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2022年09月16日
1 「来年こそ」の思い込め
 厳かに本殿大前ノ儀  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。祭り関係者約15人が参列し、神様をたたえて新型コロナウイルス感染症の収束や地域の平穏無事などを願った。

 例大祭は漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする伝統の祭り。今年もコロナウイルス感染症拡大防止の観点から規模を縮小して実施。恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)、その他の奉納行事は引き続き中止となった。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽三輪崎祭り奉賛会―の各団体が保管していた神様の神徳を頂くより代の金幣を返還。上野宮司が祝詞、仲西博光副区長が祭詞を奏上し、参列者が玉串を供えた。

 その後、各団体代表者が金幣を運び、ご神体を箱に納めて氏子総代会が元宮へと向かって神事を執り行った。

 総代会の井上元和さんは「天気の心配はありましたが、無事にこの日を迎えることができて安心しました。コロナ禍で今年も規模縮小を余儀なくされたが、『来年こそ』の思いを持ち続けていければ」と話していた。

(2022年9月16日付紙面より)

金幣やご神体を納め元宮へと向かう祭り関係者=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
さまざまな思いを祈願した
2022年09月16日
2 初日は21人が申請で利用
 マイナカードの休日窓口  (古座川町 )

 古座川町住民生活課が11日、役場本庁でマイナンバーカードの休日申請サポート・交付窓口を設けて申請の利便を図った。

 平日の開庁時間に同カードを申請するのが難しい町民や申請・活用の方法がよく分からない町民を対象にした取り組み。9月末までの申請分は最大で2万円分のポイント還元が目指せるマイナポイント事業第2弾の対象となるため、一人でも多くの町民がその恩恵を受けられるよう同窓口の開設を計画した。

 この日は午前9時~正午の時間帯で同窓口を設け、21人が申請で利用。同課は無料で申請時に必要となる証明写真を撮影し、手続きを後押しした。他に申請後に役場へ届いた同カードの交付で6人、マイナポイント事業の申し込み手続き支援で7人が利用したという。

 同事業〈第2弾〉のポイント付与の条件は①2万円分のチャージまたは買い物で利用〈上限5000円分〉②健康保険証としての利用申し込み〈7500円分〉③公金受取口座の登録〈7500円分〉―の3系統で、いずれも付与の受け皿となるマイナポイント事業への登録が必要となる。

 同窓口は23日(金・祝)午前9時~正午にも同様に設けるとし、この窓口以外に平日の開庁時間帯も同課窓口で随時申請や交付などに対応しているので、同事業<第2弾>を逃さず申請してもらえればという。

 申請利用時の持ち物は氏名と生年月日または氏名と住所が記載された身分証明書(運転免許証やパスポートなど1点または健康保険証や年金手帳や医療受給者証や学生証など2点)。交付利用時は身分証明書に加えて同カード交付通知書と電子証明書発行通知書〈はがき〉、マイナンバー通知カード〈持っている人のみ〉など。

 マイナンバーは住民票を有する国内の住民に付与されている12桁の個人番号で、同カードはその番号に対する登録情報に基づき身分証明書など利便性拡大が目指されている。同町における問い合わせは同課住民班(電話0735・72・0180)、他の市町村についてはそれぞれの関係課まで。

(2022年9月16日付紙面より)

休日窓口を設けて申請の利便を図る町住民生活課の課員ら=11日、古座川町役場本庁
2022年09月16日
3 建設業の魅力に触れる
 奥瀞トンネル工事を見学  (北山中学校 )

 北山村立北山中学校(松本広明校長)は14日、奥瀞道路(Ⅲ期)工事の一部として行われている、2号トンネル工事の現場見学会を行った。全学年の7人が参加し、トンネル内に入り工事について説明を受け、安全な場所で発破作業も見学。奥瀞道路(Ⅲ期)の整備による効果を知り、建設業の魅力に触れた。

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、2号トンネルの施工業者である熊谷組が協力した。山口賢二村長から両者に見学の打診があり実現した。

 奥瀞道路(Ⅲ期)は北山村の小松と下尾井をつなぐ、延長(距離)3・4㌔の道路の工事で、2本のトンネルを掘り、3本の橋を架ける。県境である北山川をまたいでつなぐため、2号トンネルの場所は三重県熊野市紀和町小森となる。約1・6㌔のトンネルを掘る計画で、現在は326㍍まで進んでいる。

 見学に先立ち学校で、同事務所が奥瀞道路(Ⅲ期)の概要、熊谷組がトンネル工事の技術について説明した。同事務所は整備の効果として▽災害時の物資輸送や復旧・復興活動に役立つ▽救急搬送の時間が短縮▽地域経済に寄与―などを伝えた。

 この後、2号トンネルへと移動。生徒らは、長靴を履き、ヘルメットをかぶり、防じんマスクを着けて中へと進んだ。外に比べ気温が低く、湧き出る水で足下がぬかるんでいることを体感。同事務所や熊谷組の説明を受けながら、掘削した岩肌に施された補強や、使用する重機などを見学した。最深部では、装置を使ってダイナマイトを岩盤に詰める作業も見た。

