新宮市議選
4月21日22時18分確定【定数15】
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 1,341 | 松畑 玄 | 47 | 無 | 現 |
当 | 1,271 | 上田 勝之 | 53 | 無 | 現 |
当 | 1,163 | 岡﨑 俊樹 | 34 | 無 | 新 |
当 | 1,075 | 久保 智敬 | 61 | 公 | 現 |
当 | 1,053 | 三栗 章史 | 55 | 無 | 元 |
当 | 985 | 大西 強 | 75 | 無 | 現 |
当 | 955 | 竹内 弥生 | 58 | 無 | 新 |
当 | 945 | 榎本 鉄也 | 62 | 公 | 現 |
当 | 909 | 濵田 雅美 | 53 | 無 | 現 |
当 | 904 | 前田 賢一 | 71 | 無 | 現 |
当 | 896 | 東原 伸也 | 53 | 自 | 現 |
当 | 836 | 松本 光生 | 68 | 無 | 現 |
当 | 834 | 福田 讓 | 69 | 無 | 現 |
当 | 769 | 屋敷 満雄 | 72 | 無 | 現 |
当 | 754 | 大坂 一彦 | 55 | 無 | 新 |
752 | 大石 元則 | 64 | 無 | 現 | |
648 | 池田 稔夫 | 50 | 無 | 新 | |
341 | 月輪 匡克 | 51 | 無 | 新 | |
299 | 栗須 政志 | 68 | 無 | 新 |
当日有権者数 24,237人
投票者数 16,905人
無効投票数 174票
投票率 69.75%
礼殿の改修終え奉告祭 (熊野那智大社 )
創建1700年記念境内施設整備事業による改修工事が進む那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、礼殿(幣殿と拝殿)や授与所などの改修工事が終わり、竣工(しゅんこう)奉告祭が営まれた。塗り直された朱塗りの建物とふき替えられた銅板の屋根が輝いた。
同大社の男成宮司をはじめ奉賛会、神社役員、県や町の職員、工事関係者が参列し完成を祝った。
同事業の概要は、礼殿の改修および銅板屋根ふき替え工事、拝殿、鳥居、宝物殿、長生殿、手水(ちょうず)舎などの塗装工事、祈願所、社務所の改修および塗装工事となっている。事業期間は12月31日(火)まで。
礼殿は1941年の建築で、雨漏りなどにより木材の傷みが進んでいたことから、2017年11月に工事着工。重要文化財と同等の改修が施された。改修により本殿を臨む幣殿の扉が開かれ、柱や壁面を朱色などで塗り直した。増築が重ねられ多重構造となっていた授与所の屋根は建築当時に近い形に戻し、軒先を伸ばして雨の日の参拝に配慮した。
男成宮司は「事業は年末まで続きますが、中心施設である拝殿が無事竣工となった。皆さん方や多くの崇敬者のご協力のおかげです」と感謝。「理由は定かではないが、二十数年閉じられていた扉を開けたので、本殿側が見えるようになった。拝殿本来の形かと思います」と話した。
整備事業では引き続き、鳥居や建物の塗装などが進んでおり、同大社別宮・飛瀧(ひろう)神社の祈願所の改修も予定している。
(2019年4月21日付紙面より)
1隻で12本の漁獲など (勝浦地方卸売市場 )
国内有数の生鮮マグロ基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場でクロマグロが次々と揚がっている。18日のクロマグロの水揚げは計18本。19日には19本揚がり、ひき縄漁で取れた40~60㌔の小物35本の水揚げもあった。
高知県の益丸(19㌧、松島基晴船長)は、勝浦港の約500㌔沖で操業。140~200㌔台のクロマグロ12本を漁獲した。うち6本は1回の操業で取ったという。松島船長は「15年前は20本くらい釣れていた。今年は(クロマグロの)出足は遅かったが、5月の連休明けまで頑張りたい」と話していた。
(2019年4月21日付紙面より)
ブルーム・レセプションパーティー (太地町 )
太地町公民館で19日夜、同町と姉妹都市提携を結んでいるオーストラリア・ブルームからの学生ら13人を歓迎するレセプションパーティーが開かれた。町関係者やホームステイ先のホストファミリーらがもてなし、親睦を深めた。
町教育委員会の宇佐川彰男教育長が「ブルームの皆さまにはしっかりと太地を好きになってもらいたい。今日は町民と歓談して楽しい一日にしてください」とあいさつ。山本真一郎町議会議長の乾杯でパーティーが開始された。用意された食事を取りながら、学生と町民が会話や記念撮影するなど交流を楽しんだ。
