2019年09月01日
外国人旅行者に対応
卓上型の外貨両替機導入
那智勝浦町観光協会
最新式の外貨両替機で外国人旅行者に対応=8月30日、那智勝浦町観光協会

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は8月30日、同協会窓口にインバウンド(訪日外国人観光客)対策の一環として業界トップシェアを誇る株式会社アクトプロ(東京都)製の卓上型外貨両替機を設置した。機械は最新式で県内初の導入となり、外国人旅行者へのサービス向上と、町内での消費拡大を目指す。

 両替機は米ドル、ユーロ、ポンド、人民元、韓国ウォンなど12カ国の通貨と日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)の4カ国語に対応している。初めに利用者が言語を選び、お金を投入すると最新の為替レートで日本円に換算した金額が表示されたレシートが発券される。それと引き換えに職員が現金を手渡すシステム。同じ両替機の導入は現在、兵庫県の城崎温泉街の店舗のみ。

 現在、町内で外貨両替ができるのはホテル浦島だけで米ドルのみ。町の商店もキャッシュレス化が進んでいない状況だった。協会は買い手・売り手の不便さの解消や消費拡大につなげるために6月から検討を重ね、この日の導入に至った。

 村井弘和事務局長代理は「まず地元の方々に両替機の存在を知っていただきたい。インバウンドの方にもストレスを感じることなく買い物をしていただくことで、消費の拡大につながると思う」と語った。

 協会が営業中の午前8時30分から午後4時まで年中無休で利用できる。問い合わせは同観光協会(電話0735・52・5311)まで。

(2019年9月1日付紙面より)

[画像クリックで拡大します(再度クリックで非表示にします)

最新式の外貨両替機で外国人旅行者に対応=8月30日、那智勝浦町観光協会
お金を投入するとレシートが発券される