熊野・南郡正副議長会(会長=莊司健紀宝町議会議長)は15日、同町生涯学習センターまなびの郷で、初の議員合同研修会を開催。熊野市、御浜町、紀宝町の各議員計31人が参加し、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs=エスディージーズ)への理解を深め、今後の議員活動の参考にした。
同会は2017(平成29)年9月に発足し、3市町共通課題の解決に向けた取り組みを進めている。開会に当たり莊司会長が「議員活動に生かしてほしい」とあいさつした。
「自治体とSDGs―対応から活用へ―」と題し、慶應義塾大学大学院特任助教の高木超(こすも)さんが講演した。SDGsは世界が共通して取り組む17の目標を掲げ、2030年までの達成を目指しており、「理想の姿を達成するために、今何をすべきか逆算することがSDGsの考え方」と紹介した。
自治体でSDGsを活用できる機能として▽整理▽点検▽共有―を挙げ、「ゴールではなくターゲットを見て、今の施策に抜け目がないのか考えてほしい。自分が正しいと思う取り組みを進めてもらいたい」と呼び掛けた。
(2020年2月18日付紙面より)
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