学生らが舞台に上がり、日本語で自己紹介。これまでにも太地に訪れている教師のマイケル・レイクさんは「太地町とブルームは大切な関係。この交流が長く続くことを祈っております」と語った。
同町からは「鯨踊り」と寄水青年同志会による獅子舞が披露され、ブルーム一行は「ショットガン」「ソルトウォーターカウボーイ」の2曲を熱唱し、拍手が送られた。
(2019年4月21日付紙面より)
タウンガーデンにこいのぼり
「こどもの日」(5月5日)を前に、新宮市保健センター横の花壇「タウンガーデン」へ一足早くこいのぼりが掲げられた=写真。花壇を管理するボランティアグループ・タウンガーデン(平田裕子代表)が毎年設置しており、6匹が悠々と青空を泳いでいる。
20日に会員とボランティアら約20人が作業をした。午前中に市内から切って運び出した約16㍍の竹に滑車を付け、こいのぼりを掲げた。敷地内にはチドリソウやポピー、ノースポール、モッコウバラ、シレネなど、色とりどりの季節の花が咲いている。平田代表は「四季折々の花と共に、少しでも楽しんでもらえれば」と話していた。
(2019年4月21日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で10日、「天皇陛下御即位30年御成婚60年奉祝奉告祭」が執り行われた。皇室の安寧を願うとともに、天皇陛下の治世に感謝を示した。
天皇皇后両陛下は1959(昭和34)年の4月10日にご成婚。皇居から東宮仮御所までの馬車列によるパレードには、50万人以上が駆け付け祝福した。民報テレビもご成婚に合わせて相次ぎ開局。テレビの受信契約は200万台を突破した。両陛下は即位と結婚の節目が重なっており、今年は即位30年、結婚60年となる。
奉告祭では出張中の九鬼宮司に代わり長谷川圭治禰宜(ねぎ)が斎主を務めた。祝詞を読み上げ、玉串をささげた。同大社氏子総代会や敬神婦人会、氏子青年会ら15人が参列し、平成最後の節目を祝った。
長谷川禰宜は参列者らの日頃の尽力に感謝を伝え「陛下は平成の世で一番良かったことは戦争がなかったことだと話された。日本国民が戦争の悲惨さを考えて行動していただいたおかげだとおっしゃられた。陛下は昭和天皇から平和への思いを、見事平成の時代へ引き継がれた」などとあいさつ。13日(土)から始まる同大社例大祭への協力を呼び掛けた。
榎本隆文・氏子総代会長は「天皇皇后両陛下においては、長い間本当にありがとうございましたという感謝の気持ちでいっぱい。ゆっくり休んでいただいて、機会があればここ熊野の地にも訪れてほしい」。平成元年に総代会に入会し、自身も節目を迎える榎本さんは「禰宜も話していた通り、戦争のなかった平成の時代に引き続き、令和も平和な時代であることを願います」と話していた。
(2019年4月11日付紙面より)
漁獲量減少するも金額増 (勝浦地方卸売市場 )
国内有数のマグロはえ縄船の基地、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場の2018(平成30)年度のマグロ類の取引高は、70億474万円(前年比5億1298万円増)となった。同市場を運営する和歌山県漁業協同組合連合会(JF県漁連)がまとめた。(数量は㌧未満、金額は万円未満切り捨て)
全体の取引高は76億2762万円と過去10年間で最も高く、水揚げ量は低い順から2番目。原因はサンマなどの小物類の不漁が続いていることに加え、同市場の主要魚であるビンナガマグロの漁獲減少が大きく影響した。
魚種別の年度末集計は、金額の多いものから順に▽ビンナガ6359㌧、36億4218万円(前年比665㌧減、1億6851万円増)▽キハダ1864㌧、19億1554万円(343㌧増、4億5241万円増)▽メバチ1004㌧、11億8050万円(6㌧増、2165万円増)▽カジキ類811㌧、5億2141万円(63㌧減、5318万円減)▽クロマグロ51㌧、2億6652万円(23㌧減、12億9600万円減)▽その他47㌧、1億146万円(7㌧減、2182万円減)―となっている。
昨年秋から年末までのビンナガの水揚げ量は前年比約700㌧の減。12月には漁価が急上昇した。メバチマグロの水揚げは大きな変動がなく安定しており、キハダマグロは水揚げ量、金額ともに順調な伸びを見せている。
クロマグロは水揚げ量が減ったものの、年度明け早々の7日、高知県の隆栄丸(たかえいまる)が取った282㌔の大物に1月以降の同市場最高額417万3600円の値が付いた。
