2018年07月31日
地域振興でいっそう連携
北大和歌山研究林と協定
古座川町

 古座川町と同町平井にある北海道大学和歌山研究林が27日、包括連携協定を締結した。この協定は学術・教育・文化および地域の発展に関する各分野の協力関係を深め双方の発展と充実に寄与することを目的とし、地域振興や人材育成などの連携項目を定めている。

 同研究林の現在の正式名称は国立大学法人北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション南管理部和歌山研究林。大正14年の旧北海道帝国大学和歌山演習林設置を起点とし、昭和2年に完成した庁舎などを拠点にして旧七川村から購入した広さ427㌶の暖帯林を活用してさまざまな研究を重ねている。

 他方では他大学の学生の受け入れや近隣住民を対象にした体験学習の機会提供にも取り組み、同町域関係では古座中生徒の森林学習の受け入れやふれあいサマーキャンプへの体験提供など長年にわたり数多くの地域貢献も果たし続けている。

 この協定は、今年4月に着任した中村誠宏林長(44)と西前啓市町長が懇談を重ねる中から持ち上がった。中村林長は「教育サービスを得意とする和歌山研究林がいっそう地域に貢献する上で同町との協定が必要だと感じた」と言い、西前町長は同研究林が長年にわたって平井地区を始めとする町域の振興に協力してきた経緯を踏まえて共感。両者が歩み寄り、この日の締結に至ったという。

 調印は役場応接室で実施。中村林長は「この協定を結ぶことで和歌山研究林の利用の幅をさらに広げ、古座川町の豊かな自然を使った教育サービスを充実させたい。保育所、小学校、中学校、さらに町民へと交流の輪を広げて、自然体験学習を(地域基盤とする形で)推進したい」、西前町長は「和歌山研究林には町の地域振興のため尽力していただいてきた。昔は地元雇用もしていただき、多くの町民が勤めてきた経緯がある。平井地区は北大が来てくれたおかげで栄えたと思うし、それは町にとっても大きなことだ」「今後は協定事項を共有し、連携協力して進めていきたい」と話し、今後いっそうの連携に意気込んだ。

 同町によると、協定書に記載された連携事項は①産学官の連携による地域産業の振興②地域環境の保全と地域資源の活用③地域の将来を担う人材育成④森林管理技術、教育、研究および文化の振興⑤その他両者の協議により定める地域づくりや地域の振興発展に関係する事項―の5項目。平成27年6月に玉川学園と包括連携協定を結んでいて、大学との協定締結は2例目となる。

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8月8日に記念講演会



 今回の締結を記念して両者は8月8日(水)午後7時~8時30分、同町中央公民館で記念講演会を開く。入場無料、当日受け付け。

 内容は▽演題「長い目で見る、広い目で見る日本の森」(講師は日浦勉・同ステーション長)▽演題「和歌山研究林って、どんなとこ?」(講師は中村林長)―の2講。問い合わせは役場総務課(電話0735・72・0180)まで。

(2018年7月31日付紙面より)

包括連携協定に調印した中村誠宏林長(左)と西前啓市町長=27日、古座川町役場