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2019年01月17日
1 商売繁盛など祈願
 大泰寺で「大般若法要」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の古刹(こさつ)関南七薬師第一古道場として薬師尊像を祭る霊場、定光山大泰寺(西山十海住職)で13日、「大般若法要」が盛大に営まれた。

 法要は西山住職をはじめ太地、那智勝浦両町の寺から住職が出仕。大般若経典(600巻の大般若経典の一部)を左右に波打たせながら一気に読む転読が行われ、厄払い、家内安全、商売繁盛などを祈った。

 その後、本堂や薬師堂の回廊などから西山住職や各寺住職、檀家役員、区長総代らが米約290㌔分の餅やいなほ作業所のパン150個を一斉に投げ、近隣から集まった大勢の善男善女らが境内で餅拾いを楽しんだ。

 同寺は伝教大師により1200年前の平安時代初期に創建された桓武天皇勅願道場と伝えられている。薬師堂は関南七薬師の第一霊場として昔から近隣の人々の信仰を集めてきた。本尊の薬師如来像(国重要文化財)は1156(保元元)年の作。その優美な姿に引かれ、ご開帳の際は大阪や東京などからも参拝者が訪れる。堂内では、鎌倉時代に作られた毘沙門天・不動明王像および十二神将と共に祭られている。

(2019年1月17日付紙面より)

法要を営む住職ら=13日、那智勝浦町の定光山大泰寺
餅投げに大勢の人が集まった
2019年01月17日
2 弓頭らの奉仕注目集める
 潮﨑本之宮神社祭礼「お的祭」  (串本町 )

 串本町串本にある潮﨑本之宮神社(深美芳治宮司)の祭礼「お的祭」が14日にあり、弓頭2人らによる「お弓式」が注目を集めるなどした。

 同神社の「お的祭」は、総代会(吉村健三総代長)の奉納行事「お弓式」を軸にした祭礼で、毎年1月第2月曜日(成人の日)を期日にして営んでいる。今年は南区の人選により吉村海君(18)が正弓頭、岡村龍之介君(18)が副弓頭を務めることになり、指南役の堀好之総代と共に4日から前日まで稽古に励んで所作を習得。当日は正弓頭に矢拾いの堀遥陽さん(9)と堀周雄総代、副弓頭に矢拾いの堀結陽さん(8)と深石遂総代がつく形で式に臨んだ。

 弓頭2人は早朝の潮ごりで身を清め、深美宮司と共に神前奉告。吉村総代長の仕切りで境内に設けた的場へ入り、総代らが直径約2・7㍍のお的を据えて式を始めた。弓頭は1巡目に2本、2巡目は左右で入れ替わり2本。「おーまとー」の掛け声に合わせて計4本の矢をお的めがけて放ち、吉村君は4本、岡村君は2巡目の2本を的中させて見守る人々を歓喜させた。1巡ごとに矢拾いが矢を集めて弓頭に戻し、3巡目は境内の茂みを越える遠矢(とおや)を串本古座高校グラウンド方向へ放って締めくくった。

 2巡目終了直後、お的は総代らにより細かくちぎられ、災いよけとして配られた。「お弓式」と並行して同神社は厄よけ祈祷(きとう)を営み、年の節目を迎えた12人が参列した。「お弓式」終了後は総代会から米1石分、併せて祈祷参列者が奉納した餅がまかれた。

 「お弓式」を経て、弓頭の奉仕2回目の吉村君は「3年前は1本外したが、今回は全て的中できて良かった。自分は自衛隊に就職するので、国や串本を守れるよう願いたい」。奉仕は初めての岡村君は「最初の2本を外したけれど、3本目の的中でいい音が出せてよかった。自分は進学するがこれからも健康第一で過ごしたいし、地域の皆さんも健康に笑顔で暮らせるよう願いたい」。吉村総代長は「家内安全、大漁満足。うちは漁神様なので、毎年そのように願っている。カツオ(の漁場)がまだ遠いので、早く黒潮が接岸してくれたらなぁと思う」とそれぞれ話した。

(2019年1月17日付紙面より)

お的めがけて弓矢を構える弓頭ら=14日、潮﨑本之宮神社
2巡目終了後、ちぎり配られるお的
境内にやぐらを据えて餅まき
2019年01月17日
3 南海トラフの揺れを体験
 井田小学校で防災学習  (紀宝町 )

