2024年12月15日
プロデュース体験に挑戦
アーティストのポスター作成
下里小
緊張した面持ちで発表=13日、那智勝浦町立下里小学校

 那智勝浦町立下里小学校(堺高行校長)で13日、アーティストのプロデュースを体験する特別授業があった。5、6年生21人が、アーティストとその曲を紹介するために作成したポスターと、アイデアや狙いを、リモート参加した株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)担当者2人に発表した。

 一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」の事業。中山間地域や離島を含む全ての学校の子どもたちに、さまざまな分野のプロから学び、多様な働き方に触れる機会を提供している。同校の参加は9月に引き続き2回目。

 児童らは事前の授業で音楽制作について学習した後、五つの班で課題のアーティストの曲を聞いたイメージからポスターの図案を考えた。

 発表は画面を通して参加したSMEの担当者の前で行った。曲調やタイトル、歌詞からイメージを膨らませ、それぞれが伝えたいこと、伝えるターゲット層、使用する衣装、工夫した点を伝えた。「心が晴れやかな気分を表すために青を基調にした」「伝えたいことは『元気になってほしい』」「キャッチコピーは『君だってシンデレラになれるよ』です」など、思い思いの気持ちが詰まった意見が出た。

 「一つの曲が出来上がるまでにはどのくらいの時間がかかるのか」というものや「有名人で仲のいい人はいますか」などのユニークな質問も上がった。

 湊叶多君(6年)は「もともと音楽には興味があったので今日の授業はすごく楽しかった。ポスターのデザインは無駄な余白を作らないように心がけた。将来は音楽業界に進めたらと思った」と話していた。

(2024年12月15日付紙面より)

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緊張した面持ちで発表=13日、那智勝浦町立下里小学校
直前の打ち合わせも綿密