2018年10月14日
より良い運営のために
委員ら7人が意見や提言
新宮警察署協議会
新宮警察署協議会定例会議の様子=12日、新宮警察署

 新宮警察署協議会は本年度2回目となる定例会議を12日、同署で開いた。橋本昭彦会長をはじめとする7人の委員が出席し、人材確保や速度取り締まり指針など3項目について各課長から説明を聞き意見を交換した。

 同協議会は管轄区域内の地域安全や警察署の業務運営について、住民の声を代表する委員から意見や要望を聞き、より良い運営を検討する。2001年の警察法改正、県警察署協議会協議会条例の制定を受け、県内14署に設置されている。

 橋本会長は「委員の意見や要望を生かし引き続き管内住人の安心安全の確保を」とあいさつ。6月に富山県で起こった、元自衛官による拳銃強奪、警察官刺殺事件に触れ「そういった事件はいつどこで発生するか分からない」と管理体制に関する説明を求めた。

 大髙圭司・新宮警察署長は管内の情勢について、刑法犯認知件数は109件で前年比29件減少、人身交通事故は58件で前年比5件減少していると説明。「今年も残り3カ月となったが、署員一丸となって目に見える刑法犯認知件数、交通事故件数をさらに減少させ、住民の安心安全が体感できるように努めていく」とあいさつした。

 大規模災害を想定した災害警備訓練の視察もあった。署員らは号令に従って救護所を立ち上げ、チェーンソーやのこぎりを使って木材や鉄管を切断。車両やブロック、岩を排除し倒壊家屋に侵入した。「大丈夫ですか」「意識をしっかり持って」などと声を掛けながら救助活動を行った。

 並行して炊き出し訓練も行われ、委員らはビニール袋を使って炊いたカレーライスやアルファ米のドライカレーなどを試食した。

(2018年10月14日付紙面より)

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新宮警察署協議会定例会議の様子=12日、新宮警察署
災害警備訓練を視察した