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2023年04月29日
1 GW宿泊の予約好調
 コロナ禍前の状況に近づく  (新宮市 )

 新宮市の高田や熊野川町で、ゴールデンウイーク(GW)の宿泊予約が好調となっている。高田グリーンランドは、コロナ禍前には至らないものの、だいぶ増えていると説明。小口自然の家は予約でいっぱいの状況という。

 両施設は、新宮市が所有。高田グリーンランドは(一財)新熊野体験研修協会が、小口自然の家は(一財)熊野川町ふれあい公社が、指定管理者となり運営している。以前はスポーツ合宿の誘致やインバウンド(訪日外国人旅行)の盛り上がりなどを受け、両施設ともに多くが宿泊していたが、コロナ禍に伴い3年ほど減少していた。

 高田グリーンランドの状況について、同協会の葛薮忠事務局長は「だいぶ戻ってきた」とほほ笑む。「3月、4月は外国人が増えた。オーストラリアからが多かった」と明かす。反面、国内旅行者には一抹の不安もあるという。「国の全国旅行割が6月末までだったが、4月半ばで予算が終わってしまった。今後、国内がどうなるか」と話す。「国内がそのままで、外国人も増えてくれると一番いいが」と祈るように述べた。

 小口自然の家について、丸石輝三支配人は「GWは満室。コロナ禍前と同じようなところまできた」と喜ぶ。日本人と外国人の割合については「半々というところか。外国人は、オーストラリアやヨーロッパ、アメリカからが多い。東南アジアからはちょっと少ないかな。ほぼ全員が、熊野古道歩き」と語る。「コロナ禍で3年は苦しんだので、戻ってきて良かった。今後は安定してお客さんが来てくれたら」と結んだ。

(2023年4月29日付紙面より)

客足がコロナ禍前の状況に戻りつつある=26日、新宮市の高田グリーンランド
2023年04月29日
2 熊野の魅力など語る
 男成宮司が記念講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の「熊野カフェ」は22日、オープン10周年の締めくくりとして記念講演「熊野那智大社宮司が語る熊野・那智の魅力」を開催した。男成洋三宮司が、熊野・那智の魅力などについて講話し、町内外から訪れた来場者らは耳を傾けていた。

 これまで、さまざまな10周年企画を実施。今回の講演は、オーナーの畑中卓也さんが、長年実現を望んできた企画だ。

 講話では、男成宮司と畑中さん、南紀くろしお商工会観光振興部会長の明慶勝義さんも加わって進められた。

 熊本県の社家に生まれた男成宮司。国学院大学神道科に入学し、昼間は明治神宮の実習生として研さんを積み、夜間は大学に通ったと振り返る。卒業後、昭和51年に明治神宮に奉職し、平成23年から権宮司を務めた。40年務め上げた後、熊野那智大社の前宮司退職に伴い、28年に熊野那智大社の宮司に就任した。

 男成宮司は「参拝旅行やお祭りへの参列で大社を訪れたことはあるが、和歌山県とはゆかりがなかった」と振り返る。

 飛瀧(ひろう)神社鳥居前の安倍晴明にまつわる看板設置と記念フレーム切手作成に尽力した明慶さんは「お世話になりました。那智山に晴明が滞在していたという文献もあるため、看板や切手に至った」と感謝した。

 男成宮司は「映画や小説でご存じの方も多い。看板や切手も素晴らしい絵を描いていただき、ありがたい」と述べた。

 畑中さんは京都橘大学の学生が学生証を提示すれば、町内の各店舗で割引が受けられる仕組みを整備し、未来の観光につなげる「学生版蟻の熊野詣」について「町に学生が訪れた際に、大社や熊野について、宮司から話を聞くことができれば素晴らしい」と話した。

 熊野の魅力について男成宮司は「熊野信仰は現在も続いている。昔も今も熊野は遠い。遠いからこそ信仰が守られている。人気番組で大社が取り上げられるなど近年、取材が多い。外国人が来訪に刺激され、日本人が熊野の魅力を再発見しているのでは」と語った。

 明慶さんは「西国三十三所一番の青岸渡寺と那智大社、滝がある。熊野参詣曼荼羅(まんだら)が最初からあるのも那智山だけ。熊野三山の中でも、那智山は憧れの場所では」。

 畑中さんは「僕らはすごい場所に住んでいる。文化は人の息遣い。そんな気持ちでいないといけない」と評した。

 男成宮司は「上皇が難行苦行し、何度も熊野に来たのか。現世の幸せと来世の浄土に行けるという願いを込めて来られた。それだけのものが熊野にはある」。

 同町については「この町は山も海もマグロも温泉もある。滝や熊野信仰があり、大社や青岸渡寺がある。こんな町はそうそうない。いかに素晴らしいふるさとであるかを、皆さまにも知ってほしい」と締めくくった。

 来場していた和歌山県観光振興課の林正尚課長は「来年は世界遺産20周年。多くの方々に、自然崇拝のこの地に足を運んでいただけるように、取り組んでいきたい」と話していた。

(2023年4月29日付紙面より)

男成洋三宮司(中央)が講話=22日、那智勝浦町の熊野カフェ
来場者らが耳を傾けた
2023年04月29日
3 地域色織り交ぜ張り掲げる
 住崎に水中こいのぼり設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、会員24店舗)が27日、袋港沖のダイビングポイント「住崎」に水中こいのぼりを設置した。

 冬の小康を経てダイビング需要が大きく弾むゴールデンウイーク期間の旬な話題として定着させている、認知度が極めて高いこどもの日にちなんだ取り組み。今年も吹流し1本とこいのぼり9本、さらに地域色としてカツオのぼり(ケンケン漁発祥地)やマグロのぼり(クロマグロ養殖地)を2㍍間隔でつないだ親ひもを準備し、この日はダイバー7人がかりで「住崎」の水深約15㍍に横一線で張り掲げた。

 陸上で風を受けてたなびくように、海中で潮流を受けてたなびく様子をダイビング客に楽しんでもらい、ひいては串本町を盛り上げるきっかけとすることを狙いとしている。設置期間は5月7日(日)までで、人工物のため期間終了後は速やかに回収するという。

 この取り組みを担当する谷口会長は、新型コロナウイルスに伴う規制が緩み人々の動きの活発化がこれまで以上に期待できる中、串本町への関心にいっそうの弾みをつける話題性にもなればと願いこの日の全体指揮に当たっていた。

(2023年4月29日付紙面より)

あらかじめ準備した水中こいのぼりの最終確認をするダイバーら=27日、串本町串本の袋港
住崎の海底に張り掲げた水中こいのぼり(串本ダイビング事業組合提供)
2023年04月29日
4 ふるさとへの愛着育む
 近大新宮中が田植え体験  (新宮市熊野川町 )

 新宮市の近畿大学附属新宮中学校(池上博基校長)の1年生33人が27日、同市熊野川町の国道168号「日足道路」下の水田を訪れ、田植え体験をした。生徒たちは丁寧にコシヒカリの苗を植え、紀伊半島大水害(2011年)からの復興・地域活性化に向けた地域住民の思いにも触れた。

 郷土への誇りと愛着を育み、農家への感謝や米を大切にする心を養う「ふるさと教育」の一環で16年にスタート。地域の休耕田を減らす活動を行う「MYNS(マインズ)」を中心に、和歌山県やJAみくまのも協力している。

 生徒たちは田んぼに足を踏み入れ「気持ちいい」「キャー」「足が重い」と叫びながら、泥だらけになって作業に励み、10㌃の水田一面に苗を植えた。

 高見杏さん(1年)は「今日までたくさんの準備をしていただいてありがたい。幼稚園の頃から丸山千枚田で田植えをしているが、新型コロナの影響で4年ぶり。楽しかった」と笑顔で語った。

 MYNSの下阪殖保さんは「良い米ができるかは天候次第だが、一生懸命世話をさせてもらう。今揚がっているこいのぼりは水害からの復興のシンボル。9月にはひまわり祭りや花火も計画しているので、また熊野川町へ来て」と呼びかけた。