 紀宝町立井田小学校(前田幸利校長、児童118人)は15日、防災学習を実施。全校児童が地震体験車で最大震度7の揺れを体験した。

 いつ発生してもおかしくないといわれている南海トラフを震源とする巨大地震に備えることが目的。地震体験車を所有する三重県防災対策部の金城健二・防災啓発専門員らが出向いた。

 各学年に分けて実施。1年生に対し、金城さんは「半年前に大阪で震度6弱の大きな地震が発生し、ブロック塀が倒れて女の子が犠牲になった。震度6弱はブロック塀や家の中のタンス、冷蔵庫などが倒れる大きな地震。南海トラフ地震はもっと大きいため、どれだけ揺れるのか体験してほしい」と話した。

 体験車は、過去に起こった地震や今後予想される地震パターンの震動を再現できる。この日は「南海トラフ地震」の揺れで訓練。最大の震度7の震動では、児童らからも驚きの声が上がった。

 揺れを体験した児童に金城さんは「今日の体験を家族に話し、家具が倒れないようになっているか確認してください」と呼び掛けた。

 全学年の児童は「防災ノート」を活用して、危険箇所を確認するなどした。防災ノートは、県教育委員会が南海トラフ地震や台風、集中豪雨などの自然災害から児童生徒の命を守るために作製し、県内各小中学校などに配布している。

(2019年1月17日付紙面より)

地震体験車で地震の揺れを体験する児童たち=15日、紀宝町立井田小学校
2019年01月17日
4 草鞋作り追い込み
 元鍛治町の堅田裕見子さん  (御燈祭りに向け )

 新宮市元鍛治町の堅田裕見子さんは自宅近くの作業所で、「御燈祭(おとうまつ)り」で上(あ)がり子たちが履く草鞋(わらじ)を作っている。本業である理容業の合間を縫って毎年50足ほど編んでいる。

 近年、地下足袋を履く上がり子が目立っていたが、「石段で滑る」と正装である草鞋に戻る人が増えている。上がり子の数は2000人前後と、50年前の約3倍に増える一方、草鞋を作る人は高齢化で年々減っており、関係者らを悩ませている。

 新宮で生まれ育った堅田さんは、草鞋の確保が難しくなっていることを知り、同市熊野川町や紀宝町鮒田の女性たちから直接学び、5年ほど前から本格的に作り始めた。作っているサイズは15~27㌢だが、大きなサイズのものも別注で受け付けている。

 草鞋作りは力仕事。指や腰、腕などを痛めることもある。材料のわらが確保できるのが8月下旬以降ということもあり、秋から冬にかけての冷え込む中での作業となる。「作り手が一人、また一人といなくなり、材料の確保も難しい。わらを運搬する車も必要」と不安を口にする。「奉仕の気持ちで作っている。上がり子の皆さんには現状を理解し、大事に使ってほしい」。

 草鞋一足を作る苦労を知ってもらうとともに将来、作り手を育てるための「草鞋作り体験教室」の開催や、観光客など一度しか使わない上がり子への荒縄の貸し出しなども提案していた。

(2019年1月17日付紙面より)

草鞋を編む堅田裕見子さん=13日、新宮市元鍛治町
2019年01月17日
5 暖かな日差しと声援を背に受けて
 2019くまの駅伝大会  
2019年01月17日
6 伝統ある脊美祭り  多くの催しで盛り上がる  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
7 消防団員が恒例の餅つき  臨済宗海翁禅寺で、どんど焼きも  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
8 「まぐろ祭り」開催に向け  業務分担など最終確認  (那智勝浦町 )
2019年01月17日
9 警察、消防らと連携確認  速玉大社で御燈祭り事故防止協議会  
2019年01月17日
10 コミカルな動きに笑い  三輪崎会館でピエロ公演  (新宮市 )
2019年01月17日
11 思い思いの形に成形  蓬莱保が卒園記念に陶芸制作  (新宮市 )
2019年01月17日
12 お弓祭りや厄払い  森浦蛭子神社で祈念祭  (太地町 )
2019年01月17日
13 大漁や航海安全願い  飛鳥神社でお弓神事  (太地町 )
2019年01月17日
14 大同会の獅子出しで弾み  「水門祭」執行に向け  (串本町 )
2019年01月17日
15 安泰の願い込めて祈願  一乗寺で「開運だるま市」  (熊野市 )
2019年01月17日
16 子どもみこしが練り歩く  梶鼻王子権現の例大祭  (紀宝町井田 )
2019年01月17日
17 ヒカンザクラが開花  JR那智駅前  
2019年01月17日
18 お悔やみ情報
  
