2018年08月26日
えんがわで古本マルシェ
28日まで、インターンの濱野さんが企画
新宮市
本を紹介する濱野郁美さん(左)=22日、新宮市千穂のユースライブラリーえんがわ

 木造の古民家を利用した子ども・若者向け私設図書館ユースライブラリー「えんがわ」で28日(火)まで「古本マルシェ」が開かれている。午前10時~午後5時。同館でインターンシップをしている濱野郁美さん(20)が企画し、売上金は蔵書の充実のために充てる。

 濱野さんは駒澤大学文学部の3年生。本が好きで、本屋や図書館司書に興味を持ち、図書館でインターンをしたいという思いがあった。インターネットで検索したところ「えんがわ」を見つけ、申し込んだ。

 好きな企画をしていいという言葉を受け、「やるなら本屋を」と考えた。蔵書が少ないと感じていたこと、利用者から入荷してほしい本のリクエストを受けたことなどもきっかけとなり、古本マルシェに決めた。

 会員制交流サイト(SNS)を活用してPR。読まなくなった本を持ち寄ってもらい、販売している。ポップも手書きし、今後はしおりの制作も予定している。「インターン中には外国人観光客も多いので、英語の観光パンフレットも作りたいです。古本マルシェに、ぜひ、皆さんに来てもらえれば」と呼び掛けている。

 熊野地方は初めての濱野さん。「地元が新潟県の田舎で、似ていると思いました。世界遺産が多く、歴史好きの血が騒ぎました。神倉神社に行きましたが、すごく急ですね。御燈祭りの話を聞いて、一度来てみたいと思いました」と笑顔を見せた。

 「えんがわ」では現在インターン生を募集している。これまでに全国の大学生、高校生20人以上を受け入れてきた。初代館長の並河哲次さんは「地元の高校生も大歓迎。詳しくはホームページ(http://library-engawa.com/)を見てもらえれば」と話していた。

(2018年8月26日付紙面より)

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本を紹介する濱野郁美さん(左)=22日、新宮市千穂のユースライブラリーえんがわ