 8月下旬に稲刈りを行い、米は文化祭「近大新宮祭」で販売する予定だ。

(2023年4月29日付紙面より)

田植えに参加した皆さん=27日、新宮市熊野川町
恐る恐る田んぼへ一歩
2023年04月29日
5 野尻畳店が優勝
 第189回職場対抗ボウリング大会  
2023年04月29日
6 出会い育み大きな力に  総会でスローガンなど承認  (新宮YEG )
2023年04月29日
7 ハマヒルガオが群生  薄いピンクの花付ける  
2023年04月29日
8 大きなイチゴ見つけた!  南大居保が太田農園で  (那智勝浦町 )
2023年04月29日
9 青空の下、悠々と泳ぐ  佐野会館にこいのぼり設置  (新宮市 )
2023年04月29日
10 本紙エリアで1人受章  令和5年春の褒章  
2023年04月29日
11 町の日常に魅力見いだす  動画をヒットさせた立役者  (移住×ミカン産業 御浜町の取り組み② )
2023年04月29日
12 沖縄で真実を見てきて  中田重顕さん招き平和学習  (矢渕中 )
2023年04月29日
13 知識と意識高めて練習  高池小で交通安全教室  (古座川町 )
2023年04月29日
14 串本の秀でた景観22点飾る  オープン記念写真展始まる  (串本おこし )
2023年04月23日
15 15人の新議員決まる
 新宮市議選  

4月23日23時55分確定【定数15】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,276大石 元則68
1,213湊川 大介61
1,007榎本 鉄也66
995竹内 弥生62
945東原 伸也57
933濵田 雅美57
911三栗 章史59
900榎本 友子63
882福田  讓73
877大西  強79
821中山 忠吏53
740百村 匡洋35
675吉良 康利50
668大坂 一彦59
539月輪 匡克55
535小川 峰男73
511岡﨑 俊樹38
※案分票は小数点以下切り捨て。

当日有権者数 22,712人

投票者数 14,567人

無効投票数 139票

投票率 64.14%


2023年04月23日
16 20歳未満の飲酒、ダメ! 小売酒販組合らが街頭啓発 (新宮市)

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で20歳未満飲酒防止・飲酒運転撲滅全国統一キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約50人が買い物客らにチラシと啓発物資を配った。

 毎年4月は「20歳未満飲酒防止強調月間」。和歌山県小売酒販組合連合会では、致酔性・依存性を有する酒類を販売する立場から、この月を中心に広報啓発活動を展開し、20歳未満の者の飲酒を中心とするアルコール関連問題の現状を県民に伝えるとともに、組合員の意識高揚を図るため、2000年から街頭キャンペーンを実施。新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを展開している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させるおそれがある▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律がある―を挙げている。

 この日、街頭啓発には同組合のほか新宮市や新宮警察署、大阪国税局、新宮税務署、新宮納税協会などが参加した。

 辻理事長は、活動参加に感謝を伝え「今日は天候にも恵まれた。私はお酒を売る立場だが、20歳未満の飲酒と、飲酒して運転してはいけないということを強くアピールしていきたい」などと開会宣言。

 河野武・新宮税務署長は「これからはコロナの取り扱いも変わってくる。酒販組合も盛り上がっていくためにも今日の啓発が素晴らしいものになれば」。井田昌樹・新宮警察署長は「警察としても、20歳未満の飲酒防止、飲酒運転の取り締まりに力を入れていきたい」。

 田岡実千年市長は「お酒は20歳になってからというルールと、飲んだら乗らないということを皆さんと共に啓発していきたい」とそれぞれあいさつした。

 「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」などと放送が流れる中、参加者らは買い物客らに啓発物資を配布。ルール順守の重要性を訴えかけた。

 また、この日は高校生に運動の趣旨を伝えようと早朝、通学時間に合わせてJR新宮駅でも啓発を展開。近畿大学附属新宮高校・中学校の生徒会も活動に参加し、電車から降りてくる高校生に「20歳未満の飲酒はやめよう」と呼びかけた。

(2023年4月23日付紙面より)

街頭キャンペーンに参加した皆さん=21日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
啓発物資を手渡し、ルールの順守を訴えた
早朝には、高校生に対し運動の趣旨を伝えた=同日、JR新宮駅
2023年04月23日
17 4年ぶりの花火開催決定
 台船使わず那智漁港で打ち上げ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町花火大会実行委員会(串俊男会長)は20日、令和5年度の第1回実行委員会を同町役場で開いた。新型コロナウイルスの影響で、中止となっていた夏の風物詩である花火大会が今年8月11日(金・祝)、4年ぶりに開催されることが決定した。会合では、台船を使用せず、最大号数を5号玉とした花火を、那智漁港の突堤から打ち上げるなどの事務局案が承認された。

 同大会は平成19年に町民手作りの花火大会として復活し、夏の恒例行事となっている。コロナ禍で、第13回の大会開催後は中止となっていた。

 会合の冒頭で、大会長の堀順一郎町長や同実行委員会の串会長は、町民に喜んでもらえる大会を実施したい旨を伝えた。

 今大会では、天候と海況による延期や中止のリスクを減らすため、台船を使用しないこと、それにより、約140万円の削減ができることがメリットとして挙げられた。

 デメリットでは、保安距離の観点から、従来の最大号数「10号玉」の打ち上げができず、最大が5号玉になることや、那智漁港側に来場者が集約、代替駐車場確保の必要性などがあるとした。

 そのほか▽予算はコロナ禍も考慮し、協賛金や寄付金の集まりが予想できないため、前回より約400万円減額して計上▽昨年同様に今年秋・冬ごろに、町主催の花火大会を開催▽夏の花火は「追善供養」、秋・冬の花火は「観光誘客」が目的▽プロポーザルは行わず、昨年秋の大会を担当した岐阜県の業者に随意契約を行う―などの事務局案が示された。協議の結果、全て承認となった。

 委員からは「4年ぶりなので、観光の起爆剤となるためにも、他地域に負けないものにしてほしい」「前回は10号玉をどれくらい打ったのか」「最大5号でも、大きくきらびやかに見せる業者じゃないといけない」「業者はこれまで通りに2年ごとのプロポーザル方式で選ぶべきでは」などの意見が挙がった。

 事務局は「打ち上げ位置の変更や寄付金減額などに伴う予算も考慮しつつ、大会の詳細や花火の構成は、業者や実行委員会と協議し、進めていく」「前回は10号玉は20発」「今回は最大が5号玉。発数は維持し、きらびやかに演出したい」「昨年11月の花火はプロポーザル方式で前述の業者に決定した。この業者の当町における実績を考慮し今回、事務局案を提出した」と答えた。

 業者の選定では、事務局案について多数決で賛否を問い、賛成多数で承認された。なお、大会の開催は町ホームページで周知するほか、協賛金の協力なども呼びかけていくとした。

(2023年4月23日付紙面より)

4年ぶりの花火大会開催が決定(2019年の大会の様子)
花火大会の詳細について協議=21日、那智勝浦町役場
2023年04月23日
18 リサイクル本コーナーを設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (紀宝町 )

 紀宝町立図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。5月31日(水)までで、気に入った本があれば持ち帰りできる。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、検温、手指消毒などに協力すること。

 役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。現在、両施設に並ぶリサイクル本は雑誌、文庫本、手芸本などで、今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 初日の22日、まなびの郷には雑誌や小説、盆栽大百科、総合百科事典など1000冊近くが並び、訪れた人たちは目当ての本や気に入った本を持ち帰っていた。