2019年01月13日
19 北海道地震被災地へ
 熊野那智大社が義援金  (那智勝浦町 )

 昨年9月6日に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の被災者を支援するため、那智勝浦町の熊野那智大社の男成洋三宮司は11日、同町役場を訪問し、日本赤十字社和歌山支部那智勝浦町分区長である堀順一郎町長に義援金を手渡した。

 同大社はこれまでに、熊本地震(2016年4月)、九州北部豪雨(17年7月)、西日本豪雨(18年7月)の被災地へ義援金を届けている。今回は昨年9月22日から12月31日まで、同大社と飛瀧(ひろう)神社に募金箱を置き募った。義援金は総額50万円で、日本赤十字社を通じて被災した人たちに届けられる。

 男成宮司は「助け合う心と復興を願う参拝の皆さまのお気持ちは非常にありがたい。避難生活をされている方々が一日でも早く日常に戻れることを祈ります」と被災地に思いを寄せ、堀町長は「元号が変わる今年からは災害のない新しい時代となることを願っています」と話した。

(2019年1月13日付紙面より)

堀順一郎町長(左)に義援金を手渡す男成洋三宮司=11日、那智勝浦町役場
2019年01月13日
20 初打ち練習でホールインワン
 讃寿会グラウンドゴルフ部  (鵜殿老人ク )

 紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」のグラウンドゴルフ部(菅原章部長)は11日、同町大里の深田運動場で初打ち練習を実施した。

 讃寿会は春と秋の年2回、グラウンドゴルフ大会を開催しており、会員にも愛好者が多い。同部には65人が所属し、毎週金曜日に練習している。

 これまで鵜殿運動場で練習に励んできたが、大規模改修中のため完成までは深田運動場を利用している。

 初打ちのこの日は15人が参加し、ロングホールや野球のマウンドの傾斜を利用した8ホールを設置。初打ち1打目でホールインワンが飛び出すなど、1時間半の練習を楽しんだ。

 同部は15年ほど前に設立。菅原部長は「グラウンドゴルフは個人戦が魅力。和歌山県串本町から尾鷲市までの大会に出場して活躍する会員も多くいる。深田運動場へは乗り合わせで来ているが、参加できない人も多い。鵜殿運動場が完成した際には、盛大にオープニング大会を開催したい」と話していた。

(2019年1月13日付紙面より)

グラウンドゴルフを楽しむ会員=11日、紀宝町の深田運動場
初打ちに参加したグラウンドゴルフ部の皆さん
2019年01月13日
21 住民らで力合わせ脊美づくり
 塩竈神社の本宮控え準備  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浦神の塩竈(しおがま)神社(井谷正守宮司)で豊漁などを祈願する例大祭「脊美(せみ)祭り」が13日(日)に営まれる。本宮を翌日に控えた12日、浦神西区民会館で祭りに必要な脊美づくりが行われた。

 古来より捕鯨の歴史がある同区では、祭りの神事にセミクジラを模した脊美と呼ばれる縁起物を用いている。

 脊美づくりは脊美まつり保存会(会長=谷口利明・浦神西区長)と今回担当となる西区9班が協力して行い、しめ縄作りやのぼりの設置などに取り組んだ。

 脊美は太田地区のもち米のわらを使い、大・中・小の三つが作られた。男性らはわらを時計回りにねじりながら、型が崩れないように注意し作業を進めた。女性はしめ縄作りに励んだ。祭りで出される料理は9班以外の住民が腕を振るっていた。

 谷口会長は「区民の方の協力があってこそ。今後も継続できるように努めていきたい」と語った。

 13日は午前10時から神事が営まれ、11時から祝賀会、神社境内では勇義社(畑下圭喜社長)による獅子舞奉納がある。午後0時30分からみこし・手踊りが開始され、2時から福引抽選会、3時から座払いが行われる。

(2019年1月13日付紙面より)

脊美づくりの様子=12日、那智勝浦町浦神
2019年01月13日
22 16チームによる熱戦の幕が上がる
 新宮SSS招待が開幕  
2019年01月13日
23 落語や暮らしの知識を披露  新春初笑い演芸会に桂ぽんぽ娘さん  (那智勝浦町 )
2019年01月13日
24 紀南地方を元気にしたい  元串本町議・佐藤武治氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2019年01月13日
25 奥宮で二人の愛を確認  大馬神社例大祭の日に神前結婚式  (熊野市 )
2019年01月13日
26 受信機を町内全戸配布へ  防災無線をデジタル化  (紀宝町 )
2019年01月13日
27 税は「社会を支える会費」 役場職員が鵜殿小で授業 (紀宝町)
2019年01月13日
28 心身ともにリフレッシュ  健康長寿ヨガ教室  (紀宝町 )
2019年01月13日
29 素早い行動に感心  うどの幼稚園で地震避難訓練  (紀宝町 )
2019年01月13日
30 新成人スマホフォト  紀宝町成人式特集  
2019年01月13日
31 お悔やみ情報
  
