2018年02月20日
コウノトリが飛来
那智勝浦町ゆかし潟
羽を広げて魚を捕まえるコウノトリ=17日、那智勝浦町湯川のゆかし潟

 那智勝浦町湯川のゆかし潟で17日、1羽のコウノトリが目撃された。現場を訪れた日本野鳥の会和歌山県支部の白水博さんは「すぐにコウノトリだと分かりました。最近は見る機会も増え、昨年は古座川町でもあった。最終的に定着してくれればと思います。静かに見守っていただければ」と話していた。

 同日午後3時30分ごろにゆかし潟にコウノトリがいるのを「喫茶&軽食きよもん」の店員らが発見した。ときおり羽を広げて魚を捕るなどしていた。同町では2012年に下里へ飛来している。

 足輪の組み合わせから昨年3月21日に徳島県鳴門市で生まれ、同年6月8日に巣立ったオスの個体だと分かった。「なる」と名前が付いている。兵庫県立コウノトリの郷公園によると、この個体は7日に香川県善通寺市、16日に福井県小浜市で目撃されている。

 コウノトリは翼を広げると2㍍超になる大型の渡り鳥。肉食性でさまざまな動物を餌としている。国際自然保護連合(IUCN)の推計では全世界の生息個体数が1000以上2500未満で絶滅危惧種となっている。日本では1971年に野生のコウノトリが絶滅。兵庫県が飼育していた最後の1羽は86年に死亡した。ロシアから受贈されたコウノトリを飼育繁殖し、2005年から野生復帰を開始。現在野外に生息するコウノトリは119羽となっている。

(2018年2月20日付紙面より)

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羽を広げて魚を捕まえるコウノトリ=17日、那智勝浦町湯川のゆかし潟