 開館時間は、まなびの郷が午前9時から午後9時まで、ふるさと資料館は水曜日~日曜日の午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2023年4月23日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン=22日、紀宝町鵜殿
2023年04月23日
19 地元勢が団体・個人で活躍
 三輪崎少年剣道大会  
2023年04月23日
20 1位に池上徹さん  写連新宮支部4月例会  
2023年04月23日
21 再エネ100%目指す  宣言に参加、和歌山で初  (三和建設株式会社 )
2023年04月23日
22 勧誘受け加入を検討  新入学生にクラブ紹介  (新翔高校 )
2023年04月23日
23 健康づくりの案内役に  会員に協力を呼びかけ  (新宮市食生活改善推進協 )
2023年04月23日
24 京城跡の形状などを紹介  パンフレットを配布中  (紀宝町 )
2023年04月23日
25 親子で音楽、楽しんで  子育て支援セでコンサート  (紀宝町 )
2023年04月23日
26 ウツボが釣れたぁー!!  下里小が春の磯遊び  (那智勝浦町 )
2023年04月23日
27 17人に有権者の審判  いよいよ23日、投開票  (新宮市議選 )
2023年04月18日
28 新宮市内をハイキング
 JR西と東海がイベント  

 JR西日本とJR東海の合同ハイキングイベントとして、「世界遺産のまち新宮・熊野のまちなみめぐり」が15日、新宮市であった。雨天の中、参加者が順次、JR新宮駅に降り立ち、新宮市内の観光名所を歩いて巡った。

 JR西日本は「ふれあいハイキング」、JR東海は「さわやかウォーキング」の名称で、同様のハイキングイベントを沿線各所で実施しており、今回は合同実施することになった。双方ともに参加者カード(アプリ)があり、参加するとポイントが付与される。たまると景品と引き換えてもらえる。

 今回は、スタート、ゴールともに新宮駅とするコースで、距離は約5㌔。徐福公園、阿須賀神社、新宮城跡、仲之町商店街、香梅堂、熊野速玉大社、神倉神社、浮島の森を巡って新宮駅へと戻る。所要時間は約2時間20分を見込んだ。

 合同企画ということもあり、通常より多めの参加ポイントが付与された。名古屋方面、大阪方面の両方面からの参加を見越して、受付時間は午前8時50分から午後0時10分までとなっていた。両方面からの特急到着時間を念頭にした時間設定だった。配布する記念品も用意されていた。

 雨天ということもあり、参加者は分散して訪れた。受付でマップを受け取り、コースへと出発した。愛知県名古屋市から参加した、会社員の瀬王清隆さん(44)は「この(さわやかウォーキング)イベントにはよく参加している。今回は、せっかく世界遺産の場所に来たので、神社をゆっくりと参拝しながら巡ろうかな」と話した。

 また、新宮駅のホームでは「子供制服体験」も行われた。JR西日本とJR東海の両方の制服が用意され、子どもが試着を、保護者が撮影を楽しめるようになっていた。

  □     □

■出店で特産品販売も



 イベントの実施に合わせ、新宮市観光協会による「しんぐう駅マルシェ」も開かれた。柏堂切畑屋、観光協会と徐福公園、瀞峡めぐりの里熊野川、エンゼルが出店し、菓子や軽食、地域特産品などを販売してにぎわせた。

(2023年4月18日付紙面より)

案内を受け出発するハイキング参加者=15日、新宮市徐福のJR新宮駅
しんぐう駅マルシェで特産品を販売した
2023年04月18日
29 地域や子どもたちに感謝 春の例大祭締めくくる「渡御祭」 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が16日、渡御祭(とぎょさい)で締めくくられた。晴天に恵まれ、神を移した神輿(みこし)と時代行列が社殿から旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで練り歩き、斎庭(さいてい)神事が営まれた。

 主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)などを祭り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る祭り。主祭神が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から、熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって祭りを行うようになった。

 今年は、新型コロナウイルス感染対策を講じつつも、4年ぶりに従来の規模で斎行。なお、渡御祭は15日に斎行予定だったが、雨天のため日程を変更して執り行われた。

 神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、稚児など約200人の行列が続いた。ほら貝や笛の音が響く中、4年ぶりとなる子ども神輿、桜神輿、本神輿が「わっしょい」の掛け声とともに渡御。参道やまちなかには、地域住民や観光客らの笑顔が広がった。

 大斎原では地元小中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納し、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅ほりもあり、多くの人でにぎわった。

 斎庭神事を終え、九鬼宮司は「多くの方々に協力いただき、コロナ禍以前の形で斎行することができた」と関係者や地域住民、参列者らに感謝。

 「全国的に少子化が進むが、本祭は子どもの協力がないと成り立たない。子どもたちには改めて感謝を伝えたい」と拍手を送った。

(2023年4月18日付紙面より)

総勢約200人の行列が渡御=16日、田辺市の熊野本宮大社
2023年04月18日
30 「テントサウナ最高」
 飛雪の滝キャンプ場で体験会  (紀宝町 )

 サウナテントの聖地、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で16日、サウナ体験会「Hisetsu Sauna Festival」が開かれた。サウナ初体験の来場者らが、深いリラックス状態になることを意味する〝整う〟を堪能した。

 春の二大イベントの第2弾。高温のロシア式サウナ「モルジュ」、フィンランド式サウナ「サボッタ」など3種類のテントサウナを無料で体験できる催し。お菓子と飲料水のプレゼントもあった。

 キャンプ場は2019年2月からフィンランド製のテントサウナを導入し、大自然の中で体験できるサウナとして注目を集めている。

 この日は晴天に恵まれ、訪れた人たちは30分ほどのテントサウナで汗を流し、水風呂代わりの滝つぼに入り、ここでしかできない体験を満喫した。体験した男性は「テントサウナも滝つぼも初めて。最高に気持ち良かった」と話していた。

 キャンプ場では、29日(祝・土)~5月6日(土)のゴールデンウイーク期間中、千葉、東京、京都、大阪、兵庫などからの宿泊客でコテージやテントサイト、研修室の宿泊施設、テントサウナの予約が全て埋まっているという。

(2023年4月18日付紙面より)

テントサウナを楽しむ=16日、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場
2023年04月18日
31 企業協賛得て800㌔
 七川漁協が稚アユ放流  (古座川町 )

 古座川町の七川漁業協同組合(中田善和組合長)が14日、管内流域で稚アユ800㌔の放流に取り組んだ。

 県内水面漁業協同組合連合会が事業委託する、資源増強を目的とした取り組み。七川漁協は600㌔を標準としてその年の放流量を計画しているが、今年も大手釣り具メーカー「株式会社シマノ」が協賛し200㌔分を上積みして稚アユを調達した。

 この日は組合員ら約30人が集合。届いた稚アユを▽古座川本流400㌔▽古座川支流平井川300㌔▽同支流添野川100㌔―と割り当て、手分けして放流用ホースやバケツリレーでそれぞれの河川各所へ分散放流した。

 県内水面漁連によると、今回の稚アユは海産と人工産が半々で、おおむね体長約10㌢、体重8㌘強、匹数に換算して10万匹弱。中田組合長は海産を本流、人工産を支流に充てて様子を観察し、必要であれば冷水病対策アユの追加放流も検討するとしている。

 七川漁協管内のアユはアマゴと並ぶ管理対象魚で、今年の漁(友釣り)の解禁日は6月3日(土)と設定。中田組合長は「ここ最近の取り組みで本漁協の認知も年々広まってきている。伴って増える釣り客の皆さまのための環境を保つことは並大抵の努力ではないが、組合員一同で頑張っている。今年も管内流域へご来場いただき、満足していただければ何より」と話し、この日の放流の指揮に励んでいた。

 七川漁協管内でアユ漁をする場合は、七川漁協が発行する鑑札が必要(日券2000円など、18歳以下は年齢が確認できる書類提示で無料)。問い合わせは管内の赤いのぼりを立てたおとり店や七川漁協(電話0735・77・0063)まで。

(2023年4月18日付紙面より)