2019年01月12日
32 腕章着け犯罪抑止を
 「ながら見守り活動」の輪広がる  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町で、日常生活の中で「~しながら」子どもたちを見守る「ながら見守り活動」の輪が広がっている。畑仕事や散歩、買い物などの外出時、「子ども見守りパトロール」の腕章を着けた地域住民が、子どもたちの安全を見守ることによって、犯罪を事前に防ぐ目的。現在同地区では23枚の腕章が配布されており、さらなる活動の広がりが期待されている。

 昨年5月に新潟県で女児が下校時に連れ去られ殺害された事件をきっかけに、地域、警察、学校、ボランティアが一丸となって子どもたちの登下校を見守る「登下校防犯プラン」の取り組みを受け活動を開始。熊野川小学校学校運営協議会(下阪殖保会長)、市立熊野川小学校の上地健校長、日足駐在所の青木伸也警部補らが中心となり活動を推進してきた。同地区の丸石光子さんは腕章を着け、毎日40分間のウオーキングをしながら見守り活動を続けているという。防犯だけではなく、交通事故の防止効果も期待される。

 下阪会長は「腕章を着けることによって見守る側にも責任感が生まれ、不審者に対する抑止にもなる」。青木警部補は「犯罪者は人の目を怖がるのでありがたい。警察だけでは限界がある。顔見知りの人が見守りをしてくれることに、子どもたちも安心感を感じる。活動が定着し、持続させていければ」と話す。

 新宮警察署生活安全刑事課の天野川匡佐子警部補は「どこの学区でも登下校時の目をいかに増やせるかを課題にしている。市街地でも『熊野パトロール隊』などがボランティアで自主的に見守り活動に取り組んでくれている。熊野川地区の取り組みが今後、各学区の活動のヒントになれば」と期待を寄せている。

(2019年1月12日付紙面より)

(前列左から)丸石光子さん、下阪殖保会長、(後列左から)青木伸也警部補、天野川匡佐子警部補
地域が一丸となって子どもたちを見守る熊野川町(提供写真)
2019年01月12日
33 町の発展や活性化を願い
 賀詞交歓会で協力誓う  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)、那智勝浦町観光協会(花井啓州会長)、町水産振興会(片谷匡会長)の3団体は10日、同町体育文化会館で「2019年新春の集い~賀詞交歓会~」を開催した。関係者ら約60人が参加し、事業の繁栄や町の発展のために協力を誓い合った。

 毎年恒例の賀詞交歓会は商工業、観光、水産が一体となって町の活性化に寄与することを目的に開かれている。

 国家斉唱後、森川会長は新年について、「この地域では世界遺産15周年やねんりんピックが開催されるためチャンスの年。堀順一郎町長を先頭に観光振興を大きく進展していかなくてはいけない。それぞれの団体が体制を整えて協力してまい進していきましょう」とあいさつした。

 堀町長は大手宿泊施設・民泊サービスのAirbnb(エアビーアンドビー)での和歌山県の評価や同町が多く紹介されていたことなどに触れ、「この追い風を受けて、皆さんで一緒に一致団決して町への誘客や地域活性化にご協力をお願いします」と語った。

 その後、熊野那智大社から提供された奉献酒を前に森川会長、花井会長、JF和歌山漁連勝浦市場の吉村泰治参与、堀町長、中岩和子町議会議長、東川智昭東牟婁振興局長によって鏡開きが行われた。中岩議長が乾杯の音頭を務め、出席者らは歓談し交流を深めた。

(2019年1月12日付紙面より)

鏡開きが行われた=10日、那智勝浦町体育文化会館(提供写真)
中岩和子議長(左端)が乾杯の音頭を務め、出席者らは歓談した
2019年01月12日
34 適切な110番利用を
 管内3カ所で街頭啓発  (串本警察署 )

