「知事と市町長の1対1対談」が16日、紀宝町防災拠点施設であり、鈴木英敬知事と西田健町長が地域の課題解決に向けて意見交換をした。
町長が要望したのは災害時の孤立地区解消、福祉医療現物給付、地域振興や財政支援など。「浅里や北桧杖地区等県道が遮断されると孤立する地区解消のために代替道路や橋の建設を、水道整備がなされていない地区には格段の支援を」と求めた。
知事は土砂崩れで通行止めの小船紀宝線について「6月には解除したい」と約束。県道の排水改善のため側溝整備にも取り組む姿勢を示した。地方創生交付金は早期の決定や事業要件の緩和など国に提案しているという。未就学児など福祉医療費助成の窓口無料化には、県から案を示す予定。老朽化した校舎の改築には単価の引き上げなど制度の改善を「国に要望したい」と回答した。
知事は紀伊半島大水害後のタイムライン作成など町の姿勢を高く評価し、町長も新宮紀宝道路早期完成や熊野市から紀宝町間の高速道路事業化に意欲を述べた。
(2017年10月22日付紙面より)
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