届いた稚アユをバケツに小分けする七川漁協の組合員ら=14日、古座川町添野川
川に放流する
2023年04月18日
32 新宮が3回戦進出
 近大新宮は初戦敗退  (春季高校野球和歌山県予選 )
2023年04月18日
33 6チームが頂点目指す
 スポ少野球東牟婁大会が開幕  
2023年04月18日
34 670人が熱戦を展開
 第24回三輪崎少年剣道大会  
2023年04月18日
35 今日はタケノコパーティー  宇久井小学校の5年生  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
36 不正大麻・けしを撲滅  発見したら通報を  (新宮保健所 )
2023年04月18日
37 カマツカの花が満開  昆虫の訪花も多く  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
38 こいのぼりを制作  手形や絵のうろこ貼る  (中央児童館 )
2023年04月18日
39 黄色い花が鮮やかに満開  大江敏之さん宅のツツジ  (那智勝浦町 )
2023年04月18日
40 木本、タイブレークで敗れる  春季東海地区高校野球三重県大会  
2023年04月18日
41 通学路歩きながら学ぶ  紀宝署が1年生に指導  (神内小 )
2023年04月18日
42 高齢者の支援事業開始  タクシー券や購入費など補助  (紀宝町 )
2023年04月18日
43 会員47人が技量を競う  田辺で射撃大会  (県猟友会東牟婁支部 )
2023年04月18日
44 杉山亮さんを迎えてライブ  こどもの読書週間にちなんで  (かんりん文庫 )
2023年04月18日
45 1週間の激戦に突入  定数15に17人立候補  (新宮市議選 )
2023年04月18日
46 お悔やみ情報
  
2023年04月16日
47 自然の恵みに感謝し舞奉納
 熊野那智大社で「桜花祭」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)は14日、自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭(おうかさい)」を営んだ。桜の花のかんざしを挿した巫女(みこ)が那智の滝前で「浦安の舞」を優雅に奉納した。

 平安時代に花山法皇(968~1008年)が那智山で千日間の山ごもりをした際に、「木のもとをすみかとすればおのづから花見る人となりぬべきかな」と桜の美しさを詠んだという故事にちなんだ祭典。

 神事は本社拝殿と別宮飛瀧(ひろう)神社斎場でそれぞれ営まれた。宮司以下神職の烏帽子(えぼし)や巫女の髪飾りには桜の小枝が付けられ、長さ約1㍍のヤエザクラの枝を幣帛(へいはく)として奉献した。

 本殿や飛瀧神社では多くの参拝者が神事を見守るとともに、その様子を撮影する人の姿もあった。

 男成宮司は「国やご皇室をはじめ、皆さまの繁栄を祈願させていただいた。海外の方も含め、参拝者数もコロナ禍前に戻りつつある。現在は感染状況も少し落ち着きを見せており、来月には5類移行となる。しかし、まだ終息はしていないので、祝詞では新型コロナウイルス終息も祈らせていただきました」と語った。

(2023年4月16日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=14日、那智勝浦町の熊野那智大社・別宮「飛瀧神社」
男成洋三宮司が祝詞を奏上した
2023年04月16日
48 寄付額、件数とも大幅増加
 新宮市のふるさと納税の現状  

 新宮市における令和4年度のふるさと納税の寄付額が約1億9885万円となり、令和3年度の約6747万円から大幅に増加した。寄付件数も令和3年度の6278件から1万2210件へと倍近い増加となった。

 ふるさと納税は、都道府県・市区町村に対する寄付金のうち、2000円を超える部分について一定限度額まで原則として所得税と合わせて全額が控除される制度。新宮市では長らく伸び悩みを見せていたが、ふるさと納税を取り扱うサイトへの登録や返礼品を増やすなどの取り組みを重ねた結果、ここ数年間で寄付額、件数ともに大きな増加を見せている。

 最新の結果はまだ出ていないが、総務省のふるさと納税ポータルサイトの現況調査によると、本紙エリア(和歌山県内)では「じゃばら」を基幹産業へと成長させた北山村が長らくトップを独走。平成30年度には金額約14億、件数では約12万件となり、令和3年度でも金額約8億9000万円、件数約6万5000件と、「じゃばらパワー」を見せつけている。ちなみに、県内のトップは有田市で金額約48億円、件数約40万件。有田みかんのブランド価値の向上に努めているほか、移住体験施設への宿泊やみかんの木のオーナー権など返礼品に趣向を凝らし、交流サイト(SNS)を活用した周知やまちのPRにも力を入れている。

 全国的に見ると、やはり地域の特産品を生かした返礼品が目立つが、中には「空き家を見守ります」(岐阜県七宗町)、「妖怪画家による妖怪風似顔絵」(香川県土庄町)、「オリジナル着ぐるみ」(宮崎県新富町)、「大人用袴式本格派忍者衣装」(三重県伊賀市)などの変わり種もあり、返礼品競争が激化している。

 返礼品だけではなく、寄付金の「使い道」にも注目が集まる。現在、新宮市では▽産業の振興▽交流人口の拡大▽子育て環境および教育の充実▽安全で安心な暮らしの向上▽歴史文化・芸術の振興▽新型コロナウイルス感染症対策▽新宮市におまかせ―があり、昨年10月に新たに「東京大学との連携事業の推進」が追加された。

 全国的には「自然環境の保全または脱炭素社会の実現に関する事業」(大阪府熊取町)、「次世代を担う理系人材となる高校生の学びを応援」(福井県)、「自分らしい学びを促す不登校支援応援寄付」(岐阜県岐阜市)などの他、スポーツ・文化団体支援やボランティア活動支援、動物愛護支援、ジェンダー平等促進を打ち出す自治体や、まちづくりや地域おこしなど使い道をより具体的にプロジェクト化し「クラウドファンディング型」で寄付金を募る自治体も多い。

 ふるさと納税サイト「さとふる」が実施したアンケートでは、8割以上が「共感できる寄付金の使い道があれば、ふるさと納税をしたい」、約9割が「お礼品をきっかけにその地域に興味を持ったことがある」と回答しており、使い道と返礼品のバランスが良いことも寄付額、件数を増やす一因となりそうだ。

 「ふるさと納税」を考えることは、まちのPRポイントを再確認するとともに、補うべき点について議論を深めることにつながるのかもしれない。

(2023年4月16日付紙面より)

新宮市における「ふるさと納税」の実績
2023年04月16日
49 雨の中、しめやかに神事斎行 「本宮祭」本殿祭に400人 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」の本殿祭が15日、同大社の本殿前でしめやかに営まれた。雨の中、約400人が参列。玉串を供え、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 熊野の春の訪れを告げる同大社の例大祭。主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)の故事に倣う祭典とされる一年の豊穣を願う祭り。毎年、地元住民や多くの観光客が参加・参列し、春の同町を盛大に彩る。

 コロナ禍以降、人数制限などの感染対策を講じ規模を縮小しながら執り行ってきたが、今年は現状に応じた対策を取りつつ4年ぶりに従来規模で斎行。本殿祭には全国から多くの崇敬者や関係者らが駆け付けた。

 なお、同日に予定されていた渡御祭は、雨天に伴い16日に延期に。渡御行列は午前10時に本殿前を出発し、旧社地・大斎原(おおゆのはら)で斎庭(さいてい)神事、午後3時ごろから採燈大護摩が執り行われる予定となっている。

 神事終了後、祭りおよび大社の運営などに尽力したとして、仲征夫さん、古根川タマ子さん、佐古金一さんに九鬼宮司から感謝状が贈られた。

 多くの参列者らを前に九鬼宮司は「今年は4年ぶりに全国の皆さんにご案内をさせていただいた。本当に久しぶりにお顔を拝見させていただく方もいらっしゃった」と声を詰まらせ「多くの方に参加、協力いただいて祭りができる。今日は恵みと実りの雨を頂戴した。来年は『紀伊山地の霊場と参詣道』が世界遺産に登録されて20周年となる。この機に改めて世界に和歌山を発信するのはわれわれの役目」。

 「それぞれのお役目を果たしていただき、改めて熊野にご参拝いただければ」と感謝を伝えた。

(2023年4月16日付紙面より)