 串本警察署(中弥泰典署長)の管内3カ所で10日、110番通報の適正利用が呼び掛けられた。

 緊急通報ダイヤルである110番の適切な利用を促すことを狙いとする1985(昭和60)年、警視庁が制定した110番の日(1月10日)に基づく啓発。同署は今回、▽Aコープこざ店前▽道の駅くしもと橋杭岩~橋杭海水浴場駐車場▽ローソンすさみ町江住店前―の各街頭に同署地域課員14人が手分けして赴き、県警と同署が独自に制作した啓発物資を配って適切な利用が求められる理由などを伝えた。

 県内における110番通報は県警本部に集約される仕組みで、昨年中は7万3020件(対前年比2974件増)の通報があった。うち警察が対処した有効受理件数は5万9786件(同419件減)、通報対応のみの無効受理件数は1万3234件(同3393件増)。無効受理の主な内容はいたずら(4603件)、間違い(3962件)、無応答(2091件)だという。

 串本署管内からは昨年中981件(対前年比272件減)の通報があり、うち有効受理件数は724件(同238件減)。廣田典生地域課長は「110番は事件や事故など緊急時の電話番号。急ぎでなければ串本警察署(電話0735・62・0110)や警察相談電話(電話#9110)を利用していただければ」と話した。

(2019年1月12日付紙面より)

ドライバーに停車を求めて啓発する串本警察署の地域課員=10日、串本町の橋杭海水浴場駐車場
2019年01月12日
35 商売繁盛などを願う
 熊野恵比寿神社で「十日えびす」  (新宮市 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内の熊野恵比寿神社で10日、「十日えびす」があり、商売繁盛や家内安全を祈る人々でにぎわった。

 境内には前日夜の宵宮から、縁起物の福笹(ふくざさ)や熊手を買い求める人が訪れ、ぜんざいが振る舞われた。10日午前には例大祭があり、午後から餅がまかれた。着物姿の女性3人がかごに乗って大橋通や駅前本通りを巡行する宝恵駕籠(ほえかご)は人が確保できず、昨年、おととしに続き、今年も中止となった。

 福の神として崇敬されているえびすは、西宮の漁師が祭っていた漁業の神で、現在は商売繁盛などの神として知られている。熊野恵比寿神社は、地元商店街の店主らが昭和30年代に兵庫県西宮市の西宮神社から勧請した。

 「熊野ゑびす講」3代目会長の星谷千学さん(92)は「今では新宮を中心とした地域一帯に熊野ゑびす講を信仰(応援)してくれる方がたくさんでき、毎年のように参拝客の方も増えていることがありがたい。その一方で、宝恵駕籠もやりたいが、さまざまな事情が重なり中止にしているのが残念」とし、「家庭の平和、繁栄、いろいろな商業、事業をされている方々の、ますますの発展を祈念すると同時に、改元の年ですから、一つの転機として心に決し、努力されることを願っております」と話した。

 那智勝浦町から参拝に訪れ、福笹などを購入した飲食店経営の女性は「34~35年くらい続けて来ているが、今年は人が多く驚いている。家族全員健康で、景気が良くなるように頑張りたい」と話した。

(2019年1月12日付紙面より)

玉串を奉てんし商売繁盛などを願う「熊野ゑびす講」の星谷千学会長=10日、新宮市の熊野速玉大社
福笹を買い求める人たち
2019年01月12日
36 つきたてのお餅に舌鼓  新年祝い餅つき  (マリア保育園 )
2019年01月12日
37 認知症の基礎学ぶ  ステップアップ講座に14人  (新宮市 )
2019年01月12日
38 許可申請など審議  新宮市農業委員会が総会  
2019年01月12日
39 110番は緊急時に  適切な利用を呼び掛ける  (新宮警察署 )
2019年01月12日
40 部隊観閲や一斉放水  那智勝浦町で出初め式  
2019年01月12日
41 正月の遊びに触れる  丹鶴幼3、4歳児がたこ揚げ  (新宮市 )
2019年01月12日
42 特殊詐欺への警戒強める  池野山老クの会員22人  (古座川町 )
2019年01月12日
43 「自立&持続」見据え考える  ぼたん荘で第6期塾生講習  (南紀熊野観光塾 )
2019年01月12日
44 選挙の自由と公正を  紀宝署に取締本部設置  
2019年01月12日
45 18人が通う学童保育  旧診療所に放デイほたる  (紀宝町 )
2019年01月12日
46 火災による煙の怖さ体験  成川小学校で防災訓練  (紀宝町 )
2019年01月12日
47 冬場でも電気柵を  獣害に強い里山づくり講座  (紀宝町 )
2019年01月12日
48 多くの親子連れらが新年祝う  太地の獅子舞&もちつき大会  
2019年01月12日
49 お悔やみ情報
  