同市場に揚がる生マグロは、全てはえ縄漁により漁獲したもので、この漁法は目当ての魚種、大きさなどが絞り込めるため水産資源に優しく、一本ずつ丁寧に釣り上げることから品質が良いといわれている。JF県漁連勝浦市場の太田直久参事役は「例年漁獲量の減少が懸念される中、水揚げの増加はありがたい。漁価の安定を図るため市場の衛生管理を徹底したい。入港船の誘致についても力を入れていく」と話していた。
(2019年4月11日付紙面より)
旧チャップマン邸改修設計の金嶋事務所 (新宮市 )
㈱金嶋一級建築設計事務所(金嶋正人代表取締役)は5日、新宮市に旧チャップマン邸のジオラマを寄贈した。100分の1スケールで19日(金)から供用を開始する同邸に展示される。同社は旧チャップマン邸改修の設計業務を受注した。
旧チャップマン邸は、市名誉市民で大正時代を代表する文化人の西村伊作が米国人宣教師E・N・チャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した洋風建築物。戦後から78(昭和53)年までは旅館として使われていた。2015(平成27)年に市に無償譲渡され、18(平成30)年5月から耐震補強改修工事を進めていた。
(2019年4月11日付紙面より)
道の駅「たいじ」朝市
太地町森浦にある道の駅「たいじ」(貝良文駅長)で7日、恒例の朝市が開かれた。今回で8回目となる朝市では、鮮魚などの地元海産物や菓子、土産物などの多くの品物が並び、ポテトやイワシの詰め放題などの催しも行われ、大勢の来場者でにぎわった。
午前9時から開始され、観光客や町内外の来場者が豊富な出店に足を止め、好みの品を買い求めていた。今回の目玉である南紀くろしお商工会が実施したポテト詰め放題では開始と同時に客が殺到し、ポテトの準備が間に合わないほどの人気ぶりだった。この日の朝に水揚げされたばかりのワラサ(ブリ)が1匹1000円で販売され、即完売となった。そのほか、菓子やアクセサリー、多肉植物、うにご飯、たこ焼き、「鯨クレープ」なども盛況で、多くの人が各店に列を作っていた。
貝駅長は「今回で8回目。回を重ねるごとにお客さまに浸透してきていると感じる。地元客だけでなく、観光客も焦点にするために、開始を午前9時にしたことが功を奏したのでは。にぎわってくれて本当にありがたい」と話した。
串本町大島から訪れた平見紀三子さん(70)は「ブリがこんなに安い値段で買えるとは思わなかった。お造りにしていただきます」と新鮮な魚に大喜び。「初めて来たが、にぎわっていて楽しい。ぜひ、次回も足を運びたい」と笑顔で語った。次回の朝市はゴールデンウイーク翌週の5月12日(日)を予定。
(2019年4月11日付紙面より)
もみじ会3月月例杯
JUNTOSが2連勝と好スタート
総合スポーツ大会グラウンドゴルフ (ゆうゆうクラブ )
新宮市議会(屋敷満雄議長、15人)は8日、臨時議会を開いた。市文化複合施設建設工事のうち、建築、電気設備、機械設備工事の請負契約などが議案に上がり、全て可決。議決を持って本契約となった。工期は9日から2021年2月8日までの672日間となる。
市文化複合施設建設工事は先月20日の入札が不調に終わり、28日に再入札が執行された。落札者は▽村本・三和特定建設工事共同企業体(建築=入札金額〈税込み〉41億8824万円、落札率100%)▽勝山・新宮・椿本特定建設工事共同企業体(電気設備=4億6602万円、98・9%)▽協和・中村特定建設工事共同企業体(機械設備=2億6650万800円、99・5%)。予定価格1億5000万円以上の工事であることから、本契約には議会の議決を必要としていた。
質疑で松畑玄議員は再入札の際に公告期間が短かったことなどを指摘。田花操議員は「空調、舞台照明、音響の工事が本体建築工事に入っているのはなぜか」などと追及し、分割入札に至った経緯などを問うた。向井雅男副市長は「本来であれば専門性や特殊性があっても市内業者に発注するのがわれわれの使命だが、専門性、特殊性の工事の中、市内業者で発注するのは難しい。本体工事に入れることで、スムーズな発注ができるであろうと決めさせていただいた」と答弁した。
北村奈七海議員が「国からの交付金が満額もらえない場合もある。施設の維持によって、市が本来行う福祉や医療教育といった分野にお金が回らなくなる可能生はゼロではない。見直すほうがよいのでは」と反対討論。田花議員は「多くの違法性が見られた入札ではないかと思う。公の組織が確認申請を取らないで進めるのは大きな法令違反と言える。全て見切り発車と言わざるを得ない」と反対意見を述べた。