 発破は、トンネル外で見学した。熊谷組の手でトンネル入り口の鉄の扉が閉められた後に実施。爆発音とともに、飛び散った小石がいくつも扉に当たる音が響き、さらに衝撃で扉が激しく震えた。生徒らは耳をふさぎ、発破の迫力に驚いた様子を見せていた。

 3年生の岡田寿鶴(すず)さんは「トンネル内が肌寒くてびっくりした。中には機械がたくさんあって興味深かった。(発破で)爆発した時、扉が動いていてすごかった。自分で建設業をするのはちょっと怖いけど、道路ができれば新宮市まで行くのに今より時間がかからなくなるので、買い物が楽になり、たくさん行けるようになるかなと思った」と話した。

 2号トンネルの進捗(しんちょく)率は約30%。来年11月ごろの貫通を予定しているが、コンクリートで覆い固める作業もあるため、完成はまだ先で、時期も未定。奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期も、同様に未定となっている。

(2022年9月16日付紙面より)

工法について説明を受ける生徒ら=14日、三重県熊野市紀和町小森の奥瀞道路(Ⅲ期)2号トンネル内
見学会に参加した北山中学校の皆さん
2022年09月16日
4 特定健診受診率が県内1位
 各種取り組みで年々増加  (御浜町 )

 昨年度、御浜町の特定健診受診率が57%で県内1位となり、国民健康保険税が対前年比10%以上減税となった。2015年度に26%、16年度には25%と県内で最下位だったが、受診率向上のため、町ではさまざまな取り組みを展開。その結果、受診率は年々上がり、20年度に50%を超えた。

 受診率が向上すると国や県からの交付金が増える仕組みとなっているため、健診の無料化、最大3万円分の商品券が当たる抽選、人間ドック・脳ドック検診助成制度の拡充、集団健診受診者へのお土産配布などが国民健康保険加入者に還元されている。

 町では各種取り組みの他、特定健診結果から生活習慣の改善による予防効果が多く期待できる人に対して、特定保健指導のサポートも実施している。

 本年度からは「オンライン特定保健指導」もスタート。町では「受診率60%を目標に掲げ、これからも受診率向上と健康維持のための取り組みを積み重ねていきたいと考えています」とコメントしている。

  □     □

 町による受診率向上の取り組みは次の通り。

▽国保加入者の多くを占める農家への聞き取りをし、時間を取りやすい6月の健診実施

▽住民課職員の訪問、在宅が多い夕方以降にも電話で働きかけるなど、職員や委託業者からはがきや電話での勧奨活動

▽紀南医師会へ通院中の人への受診勧奨の協力呼びかけ▽電話での予約受け付けに加え、インターネットによる予約受け付けも開始

▽感染症予防対策のため、集団健診の予約時間と人数を細かく設定

▽集団健診会場での骨密度の無料検査(希望者のみ)

▽2023年度より翌年度も受診した人に粗品を配布

▽新規国保加入者に健診受診勧奨のため窓口で健診リーフレットを配布

▽保険証送付時に健診リーフレット、受診券送付時に健診日程リーフレットを同封

▽庁舎内にて健診情報掲示・お土産の展示など

(2022年9月16日付紙面より)

御浜町による特定健診の様子(同町提供)
2022年09月16日
5 三輪崎剣道クラブが準優勝
 県下剣道優勝大会「守破離」  
2022年09月16日
6 新宮高校が全勝優勝
 第107回連盟秋季大会  (紀南バレーボール連盟 )
2022年09月16日
7 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2022年09月16日
8 九龍島に上陸し間近に観察  ウオークツアー参加の11人  (南紀串本観光協会 )
2022年09月16日
9 議員定数削減案で意見交わす  新宮市議会  
2022年09月16日
10 4人が登壇、市の現状問う  新宮市議会一般質問②  
2022年09月16日
11 補正予算案など可決  9月定例会4日目  (那智勝浦町 )
2022年09月16日
12 初秋に目立つ赤  ゴンズイの実が色づく  
2022年09月16日
13 全児童の49.3%が登録  サマースクールの参加状況  (紀宝町 )
2022年09月16日
14 鵜殿西遺跡で発掘調査  紀宝町議会一般質問㊤  
2022年09月16日
15 最終日惜しみつつ水遊び  ウオータースライダー  (太地こども園 )
2022年09月16日
16 お悔やみ情報
  
2022年09月13日
17 秋空の下、3年ぶりに神輿渡御
 勝浦八幡神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の例大祭・本宮が11日に営まれ、3年ぶりの神輿(みこし)渡御に港町である同町は活気づいた。晴天の秋空の下、奉納行事や神輿が海に飛び込む海中神事を一目見ようと、多くの観客が神社や港に集った。

 おととし、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から規模を縮小し斎行された同例大祭。今年は「子供神輿」と「子供手踊」、大黒天輿以外は例年通り実施した。

 例大祭式典には、熊野速玉大社の上野顯宮司や坂井與己祭典委員長など、祭り関係者らが参列した。

 午後0時半から渡御祭式典が営まれた。餅つき、徒士(かち)山伏、獅子神楽、舟謡(ふなうた)の奉納後、威勢よい掛け声とともに、神輿が神社を出発。地区内を練り歩き、御旅所の勝浦市場で奉納行事を営んだ。

