食縁のブリ、給食に登場 新宮市" name="description"> 熊野新聞オンライン 2018年02月17日付紙面より 食縁のブリ、給食に登場 新宮市" />
2018年02月17日
「おいしい」と好評
食縁のブリ、給食に登場
新宮市

 新宮市内の学校給食に15日、同市佐野の株式会社食縁(有路昌彦代表取締役社長)の「におわないブリ」を使った照り焼きが登場した。給食への利用は今回が初めてで、来年度以降市内の給食で使われる予定。子どもたちは「おいしい」と笑顔で味わっていた。

 実施されたのは蓬莱共同調理場が担当する市立丹鶴幼稚園、王子幼稚園、三輪崎幼稚園、高田中学校で園児、生徒と職員合わせて計134食。この日はご飯、牛乳、いんげんのごまあえ、五目きんぴらとともに出された。丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児66人)では子どもたちが「皮までおいしい」「お魚好き」「食べたことある」などと話しながらブリを口に運んだ。下岡園長は「おいしかったです。子どもたちにも好評で、『おいしい』と全部食べていました」。

 食縁は新宮市と近畿大学の支援のもと、2013年5月に設立。市に1日最大8000尾を冷凍加工できる国内最大級の水産加工工場を有し、日本固有の魚であるブリの海外輸出を行うことで養殖魚の安定確保に貢献することを目指している。

 近畿大学技術の「におわないブリ」は、大豆粉末の割合が高く昆布の粉末や茶カテキンなどを含んだ専用配合飼料を使い養殖されている。

 昨年、給食利用について話が上がり、市教委や栄養士などで試食会を実施。味が良く食べやすいと好評で今回試験的に使用した。市教育委員会教育総務課の北畑直子課長は「給食の現場から、肉はもちろん魚も摂取させたいという声があり、使用を前向きに考えています」と述べ、小、中学生には工場見学ができれば地場産業や仕事への学びにつながるのではないかと話していた。

 製造本部の植地亮介工場長は増加する魚の需要に対し、天然物の漁獲量が減少する中で養殖が伸びている現状を語り「地元で事業を知ってもらおうと提供しました。日本の排他的水域は世界でも広く養殖の技術にもたけている。市から世界に向けて頑張っていきたいです。ブリは日本の固有魚で、世界にも広げたいと会社として考えており、給食を通じてそういったことに興味や関心を持ってほしいです」と話していた。

(2018年2月17日付紙面より)

笑顔でブリを食べる園児たち=15日、新宮市立丹鶴幼稚園