賛成討論では松本光生議員が「今後、当局は市民の意見を十分聞きながら素晴らしい施設になるよう努力を」。辻本宏議員は「国、県の交付金、合併特例債や過疎債など、市にとって恵まれた絶好の機会。速やかに進めることが第一。完成を待ち望んでいる市民が大勢いる」と述べた。採決では建築、電気設備、機械設備の全ての請負契約について賛成多数(賛成9、反対5)で可決された。
議決後、田岡実千年市長は「施設の議案に慎重審査、誠にありがとうございます。今日、可決いただいた議案は本日、本契約となります。22カ月の期間で施設が完成できるように、皆さんの意見をしっかりと聞きながらよりよい施設、よりよい運営ができるようにしっかりと頑張っていきます」と意思を示した。
また、市議選に出馬しないことを明らかにした北村議員、辻本議員、田花議員があいさつ。議員生活を振り返り、支援者や同僚議員、田岡市長、当局などに感謝の気持ちを述べ、多くの拍手に送られながら議場を後にした。
(2019年4月10日付紙面より)
西山修司さんによる説明会 (新宮市旧チャップマン邸 )
新宮市新宮の旧チャップマン邸で7日、内覧会と西村記念館・旧チャップマン邸の会事務局長の西山修司さんによる説明会があった。午前、午後の2部制で開催された説明会には、計100人以上が参加。西山さんは米国人宣教師E・N・チャップマンの人柄や、設計した市名誉市民の西村伊作(1884~1963年)との関係性、同邸の特徴などを説明した。
旧チャップマン邸は、大正時代を代表する文化人の伊作がチャップマンのために設計、1926(大正15)年に建設した。
西山さんはチャップマンとその家族について、「このアメリカ人の一家が新宮の町の住民になって町の人々と親しんだことは、目に見えない大きな影響をこの町に与えたことと思う」と記された伊作の長女・アヤが残した文章を紹介。「静かな謙虚なつつましい生活態度であった」などと続いていることから「チャップマンは物静かで温厚な人であったと考えられる。伊作は激情家な面があったので、相反するところが馬が合ったのかもしれない」と推測した。
同邸の特徴については「2階のバルコニーに見られるような、柱が半分だけ見えているハーフティンバーはヨーロッパで見られる装飾の一つ。控えめに装飾が施されているのが特徴。装飾を省くのは難しいこと。物のバランスに配慮した近代住宅」などと解説した。
大正デモクラシーの時代においても、日本人の生活は江戸時代からさほど変わっていなかった。その中で伊作は19(大正8)年に最初の著書『楽しき住家』を出版。「家とは家族のためのもの」と新しい日本人の生活様式を主張した。西山さんは「チャップマン邸はそんな伊作の脂が乗った時期に設計された、歴史的にも貴重なもの。この場所で文化的な活動ができるのは市にとっては好都合なこと」と述べ、「伊作は日本の在り方を先駆的に発信していった。そういったことを全国的に発信していくべき。新宮は小さな町だが歴史的な事実がある。西村記念館だけでなく、旧チャップマン邸もあるこのエリアを、新宮の文化の象徴的な場所にしていければ」と話していた。
□ □
■19日から供用開始
19日(金)のオープン後は、観光客や市民が交流できる観光施設として活用していく。問い合わせは市商工観光課(電話0735・23・3357)、旧チャップマン邸(電話0735・23・2311)まで。
▽開館時間=午前9時~午後5時(貸館利用は午後9時まで)
▽休館日=月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日
▽入館料=無料。会議などのため使用する場合は料金を徴収する。
▽使用料(1部屋につき)=午前9時~午後1時、午後1時~5時は1000円、午後5時~9時は1500円
(2019年4月10日付紙面より)
各地で法会「花まつり」 (串本町・古座川町 )
串本町や古座川町の各地で8日、仏教の祖・釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会「花まつり」があり檀家らが期日を祝いながらのひとときを過ごした。
釈迦の誕生日は中国暦4月8日とされ、日本では新暦に置き換えて法会を営む形が宗派を超え広く浸透している。ルンビニーの花園で生まれた時に天が竜を遣わし甘露を降らせたという言い伝えに基づき、季節の花々で飾った花御堂に釈迦の誕生仏を安置し甘茶をかける所作が特色。誕生仏は右手で天、左手で地を指差して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と発した姿を今日に伝えている。