 祭りのクライマックスを飾る神輿海中神事は夕暮れの迫った「いざかた船溜(ふなだまり)」で行われた。愛友会舟、商工会舟、赤舟、白舟、黄舟の櫂伝馬(かいでんま)が船溜を力強くこぎ回り、会場を盛り上げた。

 大勢の人々が見守る中、勢いよく神輿が海中へ飛び込み、観客からは歓声や拍手が送られた。

 神輿は「御神船」に乗せられて海路で神社へ還御。夕暮れの中、「舟謡」が響き渡り、勝浦港に連なる船の列が幻想的な光景を生み出した。その後、還御祭式典が行われた。

 コロナ禍以前も例大祭を見物に訪れているという白浜町在住の40代女性は「この祭りは活気がある。色鮮やかなのも好きです。3年ぶりに来られて良かった」と話した。

 例大祭を終えた髙橋宮司は「毎年やっている祭りができなくなるということを経験した。今年は例年通りできたことがありがたく、喜びを感じている。来年以降も感染症対策に注意しながら斎行したい」と話した。

  □     □

■宵宮祭では



 前日の10日午後5時から宵宮祭があった。式典後は、舟謡勝謡会らが神輿会の宿(元新宮信用金庫)に出向き、舟謡を歌う「うたしらべ」が行われた。

 各団体のそれぞれの宿も関係者らでにぎわった。その後、地回りを終えた勝浦獅子神楽保存会が神社で獅子神楽を奉納した。

(2022年9月13日付紙面より)

迫力ある海中神事に大きな拍手が送られた=11日、那智勝浦町のいざかた船溜
2022年09月13日
18 絶景の棚田で収穫の秋、満喫
 4年ぶりに「稲刈りの集い」  (丸山千枚田 )

 日本の棚田百選に選ばれている熊野市紀和町の丸山千枚田で11日、4年ぶりに「稲刈りの集い」があった。オーナー224人をはじめ丸山千枚田保存会、一般ボランティアなど333人(主催者発表)が貴重な歴史的遺産で収穫の秋を満喫した。

 丸山千枚田は1601年に2240枚の田があったと記録されるが、1990年ごろには530枚まで減少。93年に丸山千枚田保存会が結成され、保全活動により現在は1340枚まで復田した。日本一の棚田景観とも呼ばれ、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定され、ユネスコの「未来遺産」にも登録されている。

 熊野市ふるさと振興公社が96年度からオーナー制度を採用し、今年は137組789人の応募があった。特典として新米10㌔と地域の特産品が贈られる。

 稲刈りの集いは2019年以降、悪天候や新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。この日、参加したオーナーは、これまでの雨でぬかるんだ田に足を取られながらも、鎌を使って今年から採用した三重県育成品種「なついろ」の稲穂を一束一束刈り取った。

 相模女子大学の学生は「すごく大変だけど、絶景を見ながらの作業なので楽しい」と話し、慣れない手つきながらも黄金色に染まった田んぼで汗を流した。1時間ほどで刈り終え、束にした稲をさがりに掛けていった。同大は2009年度の「田舎で働き隊」をきっかけに毎年参加しているという。

(2022年9月13日付紙面より)

丸山千枚田で稲刈り作業に取り組む=11日、熊野市紀和町
さがりに稲を掛ける相模女子大学の学生
2022年09月13日
19 古座川町の恵みに触れる
 会員ら古座川食材ツアー  (全日本・食学会 )

 全日本・食学会(村田吉弘理事長)が9、10日の2日間、古座川町内で「古座川食材ツアー」に取り組み住民が日頃自然から得ている恵み(=食材)に注目するなどした。

 この学会は、日本固有の食文化を世界に向けて一層発展・振興する趣旨で結成された団体。京都で老舗料亭「菊乃井」を営む村田理事長(株式会社菊の井代表取締役社長)をはじめとする国内の一流料理人らが役員を務め、大手食品メーカーの協賛を得て趣旨の達成を図っている。

 その活動の一つにあるのが地域に根差す食文化をしっかりと受け継ぐそのまめまめしい生産者を顕彰する制度「bean47」で、2019年度に1回目の選定があり9個人1団体が認定を受けた。その1団体が古座川町で、顕彰委員会委員でもある同学会の木村周一郎理事(53)=株式会社ブーランジェリーエリックカイザージャポン代表取締役=の推薦により生産者賞を獲得。個人ではなくまち全体が固有の食文化を宿している観点からの選定で、同学会はその食材を「古座川ジビエ」と総称するがジビエ肉にとどまらず住民が自然から得る食材全般を指してそう捉えている。

 同ツアーは総会における表彰を起点にした多角的な活性化支援の一環で、同学会関係者が生産状況も含めて食材をじかに知る機会。木村理事を世話役として11人が来町し、ジビエ肉、ウナギ、アユ、エビ・カニ類などの食材をどのように得ているかを見学し、他にニホンミツバチの蜂蜜(和蜜)やユズおよびその加工品などの紹介も受け、それらを取り入れた調理と試食に臨んだ。併せてこれら恵みをもたらす自然にも目を向けるきっかけとして滝の拝や一枚岩など象徴資源も視察した。