五穀豊穣などを願い、玉串を供えた=15日、田辺市の熊野本宮大社
九鬼家隆宮司(右)が感謝状を贈った
2023年04月16日
50 合気道通して国際交流
 スペインからの6人と合同稽古  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスの水際対策緩和で、日本を訪れる外国人の増加が続き、旅行客のほか、武道目的の訪日も復調の兆しを見せている。14日には、紀宝町井田の紀州熊野合気会紀宝道場(道場長・石本富男八段)にスペインの各道場から6人が訪れ、子どもたちと一緒に稽古に励んだ。

 紀宝道場にはアメリカ、東南アジア、ヨーロッパなど世界各国から稽古に訪れていたが、コロナ禍で交流が中止になっていた。今回、4年ぶりに合同稽古が実現。以前、熊野市に住み、合気道を学んだアルフォンソさんが日本とスペインの架け橋となった。

 合気道の開祖・植芝盛平氏(1883~1969年)から直接教わった石本道場長は「稽古前に必ず、世界平和への教えが合気道とおっしゃっていた。『合気道は暴力に使うものではない』と教わった」と伝えた。

 6人は子どもたちと稽古し、基本を中心に石本道場長から技を学んだ。初めての国際交流となった子どもも多く、言葉が通じなくとも一緒に稽古できることを肌で感じ「いつもと違う方と稽古できて楽しかった」と話していた。

(2023年4月16日付紙面より)

スペインから6人を迎えた紀州熊野合気会紀宝道場の皆さん=14日、紀宝町井田
合気道の合同稽古に励む
2023年04月16日
51 譲り受けたフジが見頃に  和泉さんが知り合いから  (那智勝浦町 )
2023年04月16日
52 大会前に奮闘誓う  6部活動の壮行会  (城南中学校 )
2023年04月16日
53 新聞紙のプールで遊ぶ  新宮市「ちびっこくらぶ」  
2023年04月16日
54 見物や作句にも訪れる  掛橋さん宅のツツジ満開  (那智勝浦町 )
2023年04月16日
55 田植えの季節到来  佐野で青苗が広がる  (新宮市 )
2023年04月16日
56 遊び通じて外国語学ぶ  保育所で活動始まる  (紀宝町 )
2023年04月16日
57 長年貢献、総務大臣から感謝状  行政相談委員退任の久原さんに  (紀宝町 )
2023年04月16日
58 16日、いよいよ告示  定数15に17人立候補か  (新宮市議選 )
2023年04月16日
59 お悔やみ情報
  
2023年04月13日
60 裸形上人しのび茶を供える
 那智山青岸渡寺で開山祭  (那智勝浦町 )

 西国第一番の観音札所である那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で9日、開山祭献茶法要会が営まれた。本尊の如意輪観世音菩薩(ぼさつ)を開帳し、同寺の開祖とされる裸形上人(らぎょうしょうにん)をしのび、髙木住職や髙木智英副住職らが読経し茶が供えられた。コロナ禍だった近年は、感染防止の観点から役員のみの参列となっていたが、今年は会員や一般の参列もあった。また、茶席も設けた。

 開山祭は約1600年前にインドから渡来し、那智の滝で修行したと伝えられる裸形上人の遺徳をたたえるため、1949年に始まった。

 献茶式は表千家と裏千家が1年交代で奉仕しており、今年は一般社団法人茶道裏千家淡交会南紀支部が行った。献炭は湊宗巳さんが、献茶は大江宗恵さんが務めた。

 法要後、関宗重幹事長は「無事に献茶法要を終えることができて、感謝しています。2年前にも規模を縮小してお茶席を設けましたが、今年は感染症対策に努めながら、正式な形としてのお茶席を6年ぶりに設けることができました。皆さまに春のひとときをお過ごしいただければ幸いです」と話した。

 髙木住職は開山祭や献茶の歴史について解説し「仏道も茶道も、日々怠ることなく、心の研さんに努めていくもの。新緑の芽が出る季節の中、茶道裏千家淡交会南紀支部の皆さまに献茶を執り行っていただいた。本日はありがとうございました」と語った。

 その後、同寺の信徒会館に場所を移し、茶席が設けられた。

(2023年4月13日付紙面より)

献茶式の様子=9日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
髙木亮英住職らが読経
茶席が設けられた
2023年04月13日
61 オリンピック、現実に感じて
 高橋尚子さんが走り方を指導  (熊野市 )

 シドニー五輪女子マラソン金メダリストで国民栄誉賞を受賞した高橋尚子さんによる「ランニングクリニック」が9日、熊野市営陸上競技場であった。地元中学生ら約50人を指導し「オリンピックは手に届かないものではない。『こんなに近くにあるもの』と現実に感じて、これからも頑張って」と激励した。

 熊野ロータリークラブ(齋藤友紀会長)の50周年記念事業。青少年の健全育成と地域の子どもたちに喜んでもらおうと開催。参加者を前に齋藤会長が「高橋さんがシドニーで金メダルを取った時は、先日のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と同じくらい日本中が盛り上がった。高橋さんはその後もQちゃんスマイルで全国に笑顔と元気を広げてくれた。今日は皆さんの笑顔を熊野から全国へ広げてください」とあいさつした。

 高橋さんは「熊野は初めて。海も山もあって本当にすてきな所。スポーツ選手が強くなる秘訣(ひけつ)は環境が大切で、自然があって食べ物がおいしくて、人が温かいところ。まさに熊野が当てはまると感じる」と話し、動的ストレッチやコーディネーショントレーニングなどのウオーミングアップを紹介した。

 走り方について「教科書のようなフォームでなくてもいい。骨格もそれぞれ違うので自分に合った走り方をすることがポイント。私と三重県出身の金メダリスト・野口みずきさんのフォームも違う」などと伝えた。

 トップ選手の共通点として▽目線は少し下▽しっかりした腕振り▽腰をなるべく高く保つ―を挙げ、ウオーキングとジョギングで確認してほしいと呼びかけた。

 専門的な動きやトレーニングも指導し、参加した中学生らは金メダリストから直接アドバイスを受けるなど、実践的な練習を意欲的にこなした。

(2023年4月13日付紙面より)

指導する女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん=9日、熊野市営陸上競技場
走り方を教わる中学生ら
2023年04月13日
62 モデル観光地に選定
 奈良南部・和歌山那智勝浦エリア  (那智勝浦観光機構 )

 観光庁が高付加価値旅行者の誘客に向けて集中的な支援を行う「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりモデル観光地公募事業」にこのほど、モデル観光地として「奈良南部・和歌山那智勝浦エリア」が選定された。全国から11カ所の地域が選ばれ、那智勝浦町は奈良県南部とともに一つの地域として選定された。

 観光庁では昨年5月に、高付加価値旅行者の地方への誘客に必要な課題や取り組みを、ウリ(高付加価値旅行者のニーズを満たす滞在価値)、ヤド、ヒト(地方への送客、ガイド、ホスピタリティ)、コネ(海外高付加価値層とのネットワーク、情報発信)とアシの五つの観点から、「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりアクションプラン」として取りまとめた。

 インバウンドの本格的な回復を見据え、消費額増加、地方への誘客をより重視することに観点を置きこのたび、総合的な施策を集中的に講じるモデル観光地の選定に至った。

 観光庁によると、高付加価値旅行者は訪日外国人旅行者全体の約1%(29万人)にすぎないものの、消費額の約11・5%(5523億円)を占めていたという。しかし、大都市圏での買い物消費が多く、地方での消費が少なかったことを受け、地方への誘客を促進することで、地方創生への貢献につなげることとしている。

 今回の公募は、一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)が事業の代表として申請を行った。今後は、奈良南部の代表主体である「奈良県ビジターズビューロー」をはじめ、和歌山県、同町役場やその他連携先事業者と共に、県を超えて広域に連携を図り、事業を進めていくという。