古座川町高池にある龍谷山霊巖寺(小原征雄住職)は午前10時から本堂で法要を営み、般若心経を三遍繰り返し梅花講の講員が▽三宝御和讃▽釈尊花まつり御和讃▽花供養御和讃―を奉納。その後は西国三十三番札所お砂踏みをし、法要の前後で随時花御堂も参拝を集めた。同寺庫裏では法会と対で恒例になっている寺宝開帳や妻・ほづ美さんによるパッチワーク展も始まり、こちらは15日(月)まで、午前10時~午後4時に随時見学できる。
『お寺は亡くなってからではなく、生前に参るところ(仏の教えを得て現世で努めてから来世に行く)』という意識を檀家や地域に広める機会として毎年特に力を入れているこの法会。小原住職は「仏教の布教になればと思いできるだけ法話をするようにしているが、そのたびに私自身も勉強になっている。花まつりから始まる二つの展示は長丁場で大変だが、皆さまの助力のおかげで続けられている。まずは今日一日をゆっくりと過ごしてほしい」と述べて参拝を歓迎した。
串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)も8日午前10時に本堂で法要を営み、誕生仏に甘茶をかけて釈迦の徳に思いをはせるひとときを檀家や御和讃を奉納した東福教会奉賛会の会員らと共にした。
今年は境内のサクラが散り頃となる中で期日を迎え、風に花びらが舞う晴天の境内では裏千家淡交会の日浦社中が野だてをし参拝者をもてなした。併せて金城流大正琴をたしなむ前田康子さんの一派6人が唱歌や演歌など14曲を響かせ、法要後のくつろぎのひとときを後押しした。
長らく法会を続ける中、8年ほど前に野だて、3年前に大正琴、と近年は奉納行事も徐々に充実。それらを檀家らと共に楽しんだ大崎住職は「法要は長く続けているが、御詠歌や野だて、大正琴と皆さまのご奉仕のおかげで、お釈迦様が生まれた日にお参りし喜んで帰っていただけるようになってきた。いっそう多くの檀家の皆さまに足を運んでもらえる花まつりになれば」と今後を期待した。
(2019年4月10日付紙面より)
新翔高校に118人が入学 (新宮市 )
新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)は9日、同校体育館で入学式を挙行した。新入生118人(男子57人、女子61人)が新たな一歩を踏み出した。
国歌、県民歌斉唱などの後、東校長は高校での学習の大きな目的を「将来大人として自立し、社会を支えていく力を身に付ける」とし、同校の指導を紹介。
新入生に対し、3年後に将来の夢や希望を実現するため、1年生の時からしっかりとした目標を持って日々地道に努力を続けるよう呼び掛けた。そのために「思いやりの心」を持ち、規律ある行動をしてほしいと求め「人にはそれぞれ弱いところもあれば甘いところもある。しかし、それに屈することなく、自らの向上を願い、常に努力するという決意を、今、この入学式においてしてほしい」と祝辞。
新入生の田端詩月さんは「これからそれぞれの目標に向かって努力し、何事にも前向きに取り組みながら、一日一日を大切に過ごそうと決意を新たにしている」とし「新翔高校の生徒としての誇りを胸に精いっぱい努力する」と誓いの言葉を述べた。
(2019年4月10日付紙面より)
第31回愛好会ソフトテニスクラブ杯
高円宮杯U―18サッカーリーグ和歌山
シルバー那智、還暦野球大会で活躍 (熊野市 )
新宮高校で入学式 (新宮市 )
新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)で5日、入学式があった。178人の新入生が期待と緊張感を胸に高校生活の第一歩を踏み出した。
式で前田校長は新元号である令和の時代と共に高校生活を送ることになるとし、「勉学はもちろん、クラブや生徒会、ボランティア活動など皆さんの多くの夢や希望が詰まっている。一人一人が主体性を持ち、ひた向きに努力し将来に向かって一歩一歩力強く歩んでいくことを期待しています」と式辞。
新入生を代表し、桃井陸翔君は「勉学やクラブ活動などに強い意志を持って取り組み、何事にも積極的に挑戦して精いっぱい学び、努力することを誓います」と宣誓した。
同校振学会の杉浦日出夫会長は桜の木に例え、「皆さんの心の中に根をしっかりと張ってほしい。根を張った桜は倒れません。成長し大きな木になり花を咲かすことができる。土台を固め頑張ってください」。
同窓会の夏山晃一会長は「目標を見つけ、その気になってほしい。その思いを持つとどうするべきか考えるようになる。人間の潜在能力は無限。この高校生活をしっかりと過ごしてください」と祝辞を述べた。