 現地世話役は町地域振興課が主に対応し、生産者と同学会をつなぐ支援に努めた。木村理事は会員が直接的に認知することを同ツアーの狙いとして見据え①同学会の注目を通して現地に食文化への誇りを持ってもらうこと②同団体の広報力により現地の生活が豊かになること―の2点につながることを今後に期待。「大切なのは認知の先でレストランなどエンドユーザーと生産者をいかにつなぐか。その筋道で古座川町の関係人口や交流人口が増えればまちは潤うし、都会に求める刺激が届くことで住民はこの地域でやっていける。そのようなスパイラルへと持ち込めれば」と思い描く成果を語った。

(2022年9月13日付紙面より)

生産者の現場の一つ、ウナギ石漁を体験する全日本・食学会の会員ら=9日、古座川町月野瀬
ジビエ肉の食材としての扱いを話し合う木村周一郎理事(右)ら=9日、古座川町中央公民館
2022年09月13日
20 コミカルな舞台に笑顔
 「丹鶴ホール」でコメディー・クラウン・サーカス  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で11日、「プレジャーBのコメディー・クラウン・サーカス」があった。抽選により選ばれた親子連れなど約500人が来場。クラウン(道化師)たちが繰り広げる舞台に、来場者らは笑顔で大きな拍手を送った。

 丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)主催。「コロナ禍で気持ちも疲弊する中、明るいイベントで笑顔になってもらいたい」との思いからクラウンたちによるコメディーサーカスの開催を企画した。

 プレジャーBの「クラウンK」さんは、病院で闘病中の子どもたちに「喜び・夢・笑い・希望・愛」を届ける「ホスピタルクラウン協会」の会長も務めている。

 イベント参加に当たっては往復はがきでの事前申し込みを募ったところ、定員500人のショーに対し248通856人、ジャグリング・バルーンアート体験には30人の定員に対し67通108人の申し込みがあった。

 サーカスショーでは、6人のクラウンたちが舞台上を所狭しと駆け巡り、ジャグリングやバランス芸、パントマイム、マジック、アクロバットなどを次々に披露。クラウン同士のコミカルなやりとりや派手なアクションに、観客席からは笑い声と手拍子、大きな拍手が起こった。

 ジャグリング・バルーンアート体験では、抽選で参加の機会を得た子どもたちが、クラウンたちに教わりながら風船で犬や花を作ったり、ボールや箱などを用いたジャグリングを経験。会場は子どもたちと、子どもたちを見守る保護者らの笑顔で包まれた。

(2022年9月13日付紙面より)

クラウンたちが夢や笑いあふれる舞台を演出=11日、新宮市の「丹鶴ホール」
バルーンアートやジャグリングの体験もあった
2022年09月13日
21 人気のソファなど当たる  紀の宝みなと市で当選番号発表  (紀宝町 )
2022年09月13日
22 サッカーって楽しいな!  FC伊勢志摩選手が指導  (鵜殿保 )
2022年09月13日
23 通園バスの安全対策は  女児置き去り事件受け  
2022年09月13日
24 3年ぶり、市民大学開講  100人が学びに意欲  (新宮市 )
2022年09月13日
25 生徒が映画撮影に挑戦  光洋中で文化庁巡回公演  (新宮市 )
2022年09月13日
26 家族で楽しく避難所体験  2年ぶり「市小防災の日」  (那智勝浦町 )
2022年09月13日
27 詐欺防止の行動をたたえる  中村理恵さんに署長感謝状  (新宮警察署 )
2022年09月13日
28 全国公募含め19校88人参加  中3対象オープンスクール  (串本古座高校 )
2022年09月13日
29 祝い金届けて長寿を祝う  75歳以上対象に敬老訪問  (古座川町社会福祉協議会 )
2022年09月13日
30 お悔やみ情報
  
2022年09月11日
31 一緒に筏下りを満喫
 北山小と太地小が交流  

 北山村立北山小学校(松本広明校長)と太地町立太地小学校(海野文宏校長)は9日、同村で交流学習を開いた。両校の5、6年生(北山7人、太地19人)と教職員たちは観光筏(いかだ)下りを体験。北山川の渓谷美や筏師の伝統技術を堪能するなどして親睦を深めた。

 交流学習はコロナ禍で行事などの大幅な規模縮小を余儀なくされる中、山口賢二・北山村長と三軒一高・太地町長が、少しでも子どもたちに交流の場を設けようと話し合い実現。昨年9月に北山小の児童と教職員が地域を学ぶ目的で同町を訪れ、12月には太地小の6年生が同村で北山小の子どもたちとじゃばらの収穫を体験した。

 マスク姿で救命胴衣を身に着けた児童らは筏師からの説明を受けた後、2グループに分かれて筏に乗り込み笑顔で出発。渓流に近づくと「怖い!」「こんなの初めて」などと声を上げながら、スリルと感動を味わった。