 清水貞吾理事長は「紀南・熊野エリアには、世界遺産の『紀伊山地の霊場と参詣道』、はえ縄漁法による水揚げ日本有数の『紀州勝浦産生まぐろ』、豊富な泉質を誇る『温泉』がある。ワールドクラスのポテンシャルを秘めた観光素材の魅力を発信し、世界中の旅行者から選ばれる観光地を目指すために『地方における高付加価値なインバウンド観光地づくりアクションプラン』で観光地戦略を描き、持続可能な観光地づくりを目指して当地域の観光による発展に取り組んでまいります」と話している。

(2023年4月13日付紙面より)

2023年04月13日
63 65艇67人が釣果に挑む
 カヤックフィッシングT  (串本町 )

 串本町くじ野川にある橋杭ビーチで9日、釣り大会「第3回全日本カヤックフィッシングトーナメント」があり65艇67人が周辺海域での釣果を競い合った。

 この大会は、主に串本町や日本海~瀬戸内海一帯で活動するプロアングラー・山岡一信(ファンキー山岡)さんが同トーナメント実行委員長を務める形で主催。友人でありカヤックフィッシングの普及と活発化に力を入れる南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長に共感し、プロとして活躍するきっかけの多くをくれた同町への恩返しの思いで回を重ねている。

 おととし9月に第1回実施を目指したが荒天中止となり、昨年4月に第2回を計画し初実施。その実績を素地にして第3回を計画し、前回より2割増しのエントリーを得て実施へとこぎ着けた。

 当日は橋杭岩越しに昇る朝日を見届けつつ開会式を挙行し、午前6時に山岡実行員長によるホーン吹鳴で一斉に出艇。参加者は指定された海域内でポイントを見定め釣りに臨んだ。

 10時~11時20分を帰着・検量時間とし、今回は強風に伴う苦戦を強いられる状況ながら参加者の半数(33人)が最大2尾まで釣果を申告。重量制による集計の結果、大阪府堺市から初参加した柑本哲志さんが第3回優勝の栄冠をつかみ取った。申告魚はヒラメ(長寸57㌢、重量1・7㌔)とエソ(長寸64㌢、重量2・18㌔)で、総重量は3・88㌔。「今日は波が荒く大変だったが、思いにも寄らなかった大物が釣れて驚いた」と串本の海で競技に臨んだ印象を語った。

 釣果上位5人の表彰に加え、レディース賞や串本賞など特別賞の贈呈や協賛品争奪じゃんけん大会も実施。集計中は昼食休憩を経て山岡実行委員長やその仲間によるトークショーもあり、山岡実行委員長はこのトーナメントを始めたいきさつと実際に運営をして感じている大変さ、その大変さを乗り越える上で仲間の支えや協賛がいかにありがたく感謝しているかを明かしつつ、第4回以降の継続の思いを掲げて引き続きの支持と参加を求めるなどした。

(2023年4月13日付紙面より)

ホーン吹鳴を合図にして競技開始=9日、串本町くじ野川の橋杭ビーチ
表彰を受けた釣果上位5人と山岡一信実行委員長(左)
2023年04月13日
64 最長5年間にわたって支給  活力あふれる若者定住応援金  (紀宝町 )
2023年04月13日
65 課題見据え、4期目の決意  東紀州選挙区、3氏に当選証書  (三重県議選 )
2023年04月13日
66 「筏師の道」を訪ねる  つり橋やトロッコ道も歩く  (紀宝町山歩き部会 )
2023年04月13日
67 中学校給食が再開  人員確保、安定供給へ  (那智勝浦町 )
2023年04月13日
68 国公立大学へ25人合格  新宮高校の進路実績  
2023年04月13日
69 多くのことに挑戦して  みくまの支援学校で入学式  (新宮市 )
2023年04月13日
70 日舞や演奏で釈迦誕生祝う  海翁禅寺で「花まつり」  (那智勝浦町 )
2023年04月13日
71 天神社と行者講が合同祭典  下部の町津波避難総合セで  (古座川町 )
2023年04月13日
72 GW前完了目指し進める  望楼の芝で芝刈り始まる  (串本町 )
2023年04月13日
73 新たな道を歩み始める  北山小・中学校で入学式  
2023年04月13日
74 お悔やみ情報
  
2023年04月11日
75 濱口太史氏、4期目へ
 接戦の末、新人下す  (和歌山県議選・新宮市選挙区 )

 統一地方選挙の前半戦である和歌山県議会議員選挙が9日、投開票された。定数1に対し現職と新人の2人が立候補していた新宮市選挙区では、自民現職の濱口太史氏(56)が接戦の末、無所属新人の上田勝之氏(57)に408票の差をつけ、4回目の当選。同選挙区では12年ぶりとなる選挙戦を制した。投票率は56・31%だった。

 最後まで気の抜けない戦いだった。確定時刻は午後9時28分。同市神倉の選挙事務所で当選の知らせを受けた濱口氏は、支援者らと握手を交わすなどして喜びを分かち合った。

 同僚議員や近隣自治体の首長らが祝いに駆け付けた。伊藤算志後援会長は「本当に難しい選挙だった。今日一日、不安で不安で仕方なかったが、僅差ではありますが皆さま方にお支えいただき、4期目の県政へ送り出すことができた」と感謝。玉木久登県議は「これからも新宮市、そして和歌山県のためにみんなで頑張っていくのでご支援を」と呼びかけた。

 娘の安奈さんから花束を受け取った濱口氏は「当初から危ない、危ないと言われていた選挙戦。そんな中、多くの皆さま方に応援を頂き、一人一人に広げていただいた結果。この地域、まだまだ元気になる要素がたくさんある。自民党の所属議員として公明党の皆さんのお力も借りながら、そして県政や国にもつなぎながら、皆さんと一緒になってこの地域を元気にしていきたい」とあいさつ。

 報道陣の取材に対して「相手の強さも感じた。毎日毎日本当に戦いだった。当選できてほっとしている。まだ働ける喜びをひしひしと感じている。皆さまのご支援には感謝しかない」と心境を語り「3期12年務めさせていただき、ようやく議員として一人前になれたという自覚がある。身近に感じられる県会議員が求められていると感じた。これからは地域の皆さんと一緒になって、地域を元気にする活動を展開していきたい」と話していた。

 後援会青年部の杉本雄一朗部長が音頭を取り、万歳三唱で当選の喜びを共有した。

  □     □

■上田勝之氏、敗戦の弁

 上田勝之氏は落選の知らせを受け、同市井の沢の選挙事務所で支援者らを前に「3期連続の無投票の可能性を受けて、出馬に踏み切らせていただいた。12年ぶりの選挙戦。400票余りの差で、現職にはあと一歩及ばず、落選が決まった。ひとえに私の責任、大変申し訳ございませんでした」。

 支援者らの支えに感謝を伝え「悔いのない、良い選挙戦を戦わせていただきました。本当にありがとうございました」と深く頭を下げた。

(2023年4月11日付紙面より)

当選の知らせを受け、濱口太史氏(右から2人目)を囲んで喜びを分かち合う支援者ら=9日夜、新宮市神倉

2023年04月11日
76 4年ぶり、多彩な催しで活気
 周年祭に多くの来場者  (ウミガメ公園 )

 紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で9日、18年目の「周年祭」が開かれ、地元住民や観光客らが多彩な催しを楽しんだ。

 全国で唯一、ウミガメ保護施設を併設した道の駅で、1993年に開業。2005年4月の物産館オープンを機に毎年、周年祭を開いてきた。新型コロナウイルスの影響で20年以降自粛してきたが、4年ぶりに復活した。

 ミニ観葉植物のプレゼント、外れなしの「ガチャガチャ抽選会」、オリジナル焼き菓子「かめっこ」の無料試食会には、長蛇の列ができた。出張ピザ、雑貨店などが並び、飛雪米を使った具だくさんの「おにぎり」も人気を集めた。