(2019年4月6日付紙面より)
花てまりの会が花壇整備 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の花作りボランティアで構成される「花てまりの会」(おお木博子会長、会員26人)は1日、同町浜ノ宮のシンボルパーク跡地(那智勝浦町海浜公園)にある花壇の手入れを実施した。
昨年12月にチューリップ340球を花壇内の24カ所に分けて植えた。4色のうち、現在はピンクと赤が咲いており、こぼれ種から育ったクリサンセマムと共に見頃を迎えている。
同会は観光客や町を訪れる人たちを花で迎えようとJR紀伊勝浦駅裏や町体育文化会館、漁港の足湯周辺などの花壇の手入れに尽力している。作業日は毎月1、15日の午前8時30分から取り組んでいる。
シンボルパーク跡地では5~6月ごろから夏の花であるマリーゴールドなどを植え、三季に分けて種類の違うものを植えている。
おお木会長は「毎年、同じにならないように工夫して植えている。多くの花で観光客などを出迎えたい。皆さんに見てもらえたら」と話す。また、懸念する点として、大門坂駐車場にある花壇の花をシカが食べ、踏み荒らしてしまう獣害や町内の人目に付きやすいごみ、シンボルパークの利活用などを挙げ、「せっかく多くの方々が町に来てくれるのだから、少しでもきれいして、活性化につなげてほしい」と訴えた。
今後、同会では共に活動をするメンバーの募集や育成も視野に入れ、活動を続けていく方針。
(2019年4月6日付紙面より)
※ おお木博子代表の「おお」は、左側が「羽」の下に「令」、右側が「寛」
高瀬会高瀬地区合同花見会 (古座川町 )
古座川町高瀬に本部を置く社会福祉法人高瀬会(切士桂理事長)が3日、高瀬橋そばで第35回高瀬会・高瀬地区合同花見会を開き、来賓やゲスト、スタッフを含め約160人が花盛りを迎えたソメイヨシノの下で季節を楽しむひとときを過ごした。
同法人最初の施設・特別養護老人ホーム古座川園ができた当時から続く春恒例の催し。夏の盆踊りや秋の運動会などと並んで四季折々の楽しさに親しむ機会として、高瀬地区の高齢者も招待しながら毎年欠かさず開いている。
今年も同橋そばの桜並木沿いにある高瀬会ログハウスを会場にして実施。同法人を代表して切士理事長は新しい元号が令和と決まったことに触れ「その時代は前の時代の人がつくるということを新聞で見たが、確かに昭和は大正の人、平成は昭和の人がつくってきた。令和は平成の人が頑張ってくれるんだろうなと期待している。お日様の下でおいしいお弁当を頂き、楽しい手踊りを見て桜を愛(め)でながら平成を振り返り楽しいひとときを過ごしてほしい」とあいさつ。来賓を代表して同町の仲本耕士副町長はクマノザクラをはじめとするサクラのまち古座川町の自然環境や新しい元号を話題にしつつ「時代は変われど、安心して暮らせる古座川町でありたい。そのための施策に頑張るので、皆さまも日々穏やかに過ごしてほしい」と述べ、同町の巽寿久健康福祉課長や串本町の中田匠福祉課長らも列席して開宴を祝った。
愛でる対象のソメイヨシノは、昨年の台風で1本が倒れて失われたものの残る木は満開の花盛り。強風にあおられ、はらはらと花びらが舞う中、序盤は町内の日本舞踊連「あすま会」と同町婦人団体連絡協議会の有志22人が『さくら音頭』『皆の衆』で踊りの輪を描き、体に覚えのある利用者も輪に加わって一緒に盛り上がった。
中盤以降は花を愛でながら弁当を味わい、カラオケで歌声を響かせるなどの余興を交えて時節柄のソメイヨシノに親しむひとときを過ごした。
(2019年4月6日付紙面より)
田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の春の例大祭「本宮祭」(13~15日)に向け、同大社敬神婦人会有志5人による、祭りで授与する菊を模した造花「挑花(ちょうばな)」作りが大詰めを迎えている。授かれば無病息災などの御利益があるという縁起物で、祭りまでに約600本を作る。
挑花は直径約15㌢、高さ約60~90㌢。昨年秋ごろから大社氏子総代会が材料集めなどの準備を始め、年明けから婦人会有志たちが花を作っている。赤、白、黄などの紙を花びらや葉の形に切って、接着剤などで貼り付けて完成させる。
この日作業に取り組んだ岡本ミチさん(74)=作業歴約30年=と中道松子さん(89)=同歴約20年=は「挑花は本宮祭になくてはならない物で、どうしても作らなくてはいけない。心を込めて作っています」と制作に対する思いを語り、「誰にでも作れるようだが、そうでもない。根気が必要で、作ってくれる人は貴重な存在です」と話した。