 体験後は道の駅おくとろに移動して昼食を味わい、次回の再会を約束して太地の児童らを見送った。

 太地小6年の雜賀大陽君(11)は「初めての筏下りは少し怖かったけど、迫力があって楽しかった。あまり北山小のみんなと話せていないので、これから仲良くなっていきたい」。

 北山小6年の浦畑真菜さん(11)は「太地小のみんなと再会し、同じ時間を過ごせてうれしかったです。コロナで会える機会も限られるかもしれないけど、また交流できることを楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

(2022年9月11日付紙面より)

迫力の筏下りを体験した=9日、北山村
交流を楽しんだ北山小と太地小の児童ら
2022年09月11日
32 ママら骨健康度チェック
 食生活や運動習慣考える  (紀宝町 )

 紀宝町神内の町子育て支援センターで9日、みらい健康課による「ママのための骨健康度チェック」があった。センターを訪れていた母親らが骨の状態を調べ、食生活や運動習慣などについてアドバイスを受けた。

 骨粗しょう症は骨の量が減り、骨折しやすくなる病気。閉経後の女性に多いことから、女性ホルモンの減少に関わりが深いと考えられている。

 20歳代をピークに40歳代から徐々に骨は少なくなるため、若い頃から食生活に気を配り、適度な運動を心がけてもらおうと、9月の健康増進普及月間に合わせ、子育て支援センターを会場に2年前から行っている。

 手首の骨で測定する「骨健康度測定器」を使い、5段階の結果で健康度を判定した。結果を基に管理栄養士の畠博子さんが、カルシウムを多く含む牛乳やヨーグルトなどの乳製品、豆腐などの大豆製品を食べ、適度な運動で骨を鍛えるよう呼びかけた。

 この日は保健師や歯科衛生士が定期的に訪問する「育児相談」も同じ時間帯に設けられ、子どもたちも身長や体重を測ったり、歯磨き指導を受けたりした。

(2022年9月11日付紙面より)

骨の健康度を調べる母親=9日、紀宝町神内の町子育て支援センター
2022年09月11日
33 敬老の日おめでとう!
 ツルの手形アート作り  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で8日、「おててとあんよ~手形・足形アート~」があった。19日(月・祝)の「敬老の日」にちなみ、0~3歳の子どもと保護者が、長生きの象徴であるツルの手形アートを作った。

 誰一人として同じ形、サイズのものは存在しない子どもたちの「今」を記録する手形足形アートを制作する教室。同館のpetapeta―art(R)アドバイザーの柗田(まつだ)由衣加さんが講師を務め、毎月季節の題材を用いて作品作りを行う。

 近隣市町での新型コロナウイルス感染拡大を受け、今回は手形のスタンプのみで、装飾やお絵かきは家庭で行う形で実施。児童館を訪れた親子たちが入れ替わりでツルの羽根の部分に手形を押していった。

 髙塚彩葉ちゃん(3)、瑞葵ちゃん(1)と参加した母親の美希さんは「おじいちゃん、おばあちゃんたちに送ろうと思います。遠方に暮らしてはいますが、ほとんど毎日ビデオ通話で話しており、娘たちも祖父母が大好きです」と話していた。

(2022年9月11日付紙面より)

手形でアートを作った親子=8日、新宮市のくろしお児童館
2022年09月11日
34 キョウチクトウ咲く  新宮市王子町の防風林内  
2022年09月11日
35 大斎原・潜水橋の復旧目指し よみがえり委員会で意見交換 (田辺市本宮町)
2022年09月11日
36 上体起こしやシャトルラン  体力・運動能力測定に27人  
2022年09月11日
37 お母さんの健康づくりに  期間限定でヨガ教室  (紀宝町 )
2022年09月11日
38 一足早く「十五夜」  粘土のお団子など飾り  (飯盛保育所 )
2022年09月11日
39 「新宮が魅せる様々な風景」 観光フォトコン入選者を表彰 (新宮市)
2022年09月10日
40 自分の命を守ろう
 後誠介さん招き減災学習  (新宮市立丹鶴幼稚園 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(尾﨑卓子園長、39人)で9日、減災学習があった。那智勝浦町在住で和歌山大学客員教授(災害科学・レジリエンス共創センター)、南紀熊野ジオパーク推進協議会学術専門委員を務める後誠介さんが来園。「逃げる」をテーマに講話した。

 同園では毎年この時季に、防災に関する学習を展開。これまで同園職員らが講師を務めていたが、尾﨑園長が後さんと知り合いであったことから今回の減災学習の実現に至った。

 また、転勤で同市に移ったことにより地形や過去の災害を把握していない保護者もいることなども考慮。対象を園児・保護者、保護者のみの2部に分けて実施した。

 後さんは「お父さんとお母さんと1歳の男の子がいました。大雨の中、お父さんは1歳の男の子をおんぶしました。うまく逃げられるでしょうか」と問題提起。「雨で手が滑ったら子どもは落ちてしまう。お父さんはひもで子どもを背中に結びました」と話し、抱っこした場合だと濁った水がかかったり、転倒した際に危険であるとした。