 淡水ガメの展示や、飼育するアオウミガメのタッチイベントもあり、子どもたちが甲羅に触れるなどした。町のキャラクター「カメレンジャー」も登場し、来場者と一緒に記念撮影した。

(2023年4月11日付紙面より)

にぎわいを見せる「周年祭」=9日、紀宝町井田の紀宝町ウミガメ公園
人気を集めたカメの展示コーナー
カメレンジャーと記念撮影
2023年04月11日
77 南紀勝浦温泉が受賞
 地方創生担当大臣賞  (温泉総選挙2022 )

 那智勝浦町のホテル浦島で8日、旅して日本プロジェクトが主催する「温泉総選挙2022」の地方創生担当大臣賞の授賞式があった。受賞したのは、このほど同催しの歴史・文化部門において2位にも輝いた「南紀勝浦温泉(以降、同温泉)」。温泉総選挙総合プロデューサーで、社会起業家の山下太郎さんが来町し、南紀勝浦温泉旅館組合の清水貞吾組合長に表彰状を手渡した。

 国民参加型の地方活性化プロジェクトの温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票を通じてさまざまな情報に触れ、各温泉地の利用促進を図り、地域活性化につなげることが目的。

 ウェブやリアル、交流サイト(SNS)などを用いて投票を行う。九つの部門があり、全国各地の温泉地が毎年、エントリーを行っている。

 同温泉はこれまでに、「総選挙2018」で総務大臣賞を、「総選挙2019」では歴史・文化部門で1位、「総選挙2020」では同部門で3位、「総選挙2021」で1位を受賞している。

 今回の地方創生担当大臣賞は同温泉が、地方の重要産業である漁業や地域住民との幅広い連携、地域資源を生かす活動など、多くの地域活性化に係る取り組みが評価されて受賞に至った。

 直接現地を訪れての表彰は、今年から始めたという山下さんは「この町は歴史がある。文化と温泉、海の幸まである温泉地はまれ。多くのコンテンツがそろっている。歴史・文化を伝える代表的な温泉地として、今後の活躍を期待しています」と評価した。

 清水組合長は受賞について「町の温泉を、組合や観光機構で売り出していくための足掛かりとなる。組合の中平理咲さんや皆さんの努力に感謝します。来年は1位に返り咲きたい」と笑顔。

 那智勝浦観光機構(NACKT)の理事長も務める清水組合長は、観光庁が実施する「インバウンド向けモデル観光地公募事業」の地域に先日、全国11の地域の一つとして選定されたことを紹介。同町と同一エリアとして選ばれた奈良県と共に、高付加価値なインバウンド観光地づくりに向けて取り組むと述べた。

 課題については「土日は国内のお客さまが来てくれるが、平日は課題。解決にはインバウンドの集客が重要になる」と主張。観光庁が世界に誇れる持続可能な観光地域づくりを行う「先駆的DMO」に、このほど選定した田辺市熊野ツーリズムビューローにも触れ、組合や機構をはじめ、関係機関と連携して、同DMOが対応するインバウンドの受け皿としても努めていくと語った。

(2023年4月11日付紙面より)

山下太郎さん(左)から表彰状を受け取った清水貞吾組合長=8日、那智勝浦町のホテル浦島
2023年04月11日
78 学校給食米の田植え始まる
 2学期前の新米納入見据え  (串本町地産地消生産者組合 )

 串本町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、組合員19人)による学校給食米の田植えが8日から始まった。坂本渡副組合長(69)が2学期の学校給食再開前に新米を届けられるよう見据え、二色地内で仕立てた水田に苗を植えて栽培に取りかかった。

 学校給食における地産地消推進と町内の休耕田解消を同時に図る策として、2009年度から同組合による学校給食米生産をしている同町。当初は旧古座町域にある小学校だけだった学校給食も、16年度の町学校給食センター本稼働に伴い全町規模(旧組合立の名残で田原小、古座小の卒業生が通う古座川町立古座中学校も含む)となり、相応に同組合も組合員数を増して必要量の納入に励んでいる。

 4㌧から一気に15㌧に増え、最近は少子化13㌧前後となっている年間必要量の目安。新型コロナウイルスの情勢でその量が安定しない状況だが、同組合は余った分を町内の福祉施設に卸すなどして無駄を出さず生産規模を保っているという。

 同町はコシヒカリを納入する品種として指定。坂本副組合長は「子どもたちの『おいしい』と言う声が支え。納入先の職員も新米の到着を喜んでくれるので頑張れる」と励みを語り、今年新たに導入した田植え機が好調で天候に恵まれたこともあり「今日は一気に50㌃はいけそうだ」と張り切って田植えに臨んでいた。

 山下組合長(73)によると、組合員の田植えの時期はまちまちで組合全体としては4~5月が田植え、8~9月が収穫の時期となるそう。坂本副組合長ら前半組は作柄を大きく左右する出穂の時期が梅雨にかかる、後半組は収穫の時期が台風のシーズンにかかる、加えてまちの子どもが食べるので安全な生産が大前提と幾重にも栽培の難しさが重なる中で組合員は子どもが喜んでくれる学校給食米の生産に頑張っている。山下組合長は梅雨や台風、伴う病気に直面することなく学校給食米が納入できる今後を願って、坂本副組合長の田植えを見守った。

(2023年4月11日付紙面より)

新米を2学期に間に合わせるため先陣を切って田植えに励む坂本渡副組合長=8日、串本町二色
2023年04月11日
79 音と楽器に親しむ  紀宝町でリズムリトミック  
2023年04月11日
80 伝統絶やさぬ、獅子舞奉納  阿田和神社で春季例大祭  (御浜町 )
2023年04月11日
81 串本古座・新翔が敗退  春季高校野球県予選が開幕  
2023年04月11日
82 市内のロケ候補地を紹介  パンフレットをリニューアル  (熊野しんぐうフィルムコミッション )
2023年04月11日
83 新たな一歩踏み出す  新宮高校で入学式  
2023年04月11日
84 絵本と手遊び楽しいね  おはなし会に20人  (新宮市立図書館 )
2023年04月11日
85 日舞楽しみ所作や礼儀学ぶ  藤紀流が日本舞踊体験  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
86 真っ白な花がほぼ満開  熊野那智大社の「秀衡桜」  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
87 期待胸に新たなスタート  小中学校3校で入学式  (那智勝浦町 )
2023年04月11日
88 本宮小で始業式と入学式  新校舎へ通学スタート  (田辺市本宮町 )
2023年04月11日
89 歓迎受け学校生活始める  町立小中学校など入学式  (串本町 )
2023年04月11日
90 仏教の祖の生誕日を祝う  霊巌寺で法会「花まつり」  (古座川町 )
2023年04月11日
91 シャガが各所で花盛り  国道168号沿いに咲く  
2023年04月11日
92 お悔やみ情報
  
2023年04月05日
93 600本の挑花が完成 本宮祭で使用の縁起物 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の春の例大祭「本宮祭」を間近に控え、同大社の敬神婦人会が3日、同大社の瑞鳳殿で行っていた「挑花(ちょうばな)」作りを終えた。祭典で使用する無病息災などを願う縁起物で、約600本を用意した。

 同大社の氏子総代会(榎本隆文・総代会長)の依頼を受けて毎年、敬神婦人会が手作りしている。菊を模した造花「挑花」は、直径約15㌢、高さ約60~90㌢。昨年の11月に、氏子総代会が材料となる竹を本宮町内から切り出して集め、12月から敬神婦人会の有志5人が作り始めた。赤、白、黄などの紙を花びらや葉の形に切り、接着剤などで貼り付ける。

 この日は、4人が作業を行った。慣れた手つきながらも慎重に、黙々と作っていた。本宮町請川の岸谷和代さん(86)は「新型コロナも収まりつつあり、元の生活に戻りつつある。(本宮祭の)15日は、また皆さんが熊野本宮大社へお参りいただければ。皆さんの健康を願い、一本一本丁寧に作らせていただいています」と話した。

