん新日春展で入選  31日まで「茜屋」で個展  
2017年08月08日
79 涼しげにうちわの書 那智勝浦町、円満地公園で「二社中展」 
2017年08月08日
80 涼やかな装いでもてなし 串本古座高校茶道部がにしき園を慰問 
2017年08月08日
81 クサギの花  新宮城跡で  
2017年08月08日
82 お悔やみ情報