 「男の子を背負ったお父さんは離れ離れにならないようにお母さんと体をひもで縛り、励まし合いながら頑張って逃げることができました」と紹介。上記避難例は1954年に当地域で発生した6・23水害の際の実話で、1歳男の子は68年前の自身であったと明かし「避難するときには家族が離れ離れにならないように。逃げる知恵を働かせて」と呼びかけた。

 園児からは「私ぐらいの子だったらどうするの?」などの質問があり、後さんは「流れが速いと低い水位でも流されてしまう。お父さんにおんぶしてもらった方がいいです」などと回答。

 「お留守番しているときはどうしたらいいの?」の質問に対しては「2階建てなら2階に逃げて。そうじゃない場合は近所の2階建ての家に助けを求めて」と答えた。

 保護者を対象とした後半では、市の地形や、市と那智勝浦町における3連動地震(東海・東南海・南海地震)と南海トラフ巨大地震で想定される津波シミュレーションを示し「新宮市は津波に強い。那智勝浦町とは意味合いも度合いも異なる。市がまず心配するべきは家屋の倒壊と液状化、家具の転倒。東日本大震災では津波がクローズアップされたが、まず地震があったことが忘れられているのが問題」などと話した。

 尾﨑園長は「子どもたちには、大人が必ず助けに行くから、まずは自分の命を守ってほしいと伝えたい」と思いを語った。

(2022年9月10日付紙面より)

後誠介さんが過去の事例などを基に減災について話した=9日、新宮市立丹鶴幼稚園
2022年09月10日
41 段取り教わり実りを収穫
 高池小5、6年ら稲刈り  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5、6年生が8日、池野山にある学校田で稲刈りに取り組んだ。

 歴代の5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度も淡佐口幸男さんから広さ1・5㌃の水田を借りて学校田とし、少人数のため6年生に応援してもらいながら5月9日に田植えをし半ばで草引きもしながら収穫を目指してきた。

 他の水田より収穫が遅れたことでカメムシが集まる影響を受けたものの、荒天に傷められることはなく見た目の実りは整然として上々。淡佐口さんと対で技術指導する中根和夫さんから刈り方や段取りを教わった後、主役の5年生は序盤にのこぎり鎌で稲刈り、中盤は6株ずつ麻ひもで束ねる作業をし、6年生はその入れ替わりで応援した。一通り刈り取った後はさがりを組んで束ねた株をかけ、刈り口が湿らないようカバーをかけて作業を終えた。

 稲作をするのは初めてという山口愛翔君(5年)は「一番大変だったのは稲刈り。力を入れて束にするのが最初は難しくて、しっかり練習して慣れるのが大事だなと思った。田植えから稲刈りまでいい経験ができたし、農家の皆さんの大変さがよくわかった」とコメント。

 育てた品種はもち米の「かぐらもち」。淡佐口さんによると今後、数日ほど天日干しができたところで脱穀しもみを保管する。味わう直前に精米と虫害で黒ずんでしまった米の取り除きをする予定。大畑校長によると本年度も新型コロナウイルスの情勢により餅つき大会は見送り、精米後は菓子店に依頼して餅にしてもらい持ち帰って味わうという。

(2022年9月10日付紙面より)

稲刈りの作業を進める高池小の5、6生ら=8日、古座川町池野山
束ねた株をさがりにかけて作業を終了
2022年09月10日
42 外国人観光客との接し方学ぶ
 インバウンド対応能力強化研修  

 地域の観光人材を対象としたインバウンド(訪日外国人客)対応能力強化研修が7日、県熊野庁舎であった。観光目的の外国人の入国制限が緩和され、今後、インバウンド需要の回復が期待されていることから、ガイドや語り部、観光案内所、宿泊施設などに従事する30人が外国人観光客との接し方や英会話を学んだ。

 観光庁が監修し、インバウンド専門の観光ガイド「全国通訳案内士」の栗林紀美さん、和田千草さんが講師を務めた。

 全国の訪日外国人客は2003年が520万人、観光立国を宣言した07年は834万人、観光庁を設立した08年は835万人、19年は3188万人。東紀州地域には3年前、3600人が訪問した。

 熊野市出身で東紀州語り部友の会、本宮語り部の会でガイドをする栗林さんは、▽あいさつ▽服装と身だしなみ▽表情(笑顔)▽態度・立ち振る舞い―が異文化理解と接遇の基本とし「人の印象は見た目が9割。笑顔やユーモアを活用し、お客さまの立場になって英語の表示や標識を充実させてほしい」と伝えた。

 外国人観光客を迎える心得として▽地域の魅力を知り、愛する気持ちを持つ▽完全に正しい英語でなくても、必要な情報を伝える▽いろいろなツールを利用する▽本当のホスピタリティはお客さまの気持ちに応える▽外国人客を迎えて世界は広がる―を紹介した。

 英会話研修では「ここではマスクの着用をお願いします(Please wear a face mask here)」など感染症予防の表現を覚え、参加者同士、名前や仕事内容などを英語で自己紹介。レストラン、飲食店での対応、日本独特の表現、トラブル対応など正しい英語表現や複雑な状況に対応できる英会話を学んだ。