2019年01月11日
50 サ市訪問を前に市長表敬
 17日から約2カ月のホームステイ  (新宮市 )

 17日(木)から新宮市の姉妹都市アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)を訪問する岩本桃永子(もえこ)さん(25)は9日、同市役所で田岡実千年市長を表敬訪問した。田岡市長は「サ市でいろいろと学んでもらい、新宮の発展に貢献してもらえれば」と呼び掛けた。

 新宮市とサ市とは1974年に姉妹都市縁組を締結した。今回の訪問は「サ市へのインターン派遣プログラム事業」で初めての実施となった。

 体験を通じてグローバルな視点を身に付け、サ市の「活力があり、先進的なまちづくり」の成功例から仕掛けを学び、両地域のさらなる交流の促進と新宮の発展に貢献できる人材を育成することを目的としている。

 市教育委員会の職員も同行し、サ市役所パークスアンドレクリエーション課での研修や地域との交流活動を行う。

 岩本さんは3月20日(水)までの約2カ月間、ホームステイなどをし、現地での生活を通じてさまざまなアクティビティを体験する予定になっている。

 新宮市姉妹都市親善協会の岩澤卓会長は岩本さんが派遣対象者に決定したことについて、今後、新宮でどんなことをしていきたいかなどの具体的な夢が強くあったとし、「今年は姉妹都市提携を結び45周年。取り組みを通じて実際に肌で感じてもらい、いろんな人に伝えてもらえれば」。

 田岡市長は「サ市は先進的な取り組みを実施している町。もちろん勉強も大事ですが、楽しみながら頑張ってください」と激励した。

 岩本さんは「中学3年生の時に訪れて以来のサ市。テーマパークや交友など、いろんな視点で理解を深めたい。お年寄りから子どもまで幅広くコミュニティーを形成させ、集まれる場所があるが、新宮にはまだ少ないと思うので交流の場づくりを中心に学んでいければ」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

田岡実千年市長を表敬訪問した岩本桃永子さん(右)=9日、新宮市役所
2019年01月11日
51 一年の無事など祈願
 天御中主神社で例大祭など  (新宮市 )

 新宮市佐野の天御中主(あめのみなかぬし)神社(髙橋正樹宮司)で9日、例大祭と厄除け祈願祭、寿祭が営まれた。今年厄年に当たる人などが参列し、今年一年の無事などを祈った。

 午前の式典では、髙橋宮司の祝詞奏上に続き、同神社氏子会の石垣倍生総代長、当家(とうや)当主の湊口弟三さん、前田道春佐野区長らが玉串を供えた。午後には同神社氏子らが作った餅や厄年の出席者らが持参した餅がまかれ、たくさんの地域住民らでにぎわった。

 同神社の例大祭は佐野区の上地、中地、下地、永田の4地区の持ち回りでしめ縄付け、餅作りなどの準備をする当家を務めている。今年は永田地区が当家を務めた。石垣総代長は「参拝客の皆さまのご健勝や郷土繁栄などを祈願しました。準備期間も含め、天候に恵まれて良かった。永田地区の方々も協力的で大変助かりました」と話していた。

(2019年1月11日付紙面より)

厄除けなどを祈願し玉串を供えた=9日、新宮市佐野の天御中主神社
2019年01月11日
52 池畑保代さん100歳に
 西前町長赴き長寿を祝う  (古座川町 )

 古座川町の西前啓市町長が9日、間もなく100歳になる池畑保代さんを訪ねて長寿を祝った。

 この訪問は町民の100歳の誕生日に合わせて行っていて、本年度は昨年11月に奥地ノブヱさんを祝って以来2回目となる。

 池畑さんは1919(大正8)年1月13日生まれ。高池出身で、一時期ふるさとを離れ大手企業に務めていたが、後に戻り平成24年から高瀬会の高齢者グループホームもみの樹に入所してスタッフに支えられながら過ごしているという。

 西前町長は同ホームで池畑さんと面会し、他の入所者も立ち会う中で花束を受け取った池畑さんは「先生(=医師)や皆さんに本当によくしてもらい、大変うれしくもったいない」と歓喜。西前町長によると池畑さんは気品豊かな人柄で知られ、今も100歳とは思えないほどしっかりとされているそう。はつらつとした長寿健勝ぶりを見て喜び「これからも元気で」と励ました。

 役場健康福祉課によると、今月9日現在で100歳以上の町民は4人で、いずれも女性、最高齢は102歳。間もなく池畑さんが加わり、5人になるという。

(2019年1月11日付紙面より)