 本宮祭は、13日(木)から15日(土)にかけて行われる。コロナ禍の影響でこれまで規模を縮小していたが、今年はコロナ禍前の規模に戻しての実施を予定している。挑花は6基の木箱に入れられ、15日の午後からの渡御祭で旧社地の大斎原(おおゆのはら)へと渡る。

 かつては大斎原で、氏子が挑花を奪い合ったが、現在は餅まきの赤餅と引き換えている。昨年はコロナ禍の影響で渡すだけだった餅も、今年はまく。授与する挑花は300本で、残る300本は同大社へと還御する。九鬼宮司は「敬神婦人会の皆さんのおかげで、多くの方に挑花をお渡しできることを感謝しています」と述べた。

 同大社の例大祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が本宮に鎮座する際に「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも同じく祀れ」と言ったという故事が起源。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、花を奉じて鼓、笛、旗をもって祭りを営むようになったと社伝に記されている。

(2023年4月5日付紙面より)

挑花を作る岸谷和代さん(右)ら=3日、熊野本宮大社の瑞鳳殿
完成した3色の挑花
2023年04月05日
94 野外音楽フェス盛況
 Go Kuma Base 2023  

 野外音楽フェスティバル「Go Kuma Base 2023」が1、2の両日、那智勝浦町天満のホテル浦島駐車場であった。両日ともに県内外から多数が来場し、有名アーティストのステージを楽しんだ。

 「Go Kumano」(福本友樹代表)の主催。昨年3月の太地町森浦の旧グリーンピア南紀南側での開催に続き、2回目となった。

 1日目は、来場者がステージ前で演奏を聞いたり、椅子に腰かけて飲食を楽しんだりしていた。会場には、飲食やグッズのブースが多数出店していた。那智勝浦町のギタリストの濱口祐自さんが出演の際は、地元ということもあり、より多くがステージ前に参集。濱口さんの演奏と語りを堪能し、盛んな拍手を送っていた。

 福本代表は「音楽イベントの開催で、新しい観光の形として、今までは来るはずのなかった人たちを呼び込むことができ、大きな経済効果を生み、地域振興に役立っていると思う。そこを理解して、応援してもらえたら」と話した。

(2023年4月5日付紙面より)

濱口祐自さんのステージを楽しんだ=1日、那智勝浦町天満のホテル浦島駐車場
2023年04月05日
95 桜奉奠、春の訪れ祝う
 さくら祭りで「今様」奉納も  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で3日、境内にある新宮神社の例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社関係者ら約30人が参列。多くの観光客が見守る中、参列者らは桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)。併せて楽人・大谷ちえこさんと、令和の白拍子・智野莉慧さんによる「今様」(平安時代中期から鎌倉時代にかけて宮廷で流行した歌謡)の奉納も行われた。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 この日は天候不順により、祭典は本殿で斎行された。上野潤権宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)が「浦安の舞」を舞った。

 「今様」奉納では、34回もの熊野詣でを行った後白河法皇が編さんした「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」から、熊野にゆかりのある歌や、市名誉市民の文豪・佐藤春夫の「今様」も披露。智野さんは、梁塵秘抄や熊野との縁、自身が大学の論文のテーマに佐藤春夫を選んだことなどについて紹介していた。

 上野宮司は「熊野にゆかり深い歌と、そして春夫先生の歌もご披露いただき、時代を超えた今様を創っていただいた」と感謝。

 参拝者らに対し「今日は天候の関係で本殿での斎行となったが、新宮神社にもお参りいただければ」と呼びかけた。

 神事後には、大社関係者らによって参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2023年4月5日付紙面より)

智野莉慧さんと大谷ちえこさんが「今様」を奉納した=3日、熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者らが桜の枝を奉奠
厄払いの餅が配られた
2023年04月05日
96 春夫の詩を楽曲にして発信 発足記念パーティーで弾み (秋刀魚の会)

 文豪・佐藤春夫の詩を現代音楽と融合して発信する活動を支援するグループ「秋刀魚の会」(東芳史会長)が2日、串本町サンゴ台にある旧ホテル施設で発足記念パーティーを開いて今後の展開への弾みをつけた。

 春夫の旧制新宮中学校時代の同級生であり作家人生を支えた盟友・東凞市。その孫に当たるミュージシャン・東哲一郎さんと春夫研究に打ち込む東京大学の河野龍也准教授が対で試みるのが前述した活動で、それを生誕の地から応援する実動体として昨年11月、春夫生誕130年記念行事で気持ちが高まった東会長(凞市の父・常三郎〈三男〉の兄・芳太郎〈次男〉の子孫)ら有志が同会を立ち上げた。

 同日現在の会員数は、発起した有志3人。今年10月8日(日)に新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」でイベントを開くことを目標にして実働を始めていて、そのために会員の裾野を大きく広げるため同パーティーを開いた。

 当日は新宮市の田岡実千年市長や佐藤春夫記念館の辻本雄一館長、新宮商工会議所の関康之会頭ら約40人が来場。東さんが前述した活動の趣旨、東会長が「秋刀魚の会」発足の趣旨をそれぞれ伝えて歓迎し、辻本館長は「必要な資料提供などで協力する」と応えて同会の実働へ歩み寄った。

 以降は講演とライブの2部構成。講演は河野准教授が「秋刀魚の会に寄せて―佐藤春夫と東凞市―」と題して登壇し、台湾で歯科医として歩み出した凞市がスランプに苦しむ春夫を約2カ月にわたり招いた時期の状況などを解説し、盟友としてのつながりを明瞭にした。

 ライブは東さんが実の姉を含むコーラス隊を連れて出演した。春夫の詩が現代音楽にも通じることを▽犬吠崎の歌▽海邊の戀▽こころ通はざる日に▽ためいき―の各楽曲発表で伝え、間の2曲は東さんのこだわりに応えて東会長がリードボーカルを担当。さらに2017年4月発表の楽曲「秋刀魚の歌」を熱唱し、河野准教授もそれら詩の解説をして今後の展開への弾みをつけた。

 東さんは「地元に強力な応援体制ができた」と同会の発足を喜び、この日発表した楽曲について「自分以上に皆さんに歌っていただく形にしていきたい」と今後の展開に思うところを語った。

  □     □

 入会希望はLINE(ライン)やメール、電話などで受け付け中。問い合わせは同会事務局(電話0735・62・0888、平日午前10時~午後4時、担当は潮岬病院の北野さん)まで。

(2023年4月5日付紙面より)

楽曲「秋刀魚の歌」熱唱で今後の展開に弾みをつける東芳史会長ら=2日、串本町サンゴ台
2023年04月05日
97 紀宝柔道会が3位  第43回三重県少年柔道大会  
2023年04月05日
98 たくさん遊びましょうね  町立保育所で一斉に入所式  (紀宝町 )
2023年04月05日
99 新団長に川上辰哉さん  田尾さん、浜田さんが副団長  (紀宝町消防団 )
2023年04月05日
100 Movicパフォーマンスに拍手  yossyさんがライブ  (南紀手話サークル虹 )
2023年04月05日
101 乗客の安全第一で運航  北山村の観光筏下り  
2023年04月05日
102 習い事で生きがい創出  新宮市老連、教室開講式  (293人が受講へ )
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103 色鮮やかなオンツツジ  浮島の森で花の盛り  
2023年04月05日
104 星を楽しみ幸せな気持ちに  フライングプラネタリウム  (SOLEIL訪問看護ステーション )
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105 海を描いた絵画16点を飾る  特別展「黒洋画会展」始まる  (串本海中公園センター水族館 )
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106 有機的に総合力を高めたい  城谷学・病院事業管理者着任  (串本町 )
2023年04月05日
107 インボイス制度の理解促す  商工会館でセミナーを実施  (串本町商工会 )
2023年04月05日
108 18人が新しい家族に  マリア保育園で入園礼拝  (新宮市 )
2023年04月05日
109 お悔やみ情報