(2022年9月10日付紙面より)

外国人観光客に対応する英会話を実践=7日、熊野市の県熊野庁舎
2022年09月10日
43 新たな出会いの幅広げて
 城南中でALT英語の授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(吉田元紀校長、生徒151人)で8日、外国語指導助手(ALT)のキャサリン・ケリー・ウィンクルマンさん(23)による英語の授業があった。

 授業は生徒たちの英会話能力の向上を目的としており、全学年を対象に月に2日ほど実施している。ウィンクルマンさんは市の姉妹都市である米国カリフォルニア州サンタクルーズ市(以下、サ市)の出身。今後、同校をはじめ緑丘、光洋の市内中学校で語学指導などを行う。

 1年1組28人の授業では、ウィンクルマンさんがスライドを使ってサ市の町や名所を説明。自身の住んでいる場所や兄弟などをクイズ形式で紹介した。生徒からは英語で「身長は何㌢ですか?」「自国で有名なスポーツは何ですか?」といった質問が挙がり、教室には時折笑い声が響いた。

 後半には、ウィンクルマンさんからボールを受け取った生徒が名前や好きな食べ物、動物などを英語で発表した。

 速水翔葵(しょうき)さん(13)は「英語で話す機会が少ないため、新鮮でした。英会話は苦手で難しかったけど、楽しく授業に臨めた。これから勉強して、もっと理解を深めたい」。

 ウィンクルマンさんは「少し恥ずかしがりながらも笑顔で話に耳を傾ける姿が見られてうれしい。授業を通じてコミュニケーションを養い、新たな出会いの幅を広げてもらえれば」と話していた。

(2022年9月10日付紙面より)

自国の町や名所について説明するキャサリン・ケリー・ウィンクルマンさん(左)=8日、新宮市立城南中学校
2022年09月10日
44 64人計222点の応募集める  観光フォトコン審査会実施  (串本町 )
2022年09月10日
45 ゼロから始めるデジタル活用  新宮商工会議所がセミナー  
2022年09月10日
46 ICT活用指導力に課題か  教育の情報化の実態調査(速報値)  (和歌山県 )
2022年09月10日
47 三輪崎・佐野「ぶらりマップ」完成  新宮市  
2022年09月10日
48 「HATI」の工夫を学ぶ  下里小3年生が社会見学  (那智勝浦町 )
2022年09月10日
49 森倉直光さん、全国で躍動  全国高校定時制通信制柔道大会  (矢渕中出身 )
2022年09月10日
50 営農飲雑用水施設整備に感謝  県農林水産部に要望も  (紀宝町 )
2022年09月10日
51 運動会で伝統の民踊  「鵜殿ばやし」を練習  (鵜殿小 )
2022年09月10日
52 お悔やみ情報
  
2022年09月03日
53 3年ぶり、早船競漕実施へ
 例大祭に向け事故防止協議会  (熊野速玉大社 )

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=10月15日(土)、16日(日)=に向けた事故防止協議会が1日夜、同大社双鶴殿であった。大社・祭り関係者、新宮警察署職員ら約30人が出席。早船競漕(きょうそう)を含め、従来に近い規模で斎行していくことなどを確認した。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として2016年3月、国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。

 例大祭は2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、渡御式の参列規模を縮小し、御船渡御に伴う早船競漕を中止とするなどして斎行。

 今年も大神輿の代わりに神幸船神輿を使用の上、神輿渡御のルートを昨年同様縮小し、神馬渡御式のルートも同様に縮小。直会(なおらい)を中止とするなどの感染対策を講じる計画としているが、早船競漕の実施は実に3年ぶりとなる。

 なお、神輿奉仕員と御船出船区こぎ手は、16日に簡易検査キットを使用して検査を実施。万が一陽性者が出た区は出船を控えるとする。

 上野宮司は「コロナ禍ではあるが、伝統ある神事をできる限り伝えていきたい」と述べ、感染拡大や事故防止に向けた万全の体制に対して協力を呼びかけた。

(2022年9月3日付紙面より)

2019年の御船祭の様子
事故防止協議会で新型コロナウイルスや事故防止対策などを共有=1日、熊野速玉大社
2022年09月03日
54 授業の発展性にも期待
 全小中学校に「電子黒板」導入  (紀宝町 )

 紀宝町は町内の全小学校に計34台、矢渕、相野谷両中学校に計13台の合わせて47台の電子黒板を導入。2学期が始まった1日から各教室で使用されるようになった。

 町は2020年度、GIGAスクール構想により、全小中学校に高速大容量校内LAN、全児童生徒に計796台、教師用に計65台の学習用端末(ノートパソコン)を整備。さらなる学習意欲、理解力向上、授業効率化を図るため、本年度、全普通教室に電子黒板を導入した。

 電子黒板は65型カラー液晶で、タッチパネルにも対応。児童生徒のノートパソコンとも連結し、指などで書いた文字や図形などを電子的に変換することができる。

 従来の黒板では不可能だったパソコン画面、資料、写真などを映し出すことができ、それらを拡大して見せることも可能。書き込んだものをデータとしてパソコンに保存でき、授業の録音もできる。

