2018年06月24日
新たな観光拠点誕生 勝浦漁港にぎわい市場オープン
雨の中、関係者らでテープカット=23日、那智勝浦町築地

 はえ縄漁による生マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦漁港に23日、マグロを中心に地元の特産品などを販売するコーナーなどを設けた「勝浦漁港にぎわい市場」がオープンした。同町の堀順一郎町長、指定管理者の一般社団法人「那智勝浦まぐろブランド推進協会」の理事・脇口光太郎さんらのあいさつ後、雨の中、関係者らがテープカットし、開館を祝った。

 同町が国の地方創生拠点整備交付金を受けて建設した。木造平屋建て。建築面積559・75平方㍍。床面積442・54平方㍍。本体工事費は1億3150万7000円。

 施設内にはマグロの解体が毎日見られるガラス張りのイベントコーナー、テナントコーナー、直売コーナーが設置されている。テナントコーナーには8店舗が入っており、マグロ料理やすし、海鮮丼などを販売。直売コーナーには地魚干物、野菜などが出品されている。海側に設けたウッドデッキで、購入したものを食べられるようになっている。マグロ運搬用の木製「トロ箱」を利用したいすも設置している。開館時間は午前8時~午後3時。火曜日定休。

 記念式典で堀町長は「那智勝浦町は世界遺産、生マグロ、温泉の町。水揚げされたばかりの新鮮なマグロを食べてもらって、その後は街中の観光、世界遺産の熊野古道などを訪れてほしい。そのための重要な観光拠点と考えている」と述べ、脇口さんは「10年ほどこの地でマグロの朝市を関係者の皆さんと力を合わせて開いてきた。今回、皆さんのおかげで立派な施設ができた。勝浦の水産業と観光業の振興のため、スタッフ一同力を合わせて頑張っていく」と意気込んだ。

(2018年6月24日付紙面より)

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雨の中、関係者らでテープカット=23日、那智勝浦町築地