西前啓市町長から花束を受け取る池畑保代さん=9日、古座川町高瀬
2019年01月11日
53 世界遺産15周年を記念 ポスト上部の八咫烏が緑色に (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)境内に設置している八咫烏(やたがらす)ポスト上部の八咫烏が緑色に塗り替えられた。熊野の深い自然を表現しており、同大社の世界遺産登録15周年を記念して今年一年間変更される。

 ポストは八咫烏や全ての色が混ざった原点の色という意味の黒色で、はがきの語源にもなった同大社のご神木多羅葉(たらよう)の下に2009年に設置された。

 通信手段の発達した現代に、あえて自分の思いを手書きすることで、自分自身を見つめ直し、人と人とのつながりの原点に立ち返ってほしいとの願いが込められている。

(2019年1月11日付紙面より)

緑色に塗り替えられた八咫烏=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年01月11日
54 春祭りに向け練習に熱  13日、市野々と井関で  (那智勝浦町 )
2019年01月11日
55 有酸素運動で汗流す  まちかどエクササイズ  (紀宝町 )
2019年01月11日
56 炭焼き文化復活に向け  桐原地区で三重大生ら調査  (紀宝町 )
2019年01月11日
57 冬休み中の大会で好成績  2クラブの部員が健闘  (串本古座高校 )
2019年01月11日
58 一斉放水や分列行進  新宮市出初め式  
2019年01月11日
59 園児や団員が参加  太地町出初め式  
2019年01月11日
60 お悔やみ情報
  
2019年01月10日
61 岩本知真君が佳作受賞
 大阪・和歌山地区で  (国際平和ポスターコンテスト )

 ライオンズクラブ(LC)の第31回国際平和ポスター・コンテストで那智勝浦町立勝浦小学校の岩本知真君(5年)が335―B地区(大阪・和歌山1R~12R)で佳作を受賞した。勝浦LCの戸間宏治会長や鵜殿忠德幹事らが8日、同校を訪れて岩本君に表彰状を手渡した。

 コンテストは小学5、6年生が対象。世界の平和について考え、その気持ちを独創的に表現して世界に伝える機会を与えることを趣旨としている。毎年75カ国35万人以上の子どもたちが参加し、今回は「思いやりは大切なこと」がテーマ。

 岩本君の作品は10R(紀南地区、御坊~新宮)の代表として同地区に進んだ。参加校687校、応募作品5万3744点の中から選出された39作品に入り、佳作となった。

 過去には岩本君の姉の和花さん=当時(勝浦小6)、咲文(さあや)さん=当時(勝浦小6)=もコンテストで活躍している。受賞した岩本君は「すごくうれしい。お姉ちゃんもコンテストで上に進んだので自分も頑張りたいと思った」と述べ、「日本をテーマにしたいと思った。世界中の人々を描くためにインターネットで調べたり、描く位置も苦労した」とコメント。上浦一剛校長は「絵が好きなんだと感じた。来年も機会があれば頑張ってほしい」と話した。

戸間会長は「姉弟での活躍は素晴らしい。岩本君には来年の最優秀賞を目指し、頑張ってほしい」とエールを送り、「地域の皆さまにクラブやその活動を知っていただけたらありがたい」と語った。

 同地区から作品12点を決め、「平和ポスターカレンダー2019」が作成された。岩本君の作品も選ばれ、10月のページに掲載されている。

(2019年1月10日付紙面より)

表彰式後、記念撮影する(左から)戸間宏治会長、岩本知真君、上浦一剛校長、鵜殿忠德幹事=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
2019年01月10日
62 天候に恵まれ82万人超 熊野三山の初詣客数 

 熊野三山は正月三が日の初詣客数をまとめた。晴天に恵まれ穏やかな天候で、三山の合計は約82万7000人と、前年の約79万3000人から約3万4000人増加した。境内には平成最後の初詣に訪れた参拝客らが多く見られた。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)は、昨年より5000人多い約24万人が年始の参拝に訪れた。

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、1日は6万2000人、2日は4万人、3日は3万5000人の計約13万7000人で、昨年より2000人増えた。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔がライトアップされ、参拝者を迎えた。

 田辺市の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、1日16万人、2日は18万人、3日は11万人の計約45万人が参拝に訪れた。前年より約2万7000人増となっている。

(2019年1月10日付紙面より)