例大祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ=スサノオノミコト)が本宮に鎮座する際に「我を祀るに母神(イザナミノミコト)をも同じく祀れ」と言ったという故事が起源。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じて鼓、笛、旗をもって祭りを営むようになったと社伝に記されている。
15日(月)午後1時からの渡御祭(とぎょさい)で、木箱に無数の挑花を挿して飾った4基がみこしなどと共に真名井社(まないしゃ)を経て、旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで歩く。かつては旧社地での神事が終わると氏子が挑花を奪い合ったが、現在は餅投げの赤餅と引き換えている。
大社氏子総代会の榎本隆文会長(67)は「挑花は本宮大社の例大祭のシンボルの一つ。制作に当たり、協力いただいている皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。例大祭の最後を締める餅まきは15日午後3時ごろです。一人でも多くの人に、縁起物の『挑花』を授かってもらえれば」と話した。
(2019年4月6日付紙面より)
くじらの博物館で記念式典 (太地町 )
太地町立くじらの博物館(林克紀館長)は2日、開館50周年を迎え、同館で飼育動物供養祭と50周年記念式典を開いた。
供養祭には、三軒一高町長、宇佐川彰男教育長、博物館の職員ら約50人が参列し、同館敷地内の供養碑に手を合わせた。式典では、一般公募していた同館公式ロゴマークが決まり、写真集「鯨と歩んだ50年」も発刊した。写真集は、エコバックと合わせて町内全戸に配布する。
同館は1969年4月2日、当時の町長庄司五郎氏の構想の下、開館した。林館長は、庄司氏の功績と関係者の尽力に感謝し、「大きな節目ですが、式典や関連イベントなどに費用を使うのではなく、町民の皆さんと50年を祝いたい。町民自慢の博物館として成長していく」と今までの歩みと、これからの思いを語った。席上では、大隅清治名誉館長や顧問らに三軒町長が感謝状を贈った。今年度は町が掲げる『くじらの恵みを全町民に』のスローガン通り、同館事業会計から一般会計へ5000万円の繰り入れを予定している。
ロゴマークは、113通の応募の中から、大阪府大阪市の西野有香さんのデザインが選ばれた。西野さんには、太地町のアーティストグループ「ホエールアートミュージアム」が製作したオリジナルフィギュアが記念品として贈呈された。2013年に初めて太地町を訪れたという西野さんは「自然の一部のようなイルカやクジラを、かわいらしく思った。太地の美しい自然が感じられる好きな博物館。記念に選んでいただいて光栄です」と感謝していた。
(2019年4月3日付紙面より)
サ市生徒訪問団が新宮市長表敬
姉妹都市交流事業で来新しているアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の生徒訪問団(生徒11人、引率3人)は1日、新宮市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。
一行はホストファミリー宅などに宿泊しながら剣道や合気道、着物の体験、熊野那智大社の見学や地元高校生との交流などを通じて日本文化に触れる予定。
訪問団のゲイル・マッカラムさんが田岡市長にお土産を手渡し「しっかりとした準備をして温かく迎えていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。生徒たちは一人一人順番に自己紹介をし、新宮市の歴史や印象などを語った。
田岡市長は「いろんな体験ができるよう考えています。滞在中、アメリカと日本の文化の違いを感じ、素晴らしい滞在になることを願っています」と笑顔で歓迎した。
訪問後は記念撮影を行い、市立丹鶴幼稚園で和菓子作りを体験するなどして日本の伝統文化に親しんだ。
(2019年4月3日付紙面より)
中湊の稲荷神社で祭典 (串本町 )
串本町中湊にある稲荷神社の祭典が3月31日に営まれた。区民ら約120人が参列して信仰を注ぎ、青年団体「英進社」(谷端洋社長)が恒例の子どもみこし練りや奉賛行事で年に1度の祭りを活気づけた。