 2学期から運用できるよう夏休み期間中に整備し、2日間にわたり教職員の研修会も開いてきた。

 町立鵜殿小学校(前田幸利校長、児童229人)は各教室に計10台あり、1日のオンライン始業式に続き、2日の授業から活用を開始した。4年生算数のそろばん授業では、計算の仕方を動画で解説。児童たちは映像を見ながら玉をはじいた。

 西章教育長は「ICT(情報通信技術)を活用して主体的、対話的、協働的、深まりのある学びの授業が可能となった。電子黒板はノートパソコンに入力した最大9人の意見を映し出すことができ、他の人の意見も見ながら学習することが容易にできる。勉強に集中する環境が整い、授業の発展性も感じる。個々に応じた授業ができる大きなツール。今後も積極的に活用してもらいたい」と話していた。

(2022年9月3日付紙面より)

電子黒板を使っての授業が始まる=2日、紀宝町立鵜殿小学校
2022年09月03日
55 橋杭海水浴場の資材撤去
 10月末まで体験提供継続  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が2日、遊泳期間が終了した橋杭海水浴場の資材撤去に取り組んだ。これによりビーチハウス・ラパンで提供する各種アクティビティーは、橋杭ビーチ前の海域全面で広々と利用可に。この状態で10月末のシーズンオフまで提供を継続する。

 今年は新型コロナウイルス感染症予防ガイドラインを明示するなど対策を講じつつ7月2日~8月31日を遊泳期間とし、遊泳区域を示すロープブイや利用時に取るべき間隔の目安とする幅くい、有料駐車場を設置。管理者の町によると対前年比11・2%増の8749人が利用したという。

 9月2日は設置した資材を一通り撤去して現状復帰。同協会の会員や職員と町産業課の職員12人がその作業に当たった。島野会長は今夏の観光動態について、海水浴も含め全体的に横ばい~上向きと評価。「秋の行楽シーズンも感染予防の対策を心がけ、よりたくさんの皆さんにお越しいただけるよう、前のめりの姿勢で考えていきたい」とコメントした。

 町産業課によると田原海水浴場も同じ遊泳期間で設置し、1900人(対前年比16・1%増)の利用があったという。

 橋杭ビーチで利用できる各種アクティビティーの詳細は同ハウス公式ホームページ(アドレスhttps://beachhouse-la-lapin.com/)を参照。事前予約や問い合わせは同ハウス(電話090・3356・8305〈青木寛代表〉)か同協会(電話0735・62・3171)まで。

(2022年9月3日付紙面より)

橋杭海水浴場の資材撤去作業に当たる会員や職員ら=2日、串本町くじ野川

2022年09月03日
56 「あの日を忘れない」
 新宮市役所で防災展示  

 新宮市役所1階ギャラリーで防災展示「あの日を忘れない~未来へつなげる防災・減災~」が始まった。時間は午前8時30分~午後5時15分で、同ギャラリーでの展示は5日(月)まで。6日(火)~9日(金)は4階エレベーター前で展示予定。

 当地方に大きな爪痕を残した2011年の紀伊半島大水害から11年。新宮市では、熊野川町を中心に13人の尊い命が奪われ、1人が行方不明となっている。家屋被害は、全壊・大規模半壊・半壊合わせて320棟以上となるなど、甚大な被害を及ぼした。

 展示会場では、市災害記録DVD「紀伊半島大水害 豪雨」を上映。災害当時の写真をパネルで紹介しているほか、実際に避難所で展開する避難スペース(段ボールパーティション、銀マット使用)を再現し、避難所生活が体験できる「新型コロナ対策避難所体験コーナー」を設置。災害用トイレや非常持ち出し袋も展示している。

 また、和歌山工業高等専門学校専攻科エコシステム工学専攻の西萩一喜さんが「和歌山県土砂災害啓発センター」(那智勝浦町市野々)の助言を受けながら開発したRPGの公開や、紀南河川国道事務所が所有するジオラマも展示されている。

(2022年9月3日付紙面より)

「新型コロナ対策避難所体験コーナー」=2日、新宮市役所
紀南河川国道事務所のジオラマも展示
2022年09月03日
57 みんながニッコリ  毎年人気「笑顔満開写真展」  (熊野市 )
2022年09月03日
58 自然公園で清掃活動に汗流す  今年も鵜殿女性の会が作業  (紀宝町 )
2022年09月03日
59 JCの灯を熊野地方に  新宮青年会議所が第21回総会  (新宮市 )
2022年09月03日
60 「春夫記念館移転事業」など  9月議会提出の議案説明  (新宮市 )
2022年09月03日
61 9頭漁獲で幸先良いスタート  鯨類追い込み漁2日目  (太地町 )
2022年09月03日
62 上地琴葉さんがグランプリ  和歌山地区合同発表大会  (ECCジュニア )
2022年09月03日
63 交流やつながり広がれば  藤紀流が日本舞踊体験  (那智勝浦町 )
2022年09月03日
64 新古座消防署建設事業など計上  一般会計補正予算案を発表  (串本町 )
2022年09月03日
65 お悔やみ情報