大勢の人が初詣に訪れた=1日、熊野速玉大社
多くの参拝客でにぎわう境内=1日、熊野那智大社
この日は18万人が参拝した=2日、熊野本宮大社
2019年01月10日
63 今年一年の平穏願い
 平尾井薬師堂で冬の大祭  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の平尾井薬師堂で初薬師の8日、冬の大祭が執り行われた。

 白河法皇が熊野三山に御幸された際、逢野細谷(相野谷)の地に薬師堂の建立を勅願し許されたのが熊野三仏平尾井薬師だという。

 境内へと続く石段脇の看板には「本尊は当方瑠璃光薬師如来で、特に首より上の病に霊験功徳ある」と記されている。御堂は何度も炎上し、現建物は1963(昭和38)年、平尾井区民有志、篤志家の寄進によるもの。

 薬師堂上の巨岩には、仏足跡と呼ばれる足跡の形が彫られ、高貴な方の参詣の証しとして刻まれたものといわれている。

 冬の大祭は毎年1月8日に営まれている。石段を登ってきた参拝者は鐘を突いた後、薬師堂に手を合わせた。地区住民が読経し、今年の平穏、豊作、家内安全などを祈願した。境内で餅ほりがあり、集まった人たちが袋いっぱいの餅を拾い集めていた。

 西田健町長も参加し「今年は5月に新元号になり、歴史的にも意義深い年になる。良い一年になることを願っている」とあいさつした。

 週1~2回、地元老人クラブ「平和クラブ」が薬師堂や石段の参詣道を含む広い境内で清掃活動に取り組んでおり、林杜谷(もりひろ)会長は「今年も町内外から多くの人が足を運んでくれた。老人クラブ活動の励みにもなり、うれしく思う」と話していた。

(2019年1月10日付紙面より)

冬の大祭で行われた餅ほり=8日、紀宝町平尾井の薬師堂
平穏、豊作、家内安全などを祈願
2019年01月10日
64 ヤナギの枝で「バチバチ」
 大泰寺で初薬師、本尊開帳も  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)で8日、初薬師の厄よけ法要が営まれた。薬師堂で西山住職らが般若心経などの経を唱え、家内安全、無病息災を祈った。

 参拝者らは西山住職が唱える薬師如来の真言「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」に続き、ヤナギの枝を「バチバチ」と打ち鳴らして厄を払い清めた。

 足の痛みや頭痛などの体の不調をわらじや髪の毛に移し、巾着袋に入れ薬師堂に納めて病の平癒を願った。

 同寺は開創1200年、比叡山の開祖・最澄により開かれたという古刹(こさつ)。この日は、本尊の薬師如来座像(国重要文化財)の開帳もあった。薬師如来像は1968年に国の重要文化財に指定された。本尊の脇侍として向かって左に毘沙門天、右に不動明王(修復中)が配置され、足元に十二神将が並ぶ。

 参拝者は順に焼香し、厄よけのお札が授与された。西山住職は「日々の折々に、お札を見て『ご用心、ご用心』と気持ちを改め、一年を健康でお過ごしください」と話した。

 今月13日には本堂で大般若会(祈とう、餅ほり)が営まれる。

(2019年1月10日付紙面より)

薬師如来の真言を唱える西山十海住職とヤナギの枝を手にする参拝者=8日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2019年01月10日
65 岡地美晴さんが優勝
 新宮弓友会主催の31年初射会  
2019年01月10日
66 D高田レッド、YMCAホワイトが優勝
 新宮ニューイヤーサッカー  
2019年01月10日
67 去年より少しでも上に
 練習する選手らを田岡市長が激励  (ジュニア駅伝 )
2019年01月10日
68 冷凍冷蔵庫完成近づく  4月から稼働予定  (那智勝浦町 )
2019年01月10日
69 「もの言える議員目指す」  水口崇氏が事務所開き  (和歌山県議選 )
2019年01月10日
70 拝殿は4月に完成  境内施設整備事業  (熊野那智大社 )
2019年01月10日
71 リラックスして全身ほぐし  からだスッキリ教室  (紀宝町 )
2019年01月10日
72 飯盛保育所で消火訓練  園児は消防車を見学  (紀宝町 )
2019年01月10日
73 園児の発表に笑顔  和深保育所でいきいきサロン  (串本町 )
2019年01月10日
74 開帳に向け着々と準備  峯の薬師、12日に例祭  (古座川町 )
2019年01月10日
75 前回より良い成績目指して  ジュニア駅伝選手18人励む  (古座川町 )
2019年01月10日
76 那智勝浦町成人式   
2019年01月10日
77 お悔やみ情報