この神社は正法寺の北側の山腹にあり、明治期以降は氏神として倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祭り、現在は中湊区(生熊和道区長)が護持している。祭典は4月3日に近い日曜日(=4月第1日曜日)を期日にしているが、今年は県議選の投票日と期日が重なり同社の拠点である中湊コミュニティセンターが投票所とされるため、1週間前倒しして期日を設定し準備を進めてきたという。
奉仕は区内3班で持ち回っていて、今年は第3班が当番。式典は年の節目を迎えた4人の厄よけ祈とうを兼ね、本殿で午前10時から行われた。古座神社の石田保宮司と第3班の代表奉仕で神饌(しんせん)をささげ、祝詞など奏上後に神保圭志総代長や生熊区長ら区の要職、近隣の各区長、田嶋勝正町長や串本町商工会の須賀節夫会長、古座小学校、第三銀行、古座郵便局の代表者らが玉串をささげるなどして礼を尽くした。式典後は子ども向けの餅・菓子まきや大人向けの餅まきもあり、境内を活気で満たした。
同社は地域の子ども約40人の協力を得て、午前9時に同センター前から子どもみこしの区内練りを始めた。締め太鼓やあたり鐘を打ち鳴らし「わーっしょい」と掛け声を響かせて県道筋や古座街道(町道)筋経由で同寺まで移動。社員がみこしを山腹まで運び上げ、神事直前に境内を3周練り歩いて活気をささげた。
奉賛行事は正午から古座小体育館などで実施。社員がうどんや綿菓子、型抜きやくじ引きといった祭り独特の屋台コーナーを営んで地域の子どもらを楽しませた。終盤では餅・菓子まきもあり、谷端社長は来年も奉仕することを約束して祭りへの参加に感謝した。
今年は好天に恵まれ、境内にあるサクラも満開直前の花盛り。式典を営むに当たり生熊区長は「中湊においては串本古座高校古座校舎の閉校舎や紀陽銀行古座支店の移転統合(古座コミュニティプラザへの移行)といった暗い話があるが、それでもこの祭りを通して何とか中湊の再建に向かいたい。皆さまのご尽力をいただきながら頑張っていきたい。そのためにまずは今日一日、祭りを十分楽しんでほしい」とあいさつして向こう一年の弾みを期待した。
(2019年4月3日付紙面より)
くまのチャレンジスクールが開校 (新宮市 )
NPO法人ぷろぼのくまの(柴田哲弥理事長)は1日、新宮市仲之町に放課後等デイサービス「くまのチャレンジスクール」(中高生向け)を開校した。3月1日に県の認可を受け、このたび正式開校へと至った。柴田理事長は「働くことへの意欲を持ってもらい、そのための技能を習得し、この地で働きながら暮らしていけるように支援していければ」と話している。
柴田理事長は、東牟婁圏域の発達障害児への支援機関や不登校児への支援体制の不足などを感じ、市内に事業所を立ち上げることを決意。2017年ごろより開始した発達障害の勉強会を通じて、保護者やほかの福祉団体よりさまざまなニーズを聞き、奈良県にある障害者支援施設からノウハウなどの支援を受けながら準備を進めていた。
同スクールは▽「学童型」ではなく「塾型」▽ITスキルの獲得に特化▽発達だけでなく、知的や精神の障害者、不登校、受験勉強を目指す高校生まで多様な中高生を支援▽生徒同士が学び合える環境▽15歳以上で高校に在学していなくても市町村判断で利用可能―が特徴。日常生活や社会生活の中で「生きにくさ」や「困り感」に悩む学生が、楽しく自発的に取り組めるように工夫したプログラムやイベントを通して、社会復帰を促す。現在、熊野市から那智勝浦町までの中学生、高校生ら4人が契約している。
「町の中心で始めたかった」との思いから、市の空店舗対策事業補助金を活用し同所にオープン。家主で仲之町商店街振興組合副理事長の勢古啓子さんは「発達障害のお子さんなど、育児不安を抱えたご家庭も少なくない。気軽に立ち寄って相談などしてもらえたら。子どもたちにも商店街を歩くことで、社会性を身に付けてくれたらうれしい。触れ合いを通じて商店街ににぎわいが生まれれば」。
柴田理事長は「社会の側にある障害をどう取り除けるのかが私たちの課題」とし、利用者それぞれが目標に合わせて支援することが大事と話していた。ぷろぼのくまのは、6月ごろを目標に、社会人向けの自立支援「くまのジョブトレスクール」開校の準備も進めている。
開校時間は月~金曜日の午後3時~6時。夏休みなどの長期休暇中は午前11時~午後5時。事前に面談を行い、双方の了解のもとに体験をした後、正式な利用開始となる。利用費は各市町村の障害福祉サービスを申請した場合、保護者の収入に応じて金額が決まる。詳しくは電話(0735・29・2707)もしくはメール(info@probono-kumano.com)で問い合わせを。見学や体験も随時実施している。
(2019年4月3日付紙面より)
白鯨杯ソフトバレー大会 (太地町教育委員会 )
新宮高硬式と勝浦ヤンキースが合同練習